眼腫瘍・病理学  Ocular Oncology and Pathology

グループチーフ:加瀬 諭

眼腫瘍・病理学グループをご紹介させていただきます。病理学とは、病気の原因を追求する学問です。当グループは、手術時に採取された眼腫瘍、眼部増殖性病変の病理組織学的検討を主体に研究しております。

 

実際には、眼付属器MALTリンパ腫、結膜扁平上皮癌、悪性黒色腫、IgG4関連眼疾患、翼状片、糖尿病網膜症の網膜前膜を用いて、種々の蛋白発現解析を行っております。分子生物学的には、VEGFの分解系を中心に研究を進めております。

 

現在、大学院生であったWu先生が行 った網膜色素上皮細胞における糖負荷刺激による分子シャペロンαB-クリスタリンの発現変化について、その病理学的機序をまとめ、Wu先生に論文の執筆を依頼しております。長谷先生は糖尿病網膜症や緑内障におけるVEGF-Cの役割を検討しております。福津先生は眼内リンパ腫のセルブロック標本における免疫組織化学的検討を行っております。近年、水門先生は下図に示すように、眼付属器リンパ増殖性疾患におけるCD38、 CD138の役割を検討し、原著で発表しました(Suimon Y, et al. Anticancer Res 2020)。

 

今後も大学院生、教室員と共にこのような病理学的研究を進め、病気の原因を突き止めるべく精進したいと存じます。今後とも本研究グループのご指導よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

【図説】

リンパ増殖性疾患におけるCD38陽性率とCD138陽性率の相関。MALTリンパ腫(EMZL)で正の相関がみられたが、IgG4関連眼疾患(IgG4-ROD)では、相関はみられなかった。