緑内障外来 Glaucoma

 

【責任医師】木嶋 理紀

【担当医師】陳 進輝、菊地 香澄、韓 昇煕

 

 

 緑内障外来は、2024年度は4人体制で運営しています。客員臨床教授の陳先生に主に新患をお手伝いして頂いております。毎週水曜日の午前・午後に診療を行っています。外来患者数の増加とそれによる待ち時間の増加が問題となっており、術後落ち着いた患者は紹介元へ積極的にお返しするよう努めております。

 臨床面では、コロナPCR検査が入院時不要となったため24時間眼圧検査の待ち時間が半年から3か月に短縮しました。大塚眼科病院に、検査入院のご協力を頂いたことも大きな要因です。本当にありがとうございます。しかし手術待機患者は眼科全体で増加傾向が続いており、緑内障手術は4か月待ち程度となっております。また、手術数についても、術者数は5人でがんばっています。2023年の緑内障手術件数は589件(うちトリプル53件、iStent inject® W 86件)と全国でもトップクラスの件数でした。従来のトラベクレクトミーだけではなく、チューブシャント手術、北大オリジナルのスーチャートラベクロトミー変法、iStent inject® Wなどの流出路再建術、さらに経強膜的マイクロパルス毛様体光凝固術など多様な術式にも対応しつつ、小児緑内障などで必要とされる従来のトラベクロトミー等も大切にしながら治療を行っております。

 研究面では引き続き新明先生が実務を担当し、基礎研究プロジェクトは東京都神経科学総合研究所・部門長の原田 高幸先生の協力を得て行っております。また、臨床研究は菊地先生、新海先生、藤田先生を中心に活動中です。

 これからも最先端の緑内障治療を提供できるよう、精進してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

アーメド緑内障バルブのチューブ先端を毛様溝に留置している症例。
角膜内皮細胞への影響を考慮して、無硝子体眼・有水晶体眼以外には、この方法で施行することが増えました。