前期研修医体験記(2023年)

臼杵 海

 

 こんにちは。私は北大98期生で初期研修医2年目の臼杵 海と申します。現在は小樽市立病院で初期研修をしております。2年目の5月に北大眼科に入局し、逆たすきがけ研修を利用して、8〜10月の3か月間研修させていただきました。

 私が初めて眼科に興味を持ったのは5年生のコア科実習の時です。本来コア科実習では、眼科を選択できませんが、コロナ禍ということで運よく眼科を選択でき、1か月間実習させていただきました。外来実習では、角膜やぶどう膜・網膜など様々な専門分野の症例を経験させていただき、眼科という分野の奥深さを感じました。また、水晶体再建術や線維柱帯切除術、角膜移植などの手術を見学し、先生方の繊細で巧妙な手術手技に非常に感動しました。

 初期研修医として働き始めてからは、外科、内科、麻酔救急、婦人科を研修し、診療科それぞれに魅力を感じ心揺れることもありました。北大眼科の研修では、最初は眼科独自のカルテや略語、診察に苦戦して、眼科医として働くことができるか不安を覚えました。しかし、上級医の先生方の熱心なご指導のもと、副主治医として多くの患者さんの診察に携わる機会を与えていただき、出来ることが増え毎日の眼科仕事が楽しくなりました。手術では100件以上も助手をやらせていただき、また症例を選んで執刀もさせていただき、眼科手術の難しさや面白さを経験しました。病棟で患者さんから「視界が明るくなった。手術してよかった。」という言葉を多くいただき、北大眼科に入局したことは間違いじゃなかったと強く思いました。

 北大眼科の先生方におきましては、日々優しく丁寧にご指導頂きまして、この場をお借りして感謝申し上げます。至らぬ点も多々あるかと存じますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。