外来医長挨拶

 2023年4月より外来医長を務めております、董 震宇(トウ シンウ)です。

 

 2025年も外来患者数の適正化を目指し、医局員の皆さんと日々奮闘しています(医局員の皆さんにプレッシャーをかけていますと書いた方が正確かもしれません)。プレッシャーをかけすぎると、いつか「北大眼科外来の毛沢東」と呼ばれそうで少々不安ですが ……。外来患者数の削減は、外来医長就任以来すでに2年半、もはや私にとって ライフワークのような存在になっています 。ありがたいことに、医局員の協力もあり、網膜硝子体・黄斑・角膜外来などの一部では、患者数の削減に一定の成果が見られています。全体としても、 2025年度は2024年度の同時期と比べて外来患者数が順調に減少しています(p27 図1)。

 一方で、いくら逆紹介を進めても患者数・医師負担がなかなか減らない外来もあります。その一つが緑内障外来です。(実は小児斜視外来もそうですが、医局長の怒りを買いそうなのでここでは書きません )

 札幌市内で緑内障手術を実施している施設は限られており、関連病院の中でも線維柱帯切開術・切除術を定期的に行っているのは、北大病院と カレス記念病院、北海道医療センターの3施設のみです。KKR札幌医療センターもときどき行っております(緑内障患者を紹介する際は、KKR札幌医療センター、北海道医療センターもぜひご検討ください!)。カレス記念病院では新明先生のご尽力により、北大よりも多くの緑内障手術が行われており、大きな支えとなっています。

 緑内障グループも逆紹介を積極的に進めていますが(逆紹介数では、木嶋先生が3位!)、それでも、緑内障外来は新患・再来ともに常に混雑しており、さらに午後外来の合間に手術もしています!その結果、再来が終了するのは午後4時に及ぶことが常態化しています。

 このような厳しい勤務環境にあえて身を置く緑内障グループの医局員の皆さんには頭が下がる思いです。しかし、緑内障トレーニングを希望する医局員が少なく、この体制を今後も持続するのは大変難しいです。

 高齢化の進展により、今後も緑内障患者数の増加が見込まれるなかで、希望者がいない→担当医の負担が増す→さらに希望者がいなくなるという「負のスパイラル」に陥ることが懸念されます。このため、緑内障外来の診療体制の改善が、現在の最大の課題であると考えております。

 緑内障以外の専門外来についても、少人数ながら高い水準の診療を提供すべく奮闘しています。従来、生物学的製剤は主にぶどう膜炎外来で使用されてきましたが、神経眼科外来においても、新海先生の尽力により新規の生物学的製剤を積極的に導入し、再発を繰り返す難治性視神経炎の治療成績を劇的に改善してきました。また、講演会などを通じて、その成果を積極的に発信しています。

 北大眼科の診療の質を保ちつつ、持続可能な外来体制を築いていくために、今後も改善を目指して取り組んでまいりますので、引き続きご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 最後に、恒例(?)の逆紹介の実績をご紹介したいと思います。あくまで2025年4月から9月までの実績ですが、なんと水門先生がトップです!(加瀬 諭教授、患者さんを少し残しすぎではないでしょうか )