眼アレルギー外来 Ocular Allergy
【責任医師】南場 研一
【担当医師】鈴木 佳代
【初診・再診】月曜日・火曜日

眼アレルギー外来では、春季カタルやアトピー性角結膜炎を中心に、眼アレルギー疾患の診断・治療をおこなっています。これらの疾患は、角膜上皮障害から角膜混濁に至り恒久的な視機能障害を引き起こす可能性がある重篤な疾患です。しかし、シクロスポリン点眼薬、タクロリムス点眼薬が奏効することは既にご存じのことと思います。一方で、これらの薬剤を使用する際には、感染症の否定が必要があることや、ステロイド薬の併用が必要になることもあることに留意する必要があります。また、治療中には角膜ヘルペスや細菌性角膜炎・結膜炎が生じるリスクがあり慎重な観察が求められます。春季カタル、アトピー性角結膜炎でお困りの症例がいましたら、ご紹介いただけますと幸いです。
2022年4月、北大病院はアレルギー拠点病院となり、院内にアレルギーセンターが設置されました。このセンターでは、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、小児科、そして眼科が連携して診療に当たり、より患者のニーズに応じた医療の提供を目指しています。

重症アトピー性角結膜炎の1例
充血、シールド角膜潰瘍がみられ、一部はデスメ膜瘤を形成している。シールド潰瘍を繰り返しており、輪部からの血管侵入や角膜上皮下混濁がみられている。上眼瞼結膜は巨大乳頭こそ目立たないが、瘢痕形成により平滑ではなくなっている。