ドライアイ外来 Dry Eye

 

【責任医師】田川 義晃

【担当医師】長谷 敬太郎、田川 小百合、金谷 莉奈

 責任医師を務めておられました田川先生が6月に留学されたため、担当医師である長谷が代わりに紹介致します。2024年度は、帯広協会病院から大学に戻られた有田先生がドライアイ外来に加わり、若い力を存分に発揮してくれています。2023年までいらっしゃった金谷先生は4月から北海道医療大学勤務となりましたが、週に1度大学に来てくださっており、角膜トレーニングプログラムの経験を活かし、田川先生不在のドライアイ外来の中心として引き続き活躍してくれています。菊地先生は緑内障が専門ですが、角膜疾患にも興味を持ち、2023年に引き続き意欲的に診察してくれております。

 当外来で主に診察している疾患は、眼瞼痙攣、シェーグレン症候群やマイボーム腺機能不全によるドライアイ、原因不明の眼痛や羞明などです。最近はマイボーム腺機能不全によるドライアイを改善するための光線療法であるIPL(Intense Pulsed Light)治療を導入しました。マイボーム腺周辺の皮膚に光を照射すると、熱エネルギーに変換され、皮膚内部に温熱効果をもたらします。それにより、マイボーム腺内の脂質を溶かし、マイボーム腺の分泌を改善する効果があると言われています。自費診療で高額な治療ではありますが、この治療を求めて来院される方も多くいらっしゃいます。私がドライアイ外来に出るようになり驚いたのは、眼表面に全く異常所見がないにも関わらず、強い痛みや眩しさで常時目を全く開けられない方がいることです。精神疾患や脳機能の異常などが複雑に関係しており、治療がとても難しい分野であると日々感じております。田川先生不在ではありますが、質の高い専門治療を提供すべく、日々皆で協力して診療にあたっております。田川先生が戻られた際には、パワーアップしたドライアイ外来に驚かれることでしょう。これからもドライアイ外来をどうぞよろしくお願いします。

 

IPL治療前 (有田先生施行)マイボーム腺機能不全が改善 IPL治療後

 

 IPL装置