角膜移植外来 Corneal Transplantation

【責任医師】田川 義晃

【担当医師】渡邉 竜也、吉川 一平、西村 萌美、大口剛司

 2024年度の角膜移植外来は、田川先生の留学のため10月までは渡邉、千葉の2人体制で診療を行っていましたが、11月からは千葉先生の異動に伴い1人体制となりました。そのため一部の角膜の患者さんは金曜日のドライアイ外来でも診察してもらっています。また大口先生にはお忙しい中引き続き隔週で診察に来ていただいており、症例の相談に乗っていただきとても心強い存在です。

 現在手術は2023年度より縮小しておりますが、全層角膜移植(PKP)、角膜内皮移植(DSAEK)や表層角膜移植(LKP)、角膜電気分解などを主に行っております。角膜電気分解は、従来治療的角膜切除を行っていた顆粒状角膜ジストロフィに対する治療で、当院では2022年より開始しました。混濁成分のうちヒアリンのみに効果があること、混濁が完全には消失しないことなど制限もありますが、低侵襲であり自覚症状の改善の可能性も高く患者さんの満足度も高いです。また最近では、被写体の奥行方向全体にピントを合わせて撮影可能な「シャインプルーフ光学系」を用いた眼構造・病態描出能力の評価も行っており、将来的に実用化されれば治療の標準化にもつながる可能性があります。

 今後も患者さんに最適の治療を提供できるよう精進いたします。角膜移植外来を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

(治療前) 顆粒状角膜ジストロフィに対して電気分解を行った一例 (治療後)

(治療前) 斑状顆粒状角膜ジストロフィに対して全層角膜移植を行った一例 (治療後)