涙道外来 Lacrimal Endoscopy and Surgery

【責任医師】水門 由佳

【担当医師】董 陽子

 涙道外来は、9月までは第二木曜日の午後に診療を行なっていましたが、10月以降は第二水曜日の午後に診療を行なっています。担当は9月までは山本 哲平先生と董 陽子先生がご担当されていましたが、10月から董 陽子先生と水門 由佳が担当しています。山本先生、長らくご指導くださり誠にありがとうございました。董先生は引き続きお力添えくださり、心より感謝しています。

 最も多い疾患は、高齢者の後天性鼻涙管閉塞による流涙です。また、抗癌剤治療や放射線治療に伴う涙道障害の方もいらっしゃいます。流涙は視機能の低下につながりますし、鼻涙管が閉塞したままだと急性涙囊炎を発症することもあります。当外来では涙道内視鏡を用いて涙管チューブの挿入を行なっています。また、涙囊摘出や先天性鼻涙管閉塞に対する全身麻酔下での鼻涙管閉塞解放術も行なっています。DCR(涙嚢鼻腔吻合術)については、さっぽろ眼科・眼形成クリニックや当院耳鼻科に紹介しています。

 流涙は失明するわけではないので、眼科の先生でもあまり重視されていない方が多いように感じますが、潜在的な患者さんは多数いると思います。忙しい診療の合間に涙道洗浄するのは手間がかかり面倒だと思いますが、点眼液を処方して様子を見る前にぜひ一度涙道洗浄をして閉塞がないか調べてみてください。

 流涙で困っている方がいましたら紹介をよろしくお願いいたします。

右急性涙囊炎の症例。右上下眼瞼に炎症が波及していた。