神経眼科外来 Neuro-Ophthalmology 

【責任医師】田川 義晃

【担当医師】新明 康弘、谷向 哲矢、新海 晃弘、長谷 早紀

 2024年度の神経眼科外来は、責任医師である田川先生の指揮のもと、引き続き精力的に診療を行って参りました。

 田川先生は、神経眼科のみならず、光に対する過敏や角膜の知覚過敏を始めとして神経眼科と角膜がオーバーラップする領域も含めて幅広く診療され、さらには年度中に活躍の場をシドニーに移し、日々研究に注力されています。

 ぶどう膜炎のエキスパートである荻野先生は、2023年度から引き続き神経眼科外来で診療されていて、ぶどう膜炎併発の神経眼科疾患の診察のみならず、2023年から参加している甲状腺眼症や眼瞼痙攣の多数の臨床研究にもご協力いただいています。

 2024年度から加わってくださった韓先生は、緑内障も専門にされていて、原因不明の視野異常の診療を始めとして、積極的に診察されていて、臨床研究にも分担医師として参加してくださっています。

 新海は、素晴らしい外来メンバーに囲まれながら、生物学的製剤を用いた難治性疾患の再発予防治療や臨床研究の分担医師としての診療、そして本稿執筆時には市販前ですが、甲状腺眼症に対する新規生物学的製剤の導入などに奔走しています。

 そして、先代責任医師の新明先生も金曜午後にいらしていて、難症例の診断や治療方針の決定を含め、最後の砦として当外来をご指導くださっています。

 最後になりますが、同門の先生方、神経眼科へいつも患者さんをご紹介くださり、ありがとうございます。今後ともお困りの患者さんがいらっし ゃいましたら、ご忌憚なく神経眼科外来にご相談ください。

甲状腺眼症による圧迫性視神経症で視力が右(0.15)、左(0.07)まで低下した52歳女性のMRI T1強調像冠状断。ステロイドパルス療法により、両眼とも(1.0)まで改善した。