眼腫瘍・病理学

グループチーフ:加瀬 諭

 眼腫瘍・病理学グループをご紹介させていただきます。病理学とは、病気の原因を追求する学問です。

当グループは、 手術時に採取された眼腫瘍、眼部増殖性病変の病理組織学的 検討を主体に研究しております。実際には、眼付属器MALT リンパ腫、結膜扁平上皮癌、悪性黒色腫、IgG4関連眼疾患、 翼状片、糖尿病網膜症の網膜前膜を用いて、種々の蛋白発現 解析を行っております。分子生物学的には、VEGFの分解系を中心に研究を進めております。

近年、大学院生の董陽子先生を筆頭に、増殖糖尿病網膜症における増殖組織に分布する 新生血管において、α B -クリスタンのセリン59リン酸化が起こっていることを報告しました(図)。今後も大学院生を始めとする教室員と共にこのような病理学的研究を進め、 病気の原因を突き止めるべく精進したいと存じます。

今後とも本研究グループのご指導をよろしくお願い申し上げます。

右図:増殖糖尿病網膜症における線 維血管増殖膜におけるαB- クリスタリン・セリン59リン 酸化(赤)、VEGF (緑)、核染色 (青)を示します。 線維血管増殖膜の新生血管に αB-クリスタリンのリン酸 化がみられ、VEGFと共発現し ていることが確認されます。