網膜細胞生物学(神経)

グループチーフ:新明 康弘

私たちのグループでは、緑内障治療の為に、網膜神経節細胞保護や線維柱帯細胞の機能について研究を行っています。
 今年度はヒト線維柱帯サンプルを用いて、血管新生緑内障と(プロ)レニン受容体の関係を明らかにするプロジェクトに取り組んでおり、現在大学院生の石塚タンエルダル先生が結果をまとめています。
 (プロ)レニン受容体は、血管新生緑内障ではもちろん、病的な血管新生を伴わない原発開放隅角緑内障患者の線維柱帯でも発現しており、生理的な状態でも眼圧調整に何らかの形で関与している可能性があります。さらに血管新生緑内障での線維柱帯への(プロ)レニン受容体の働きを明らかにするため、線維柱帯培養細胞を用いて、高血糖負荷や低酸素負荷に対する応答をみました。
 また、今年度は木嶋先生が「正常眼圧緑内障モデルマウスにおける熱ショック蛋白質を介した網膜神経保護」で科研費若手B を獲得しました。
 一刻も早く、臨床の場にフィードバックされるような研究成果が得られることを期待しています。

GGA-mediated protection of RGCs detected by retrograde labeling.(A) Retrogradely labeled RGCs. Scar bar: 50 μm. (B) Quantification of retrogradely labeled RGCs. Note that RGC number was significantly lower in GLAST+/− mice than control mice, while loss of RGC was suppressed by 600 mg/kg/day GGA administration. **, p < 0.01. (Heliyon. 2016 Oct;2(10): e00191.)