研究主任挨拶

 眼細胞生物学視覚科学研究室(Laboratory of Ocular Cell Biology & Visual Science) が発足して7年になります。

 今年のまず嬉しいニュースとしては、4月から濱田怜先生が新しく研究室のメンバーに加わってくれることになりました。濱田怜先生は、名古屋市立大学眼科で眼科臨床の研鑽を積まれ、基礎研究を開始するにあたって北大眼科の研究室を選んでくださいました。眼炎症をメインテーマとして幅広く研究に携わりたいと伺っております。ご活躍を心よりお祈りしております。また、昨年からは中国医科大学の劉野先生とその奥様、?迪先生も大学院生として研究をスタートされています。

研究室は発足当初から 毎週月曜日に研究室スタッフと大学院生全員で ラボミーティングをしておりますが、彼らが加 わってからはそのやりとりが英語で行われるようになりました。

最近の国内学会での英語による発表の奨励、今後さらに増加するであろう国際学会発表の機会、そして将来の留学などを考えると、大学院生にとっては国内にいながら英語が使えるいいミーティングになっていると思います。2017年4月から大学院生は6名。みんな頑張って、この環境で引き続きいい研究を進めてもらえればと思います。

 また、次の嬉しいニュースとしては昨年も受賞がたくさんありました。まず、加瀬諭講師が第20回ROHTO アワードを見事受賞です。私も聴講しましたが、とても堂々とした「北大眼科に加瀬諭あり!」と世に知らしめる素晴らしいご発表でした。おめでとうございました。そして、岩田大樹先生が自己免疫性ぶどう膜炎に対するご研究で日本眼炎症学会学術奨励賞を、神田敦宏講師が眼内血管新生機序に関するご研究でわかもと先進眼科医療研究会のアワードを それぞれ受賞されました。おめでとうございました。私も、日本糖尿病合併症学会において第 31回young investigator’s award(young じゃないですが)を授与されました。例年この原稿を書く時に思うのですが、このように毎年継続して世に評価して頂けて、研究室からの明 るいニュースとしてここにご紹介できることを研究主任としてとても誇りに思います。

 ただ、この素晴らしい流れを今後も継続発 展させることについて主任としての責任も最近痛切に感じております。「sustainable development(持続可能な発展)」 という言葉 がありますが、我々の研究室も現在の生産性を 維持する一方で、成長戦略を取り、その持続可能性や次のステージを模索しなければなりませ ん。大学院生が無事に卒業し、学位とその経験を携えて次のステップでそれぞれさらに飛躍してもらえるような環境づくり、これまで研究室はそれを第一の柱としてきました。現在、その卒業生たちが今度は指導する立場となっていく時期を迎えつつあり、研究室もその体制の変革が求められています。彼ら卒業生が実力のあるclinical scientist として自らの探究心に基づいた研究を展開した時、北大眼科は新しい結 実と収穫の時期を迎えることでしょう。大学院生、また卒業した先生たちのご活躍を楽しみに しています。そして、研究室においてはの新しい指導者育成をおこなう環境整備と生産性維持のバランスをうまくとれるか、がこの数年の課題となるのではないかと思います。研究委員の先生方、研究室スタッフの皆様、今後ともご支援のほどどうぞよろしくお願い致します。

 最後になりますが、常日頃私たちの活動にご理解を頂いております同門の先生方、医局の皆様、そして学外の多くの方々のお力添えに、この場をお借りして心よりの御礼を申し上げます。今年も研究室メンバーみんなで頑張って参りますので、これからも当研究室をどうぞよろしくお願いいたします。