手稲よこい眼科

院長 横井 匡彦

長い間お世話になった手稲渓仁会病院を2015年3月に退職、5月にJR 手稲駅近隣のビルで“手稲よこい眼科”を開設しました。ビルは手稲駅南口から歩いてすぐの所にあり交通の便は良好です。開業を思い立った時にビルはまだ建築中だったので、いろいろな意味で“ゼロ”からのスタートでした。
 診療所の内装工事の計画に苦労しましたが、設計士さん等のご協力で完成することができました。3月退職の後は1か月の準備期間があり、開業までにスタッフの人達と共にじっくり準備をすることができました。

現在はやっと診療所の仕事に慣れてきた状態です。勤務医時代は外来、入院病棟、手術室と広い病院の中を歩いて移動し、硝子体手術の執刀時にはかなりの緊張を強いられる事もあり、仕事には幾らかの“メリハリ”がありました。開業後は小さな診療所の狭い診察室に朝から晩まで居るので気分を切り替える機会が少なく、かといって患者さんへの応対は始終緊張を要するので、“気分的な疲れ”といったものが慢性的に蓄積しま
す。最近は仕事のペースも効率的になり、気疲れの蓄積もずいぶん解消しました。

日帰り白内障手術と抗VEGF剤の硝子体注射が診療所の特色です。白内障手術は6月から始めましたが、前の病院で一緒に働いた人もスタッフとして来てくれたおかげで、細かな手順の打ち合わせがスムーズに進み大変助かりました。抗VEGF 剤硝子体注射にはこれまでも携わった経験はありましたが、注射の手技に神経を使い、病状は必ずしも改善する
わけではなく、しかも薬剤は高額なので割と大変です。看護師さんの協力があるので続けられています。

開院以来、患者さんの診療で困った時には北大眼科にご紹介ご依頼させていただきました。石田晋教授はじめ医局の諸先生方にはたいへんお世話になり、誠にありがとうございました。1982年の入局以来、30年以上続いた勤務医生活を終えてあらたな道を歩み始めましたが、今後は身の丈にあった仕事を細く長く続けていきたいと思います。今後とも“手稲よこい眼科”をどうぞよろしくお願い申し上げます。