眼アレルギー外来 Ocular Allergy 

 

【責任医師】南場 研一

【担当医師】荻野 陽

【初診・再診】月曜日・火曜日

 

 

 眼アレルギー外来では、主に春季カタル、重症アトピー性角結膜炎を中心に診断・治療をおこなっています。これらの疾患は角膜上皮障害から角膜混濁に至り恒久的な視機能障害が生じることのある重篤な疾患ですが、シクロスポリン点眼薬、タクロリムス点眼薬が奏効することは既にご存知のことと思います。しかしその導入期には感染症を否定もしくは治療する必要があることや、一時的にステロイド薬の併用が必要なこともありますので、春季カタル、重症アトピー性角結膜炎でお困りの症例がいましたらご紹介いただけますと幸いです。

 2022年4月に北大病院がアレルギー拠点病院となり、北大病院内にアレルギーセンターが設置されました。呼吸器内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、小児科、そして眼科が連携して診療に当たることになり、より高度な医療が提供できると思います。

 また、2024年7月に眼科アレルギー学会を札幌で開催(眼炎症、眼感染症と合同開催)させていただくことになりました。現在の眼アレルギー診療の最前線について触れることができる良い機会かと思います。是非ご参加下さい。

増殖性変化を伴うアトピー性角結膜炎
上眼瞼結膜に瞼外へ露出する巨大乳頭、角膜にシールド潰瘍がみられたが、ベタメタゾン点眼およびタクロリムス点眼により、巨大乳頭は速やかに平坦化し、3か月後には巨大乳頭はほぼ消失し角膜は上皮化した。