眼アレルギー外来

【責任医師】:南場 研一

【担当医師】:北市 伸義、福原 崇子、西堀 宗樹

 眼アレルギー外来は主に春季カタル、重症アトピー性角結膜炎を中心に 診断・治療をおこなっております。 春季カタルの治療は、免疫抑制薬のシクロスポリン点眼薬、タクロリムス点眼薬が使われるようになったことで、治療方針がガラリと変わりまし た。これまではどうしてもステロイド点眼薬を中心に治療がおこなわれ、 重症例ではさらにステロイド薬内服や巨大乳頭切除などが必要でした。従って、ステロイド白内障やステロイド緑内障などに対する手術治療も必要 となる症例もありましたが、その多くは小児であることから、これらの内服治療や手術をおこなうということは大変なことでした。

しかし、免疫抑制点眼薬の登場以降、その優れた有効性によりこれらの 外科的手術はほとんどおこなわれなくなりました。また、ステロイド点眼 薬から脱却して免疫抑制点眼薬中心の治療に変わりました。巨大乳頭切除 はこの10年全くおこなっていません。

一方、春季カタルに対して今でもおこなっている(必要とされる)手術 が一つあります。それは角膜潰瘍底搔爬です。免疫抑制点眼薬により巨大 乳頭が消失してもいつまでもシールド潰瘍が残り上皮化しない場合があり ます。それはシールド潰瘍の底に異常な膜が形成され、その部分の上皮の 接着が悪くなるからです。そのような症例ではできるだけ広い範囲の潰瘍底搔爬をおこなう必要があります。恒久的な視力障害につながる可能性が ある病変ですので、できるだけ早期の判断が求められます。

春季カタル、重症アトピー性角結膜炎でお困りの症例がございましたら ご紹介いただけますと幸いです。

 

 

 

1年以上遷延していたシールド潰瘍。潰瘍底搔爬により速やか に上皮化した。