眼腫瘍外来 Ocular Oncology 

【責任医師】加瀬 諭

【担当医師】三田村 瑞穂 水門 由佳

 同門会の先生方および道内の眼科の先生にはいつも大変お世話になっております。これまで、多くの患者のご紹介を誠にありがとうございました。 2016年10月より眼腫瘍外来を開設しております。この場を借りてご紹介させていただきます。

 本外来は毎月第2、4金曜日午前9時から再来枠で行っておりますため、初診の患者さんは可能な限り月曜日の初診枠にてご紹介いただきますようお願いします。しかしながら、臨時手術などにより不在にしていることもございますので、ご了承いただきますようお願いします。本外来では眼腫瘍の患者さんを対象に診療しております。眼腫瘍は眼部において結膜や眼瞼、涙腺・眼窩、眼内と様々な部位に発生します。本外来におきましては、全ての眼部腫瘍を対象に診療しております。臨床病理学的研究も行なっており、 2022年は三田村医師が手稲渓仁会病院との共同研究のデータを集計し、眼付属器びまん性大細胞B細胞リンパ腫の統計を報告しました(Mitamura M et al. Eur J Ophthalmol [Epub Ahead of Print])。併せて、水門医師が希少な結膜未分化多形肉腫の1例を報告し、文献的考察を行いました(Suimon Y et al. Cancer Diagn Progn 2022)。

 眼部悪性腫瘍は希少がんの一つであり、厚生労働省の希少がん対策ワーキンググループにより眼腫瘍診療施設情報公開につきまして、下記のサイトで国民に眼腫瘍を専門にしている施設の情報を発信しております (https://hospdb.ganjoho.jp/rarespecialhosp/index.html)。北大病院はますます眼部悪性腫瘍の診療拠点になっていることがわかります。

 今後とも患者さんのご紹介を賜りますよう何卒宜しくお願いします。

 

 

 

初診(上図)から16日後に(下図)急速に増大したびまん性大細胞性B細胞リンパ腫