眼腫瘍外来

【責任医師】:加瀬 諭

【担当医師】:石嶋 漢、鈴木 智浩

 同門会の先生方および道内の眼科の先生方にはいつも大変お世話になっております。これまで、多くの患者さんのご紹介を誠にありがとうございました。昨年4月より北大病院にて勤務しております加瀬諭でございます。このたび2016年10月より眼腫瘍外来を開設することになりまし た。この場を借りてご紹介させていただきます。本外来は毎月第2、4金曜日午後2時半からの再来枠で施行しておりますため、初診の患者さんは初診枠にてご紹介いただきますようお願いします。本外来ではもっぱら眼腫瘍の患者さんを対象に、術前術後管理を行っております。眼腫瘍は眼部において結膜や眼瞼、涙腺・眼窩、眼内と様々な部位に発生します。本外来におきましては、全ての眼部腫瘍を対象に診療しております。具体的症例について次に記します。結膜悪性黒色腫や扁平上皮癌では、眼球を温存すべく安全域を含め た局所切除と冷凍凝固に加え、抗腫瘍薬局所投与も行っております。眼瞼脂腺癌では拡大眼瞼全層切除とともに一期的に Hughes flap やCutler-Beard 架橋皮弁などで再建し、縫合した上下眼瞼を外来で切開しております。眼窩内腫瘍では、 表在性の場合には前方アプローチによる経皮的切除、深在性の場合には頰骨や前頭骨の骨形成的骨切り術併用眼窩腫瘍摘出 (図)を行っております。2015年4月~2016年11月までに6例6側の骨切り術を施行しました。眼内腫瘍では、悪性リン パ腫が疑われる際には25ゲージ硝子体手術による細胞診、病理学的検査を行い、診断・治療を検討しております。網膜芽 細胞腫では早急に適切な診断を行い、眼球温存治療や摘出術を検討しております。視力障害を伴う脈絡膜血管腫では、光線 力学療法も治療の一つとして施行しております。

加えて、平成28年度日本医療研究開発機構(AMED)研究委託費(革新的がん医療実用化 研究事業)「眼部腫瘍の全国 症例登録システムの構築に関する研究」に関して、2016年11月4日第一回班会議が行われ、当院は結膜腫瘍の担当として 全国的にも重要な役割を果たして行くことになります。今後とも患者さんのご紹介を賜りますようなにとぞよろしくお願 いします。