涙道外来 Lacrimal Endoscopy and Surgery

【責任医師】山本哲平

【担当医師】董陽子

 涙道外来は月に一回第2木曜日の午後に診療を行っています。担当は山本 哲平、董 陽子、水門 由佳の3名で、涙道内視鏡を用いて鼻涙管閉塞症の患者さんの治療を行っています。現在北大眼科に常勤している担当がいないため、DCRなどの外来での治療が難しい方はさっぽろ眼科・眼形成クリニックへ適宜紹介しています。

 涙道内視鏡を用いた涙管チューブ挿入術は、2022年度の診療報酬改定により条件を満たせば短期滞在手術基本料の対象となるようになりました。涙道内視鏡は機械が高額なので、今までの診療報酬ではかなり数をこなさないと機械の代金の元を取るのが難しいと思っていましたが、だいぶ改善されました。その影響もあり北海道でも涙道内視鏡を導入する施設が増えてきているとのことです。涙道内視鏡の導入を迷っている先生は検討されてみるのもよいのではないでしょうか。

 また、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となっていた北海道流涙症研究会も2022年度は無事に開催することができました。参加者も多く、涙道内視鏡に興味をもっている先生が徐々に増えているようにかんじます。

 流涙で困っている方がいましたら紹介をよろしくお願いいたします。

生後2週の新生児、先天性涙嚢瘤のMRI画像。涙嚢の腫大(左図)と鼻腔内への突出(右図)を認める。