斜視・小児眼科外来

【責任医師】:安藤 亮

【担当医師】:中村 佳代子、水内 一臣、鈴木佳代

 昨年度3月に斜視外来チーフの野崎真世先生が退職されました。今年度4月からの当外来は、昨年度から担当している水内一臣先生、毎週手伝いに来て下さっている中村佳代子先生、デンマークの留学から戻ってきた鈴木佳代先生、そして私、安藤亮が担当しています。野崎先生の抜けた穴は予想通りとても大きいのですが、新たに加わってくれた鈴木先生は予想以上の活躍で外来診療に当たってくれています。
 6月の斜視弱視学会、小児眼科学会では、後期研修医の福津先生が「弱視治療をおこなった広範な網膜有髄神経線維の4例」のタイトルでポスター発表をしました。黄斑部付近まであるような広範な網膜有髄神経線維では弱視を伴いますが、軸性近視と不同視を呈することはあまり知られていません。そして、有髄線維のある近視眼が弱視となり、眼鏡装用や遮蔽訓練を行うことでその弱視は改善します。僚眼が遠視であっても近視の患眼が弱視になります。全例OCT では黄斑部に異常はありませんでした。なぜ近視眼が弱視になるのかはわかっていませんが、通常の屈折性弱視と同じように治療することで視力が改善することは是非知っておいていただきたいポイントです。古くから知られている疾患ですが、まだ解明するべき点は多くあります。もしそのような症例がいましたら、是非ご紹介ください。
 いつもたくさんの患者さんをご紹介いただきありがとうございます。2017年度の斜視の手術件数は43件でした。最近は少しずつ外来患者数が増えてきている状況です。治療後の落ち着いた患者さんにはご紹介元でのフォローをお願いしております。その際、何かお困りのことがありましたら気軽にご相談ください。引き続き、患者さんをご紹介いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

3歳女児、左眼に広範な有髄神経線維を認める。右眼 は正常。Vd=(1.0)、Vs=(0.5)と左弱視。調節麻痺 下屈折値は右+0.75D、左-2.50D。眼鏡装用にて Vs=(1.0)と弱視は治癒した。