(2016年)
和田 莉奈
私は北大91期生であり、初期研修は北大病院のたすき掛けプログラムを選択し、2年目のうち8か月間眼科で研修しています。
学生実習のときに豚眼で体験した白内障手術がとても楽しく、医局の雰囲気も好きだったため、ずっと眼科に興味は持っていましたが、やはり初期研修で色々な科をまわってから決めようと思っていました。しかし1年目に他科をローテーションするうちにますます眼科への思いが強くなり、思いきって2年目のほとんどを北大眼科で過ごすことに決めました。
最初の2か月間は外来の見学や初診の患者さんの問診や診察に、3か月目からは病棟で担当患者さんの診療や手術に参加しました。研修を開始した当初は略語の多さに苦しみ、スリットの使い方もままなりませんでしたが、初めてスリットごしに立体的に眼を捉えられたときは、細かな構造までくっきりと見え本当に美しく、つい見入ってしまいました。病棟では想像以上に主体的に診療に関わらせていただき、また様々な手術の助手、さらには執刀までさせていただきました。何度やっても執刀は緊張しましたが、助手に入ってくださる先生が緊張をほぐしサポートしてくださるお陰でなんとか無事終えることができました。術後に患者さんも「明るくなった」と喜んでくれ、とても嬉しかったです。
日々研修を重ねるほどに以前はみえなかったものがわかるようになり、新たな発見があって、またそこからわからないことが増えていく無限のループがとても楽しく充実しています。ときにはグルメやワインについて学べることも私には外せないポイントです。
これまで5か月の間に感じた北大眼科の魅力はこのスペースではとても書ききれないほどで、これからも存分に堪能していきたいと思います。いつもこのように恵まれた環境で研修させていただき、本当にありがとうございます。諸先生方、スタッフの皆様へこの場を借りてお礼申し上げます。