前期研修医体験記(2018年)

(2018年)

片岡 慶次


 

こんにちは、研修医2年目の片岡です。昨年度は製鉄 記念室蘭病院で、今年度は北大病院で研修いたしまし た。北大病院では合計8か月間眼科を選択し、プライマ リ・ケア研修にて市立釧路総合病院眼科でも2か月間お 世話になりました。

私が将来の専門科として眼科を考えはじめたのは、5 年生のポリクリでした。実習で初めてスリットを覗い たときに眼の美しさに衝撃を受けたのを今でも覚えて います。また当時、白内障手術は時間も短くて簡単な手 術だと思っていましたが、ウェットラボでは全く思うよ うに器械を動かすことすらできず、眼科手術の奥深さに 気づきました。

卒後、初期研修がスタートすると内科、外科、救急科 など眼とはかかわりの薄い科のローテーションが続き ました。学生のときはあまり関心のなかった内科疾患 も実際に患者さんの診療を通して興味が湧いたり、救急 車で運ばれてくるショックや心筋梗塞など分秒を争う 疾患の治療に参加する中でそのやりがいやスピード感 に心揺れたりすることもありました。

2年目となり、眼科での研修が始まりました。診察や 手術に入るなかで、学生の頃とはまた違った視点から、 眼科の奥深さ、難しさを体験し、もっと深く学びたいと思うようになりました。視覚は命には直接かかわるこ とは少ないですが、生活の中で非常に重要な機能であ り、眼が見えないつらさ、見えなくなる恐怖ははかりし れません。それを診療できるのは眼科医だけであり、そ の必要性とやりがいを切に感じ北大眼科に入局させて いただきました。

充実した初期研修にすることができたのも、優しくご 指導してくださった先生方のおかげです。この場を借 りて感謝を申し上げますとともに、今後もご指導ご鞭撻 のほどよろしくお願い申し上げます。