2024年 専攻医体験記

保坂 広野

 2024年度より後期研修医1年目となりました保坂 広野と申します。旭川医科大学を卒業後、岩見沢市立総合病院で初期研修を2年行い、現在北海道大学病院でお世話になっております。

学生時代の実習はコロナの影響で遠隔の講義などに代わることも多く、初期研修でも市中病院しか経験のない私にとって、4月からの大学病院の勤務はまさに手探りの連続でした。病棟では「指示簿」「逆指示」という概念に翻弄され、定時以降もずっとカルテPCとにらめ っこの毎日でした。そんな心荒む(?)日々を乗り切れたのは、優しい先生方やスタッフの方々、同期達に支えてもらえたからでした。

 また、白内障手術の執刀をさせていただけるようにな ってからは業務への意気込みもひとしおで、ウェットラボで夜遅くまで同期と頭を悩ませたのは1番の思い出かもしれません。 いつのまにか半年が過ぎ、外来へ異動すると、またわからないことばかりでした。初診を受け持つ中で、自分の勉強不足を何度も痛感しながら、少しずつ仕事に慣れていけるよう毎日奮闘中です。

 9月には地方会、11月には日本臨床眼科学会へと参加させていただき、それぞれスライドとポスターで発表させていただきました。今まで勉強したことのないAIの研究を当てていただきましたが、何もわからない私に1から丁寧に教えていただいた齋藤先生にはなんと感謝の言葉を申し上げたらいいかわかりません。

 最後に、ここまで今年1年色々なことがありましたが、なんとか乗り越えて来られたのは同期達のおかげでした。近所の悪ガキがそのまま大きくなったような同期達との1年は刺激的で楽しい毎日でした。5人全員が同じ病院で働くのは今年が最後かもしれませんが、これからもお互いを支え合って、少しでも早く皆様のお力になれるよう、今後とも尽力してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。