木下哲志 大学院卒業 2014年

 大学院に入学してから、もう4年近く経ったのかと思うと月日の流れる速さに愕然とします。

 実験器具を触るのは学生以来で、実際のところ研究に必要な手技は初めて行うものが多かったのですが、周りの先生方にアドバイスを頂きながら少しずつ自分で出来る手技も増え、実験が面白くなってきました。大学院1年生の時の授業で、ある先生が「実験とは大抵うまくいかないものです」と仰っていたのを良く覚えていますが、全くその通りで、思うような結果が出ずにうまくいかないことが多々ありました。しかし何が間違っているのか、どこかで思い違いをしていないか、一つずつ戻って考え検証していく過程が大変でもありつつ、同時に面白くもありました。

 また国内のみならず海外の学会や研究会に多く参加させて頂けたのも貴重な経験でした。なかでもアメリカのARVO には3回も参加させて頂きました。世界最先端の研究に生で触れることが出来たのは、研究に対するモチベーションになりました。さらに他分野で活躍されている先生や、自分と同じように大学院で研究をされている他大学の先生との交流は大変刺激的で他に代えがたい有意義なものでした。

 最後に、御指導を頂きました石田教授、野田准教授、神田講師をはじめ研究委員会の先生方にはこの場をお借りして深くお礼を申し上げます。また、一年先に卒業された先生方も含めて研究生活の苦楽を共にした大学院生の仲間、そしていつも研究室を支えて下さっている補助員の皆様にも心より感謝を申し上げます。