橋本勇希 大学院卒業 2014年
大学で4年、修士課程で2年、博士課程で4年の計10年間の長い学生生活が終わりを迎えます。この先、学生として学問に携わることはないでしょう。特に北大に来てから僕の人生が劇的に変わったと言っても過言ではありません。
この世界に足を踏み入れたのか踏み外したのか自分自身分かりませんが、僕の背中を押して下さったのが石田教授でした。「橋本君は無限の可能性を秘めた光る原石だ」とまでは言って頂いてはいませんが、「橋本君には僕の理想とする視能訓練士の初のモデルケースになってほしい」との熱いお言葉を胸に、この4年間は無我夢中で突っ走ってきました。
また、右も左も分からない私を1から育てて下さったのが齋藤航特任准教授です。私と航先生は男女なら惹かれ合っていただろうと思う程相性が良かったこと(個人的意見)、そして眼科学に対する熱意と愛で導いて下さる航先生と出会えたことが私にとって非常に幸運でした。そして、私が在学中に多くの論文を書かせて頂いたこと、多くの研究会や学会で発表させて頂けたのは、当科には常に全力でサポートして下さる環境が整っていること、何よりチームワークの絆の強さにあると実感しています。
この学生生活が終わってしまうと考えた時に、石田教授の「学位取得はゴールではなく通過点であり、学位は未来への通行手形である」とのお言葉を思い出します。つまり、この通行手形を生かすも殺すも自分次第であり、私自身も現在の状況や結果に甘んじることなく、より高い目標および志をも持って日々邁進していく所存です。
勿論、私一人の力だけではここまでくることはできませんでした。懇切丁寧に御指導して下さった諸先生方、温かくサポートして下さったORT11のメンバー、励ましてくれた友人や家族に感謝の気持ちを伝えたいです。
本当にありがとうございました。
イケメンでもイクメンでもありませんが、医学博士として眼科学の発展に寄与できる存在になります。