臨床指導医育成プログラム体験談(ぶどう膜)

 
荻野 陽

 約2年前、KKR札幌医療センターにて勤務していた時のことです。夕方に南場先生から突然電話が来て、「荻野君は来年からぶどう膜炎外来に出て貰うから」との連絡がありました。先輩の先生方からは出たい外来の希望を聞かれると聞いていたため、少しパターンが違うような……という疑問が一瞬頭に浮かびましたが、僕は細かいことを気にする人間ではありません。「もちろんです」とお返事しました。

 

 最初はお手伝いのつもりで外来に出ていましたが、徐々にぶどう膜炎に興味がわいてきた頃、育成プログラム参加のお誘いがあり、この度参加させていただく運びとなりました。鈴木 佳代先生、その節はどうもお世話になりました。 今は主に南場先生・岩田先生のご指導の下、外来に手術にと充実した毎日を送っております。ぶどう膜炎チームは常勤の医師が3人しかいないため、時々忙しくなることがあるものの、ほとんどの症例に自分がかかわることで多くのことを学ぶことができていると感じます。病棟・外来共に大学での症例は難しい方ばかりで、ぶどう膜炎カンファレンスの内容を参考にしたり上級医の先生方に相談したりしながら診療を行っています。少しずつ自分だけでも判断ができるよう今後も努力を続けて参ります。

 

 まだまだ未熟者ではございますが、今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

指導医から一言:南場 研一

 荻野先生は自分からガツガツくるタイプではないのですが、与えられた仕事を卒なくこなしていて、本来持っているポテンシャルの高さを感じる先生です。ぶどう膜炎に関しては、まだまだ知識・経験が足りない部分もありますが、これからドンドン吸収していくでしょう。また、手術に関しても、もともと手先が器用で、「ここはこうした方が良いんじゃないかな」と指示すると、その通りにできてしまうところがあります。今後は手術に関しても、新しいテクニックや器具などを学会や講演会などで貪欲に吸収し自分の物にしていってくれれば、間違いなく立派に成長してくれることでしょう。期待しています!