医療法人社団みどり会 眼科近藤医院
院長 山本 哲平
当院は1959年に近藤冨貴雄初代院長により開設された歴史ある医院で、60余年にわたり中空知地域の眼科診療に貢献してまいりました。この度2022年5月に近藤医院を医療法人社団みどり会 眼科近藤医院として、山本が中沢 洋子先生から院長職を引き継がせていただきました。
私は北大眼科の医局人事で富良野協会病院や砂川市立病院で勤務した経験があったので空知地方に縁があり、2020年4月から眼科近藤医院の副院長として勤務させていただいていました。近藤医院での診察に慣れた後に引継ぎを行いスタッフも変わりないため、日常の診療や手術は大きなトラブルもなく行えています。
5月からの変更点としては、今まで入院のみだった白内障手術ですが、日帰りで手術を受けたいという要望も増えてきたため、水曜日に日帰り手術の枠を作りました。全部日帰りにしてしまうと遠方の患者さんには不便になるため、引き続き入院での手術も行っています。また、SLT付きのYAGレーザーを導入して緑内障の方にSLTを行うことが出来るようになりました。
当院の特徴の一つとして、涙道閉塞症に対して涙道内視鏡を用いて涙管チューブ挿入術を行っていることがあります。当院に通院している方だけでも涙道閉塞の方はかなり多いので、周辺の地域を含めるとかなりの数の患者さんがいると予想されます。流涙で困っている方がいたら紹介していただけると幸いです。
昔は開業したら他の先生との交流が少なくなりさみしくなるのではないかと思っていましたが、普段の診療は山本・中沢の2診体制で困った患者さんを相談しあうこともでき、また水曜日には北大から網膜・硝子体領域を専門にしている先生方に出張で来ていただいているため、最新の治療についての話を聞くことが出来たりして、日々楽しく診療を行えています。
唯一の気がかりは空知地方の過疎化でしょうか。滝川駅前のスマイルビル(旧西友滝川店)が2021年3月に閉鎖し巨大な廃墟になってしまっている他、駅前商店街のベルロードも閉店が相次ぎシャッター街となりつつあります。少子化により子供の患者さんの受診も少ないように思います。ここはひとつ北海道新幹線が旭川まで延伸して、滝川に新駅でもできれば一気に町が活性化するのではないかと期待しているのですが、難しいでしょうかね。