財務医長挨拶

 財務医長挨拶

2015年4月1日より、北海道大学病院眼科財務医長として、勤務しております。これまで、当科の診療科目標では4つのカテゴリー:診療、教育、研究、運営について数値目標を検討しております。診療・運営面につきましては病棟稼働率、手術件数、平均在院日数について目標値の設定を各年毎に検討しております。網膜硝子体部門では、網膜剥離や眼内炎などの重症な手術加療を要する患者の受け入れ要請に対し、柔軟に対応することを挙げております。併せて、在院日数と包括医療費支払い制度(DPC)における入院期間の適正化についても、大口病棟医長、菊池師長や事務担当者と意見交換をして参りました。DPCとは入院1日あたりの包括支払い方式であり、病名と診療内容をグループ化した上で、1日あたりの請求額を設定するシステムです。2018年6月から2020年1月までのデータでは、眼科は優良な稼働率を維持しておりました。ひとえに菊池師長を始め、臨床に従事する北大眼科医、看護師、病棟の全ての協力の賜物と存じます。しかしながら2020年2月より北海道で新型コロナウイルスが蔓延し、状況は一変しました。2月下旬に政府より発せられた全国の学校の一斉休業は大きなダメージとなりました。これに伴い、子持ち世帯の従業員の勤務体制を維持することが困難となりました。加えて、当該ウイルスに対する緊急処置や手術などにより、これまでの診療や手術枠の大幅な削減も余儀なくされました。4月の全国の緊急事態宣言の発令もあり、これまでに経験のない大幅な減収も懸念されました。医療従事者側の診療の制限に加え、患者側の受診控えも増加しました。実際、このような状況がどれくらい継続するのか、予知不能でした。しかし、幸いその後は北大病院での院内感染事例がみられないことや、道民の行動変容、節度ある行動の浸透により、感染対策を行いつつも少しづつ従来の診療に戻ることができました。2020年の9月の段階では、病棟稼働率は90%を超えるまでに回帰しました。

 

病棟では引き続き、感染対策に留意しつつDPCに準じた各眼疾患への適正な入院期間の検討を行っております。収益を向上させるためには、石田教授、南場医局長、菊池看護師長、新明外来医長、大口病棟医長を始めとして、病院事務・医事科、経営企画課・経営分析係との連携も重要です。これからも多くの大学・病棟スタッフとともに、より良い経営を達成すべく努めていく所存です。今後ともご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願いします。