医療法人茗山会 清水眼科

院長  清水 啓史

 2020年に北海道から地元の島根県に戻りました。島根大学で谷戸 正樹教授の元で一年間勤務し、2021年より実家の清水眼科で働いております。2022年からは院長に就任しました。前院長の父とともに2診体制で診療にあたっています。

 特色としては、白内障手術、硝子体手術、硝子体注射などを行っています。北大や時計台記念病院で網膜硝子体分野の症例を多数経験させていただいたことが現在につながっています。この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。また島根大学では緑内障手術(MIGS)についても学ぶことができたため、少し診療の幅が広がりました。

 クリニックではもっとプライマリケア的なことをするのかとイメージしていたのですが、意外と病院勤務時と似たようなことをやっています。これまでと少し違うのは網膜剥離や緑内障などの手術を日帰りで行うことです。最初は何となく不安な感じもしましたが、きちんとした手術をすれば全く問題ないようです。行き帰りが大変ということは言われますが。クリニックとしてどこまでやるか、ということは自分次第で迷うことですが、一旦狭めるとどんどん萎縮していきそうで、今はある程度手広くやっています。

 ただし、やはり苦手な分野、経験の乏しい分野に関しては不安なこと、悩むこともあり、北大の先輩に電話して教えていただいたりしています。いつもありがとうございます。

 さて、院内のシステム等を自分で変えられるというのも開業医の醍醐味かなと思います。変えたことの一つとして、紙カルテからクラウド型の電子カルテM3Digikar(デジカル)に移行しました。私は沖縄での臨床研修先では自院で開発した電子カルテを使っていましたし、研修先やバイト先で富士通、NECなど、眼科用ではNAVIS、Claio、Beelineなど色々と触ってきました。どれも一長一短でした。導入にあたり、各社検討しましたが、デジカルiPad上の2号紙に検査結果や所見や処方や次回指示などを紙カルテと同様に自由に書き込むやり方にしました。ワード打ち込み形式は入力が大変、読むのも大変、結果コピペのみになるので論外でした。スケッチできる、というタイプもスケッチのシ ェーマを選択して描いて閉じて、マウスやキーボードに持ち替える手間と、その後の次回指示や処方を選ぶ手間がありました。こうなるとどうしても視線や体の向きが患者ではなくモニターにばかり向いてしまいます。デジカルiPad方式ならば、ほぼ紙カルテと変わらないので、シュライバーも不要で移行もスムーズでした。 iPadで紙と同様な書き味で書けるようになったテクノロジーの進歩で可能になった方法だと思います。検査スタッフの人数分のiPadを揃え、端末の空き待ちが生じないようにしました。院内の情報共有もAirDropで行える点もメリットでした。もちろん難点も多少ありますが、価格も一般的な電子カルテよりはかなり安く、現時点では最適解かなと思っています。

 電子カルテ移行を検討されている先生がおられましたらご相談ください。 気がつけば、クリニック紹介が電子カルテ紹介になってきてしまいました。 島根は田舎ですが、美味しいお酒や歴史ある神社仏閣、自然があり良いところです。

 是非一度遊びにいらしてください、おもてなしします。

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