ぶどう膜炎外来 Intraocular Inflammation

 

【責任医師】南場 研一

【担当医師】岩田大樹、荻野 陽、鈴木佳代、渡邉 竜也、水内一臣、平岡 美紀

 

 

 長谷先生が2021年4月から留学し、代わって荻野先生が当外来に加わり、現在、常勤の南場、岩田、加瀬、荻野、大学院生の鈴木(佳)、および非常勤として平岡、西堀、水内(敬称略)という布陣で頑張っています。大野 重昭名誉教授、北市 伸義先生(北海道医療大学病院長)からはいつも重要な助言をいただいております。

 近年、ぶどう膜炎の原因疾患の種類が増えてきています。悪性腫瘍の治療にチェックポイント阻害薬が用いられるようになりましたが、その免疫賦活作用に伴うぶどう膜炎が散見されます。また、我々はまだ診たことはありませんが、加齢黄斑変性に対するブロルシズマブ硝子体内注射後に生じる網膜血管炎(閉塞症)なども報告されています。2021年はさらに、新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応と思われるぶどう膜炎を発症した症例を何例か経験しました。虹彩毛様体炎、強膜炎のみの症例もあれば、原田病様の漿液性網膜剥離を伴う症例もあるようです。今のところ当院で診た症例は視機能障害を残さずに回復していますが、現在眼炎症学会において全国調査をおこなっていますので、近いうちにその概要が明らかとなるでしょう。

 現在、新患、再来ともに月曜午前、火曜午前で診察していますのでお困りのぶどう膜炎症例がありましたらご紹介いただけますと幸いです。伝統ある当ぶどう膜炎グループをこれまで同様、ご支援いただきますようよろしくお願い致します。

新型コロナウイルスワクチン接種後に発症した 急性前部ぶどう膜炎
虹彩後癒着の形成、前房内線維素析出を認める。