眼形成手術外来 Oculoplastic Surgery

【責任医師】水門 由佳

【担当医師】石嶋 漢、渡邉 竜也

 眼形成外来は水門 由佳、西村 萌美、石嶋 漢の3名体制で行っております。対応疾患は眼瞼下垂、内反症、流涙症、外反症、結膜弛緩、義眼床形成、腫瘍などで、木曜午前に外来、午後手術で診療しております。木曜午後の日帰り手術だけでなく、入院での手術、全身麻酔下での手術も行なっております。2022年度は、北海道医療センターにご協力頂き、同院で小児の全身麻酔下内反症手術を行いました。

 目の外側の疾患であれば対応可能と存じますのでお困りの症例などご相談頂けますと幸いです。 眼瞼下垂は頻度の高い退行性だけでなく、神経麻痺後下垂や、先天性なども診療しております。

 眼瞼下垂を訴える症例の中には、皮膚弛緩や眉毛下垂、腫瘍などの偽眼瞼下垂もみられます。瞳孔異常や眼球運動制限などを確認し、必要に応じてMRIなどの画像診断や採血等を行い、正しく診断をし、適切で安全な治療を提案するように努めています。

 内反症についても、眼表面の評価をし、病態を考えた上で、術式を決定しています。

 腫瘍では、病理検査を行った症例の1%は悪性です。例えば、霰粒腫と思われる中にも、脂腺癌が混ざっていることが知られています。ご紹介いただいた患者様は多くの場合当日の切除を行い病理検査に提出します。初回の切除のみで比較的良好な経過をたどる症例が多いのも外眼部の腫瘍の特徴です。

 トラブルになりやすい疾患やその相談も、ご紹介いただければ可能な限り迅速に対応させて頂きます。今後とも眼形成手術外来を宜しくお願い致します。

(上)左先天性眼瞼下垂

(中)就学前の手術を希望され、左挙筋短縮を行った

(下)術後兎眼はなく経過良好

(上)両皮膚弛緩症による睫毛内反を訴え受診

(中)縦幅6mmの瞼縁皮膚切除、重瞼線形成を行った

(下)術後、睫毛内反は消失した

(上)急性霰粒腫の乳児。
(下)無麻酔で切開排膿した。速やかに改善した。