網膜硝子体外来 Vitreo-Retinal Surgery

 

【責任医師】齋藤 理幸

【担当医師】董 震宇、清野有紀子、谷向 哲矢、武田 知佳、三田村 瑞穂、 秦 雅貴、横井 康一

 

 

 2025年度は、有田先生が手稲渓仁会病院へ異動、谷向先生と若林先生 が加わり総勢7名体制で診療を行っております。

 北大網膜班では中核病院として地域医療に貢献するべく御紹介頂いた 患者さんを断らないという方針のもとで、臨時手術を含めた全ての症例を 広く受け入れております。道内や札幌で硝子体手術を行う施設が減少する 中、増え続ける地域医療と地域の手術教育に貢献するべく、網膜硝子体 ベーシックトレーニングプログラムに沿って硝子体術者の派遣を積極的に 行い、総数では今までより多くの症例を診療することが出来るようになり ました。ご協力いただいている諸先生方に深く感謝申し上げます。また、 いつも精力的に手術をこなしてくれる網膜硝子体グループ医師をはじめ 専攻医や外来・病棟・手術室など多くのスタッフの献身的な協力に大変 感謝しております。

 手術は主にトレーニングプログラム医師と指導医の組み合わせで行い、 高い治療レベルを保ちつつ最大限の教育効果を得られるように取り組んで います。手術手技は積極的に最新の方法を導入しており、眼内レンズ強膜 内固定術や黄斑浮腫嚢胞切開術、黄斑下出血に対するtPA網膜下注入、網膜 切開をすることなく網膜下増殖を除去する経強膜網膜下増殖除去法などの 治療を行っています。特に、原因のはっきりしない高齢者の硝子体出血に 関しては網膜下出血を併発していることも多く、2週間以内の血腫移動術 が有効と考えられているため可及的早期に治療する必要があります。 また、増殖性硝子体網膜症や術後の非復位例においても硝子体の徹底的 廓清による網膜復位を目指しており、北海道の最後の砦としての責務を 果たすべく務めております。患者さんの希望があれば、是非ご紹介頂き たく宜しくお願い申し上げます。

 網膜グループでは手術だけでなく診療カンファレンスを毎週月曜日の夕方 に開いており、全ての網膜外来新患症例の受診前後と造影検査症例・手術 症例を皆でチェックして共有し検討することによって診療・診断レベルの 向上に努めています。学会発表や論文などの学術活動も積極的に行い、 2025年度も多くの学会等に現地で参加し発表することが出来ました。

 今後も網膜硝子体外来を宜しくお願い申し上げます。

54歳男性 裂孔原性網膜剥離/増殖硝子体網膜症

①術前 ②術後
③術中所見 網膜下に直接トロカールを挿入して行う経強膜網膜下増殖除去法により最小限の網膜への侵襲で網膜下増殖を除去可能。