黄斑外来 Medical Retina and Macula 

 

【責任医師】安藤亮

【担当医師】齋藤理幸、董震宇、福津 佳苗、田中孝幸、三田村瑞穂、秦 雅貴

 

 

 近年、様々な画像診断機器の進歩によって眼底の詳細な観察が可能となり、黄斑疾患に関する理解が飛躍的に進みました。例えば、光干渉断層計(OCT)の解像度が良くなったことで、以前は別の疾患と考えられていた中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)と一部の滲出型加齢黄斑変性(AMD)は、実は脈絡膜が厚いという病態に根ざした同一のスペクトラムに属する疾患であることがわかってきました。また、解像度の高いOCTAが開発されたことによって、以前はCSCと診断してしまっていた症例の中には実は脈絡膜新生血管が存在する症例が含まれていたこともわかってきました。これらの病態理解にともなって病型分類も再構築されつつあり、滲出型AMDやCSCに対する診療の考え方も少しずつ変化してきています。

 先生方の施設で加療されている患者さんの中には、全身リスクの観点から抗VEGF製剤の継続的使用が望ましくない方、また抗VEGF製剤による加療では思わしい治療結果が得られていない方、がおられるかと思います。当外来では、グループ医師全員で週に一度ミーティングを行って各症例の治療方針を話し合い、病態や患者さんの状況に応じて抗VEGFやPDTなどの治療を適切に選択できるよう努力いたしております。もしも前述のような患者さんがいらっしゃいましたら、ぜひ当外来にご紹介をいただけましたらと思います。黄斑疾患を有する患者さんの長期的な視力の維持・改善を目指して参りますので、当外来を引き続きどうぞよろしくお願い致します。

ご紹介いただいた患者さんにベストな治療を