黄斑外来 Medical Retina and Macula 

 

【責任医師】野田航介

【担当医師】齋藤航、加瀬諭、安藤 亮、齋藤理幸、鈴木 智浩、三田村 瑞穂、田中 孝幸

 

 

黄斑外来は、加齢黄斑変性(AMD)などの脈絡膜新生血管を生じる疾患、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などで黄斑浮腫を生じる疾患を対象とし、抗VEGF製剤を用いた薬物治療やPDTなどのnon-surgicalな治療を手がけております。

AMDは滲出型と萎縮型に分けられ、ドルー

ゼンと色素沈着が重要な初期変化とされてきました。しかし、我が国そしてアジア近隣諸国での滲出型AMDに関する検討が近年進み、いろいろなことがわかってきました。例えば、欧米人の滲出型AMDでは高頻度であるドルーゼンが、私たちが日々診察する滲出型AMD患者では認められないことが多々あります。また、私たちはよくポリープ状脈絡膜血管症(PCV)の患者さんに出会いますが、欧米人においてはその頻度が少ないことが知られています。これは、アジア人の滲出型AMD発症には近年着目されているpachychoroid・pachyvesselといった脈絡膜の解剖学的な特徴やその血流動態などが関係している場合が多いからだと考えられます。

そして、この病態解明は本疾患の概念、そして治療プロトコールを再考する近年の動きへとつながっています。本邦で最初の抗VEGF製剤が滲出型AMD治療に導入されてからもう10年以上となりますが、私たちは我が国の滲出型AMD患者に対する同製剤単独治療の限界、そしてPDT併用療法の有効性を改めて見直す時代にあります。

 

当外来では、齋藤 航先生が北大で長くおこなってこられたPDTトリプル療法を今後も継承するとともに各種抗VEGF製剤を上手に使用して、滲出型AMD患者さんの長期的な視力の維持・改善を目指して参ります。

 

当外来への変わらぬご支援を引き続きどうぞよろしくお願い致します。