涙道外来 Lacrimal Endoscopy and Surgery
【責任医師】山本 哲平
【担当医師】水門 由佳、董 陽子
涙道外来は月に一回第2木曜日の午後に診療を行っています。担当は山本 哲平、董 陽子、水門 由佳の3名ですが、秋から水門先生が産休・育休に入っており、新しく渡邉 達也先生に参加してもらっています。
もっとも多い疾患は、高齢者の後天性鼻涙管閉塞による流涙です。流涙は視機能の低下につながりますし、鼻涙管が閉塞したままだと急性涙嚢炎を発症することもあります。当外来では涙道内視鏡を用いて涙管チューブの挿入を行っています。DCRなどの外来での治療が難しい方はさっぽろ眼科・眼形成クリニックへ適宜紹介しています。全身麻酔下での乳幼児の先天性鼻涙管閉塞に対する涙道内視鏡検査とチューブ挿入は、山本・董が北大病院の常勤医師ではない為、水門先生の育児休暇と共に一時中断しています。
流涙は失明したりするわけではないので、眼科の先生でもあまり重視されていない方が多いように感じますが、潜在的な患者さんは多数いると思います。忙しい診療の合間に涙道洗浄するのは手間がかかり面倒だと思いますが、点眼薬を処方して様子を見る前にぜひ一度涙道洗浄をして閉塞がないか調べてみてください。涙道内視鏡の性能も向上しており治療できることが多いです。
流涙で困っている方がいましたら紹介をよろしくお願いいたします。
涙小管炎。上涙点から膿の逆流がみられる。