新潟県

名物 万代そば

 新潟市のソウルフードといえば「バスセンターのカレー」と焼きそばにミートソースをかけた「みかづきのイタリアン」が有名。とくに、「秘密のケンミンSHOW」で紹介された後には、両店とも爆発的な人気を博した。「バスセンターのカレー」とはあくまでも通称で、バスセンターの1階にある立ち食いそば屋「名物 万代そば」のカレーのことなのである。その歴史は意外と新しく、平成の初め頃にそばに掛けるカレーを作ったところ、カレーライスの方が人気となったために生まれたという。イタリアンで有名な「みかづき」も同じバスセンター内の2階にあるため、今回両店とも食べてみたが、残念ながら、「みかづき」の方は紹介するようなレベルではなかった。
 朝8時からの営業ということなので、早めにホテルを出て、開店前の朝7時50分にバスセンターに到着。しかし、既に自動券売機の前には、20人近くの行列が。券を購入後、「食券はコチラ」と赤く書かれた調理場のカウンター内にいるおじさんに食券を渡す。すると、真っ黄色のカレーライスが受け渡し口からすぐに出てきた。普通サイズでもかなりのボリュームがあるため、朝食ならば「ミニカレーライス」でも十分である。具材は大きめに切られたタマネギとニンジン、豚肉などであるが、具材のほとんどはタマネギである。この大きめに切られたタマネギの甘さと食感がこのカレーを更に引き立てている。また、通常よりも黄色めで、小麦粉か片栗粉でトロみをつけたようなルーも特徴的だ。ビジュアル的には、昭和感が漂う家庭のカレーといった感じであるが、豚骨ベースのスープで作ったというカレーは、思っていたよりも香り高くスパイシー。このスパイシーさがなければ単なる家庭のカレーであるが、このスパイシーさがクセになり、近くにあったらまた通いたくなるような味に変わるのである。
 ちなみに、ここ「バスセンターのカレー」にはお土産用のレトルトもあるが、現在は人気のため、予約待ちのようだ。(2018年10月追加)

新潟市中央区万代1丁目6-1 バスセンタービル1階  
電話番号:025-246-6432
定休日:無休(1月1日と2日のみ正月休み)
営業時間:8時~19時
予算:ミニカレーライス380円、普通カレーライス470円、大盛カレーライス550円
アクセス:JR新潟駅・北口から駅前通を萬代橋方面へ向かう。歩道橋手前にあるファッションビル「LaveLa万代」と「LaveLa万代2」の間を左折すると、すぐ右側(LaveLa万代の裏側)。JR新潟駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:萬代橋、NBF新潟テレコムビル、LaveLa万代
お勧めポイント:朝からやっている立ち食いそば屋の美味しいカレー

バスセンターの中に入ると・・・ 乗り場の一角に「そば、うどん、カレー」の文字が・・・ そちらに向かうと、柱の陰にある自動券売機の前には、開店前から行列が・・・ 20人近くはいそう 立ち食いそば屋なのでそばとうどんがメインだが、上の段の左側には「カレーはこちら」という表示が。注文客の9割以上がカレーを注文していた 券売機のメニュー 券を購入後は、調理場のカウンターに並ぶ
「食券はコチラ」と赤く書かれた調理場のカウンター内にいるおじさんに食券を渡 カウンター内の調理場では、段取りよくカレーが盛られていく あまりの人気故か、ライスは外注のようだ 雨上がり決死隊の宮迫さんがこのカレーのファン 「秘密のケンミンSHOW」で紹介された後に爆発的な人気を博した 2017年の地元グルメランキングでも2位に! 真っ黄色のカレーライスが受け渡し口からすぐに出てきた。普通サイズでもかなりのボリュームがあるため、朝食ならば「ミニカレーライス」でも十分。具材は大きめに切られたタマネギとニンジン、豚肉などであるが、具材のほとんどはタマネギである。この大きめに切られたタマネギの甘さと食感がこのカレーを更に引き立てている通常よりも黄色めで、小麦粉か片栗粉でトロみをつけたようなルーも特徴的。ビジュアル的には、昭和感が漂う家庭のカレーといった感じであるが、豚骨ベースのスープで作ったというカレーは、思っていたよりも香り高くスパイシー。このスパイシーさがなければ単なる家庭のカレーであるが、このスパイシーさがクセになり、近くにあったらまた通いたくなるような味に変わるのである

はつね寿司 本店

 新潟市の繁華街・古町エリアにあるカウンター8席だけの小さな寿司店。扉を開けると通路があり、「心で握る」という看板が目に付く。更に奥の扉を開けると、心地よい木の香りとともに、ゆったりとしたL字型のカウンター席見える。この店は3代目である若いご主人と女将さんの二人だけでやっているので、このくらいの席数が丁度良いのかもしれない。
 まずは生ビールを注文し、出てきた「南蛮海老の昆布締め」をいただきつつ、日本酒のメニューを眺める。日本酒は淡麗な新潟のものだけに限られていたのが残念だったが、唯一フルボディである清泉の「亀の翁・純米大吟醸」を置いているのはマルだ。できれば、「緑川」や「萬寿鏡」など、新潟でも淡麗でない個性的な酒もラインナップしてほしいものである。
 この店は何と言っても酒のアテが美味しい!なので、コースは是非つまみとお寿司のコースでいただくことをお勧めしたい。小振りな握りも江戸前の仕事がされていて決して悪くはないが、酢も塩もしっかりと効いている酢飯が硬く、味も食感が僕好みではなかった。これで酢飯が良ければ3つ星でも良いと思う。
 ちなみに、ご主人も女将さんもとても感じが良く、ホスピタリティーを感じさせる素晴らしい店である。また、食べログからも24時間ネット予約ができてとても便利。(2018年9月追加)

新潟市中央区上大川前通7番町1238
電話番号:025-222-5231(050-5593-7534)
定休日:日曜他、新潟漁協休場日に準ずる(その他不定休あり)
営業時間17時〜23時
予算:つまみと握りのおまかせで15000円くらい
アクセス:JR新潟駅・北口から駅前通を進む。LoveLa、萬代橋、ホテルオークラ新潟を過ぎ、上大川前交差点を右折すると、すぐ右角にある。JR新潟駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:萬代橋、ホテルオークラ新潟、上大川前交差点
お勧めポイント:酒とつまみで一杯やって最後に握りを食べたいという方に最高な店

角にあるこの店です 外の扉を開けると・・・ 中に通路があり、壁には「心で握る」という看板が 更に奥の扉を開けると、心地よい木の香りとともに、ゆったりとしたL字型のカウンター席が 日本酒のメニューは、全て新潟県のもの 日本酒のメニュー2 まず出てきたアテは「南蛮海老の昆布締め」
地元産の「アラ(九州や和歌山のアラとは別物のスズキの仲間)の刺身」 スダチを絞った塩でいただく トロリと脂がのった「メヒカリのあぶり焼き」は尻尾まで美味しく、本日二番のアテだった 同じく、スダチを絞った塩でいただくのは、「佐渡産のアワビの芯の刺身」 「佐渡産のアワビの肝ポン酢」は苦みがなく、甘みを感じる。まるで生ウニのようだ
「煮アワビ」は、味が薄く凝縮感に欠け、香りも乏しかった
厚く切った宮城の「戻り鰹」は・・・ ニンニクの香りに近いタマネギ醤油でいただくと、脂と相まってもう最高! 「北海道産ホタテの磯辺焼き」は、少し火が通り過ぎていた 「せいかい(ウスメバル)の干物」は、味が濃厚で美味しい 「北海道産の真鰯の海苔巻き」は、酢で締めたフックラとしたイワシに大葉がアクセントになっていて今日一番のアテだった 「バイ貝の酢のもの」 握りのスタートは「マコガレイ」は、歯ごたえの中にも甘味を感じる 隠し包丁が施された「赤いか」はネットリと甘い 「本マグロの赤身」 中トロというほど脂がのっていない「本マグロの小トロ(大将の表現です)」 「コハダ」はやはり美味しい 青森県産の「ムラサキウニ」は、ミョウバンの苦みがあってイマイチ 「熟成ブリ」は、言われなければ本マグロのトロと間違えてしまうほど、風味が良く味に深みを感じた 「新ものの生イクラ」は、玉子の黄身のような味が薄く、塩味も足りない。出す前に煮きり醤油を塗った方が良いと思う 大ぶりの「宮城県産の煮穴子」は、臭みがないうえに、柔らかくフックラと仕上がっていた 芝エビではなく南蛮海老を使って作るという「玉子焼き」は、食感が硬く、海老や魚介の香りに乏しい。同じ新潟市の寿司店「鮨 奈可久 星野」ほどの美味しさではなかった「海老味噌の味噌汁」