沖縄県

小料理 ひざくら

 今年、日ハムの名護キャンプを訪れた際に、ふらりと入ってみた店。扉を開けると、手前にオープンキッチンのカウンター席9席と奥に小上がりのテーブル席がある。カウンター内では、女性店主が一人で調理を担当し、若い女性が一人で懸命にサービスを行っていた。
 メニューを見るとまず、名護の地ビール「オリオンビール」のクラフトビール「75BEER」や地元食材を使った料理が目を引く。さらに、小料理店としては珍しく、やんばる(沖縄北部)を中心とした泡盛の品揃えも凄いことに気付く。もちろん、日本酒やワインなどのアルコール類も一通りあり、BGMにジャズが流れていることなども含めて、女性店主の細やかなこだわりを感じる。
 まずは、「75BEER」を2種類注文して飲み比べてみた。「ピルスナー」はフルーティーで、柔らかな泡立ち。名護産シークヮーサーが入った「IPA」は更にフルーティーで、このフルーティーな香りと苦みのバランスが絶妙。どちらもかなり高いレベルのクラフトビールで、お勧めできる。泡盛は地元・津嘉山酒造所の泡盛「国華(43度)」の古酒がお勧めで、古酒の香りに加え、ほんのり甘く華やか。舌触りが実に滑らかで、これまで味わった中では最高レベルの泡盛だ。口当たりが良いので、そのまま割らずにチェイサーと共にストレートでいただきたい。
 突き出しは、季節に合わせて「恵方巻き(鉄火巻き)」が出てきたが、これは普通に美味しかった。「本日の刺身盛り合わせ・3点盛り」は、1人前と言いながらも、沖縄流なのかかなりのボリューム。その内容は、マグロ(左がキハダ?右が本鮪?)とガーラ(ヒラアジ)、タコ。マグロのコメントは特にないが、ガーラは脂がのっていて、北海道のソイのようなイメージ。タコも明石蛸のような歯切れの良い歯応えで、北海道の水蛸よりも美味しかった。特にお勧めしたいのが、「チマグー(豚足)の塩焼き」と「近海魚(この日はビタロー:ハナフエダイ)のバター焼き」。「チマグーの塩焼き」は、ニンニクのスライスと共に焼かれていて、ネットリと美味しい。豚足特有の臭みもなく、ビールと共に味わうと、無限に食べていられるくらい美味しい。「ビタローのバター焼き」は、ニンニクバターが香り、身はイシモチとノドグロの中間のような味わい。塩は薄めにしてあるので、好みで塩を加えるよう店主に言われたが、僕的にはちょうど良かった。また、添えられた温野菜(皮剥きしたトマトやレタス)も美味しかった。気になった「ふわふわチーズオムレツ」は、スフレのように含気率が高めでしっとり感に欠ける。しかし、それをトロトロのチーズが補っている。チーズとケチャップの相性も良く、お勧めというほどではないものの、注文しても悪くないというくらいのレベル。最後の締めを「特上 牛ロースステーキ1580円」にしようか?「沖縄そば880円」にしようか?と迷ったあげく、お腹いっぱいだったので、スルッと入りそうな「沖縄そば」をチョイス。甘めの味付けのバラ肉3枚とかまぼこ2枚が入って、ビジュアル的には合格。僅かに混濁したスープも鰹節の香りがして美味しかったが、低加水の細平麺のうどんのような麺が、乾麺に近い風味と食感で良くなかった。
 沖縄のほんわかとしたホスピタリティにも癒され、沖縄の地方店としてお勧めできる店だ。(2023年月2追加)
https://nago-love.okinawa/やんばる育ちの地酒x地元食材の逸品を味わえる

名護市城1丁目15−6 
電話番号:0980-53-1396
定休日:日曜
営業時間:17時〜24時
予算:チマグーの塩焼き750円,近海魚のバター焼き(L)2180円、(M)1880円
アクセス:国道58号線を北に進むと、「城歩道橋」と「右折71号線・名護市街」の看板が見えるので、「城1丁目交差点(左が名護漁港)」の信号を右折する。最初の信号(城十字路)を左折すると左側にある
最寄りのランドマーク:名護漁港、名護市営市場
お勧めポイント:地元やんばる(沖縄北部)の泡盛やオリオンクラフトビール「75BEER」が味わえる女性店主こだわりの居酒屋

ココです! 扉を開けると・・・ 手前にオープンキッチンのカウンター席9席と奥に小上がりのテーブル席がある。カウンター内では、女性店主が一人で調理を担当し、若い女性が一人で懸命にサービスを行っていた メニューを見るとまず、名護の地ビール「オリオンビール」のクラフトビール「75BEER」や・・・ 地元食材を使った料理が目を引く 札幌に帰ってから調べてみると、「すーちか〜(自家製豚の塩漬け焼き)」や「すくがらす豆腐(沖縄県産アイゴ稚魚の塩漬が入った豆腐)」などが、この店の名物のようだ 時間のかかるメニュー 小料理店としては珍しく、やんばる(沖縄北部)を中心とした泡盛の品揃えも凄い。泡盛は地元・津嘉山酒造所の泡盛「国華(43度)」の古酒がお勧めで、古酒の香りに加え、ほんのり甘く華やか。舌触りが実に滑らかで、これまで味わった中では最高レベルの泡盛だ。口当たりが良いので、そのまま割らずにチェイサーと共にストレートでいただきたい もちろん、日本酒やワインなどのアルコール類も一通りある まずは、「75BEER」を2種類注文して飲み比べてみた。「ピルスナー」はフルーティーで、柔らかな泡立ち 名護産シークヮーサーが入った「IPA」は更にフルーティーで、このフルーティーな香りと苦みのバランスが絶妙 これは「IPA」。どちらもかなり高いレベルのクラフトビールで、お勧めできる 「本日の刺身盛り合わせ・3点盛り」は、1人前と言いながらも、沖縄流なのかかなりのボリューム。その内容は、マグロ(左がキハダ?右が本鮪?)とガーラ(ヒラアジ)、タコ。マグロのコメントは特にないが、ガーラは脂がのっていて、北海道のソイのようなイメージ。タコも明石蛸のような歯切れの良い歯応えで、北海道の水蛸よりも美味しかった 「チマグーの塩焼き」は、ニンニクのスライスと共に焼かれていて、ネットリと美味しい。豚足特有の臭みもなく、ビールと共に味わうと、無限に食べていられるくらい美味しい 「ビタローのバター焼き」は、ニンニクバターが香り、身はイシモチとノドグロの中間のような味わい。塩は薄めにしてあるので、好みで塩を加えるよう店主に言われたが、僕的にはちょうど良かった。また、添えられた温野菜(皮剥きしたトマトやレタス)も美味しかった 気になった「ふわふわチーズオムレツ」は、スフレのように含気率が高めでしっとり感に欠ける しかし、それをトロトロのチーズが補っている。チーズとケチャップの相性も良く、お勧めというほどではないものの、注文しても悪くないというくらいのレベル 甘めの味付けのバラ肉3枚とかまぼこ2枚が入って、ビジュアル的には合格。僅かに混濁したスープも鰹節の香りがして美味しかったが、低加水の細平麺のうどんのような麺が、乾麺に近い風味と食感で良くなかった

メキシコ

 宜野湾市にあるタコス専門店。実はこの店、2009年前に沖縄コンベンションセンターで開催された学会の時に、知り合いから勧められて一度訪れた店である。タコスなんて・・・と、当時はさほど期待しないで食べため、写真も撮らず、その情報もグルメバイブルに掲載せずにいた。今回の沖縄訪問を機にその味を再確認し、グルメバイブルに掲載するために、再度訪れてみることに。
 店はコンベンションセンターから1.5㎞くらいのところにある。周囲は飲食店街というよりもマンションや通常の商店が立ち並ぶような静かな環境下にある。この日は土曜のランチタイムのタイミングとなってしまったため、店の前には行列ができていた。
 喫茶店のような店内の入口には、イートイン待ちの名簿があり、イートインの場合には、まず名前と人数を記入して、店員から呼ばれるまで外で待たなければならない。テイクアウトの場合にはそのまま店の奥にあるレジカウンターまで進み、注文して支払うと(支払いは現金のみ)、ポケベルを渡され、出来上がったら呼ばれるというシステム。メニューはタコスと飲み物だけという本物の専門店である。タコスは4個、5個、6個の3セットがあり、1ピースあたり170円で追加オーダーできる。この時はレンタカーだったので、アルコールは飲めなかったが、この店のタコスには絶対に地元のオリオンビールが合うと思うので、是非試してみて欲しい。時間がないのでイートインは諦め、テイクアウトとした。
 25分ほどでポケベルがなったので、ポケベルと交換で紙袋を受け取り、レンタカーの中で食べてみた。紙袋から取り出すと、タコスは透明なプラスチック容器に入っていた。サルサソースが別容器となっており、食べるときにスプーンですくってのせて食べる。一見すると、トルティーヤは揚げられているかのような色にも見えるが、実際はモチモチで柔らかい。フレッシュ感のあるサルサソースが、ピリ辛のタコミート(ひき肉)やシャキシャキの刻みレタスと渾然一体となって口の中で調和する。あまりお腹が空いていなかったので、4個では多いか?と思って食べてみたが、あまりの美味しさに、あっという間に完食してしまった。これまで食べたタコスの中では間違いなくトップレベルのタコスであり、コスパも含めてお勧めである。(2023年2月追加)
https://www.instagram.com/mexico_ginowan/

宜野湾市伊佐3-1-3 
電話番号:098-897-1663
定休日:火曜と水曜
営業時間:10時半〜18時(売り切れ次第終了)
予算:タコス4個680円、5個850円、6個1020円(追加170円/ピース)
アクセス:沖縄コンベンションセンターから徒歩20分
最寄りのランドマーク:法務局宜野湾出張所、宜野湾バイパスと国道58号の合流点、camp Foster
お勧めポイント:日本最トップレベルのタコス専門店

周囲は飲食店街というよりもマンションや通常の商店が立ち並ぶような静かな環境下にある。この日は土曜のランチタイムのタイミングとなってしまったため、店の前には行列ができていた ココです!店員がイートイン待ちの客を外に呼びに来ているところです 店の周りには10台分の駐車場があります 自動ドアですが、店の前に常に行列ができるので、自動ドアのスイッチを切っているようです 少し照明を落とした喫茶店のような店内。イートインの場合には、入口横の名簿にまず名前と人数を記入して、店員から呼ばれるまで外で待たなければならない。テイクアウトの場合にはそのまま店の奥にあるレジカウンターまで進み、注文して支払う メニューはタコスと飲み物だけという本物の専門店である。タコスは4個、5個、6個の3セットがあり、1ピースあたり170円で追加オーダーできる。この時はレンタカーだったので、アルコールは飲めなかったが、この店のタコスには絶対に地元のオリオンビールが合うと思うので、是非試してみて欲しい ポケベルを渡され、出来上がったら呼ばれる 紙袋から取り出すと・・・ タコスは透明なプラスチック容器に入っていた サルサソースが別容器となっており、食べるときにスプーンですくってのせて食べる。一見すると、トルティーヤは揚げられているかのような色にも見えるが、実際はモチモチで柔らかい フレッシュ感のあるサルサソースが、ピリ辛のタコミート(ひき肉)やシャキシャキの刻みレタスと渾然一体となって口の中で調和する。あまりお腹が空いていなかったので、4個では多いか?と思って食べてみたが、あまりの美味しさに、あっという間に完食してしまった