山形県

アル・ケッチャーノ

 地産地消にこだわる山形県鶴岡市にある人気のイタリアン。同じ敷地内にはカフェ&ドルチェの「イル・ケッチャーノ」が、さらに東京銀座には「ヤマガタ サンダンデロ」がある。店は郊外の道路沿いにあり、外観からはとても有名イタリアンとは思えないような佇まい。ともすれば、喫茶店かドライブインのようでもある。店内に入ると壁には表彰状が飾られ、山小屋風の雰囲気も含めて高級感や特別感は感じられない。
 ランチタイムはコース料理のみとなるが、ディナータイムにはアラカルトメニューもある。ランチタイムは11時からと12時半からの2回転制となっている。折角遠くまで来たので、今回は12000円のコースを注文。料理は少量多皿料理で、味付けは極めてシンプル。一皿の量も思ったよりも少ない。素材、火の通し方、塩加減とも悪くはないが、感動するような料理には出会えなかった。
 料理や値段、ロケーション、雰囲気、サービスなど、いろいろ点を考慮しても、何故こんなに大人気なのかは不明である。なので、大都市のイタリアンと比較しての評価ならば星なしとなってしまうだろうが、鶴岡市という地方都市のイタリアンと考えれば、ギリギリ1つ星の評価を与えても良いのではないかと思う。(2016年6月追加)
http://www.alchecciano.com/al-checciano.html

山形県鶴岡市下山添一里塚83  
電話番号:0235-78-7230
定休日:月曜
営業時間:11時半~14時、18時~21時
予算:コース(5皿)3800円、(8皿)7700円、(10〜11皿)12000円、(13皿)15000円(何れも税別)
アクセス:JR鶴岡駅から車で15分
最寄りのランドマーク:国道112号線
お勧めポイント:地産地消にこだわる独自のイタリアン

国道沿いにありますこの店ですこの日はゴールデンウィーク期間中であったせいか、ランチタイムの1回転目も満員店内は山小屋風のインテリア。厨房近くの黒板には、ディナータイム用のアラカルトメニューが・・・前菜メニューと国産ワインメニュー本日のパスタとリゾットメニューピンぼけですが、メインメニュードリンクメニューグラスワインメニュー真鯛のカルパッチョテーブルには「月の雫の塩」とコショウが置かれている白身魚の冷たいカッペリーニ白身魚の昆布締め。上に乗っている黄色い卵は岩魚のイクラトリガイと野菜シンプルな玉葱のローストは、意外なことに、甘くて美味しい!バゲット2つ目のパスタはアオサのスパゲッティ海の旨味溢れる汁にバゲットをつけて食べたら美味しかった何河豚だったか忘れたが、河豚のソテーのハマボウフウ添え2つ目のパンはフォカッチャ皮目がパリッと焼かれたスモークサクラマス新竹の子のリゾット皮を開けるとこんな感じ水菜とセンマイ(牛の第3胃)名前を忘れたが地鶏のロースト山菜添え庄内牛のローストデザートは苺ミルクをイメージしたもの(アイス、ムース、クリーム)上に飴がのっている飴をどけるとこんな感じエスプレッソ

麺処 いろは(食堂)

 鶴岡ジャンクションから「鶴岡市立 加茂水族館」へ向かう途中に見つけた行列店。店の前には広い駐車場があり、店は郊外ありがちな住宅兼店舗といった感じの店である。
 店内に入ると天井が高く、思った以上の大箱店。ほとんどがテーブル席であるが入口右側にだけ小上がりがある。入口の看板に「当店自慢の生そば、むぎ切」とあったので、蕎麦屋かと思って入ったところ、実は客のほとんどが「中華そば」を食べていた。さすがは日本一ラーメン好きな街・山形市を要する山形県!!蕎麦屋の主力メニューもラーメンなのである。鶴岡名物の「麦切り」にも魅力を感じたものの、“郷に入っては郷に従え”に倣って、連れが「中華そば」、僕は「月見中華」を注文。この店ではまず席に着き、そして厨房に面したレジまで行って注文してお金を払い、座っているテーブルの番号を告げるというシステム。
 出てきた「中華そば」は、大きめのどんぶりにスープがたっぷりと注がれたオーソドックスなタイプの中華そば。麺は中細の縮れ麺で、スープにはよく絡むもののコシがなくいただけない。また、モモ肉を使ったチャーシューは硬めでやや塩分が強め。シナチクはごく普通。しかしながら、何といってもこの店のスープが絶品!!鶏ガラベースに鰹節を中心とした魚介スープが香り、アッサリとしていて完成度が高い。これで、麺や具材がさらに良くなれば2つ星にしてもよいくらい。近くにあったら、毎日食べたくなるような飽きのこない中華そばである。もしも、「鶴岡市立 加茂水族館」の近くで昼食をとるならこの店がお勧めだ。(2015年9月追加)

山形県鶴岡市友江町20-25  
電話番号:0235-33-2351
定休日:木曜
営業時間:11時〜18時
予算:中華そば630円、中華そば(小)400円
アクセス:JR鶴岡駅から車で30分、鶴岡ジャンクションから車で5分
最寄りのランドマーク:山形自動車道、日本海東北自動車道・鶴岡ジャンクション、鶴岡市立 加茂水族館
お勧めポイント:サッパリとしたスープが最高に美味しい中華そば

鶴岡市立 加茂水族館

 だだ茶豆で有名な山形県鶴岡市にある小さな水族館。この小さな水族館を一躍有名にしたのは、通称「クラゲドリーム館」と言われるクラゲの展示スペースである。ライトアップされ、「クラゲドリームシアター」と名付けられた直径5mの世界最大級のクラゲ専用水槽の中を、流れに乗ってゆっくり静かに動くミズクラゲの姿は圧巻である。また、この他にもいろいろなクラゲがおり、下村先生がノーベル賞を受賞して話題になった緑色蛍光タンパク質(GFP)を持つ「オワンクラゲ」や、UFOのような形をした発光クラゲ「シンカイウリクラゲ」なども展示されている。その優雅で神秘的な姿を見ていると、まるで大古のカンブリア紀にでもタイムスリップしたかのような錯覚を覚え、とても癒やされる。
 メインであるクラゲ展示スペースの他にも淡水魚や海水魚などの展示スペースなどがあり、さらに屋外にはアシカのショースペースやウミネコの餌付け場所などもある。地方レベルの水族館としてはなかなかのハイレベルで、クラゲ好きには堪えられない場所であろう。(2015年9月追加)

山形県鶴岡市 今泉字大久保657-1  
電話番号:0235-33-3036
定休日:無休
営業時間:9時〜17時(夏休み期間中は18時まで)
予算:一般1000円
アクセス:JR鶴岡駅から車で30分
最寄りのランドマーク:山形自動車道、日本海東北自動車道・鶴岡ジャンクション
お勧めポイント:日本でも珍しいクラゲ展示が充実した水族館

このモダンな建築物が水族館水族館前の駐車場には海産物や飲み物を販売する出店がある水族館側から駐車場を見たところ。駐車場の奥が海に面しており、港となっているこれが「クラゲドリームシアター」。水槽前の子供と比べるとその大きさが分かるカラフルなクラゲ1カラフルなクラゲ2カラフルなクラゲ3これがノーベル賞をとった下村先生が使ったという「オワンクラゲ」兜の形をした「キタカブトクラゲ」僕のお気に入りのUFOのような形をした発光クラゲ「シンカイウリクラゲ」ミズクラゲを7色の光でライトアップした「レインボークラゲ」淡水魚のコーナー「シロザケ」の稚魚のトルネード屋外のアシカショー屋外にあるゴマフアザラシの展示スペースショップ

老舗 長榮堂の「富貴豆」

 「老舗 長榮堂」は山形県を代表する老舗和菓子店。僕は山形の本店に行ったことがないが、一度お土産で頂いて以来、この「富貴豆」のファンである。「富貴豆」とは、青エンドウの皮を外し、可能な限りやわらかく芯まで煮込んだ山形県名産の甘納豆。甘納豆はと言っても、砂糖をまぶしたり、砂糖の結晶が吹いていたりするような外観ではなく、青エンドウ特有の淡い緑色を残したシンプルな外観。味も青エンドウ特有の風味はそのままに、とても香り豊かなのである。また、甘さもほどほどで、ホロホロとした食感が良く、一口食べると、あまりの美味しさに止まらなくなるくらい美味しい。恐らく、甘党ならずとも絶対にはまる味だ。通常の「富貴豆」は真空パック詰めで、賞味期限は2週間。しかし本店では、賞味期限が4日間と短くはなるが、真空パック詰めされていない生の「富貴豆」を購入することができるのだ。生の「富貴豆」も真空パック詰めされた通常の「富貴豆」も、基本的な味は変わらないそうだが、生は更に風味豊かで、地元の人は好んでこちらの方を購入するそうである。もう一つの人気商品「富貴豆あん バターどら」は、富貴豆餡のどら焼きだが、エンドウ豆の香りに乏しく、皮がパサついてお勧めできない。本店からの直接の取り寄せも可能だが、全国の三越(札幌を除く)の他、日本橋・新宿タカシマヤなど幾つかの百貨店でも購入できる。直接購入する場合や販売店を確認する場合は、下記アドレスからご覧頂きたい。(2013年1月追加)
http://www.choeido.co.jp/toriatsukai.htm

山形市印役町1丁目2-32  
電話番号:023-622-5556
定休日:無休(元旦を除く) 
営業時間:8時半~19時 
予算:富貴豆(200g小箱)609円、2箱(化粧箱入り)1345円 
アクセス:印役1丁目バス停前 
最寄りのランドマーク:山形東高、山形工高 
お勧めポイント:エンドウ豆の香り豊かな甘納豆