鮨 大門
JR富山駅から「魚津あいの風とやま鉄道線」で24分の魚津駅前にある人気の寿司店。扉を開けると、手前に小上がりのテーブル席があり、奥にカウンター席がある。白木のカウンターが何とも美しく、ネタケースは「すし善」系列の店と同じく氷を敷き詰めたガラスケースだ。それもそのはずで、実は、店主は札幌の「すし善」をかわきりに、小樽の寿司店でも修行した経歴を持つ寿司職人なのである。現在は大将と見習いの2人体制でやっているが、9月から見習い職人が函館に戻ってしまうため、カウンター7席だけにしようかと思案中とのこと。
この日はまず、地物の「モズク酢」が出てきた。線維が非常に太く、昆布とモズクの中間といったような歯ごたえがいい。また、大将が魚津市の飲食店ではココだけでしか飲めないという魚津の地酒「名誉北洋・大吟醸・酒造年度」を勧めてくれたので注文。札幌の地酒「千歳鶴・吉翔」を彷彿させる華やかな味わいで、しかも力強い。続いて出てきた「富山県産ヒラメの昆布締め・アスパラ添え」は、柚子皮の香りがして、アスパラにまで昆布の味が染み渡った一品。さらに、「富山県産のアラ(注:九州のアラとは別物のスズキの仲間)のポン酢」、「白エビの昆布締めと炙ったムラサキウニ」と続き、本日一番の美味しさだった「イシモチの炙り」が出てきた。言われなければノドグロのように脂がのっていて、しかも身が繊細で抜群に美味しい。続く「富山産ミズダコのジュレ」は、ジュレに入っている青のりの磯の香りが柔らかなミズダコと良く合う。「アイナメの蒸し物」は、身の柔らかなアイナメと新筍の相性が抜群。富山の春と言えば、脂ののったサクラマスと香り高い山菜コシアブラであるが、「サクラマスの塩焼きとコシアブラの天ぷら」は、どちらも春を感じさせる最高の一皿だった。さらに、「太刀魚と梅干しの蒸し物」は、梅干しの酸味がアクセントになっていてこれも良かった。
地の魚による素晴らしい料理のあとは、握りとなる。握りはどれも小振りで、「すし善」というよりも、むしろ「銀座 久兵衛」のよう。握りは全て煮切りを塗って供される本格的な握りであるが、全国的に評価すれば1つ星くらいのの評価となるであろう。しかし、寿司以外の地物食材を使ったアテや料理なども含めた満足度で評価すれば、地方店としては2つ星でよいと思う。(2018年7月追加)
魚津市釈迦堂1-2-3
電話番号:0765-32-5868
定休日:月曜
営業時間:17時〜22時半
予算:お任せで17000〜18000円くらい
アクセス:魚津あいの風とやま鉄道線・魚津駅のロータリーのすぐ目の前
最寄りのランドマーク:魚津あいの風とやま鉄道線・魚津駅
お勧めポイント:美味しい酒のアテも楽しめる本格的な寿司店
魚津駅を出ると・・・
これが魚津駅前。左手に見える青いバス停方向に進むと・・・
左手に見える青いバス停の奥に灯りのともる店が
ココです!
扉を開けると・・・
白木のカウンターが何とも美しく、ネタケースは「すし善」系列の店と同じく氷を敷き詰めたガラスケースだ
この日はまず、地物の「モズク酢」が出てきた。線維が非常に太く、昆布とモズクの中間といったような歯ごたえがいい
続いて出てきた「富山県産ヒラメの昆布締め・アスパラ添え」
柚子皮の香りがして、アスパラにまで昆布の味が染み渡った一品
「富山県産のアラ(注:九州のアラとは別物のスズキの仲間)のポン酢」
「白エビの昆布締めと炙ったムラサキウニ」
大将が魚津市の飲食店ではココだけでしか飲めないという魚津の地酒「名誉北洋・大吟醸・酒造年度」を勧めてくれたので注文。札幌の地酒「千歳鶴・吉翔」を彷彿させる華やかな味わいで、しかも力強い
本日一番の美味しさだった「イシモチの炙り」
言われなければノドグロのように脂がのっていて、しかも身が繊細で抜群に美味しい
「富山産ミズダコのジュレ」
ジュレに入っている青のりの磯の香りが柔らかなミズダコと良く合う
「アイナメの蒸し物」
身の柔らかなアイナメと新筍の相性が抜群
「サクラマスの塩焼きとコシアブラの天ぷら」は、どちらも春を感じさせる最高の一皿だった
「太刀魚と梅干しの蒸し物」は、梅干しの酸味がアクセントになっていてこれも良かった
「キスの昆布締め」
「コハダ」
「真鯛の昆布締め」
「サワラ」
七尾産の「生のトリ貝」
「スミイカ」
「岩海苔の味噌汁」
この時期(5月)に、富山に生の「沖縄産の天然マグロ」が入荷するのは珍しい
「甘エビの漬け」はとろける美味しさ
「サヨリ」
「サクラマスの漬け」も美味しい!
「ノドグロの炙り」
「ムラサキウニ」はミョウバンの苦みを感じてイマイチ
「穴子」は江戸前のものなのか?泥臭かった。お任せのコースはここまで
せっかくなので、修業先の「すし善」が元祖の「トロタク」を追加注文