滋賀県

一湖房(いっこぼう)

 鴨ロースは関西の日本料理店でよく見かけるポピュラーなメニューであるが、関東以北ではあまりなじみのない料理である。しかしながら、鴨を味わう調理法としてはベストであり、日本酒だけでなく、赤ワインとも最高のマリアージュが味わえる。なので、僕的には御飯のおかずというよりも、酒のアテといった位置づけの方がシックリとくる。
 初めてこの鴨ロースの存在を知ったのは、大阪の食通である桑山先生からの情報。それまで、美味しい鴨ロースは、関西の割烹やおばんざい店などといった日本料理店で食べるものだと思っていたが、この一湖房の「合鴨ロース煮」を知ってからは、家で味わえる最高のアテとなった。それほどまでに一湖房の「合鴨ロース煮」は美味しく、むしろ、この味を上回る日本料理店の方が少ないくらい。「合鴨ロース煮」は、250gのレギュラーサイズの他、125gのハーフサイズと315gの「プレミアム合鴨ロース煮」の3つがラインナップされている。ちなみに、通常の合鴨ロース煮とプレミアム合鴨ロース煮は、味的には大きな差はない。
 合鴨ロース煮は、皮面がきっちりと焼き落とされ、特製のダシ醤油で煮浸された状態で仕上げられている。切るとほんのりとしたロゼ色で、低温調理されたような肉色をしている。噛むと皮面は弾力があって少し硬めだが、脂ののった皮下脂肪の甘さが感じられる。肉は鉄分タップリで柔らかく、深遠な鴨肉の旨味が口に広がる。お酒や魚介系出汁が入ったタレをつけなくても、中までよく味が染みていて美味しい。そのまま食べても良いが、山椒の葉(なければ山椒の粉)や白髪ネギ、和がらしなどと一緒に食べると、さらに味に深みが出る(とくに、和がらしがいい)。また、残ったタレは美味しいので、煮物やドレッシングとして使うのもいい。
 この店のもう一つの名物である「鴨みそ」は、鴨ロースを作るときにでる肉の切れ端を、ニンニクと玉葱で炒めて味噌やみりん、お酒などで味を調えたもの。しかしながら、お勧めというほどのレベルではない。
 なお、「合鴨ロース煮」は、タカシマヤ・東京店、新宿店、大阪店、堺店、泉北店、JR名古屋店、梅田阪神百貨店、JR大阪三越伊勢丹、三越・日本橋本店、福岡店、名古屋星ヶ丘店、西武渋谷店、岡山平翠軒、名古屋伊勢福などの他、楽天市場や下記ネットショップからも購入できる。(2022年7月更新)
 
https://shop.ikkobou.com

滋賀県長浜市三ツ矢元町11-20  
電話番号:0749-65-3978
定休日:日曜・祝日
営業時間:9時半~17時半
予算:合鴨ロース煮(125g)2214円、(250g)4320円、プレミアム合鴨ロース煮(315g)5400円
アクセス:JR長浜駅から駅前通りを進み、「元浜町」信号を左折。「曳山博物館」を過ぎ、600mほど進むと左側にある。JR長浜駅から900m
最寄りのランドマーク:三ツ矢大神宮、曳山博物館
お勧めポイント:日本トップレベルの「鴨ロース」が味わえる

特製のダシ醤油で煮浸された状態でパックされ、冷蔵で送られてくる切るとほんのりとしたロゼ色で、低温調理されたような肉色をしている噛むと皮面は弾力があって少し硬めだが、脂ののった皮下脂肪の甘さが感じられる。肉は鉄分タップリで柔らかく、深遠な鴨肉の旨味が口に広がる御飯のおかずとしても美味しいが、酒のアテといった位置づけの方がシックリとくるこの店のもう一つの名物である「鴨みそ」鴨ロースを作るときにでる肉の切れ端を、ニンニクと玉葱で炒めて味噌やみりん、お酒などで味を調えたもの結構甘めであるが鴨の旨味タップリで、ご飯にのせても良し、生野菜のディップとして使っても良し、薬味としても美味しい