ニューコウジヤ
目的であった蕎麦屋「來輪(→ その他日本の旨い店・岡山県を参照)」が臨時休業だったので、通りがかったこちらの店に急遽予定を変更して取材することに。調べてみると、かつて北区天神町の「カフェ工房Tenjin」で借り営業をしていた店らしく、店主はスパイスカレー激戦区・大阪の人気店「旧ヤム邸」出身らしい。
店内に入るとL字型のカウンター席のみというこぢんまりとした小さな店である。この店のメニューは、「カモシカリー」をメインとした「3種あいがけプレート」だけというから凄い。なので、注文はご飯の量のみのオーダーである。「3種あいがけプレート」は、メインである「カモシカリー」と「キーマカリー(この日はホウレン草のサグキーマカリー)」、「豆カリー(この日はシラスとキャベツの豆カリー)」の3種カリー他に、2種類の副菜が付いている。この日の副菜は、「長芋とインゲンのトッポギ仕立て」と「イモとヒジキのマサラキンピラ」であった。メインの「カモシカリー」はポークリブカレーで、ほんのりとした酸味があり、インディカ米とよく合う。しかし、シチューに近く、洋風カレーのように円やかで物足りない。これに対して、「サグキーマカリー」はホールスパイスが香り、スパイシーかつ間違いない王道の味である。さらに、「シラスとキャベツの豆カリー」もガツンとくる辛さで、今まで食べたことのない素晴らしい味。しかし、「ラッシー」は濃厚で甘すぎだった。(2023年1月取材)
岡山市北区京橋町1-10 ![]()
電話番号:不明
定休日:水曜と木曜(不定休あり)
営業時間:11時〜14時半(売り切れ次第終了)
予算:カモシカリー1300円(副菜2品とキーマカリー、豆カリーの合いがけ)
アクセス:西大寺町電停で下車し、西大寺町商店街とは逆の岡山城方向へ進む。最初の交差点を右折すると左側にある。西大寺町電停から徒歩1分
最寄りのランドマーク:岡電東山線・西大寺町電停、川崎医科大学・総合医療センター
お勧めポイント:岡山では珍しい本格的なスパイシーカリー
目的であった蕎麦屋「來輪」が臨時休業だったので、通りがかったこちらの店に急遽予定を変更して取材することに
ココです
店内に入るとL字型のカウンター席のみというこぢんまりとした小さな店である
この店のメニューは、「カモシカリー」をメインとした「3種あいがけプレート」だけ
ドリンクメニュー
「3種あいがけプレート」
メインの「カモシカリー」はポークリブカレーで、ほんのりとした酸味があり、インディカ米とよく合う。しかし、シチューに近く、洋風カレーのように円やかで物足りない
「サグキーマカリー」はホールスパイスが香り、スパイシーかつ間違いない王道の味
「シラスとキャベツの豆カリー」もガツンとくる辛さで、今まで食べたことのない素晴らしい味
この日の副菜は、「長芋とインゲンのトッポギ仕立て」と「イモとヒジキのマサラキンピラ」
インディカ米のターメリックライスに、何故か梅干しがのっている
「ラッシー」は濃厚で甘すぎだった
JR瀬戸大橋線・上の町駅は無人駅で、駅前にはタクシーなど含めて何もない寂しい駅
このセブンイレブンの裏にある
この駐車場の広い一軒家ですが、駐車場からは入口が見えません
近づくと、奥に通路があって・・・
奥に灯りと暖簾が見えます
暖簾をくぐって店内に入ると・・・
石畳の通路があって、手前に個室があり・・・
奥にはベンチシートのカウンター席がある。足元の床板は床暖房となっており、寒い冬でも快適。白木のカウンター内では店主が一人で作業している
アルコールメニュー。白ワインとスパーリングが多く、生ビールはプレミアムモルツ。グラスワインはなく、ワインはハーフサイズのボトルから
まず出てきたのは、地物の「イイダコの煮物」
瀬戸内産の蛸は歯切れが良く、甘みが抑えられた味付けもいい
続く2品目は「イクラ丼」
酢飯は、酢のしっかりとした赤酢の酢飯である。イクラの皮は柔らかく、柚子皮の香りとも合う
3品目は、「ワタリガニの茶碗蒸し」
ここから握りがスタート。1貫目の握りは「ヒラメ」。熟成しているのか?弾力のない平目だ。酢飯は先程のイクラと同じ酢飯で、塩も酢もしっかりとしており、炊き方は硬め。これは好みが分かれるところだろう
2貫目の握りは「カワハギ」。ネタの間に肝を挟んでいるが、やはり肝は上にのせたほうが美味しい
3貫目の「春子鯛」は普通
4貫目の地物の「ハリイカ(甲いか)」は、ネットリと柔らか
5貫目は、宮城県塩釜の「本鮪の剥がし」。赤身ながら、鮪の香りがあっていい
6貫目は「サワラの漬け」。ブラックペッパーを使っているのは意外だが、身は繊維が細かく、こちらもネットリと柔らかくて美味しい
7貫目の「しめ鯖」は、鯖の香りと白板昆布のバランス良く最高
8貫目の「車海老」は、海老の香りと甘み共に申し分なし
9貫目は「生のホッキ貝」
10貫目は「蒸し牡蠣」。「蒸し牡蠣」と言いながらも、サッと火を通したレア状態で、ポン酢や柑橘と塩ではなく、甘いツメが意外にも合う
11貫目は北海道産の「バフンウニ」
さらに、味噌薄めの味噌汁が出て
12貫目は「煮穴子」。小ぶりのメソアナゴながら、味が濃くて美味しい
13貫目の「手巻きのトロタク」は、とろける様に美味しい
「芝海老の卵焼き」は、甘めの味付けながら、海老の香りがしっかりと香る
そして、「抹茶の小豆餡入りシャーベット」が出て終了となった。
この日は冬の平日であったが、開店前より既に行列ができていた
3代続く老舗の洋食店で、NHKのテレビ番組でも取り上げられたよう
入口を入ってすぐ左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側にテーブル席が4つある。人気店なので、混雑するとテーブル席は相席になることもあるようだ。しかしながら、調理場が次々とオーダーをこなして行くので、驚くほど客の回転が早い
メニュー1。洋食店とは言っても、この店の人気メニューは岡山のB級グルメを代表する中華そばとデミソースカツ丼
メニュー2。もちろん洋食屋らしいメニューもある
メニュー3
テイクアウトもできる
中華そばは、冷凍で取り寄せることもできる
すぐに出て来たのはカツ丼。小サイズながら豚バラとヒレの2種類が入っており、ヒレだけあるいはバラだけにも変更が可能である。肉は柔らかく、パン粉は細かくカリッと硬め。ソースのデミグラスソースは、トマトの酸味を感じ、まるでハヤシライスのソースのよう(もしかして、この店のハヤシライスのソースと共通?)。新潟のソースカツ丼ほど好みではないが、これはこれで個性的でありかなと思う
続いて出てきたのは「中華そば(中)」
岡山市のラーメンは豚骨醤油で、少し甘めの味付けというが、混濁した豚骨スープは鰹節が香る。サッパリとしていながら濃厚で奥深く、どこかしら煮干しが香る今時の津軽ラーメンとも通じる味
低加水のストレート細麺は、コシがあってこのスープに合っており、茹でた細モヤシと麺の相性もいい。デミカツよりも、むしろこちらをメインに食べたいくらい美味しかった
HOTEL LiVEMAXが見えたら、向かい角のこの茶色いビル
エレベーターで3階に上がります
ココです!
店内に入ると、右にカウンター席と左の窓側にテーブル席あり・・・
テーブル席からは西川と木々が見える素敵なロケーション
本日のランチのメニューには素材だけが書かれている
先ず出てきた一品目は、アミューズの「茨城県志筑鴨のテリーヌ」
発酵イチジクを使った酸味のあるフルーティーなソースで、鴨のコクが感じられる
続く2品目は、前菜の「島根県産カマスとアオリイカのビネガー風味」
カマスのシットリと繊細な身に、胡桃やピーカンナッツ、ヘーゼルナッツの香ばしさが複雑に絡み合う。さらに、富有柿の甘みとワインヴィネガーの酸味、アオリイカのネットリとした食感が味に重層感を増す
パン
3品目は、「活穴子のカダイフ揚げ」。カダイフの衣はカリッとしていながらとても繊細。バターナッツカボチャの甘みとアナゴの濃厚さという組み合わせは、一見複雑でありながら、実際にはシンプルで美味しい
4品目は、魚料理の「チカメキントキのソテー 魚介エキスソース」
魚介エキスソースとは、魚の骨からとったエキスにイタリア魚醤を加えたソースらしい。島根県産のチカメキントキはクエの様な弾力があり、地元産の有機温野菜も良かった
5品目は、メインの肉料理である「鳥取県産ニホン鹿のロースト」
ソースは鹿肉のフォンとベリー系フルーツを使ったソース。鹿の火の通し方が抜群なので、柔らかくて旨味がある
6品目はデザートの「ガトーフロマージュ カシスとフランボワーズのソルベ キャラメルソース」
この後は小菓子と・・・
飲み物で終了となった
古民家を改装した人気そば店
ココです
古い外観とは裏腹に、中はまるでカフェのようなインテリア。手前に大きな8名用のテーブル(この頃はコロナ禍だったので、アクリル板で2名毎にパーティションされていた)と、奥に2名掛けのテーブルが3つある
酒肴メニュー。手間のかかる「玉子焼き」だけは、客足が一服する14時を待たなければならないが、基本的には肴とお酒で一杯やって、最後に蕎麦で締めることができる店のよう
季節限定の酒肴として「蕎麦屋の牡蠣のオイル漬け」もあった
小サイズの蕎麦掻きと冷たい蕎麦がセットになったセットメニューには、「そばがきセット」と「くるりセット」がある。「そばがきセット」の蕎麦はいわゆるもり蕎麦で、通常の冷たいつけ汁が付いてくる。「くるりセット」には、もり蕎麦のつけ汁の他、温かい鴨せいろのつけ汁のが付いてくるので、もり蕎麦と鴨せいろの両方を楽しむことができ、お勧め。それぞれのセットの冷たい蕎麦は、「細切り」と「手挽き粗挽」のどちらかを選べる。「手挽き粗挽」の方が値段が100円高くなるものの、人気故にすぐに売り切れとなってしまう。ネット上の写真で見る限りでは、「細切り」も「手挽き粗挽」もどちらも細切りの蕎麦であり、「細切り」は殻を取り除いた挽きぐるみで、「手挽き粗挽」は黒い殻付き玄そばを使った挽きぐるみのようだ
冷たい蕎麦の単品メニュー
温かい蕎麦メニュー。温かい蕎麦は、11月から3月の寒い時期限定だけらしい(取材時は冬だったのであった)
今回は「くるりセット」の「手挽き粗挽」の方で注文。まず出てきたのは蕎麦掻き
醤油と辛味大根でいただく
小サイズといっても十分大きい
通常の蕎麦粉よりもかなり粗挽きであり、粒々が見える。そのせいか、今まで食べた並粉の蕎麦掻きに比べると、より甘みが感じられる。おはぎの様にふっくらとした食感で、柔らかくてネットリしている。これは本当にお勧め!
「手挽き粗挽」の蕎麦と温かい鴨せいろのつけ汁。鴨のつけ汁は、甘みが足りないので深みに欠ける
「くるりセット」なので、もり蕎麦の冷たいつけ汁と薬味(擦った本わさびとネギ)も付いてくる。冷たいつけ汁は、薄くて弱い
「手挽き粗挽」の蕎麦は、殻の黒い粒々が見える
細切りの割にはしっかりとしたコシがあるが、食感と言おうか、喉越しを考えると、通常の「細切り」の方が良いのではないかと思う
蕎麦湯はトロッと濃厚
つけ汁に入れると、鰹節の風味が増して美味しい
路面電車の走る西川緑道公園電停近くの小路を入ると、岡山B級グルメで人気の「カツ丼野村」があり、その隣の・・・
ココです
扉を開けると、中華料理店とは思えないシックで清潔感あふれる店内。入ってすぐ右側にテーブル席が、奥には長いオープンキッチンのカウンター席がある
アルコールメニュー1
アルコールメニュー2。ボトルワインはスパークリングが多く(シャンパンが9種とその他が2種)、日本酒は香川県の悦凱陣 (よろこびがいじん)が中心。客と店主とのやりとりを聞いていると、店主はワインに造詣が深く、ナチュラルワインにこだわっているようだ。グラスワインの他、料理に合わせたペアリングワインなどもある
コースの最初に出てきたのは、「松の実と山芋のお粥」。店主は懐石料理の心得があるのか、中華料理ではまず見られないスターターである。胃に優しく、うっすらとした塩味の中にカラスミと松の実が生かされている
地元産の赤貝は身が厚くコリッとした歯応えがあり、寿司屋で使うようなトップレベルの素材であった。ほんのり甘い醤油と老酒の風味がお酒のアテとしても最高である
3品目は、「蒸し鶏の四川風辛味ソースがけ」。蒸し鶏は胸肉を低温調理しているのか、シットリとしている。酸味の効いた甘辛い醤油ダレに、刻みパクチーや松の実が深い奥行きを与えている
4品目は、「紅芯大根(こうしんだいこん)と干し貝柱の山椒オイル和え」。細切りにされた紅芯大根の食感と干し貝柱の旨み、山椒の痺れるスパイスが渾然一体となっている
5品目は、「真鱈の白子の春巻き」。皮はカリッと、中は火傷するくらいの熱くトロトロで、塩梅も文句なし
6品目は「涼粉(リャンフェン;緑豆のゼリー)と鮒ミンチの唐辛子餡」。豆板醤と酸味が効いた四川の川魚料理をイメージした一品。緑豆ゼリーはわらび餅のようにネットリとしており、鮒ミンチは鶏ミンチかと勘違いするくらいサッパリとして美味しい
7品目は、「穴子と香味野菜の炒め物」。薄くそぎ切りにされた地元産穴子の弾力ある食感と生姜と黄ニラの優しい香りが、まさにジャストフィット
8品目は、「自家製の干し肉の炙り」。豚バラ肉を使用しているためか、目を瞑って食べると、味付けも含めてまさに豚の腸詰そのものの味
9品目は、「紅ズワイガニの淡雪仕立て」。蟹味噌の濃厚さと卵白のフワッと感に加え、擦ったレモン皮の香りと揚げた菊芋チップスのサクサク感が、シェフのセンスを感じさせる
10品目は、「フカヒレとアワビの煮物」
フカヒレが姿煮でなかったのは残念だが、トロミのあるソースは絶妙な美味しさ。アワビも干しアワビほどではないが、旨味十分で柔らか
11品目は、「オコゼの蒸し物」。清蒸鮮魚(チンジョンシェンウィ)は、日本料理の煮魚的な甘い味付けの店もあるが、この店のソースは醤油が少なめで素材が生きている。鮮度抜群なオコゼの弾力のある皮は、アンコウの皮の様なゼリー状で、久々に美味しい清蒸鮮魚であった
12品目は、「熟成豚肉と発酵白菜の酸辣煮込み」
豚のアキレス腱を含むモモの部分なのか?コラーゲン感溢れる筋肉質で、しかも柔らかい。また、酸味のある白菜やニラ、春雨に、花椒の香りが重層感を与え、今までに食べたことのない味であった
13品目は、「牡蠣とキノコのおこげ」。酸味がなく四川風ではない。美味しいことには間違いないが、本日の中では驚きが感じられないごく普通の料理だった。これでコースの食事は終了となるが、まだ食べたい方は別料金でお好みの料理を追加することができ、麻婆豆腐を追加している常連客もいた
デザートの最初は、「杏仁豆腐」。とりける様に柔らかく、酸味のあるソースとも相まってサッパリとして良かった。ここから写真を撮り忘れたが、デザート2品目は、「キンモクセイの香りの甘酒に浸った白玉」。白玉の中にピーナッツ餡が入った温かいスイーツである。デザート3品目は、「えんどう豆を練った宮廷菓子」。豆の練り切りと水羊羹を、いいとこ取りしたようにしっとりと滑らか