小さなレストラン フィルfil
「ラ・サンテ La Santé(→ 札幌グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」オープン時からのスタッフであった長濵 陽シェフが、奥様と共に開いた店。北円山のマンションの1階にある店舗は、フレンチ店というよりもカフェのようなカジュアルな雰囲気。また、小さなレストランいうわりには、オープンキッチンの店内はゆったりとして明るい。
ランチは3コースで、ディナーは2コース。ディナーはアミューズ2品と魚介を使った前菜が2品、さらにはメインが肉料理(牛肉か羊)のみという面白い構成。料理はどれも長濵シェフのスキルに裏打ちされたベースのしっかりとしたもので、コスパも悪くない。今回の取材では、飛び抜けて美味しいものこそなかったものの、逆にハズレもなかった。加えて、奥様・尚子さんの真摯で心温まるサービスも良かった。(2025年9月追加)
中央区北4条西19丁目1−4 シャトーム北4条 106 号
電話番号:011-213-9928
定休日:日曜と月曜(不定休もありInstagramで要確認)
営業時間:12時〜13時半、18時〜19時半
予算:【ランチ】2800円、4200円、5500円、【ディナー】7200円、9500円
アクセス:札幌地下鉄東西線・西18丁目駅1番出口を出て、大通を右へ(西の円山公園方向へ)。札幌医師会館のある西20丁目交差点を右折し、ファミリーマート、北海道開発局、札幌龍谷学園高校を過ぎた右のマンション1階。西18丁目駅から徒歩12分
最寄りのランドマーク:札幌龍谷学園高校、西本願寺北海道教区教務所
お勧めポイント:コスパの良い優良フレンチ
西20丁目通を北に進み、北5条・手稲通手前のハンコ屋さんの・・・
隣の・・・
ココです!
マンションの1階にある店舗は、フレンチ店というよりもカフェのようなカジュアルな雰囲気
オープンキッチンの店内はゆったりとして明るい
ランチは3コースで、ディナーは2コース
本日注文した9500円のコース
グラスワインのメニュー
1品目のアミューズ「長沼町菊芋のスープ 北寄貝入り」。温かいスープ。コクがありながらも、サッパリとして食感も滑らか。ホッキ貝の旨味がアクセントになっている
2品目のアミューズ「カリフラワーのピューレ 海明け毛蟹とセミドライトマト」
洗練されたカリフラワーのピューレが、毛蟹の旨味を上手く包み込んでいる
バゲットは、近くにあるベーカリー「ココぺライKokopelli」のもの
1品目の前菜は「天然真鯛のカルパッチョ菜の花添え 柚子胡椒風味」
ネットリとした真鯛は塩味ピッタリで、柚子胡椒がアクセントになっている。あまりフレンチっぽくない
2品目の前菜は「赤平産“火をどり”とオマール海老のガランティーヌ」
鶏肉は火の通し方が抜群に良く、しっとりとしていて美味しいが、この濃厚なソースに微妙にマッチしていない
メインの肉料理は、「足寄町・石田めん羊牧場の羊ロースト」か「山口県・梶岡牧場の梶岡牛グリエ」の中から選べる。石田めん羊牧場はいろいろなレストランでよく食べているので、今回はシェフの親戚が飼育しているという「山口県・梶岡牧場の梶岡牛グリエ」をチョイス
トリュフの香りがするペリグーソースはほんのり甘く、牛肉の質もローストも悪くない。しかしながら、次回注文するときは、石田めん羊牧場の方を注文すると思う
デザートは「スモークした黒糖のブランマンジェ」、「しらぬいのジュレとヨーグルトのムース クリームチーズのアイス添え」、「ホワイトチョコムース桜の風味 フランボワーズのアイス添え」の3つの中から選べる。シェフの修業先である「ラ・サンテ」のスペシャリティ「チコリのブランマンジェ」が好きだったので、「スモークした黒糖のブランマンジェ」をチョイス
「ラ・サンテ」のブランマンジェより少し硬めだったが、黒糖のブランマンジェ自体は悪くなかった。しかしながら、スモークは不要だと感じた
飲み物(紅茶をチョイス)と小菓子(一口フィナンシェ)で終了となった。一口フィナンシェは、リッチなバターの香りがして美味しかった