ノヤNoya
2024年に円山エリアにオープンした創作料理店。Noyaとはアイヌ語で「ヨモギ」という意味。店名からもシェフの北海道に対する熱い思いが伝わってくるようだ。店舗のある場所は、かつての蕎麦の名店「艸菴(そうあん)」があった場所だ。その店舗を2つに分けて、正面エリアに水曜と金曜に奥様がベーカリー「ASAOアサオ」を、奥のレストランで、夜にご主人がフレンチ店を営業するというデュアルスタイル店舗である。同じ店舗で時間帯をずらして営業する二毛作店や、同じレストラン内でスイーツや惣菜などを販売するケースはよくあるが、同じ店舗を2つに仕切って、しかも別の時間帯で営業する異業種店舗というはあまり聞いたことがない。
パン屋横の入口を奥に入ると、店内はオープンキッチンのカウンター席が8席のみと狭い。完全予約制のお任せコースは2コースある。塚田シェフの作る料理は、かつて修業したイタリアンとフレンチをベースとしたフュージョン系創作料理で、とにかく北海道の美味しいものを、美味しく食べてもらいたいという熱意が伝わってくる。しかしながら、店主一人のワンオペなので、コースはトータルで3時間くらいを要してしまう。また、ワインは3種と5種のペアリングも選択できるが、国内外のナチュラルワインを中心とした品揃えなので、ワイン好きには向かないかも。ちなみに、食べログからも予約できる点は便利。(2025年9月追加)
https://noyaasao.com/
中央区大通西23丁目2−25 ラメール円山公園1階
電話番号:011-556-5148
定休日:日曜と月曜(不定休あり)
営業時間:18時半からの一斉スタート(18:15開店)
予算:おまかせコース13200円と16500円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口を出て、大通を左へ。札幌フードセンターを過ぎ、古櫓帆来(コロポックル)の信号を左折して進むと左側にある。円山公園駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:札幌フードセンター円山店、四季の味 古櫓帆来(コロポックル) 円山店
お勧めポイント:北海道の食文化と素材にこだわった創作料理店
円山エリアのマンションの1階の・・・
ココです!店舗のある場所は、かつての蕎麦の名店「艸菴(そうあん)」があった場所
その店舗を2つに分けて、正面エリアに水曜と金曜に奥様がベーカリー「ASAOアサオ」を、奥のレストランで、夜にご主人がフレンチ店を営業するというデュアルスタイル店舗。左側の白いロールスクリーンがかかって中が見えない場所がレストランの入口
パン屋横の入口を奥に入ると、店内はオープンキッチンのカウンター席が8席のみと狭い
完全予約制のお任せコースは2コースあり、今回は16500円の方をチョイス。まず出てきたのは、札幌市発祥の日本の玉ねぎのルーツとも言われる伝統野菜・札幌黄(さっぽろき)を使った「キッシュ」。甘味があって味がしっかりしており、線維を感じない滑らかな食感もいい
「まだち(真鱈の白子)と菊芋のロワイヤル」。チキンコンソメ餡は塩味ピッタリで、ロワイヤル(一種の茶碗蒸し)というよりもスリ流しのようにトロトロ。同じ食感のまだちもトロトロで、柚子の香りも含めて美味しい
「秋鮭のスモークサーモン コンソメジュレ」
秋鮭のスモーク感はあまり感じられなかったが、チヂミほうれん草の甘みや苦味など、組み合わせやバランスは良かった
「ASAOアサオ」のパン1品目。プロの自家製パンと考えれば、まあ普通かな
「函館産真鯛のグリル」。真鯛は香ばしく焼かれ、サフラン、白味噌、こぶみかんのソースは、グリーンカレーのようにエスニックっぽい印象
「厚岸のアサリと昆布だしのリゾット」
カラスミやミツバが散らされていて味も悪くない
「ASAOアサオ」のパン2品目。印象は変わらず
「エゾ鹿のスペアリブ」。醤油でマリネしてローストされている。脂があって鹿肉とは思えないくらい美味しいが、ソースは甘め。ローストされた百合根は更に甘い
「ゴボウとマッシュルームのパスタ(リガトーニ)」
ゴボウのスライスの食感が良く、ゴボウソースもコクがあって美味しい
「柚子とレモンのソルベ」。作りたてらしく、滑らかで美味しい
「ハーブティー」
「タルトタタン スパイスアイス添え」
スパイスアイスも作りたてなので、実に滑らかで美味しい。タルトタタン自体はまあまあ