札幌グルメバイブル

札幌千秋庵の「生ノースマン」

 「ノースマン」は昭和49年(1974年)に発売され、北海道産の小豆餡をパイで包みこんだお菓子である。こし餡のベーシックな「ノースマン」の他、粒あんの「ノースマン つぶあん」やミルクあんの「ノースマン ミルク」、カボチャあんの「ノースマン かぼちゃ」、「ノースマン 季節あん(春はサクラあん)」、さらには、本店限定の「焼き立てノースマン」などもラインナップされている。中でも、最もヒットしたのが、この「生ノースマン」なのである。
 発売当初は販売店が少なく、大丸札幌店では常に行列となっていた。並んでまで買うほどの商品ではないので掲載を見送っていたが、現在は販売店舗もかなり増えて買いやすくなったため、今回掲載することに。
 袋を開けると、見た目は通常のノースマンを少し厚めにしたような感じだ。パイ生地はサクッとではなく、通常のノースマン同様、シットリとした塩味のあるパイ生地である。バターの風味はほとんど感じられないが、北海道産生クリームとの相性は良い。生クリームに微かにラム酒のような風味が感じられ、ちゃんと現代的なノースマンに仕上がっている。
 大丸札幌店の他、新千歳空港ターミナル2階の「千秋庵・新千歳空港店」や「北海道本舗 総合土産店」、「ANA FESTA9番ゲート店」で購入できる。(2024年3月追加)

予算:(5個入り)980円、(8個入り)1580円
お勧めポイント:バージョンアップして大人気となった北海道菓子

5個入りの箱を開けると・・・ 説明書きが 説明書き1 説明書き2 説明書きを取ると、袋詰めされた生ノースマンが 袋を開けると、見た目は通常のノースマンを少し厚めにしたような感じ パイ生地はサクッとではなく、通常のノースマン同様、シットリとした塩味のあるパイ生地である。バターの風味はほとんど感じられないが、北海道産生クリームとの相性は良い。生クリームに微かにラム酒のような風味が感じられ、現代的なノースマンに仕上がっている

清月の「赤いサイロ」

 「赤いサイロ」は、北見の菓子店「清月」が製造するベイクドチーズケーキのようなお菓子。北見市のカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」女子チームがモグモグタイムで食べていたことで火がつき、現在も品切れ状態が続いているという。
 丸い形をした菓子は、食感がフンワリ、シットリとしている。ほんのりとした酸味や玉子の風味に加え、チーズやバターが深いコクを与えている。全体的に甘さ控えめで、味もしつこくないので、幾つでも食べられる。以前紹介したノルディックファーム(→ その他北海道の旨い店・遠軽町の頁を参照)の冷凍「半熟チーズケーキ シャンティ」に比べると味的にやや劣るが、こちらの方が常温で保存できる分、お土産としてアドバンテージがある。
 北見市内の各店舗(JR北見駅コンビニキオスクや駅に隣接するコミュニティプラザ パラボを含む)の他、女満別空港の村一番、さらには、JR札幌駅構内や有楽町駅前にある「北海道どさんこプラザ」、新千歳空港や丸井今井札幌本店地下にある「きたキッチン」、新千歳空港内の「スカイショップ小笠原」や「さっぽろ東急百貨店」でも購入できる。さらに、下記の「清月」の通販サイトからも購入できる。(2024年3月追加)
https://seigetsu.shop-pro.jp/

【清月 本店】  
北海道北見市北1条西1丁目10
電話番号:0157-23-3590
定休日:無休(元旦を除く)
営業時間:9時半〜18時
予算:赤いサイロ(5個)1050円、(8個)1704円
アクセス:JR北見駅を出ると、ホテルルートインGrand北見駅前の裏通りにある。JR北見駅から徒歩2分
ランドマーク:JR北見駅、ホテルルートインGrand北見駅前
お勧めポイント:フンワリ、シットリとした食感の大人気のチーズケーキ

現在も品薄らしく、個数制限がある 5個入りの箱 中を開けると、1つずつ箱にパッケージされている 箱を開けると、さらに透明な袋に入っている 見た目は、冷えて中心が窪んだベイクドチーズケーキ

「函館カール・レイモン」のサラミとクラコウ

 「カール・レイモン」は、1924年からドイツ式ハムやソーセージを作っている知る人ぞ知る函館のハムメーカーである。僕の子供の頃は、マイスターであるカール・ワイデル・レイモン爺さんがまだご健在であった。彼は直営販売店を持っていなかったため、手作りのハムやソーセージを、「十字屋食料品店(現在は取り扱っていない)」や食肉店などといった函館市内の店に卸して細々と販売していたように記憶している。彼が亡くなった後、弟子たちに製法が引き継がれ、現在は日本ハム系の子会社である「函館カール・レイモン(日本ハム北海道ファクトリー株式会社)」で製造販売されている。
 中でも僕のおすすめは、「クラコウ」と「サラミ」の2つ。サラミには、「函館カール・レイモン」になってから作られた「熟成サラミ」や「ミニサラミ」などもあるが、僕のお勧めは、あくまでも古くから製造されている天然の豚腸に詰められた伝統的な「サラミ」の方なので、お間違えなく。完成するまで時間を要する「サラミ」は大量生産ができなかったため、以前は入手困難で、入荷待ちの人気商品だったが、現在は量産体制が整ったのか?いつでも買える商品となった。また、以前販売されていたサラミは、全て手作りだったこともあり、1本1本重さが異なっていて値段も違ったが、現在は170gか180gに均一化でされている。「コラコウ」は、いわゆるボロニアソーセージであるが、カール・レイモンには別にガーリックの入っていない商品「ボロニア」があるので、こちらもお間違えないようご注意を。
 「サラミ」は、まな板で薄切りに切って薄い皮ごと食べる。昔の手作りの頃に比べると、粒胡椒の風味が少なくなった分、豚肉の臭みが少し増したような気がするが、粒胡椒の香りがこの臭みに良くマッチしている。脂身が多く塩味が強めなので、あまり多くは食べられないが、口に含むと熟成した豚肉の旨味がガツンとくる。これが後を引く美味しさとなり、ワインにもビールにもピッタリ。スペインの白カビサラミやイタリアンサラミなどいろいろ食べたが、このドイツ風サラミが、僕が一番好きなサラミかも。
 「コラコウ」は、豚肉と牛肉で作り上げた太めのソーセージ。袋から取り出し、クリップを取り除いて、ケーシング(皮)をはがし、そして5mmほどにスライスしてフライパンなどで焼いて食べる。そのまま食べるよりも焼いて食べた方が、ニンニクの風味や味の輪郭がハッキリと感じられて圧倒的に美味しい。下記のウェブショップの他、函館では「レイモンハウス 元町店」や「丸井今井・函館店」、函館空港内のお土産店「高砂屋」などで、札幌では「大丸・札幌店」で購入が可能だ。(2023年12月追加)

https://www.raymon.co.jp/brand/philosophy/

予算:クラコウ(130g)712円、クラコウ(220g)1177円、サラミ(180g)2468円

函館では「レイモンハウス 元町店」や「丸井今井・函館店」の他、函館空港内の・・・ お土産店「高砂屋」でも購入できます 札幌では「大丸・札幌店」で・・・ 購入できます 天然の豚腸に詰められた伝統的な「サラミ」袋を開けたところ まな板で薄切りに切って薄い皮ごと食べる。昔の手作りの頃に比べると、粒胡椒の風味が少なくなった分、豚肉の臭みが少し増したような気がするが、粒胡椒の香りがこの臭みに良くマッチしている。脂身が多く塩味が強めなので、あまり多くは食べられないが、口に含むと熟成した豚肉の旨味がガツンとくる。これが後を引く美味しさとなり、ワインにもビールにもピッタリ。スペインの白カビサラミやイタリアンサラミなどいろいろ食べたが、このドイツ風サラミが、僕が一番好きなサラミかも 「クラコウ(130g)」は、豚肉と牛肉で作り上げた太めのソーセージ 袋から取り出し、クリップを取り除いて、ケーシング(皮)をはがし、そして5mmほどにスライスしてフライパンなどで焼いて食べる そのまま食べるよりも焼いて食べた方が、ニンニクの風味や味の輪郭がハッキリと感じられて圧倒的に美味しい

パラダイスファームの「ゴロンダ トマトジュース」

 

以前紹介した「フーズバラエティ すぎはら( → 札幌グルメバイブル・お土産ショッピングの頁を参照) を訪れた時に目に留まり、思わず購入したトマトジュース。ラベルの表示を見ると、「パラダイスファーム大井健太郎」と書かれてある。ネットで調べてみると、旭山動物園からほど近い東旭川にある農園らしい。“ゴロンダ”という珍しい名前は、この農家の知人が粘土質であるパラダイスファームの畑をトラクターで耕したとき、「ゴロンタゴロンタした土地だ」と口にしたことから名付けられたという。使用するトマトは大玉と中玉の2種。真っ赤に熟してから収穫し、その日のうちに搾って瓶詰めするという。完熟したトマトを使用するため、トマトに含まれるグルタミン酸の旨味がストレートに伝わってくる。コップに注ぐと、瓶やコップにくっつくくらいドロッとしている。色は鮮やかなトマトレッドで、口に含むと、まずは爽やかな甘さを感じ、続いてコクと旨味を感じる。それでいながらアフターがスッキリとしている。トマト特有の青臭さなど一切ない洗練されたトマトジュースだ。このトマトジュースを飲むと、トマトが野菜ではなくフルーツであることが実感できる。このトマトジュースは農薬や化学肥料を一切使用せず、塩も使っていない。塩を使わないことがトマト本来の美味しさや風味を際立たせており、トマトジュースに本当に塩は必要?といつも感じていた僕の疑問を見事に解決してくれた。価格は少し高めだが、飲んで納得の旨さである。まさに、太陽の恵みをギュッと凝縮したような美味しさで、北海道産トマトジュースのレベルの高さを体感できる。購入方法は、電話かファックス、またはメールで注文する通販システムとなっている。実売価格の3倍強の値段ではあるが、このジュースの特別バージョンが下記「贈る一休」のサイトから購入できる。さらに、下記サイトからは、このジュースができるまでの工程が見ることができる。(2012年12月追加) 

旭川市東旭川町東桜岡50-1  
電話・FAX:0166-36-5458 
電話受付時間:12時~17時 
定休日:不定休 
Eメールアドレス:mail@goronta.net

予算:1本1050円

七飯町・福田農園の「オーガニック 王様しいたけ」

 七飯町は函館市に隣接する農業や酪農が盛んな地域。人気観光地である大沼国定公園の他、西洋りんご発祥の地としても知られている。「オーガニック 王様しいたけ」は、福田農園が作るまさにキングと言ってもいいビックな椎茸。実は、この情報を教えてくれたのは、ワイン仲間の経済産業省・北海道経済産業局の大橋一之さんである。
 JR札幌駅構内にある「北海道どさんこプラザ札幌店」では、大きめの2個詰めパックとやや小さめの3個詰めパックの2種類が販売されているが、どちらもスーパーで販売されている椎茸とは次元の異なる厚みがある。たまに、同じような大きめの椎茸をスーパーや百貨店で見かけることがあるが、火を通すとその違いは一目瞭然となる。通常の大ぶり椎茸は、火を通すと驚くほどしぼみ、脱水して硬くなるか、その弾力は失われてしまう。それに対して、王様しいたけは収縮しても肉厚で、その弾力は失われず瑞々しいのである。この様な食感の椎茸は天然椎茸以外では経験がなく、火を通すことで肉のステーキのようになる。香りこそ天然物には及ばないものの、弾力とその旨味は天然物に決して引けをとらない。自分がベストだと思う食べ方は、オリーブオイルで茶色の傘面のみを焼き、さらに少し水を加えて蒸し焼きにする。この時、ひだ側にバターをのせ、溶けたら醤油を垂らしてステーキのように食べる方法。
 ちなみに、前述のJR札幌駅構内にある「北海道どさんこプラザ札幌店(JR札幌駅の北海道新幹線工事にともない、現在休業中)」や七飯町道の駅「なないろ・ななえ」などで購入できる他、福田農園通販サイトからも購入できる。とくに、JR札幌駅構内で購入できるので、札幌から出発する際の北海道土産としてもお勧めである。(2022年2月追加)

福田農園通販サイト
https://www.k-kinoko.co.jp/e_items/category/item
予算:2個入り1パック648円(北海道どさんこプラザ札幌店での価格)
   4パックセット5940円(福田農園通販サイトでの送料込みの価格)

JR札幌駅構内の・・・ 「北海道どさんこプラザ札幌店」でも購入できます 大きめの2個詰めパック(写真)とやや小さめの3個詰めパックの2種類が販売されています 横から見ても軸が太く、かなりの肉厚です 自分がベストだと思う食べ方は、オリーブオイルで茶色の傘面のみを焼き、さらに少し水を加えて蒸し焼きにする。この時、ひだ側にバターをのせ、溶けたら醤油を垂らしてステーキのように食べる方法(写真) たまに、同じような大きめの椎茸をスーパーや百貨店で見かけることがあるが、火を通すとその違いは一目瞭然となる。通常の大ぶり椎茸は、火を通すと驚くほどしぼみ、脱水して硬くなるか、その弾力は失われてしまう。それに対して、王様しいたけは収縮しても肉厚で、その弾力は失われず瑞々しいのである。この様な食感の椎茸は天然椎茸以外では経験がなく、火を通すことで肉のステーキのようになる。香りこそ天然物には及ばないものの、弾力とその旨味は天然物に決して引けをとらない

ら〜めん初代 社の手づくり冷凍ぎょうざ(にんにく入り)

 北斗市は、函館市の隣にある上磯町と大野町が合併してできた新しい市。この地にあるラーメン店「ら〜めん初代 社(やしろ)」の餃子が美味しいということを、以前、函館に住む兄から教えてもらい、今でも気に入って時々購入している。冷凍餃子は「にんにく入り」と「しょうが風味」の2種類があるが、お勧めは「にんにく入り」の方。冷凍餃子と言えば、北海道十勝の音更町にあるHの冷凍餃子が有名であるが、食べ比べてみると、こちらの方が圧倒的に美味しい。
 道南の森町産SPF豚や同じく道南・知内町産のニラ、さらに北海道産キャベツを使用した餃子は、水餃子で食べても、焼餃子で食べても美味しい。噛むと、ジュワーと肉汁がほとばしり、皮はモチッとやや厚め。冷凍餃子にありがちな皮の乾燥感や加熱による皮割れなどがなく、まるで生餃子の様。餡は荒切りキャベツの食感が特徴的で、豚肉とニラの深味が重層感を持って広がる。ニラやニンニクも含めて、野菜と肉のバランスが絶妙にいい。
 このコロナ禍で、全国からいろいろな有名冷凍餃子を取り寄せているが、現時点で全国最高レベルの冷凍餃子である。JR札幌駅構内にある「北海道どさんこプラザ札幌店」などの実店舗で購入できる他、割高にはなるが、楽天市場「道南地元市場」からも購入できる。(2022年2月追加)

北海道どさんこプラザ札幌店
予算:601円(10個)
楽天市場・道南地元市場
https://item.rakuten.co.jp/s-hokkaido-shop/0135-gg1/
予算:3420円(30個)

札幌駅構内の「北海道さっぽろ・食と観光の情報館」の中の・・・ 北海道どさんこプラザ札幌店で買うことができます 販売している冷凍餃子は10個入りの「にんにく入り」のみで、この店では「しょうが風味」は販売しておりません 焼餃子でも美味しいが 水餃子にしても美味しい

新千歳空港4階

じゃがポックルシアター
万葉の湯
APINA
DAISOダイソー
Flyers
animate
雪ミク スカイタウン
北海道ぐるっとシアター

【新千歳空港4階】
 最近、新千歳空港4階が大幅にリニューアルしたと聞き訪問してみた。 
 この階には、映画館「じゃがポックルシアター」をはじめ、温泉施設「万葉の湯」や全身・足裏マッサージ施設「体・癒し處」などがあり、時間に余裕のある旅行者にとってこの4階は最高のエリアであろう。
 また、隣接する「Calbeeショールーム」では、2階のアンテナショップ「Calbee」で販売されていない北海道限定の人気商品「じゃがポックル」などが販売されている。この他に、ゲームセンターの「APINA」や海外旅行客に人気の100円ショップ「DAISOダイソー」などもある。「Flyers」は航空機模型やその関連グッズが充実しており、中には「自衛隊御用達・迷彩グッズ」といった新千歳空港ならではのアイテムもある。「animate」ではアニメやコミックス、そのキャラクターの関連商品などを販売している。特に、中央のフリースペースに設置されている妖怪ウォッチ「妖怪おみくじ神社零」には、常に行列待ちができるほどの大人気。
 今回新たに作られたのは、」冬の北海道を応援する人気キャラクター「雪ミク(初音ミク)」の「雪ミク スカイタウン」。この中には雪ミク関連グッズを販売するショップや等身大の雪ミク・フィギアが展示されているミュージアム、そして北海道の自然を360°のパノラマ映像で見られる「北海道ぐるっとシアター」などがある。特に人気なのが、ここに来なければ入手できない「雪ミク スカイタウン」のパンフレットや雪ミク・記念スタンプ、雪ミクのガシャポンなど。(2015年3月追加)

最新のロードショー作品を上映している映画館「じゃがポックルシアター」

温泉施設「万葉の湯」

全身・足裏マッサージ施設「体・癒し處」

ゲームセンターの「APINA」

海外旅行客に人気の100円ショップ「DAISOダイソー」

航空機模型やその関連グッズが充実している「Flyers」

アニメやコミックス、そのキャラクターの関連商品などを販売している「animate」

中央のフリースペースに設置されている妖怪ウォッチ「妖怪おみくじ神社零」には常に行列待ちが

「雪ミク スカイタウン」

奥に見えるのが等身大の雪ミク・フィギア

雪ミクメダル

雪ミクのガシャポン

「雪ミク スカイタウン」のパンフレット

「雪ミク スカイタウン」の記念スタンプ

北海道の自然を360°のパノラマ映像で見られる「北海道ぐるっとシアター」は映像が不鮮明で、つなぎ目の処理もイマイチだった。(撮影は禁止なので上映前のもの)

新千歳空港3階

ロイズチョコレートワールド
シュタイフ ネイチャーワールド
ドラえもん わくわくスカイパーク
Hellow Kitty Japan

【新千歳空港3階】
 新千歳空港3階には「ロイズチョコレートワールド」と「ハ ローキティハッピーフライト」、「ドラえもん わくわくスカイパーク」の3つのエンターテイメント施設がある。
 「ロイズチョコレートワールド」はチョコレートに特化したエンターテイメント施設で、ガラス張りのチョコレート工場を外から眺めることができる。また、併設されたショップではここでしか買うことの出来ない様々なロイズのチョコレート製品を購入できる。中でもお勧めなのは「マカダミアチョコレート(→ 新千歳空港・ロイズチョコレートワールドの頁を参照)」。
 「シュタイフ ネイチャーワールド」は動物のぬいぐるみのエンターテイメント施設で、ティディベアなどのぬいぐるみ好きな方にお勧め。また、関連するぬいぐるみのショップが施設の向かいにある。
 「ドラえもん わくわくスカイパーク」は「ドラえもん」に関連したテーマパーク。ドラえもんの世界を楽しむことができる「パークゾーン」やビニール焼きや立体塗り絵などの工作体験ができる「ワークショップ」、ドラえもん“どら焼き”や“たい焼き”、“パンケーキ”、飲み物などを味わえる「カフェ」、キャラクターと一緒に写真を撮ったりプリクラが撮れる「フォトスタジオ」、いろいろなドラえもんの関連書籍を読むことができる「ライブラリー」、新千歳空港限定のドラえもんグッズなどを購入できる「ショップ」、そして小さな子供が遊べるまた、 「ドラえもん」とならぶ人気キャラクター「ハローキティ」の商品を取り扱うショップ「Hellow Kitty Japan」は「ハローキティハッピーフライト」の中にある。こちらも新千歳空港限定アイテ ムも多数取り揃えている。

新千歳空港2階

ポケモンストア 新千歳空港店

 2014年7月にオープンした「ポケモンストア」の新千歳空港店である。店内にはポケモンキャラクターのぬいぐるみの他、シール、文具、リュック、タオル、アクセサリーなどが販売されている。また、「プリントクッキー・パイロットピカチュウ」や「マスコット・パイロットピカチュウ」、「ぬいぐるみ・パイロットピカチュウ」などの新千歳空港店限定グッズもある。

新千歳空港国内線ターミナルビル2階
電話番号:0123-45-5865
定休日:無休 
営業時間:8時半〜20時
予算:プリントクッキー・パイロットピカチュウ463円(税別)
お勧めポイント:ポケモングッズが新千歳空港内で購入できる

今、あらゆる食の中で、ラーメンほどダイナミックな進化を遂げているジャンルはない。札幌ラーメンもその例外ではない。僕は、現在の札幌ラーメンが第三世代に突入していると考えている。第一世代とは、「純連、すみれ」に代表される、かん水の多い西山製麺系の黄色い中太縮れ麺を使用し、たっぷりのラードで炒めた野菜が載っているラーメン。第二世代とは、「山頭火」や「五丈原」などのように、ラード炒めの野菜を用いず、より細めのかん水の少ない麺を使用し、清湯にこだわることなくスープが持つ本来の旨みを追求したラーメン。第二世代になると、脇役だったチャーシュー、煮卵などの具材にも力を入れるようになり、オリジナルご飯なども登場した。魚介系の旭川ラーメンや「山岡家」などの家系ラーメンも、札幌ラーメンでは第二世代と考えて良いだろう。第三世代のラーメンとは、腰の強い中太~極太麺と、より濃厚な豚骨あるいは白湯スープの組み合わせが特徴の新世代ラーメン。最近流行のつけ麺などもこの中に入る。この種の店は、濃厚なスープにベストマッチな魚粉や魚介系ジュレを使用するのも特徴。この組み合わせが病みつきとなり、一度食べたらハマル味だ。

中央区

ジンギスカン羊八 札幌本店

 2023年にオープンした薄野にある人気の高級ジンギスカン店。この札幌本店の他に、東京にも三軒茶屋店がある。ビルの1階にあるドアを開けると、入口側に小さなワインセラーがあり、左側にコの字型のカウンターがある。最近のジンギスカン店にしては、意外にも小規模であるが、その理由は本州の高級焼肉店と同様、店員が全ての肉を焼いてくれるからである。BGMにジャズが流れているが、ウッディーなインテリアはそれほど高級感がない。
 この店の売りは、後述する名物「飲めるジンギスカン」であるが、その他にも希少な北海道産羊肉を使用している事に加え、自家製のタレがすこぶる旨い事であろう。ワインは羊に合うというナチュラルワインで、もちろんグラスワインもある。ボトルワインは、最近流行の値段と説明書きの札が付いたボトルを、セラーから持ってくるというシステムで、ワインリストというものは存在しない。海外のインバウンド客向けに英語のメニューもあるようだ。
 羊肉は仕入れ状態によって毎日変わるので、羊肉だけグランドメニューというものが存在しないが、北海道産、オーストラリア産、オーストラリア・タスマニア産の3つの羊肉が基本のようだ。この日黒板に書かれていた羊肉のメニューは、北海道・和寒産のサウスダウン種のマトン(24ヶ月以上)と北海道・恵庭産ポール・ドセット種のホゲット(12ヶ月以上24ヶ月未満)、オーストラリア・タスマニア産のラム(12ヶ月未満)、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のマトンの4種類。締めの「飲めるジンギスカン」には、道産羊が使用されているという。
 どの羊肉も羊臭さがなくて柔らかく、肉質は申し分ない。さらに、タレも北海道ナンバーワンと思えるくらい美味しい。しかしながら、どの肉も切り方が薄く、ジンギスカンの醍醐味を味わうという点では物足りなさを感じてしまう。加えて、価格も有名ブランド牛を使用する高級焼肉店よりも高いのでは?と思えるほどボリュームが少ない。恐らく、肉だけでお腹いっぱいになるには一人1万円以上必要であり、極めてコスパが悪い。味的には2つ星くらいの素晴らしい店だと思うが、コスパの悪さを含めての1つ星とした。(2024年3月追加)
https://jingisukan-yooohachi.com

中央区南6条西6丁目7−2 ライオンビル太陽館ビル1階  
電話番号:011-522-6955
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【平日】16時〜22時半、【土日】11時半〜14時半
予算:北海道産羊肉2700円〜、飲めるジンギスカン1980円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口のエレベーターを出て、月寒通を東急REIホテル方面(薄野交差点とは逆方向)に進む。ジャンボ1000の交差点を左折し、「ニュー桂和ビル」を過ぎると右側の角に見える。すすきの駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:東急REIホテル、ジャンボ1000
お勧めポイント:コスパこそ悪いが、肉質やタレともに素晴らしいジンギスカン店

このビルの・・・ 左の横の・・・ この店です 外の看板の下には、北海道産羊肉をアピールする広告が 野菜メニュー。中でも「日本一のれんこん」と「薫り春菊」が店のイチオシ ビルの1階にあるドアを開けると、入口側に小さなワインセラーが ボトルワインには、最近流行の値段と説明書きの札が付いている。このボトルを、客がセラーから持ってくるシステムで、ワインリストというものは存在しない 左側にコの字型のカウンターがある。最近のジンギスカン店にしては、意外にも小規模であるが、その理由は、本州の高級焼肉店と同様、店員が全ての肉を焼いてくれるからである。BGMにジャズが流れているが、ウッディーなインテリアはそれほど高級感がない 卓上には、韓国一味、白ごま、擦りニンニク、岩塩が並んでいる ドリンクメニュー グランドメニュー 本日の羊肉のメニュー 本日の野菜メニュー 北海道・和寒産の羊の王様と言われるサウスダウン種のマトン(24ヶ月以上)は、肩ロース、モモ、カルビの3種 北海道・恵庭えこりん村のポール・ドセット種のホゲット(12ヶ月以上24ヶ月未満)は、モモとカルビの2種 店お勧めの「日本一のれんこん」は輪切りでなく縦切りにされている。食感が素晴らしく、甘みもあってお勧め! オーストラリア・タスマニア産のラム(12ヶ月未満)は、肩ロースをいただく オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のマトン(24ヶ月以上)も肩ロース 締めの「飲めるジンギスカン」は、円筒状の金属に入って出てきた 円筒を取ると、細かい細切りの肉 サッと焼いて白ご飯の上にのせて食べると最高の締めご飯となる 「道産チーズの羊カレー」は甘口のカレーであるが、悪くない 「175°DENO(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」とのコラボで誕生したという「ひつじ麻婆飯」には豆腐は入っていないが、それなりに美味しい

トラットリア・ダ・オクムラ(TRATTORIA DA OKUMURA

 2017年にオープンした古いビルにあるイタリアン。地下へと続く階段を降りて一つ目のドアを開けると細長い通路があり、中古レコード店などが入った独特な雰囲気。一番奥にある扉を開けて店内に入ると、左側にオープンキッチンのカウンター席と右側に狭いテーブル席がある。オーナーシェフは、かつて円山にあった「クロ(閉店)」の奥村さんである。この店は奥さんと二人でやっており、こぢんまりとした店の雰囲気も含めて、かつての「サボ(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンのページを参照)」を彷彿とさせる。
 ドリンクメニューを見てみると、グラスワインは1000円から、デカンタワインは1700円(250ml)から、ボトルワインは5000円からとリーズナブルで、この他にイタリアビールのモレッティやグラッパなどの蒸留酒などもある。ワインリストはなく、好みを言えば数本のボトルをテーブルまで持ってきてくれる。コースは、おまかせのフルコースとお腹がそれほど空いていない人のための前菜コースがあり、さらには、日替わりのアラカルトメニューもある。
 今回はアラカルトメニューを人数に合わせて作ってもらったが、出てきたそのボリュームが凄い。どちらかというと、豪快な体育会系イタリアンといった感じで、繊細な「サボ」のイタリアンとは対照的であるが、食べてワイワイ話しながらワインを飲むには打ってつけイタリアンであろう(2024年2月追加)

中央区南2条西4丁目 乙井ビル 地下1  
電話番号:011-215-0655
営業時間:16時~23
定休日:不定休
予算:おまかせコース7700円、前菜コース4500円、竹島さんの水牛のモッツアレラと生ハム3800
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線・大通駅の出口から、パルコや三越のある南1西4丁目交差点へ出て、薄野方面へ向かう。西へ向かう電車通りから2本薄野側(南側)の交差点(水のメガネ店)を右折して西へ進むと右側にある。地下鉄大通駅より徒歩3
最寄りのランドマーク:水野メガネ店、リッチモンドホテル札幌大通
お勧めポイント:ワインバーのような使い方もできる小さなイタリアン

この小さな古いビルです 地下へと続く階段を降りて一つ目のドアを開けると・・・
細長い通路があり、中古レコード店などが入った独特な雰囲気一番奥にある扉を開けて店内に入ると・・・
左側にオープンキッチンのカウンター席と右側に狭いテーブル席がある(テーブル席側からカウンター席を見たところ) ドリンクメニューを見てみると、グラスワインは1000円から、デカンタワインは1700円(250ml)から、ボトルワインは5000円からとリーズナブルで、この他にイタリアビールのモレッティやグラッパなどの蒸留酒などもある
コースは、おまかせのフルコースとお腹がそれほど空いていない人のための前菜コースがある
日替わりのアラカルトメニュー1
日替わりのアラカルトメニュー2
ワインリストはなく、好みを言えば数本のボトルをテーブルまで持ってきてくれる(泡)
今回はアラカルトメニューを人数に合わせて作ってもらったが、出てきたそのボリュームが凄い。「竹島さんの水牛のモッツアレラと生ハム」
「マガーリ」でも出てきた木更津のモッツアレラチーズ。フレッシュな生クリームの風味を感じて素晴らしい。ネットリとした生ハムの塩味ともぴったり
サルディニア島の石焼パン「カラサウ」は、煎餅のよう。小麦が香るドライな食感で、薄いのグリッシーニのよう
ワインリストはなく、好みを言えば数本のボトルをテーブルまで持ってきてくれる(赤ワイン)
「白トリュフのオムレツ」はシンプルで美味しいけど、値段ほどの価値はない
「ちぢみホウレン草のソテーとそら豆のピューレ」。やや食感はザラつくが、空豆の香りとホウレンソウの苦味がよくまとまっていて、味付け自体も悪くない
「アナゴのフリット」
カリッとあがっていて香ばしい。穴子に泥臭さはなく、塩味もしっかりめについている。レモン絞ってたべると、より味の輪郭はっきりとして旨みも感じる
「サワラ アサリとオーブン焼き」。いわゆるアクアパッツァで、イタリアンパセリが香り、シンプルで美味しい。塩味もドンピシャで、火の通りも抜群 「豆イカ オリーブ ケーパー アンチョビのスパゲッティ」
味は濃いめで、素材の味が際立っている

和みの器N.(エンネ)

 2022年にオープンした創作イタリアン。エレベーターを3階で降りて店内に入ると、明るく暖色系の店内。手前にオープンキッチンのカウンター席が6席あり、奥にテーブル席がある。テーブル席は4名用が3つと2名用が2つあり、トータルでは22席と比較的キャパが大きい。このキャパに対してキッチンは2人体制なので、混み合うと料理が出てくるのにどうしても時間がかかってしまうのが難点である。しかしながら、シェフは次々と手際よく調理している
 今回はアラカルトメニューをいただいたが、どの料理も塩味がピッタリ決まっていて、素材もなかなか良かった。料理は全て2人前を基本としているようだが、僕のような一人飯客のためにも、1人前の小さなポーションを用意してくれているのが有り難い。また、現時点でラストオーダーが夜中の2時までという点も、とても貴重である。しかしながら、暖房が脆弱なのか?冬は足元が冷えるのでご注意を。(2024年2月追加)

中央区南3条西3-1 プレイタウンふじ井ビル3階 
電話番号:011-596-7284
定休日:木曜
営業時間:18時~翌2時
予算:【おまかせコース】5500円、7700円、11000円、【アラカルトメニュー】穴子のフリット 百合根のマッシュと春菊ソース(2人前)1800円(1人前)1000円、ザリガニとあさつき、万願寺とうがらしのトマトソース(2人前)2000円、(1人前)1400円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、ジャンカラの角を右折する。郵便局、G-DININGビルの前を通り、ファミマの角を右に曲がるとすぐ右側のビル。すすきの駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:すすきの交差点、東横INN札幌
お勧めポイント:深夜まで営業しているカジュアル創作イタリアン

このビルです
エレベーターを降りたらすぐの・・・ この店です! オープンキッチンのカウンター席
テーブル席
ドリンクメニュー
本日のアラカルトメニュー
色々なクラフトビールの中から選んだのは、このアメリカのクラフトビール
「地アジと紅まどんなの香草パン粉焼きとキャベツのコールスロー」
塩味はピッタリ。アジは皮目が炙られているが、身はレアでしっとり。紅まどんなの柑橘系の香りと甘みに加え、下に敷かれたコールスローとも合う
「穴子のフリット 百合根のマッシュと春菊ソース」
肉厚の穴子(北海道産?)は、外側がカリッと、中がふんわりとしており、火の通し方も合格。春菊ソースもインパクトあって美味しい。お勧め!
グラスの泡を注文
プロセッコは1杯1100円
”本日は混んでいて時間がかかっておりますので” ということでサービスで出された「パンチェッタ」
フルーティーなオリーブオイルにネットリと塩味があるパンチェッタは、メニューにあったら是非注文したい逸品
「ザリガニとあさつき 万願寺とうがらしのトマトソース」
やや細めのスパゲッティを使用。濃厚な甲殻類の香りとアサツキの深みでありながらも、ピリ辛でサッパリと仕上がっている。万願寺とうがらしの食感もアクセントになっていて、お勧め!
「赤豚 肩ロース 香草焼き」
火の通しも良く、ソースもシンプルで美味しいが、香草は香らない。この豚肉が美味しいか?と問われれば、ちょっと微妙かも
「メープルバニラのプリン ヘーゼルナッツのジェラート 花梨のコンポート」
プリン硬めで、ジェラートは普通。しかしながら、トータル的には悪くない

お酒とお料理 Roba

 かつて二条市場の近くに、「OSTERIA BOZU」という小さなイタリアンがあった。その「OSTERIA BOZU」の後に居抜きでオープンしたのが、同じイタリアンである「Picchu」。「Picchu」はその後、薄野交差点近くに一度移転し、2022年11月に「お酒とお料理 Roba」へと店名を変更し、この場所に移転してリニューアルオープンした。このビルの名称が別な場所にある大洋ビルと似ているため、時々間違えてしまう客もいるそうなので、注意していただきたい。
 ビルの1階にある店舗の扉を開けると、白を基調とした明るい店内。入って左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側に4名用のテーブル席が2つある。女性サービスが一人いるものの、料理は全てオーナーシェフ1人で調理しているので、このキャパでもオーダーが立て込むと、かなり時間がかかってしまう。
 店名に”お酒”と書かれているように、この店のコンセプトは酒と料理である。なので、ダイニングバーに入れようかと思ったほど。また、料理はイタリアンをベースにしてはいるものの、メニューには和食や中華などの品々がラインナップされている。生ビールはサントリーの「マスターズドリーム」で、瓶ビールは「Sapporo黒ラベル」。この日の日本酒は12種類あり、焼酎とウイスキーはそれぞれ4種であった。グラスワインは泡、白、赤が各1種類ずつで、ボトルワインは5500円から。ワインリストはないが、サービスの女性に言えば、好みに合いそうなボトルを数本テーブルまで持ってきてくれる。しかし面倒でなければ、ワインボトルには説明と値段の書いた札がかけられているので、自らワインセラーの中に入って選んだ方が良いかも。
 食事のメニューを見ると、酒に合いそうな魅力的な品々が並んでいる。前述のように、料理はイタリアンをベースとしていものの、「春巻き」や「よだれラム」といった中華メニューや「ヤリイカのコッチョリ」などといったコリアンメニュー、さらには、「からすみ餅」や「真鱈の白子のタチカマ」などといった和のメニューまで、とにかくお酒が進むメニューが目白押しなのである。メニューの中には、「Picchu」時代からの「白レバーペースト」や「毛蟹のサルシッチャ」などといった名物料理も並んでいる。この日の客層は中高年の常連客と思しき客がほとんどであったが、バラエティーに富んだ酒に合うメニューが、常連客の心をガッチリとつかんでいるのかも。かつて、グルメバイブル3つ星として掲載されていた名店「うさぎや(閉店)」にも、どこか似ているなあと感じたのは僕だけだろうか。(2024年1月追加)

中央区南2条西6丁目17-5 TAIYO bld.2・6  
電話番号:011-261-6868
定休日:日曜(不定休あり)
営業時間:17時半~22時
予算:タコとアボカドの海苔和え1540円、Picchuの白レバーペースト990円、毛蟹のサルシッチャ2640円
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線・大通駅の出口から、パルコや三越のある南1西4丁目交差点へ出て、薄野方面へ向かう。西へ向かう電車通りから1本薄野側(南側)の通りを右折して西へ進む。「太陽パーキング」、「東急ステイ」、「ネストホテル」、「味覚園」、「The JOHNSON STORE」、「Fino HOTEL」を過ぎた交差点を左折すると、左側にある。地下鉄大通駅より徒歩7分
最寄りのランドマーク:南1西4丁目交差点、東急ステイ、The JOHNSON STORE
お勧めポイント:ジャンルにとらわれないお酒に合う美味しい料理がいただける

このビルの1階にある・・・ ココです! ビルの1階にある店舗の扉を開けると・・・白を基調とした明るい店内。入って左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側に4名用のテーブル席が2つある 食事メニュー(前菜と酒のお供) 食事メニュー(焼き揚げ蒸し料理、締め料理、デザート) 日本酒メニュー アルコールメニュー ワインリストはないが、サービスの女性に言えば、好みに合いそうなボトルを数本テーブルまで持ってきてくれる しかし面倒でなければ、ワインボトルには説明と値段の書いた札がかけられているので、自らワインセラーの中に入って選んだ方が良いかも ボトルに掛けられている札は、こんな感じ この日いただいたイタリアのスパークリング。ビールやシードルに使用される金属の栓がされており、底には澱がビッシリ。キリッとした辛口で、意外にも食事には良く合う 「Picchu」時代からの名物である「白レバーペースト」 鶏レバーペーストとブルーベリーソース。この組み合わせは間違いのない美味しさ 「真つぶとみょうがのサラダ」真ツブは鮮度抜群で、マヨネーズソースとの相性もなかなか 「タコとアボカドの海苔和え」。どのように茹でたのか?タコの食感が素晴らしく、アボガドや海苔とも調和している。お勧め! 「自家製ロースハムと春菊のサラダ」。自家製ハムはシットリとしているものの、ヴィネガーの酸味が前面に出ていて春菊と合っているかは微妙 「茶路めん羊牧場のよだれラム」。意外にも辛くはなく、ミントの香りとレタスの食感が合っている。お勧め! 「メヒカリの春巻き」。メヒカリの食感は良いが、お菓子のような香りがする春巻きの皮とは合っていない 「Picchu」時代からの名物である「毛蟹のサルシッチャ」 口に含むと、毛蟹の香りと旨味が爆発する。ソースは、アメリケーヌソースほどくどくなく、コクがありながら洗練されている。また、下に敷かれたマッシュポテトが味を円やかにしている。お勧め! 「新得地鶏の手羽先揚げ 自家製柚子胡椒で」。かなり弾力のあるごく普通の手羽先揚げ 「牛たんRobaラーメン」。低加水の極細ストレート麺のコシは、まさに生パスタの食感。スープは塩味強めで、スープパスタとしては悪くはないが、ラーメンとしてはお勧めできない「カラスミのペペロンチーノ」のスパゲッティの茹で方は柔らかめ。柚子の香りがして想像通りの味。とくにお勧めはしない

話食屋(わしょくや)ひろ志

 狸小路1丁目の近くにある人気居酒屋。店舗はビルの3階にあるが、何故か2階の廊下の階段の入口に暖簾がある。ビル自体の構造が複雑で、通りの両側にあるどちらの入口からも入ることができる。
 階段を上がって入ると、店内は20〜30代の常連客で賑わっているが、BGMは何故か懐メロ。右側にオープンキッチンのカウンター席が少々と、左側に4名用のテーブルが4つだけという小さな店である。この日のスタッフも、若い料理人が1人とサービスの方が1人というタイトなオペレーション。しかしながら、混んでいても料理は多少遅れはするものの、澱みなく供される。これは、オーダーは前後に関係なく、効率よくまとめて作られているからのようだ。とくに、サービスの方は愛想こそないが、動きに全く無駄がない。この両輪によって店が見事に回っている。
 2つある日替わりメニューを見ると、「元祖トリュフマグロ」や「トリュフ香るデリシャス玉子サンド」などといった魅力的な品々が並んでいる。日本酒もいろいろとあり、すぐ近くにある「ビーストキッチン(→ 札幌グルメバイブル・居酒屋の頁を参照)」を彷彿させる。実際、「ガリのタルタル〜アジフライを添えて〜」や創作春巻、突き出しの汁物などといった類似メニューも見られる。また、日本酒や焼酎などはメニューに載っていないものもいろいろあり、生ビールはサッポロクラッシックで、瓶ビールはハートランドである。
 この界隈では、「ビーストキッチン」とともにお勧めしたいコスパの良い創作居酒屋である。(2023年12月追加)

中央区南2西1丁目6-1 第3広和ビル3階 
電話番号:011-219-5703
定休日:日曜、第3月曜
営業時間:18時~23時半

予算:コロッケみたいなポテサラ580円、元祖トリュフマグロ980円、お通し600円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、狸小路を左折する。狸小路2丁目を出ると、左のファミリーマートとラーメン山岡家が見えるので、その間の小路に入るとすぐ左側にある。すすきの駅から徒歩5分

最寄りのランドマーク:狸小路1丁目、ファミリーマート札幌狸小路1丁目店

お勧めポイント:創作料理が美味しい居酒屋

店舗はこの「パフェ、珈琲、酒 佐藤」が入っているビルの3階にある ビルの横にあるオープンな入口(ビル自体の構造が複雑で、通りの両側にあるどちらの入口からも入ることができる)から古い階段を上がると・・・ 2階の廊下が見えるさらに奥まで進むと、階段の入口に暖簾が掛かっている 階段を上がって入ると・・・ 店内は20〜30代の常連客で賑わっているが、BGMは何故か懐メロ。右側にオープンキッチンのカウンター席が少々と、左側に4名用のテーブルが4つだけという小さな店 ドリンクメニュー。生ビールはサッポロクラッシックで、瓶ビールはハートランド 日本酒メニュー 焼酎メニュー。日本酒や焼酎などはメニューに載っていないものもいろいろとある日替わりメニューを見ると、「元祖トリュフマグロ」や・・・「トリュフ香るデリシャス玉子サンド」などといった魅力的な品々が並んでいる お通し3品(600円)。美味しい店は、お通しからして美味しいというのが僕の持論 「自家製豆腐」。ネットリとして出汁が効いて美味しい。牛乳っぽい風味もあり、最高に美味しい 「北海シマエビと煮タラコ」。間違いのない北海道ならではの美味しいアテ 「豚しゃぶ」は、汁の出汁が効いていて美味しい 「コロッケみたいなポテサラ」 挽肉入りが入ったポテサラ自体にジャガイモの豊かな香りを感じて美味しい。これに揚げた衣とソースをかけている。いわゆる分解系の料理であるが、この意外とも思える組み合わせが美味しく、お勧めである! 「ガリのタルタル〜アジフライを添えて〜」。ガリが甘く、パン粉の衣が硬め。僕的には、シンプルにソースとレモン、辛子の方が合うと思う 「元祖トリュフマグロ」。厚切りが4切れ入っている。僕的にはトリュフの風味は不要で、そのまま漬けにした方が好きだが、客へのインパクトはあるかも 「刺身5点盛り」であるが、実際には、真鯵、サーモン、帆立、赤海老、カンパチ、ソイ、ヒラメ、タコと8点入っていた。どれも素材は新鮮で良いが、切り方は小さめ「エビと大和芋の春巻き(2本)」は、カレー塩でいただく。悪くないが、お勧めというほどでもない「できたて鶏の南蛮漬け」 出汁の感じは良いが、酸味は強めなので、酸っぱいものを好む人以外にはお勧めできない

チャンネル

 創成イーストエリアにある人気のワインバー。ワインバーとは言っても、本格的なワインバーというわけではなく、食事ができてお手軽なワインが飲めるカジュアルなダイニングバーである。
 三角屋根の一軒家の店内に入ると、中は天井高く、開放感があって心地よい。入って左側にL字のオープンキッチンのカウンター席が8席あり、右側にはテーブル席がある。吹き抜けになった2階には、8名までのテーブル席もある。
 メニューを見ると、ボトルワインの他、グラスワインは、シャンパン1種、白2種、赤2種があり、生ビールはサッポロクラッシック、焼酎、日本酒、ウイスキー(山崎、白州)などいろいろある。ボトルワインは、値付けこそ安いがセレクトは微妙である。ワイン愛好家には、むしろティル・ブション(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)ランコントル(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)、イタリアンバール カンティネッタ サリュ(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)φファイ(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)などのダイニングバーをお勧めしたい。
 しかしながら、ワインのつまみとなる食べ物は美味しいので、雰囲気も含めてトータル的にはギリギリお勧めできる。また、お一人様客に、料理をスモールサイズにしてくれるサービスもありがたい。ちなみに、21時までは禁煙であるが、21時を超えると喫煙タイムとなってしまうのでご注意を。(2023年12月追加)
https://kyo-nomu.com/channelnochannel/

中央区南三条東1丁目1-6  
電話番号:011-231-0324
定休日:月曜と第3日曜
営業時間:18時〜22時
予算:グラスシャンパン900円、フライドポテト チーズソース850円(スモール680円)、厚焼き玉子 トリュフオイル800円、【食事コース】5000円と6000円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」を過ぎ、「ジャンカラ」の角を右折する。ホテルWBF、フロンティア札幌ビル(セザールの看板)を過ぎ、広い創成川通を渡ると、すぐ左側に見える三角屋根の建物。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩8分
最寄りのランドマーク:カラオケBIG ECHO、ジャンカラ、ホテルWBF、フロンティア札幌ビル、創成川通
お勧めポイント:つまみが美味しいカジュアルワインバー

三角屋根の一軒家の店内に入ると・・・ 中は天井高く、開放感があって心地よい。入って左側にL字のオープンキッチンのカウンター席が8席あり、右側にはテーブル席がある 吹き抜けになった2階には、8名までのテーブル席もある ワインリスト1 ワインリスト2 食事メニュー1 食事メニュー2
本日の突き出し 「フライドポテト チーズソース」。ポテトがカリッと揚げられていて、ソースもコクがある。ワインやビールにピッタリで僕のイチオシ 「本日のフリット」の中から、アンコウをチョイス。外側がカリッと、中がフックラとしていて美味しい この店の名物「厚焼き玉子 トリュフオイルがけ」。だし巻はトロトロで悪くない。玉ねぎソースも意外に合う「牛すじとゴボウとブルーチーズの春巻き」。ブルーチーズとネットリとした牛すじ、ごぼうが具材なので、とにかく濃厚。赤ワインにドンピシャだ

おやじ中華 ナリケン

 狸小路7丁目に面した“たぬきスクエア”1階にある中華の店。建物の前にある看板には「ダメ人間の巣、ダメ人間製造所」という、何とも意味不明な言葉が書いてある。通路を一番奥まで進みドアを開けると、手前にオープンキッチンのカウンター席、奥にテーブル席が2つある。店内には懐かしい昭和歌謡曲が流れており、テーブルに灰皿があるところをみると、今時では珍しい喫煙可の店のようだ。
 メニューは、グランドメニューと季節メニューがあり、ビールは瓶ビールのみ。まず、ビールを注文すると、日替わりの突き出しが出てきた。ある日の突き出しは何と刺身とレバニラで、また別なある日の突き出しは、一人一品ずつの異なる中華料理の突き出しが出てきた。
 店主はどちらかというと、季節のメニューを注文した方が嬉しそうで、“どうしようかなあ〜”と独り言を呟きながら料理している。僕のお勧めは、「羊の麻辣煮込み」や「鹿の黒胡椒炒め」、「麻婆豆腐」、「レバニラ」、「エビチリ」、「ハチノスの葱風味」、「マコモ茸の春巻き」など。つぶやく言葉とは裏腹に、店主の作る料理は至極真っ当な中華料理で、既成調味料や化学調味料に頼らない姿勢にも好感が持てる。一見、気むずかしそうに見える店主は、時々ピント外れのジョークも言うが、これに関してはまともに取り合わないで聞き流して欲しい。店主のキャラが濃いのが玉に瑕だが、予約して出かければ、きっとコスパの良い美味しい中華が食べられるはず。(2023年12月追加)

中央区南3条西7丁目6−4 たぬきスクエア1階  
電話番号:011-241-1515
定休日:不定休
営業時間:18時〜24時(予約時に要確認)
予算:羊の麻辣煮込み800円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅2番出口を出て、ファミリーマート側の信号を渡り、市電線路沿いに月寒通を進む。「駐車場ジャンボ1000」の交差点を過ぎ、市電の線路が左に曲がって月寒通からなくなる資生館小学校前の交差点を右折する。2つ目の狸小路7丁目商店街を左折すると左側にある。地下鉄南北線すすきの駅より徒歩8分
最寄りのランドマーク:狸小路7丁目商店街
お勧めポイント:比較的夜遅くまでコスパの良い中華が食べられる

ここが17店舗の小さな店が集まる「たぬきスクエア」 建物の前にある看板には「ダメ人間の巣、ダメ人間製造所」という、何とも意味不明な言葉が書いてある 通路を一番奥まで進み・・・ ドアを開けると・・・ 手前にオープンキッチンのカウンター席、奥にテーブル席が2つある グランドメニュー1 グランドメニュー2 季節のメニュー1 季節のメニュー2 突き出しはその日によって変わる。この日は「レバニラ」と・・・ 「マグロの刺身」。確か・・・ホホ肉と尾の身だったような気がする ある日の突き出しは、4名とも異なる中華料理の突き出しが出てきた 「蒸し鶏のねぎ山椒ソース」。胸肉だったのはマイナス点だが、全体的にしっとりしていて火の通し方は合格。味付けも山椒がアクセントになっている 「ロメインレタスの粒マスタード炒め」は、ロメインレタスの苦みが嫌いでなければ美味しいかも 「ハチノスの葱風味」 ハチノスは柔らかく、弾力が心地よい。臭みもなく、醤油ベースのタレにネギやパクチーの香りがよく合う 「エビチリ」は、プリプリで間違いない美味しさ 「豚肉と卵、キクラゲの炒め」は、火の通し方は抜群だったが少し甘め「自家製ラー油の麻婆豆腐」は、甘めで本格的というほどではないが、お好みの辛さに調節してもらえるのがいい 最初はそのまま食べ、残りはご飯と一緒に食べると2度楽しめる この日の食材を使った季節メニューの「生のホタテと鮑の湯引き」。優しい醤油の味付けで、シンプルで美味しい 季節メニューの「マコモ茸の春巻」は、味が付いているのでそのままいただく。食感が独特で胡椒の風味も良い。また、ベーコンが入っているのでスモーキー 季節メニューの「アオリイカの柚子胡椒炒め」は、火の通しや塩味もピッタリだけど、トータルな味はそこそこ 季節メニューの「鹿の黒胡椒炒めは、臭みがなく柔らか。そのまま食べても良いが、レモンを絞って味変させても美味しい グランドメニューの「羊の麻辣煮込み」には、生椎茸が入っており・・・ 辛さと酸味、甘みのバランス良い 「杏仁豆腐」。硬めで杏仁が香らずミルキーな風味だが、これはこれで美味しい

鉄板バル ろくROKU

 実は、オーナーシェフの千原さんは、「テッパン ヨイチヤ TEPPAN YOICHIYA」のシェフだった方。ソムリエやSAKE DIPLOMAの資格も持っているそうで、この店は鉄板焼き店とは言っても、よくあるステーキ店の延長線上にあるような店ではなく、ワインなどといったお酒に合う料理がコンセプトの店なのである。
 エレベーターでビルの4階まで上がると、ビルの内部が吹き抜けとなっており、冬は寒くないなのか?とちょっと心配になる。扉を開けて店内に入ると、L字型のカウンター席が8席。「テッパン ヨイチヤ TEPPAN YOICHIYA」と比べるとキャパが小さくなったが、この店は店主一人のワンオペなので、このくらいの広さがちょうど良いのかも。
 この日のメニューを見ると、「おつまみ」、「鉄板焼き」、「(冷たい)前菜」、「メイン」、「麺・飯」など、魅力的なメニューが並んでいた。基本はアラカルトメニューであるが、4400円と6600円のコースメニューもある。
まず注文したいのは、おつまみの「平取和牛 スジぽん」と「手羽先の燻製」、そして冷菜である「レバームース」と「サバのマリネ リンゴと茗荷のサラダ」。「平取和牛 スジぽん」は、ポン酢がサッパリとしていて平取牛の牛スジも臭みなくて美味しい。「手羽先の燻製」は、一度温燻してある手羽中(手羽先の根元の部分)を、鉄板上で追いスモークしてから供する。桜チップの香りに塩味が加わることで、ビールにジャストフィットする。「レバームース」は、ボソボソとした食感や臭みなどが一切なく、実に滑らかでみずみずしい。口に入れるとさっと消えてしまい、レバーが苦手な人でも食べられるのではないかと思うくらい。「サバのマリネ リンゴと茗荷のサラダ」には細切りのリンゴが入っていて、甘みとその食感がいい。さらに、バジルとマスタードによって、イタリアンテイストに仕上がっている。
 鉄板焼きでお勧めしたいのは、「ファットリア・ビオ北海道 Fattoria Bio Hokkaido(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」のチーズを使った「カチョカバロ」と「トマトとバジルのオムレツ」、そして「空心菜の炒め」、「お好み焼き」など。「カチョカバロ」は表面がカリッと焼かれ、ブラックペッパーが香る。また、バゲットの食感とアンチョビの塩味も絶妙。「トマトとバジルのオムレツ」は玉子がトロトロで、バジルが香るオリジナリティ溢れるオムレツだ。また、トマトの旨味と玉子の風味がよくマッチしている。「空心菜の炒め」はニンニクが香り、塩味がしっかりと効いていてシャキシャキトロトロ。「お好み焼き」はいわゆる豚玉であるが、山芋入りなのか?ふわふわトロトロである。
 メインでお勧めしたいのは「ハンキングテンダー」。いわゆるサガリのことで、チルドのアメリカンビーフを使用しているという。火の通しはミディアムで、熟成されているのか、赤身の旨味が十分感じられる。また、添えられた南蛮の醤油漬けや山ワサビとの相性も抜群。
 麺・ご飯でお勧めしたいのは、「牛タンのスパイスカレー」と「MEN Eiji(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」の特注麺を使用したという「ソース焼きそば」。「牛タンのスパイスカレー」は肉が柔らかく、スパイスの使い方も専門店並みにハイレベル。「ソース焼きそば」の特注麺は太麺で独特のコシがあり、現在は万人受けするマイルドな味に仕上げているが、今後さらにバリエーションを増やしていく予定だという。換気システムや冷房能力が弱いという設備上の問題点があるものの、酒に合う鉄板焼きをコンセプトとした貴重な店である。(2023年9月追加)

中央区南5条西3丁目8 Nグランデビル4階 
電話番号:011-200-0169
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時〜翌1時
予算:レバームース700円、トマトとバジルのオムレツ800円、ハンキングテンダー1650円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅5番出口を出て右へ、RAUND1の交差点を目指す。交差点の信号をファミリーマート側(東側)へ渡って進むと、「元祖さっぽろラーメン横丁」が見えるので、その隣のビル。すすきの駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:RAUND1、元祖さっぽろラーメン横丁
お勧めポイント:お酒に合う料理がコンセプトとした北海道では少ない鉄板焼き店

このビルです エレベーターでビルの4階まで上がると、ビルの内部が吹き抜けとなっており、冬は寒くないなのか?とちょっと心配になる 扉を開けて店内に入ると、L字型のカウンター席が8席。「テッパン ヨイチヤ TEPPAN YOICHIYA」と比べるとキャパが小さくなったが、この店は店主一人のワンオペなので、このくらいの広さがちょうど良いのかも ワインリスト(スパークリング) ワインリスト(白) ワインリスト(赤) ドリンクメニュー アラカルトメニュー1
アラカルトメニュー2 「平取和牛 スジぽん」は、ポン酢がサッパリとしていて平取牛の牛スジも臭みなくて美味しい 「手羽先の燻製」は、一度温燻してある手羽中(手羽先の根元の部分)を、鉄板上で追いスモークしてから供する。桜チップの香りに塩味が加わることで、ビールにジャストフィットする 「レバームース」は、ボソボソとした食感や臭みなどが一切なく、実に滑らかでみずみずしい。口に入れるとさっと消えてしまい、レバーが苦手な人でも食べられるのではないかと思うくらい 「サバのマリネ リンゴと茗荷のサラダ」には細切りのリンゴが入っていて、甘みとその食感がいい。さらに、バジルとマスタードによって、イタリアンテイストに仕上がっている 「カチョカバロ」は表面がカリッと焼かれ、ブラックペッパーが香る。また、バゲットの食感とアンチョビの塩味も絶妙 トマトとバジルのオムレツ」は玉子がトロトロで、バジルが香るオリジナリティ溢れるオムレツだ。また、トマトの旨味と玉子の風味がよくマッチしている 「空心菜の炒め」はニンニクが香り、塩味がしっかりと効いていてシャキシャキトロトロ
「お好み焼き」はいわゆる豚玉であるが、山芋入りなのか?ふわふわトロトロである メインでお勧めしたいのは「ハンキングテンダー」。いわゆるサガリのことで、チルドのアメリカンビーフを使用しているという 火の通しはミディアムで、熟成されているのか、赤身の旨味が十分感じられる。また、添えられた南蛮の醤油漬けや山ワサビとの相性も抜群 「牛タンのスパイスカレー」 肉が柔らかく、スパイスの使い方も専門店並みにハイレベル 「MEN Eiji」の特注麺を使用したという「ソース焼きそば」 特注麺は太麺で独特のコシがあり、現在は万人受けするマイルドな味に仕上げているが、今後さらにバリエーションを増やしていく予定だという「牛タンステーキ」もアメリカンチルド牛をしている。生黒胡椒とスダチのネギのタルタルが添えられているが、想像以上の味ではない 「厚切り豚肩ロースのとん平焼き」は、これってトンテキ?と思えるくらい肉が分厚い。そのトンテキにトロトロのスクランブルエッグをのせたもので、美味しいことは間違いないが、大阪のとん平をイメージして食べると微妙な感じがする「お酒のあてのポテトサラダ」は、ポテトサラダに燻製玉子やクリームチーズ、粒山椒などが入っている。 「きゅーり麻辣ソース」は、ネギラー油がパンチに欠ける  「ホタテバターコーン」は、紫色のトウモロコシを使用している。ニンニク風味で美味しいが、ホタテが小ぶりなので火が入り過ぎだった

吉花(きっか)

 二条市場近くのビルにある完全予約制のイタリアン。実は、かつての「Osteria YOSHIE」が移転してリニューアルオープンした店である。吉江シェフは上磯町(現・北斗市)の漁師の家に生まれ育ち、それゆえにシーフードに対する思い入れが強いらしい。グランドホテルのフレンチからスタートし、その後寿司職人を経て現在のイタリアンのシェフになったという。現在の店はカウンター6席のみで、シェフ一人でのワンオペである。そのため、ランチタイムの営業はなくなり、ディナー営業のみとなった。三国清美シェフと同様に、カウンター少人数でのワンオペこそ、料理人の最終型なのかもしれない。また、ワンオペなので、コース終了までに2時間半くらいかかることも覚悟しなければならない。
 コースのスタート前に、まずはシェフが本日の食材を披露してくれる。そして、好みのナイフと箸(ステンレスか木)を選び、これをコースを通して使用する。使用している水なども含め、素材にはかなりこだわっているようだ。またペアリングワインも用意されており、ワインのセレクトもなかなか良かった。
 コースの一品目は「自家製ミンククジラのベーコンのウネス(下顎から腹にかけての部分)」。塩味がしっかりとしていて赤ピーマンのシェリーヴィネガーソースともよく合う。2品目は「ホタルイカの炙り焼き」。ホタルイカは香ばしく濃厚で、スクランブルエッグソースもサッパリとまろやかで美味しい。3品目は「サクラマスの炙り」。サクラマスは脂がのっており、火の通し方がレアなのでネットリとしている。春菊ソースが添えられているが、カラスミとミモレットチーズだけでシンプルに食べた方がより美味しかった。また、添えられたカタクリとウドのピクルスもサッパリとしていて良かった。4品目は「毛蟹の混ぜご飯」。寿司をイメージしたのか、バルサミコ酢を用いたた酢飯に、麦とレンコンの食感がアクセントとなっている。これに毛蟹の身と蟹味噌、山ワサビなどが加わることで、絶妙なハーモニーを醸し出している。5品目は「アスパラのグリルとホッキ貝の炙り」。アスパラはワシントン種ではなく、ウェルカム種を使用しているという。炙ったホッキ貝の身と貝柱、塩水ウニ、アスパラのグリルは、どれも素材が凝縮していて味わい深い。6品目は「鴨と七飯町・福田農園の王様椎茸のグリル」。王様椎茸(→札幌グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)は、味が濃厚かつ肉厚でジューシー。ポルチーニ塩やタップナード、りんご、山ワサビなどが添えられるが、ポルチーニ塩がベストだった。7品目の締めのパスタは「手打ちタリオリーニのカラスミがけ」。パスタの食感が良く、塩味もピッタリだった。8品目となる最後のデザートは「プリン」か「北海道産チーズ」を選べるが、プリンをチョイスした。カラメルの深い香りに加えて、濃厚なプリンの風味が良かった。さらに、「熊本の晩白柚 オレンジワイン漬け」が出て、飲み物で終了となった。
 どの料理も素材の鮮度が抜群で、それを活かすための調理法も極めてシンプル。イタリアンというよりも、どちらかといえば日本料理に近いイメージである。なので、イタリアンとして評価するなら1つ星が妥当なところだが、ジャンルを考えずに美味しい料理として評価するならば2つ星で良いのではないかと思う。ちなみに、ワンオペでやっているため、営業時間内の予約の電話は繋がらないのでご注意を。もしも予約をする場合には、昼間に電話かけるか、下記のInstagramやFacebookのダイレクトメールで予約することをお勧めしたい。(2023年6月追加)
https://www.instagram.com/chicca_yoshie/?hl=ja
https://www.facebook.com/2020chicca/

中央区南2条東2丁目1-1 エクセレントハウス東1階
電話番号:011-231-2778(営業時間中は電話が繋がらないので、昼間にかけるか、InstagramかFacebookのダイレクトメールで予約)
定休日:不定休
営業時間:18時の一斉スタート
予算:コース料理12000円(税・サ料込14520円)
アクセス:地下鉄大通駅34番出口を出て右へ。南1条通を進み、「秋野総本店薬局」を過ぎ、広い石狩街道を渡る。「上村漢方堂薬局」を過ぎ、「北門信用金庫」の角を右折して進む。「neoビル」を過ぎて進むと右角にある(二条市場の手前の天坊が入っているビル)。大通駅から徒歩7分
最寄りのランドマーク:二条市場
お勧めポイント:素材にとことんこだわったシーフードが美味しいイタリアン

二条市場近くのビルの1階の ココです!暖簾が掛かっていて、日本料理店風の外観です コースの一品目は「自家製ミンククジラのベーコンのウネス(下顎から腹にかけての部分)」。塩味がしっかりとしていて赤ピーマンのシェリーヴィネガーソースともよく合う 2品目は「ホタルイカの炙り焼き」。ホタルイカは香ばしく濃厚で、スクランブルエッグソースもサッパリとまろやかで美味しい 3品目は「サクラマスの炙り」 サクラマスは脂がのっており、火の通し方がレアなのでネットリとしている。春菊ソースが添えられているが、カラスミとミモレットチーズだけでシンプルに食べた方がより美味しかった。また、添えられたカタクリとウドのピクルスもサッパリとしていて良かった 4品目は「毛蟹の混ぜご飯」 寿司をイメージしたのか、バルサミコ酢を用いたた酢飯に、麦とレンコンの食感がアクセントとなっている。これに毛蟹の身と蟹味噌、山ワサビなどが加わることで、絶妙なハーモニーを醸し出している 5品目は「アスパラのグリルとホッキ貝の炙り」 アスパラはワシントン種ではなく、ウェルカム種を使用しているという。炙ったホッキ貝の身と貝柱、塩水ウニ、アスパラのグリルは、どれも素材が凝縮していて味わい深い 6品目は「鴨と七飯町・福田農園の王様椎茸のグリル」 王様椎茸(→札幌グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)は、味が濃厚かつ肉厚でジューシー。ポルチーニ塩やタップナード、りんご、山ワサビなどが添えられるが、ポルチーニ塩がベストだった 7品目の締めのパスタは「手打ちタリオリーニのカラスミがけ」 パスタの食感が良く、塩味もピッタリだった 飲み物のメニュー 8品目となる最後のデザートは「プリン」か「北海道産チーズ」を選べるが、プリンをチョイスした。カラメルの深い香りに加えて、濃厚なプリンの風味が良かった さらに、「熊本の晩白柚 オレンジワイン漬け」が出て・・・ 飲み物で終了となった

local Chinese foodシーファン

 以前中国を訪れたときに、「家常菜(ジャーチャンツァイ)」という看板をよく目にした。一緒に行った金先生によると、「家庭料理」のことだという。つまり、「北京家常菜」とは北京の家庭料理、「南方家常菜」は中国南地方の家庭料理という意味となる。そんな看板の出ている店に入ってみると、どの店もセロファンのような透明シートでラッピングされた食器類が予めテーブルにセッティングされていた。出てきた料理を、各自がそれを使って取り分けて食べるのである。なぜラッピングされているの?と金先生に尋ねると、その方が中国人が清潔そうに感じるからと答えた。「家常菜」のメニューは、現地の高級中華料理店とも異なり、日本の中華料理店ではあまり見かけないようなメニュー並んでいる。最近東京では、「ガチ中華」と呼ばれるこのような「家常菜」の店が増えてきているようだが、やっと札幌にもこの流れが押し寄せてきたようである。
 薄野にある古いビルの3階でエレベーターを降り、店内に入ると、右側にオープンキッチンのカウンターが、そして左側にテーブル席がある。中華料理店としてはやや狭めであるが、店主がワンオペで営業することもあるので、この広さが限界なのかも。
 ドリンクメニュー見てまず目に留まったのは「青島ビールIPA」。口に含むと、カラメルのような濃厚な香りに、ほんのりとした甘みが加わる。IPAであるにもかかわらず苦味が抑えられており、フルーティーさもあって飲みやすい。フードメニューには、いろいろな魅力的なメニューが並んでいる。ローカルチャイニーズフードと言いながらも、メニューは四川料理が中心となっている。何時も言っていることだが、良い店はお通しからして美味しい。ある日のお通しは「ビン長マグロのワサビ刻みガリ醤油和え」だった。意表を突くように和風だったが、それはそれでシンプルで美味しかった。また、ある日の「サクラマス(本マス)のマヨネーズ和え」は、身がしっとりとして火の通し方が完璧。作り置きでないこだわり感じた。
 フードメニューの一押しは、「四川風麻婆豆腐」。なんと!北海道でも東京でも滅多に見かけない葉ニンニクを使用しており、花椒の香りも唐辛子の辛さもドンピシャで最高の逸品。前菜としてビールにピッタリなのが「干し豆腐の辛味和え」と「パクチーサラダ」、「ハチノスの麻辣和え」、「よだれ鶏」、「センマイの香辣ごまソース添え」など。「干し豆腐の辛味和え」は、パクチーの香りと唐辛子の辛味、そして干し豆腐の食感がビールとよく合う。「パクチーサラダ」は、ラー油味と酸味、パクチーが一体となっており、パクチーが苦手な僕でも美味しいと感じられる。「ハチノスの麻辣和え」は濃いめの味付けながら、ハチノスの柔らかい弾力が素晴らしい。さらに、花椒の香りとニンニク、ラー油、そしてパクチーと白髪ネギとの相性も絶妙だ。「よだれ鶏」は、甜麺醤の甘みとラー油の辛味のバランスが良く、ソースが洗練されていてパクチーともよく合う。「センマイの香辣ごまソース添え」は、いわゆる棒棒鶏ソース味。センマイの歯応えがよくサッパリと臭みもなくお勧め。
 点心のお勧めは「焼売」。点心専門店ではないので作り置きだと思うが、とてもジューシー。少し甘めの味付けながら、豚肉の粗挽き感がとても良い。もしも作り立てのものなら、「茶月斉(→ 札幌グルメバイブル・中華料理の頁を参照)」の「千歳・原木椎茸シュウマイ」と並ぶ北海道でトップクラスの焼売かもしれない。
 熱菜でお勧めなのは前出の「四川麻婆豆腐」の他に、「鶏モミジの豆豉蒸し」と「豚バラ軟骨の海老味噌揚げ」、「本日の青菜炒め」。「鶏モミジの豆豉蒸し」は、豆豉とパクチーのバランス良く美味しい。「豚バラ軟骨の海老味噌揚げ」はジューシーで、海老味噌とは思えないくらいクセがなく、塩味もピッタリ。「本日の青菜炒め」は青菜のピリ辛ニンニク炒めだが、シンプルなだけにスキルを感じる品。ターツァイや空心菜いずれも美味しいが、とくにシャキシャキ感の強い空心菜がお勧め。
 この店ではWoltのデリバリーも行っているせいか、薄野エリアにあるにもかかわらず、昼から夜までの通し営業で行っている。なので、昼飲みのパラダイスと言っても過言ではない。ハッピーアワーには、通常のグランドメニューの他に、ハッピーアワー限定のメニューもある。ハッピーアワー限定の「海老のスパイスパン粉がけ」は、プリプリとした海老の食感にクミンが香り、お勧め。「本日の青菜炒め」も、ハッピーアワー限定の方が安い。
 店主はまだ若く、塩味や甘みのブレは多少あるものの、どの料理も質が高く将来性を感じさせる。正直なところ、今は1.5星くらいであるが、トップクラスの麻婆豆腐が食べられることや、北海道ではなかなか食べられないローカル中華が食べられることなどを考慮して、今回は2つ星とした。ちなみに、食べログからでも予約ができ、昼間から質の高い料理とともに飲めるなど、とても使い勝手がよい店である。(2023年6月追加)
https://www.instagram.com/xihuan.915/

中央区南4条西5丁目10-1 つむぎビル3階 
電話番号:080-6089-5760
定休日:不定休(食べログの予約サイトで確認できる)
営業時間:13時〜23時
予算:ハチノスの麻辣和え780円、四川麻婆豆腐980円、豚バラ軟骨の海老味噌揚げ890円
アクセス:地下鉄・南北線すすきの駅2番出口を出て、オレンジ色の札幌東急REIホテルが見える方向に進む。ファミリーマートを過ぎ、F45ビルが見えたらその隣のビル。すすきの駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:薄野交差点、札幌東急REIホテル
お勧めポイント:通常の中華料理店ではあまり食べられないローカル料理が味わえる

このビルの・・・ 3階でエレベーターを降りて・・・ 店内に入ると・・・ 右側にオープンキッチンのカウンターが・・・ そして左側にテーブル席がある。中華料理店としてはやや狭めであるが、店主がワンオペで営業することもあるので、この広さが限界なのかも ドリンクメニュー 飲み放題もあります フードメニュー(前菜) フードメニュー(点心) フードメニュー(熱菜1) フードメニュー(熱菜2) フードメニュー(麺、飯) フードメニュー(デザート、火鍋) コース料理は650円と10000円の2コース(2日前までの予約が必要) ドリンクメニュー見てまず目に留まったのは「青島ビールIPA」。口に含むと、カラメルのような濃厚な香りに、ほんのりとした甘みが加わる。IPAであるにもかかわらず苦味が抑えられており、フルーティーさもあって飲みやすい 何時も言っていることだが、良い店はお通しからして美味しい。この日のお通しは「ビン長マグロのワサビ刻みガリ醤油和え」だった。意表を突くように和風だったが、それはそれでシンプルで美味しかった また、ある日の「サクラマス(本マス)のマヨネーズ和え」は、身がしっとりとして火の通し方が完璧。作り置きでないこだわり感じた フードメニューの一押しは、「四川風麻婆豆腐」。なんと!北海道でも東京でも滅多に見かけない葉ニンニクを使用しており、花椒の香りも唐辛子の辛さもドンピシャで最高の逸品 「干し豆腐の辛味和え」 パクチーの香りと唐辛子の辛味、そして干し豆腐の食感がビールとよく合う 「パクチーサラダ」は、ラー油味と酸味、パクチーが一体となっており、パクチーが苦手な僕でも美味しいと感じられる 「ハチノスの香辣和え」 濃いめの味付けながら、ハチノスの柔らかい弾力が素晴らしい。さらに、花椒の香りとニンニク、ラー油、そしてパクチーと白髪ネギとの相性も絶妙 「よだれ鶏」は、甜麺醤の甘みとラー油の辛味のバランスが良く、ソースが洗練されていてパクチーともよく合う 「センマイの香辣ごまソース添え」は、いわゆる棒棒鶏ソース味。センマイの歯応えがよくサッパリと臭みもなくお勧め 「蒸し鶏の葱ソース掛け」。鶏の質自体は骨付き鶏でないのでそれほどではないものの、味付けは結構いい 「ピータンとピーマンの和えもの」は、甘めの味付けながらもピーマンがパリパリしていて美味しい 点心のお勧めは「焼売」。点心専門店ではないので作り置きだと思うが、とてもジューシー。少し甘めの味付けながら、豚肉の粗挽き感がとても良い。もしも作り立てのものなら、「茶月斉」の「千歳・原木椎茸シュウマイ」と並ぶ北海道でトップクラスの焼売かもしれない 「海老ワンタン甘辛ソース」。冷凍しているせいか?皮はベチャっとしているが、餡自体は美味しい。辛くなく、甜麺醤ソースも良い 「鶏モミジの豆豉蒸し」は、豆豉とパクチーのバランス良く美味しい 「豚バラ軟骨の海老味噌揚げ」はジューシーで、海老味噌とは思えないくらいクセがなく、塩味もピッタリ 「本日の青菜炒め(空心菜)」は青菜のピリ辛ニンニク炒めだが、シンプルなだけにスキルを感じる品。とくにシャキシャキ感の強い空心菜がお勧め「本日の青菜炒め(ターツァイ)」 「豚バラ軟骨と高菜の炒め」は、ウスターソースぽっい味付け 「ラム肉のクミン炒め」は甘めで、オイスターソースっぽい味 ハッピーアワー限定の「海老のスパイスパン粉がけ」は、プリプリとした海老の食感にクミンが香り、お勧め 「熟成黒酢の酢豚」は、揚げていないのか?黒酢ソースはあまりトロミがなく、酢豚っぽくない味 「ハチノスの豆豉炒め」は味的に美味しいが、ハチノスに若干の臭みがある  「白麻婆豆腐」は、意外にも豆鼓と花椒の風味。麻婆豆腐っぽいが深みに欠け、お勧めできない 「パクチー焼きそば」は、パクチーたっぷりで辛めの味付け  「太春雨と白菜の麻辣煮込み」は、クリーミーながら塩味強め。唐辛子の辛さを感じさせる東南アジアのエスニック料理 味が濃いめで、太春雨の食感も悪くない 「海老の辛味焼きそば」 「チャーハン」 味付けは甘く、生姜やセロリの香りがタップリ デザートの「テキーラ」は、デザートではなく本当のテキーラだった

ボン ヴィヴァン Bon Vivant

 龍谷学園高校前のマンションの1階にある人気のスイーツ店。以前は札幌パークホテルの近くにあった店だが、2022年10月に北円山に移転してきた。実はこのエリアは、グルメバイブル3つ星スイーツ店「パティスリーASAKA(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」「ショコラティエ・マサール(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」、2つ星の「パティスリーSHIIYA(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」「椿さんど 円山本店(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」などがひしめきあうスイーツ激戦区なのである。
 開店当初は店の前にいつも行列ができていたが、最近は徐々に落ち着いてきたようだ。しかしながら、土日には今も行列ができており、その一因は、“入店は3組まで”というレギュレーションにある。また、駐車場はなく、店の前に路上駐車すると、すぐにパトカーの取り締まりがあるので注意されたい(近所の方が通報でもしているのか?この日も店の前で駐禁で捕まっていたドライバーが2人もいた)。
 この店の僕のお勧めは、ムース系のケーキ。中でも、チョコレート系のケーキがとくにお勧めである。何故かパンも大人気のようで、とくにデニッシュ系のパンが、開店とともに飛ぶように売れていく。チョコ系ケーキでとくにお勧めしたいのは、「エルザ」と「グラッパ」、そして「タイノリ」、「ラムデピス」、「アールグレイ」である。「エルザ」は冬季限定のケーキであるが、見つけたら是非購入してほしいアイテム。ドイツのグリューワインを使用した口溶けの滑らかなチョコムースとアングレーズソースのムース、それをラズベリーのジュレでコーティングしている。とにかく、口溶けの良さと味の重層感が最高な逸品だ。「グラッパ」は、イタリアワインの蒸留酒であるグラッパが香るチョコムースケーキ。シットリと滑らかで、甘さもちょうど良い。但し、グラッパの香りは独特なので、多少好みが分かれるかも。「タイノリ」は三角形のチョコレートケーキであるが、小麦粉の生地は一切使用していないらしい。食感の異なるチョコクリームの重層感が良く、口溶けも滑らか。カカオの酸味と香り、苦みのバランスが素晴らしい。「ラムデピス」は、バニララムを使用したババロアと、シナモンっぽいスパイシー感を醸し出す何とも言えない個性的なチョコケーキ。口溶け滑らかなムースがとろけて美味しい。「アールグレイ」は、チョコムースの中に、水分多めでトロトロのアールグレイクリームが入っていて、ベルガモットのクリームがアクセントになっている。この他のお勧めケーキは、「フロマージュ」と「モンブラン」。「フロマージュ」は、貴腐ワインが香る泡雪のようなレアチーズケーキ。下は硬めのクッキー生地であるが、これだけフワッとしているのであれば、下はメレンゲ生地の方が合うような気がする。「モンブラン」はほんのりと酒が香り、中心には刻んだ栗が入っている。それを囲むように生クリームとマロンクリームが包み込み、甘さも控えめでいい。下の生地はメレンゲではなく焼き菓子であったが、外がカリッと中がシットリとしていて、意外にも合っていた。
 パンでお勧めなのは、「クロワッサン」と「パン スイス」、「マロン」など。「クロワッサン」は、外側がかなりカリッとしている。バターの香りが豊かで、塩味も感じる。これに対して、これをベースにした「パン・オ・ショコラ」は、オレンジピールがバターの香りを吹き飛ばしてしまっていて良くない。また、「クロワッサン・シトロン」は、シトロングラス(レモン風味の砂糖)が合わないとまでは言わないが、少なくとも僕好みではない。「パン スイス」は、生地がクロワッサンより濃密で、さらにカリッとしている。チョコチップが入ることで味に深みが出て、塩味と甘味のバランスもいい。「マロン」は外側がデニッシュ生地で、砂糖をまぶしてキャラメリゼしているのでカリッと甘く、まるでクイニーアマンのよう。さらに、中がシットリとした生地とマロンクリームが、絶妙な食感と甘さのコントラストを演出している。
 焼き菓子でお勧めなのは、「フィナンシェ ナチュール」と「フィナンシェ メープル」、「ダクワーズ ジャンドゥジャノワゼットレ」など。「フィナンシェ ナチュール」は、シットリとした食感と豊かなバターの香りがする一番のお勧め。「フィナンシェ メープル」は、メイプルの香りに焦がし砂糖の風味が加わり、甘さも控えめで美味しい。「ダクワーズ ジャンドゥジャノワゼットレ」は、やや厚めのしっかりとした食感で、ネットリとしたチョコクリームとの相性も良い。
ちなみに。チョコレートボンボンはどれも悪くないが、お勧めと言うほどのレベルではなかった。(2023年4月追加)
https://bon-vivant22.com

中央区北4条西20丁目1−1 スペチアーレ420  
電話番号:011-676-4403
定休日:月曜、火曜(月曜が祝日の場合には営業)
営業時間:11時〜18時
予算:エルザ580円、フロマージュ580円、パンスイス400円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の1番出口(夜間急病センター出口)を出て右へ、西20丁目通り交差点を右折する。札幌市社会福祉総合センター、北海道開発局札幌開発建設部、北海道森林組合連合会、西本願寺札幌別院を過ぎると、札幌龍谷学園高校前の左側の角のマンション。西18丁目駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌龍谷学園高校、西本願寺札幌別院
お勧めポイント:ムース系ケーキが美味しいスイーツ店

龍谷学園高校前のマンションの1階にあります ココです!開店当初は店の前にいつも行列ができていたが、最近は徐々に落ち着いてきた しかしながら、土日には今も行列ができており、その一因は、“入店は3組まで”というレギュレーションに 駐車場はなく、店の前に路上駐車すると、すぐにパトカーの取り締まりがあるので注意されたい(近所の方が通報でもしているのか?この日も店の前で駐禁で捕まっていたドライバーが2人もいた) ケーキとチョコレートボンボンのショーケース 焼き菓子の置かれた棚 「エルザ」は冬季限定のケーキであるが、見つけたら是非購入してほしいアイテム。ドイツのグリューワインを使用した口溶けの滑らかなチョコムースとアングレーズソースのムース、それをラズベリーのジュレでコーティングしている。とにかく、口溶けの良さと味の重層感が最高な逸品 「グラッパ」は、イタリアワインの蒸留酒であるグラッパが香るチョコムースケーキ。シットリと滑らかで、甘さもちょうど良い。但し、グラッパの香りは独特なので、多少好みが分かれるかも 「タイノリ」は三角形のチョコレートケーキであるが、小麦粉の生地は一切使用していないらしい。食感の異なるチョコクリームの重層感が良く、口溶けも滑らか。カカオの酸味と香り、苦みのバランスが素晴らしい 「ラムデピス」は、バニララムを使用したババロアと、シナモンっぽいスパイシー感を醸し出す何とも言えない個性的なチョコケーキ。口溶け滑らかなムースがとろけて美味しい 「アールグレイ」は、チョコムースの中に、水分多めでトロトロのアールグレイクリームが入っていて、ベルガモットのクリームがアクセントになっている 「フロマージュ」は、貴腐ワインが香る泡雪のようなレアチーズケーキ。下は硬めのクッキー生地であるが、これだけフワッとしているのであれば、下はメレンゲ生地の方が合うような気がする
「モンブラン」 ほんのりと酒が香り、中心には刻んだ栗が入っている。それを囲むように生クリームとマロンクリームが包み込み、甘さも控えめでいい。下の生地はメレンゲではなく焼き菓子であったが、外がカリッと中がシットリとしていて、意外にも合っていた 「クロワッサン」 外側がかなりカリッとしている。バターの香りが豊かで、塩味も感じる これに対して、これをベースにした「パン・オ・ショコラ」は、オレンジピールがバターの香りを吹き飛ばしてしまっていて良くない 「クロワッサン・シトロン」は、シトロングラス(レモン風味の砂糖)が合わないとまでは言わないが、少なくとも僕好みではない 「パン スイス」 生地がクロワッサンより濃密で、さらにカリッとしている。チョコチップが入ることで味に深みが出て、塩味と甘味のバランスもいい 「マロン」 .外側がデニッシュ生地で、砂糖をまぶしてキャラメリゼしているのでカリッと甘く、まるでクイニーアマンのよう。さらに、中がシットリとした生地とマロンクリームが、絶妙な食感と甘さのコントラストを演出している 焼き菓子でお勧めなのは、「フィナンシェ ナチュール」と「フィナンシェ メープル」、「ダクワーズ ジャンドゥジャノワゼットレ」など。「フィナンシェ ナチュール」は、シットリとした食感と豊かなバターの香りがする一番のお勧め。「フィナンシェ メープル」は、メイプルの香りに焦がし砂糖の風味が加わり、甘さも控えめで美味しい。「ダクワーズ ジャンドゥジャノワゼットレ」は、やや厚めのしっかりとした食感で、ネットリとしたチョコクリームとの相性も良い この店のチョコレートボンボンの種類 この店を代表する5種類を食べてみた。どれも悪くないが、お勧めと言うほどのレベルではなかった。ミスマッチとも思えた「バナナ胡椒」がインパクトがあり、最も美味しかった

カレー専門店 円山教授。

 積丹町にある人気のウニ丼店「田村岩太郎商店」がプロデュースする人気のカレー店。この店のカレーは、今流行りの南インド風やスリランカ風などといったスパイシーカレーではなく、かといってスープカレーでもない独自のルーカレー。もともと、積丹の海鮮をふんだんに使用したカレーをウニのオフシーズンに提供していたが、非常に好評だったため、円山の住宅街にカレー専門店をオープンさせたという。
 店内は純喫茶風のインテリアで、水道管の様な鉄パイプがさらに独特の雰囲気を醸し出している。メニューを見ると、この店の一番人気である「浜カレー」や「煮込み浜カレー」の他、「しびれ鶏カレー」、「野菜とポークのカレー」、「牡蠣とひき肉のカレー」、「チーズとポークのカレー」、「ひき肉とキノコのカレー」などがある。値段は全体的に高めであるが、とにかく若者に人気のようで、土日はもちろんこと、平日のお昼時にも行列ができるほど。ルーは全て甘エビからとったエビ出汁を使用しているので、全てのルーに共通する魚介系のうま味とコクがある。方向性は異なるものの、「クロック(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」並ぶ濃厚系のルーカレーである。ライスは小150g、中200g、高280gまでは無料で、短330gと大400gは有料(高がルーとのバランス良し)。また、辛さは1~10番まで選べ、中辛が3、辛口が4、激辛が5となっている。4が実際の中辛くらいの辛さなのでお勧め。さらに、「しびれ鶏カレー」は、辛さの他に痺れの元となる花椒の量を選択できる。1〜5まで選択できるが、まずは3番から試していただきたい。
 どのカレーも前述のように海老を中心とした魚介系の旨味があり、濃厚な深みがあって美味しいが、コスパ的には良くない。また、「しびれ鶏カレー」以外は味に大きな違いがないので、特にお勧めという一品もない。今のところカツカレーはメニューにないが、このルー(特にひき肉のカレールー)は、絶対に豚カツに合いそうだ。ちなみに、テイクアウトもやっており、しかもルーだけの販売もあるので、自宅でカツカレーを作ってみても良いかも。昨年、この店の2号店(中央市場食堂長屋にある「カレーの子 くろしお 」を含めると3号店となる)「Curry restaurant 北円山教授」が、昨年西28丁目駅近くにオープンした。(2023年3月追加)

中央区南4条西21丁目1-27 第5籐栄ビル1階  
電話番号:011-522-8886
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時〜21時45分
予算:煮込み浜カレー1550円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の札幌市医師会館・夜間急病センター前の出口を出て、西20丁目通の交差点を左折する。札幌同交会病院を過ぎた交差点を右折し、1つ目の交差点を過ぎた左側にある。西18丁目駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌市医師会館・夜間急病センター、札幌同交会病院
お勧めポイント:唯一無二の魚介系ルーカレーが味わえる

円山の住宅街にある ココです!店の前に2台の駐車スペースがあります 店の前にあるカレーメニュー。この店の一番人気である「浜カレー」や「煮込み浜カレー」の他、「しびれ鶏カレー」、「野菜とポークのカレー」、「牡蠣とひき肉のカレー」、「チーズとポークのカレー」、「ひき肉とキノコのカレー」などがある 一番人気の「浜カレー」は、具材がソテーされていてルーとは別盛り状態に 「煮込み浜カレー」は、ほとんどの具材がルーの中に煮込まれている 店内は純喫茶風のインテリアで、水道管の様な鉄パイプがさらに独特の雰囲気を醸し出している 「煮込み浜カレー」 殻付きの海老だけはソテーされ、ライスの上に別盛りにされている その他のシーフードはルーと一緒に煮込まれている 「ひき肉とキノコのカレー」 素揚げされたキノコや野菜が別盛りに 豚ひき肉のやキノコの風味がさらにルーに深みを与え、カツカレーのルーとして食べたいなあと思った 「しびれ鶏カレー」。店お勧めの痺れ2にしたが、物足りないので3以上にした方が良いかも ルーには細かく切った鶏肉がゴロゴロ入っていて、素揚げされたレンコンやブロッコリーとの相性もいい

DAL 1982

 2017年にオープンした南円山にある人気のイタリアン。開店間もない頃に訪れ、美味しかったと記憶しているが、当時は他の地域のグルメバイブルの制作中で忙しく、ついつい掲載しないままでいた。その後コロナ禍になって再取材することもできず、コロナが落ち着いた今回、やっと取材できることに。
 スタート当初のディナーは、アラカルトとコースの二本立てであったが、コロナ後はお任せのコースのみとなってしまった。ディナーは、品数6種の6000円と7種の7000円、そして8種の8000円の3コースで、アルコールは、サッポロクラシック生や伊モレッティの瓶ビールの他、赤、白、スプマンテなどといったお手頃ワインがそれなりに揃っている。ボトルワインの価格は、3300円のハーフの国産スパークリングからフルボトル66000円のシャンパン・ベル・エポックまでいろいろとあるが、品揃えはそれほど魅力的ではない。
 久しぶりなので、今回は最も品数が多い8000円のコースに。先ず出てきたのは、2種類のパン「百合根のフォカッチャと王様椎茸・胡桃のフォカッチャ」。フワフワで素材の味も感じられ、塩味が効いていて美味しい。料理の一品目は、「北斗市の峩朗(がろう)ガキとシャインマスカット、フロマージュのジュレがけ」。昆布出汁でサッと火を通したという牡蠣は、生のようにフレッシュ。余市産のナイアガラワインのジュレともよく合う。二品目は、「帯広産牛蒡のスープ」。スープと言いながらも、春菊やポロネギ、真鱈の白子などといった具材がタップリとが入っている。塩味もドンピシャで、まさに和のイタリアンといった感じ。三品目は、「戸井産本マグロのカツレツ」。本マグロはレアに仕上がっていて、林檎がアクセントになっている。四品目は、「タラバガニとフキノトウのスパゲッティ」。シンプルな塩味ながら、カニの香りが高く複雑さもあり、最高レベルのスパゲッティだ。五品目は、「百合根のリゾット」。喜茂別町にある「牧場タカラ(→ その他北海道の旨い店・道央・喜茂別町を参照)」のチーズを使用しており、百合根が甘くチーズとの相性も絶妙。六品目は、「サクラマスのサフラン風味」。皮がカリッと焼かれ、身もミディアムレアに火が通り、ホレンソウも含めて抜群に美味しい。七品目は、「北斗市・おぐに牧場のイチボステーキ」。レアに火が通され、ジューシーで柔らかく赤身の旨みも感じられる。最後を飾るデザートは幾つかの品から選べるが、僕は「ガトーショコラ ほうじ茶のジェラート添え」をチョイス。しかし、デザートはごく普通で、とくにコメントすることはない。
 塩味に多少ブレを感じるなどのマイナス点もあるが、現時点では1.5星くらいの評価をつけても良いと思う。使用している素材の質の良さに加え、コストパフォーマンスが良いことなどのプラス点も加え、今回は総合的に2つ星評価とした。(2023年3月追加)

中央区南6条西22丁目3-39  
電話番号:011-513-1982
定休日:月曜(祝日の場合は火曜定休)
営業時間:11時半〜12時、18時〜19時
予算:【ランチ】2000円(パスタランチ)、3000円(+メイン1品)、4000円(+メイン2品)の3コース、【ディナー】6000円(6品)、7000円(7品)、8000円(8品)の3コース
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」を過ぎ、「信廣寺」の信号を左折する。1つ目の「パールモンドール」のある交差点を右折すると、すぐ左側にある。円山公園駅より徒歩13分
最寄りのランドマーク:信廣寺、パールモンドール南6条店
お勧めポイント:コスパ抜群な良質イタリアン

ココです!ドアを開けると・・・ 入口側にオープンキッチンのカウンター席があり・・・ 奥にテーブル席がある オープン当初はこの様なアラカルトメニューもあった(前菜)が、現在は3つのお任せコースメニューのみ オープン当初のアラカルトメニュー(パスタ) オープン当初のアラカルトメニュー(メインとチーズ) 現在のワインリスト(スプマンテ、シャンパン) 現在のワインリスト(白) 現在のワインリスト(赤) 先ず出てきたのは、2種類のパン「百合根のフォカッチャと王様椎茸・胡桃のフォカッチャ」。フワフワで素材の味も感じられ、塩味が効いていて美味しい 料理の一品目は、「北斗市の峩朗(がろう)ガキとシャインマスカット、フロマージュのジュレがけ」 昆布出汁でサッと火を通したという牡蠣は、生のようにフレッシュ。余市産のナイアガラワインのジュレともよく合う 二品目は、「帯広産牛蒡のスープ」 スープと言いながらも、春菊やポロネギ、真鱈の白子などといった具材がタップリとが入っている。塩味もドンピシャで、まさに和のイタリアンといった感じ 三品目は、「戸井産本マグロのカツレツ」 本マグロはレアに仕上がっていて、林檎がアクセントになっている 四品目は、「タラバガニとフキノトウのスパゲッティ」 シンプルな塩味ながら、カニの香りが高く複雑さもあり、最高レベルのスパゲッティだ 五品目は、「百合根のリゾット」 喜茂別町にある「牧場タカラ(→ その他北海道の旨い店・道央・喜茂別町を参照)」のチーズを使用しており、百合根が甘くチーズとの相性も絶妙 六品目は、「サクラマスのサフラン風味」。皮がカリッと焼かれ、身もミディアムレアに火が通り、ホレンソウも含めて抜群に美味しい 七品目は、「北斗市・おぐに牧場のイチボステーキ」 レアに火が通され、ジューシーで柔らかく赤身の旨みも感じられる 食後の飲み物のメニュー 最後を飾るデザートは幾つかの品から選べるが、僕は「ガトーショコラ ほうじ茶のジェラート添え」をチョイス。しかし、デザートはごく普通で、とくにコメントすることはない 熊本産・金木犀のほうじ茶

鮨 しょう太

 昨年12月にオープンした若き寿司職人の店。店主は登別出身で、銀座の「鮨 とかみ(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」で2代目大将を任されていた人物(「鮨 とかみ」は現在、更に若い3代目に交代したため、現時点で掲載保留に)。かつて、彼が「鮨 とかみ」で2代目大将をしていた頃に訪れたことがあるが、なかなか美味しかったので、この店も取材してみることに。
 店は完全予約制で、予約は有料予約サイト「OMAKASE」からのみ可能。また、コースはお任せの1コースのみで、つまみと握りが交互に出されるというスタイル。コース全体としてかなりのボリュームがあるので、小食の方は、シャリの大きさを小さくするよう店主に言っていただきたい。入店はスタートの10分前からということで、地下1階にある店の前で待つことに。店の前には、写真撮影はOKだが、シャッター音のする機器は使用不可という表示が。また、他の客が写らないような配慮も求められる。開店時間になり、女将さんに名前を告げると、一組ずつ案内された。店内はカウンター8席のみで、席間隔は多少窮屈め。
 生ビールは、サントリーの「マスターズドリーム」。店主が大好きだというワインはボトルのみの販売で、ワインリストはiPadで供される。日本酒は半合からで、銀座の「鮨 とかみ」時代よりも日本酒のセレクトが良くなった。この日は、三重の「作」や「而今」、福島の「ロ万」、栃木の「仙禽」などが出てきた。
 まずは、「マグロの手巻き寿司」からのスタートで、これは「鮨 とかみ」と同じスタイル。そして、威勢の良い大将の挨拶の口上へと続く。2品目のお椀は「毛蟹真丈」。出汁が濃厚に引かれ、真丈もふんわりと仕上がっていて、毛蟹の香りに満ちあふれていた。3品目は「バフンウニの軍艦巻」。これでもかというくらいタップリと盛られたウニは、この時期のものとしては申し分なかった。4品目は「金目鯛の昆布締め」で、ガラスの器は小樽の工房に特注したものだという。この店の昆布締めは、全て浅めに締められているが、これは昆布締めが昆布の旨味を移す作業というよりも、身を脱水させて旨味を凝縮させる作業という大将のポリシーによるものだが、僕的には物足りなく感じてしまう。5品目は「赤貝の握り」。身が厚くて歯ごたえが良く、素晴らしい。6品目は「サワラの昆布締めの握り」。身がネットリと柔らかくて美味しい。7品目は「太刀魚の自家製カラスミがけ」。ふっくらトロトロの太刀魚に、カラスミが何とも言えない深みを与えている。素晴らしい逸品であり、本日一番のアテであった。8品目は「中トロ(ハラミ)の握り」、9品目は「中トロ(背中)の握り」と本マグロの握りが続き、10品目のトラフグの出汁餡をかけた「トラフグの白子の飯蒸し」を挟んで11品目の「大トロの握り」、12品目の「赤身の漬けの握り」で本マグロの握りは終了となった。千葉県産の本マグロは質が良く、どれも外れのない美味しさだった。13品目の「コハダの握り」は塩抜きが上手く行っておらず、かなり塩辛かった。14品目の「ブリ大根」は、甘ったるさがなく洗練されている。15品目の「スミイカの握り」は、歯切れが良く抜群に美味しかった。16品目の「車海老の握り」は、見た目とは裏腹に、茹でたてで甘みと香りがあった。17品目の「あん肝クリームチーズのモナカ」は、ウイスキーゼリーとあん肝クリームチーズ、更にあんぽ柿をモナカで挟んだもの。富山の「満寿泉」の貴醸酒と共に出されたが、中の餡が塩辛くて甘いので、甘く熟成香が香る貴醸酒との相性も抜群。さらに、18品目の「ヒラメの昆布締めの握り」、19品目の「しじみ汁」、20品目の「煮ハマグリの握り」、21品目の「サヨリの握り」、22品目の「穴子の握り(塩かツメのいずれかを選べる)」、そして23品目の「玉子焼き」で終了となった。
 使用しているネタの質はどれも素晴らしく、つまみも美味しく、握り方も良かった。しかし、唯一気になったのはシャリである。シャリはこまめにお櫃へと運ばれ、温度管理という点では申し分なかった。しかし、全般的に硬めな上に、複数あると思われる一部のシャリの塩分と赤酢が強すぎて、僕好みではなかったのである。また、地下にあるせいか、冬季の足下はかなり寒かった。(20232月追加)

中央区北1条西3丁目3-14 敷島プラザビル別館 地下1階 
電話番号:090-6802-8306(有料予約サイトOMAKASEからの完全予約制https://omakase.in
定休日:日曜・祝日
営業時間:二部制で、18時と20時半からの一斉スタート(水曜のみ12時と17時のスタート)
予算:【お任せコース】30800円
アクセス:地下鉄大通駅から札幌駅前通地下歩行空間を通ってJR札幌駅方面へ進む。札幌グランドホテル向かいの9番出口を出て、「松屋(敷島北一条ビル)」の中通りへ右折するとすぐ右側にある。大通駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌グランドホテル、敷島北一条ビル
お勧めポイント:美味しいつまみと握りをお腹いっぱい堪能できる店

右が駅前通に面した敷島北一条ビルで、左が敷島プラザビル別館です 行灯の先の・・・ 地下への階段を下りると・・・ ココです! 店の前には、写真撮影は可だが、シャッター音のする機器は使用不可という表示が。また、他の客が写らないような配慮も求められる 開店時間になり、女将さんに名前を告げると、一組ずつ案内された 店内はカウンター8席のみで、間隔は多少窮屈め まずは、「マグロの手巻き寿司」からのスタートで、これは「鮨 とかみ」と同じスタイル 2品目のお椀は「毛蟹真丈」。出汁が濃厚に引かれ、真丈もふんわりと仕上がっていて、毛蟹の香りに満ちあふれていた 3品目は「バフンウニの軍艦巻」。これでもかというくらいタップリと盛られたウニは、この時期のものとしては申し分なかった 4品目は「金目鯛の昆布締め」で、ガラスの器は小樽の工房に特注したものだという。この店の昆布締めは、全て浅めに締められているが、これは昆布締めが昆布の旨味を移す作業というよりも、身を脱水させて旨味を凝縮させる作業という大将のポリシーによるものだが、僕的には物足りなく感じてしまう 5品目は「赤貝の握り」。身が厚くて歯ごたえが良く、素晴らしい 6品目は「サワラの昆布締めの握り」。身がネットリと柔らかくて美味しい 7品目は「太刀魚の自家製カラスミがけ」。ふっくらトロトロの太刀魚に、カラスミが何とも言えない深みを与えている。素晴らしい逸品であり、本日一番のアテであった 8品目は「中トロ(ハラミ)の握り」 9品目は「中トロ(背中)の握り」と本マグロの握りが続き・・・ 10品目のトラフグの出汁餡をかけた「トラフグの白子の飯蒸し」を挟んで・・・ 11品目の「大トロの握り」12品目の「赤身の漬けの握り」で本マグロの握りは終了となった。千葉県産の本マグロは質が良く、どれも外れのない美味しさだった 13品目の「コハダの握り」は塩抜きが上手く行っておらず、かなり塩辛かった 14品目の「ブリ大根」は、甘ったるさがなく洗練されている 15品目の「スミイカの握り」は、歯切れが良く抜群に美味しかった 16品目の「車海老の握り」は、見た目とは裏腹に、茹でたてで甘みと香りがあった 17品目の「あん肝クリームチーズのモナカ」は、ウイスキーゼリーとあん肝クリームチーズ、更にあんぽ柿をモナカで挟んだもの 完成 富山の「満寿泉」の貴醸酒と共に出されたが、中の餡が塩辛くて甘いので、甘く熟成香が香る貴醸酒との相性も抜群 富山の「満寿泉」の貴醸酒18品目の「ヒラメの昆布締めの握り」は、深みと旨味に乏しい 19品目の「しじみ汁」は、シンプルな塩味 20品目の「煮ハマグリの握り」は、火の通り良し 21品目の「サヨリの握り」は、シソと擦ったアサツキが挟まれていた 22品目の「穴子の握り」は、塩かツメのいずれかを選べる。塩にしたが、ふっくらと泥臭さがなくて美味しい そして23品目の「玉子焼き」で終了となった。通常のカステラ様の玉子焼きとは異なり、とろけるような食感

雪鶴(ゆきづる)プレミアム

 「もりもとmori moto」は、1949年に千歳市で創業した菓子店。同社で発売している「雪鶴プレミアム」は、バターの美味しさをトコトン追求したお菓子である。一見すると、どら焼きのような外観でありながら、実は「ブッセ(仏:bouchée)」と呼ばれるクリームやジャムを挟んだ焼き菓子なのである。2度焼きを意味する「ビスキュイ」と呼ばれる外側のスポンジは、卵黄と卵白を別々に泡立てて作られ、2度焼きされて水分を飛ばしているため、ワッフルやどら焼きのようにシットリとはしておらず、サクッとドライな食感に仕上がっている。なので、実際の食感はドライなカステラの様で、フンワリ、シットリ感に欠ける点がマイナス。この点を改善すればもっと評価をあげても良いかも。
 これに対して、サンドされているバタークリームがとても秀逸で、まるでバターを食べているかのように濃厚でありながら、決してくどくなく、滑らかで非常に洗練されている。賞味期限が製造から14日という日持ちもしない要冷蔵の商品ではあるが、北海道らしさが感じられるお土産としてお勧めできる。札幌市内の各店舗(丸井今井札幌、札幌駅直結のエスタなど)や新千歳空港店、オンラインショップなどで購入可能。(2023年1月追加)

https://morimoto-shinya.jp/collections/yukiduru
予算:1個160円、5個入り800円、12個入り1920円、18個入り2880円
お勧めポイント:北海道らしさが感じられるバタークリームのブッセ

北海道割烹 うさぎと亀

 薄野にある「みえ田(→ 札幌グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」が展開するセカンドブランド。北海道割烹を標榜しているように、北海道の旬の素材にこだわった日本料理店である。この薄野の本店の他に、東京の銀座7丁目に「うさぎと亀 銀座店」がある。
 エレベーターにのると、4階に「みえ田」という表示が。そういえば、「みえ田」もビルの4階にある。店内に入ると、カウンター8席のみで、インテリアも雰囲気も含めて「みえ田」に似ている。
 この日は、季節のお料理の真ん中のコース14000円(税別)で予約。飲み物のメニューを見てみると、ビールは小樽ビールのドンケルとサッポロクラシックの2つで、ビールも北海道ブランドにこだわっているようだ。
 まず出てきたのは「野付のホタテと菊のお浸し」。塩味がドンピシャで、サッパリとしている。柚子の香りが爽やかで、非常に洗練された味だ。続く「タラの白子と梅の茶碗蒸し」には生ウニが入っており、梅干しの酸味によるサッパリ感が、今まで食べたことのない味わい。「お造り」は、トラフグ、カツオ、ボタンエビで、胡麻油塩一味と刺身醤油、スダチポン酢が添えられている。焼き物の「マナガツオの幽庵焼き」は脂がのっており、塩加減も火の通しも申し分ない。「舞茸と和牛のしゃぶしゃぶ」は、ゴマだれに浸して食べると本当に美味しい。締めのご飯は、「紅鮭とインカの目覚めの炊き込みご飯」。北海道米ふっくりんこはツヤツヤで、まさに「みえ田」の炊き込みご飯そのものであった。デザートの「黒胡麻のクレームブリュレ」は、甘さ控えめで、こちらもなかなか良かった。(2023年1月追加)
https://www.instagram.com/usagitokame_sapporo/

中央区南5条西3丁目 第23桂和ビル7階 
電話番号:011-563-8881
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時〜23時
予算:季節のお料理10000円 〜18000円(税込み12100円〜21780円)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て左へ。すぐに薄野交差点を左折すると「築地 銀だこ」が見えるので、そのビルの7階。すすきの駅より徒歩1分
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅
お勧めポイント:カウンターで旬の北海道素材を使った素晴らしい料理がいただける

地下鉄すすきの駅からすぐのこの角のビルです エレベーターにのると、4階に「みえ田」という表示が。そういえば、「みえ田」もビルの4階にある 店内に入ると、カウンター8席のみで、インテリアも雰囲気も含めて「みえ田」に似ている この日は、季節のお料理の真ん中のコース14000円(税別)で予約。まず出てきたのは「野付のホタテと菊のお浸し」。塩味がドンピシャでサッパリとしていて美味しい。柚子の香りが爽やかで、非常に洗練された味だ 続く「タラの白子と梅の茶碗蒸し」には生ウニが入っており、梅干しの酸味によるサッパリ感が、今まで食べたことのない味わい 「お造り」は、トラフグ、カツオ、ボタンエビで・・・ 胡麻油塩一味と刺身醤油、スダチポン酢が添えられている 焼き物は「マナガツオの幽庵焼き」 脂がのっており、塩加減も火の通しも申し分なかった 「舞茸と和牛のしゃぶしゃぶ」 この牛肉をしゃぶしゃぶにします ゴマだれに浸して食べると本当に美味しい 締めのご飯は、「紅鮭とインカの目覚めの炊き込みご飯」。板長が土鍋を開けて見せてくれた 北海道米ふっくりんこはツヤツヤ まさに「みえ田」の炊き込みご飯であった香の物デザートの「黒胡麻のクレームブリュレ」に苺と洋梨を添えて。「黒胡麻のクレームブリュレ」は甘さ控えめで、こちらもなかなか良かった。

閉店 氷屋mococo

 日本でかき氷店が登場したのは明治2年とのことであるが、我々昭和世代のかき氷と言えば、イチゴやメロンなど鮮やかな色のシロップと練乳を使ったかき氷であろう。これらは、主に和風甘味処やフルーツパーラーなどで、暑い季節に提供されていた。しかし、2003年に通年してかき氷を提供する専門店が出現するようになると、これまでの定番かき氷に加えて、自家製のフルーツソースや果肉を使ったかき氷が登場するようになった。さらにその後のインスタ映えブームによって、クリームやエスプーマなどを使った色鮮やかなフルーツパフェのようなかき氷へと進化した。これにより、ジェラートとフルーツパフェの両方を食べたような満足感が得られ、今や若者を中心に大人気のスイーツとなっている。
 氷屋mococoは、今年6月に円山にオープンしたかき氷専門店である。店内はウッディな落ち着いたインテリアで、イートインスペースがある。壁に沿ってパーティション付きのカウンター席が5席と、中央に4人掛けのテーブル席が1つという小さな店であるが、店外のテラス席でも食べることもできる。しかしその場合はテイクアウト用の使い捨て容器となってしまうので、フォトジェニックな写真を撮りたいという方は、是非店内でいただきたい。
 先ずは注文カウンターでオーダーし、支払いを済ませ、番号札を受け取る。これは札幌で一番人気のかき氷店「氷処さゆり(現在取材中)」と同じスタイル。メニューを見ると、全てが季節のフルーツを使ったかき氷で、8月現在は「いちごミルク」、「ブルーベリーチーズ」、「オレンジレアチーズ」、「グレープフルーツティー」、「カシスミルクティー」の5種類がある。店の一番人気は「いちごミルク」と「ブルーベリーチーズ」であるが、僕のお勧めは、「オレンジレアチーズ」、「グレープフルーツティー」、「いちごミルク」、「ブルーベリーチーズ」、「カシスミルクティー」の順である。かき氷は小さな容器からはみ出すようにボリューミーに盛られているので、一方から食べ進めると、もれなく崩れて容器外に落下してしまう。なので、その場合は食べるバランスこそ良くないが、頂上から食べ進めながら内側に崩して食べなければならない。
 「いちごミルク」のソースは、クラッシックなイチゴシロップではなく、果実のフレッシュ感を残したイチゴソースである。イチゴジャムとは全く異なり、くどくなく甘さも絶妙。「ブルーベリーチーズ」のソースはかなり濃厚で、甘みも強い。中に入っているグラノーラの硬い食感も良くない。僕の一押しの「オレンジレアチーズ」は、上にミルクエスプーマがのり、レアチーズミルクとオレンジソースがかかった氷の中には、ゴロゴロとしたサイコロ大のオレンジ果肉とヨーグルトクリームが入っている。フルーツパフェのような果実感とオレンジやヨーグルトの爽快感が相まって最高である。「グレープフルーツティー」は、最上部にアールグレイエスプーマと果肉がのり、かき氷のベースとなる味は、グレープフルーツソースと練乳ミルクである。甘酸っぱいグレープフルーツソースを練乳ミルクが包み込んで爽やかに仕上がっている。「カシスミルクティー」は、氷にかかっているミルクティーシロップが味薄めで、言われなければ何だか分からないくらいカシスクリームとのバランスが悪い。
 かき氷を評価する上での最大のポイントは、削った氷のフワフワ感にあるが、それは台湾かき氷の様な薄くドライなフワフワ感ではダメである。インスタ映えするような大きな盛り付けは、どうしても削った氷を圧して形成する必要があるため、削った氷のふわふわ食感が犠牲になってしまう。シロップがこれだけ美味しいソースへと進化し、素晴らしい味わいなったにも関わらず、3つ星になれない理由は正にここにある。僕的には、仙台の「かき氷 梵くら(→ その他日本の旨い店・宮城県を参照)」のような、必要最低限の圧を加えただけのかき氷の方が好みである。
 ちなみに、札幌で大人気の「氷処さゆり」は前日のネット予約が必要であり、予約も瞬時に一杯となってしまうため、ハードルが高く行く気が失せてしまう。現時点で同等な評価であり、ネット予約の必要のないこちらの店の方がお勧めである。しかしながら、こちらの店も1杯作るのに5分くらいを要するため、時間に余裕のない方は、開店10分前に行くことをお勧めしたい。(2022年月追加)

中央区南3条西20丁目3-27  
電話番号:011-676-5012
定休日:不定休
営業時間:10時〜19時(売り切れ終了)
予算:いちごミルク1200円、オレンジレアチーズ900円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅1番出口を出て、大通を「札幌市医師会館」方向へ向かう。「ホンマ矯正歯科」の交差点を左折し、西20丁目通を南へ進む。セイコマートのある裏参道(南1条通)を右折し、「PASS BYビル」前のT字路を左折する。和菓子店「嘉心」、「瑞龍寺」を過ぎると左にある。地下鉄東西線・西18丁目駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:裏参道(南1条通)、瑞龍寺
お勧めポイント:今流行のインスタ映えするフルーツかき氷店

今年6月に円山にオープンしたかき氷専門店 マンションの1階にあるココです! 店内はウッディな落ち着いたインテリアで、イートインスペースがある壁に沿ってパーティション付きのカウンター席が5席と、中央に4人掛けのテーブル席が1つという小さな店 メニューを見ると、全てが季節のフルーツを使ったかき氷で、8月現在は「いちごミルク」、「ブルーベリーチーズ」、「オレンジレアチーズ」、「グレープフルーツティー」、「カシスミルクティー」の5種類がある 先ずは注文カウンターでオーダーし、支払いを済ませ、番号札を受け取る。これは札幌で一番人気のかき氷店「氷処さゆり(現在取材中)」と同じスタイル 「いちごミルク」。ソースは、クラッシックなイチゴシロップではなく、果実のフレッシュ感を残したイチゴソースである。イチゴジャムとは全く異なり、くどくなく甘さも絶妙「ブルーベリーチーズ」。ソースはかなり濃厚で、甘みも強い。中に入っているグラノーラの硬い食感も良くない 僕の一押しの「オレンジレアチーズ」上にミルクエスプーマがのり、レアチーズミルクとオレンジソースがかかった氷の中には、ゴロゴロとしたサイコロ大のオレンジ果肉とヨーグルトクリームが入っている。フルーツパフェのような果実感とオレンジやヨーグルトの爽快感が相まって最高 「グレープフルーツティー」。最上部にアールグレイエスプーマと果肉がのり、かき氷のベースとなる味は、グレープフルーツソースと練乳ミルクである。甘酸っぱいグレープフルーツソースを練乳ミルクが包み込んで爽やかに仕上がっている「カシスミルクティー」。氷にかかっているミルクティーシロップが味薄めで、言われなければ何だか分からないくらいカシスクリームとのバランスが悪い 比較対象である、札幌で一番人気のかき氷店「氷処さゆり(現在取材中)」の「プラムヨーグルト」 「氷屋mococo」よりも氷の削り方が若干であるが柔らか

鮨 草平(すし そうへい)

 2022年7月に開店した円山の寿司店。店主の松倉さんは東京四谷にある「すし匠(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」の出身。すし匠の大将である中澤さんが現在いる「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス、ワイキキビーチ・すし匠」や東京ミシュラン3つ星「鮨よしたけ」店主・吉武氏監修の香港「すし志魂」でも働いたことがあり、同じ円山にある「すし 宮川(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照)」の店主とも、香港で一緒に働いていたという。
 開店祝いの花々が並ぶ通路を抜けて扉を開けると、美しい白木のカウンター席が広がる。店主の流儀として、店内撮影とつまみの写真撮影がNGなため、残念がながら握り以外の写真をお見せすることはできないが、銀座の寿司屋にも負けないくらいの雰囲気がある。また、アルコール類は一通り揃っているが、ビールは2種類の小瓶のみしかない。これに対し、日本酒は常時16〜17種類と充実しており、そのセレクトも素晴らしい。これは日本酒好きの店主が実際に飲んで選りすぐっているためで、半合からいただけるのも良い。コースは、つまみと握りのお任せ1コースのみである。
 つまみのスタートは「アサリとシジミの潮汁」。加えられた柚子皮の香りが吹き飛ぶくらい濃厚で、貝の旨味に溢れている。2品目は御飯で、江戸前の古典的な仕事である「ヤリイカの印籠詰め」。銀座の「小笹寿し(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」ほどの身の柔らかさこそなかったが、柚子のキリッとした香りとサッパリ感が良かった。3品目は刺身で、「道南噴火湾産のマツカワガレイ」。弾力があって歯応え抜群で、昆布締めによる旨味も加わって最高だった。4品目は、「三陸産・石垣貝(エゾイシカゲガイ)の炙り」。とり貝とホッキ貝を併せたような食感と香りが良かった。5品目は、「ウニの冷製茶碗蒸し」。生ウニと出汁のジュレを混ぜて茶碗蒸しと一緒に食すと、味の相乗効果による間違のいない美味しさとなる。6品目は、「スイカの奈良漬けとあん肝」。あん肝のネットリとしたコクと奈良漬けの塩味や甘味がよく合う。7品目は、「カマスの焼きもの」。フンワリとした繊細な白身に、カマスの骨でとった出汁あんかけのエキスが加わって、これも秀逸。8品目は、「道南噴火湾産の毛蟹・イバラガニの内子がけ」。今や幻となってしまったイバラガニの濃厚な内子が、淡泊な毛蟹をさらにパワーアップしている。9品目は、「蒸しアワビの肝ソース」。通常の肝ソースと違って全く苦みがなく、むしろクリーミー。柔らかく蒸されたエゾアワビと最高の相性をみせる。10品目は、「アワビの肝ソースをかけた酢飯」。酢飯の酸味により、アワビの肝ソースの旨味の輪郭が更に増幅している。11品目は、「メヌケの五穀米リゾットかけ」。汁でなく、敢えてメヌケの旨味を蓄えたリゾットをかける事で味の重層感が半端なく、今回のコースの中で、ナンバーワンの美味しさであった。12品目は「根室産のモズク酢」。繊維が細く、沖縄の養殖モズクにはないシャキシャキとした食感を感じる。
 ここからは握りとなる。この店では「すし匠」に倣って、白酢と赤酢の2種類のシャリを用いている。基本的に、白酢のシャリは淡泊なネタ用に、赤酢のシャリは脂ののったネタに使用している。どちらかというと、白酢のシャリは、しっかりとした酸を感じる古典的なシャリであり、僕の好みは赤酢のシャリの方。
 まずは「鳥取産の白イカ」から。白イカとはケンサキイカのことで、甘くとろみがある。続いて、「熟成したアラ」。夏にアラとは珍しいが、熟成していながらも、しっかりとした繊維を感じて旨味もある。「春子の黄身酢漬け」は、春子がふんわりと柔らかく、黄身酢の酸のバランスも良い。「マスノスケ(北海道で獲れるキングサーモンで、オオスケとも呼ぶ)」は熟成感があり、タマネギがアクセントになっている。ここで、「中トロ(腹側)」、「中トロ漬け(背側)」、「大トロ(じゃばら)」と本マグロが3つ続いたが、どれも夏らしいあっさりとしたマグロだった。「天草産のコハダ」は、酸味や塩味がしっかりとしていてやや脱水気味。続く「熟成した鯖」も同様。「バフンウニとムラサキウニの軍艦」は、濃いバフンウニと瑞々しいムラサキウニの重層感が新鮮だった。「車海老」は、おぼろではなく、敢えて海老味噌を挟んでいる。茹でて常温管理された海老の香りが素晴らしく、エビ味噌が加わることで、車海老の甘みと香りがより引き出されていた。「煮穴子」はふっくらと香ばしく、泥臭さもなく良かった。さらに、「魚出汁の味噌汁」、「玉子焼き」と続いて終了となった。ちなみに、温かいお茶は、信楽出身の作家の湯飲みで供される。これは店主のオーダーによるオリジナルの湯呑みで、熱さを感じないようかなり分厚く作られており、驚くほど重たい。女性には重たすぎるのでは?ということで、現在新たに一回り小さい物を発注しているとのこと。
 光りものの締め具合と一部の酢飯に物足りなさを感じたので今回は2つ星としたが、限りなく3つ星に近い2つ星という評価である。つまみも充実しており、雰囲気も含めて、十分値段に見合った満足感が得られる。開店間もない現在は容易に予約がとれるが、近い将来は、「すし 宮川」のような人気寿司店になるのではないかと思う。なお、この店は完全予約制であり、2日前までの予約が必要となる。また、前日キャンセルは50%、当日キャンセルは100%のキャンセル料が発生するので、ご注意を。(2022年8月追加)
https://sushi-sohei.com

中央区南2条西28丁目1−10 エビスビル 1階   
電話番号:011-215-7757(完全予約制で2日前までの予約が必要、前日50%、当日100%のキャンセル料が発生する)
定休日:不定休
営業時間:18時と20時半の二部制
予算:お任せコースのみ28000円
アクセス:札幌地下鉄・東西線円山公園駅3番出口を出て、円山公園方面へ向かう。ケンタッキーフライドチキンの交差点を左折し、環状通を進む。六花亭・札幌リラベル教会の交差点を過ぎると右側に見える。円山公園駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:六花亭・円山店、札幌リラベル教会
お勧めポイント:つまみも秀逸な本格江戸前寿司の店

円山エリアの環状通沿いにある店の前には開店祝いの花々が 開店祝いの花々が並ぶ通路を抜け・・・ 扉を開けると、美しい白木のカウンター席が広がる。店主の流儀として、店内撮影とつまみの写真撮影がNGなため、残念がながら握り以外の写真をお見せすることはできないが、銀座の寿司屋にも負けないくらいの雰囲気が つまみの後は握りとなる。まずは「鳥取産の白イカ」から。白イカとはケンサキイカのことで、甘くとろみがある 続いて、「熟成したアラ」。夏にアラとは珍しいが、熟成していながらも、しっかりとした繊維を感じて旨味もある「春子の黄身酢漬け」は、春子がふんわりと柔らかく、黄身酢の酸のバランスも良い。この後は、「マスノスケ(北海道で獲れるキングサーモンで、オオスケとも呼ぶ)」であるが、写真撮影をし忘れた。熟成感があり、タマネギがアクセントになっている ここから本マグロが続く。まずは「中トロ(腹側)」 「中トロ漬け(背側)」 「大トロ(じゃばら)」。3種どれも夏らしいあっさりとしたマグロだった 「天草産のコハダ」は、酸味や塩味がしっかりとしていてやや脱水気味 続く「熟成した鯖」も同様 「バフンウニとムラサキウニの軍艦」は、濃いバフンウニと瑞々しいムラサキウニの重層感が新鮮だった 「車海老」は、おぼろではなく、敢えて海老味噌を挟んでいる。茹でて常温管理された海老の香りが素晴らしく、エビ味噌が加わることで、車海老の甘みと香りがより引き出されていた 「煮穴子」はふっくらと香ばしく、泥臭さもなく良かった さらに、「魚出汁の味噌汁」「玉子焼き」と続いて終了となった

築地へ移転 五條新町 焼鳥 丈参

 今年1月26日に移転オープンした銀座グルメバイブル3つ星(→ 銀座グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)を獲得した東京人形町の人気焼鳥店。この店は札幌支店というわけではなく、あくまでも本店である。わざわざ人形町の店を閉店してまで移転してきた理由は不明であるが、いずれにせよ札幌に住む我々にとっては朗報である。
 たこ焼き店横の小路を入ると、黒い扉にかかる白い暖簾が見える。扉をあけると、縦長のカウンター席が広がる。コの字のカウンター席だった前店よりも更に狭くなり、白木を使うことで、より和食色が強くなった。
 新しい店舗になってからはお任せ1コースのみとなり、コースを一通り食べた終えた後で、食べたい品を追加注文できるスタイルとなった。この店の特徴ともいえる内臓系メインという方向性は全く変わりなく、お酒の主体はワインであるというのも同じである。また、泡物以外のワインは、ヴィンテージの新しいニューワールド系ワインが多い。
 この日のコースの突き出しは、「レバーペースト入りのモナカ」。ブルーベリージャムと鶏レバーが、カリッとしたモナカの皮とよく合う。続く2品目は、「行者ニンニクと鶏胸肉のぬた和え」。行者ニンニクはネギよりも食感が良く、甘めの味付けながら、通常のぬた和えよりも味にインパクトがあった。ここからは焼鳥となるが、人形町の店に比べてかなり換気が悪くなり、煙が席エリアまで押し寄せるようになった。
 「そろばん(首肉)」は、鉄分を感じさせる赤身の旨味を味わえる。「おたふく(リンパ腺)」は柔らかく、ふっくらとジューシーで、ニューワールドワインとよく合う。「せぎも(副腎)」も柔らかいが、スジっぽいレバーのような感じだ。タレも甘くなくて美味しい。「スナップエンドウ」は、甘くシャキシャキとした食感。「マルハツ(切って開いていない心臓)」も、噛むと美味しい肉汁が溢れ出す。「さえずり(気管)」は、軟骨のコリコリ感が何とも言えない美味しさ。また、カンズリとの相性も抜群。「砂肝」は火の通し方が素晴らしく、独特な食感。「ねぎま」はモモ肉がジューシーで、タレと山椒の香りがよく合う。「プチトマト」は、塩味と甘みのバランスがとてもいい。「ホワイトアスパラ 粒マスタード添え」は、粒マスタードが甘くてイマイチ。「キンカン(未成熟卵)」は、プチッ・トロッとした卵黄の濃厚さがいい。「ふりそで(肩)」は柚子胡椒の香りこそ良かったが、脂とジューシー感に欠ける。そして、最後の締めを飾るのが「ラーメン」。鶏白湯スープは鶏の旨味たっぷりで、飲み干したくなるくらい美味しい。また、海苔と細麺との相性も抜群である。麺だけで物足りないという方には、スープにライス追加して鶏飯にすることもできる。
 それにしても、ブランド鶏を使用する有名店が多い中で、東京から仕入れているという普通の鶏を使用していながら、このレベルの焼鳥を出すとは凄い。しかしながら、人形町時代に比べると、アラカルトメニューがなくなったことやコスパが悪くなったことは残念である。なお、小さな店なので、行く時は早めに予約してから行くことをお勧めしたい。(2022年7月追加)

中央区南五条西6-12 五條新町   
電話番号:011-551-4129
定休日:火曜日(不定休あり)
営業時間:18時〜20時半
予算:コースのみ6600円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口のエレベーターを出て、月寒通を東急REIホテル方面(薄野交差点とは逆方向)に進む。ジャンボ1000の交差点を左折し、次をすぐに右折すると「桂和パーキング」が見えるので、「たこ焼き・すすきの屋台秀ちゃん」の小路を入るとすぐ
最寄りのランドマーク:東急REIホテル、ジャンボ1000
お勧めポイント:札幌すすきのに移転してきた人形町の焼鳥の名店

たこ焼き店横の小路を入ると・・・ 黒い扉にかかる白い暖簾が見える 扉をあけると・・・ 縦長のカウンター席が広がる。コの字のカウンター席だった前店よりも更に狭くなり、白木を使うことで、より和食色が強くなった 新しい店舗になってからはお任せ1コースのみとなり、コースを一通り食べた終えた後で、食べたい品を追加注文できるスタイルとなった 飲み物のメニュー アルコールもいろいろあるが、お酒のメインはワイン 泡物以外のワインは、ヴィンテージの新しいニューワールド系ワインが多い この日のコースの突き出しは、「レバーペースト入りのモナカ」 ブルーベリージャムと鶏レバーが、カリッとしたモナカの皮とよく合う 続く2品目は「行者ニンニクと鶏胸肉のぬた和え」。行者ニンニクはネギよりも食感が良く、甘めの味付けながら、通常のぬた和えよりも味にインパクトがあった 「そろばん(首肉)」は、鉄分を感じさせる赤身の旨味を味わえる (撮り忘れたが、この前に「せぎも(副腎)」が出た)「おたふく(リンパ腺)」は柔らかく、ふっくらとジューシーで、ニューワールドワインとよく合う 「スナップエンドウ」は、甘くシャキシャキとした食感 「マルハツ(切って開いていない心臓)」も、噛むと美味しい肉汁が溢れ出す (撮り忘れたが、この前に「さえずり(気管)」が出た)。「砂肝」は火の通し方が素晴らしく、独特な食感 「ねぎま」はモモ肉がジューシーで、タレと山椒の香りがよく合う「プチトマト」は、塩味と甘みのバランスがとてもいい 「ホワイトアスパラ 粒マスタード添え」は、粒マスタードが甘くてイマイチ 「キンカン(未成熟卵)」は、プチッ・トロッとした卵黄の濃厚さがいい「ふりそで(肩)」は柚子胡椒の香りこそ良かったが、脂とジューシー感に欠ける 最後の締めを飾るのが「ラーメン」 鶏白湯スープは鶏の旨味たっぷりで、飲み干したくなるくらい美味しい。また、海苔と細麺との相性も抜群である。麺だけで物足りないという方には、スープにライス追加して鶏飯にすることもできる

清水屋の生クリームパン

 岡山県発の生クリームパン。生クリームパンと言えば、隣の広島県の「八天堂」が有名であり、グルメバイブル(→ 大阪グルメバイブル・お土産の頁を参照、→ 神戸グルメバイブル・おみやげの頁を参照、→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)でも度々登場している。
 実は、初めてこの生クリームパンを食べたのは、コロナ以前の羽田空港の国際線ターミナル。当時、銀座グルメバイブルの取材のため、5階にあるドンキホーテ「ソラドンキ羽田空港店」の中をブラブラしていたところ、ガラス張りの冷蔵庫の中にあったこの生クリームパンが目にとまった。試しに購入してその場で食べてみたところ、あまりに美味しく、八天堂以外にもこんな美味しいクリームパンがあったんだと感激した記憶がある。その後忘れてしまっていたが、今回「マルヤマ クラス」のスーパー「マックスバリュ」で偶然見つけ、購入して食べてみた。
 マックスバリュでは現在、「カスタード」、「生クリーム」、「小倉」の3種類の生クリームパンが販売されているが、清水屋のホームページや楽天市場の販売サイトによると、「チョコ」や「抹茶」、「苺」」なども発売されているようだ。八天堂の方が、いろいろな味のバリエーションがあって良いが、味的には清水屋の方が僕好みである。 
 お勧めは、ズバリ「カスタード」。パン生地は共通して白くフワフワで、シットリときめ細やか。口の中に入れると、小麦の香りと共に溶けてしぼんでいく感じだ。八天堂と似ているといえば似ているが、こちらのクリームの方が堂島ロールのように軽く、いくらでも食べられる。「生クリーム」のクリームも、基本的に「カスタード」と大きな違いは無い。軽く滑らかで、よりミルク感を強くした感じだが、「カスタード」の方が味に奥行きがあって完成度が高い。「小倉」は、小豆餡の割合が多めで、折角のクリームの美味しさが生かされていない。
 札幌の「マルヤマ クラス」にある「マックスバリュ」の他、楽天市場の販売サイトや清水屋のホームページからも購入できる。(2022年6月追加)

アクセス  
【マルヤマ クラス(マックスバリュ)】
中央区南1条西27丁目1-1
電話番号:011−614−4147
営業時間:7時〜23時
予算:生クリームパン各198円(税込み213円)

【楽天市場】
https://item.rakuten.co.jp/reno-kodawari/sw03custard/

【清水屋】
https://shimizuyanet.thebase.in

現在、マルヤマクラスで販売されているのは、「カスタード」、「生クリーム」、「小倉」の3種 僕の一押しは「カスタード」 パン生地は共通して白くフワフワで、シットリときめ細やか。口の中に入れると、小麦の香りと共に溶けてしぼんでいく感じ 八点堂と似ているが、こちらのクリームの方が堂島ロールのように軽く、いくらでも食べられる

鼎泰豐(ディンタイフォン)
   札幌ステラプレイス店

 2021年9月にオープンした世界的にも有名な小籠包の店。本店は台湾の台北にあるが、日本では中国デザート専門店「唐朝」などを展開する“アール・ティー・コーポレーション(高島屋が100%出資)”が運営している。日本では当初、高島屋の食堂街を中心に店舗数を増やしてきたが、現在は全国各地のテナントビルや高島屋以外の百貨店にも展開している。この札幌ステラプレイス店を含めると、日本では26店舗となった。日本国外では、中国と台湾各地に多数の店舗がある他、オーストラリア、インドネシア、シンガポール、マレーシア、アメリカなどにもある。
 JR札幌駅からステラプレイスの6階まで上がると、平日の開店前にもかかわらず、店の前には既に10mくらいの行列ができていた。平日であるせいか、客の9割以上は女性客。今のところ予約をすることはできないので、1回転目で入店するには、10時50分前までに到着していなければならない。入口横には、ガラス越しに小籠包を作る職人さんの姿を眺めることができる。
 コロナ禍なので、まず入口にてアルコール消毒して検温し、食物アレルギーの有無について確認される。メニュー以外にも、使用している食材(アレルギー)一覧も用意されており、さすがはグローバルなレストランチェーン店である。
 これまで、銀座店(→ 銀座グルメバイブル・小籠包の頁を参照)、日本橋店、新宿店、名古屋店(→ 名古屋グルメバイブル・点心・小籠包の頁を参照)熊本店(→ 熊本グルメバイブル・中華料理の頁を参照)などを訪れたことがあるが、札幌店は他店舗に比べて、キャパこそ小さいものの、モダンでゴージャスなインテリアとなっている。窓からの光が差す明るい店内は、天井が高くテーブル間隔が広く取られており、コロナ対策もしっかりとされている。コロナ禍で注文システムが変更されたのか?香港の飲茶店のように、客がオーダー表に記入し、店員に渡すシステムとなっていた。
 この店の僕のお勧めは、もちろん店の名物でもある小籠包である。小籠包は定番の小籠包の他、季節毎に変わる小籠包(取材した4月はバジル)がある。中でもお勧めしたいのは、「小籠包(豚肉)」と「蟹みそ入り小籠包」の2つ。最近では、札幌市内にも小籠包の専門店がいくつか出来たが、残念ながら鼎泰豐レベルには至っていない。当然のことかもしれないが、鼎泰豐の小籠包は、僕がこれまで食べた中国や香港、台湾の小籠包専門店の中でも、トップレベルの小籠包である。
 小籠包の美味しさは、極薄の皮とジューシーな餡にあるが、良くない店は皮が厚めで、箸で持ち上げると皮が伸びずに破れてしまうことも。店の説明文には、まず小籠包をレンゲにのせて皮を破った後、タレに浸した生姜を載せて食べると書いてあるが、これでは餡のスープを味わう小籠包の醍醐味は味わえないと思う。ベストだと思う食べ方は、小籠包を2〜3秒タレに浸してクールダウンさせてレンゲにのせ、さらに、タレに浸した生姜を数切れのせて一口で食べる方法。そうすることで、口の中で小籠包が破れ、餡のスープが一気に溢れ出て美味しく味わえるのだ。もしも、タレに浸さずにレンゲにのせてほおばると、口の中が火傷することがあるのでご注意を。
 小籠包以外のお勧めとしては、もしもビールと一緒にいただくのなら、「メンマは太切り」と「えび入り棒春巻き」、「チョウヅメ(腸詰め)」などがいい。「メンマは太切り」は、ほんのりとした酸味があり、ピリ辛で食感も柔らか。まさに、ビールのアテとして、無限ループの美味しさである。「えび入り棒春巻き」は、細長いスティック状で、歯切れがよく、濃厚な海老のテイストもピッタリ。粗挽きソーセージのような「チョウヅメ(腸詰め)」は、そのまま食べると何てことのない味だが、辛子味噌をつけてネギと一緒に食べると、ビールのアテとして最高。その他のお勧めとしては、「ピリ辛ゆでワンタン」と「小えびのフリッターマヨネーズソース」。「ピリ辛ゆでワンタン」は八角が香り、ピリ辛のラー油がアクセントになっている。海老と豚挽肉のバランスも良く、ジューシーでお勧め。「小えびのフリッターマヨネーズソース」は、衣が軽くサクッと軽く、白髪ネギとオーロラソースとの相性も良い。
 逆に、この店でわざわざ食べるまでもないものとしては、「えびと豚肉入り焼き餃子」、「トリュフ入り小籠包」、「黒きくらげの黒酢あえ」、「茄子の醤油煮」、「大根もち」など。また、炒め物や麺類などの料理も悪くはないが、こちらは平均レベルの中華と考えて欲しい。また、デザートでは「マンゴ杏仁豆腐」がお勧めだが、より台湾っぽいものを求めるのなら、「愛玉ゼリー」か「仙草ゼリー」。しかし、「仙草ゼリー」だけは、漢方薬のような独特の香りがあるので微妙である。(2022年5月追加)
http://d.rt-c.co.jp

中央区北5条西2丁目 札幌ステラプレイスセンター6階 
電話番号:011-209-5274(現在は予約を受け付けていない)
定休日:ステラプレイスに準ずる
営業時間:11時〜20時
予算:小籠包(4個)640円、(6個)960円、小えびのフリッターマヨネーズソース900円
アクセス:JR札幌駅と地下鉄さっぽろ駅から直結
最寄りのランドマーク:JR札幌駅、大丸札幌店
お勧めポイント:本格的小籠包が食べられる世界的な台湾のチェーン店

JR札幌駅からステラプレイスの6階まで上がると・・・ 平日の開店前にもかかわらず、店の前には既に10mくらいの行列ができていた。平日であるせいか、客の9割以上は女性客。今のところ予約をすることはできないので、1回転目で入店するには、10時50分前までに到着していなければならない 入口横には、ガラス越しに小籠包を作る職人さんの姿を眺めることができる 札幌店は他店舗に比べて、キャパこそ小さいものの、モダンでゴージャスなインテリアとなっている。窓からの光が差す明るい店内は、天井が高くテーブル間隔が広く取られており、コロナ対策もしっかりとされている コロナ禍で注文システムが変更されたのか?香港の飲茶店のように、客がオーダー表に記入し、店員に渡すシステムとなっていた 季節のお勧めメニュー お勧めのセットメニュー グランドメニュー1 グランドメニュー2 グランドメニュー3 グランドメニュー4 テーブルには無料のお茶(ポット)と小籠包のタレ、黒酢などが置かれている 「メンマは太切り」は、ほんのりとした酸味があり、ピリ辛で食感も柔らか。まさに、ビールのアテとして、無限ループの美味しさ 「茄子の醤油煮」は、和食でいう茄子の煮浸しの豚挽肉風味といったところ。酒のアテとしては悪くはないが、敢えてこの店で食べるようなメニューでもない 「蒸し鶏・ねぎソース」。「鶏肉の紹興酒漬け」と同様に、鶏肉自体は丸鶏を使っていないので良くないが、味付けそのものはどちらも良い 「黒きくらげの黒酢あえ」は、甘酢が効いた冷菜。これの何が美味しいのか理解不能 「A菜の炒め・ニンニク風味」。A菜は台湾で人気の野菜で、中国でいう油麦菜という野菜です。茎はシャキシャキとして僅かに苦みがあり、小松菜のような野菜 「えび入り棒春巻き」は、細長いスティック状 歯切れがよく、濃厚な海老のテイストもピッタリ 「小えびのフリッターマヨネーズソース」は、衣が軽くサクッと軽く、白髪ネギとオーロラソースとの相性も良い 「大根もち」は、やや甘くて硬めで、平均レベル以下 店の説明文には、まず小籠包をレンゲにのせて皮を破った後、タレに浸した生姜を載せて食べると書いてあるが、これでは餡のスープを味わう小籠包の醍醐味は味わえないと思う 「小籠包」が到着 刻み生姜に小籠包のタレを入れる ベストだと思う食べ方は、小籠包をつまんで小籠包を2〜3秒タレに浸してクールダウン レンゲにのせ、さらに、タレに浸した生姜を数切れのせて一口で食べる方法。そうすることで、口の中で小籠包が破れ、餡のスープが一気に溢れ出て美味しく味わえるのだ。もしも、タレに浸さずにレンゲにのせてほおばると、口の中が火傷することがあるのでご注意を 「おすすめ小籠包3種盛り」(真上:トリュフ。右上:バジル、左下2つ:豚肉) 「えびと豚肉入り焼売」。焼売というよりもほぼ小籠包。ジューシーで焼売特有の豚肉の食感ゼロ。焼売だと思えばダメだが、創作小籠包だと思えば美味しい 「ピリ辛ゆでワンタン」は八角が香り、ピリ辛のラー油がアクセントになっている 「マンゴピン(マンゴーかき氷)」 氷ではなく、ミルクを凍らせて削ったフワッと系淡雪タイプのかき氷。本物の氷ではないので、アイスのような感じ。マンゴーソースとの相性も良く、デザートとして悪くはない

閉店 旬味 粋彩

 江別にあるクラフトビール会社「ノースアイランドビール」が経営する薄野にある和食店。今年の7月で2年目を迎える。料理は完全予約制のコースのみで、ランチ営業はしていない。料理長はモンゴル人であり、大阪の「味吉兆」出身のガルバトラフさん。外国人ながら日本料理の基本をしっかりと押さえており、真面目で素晴らしい料理人である。
 古いビルのエレベーターを下りると、周りとは異なる目新しい店舗が目の前に。白を基調とした落ち着いた店内は、左にカウンター席が8席、右側に4名と2名用のテーブル席が1卓ずつある。飲み物のメニューを見ると、ノースアイランドビールの樽生が2種類(ビルスナーとブラウンエール)と瓶ビール(ヴァイツエン、IPA、コリアンダーブラック、季節限定)が4種類以上あり、この他に日本酒がいろいろとある。
 吉兆系のコースなので、まずは「おしるし(食前酒:日本酒)」からのスタート。先付けは「アスパラやウニ、花ワサビなどが入ったワサビのジュレがけ」で、実に洗練された美味しさ。お凌ぎは「焼きカラスミと空豆の飯蒸し」。ネットリとしたご飯に、香るカラスミと空豆の甘さがマッチしている。「インゲン豆腐のお椀」には、白魚やコゴミなどが入っていて、出汁の引き方は吉兆よりも濃いめである。柚子皮の代わりに花柚子が入っているが、花柚子は香りに乏しい割には噛むと苦みがあるので、香りを加えたいのなら柚子皮の方が良いかも。「お造り」は、イサキの焼きカラスミ和えと藁で燻した初鰹のたたき、ボタン海老。鰹のたたきは、初鰹とは思えないくらい脂がのっていた。イサキには弾力があり、カラスミとの塩加減も絶妙。「八寸」はまずは分けずに盛りつけられ、吉兆系の華やかさを演出してくれた。焼き物は、「サクラマスと蕗のとうのソース」。脂がのったサクラマスはジューシーで、フキノトウの苦味との相性も抜群。煮物の「土佐煮」は、ワカメに少し火が入りすぎていて緑色が色あせていたが、筍はシャキシャキと香り高かった。締めの「桜エビの土鍋ご飯」は、炊き上がったご飯に、直前に素揚げされた桜エビが混ぜられている。塩加減も炊き方も申し分なく、桜エビのカリッとした食感や香りが素晴らしかった。これに、店主こだわりの焼きたての「出汁巻き玉子」と「茄子の赤だし」、香の物が付く。最後の水菓子は「サクラわらび餅」で、わらび餅の食感が残念ながらやや硬めだった。
 味付けは全体的に吉兆系よりも濃く、現時点での1.5星くらいの評価だが、コスパが非常に良いことと、若い料理長に今後の伸び代が感じられることを鑑み、2つ星とした。(2020年4月追加)
https://northislandbeer.jp/suisai/

中央区南3条西3丁目5-2 都ビル6階  
電話番号:011-215-0323
定休日:日曜
営業時間:17時〜23時
予算:コース11000円、7700円、5500円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」の角を右折するとすぐ左のビル。すすきの駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅、薄野交差点
お勧めポイント:北海道の地ビール・ノースアイランドビールが味わえるコスパ抜群な日本料理店

古いビルのエレベーターを下りると、周りとは異なる目新しい店舗が目の前に 白を基調とした落ち着いた店内は、左にカウンター席が8席、右側に4名と2名用のテーブル席が1卓ずつある 飲み物のメニューを見ると、ノースアイランドビールの樽生が2種類(ビルスナーとブラウンエール)と瓶ビール(ヴァイツエン、IPA、コリアンダーブラック、季節限定)が4種類以上ある このメニューの他にも日本酒がいろいろとあるこの日はまず、ノースアイランドビールの樽生・ビルスナーから 吉兆系のコースなので、まずは「おしるし(食前酒:日本酒)」が杯に注がれる今回は最も高い11000円のコース。先付けは「アスパラやウニ、花ワサビなどが入ったワサビのジュレがけ」で、実に洗練された美味しさ お凌ぎは「焼きカラスミと空豆の飯蒸し」。ネットリとしたご飯に、香るカラスミと空豆の甘さがマッチしている 「インゲン豆腐のお椀」には、白魚やコゴミなどが入っていて、出汁の引き方は吉兆よりも濃いめである。柚子皮の代わりに花柚子(浮いている白い小さな蕾)が入っているが、花柚子は香りに乏しい割には噛むと苦みがあるので、香りを加えたいのなら柚子皮の方が良いかも。 「お造り」は、イサキの焼きカラスミ和えと藁で燻した初鰹のたたき、ボタン海老。鰹のたたきは、初鰹とは思えないくらい脂がのっていた。イサキには弾力があり、カラスミとの塩加減も絶妙 「八寸」はまずは分けずに盛りつけられ、吉兆系の華やかさを演出してくれた 焼き物は、「サクラマスと蕗のとうのソース」。脂がのったサクラマスはジューシーで、フキノトウの苦味との相性も抜群 撮り忘れたが、煮物の「土佐煮」は、ワカメに少し火が入りすぎていて緑色が色あせていたが、筍はシャキシャキと香り高かった。締めの「桜エビの土鍋ご飯」は、炊き上がったご飯に、直前に素揚げされた桜エビが混ぜられている 塩加減も炊き方も申し分なく、桜エビのカリッとした食感や香りが素晴らしかった これに、店主こだわりの焼きたての「出汁巻き玉子」と・・・ 「茄子の赤だし」と香の物が付く。これが完成形 最後の水菓子は「サクラわらび餅」で、わらび餅の食感が残念ながらやや硬めだった

鳴海屋のにしん漬け

 鳴海屋は、札幌市郊外の東雁来にある人気の漬け物店。通年して販売されている「白菜キムチ」が人気商品だが、僕のお勧めは冬期にのみ発売される「にしん漬け」。ある日、東雁来にある鳴海屋を訪れてみると、鳴海屋自体にはショップはなく、住宅のような工場があるのみ。しかも、予約でしか買えないということで、納入先の1つである「きたキッチン」を紹介された。
 「きたキッチン」は、百貨店の丸井今井が展開する北海道産食品のセレクトショップ。店舗は、「丸井今井札幌本店」地下入口前の「さっぽろ地下街オーロラタウン」内にある。この時期の陳列棚には、「にしん漬け」と「白菜キムチ」の両方が並んでいる。
 「にしん漬け」には、ナタ切りにされた大ぶりの大根がたくさん入っており、全体的にほんのりと甘いが、大根の辛さとのバランスが絶妙。また、「にしん漬け」にありがちな、身欠きニシンの下品なエグ味も抑えられており、脇役のキャベツや細切りのニンジンも甘く、シャキシャキ感があって美味しい。加えて、生姜や鷹の爪のピリ辛も素晴らしいアクセントとなっている。無添加なので、購入後2〜3日以内に食べなければ乳酸発酵が進み、酸味が増してくるのでご注意を。ちなみに、3月いっぱいまでの季節商品なので、食べるなら今である。(2022年1月追加)

中央区大通西2丁目さっぽろ地下街オーロラタウン 
電話番号:011-205-2145
定休日:不定休
営業時間:10時〜20時
予算:にしん漬け832円、白菜キムチ594円
アクセス:地下鉄大通駅から直結(丸井今井札幌本店の地下入口前)
最寄りのランドマーク:地下鉄大通駅、丸井今井札幌本店、さっぽろ地下街オーロラタウン
お勧めポイント:最高レベルのニシン漬け

丸井今井札幌本店とさっぽろ地下街オーロラタウンの間にあります ココです! これが「にしん漬け」 袋から出すと、ナタ切りにされた大ぶりの大根がたくさん入っており、全体的にほんのりと甘いが、大根の辛さとのバランスが絶妙。また、「にしん漬け」にありがちな、身欠きニシンの下品なエグ味も抑えられており、脇役のキャベツや細切りのニンジンも甘く、シャキシャキ感があって美味しい。加えて、生姜や鷹の爪のピリ辛も素晴らしいアクセントとなっている 「白菜キムチ」

ビーストキッチン

 狸小路1丁目の小路を入ってすぐにある小さな居酒屋。実はこの店、近くにある「雷井土音 (ライドオン)」の姉妹店である。店内はカウンター席と僅かなテーブル席のみと、かなり狭い。以前壁に貼られていた紙メニューがなくなったため、カフェのように落ち着いた雰囲気となった。居酒屋とはいえ、客層はサラリーマンではなく、こだわりをもった40〜60代の客が中心で、しかも女性客が多い。コロナ禍とは関係ないと思うが、この店には滞在時間2時間までというレギュレーションがある。
 アルコールはウィスキーや焼酎などいろいろあるが、メインは日本酒(ほぼ純米酒)である。日本酒は常時50種類あり、どれも60cc 300円、120cc 600円、180cc 850円で提供されている。銘柄は随時入れ替わっているので、来店する度に新たな地酒に出会えるはず。この日良かったのは、三重の「作」と岩手の「南部美人」、兵庫の「仙介」など。
 料理は日替わりで、種類こそあまり多くはないが、また来たいと思わせるアイデアに富んだ料理だ。もちろん、アラカルトメニューから注文しても良いが、お勧めは、80分(当日可)あるいは90分(2日前までの予約必要)の飲み放題付きの「ビーストコース」。このコースでは、日本酒も含めていろいろな飲み物を選ぶことができ、しかもコスパが抜群である。
 この日の飲み放題付き3800円のコースは、「ニラとセセリのスープ」からのスタート。塩味がピッタリで旨味があり、椎茸やニラとの相性も抜群だった。「刺身」は、カンパチ、ニジマス、ホタルイカの3種。鮮度は良かったが、品質的にはごく普通のレベル。醤油に何か入っているのか?煎り酒のような複雑な味がする。続く冷製の「小茄子の煮浸し」はほんのり甘く、鰹節との相性も最高。「レンコンのナムル」は、太めに切られた人参も含めて、レンコンのシャキシャキ感が感じられるキンピラのような一品。「ササミ梅しそチーズ春巻き」は、梅干しの塩辛さを感じるが、酒のアテとしてはかなり美味しい。コースの締めは、「道産豆のカレー」で、居酒屋のカレーとしてはそれなりに美味しかった。
 アラカルトメニューのお勧めは、「ガリしそ〆鯖」や「ごまにしん」、「いけだ牛のハンバーグ トマト出汁ソース」、「牛タンとピーマンの黒こしょう焼き」、「せせりと柚子こしょう炒め」、「富山産白えびと新玉ねぎのかき揚げ」など。脂がのった自家製締めサバを用いた「ガリしそ〆鯖」は、ガリとシソの組み合わせが最高。「ごまにしん」は、九州の「ごまサバ」をオマージュしたものだが、これも意外に美味しい。「いけだ牛のハンバーグ トマト出汁ソース」は、本だしのパウダーでも入れたの?というくらいソースに鰹出汁が香る。粗挽きのいけだ牛は、タマネギ以外のつなぎが一切ないので赤身肉の旨さが感じられ、添えられた野菜も美味しい。「せせりと柚子こしょう炒め」は、柚子こしょうだけではない出汁の様な深みを感じ、ビールに絶対合いそうな間違いない美味しさ。「富山産白えびと新玉ねぎのかき揚げ」はサクッと軽く、玉葱の甘さと白エビの香りが最高のマリアージュ。さらに、「牛タンとピーマンの黒こしょう焼き」も悪くなかった。逆にお勧めでないのは、「アジフライ」などの揚げ物やシソの風味のマグロの漬け「まぐろもっこり」など。
 繰り返しになるが、この店ではまずは飲み放題付きのコースで注文し、その後で、アラカルトメニューの中から食べたいものを追加注文するのがお勧めである。それにしても、昼間から営業しているチェーン店はよくあるが、真っ当な居酒屋は本当に珍しく、まさに札幌の昼飲みの聖地と言っても良いかも。(2021年2月〜4月取材)

中央区南2条西1丁目5-7 第一広和ビル1階
電話番号:011-222-7566
定休日:水曜(不定休あり)
営業時間:13時〜21時(土日は12時〜18時)
予算:ビーストコース(飲み放題50分付き)3300円、(飲み放題80分付き)3800円、(飲み放題90分付き、2日前までの予約必要)4500円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、狸小路を左折する。狸小路2丁目を出ると、左のファミリーマートとラーメン山岡家が見えるので、その間の小路に入るとすぐ右側にある。すすきの駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:狸小路1丁目、ファミリーマート札幌狸小路1丁目店
お勧めポイント:昼飲みもできるコスパの抜群の居酒屋

狸小路1丁目の小路を入ってすぐのココです! 入口前のメニュー 入口前のメニュー 入口前のメニュー 十勝の「いけだ牛」を使用しているようです コロナ対策もしています このときの日曜日は11時から営業していました(変わるので行く時には要確認) 以前壁に貼られていた紙メニューがなくなったため、カフェのように落ち着いた雰囲気となった 食事メニュー1 食事メニュー2 食事メニュー3 ドリンクメニュー 飲み放題プラン この日の飲み放題付き3800円のコースは、「ニラとセセリのスープ」からのスタート。塩味がピッタリで旨味があり、椎茸やニラとの相性も抜群 「刺身」は、カンパチ、ニジマス、ホタルイカの3種。鮮度は良かったが、品質的にはごく普通のレベル。醤油に何か入っているのか?煎り酒のような複雑な味がした 続く冷製の「小茄子の煮浸し」はほんのり甘く、鰹節との相性も最高 「レンコンのナムル」は、太めに切られた人参も含めて、レンコンのシャキシャキ感が感じられるキンピラのような一品 「ササミ梅しそチーズ春巻き」は、梅干しの塩辛さを感じるが、酒のアテとしてはかなり美味しい コースの締めは、「道産豆のカレー」で、居酒屋のカレーとしてはそれなりに美味しかった 脂がのった自家製締めサバを用いた「ガリしそ〆鯖」は、ガリとシソの組み合わせが最高 「いけだ牛のハンバーグ トマト出汁ソース」は、本だしのパウダーでも入れたの?というくらいソースに鰹出汁が香る。粗挽きのいけだ牛は、タマネギ以外のつなぎが一切ないので赤身肉の旨さが感じられ、添えられた野菜も美味しい 「せせりと柚子こしょう炒め」は、柚子こしょうだけではない出汁の様な深みを感じ、ビールに絶対合いそうな間違いない美味しさ 「富山産白えびと新玉ねぎのかき揚げ」はサクッと軽く、玉葱の甘さと白エビの香りが最高のマリアージュ 「アジフライ ガリタルタルソースがけ」は、衣が硬くサクッとしておらず、タルタルも水っぽい。揚げ物はお勧めできない シソの風味のマグロの漬け「まぐろもっこり」は、冷凍マグロなのか?食感も含めてイマイチ 「本日のなめろう」は、シマアジを使ったなめろう。シンプルすぎる味付けで、大葉をいれるなり、もう少し味に工夫が必要

はらっぱカレー店

 古いビルの1階にある人気のカレー店。1階とはいっても、実際には階段を上った半2階にある。廊下を進むと、「はらっぱカレー店」と書かれたプレートがかけられた木彫りのクマが見える。店内に入ると、中はL字型のカウンター席だけの小さな空間。しかしながら、木の温もりを感じるナチュラルなインテリアが心地よく、とても居心地の良い店だ。また、現在だけなのかもしれないが、窓と入口のドアが開け放たれていて換気が良く、席の間隔も十分とられており、さらに、食事中以外のマスク着用の注意書きもなされているなど、コロナ対策も合格点である。
 メニューを見ると、カレーは「チキンカレー」、「サグチキンカレー」、「マトンカレー」、「キーマカレー」、「やさいカレー」の5種類。この店は、“タマネギが命”と言い切るほどタマネギにこだわっており、カレーには3つの契約農園から仕入れたタマネギをタップリと使用しているらしい。何れのカレーも辛さは選ぶことはできず、全てが中辛以下のそれほど辛さが感じられないレベル。なので、物足りないと思う方は、テーブル上に置かれた「辛いスパイス」をかけて調整する。
 中でも僕のお勧めは、好みの2種類のルーを合いがけにできる「ハーフ&ハーフ」。とくに、濃厚系の「マトンカレー」と「キーマカレー」がいい。大きさは、スモール、レギュラー、ビッグの3サイズから選ぶことができ、「チキンカレー」と「やさいカレー」、「キーマカレー」の3つは追加料金がかからないが、「サグチキンカレー」と「マトンカレー」は追加料金が必要となる。
 出てきた「ハーフ&ハーフ」は、真ん中に舟形のライスが盛られ、両側に2種類のカレーがかけられている。ライス上にはフライドオニオン、奥の小皿にはピクルスの「アチャール」とマッシュポテトの「ボッタ」、トルティーヤのような味わいの三角形の「チャパティ」が添えられている。「チキンカレー」は、この店一番人気なだけあってバランスが良く、万人受けするような味わい。「サグチキンカレー」は、チキンカレーに青菜をトッピングしてシャキシャキ感を加えたカレー。「マトンカレー」は、パクチーとの相性が抜群で、スパイシーで濃厚。「キーマカレー」は、豚肉よりも牛肉の重厚な風味を感じる。濃厚な味わいなので、添えられた茹でジャガイモとも良く合う。「やさいカレー」は、南インドカレーの様なサラサラのマイルドで優しい味。その中にも、ちゃんとスパイシーさが感じられる。まずは、それぞれのカレーをそのまま味わい、後半に酸味のあるピクルス「アチャール」や水っぽいマッシュポテト「ボッタ」を混ぜて味変させて食べるのがお勧め。(2021年9月追加)

中央区南1条西11丁目327-19 下妻ビル1階
電話番号:011-839-5780
定休日:日曜・祝日(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜20時15分、【土曜】11時半〜17時15分
予算:ハーフ&ハーフ(スモール)1120円、(レギュラー)1240円、(ビッグ)1530円(ザグチキン+100円、マトン+300円)
アクセス:地下鉄東西線・西11丁目駅を出て石山通(国道230号)を右へ。北洋銀行を過ぎ、南1条通り(電車通り)の次の通りを右折する。ビル1階の郵便局を過ぎたら右のビル。西11丁目駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:北洋銀行札幌西支店、札幌南一条中郵便局
お勧めポイント:辛さを抑えながらスパイシーさを味わえる良質なカレー

このビルの・・・ 1階です。1階とはいっても、半地下の駐車場があるので、実際には階段を上った半2階にあります ココです! 階段を上がり・・・ 廊下を進むと、「はらっぱカレー店」と書かれたプレートがかけられた木彫りのクマが見える 店内に入ると、中はL字型のカウンター席だけの小さな空間。しかしながら、木の温もりを感じるナチュラルなインテリアが心地よく、とても居心地の良い店だ メニューを見ると、カレーは「チキンカレー」、「サグチキンカレー」、「マトンカレー」、「キーマカレー」、「やさいカレー」の5種類。この店は、“タマネギが命”と言い切るほどタマネギにこだわっており、カレーには3つの契約農園から仕入れたタマネギをタップリと使用しているらしい 「ハーフ&ハーフ」の盛り付け解説 何れのカレーも辛さは選ぶことはできず、全てが中辛以下のそれほど辛さが感じられないレベル。なので、物足りないと思う方は、テーブル上に置かれた「辛いスパイス」をかけて調整する 「キーマカレー」と「やさいカレー」の「ハーフ&ハーフ」レギュラーサイズ 真ん中に舟形のライスが盛られ、両側に2種類のカレーがかけられている 「キーマカレー」。豚肉よりも牛肉の重厚な風味を感じる。濃厚な味わいなので、添えられた茹でジャガイモとも良く合う 「やさいカレー」。南インドカレーの様なサラサラのマイルドで優しい味。その中にも、ちゃんとスパイシーさが感じられる 奥の小皿にはピクルスの「アチャール」とマッシュポテトの「ボッタ」、トルティーヤのような味わいの三角形の「チャパティ」が添えられている 「チキンカレー」と「マトンカレー」の「ハーフ&ハーフ」レギュラーサイズ チキンカレー」。この店一番人気なだけあってバランスが良く、万人受けするような味わい 「マトンカレー」。パクチーとの相性が抜群で、スパイシーで濃厚 本日の一口デザート「きなこプリン」は、ごく普通の味

パラティーノPalatino

 2019年11月に札幌中心部へ移転してきたドリアとオムライスの店。朱色を用いた外観は、藻岩下にあった頃の面影を残している。ドアを引いて店内に入ると、中は思ったよりも狭く、入口側と奥にテーブル席があり、中央の壁側にカウンター席がある。
 ランチタイムメニューは、オムライスとドリア、生パスタ、ステーキなどがあり、それぞれがセットメニューになっている。水曜〜金曜限定の「平日ランチ」は、オムライスとドリア、生パスタの中から1つを選べ、それにカップスープが付く。僕のお勧めの「パラティーノランチ」は曜日に関係はなく、カップスープと前菜3品に加え、オムライス、ドリア、生パスタのいずれかを選べるという充実した内容となっている。「ステーキランチ」は、ステーキ180gに前菜3品とカップスープ、そしてライスまたはパンが付く。メインメニューの僕のお勧めは、店の名物でもある「オムライス」。オムライスのソースは、デミグラス、トマト、クリームチーズ、カレーの4種類があるが、デミグラスかトマトがいい。もしもドリアを注文するときには、「ハンバーグドリア」か「豚肉のカレードリア」がお勧めである。カレードリア以外のドリアソースは、卵黄と溶かしバター、チーズ、ベシャメルで作った濃厚なモルネソースを使用していて美味しい。
 オムライスは大きく分けて、玉子でしっかりと包み込むクラッシックスタイルとタンポポスタイルと言われるオムレツのせタイプがある。この店のオムライスはオムレツのせスタイルで、卵は江別の太田ファームの「ココットレッド」を使用しているというこだわりも。出てきたオムレツは表面がとても美しく、シェフの高いスキルを伺わせる。表面をナイフで切ると、半熟状のトロトロなオムレツがチキンライス上に広がる。しっかりと味付けされたチキンライスとオムレツをスプーンですくい、ソースと共にいただくと、この上ない至福の美味しさが口に広がる。デミグラスソースとの相性はもちろん良いが、旨味のあるトマトソースもチキンライスの美味しさを見事に引き出している。(2021年5月追加)
 http://palatino.web.fc2.com/

中央区北4条西14丁目1の63 ミニ大通ビル1階  
電話番号:011-206-6768
定休日:月曜と火曜
営業時間:【ランチ】11時半〜14時半、【ディナー】17時半〜20時半
予算:平日ランチ(スープ付き)900円、パラティーノランチ1300円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅4番出口を出て左へ。「大通幼稚園」、オレンジ色の「STKグループ」を過ぎた信号を左折する。「Big Shine 88」駐車場、「中央警察署北一条西交番」を過ぎ、知事公館に沿って進むと、北3条通りを過ぎた次の信号の右角にある。西18丁目駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:知事公館(中央警察署北一条西交番)
お勧めポイント:オムライスが美味しい洋食店

角のビルの1階の・・・ ココです!看板には「ドリアとオムライスの店 Palatino」という表示が 外に置かれたランチメニューの看板 店内で出されたランチメニュー。ランチタイムメニューは、オムライスとドリア、生パスタ、ステーキなどがあり、それぞれがセットメニューになっている。水曜〜金曜限定の「平日ランチ」は、オムライスとドリア、生パスタの中から1つを選べ、それにカップスープが付く。僕のお勧めの「パラティーノランチ」は曜日に関係はなく、カップスープと前菜3品に加え、オムライス、ドリア、生パスタのいずれかを選べるという充実した内容となっている。「ステーキランチ」は、ステーキ180gに前菜3品とカップスープ、そしてライスまたはパンが付く。メインメニューの僕のお勧めは、店の名物でもある「オムライス」。オムライスのソースは、デミグラス、トマト、クリームチーズ、カレーの4種類があるが、デミグラスかトマトがいい 季節メニューのドリア「ダブルチーズカレードリア」季節メニューのデザート「自家製イチゴムースと牛乳アイスのミニパフェ」 本日の「パラティーノランチ」に付く、カップスープと前菜3種はこれらです ディナーメニューには、「ビーフシチュー」や「牛タンシチュー」、「鴨のロースト」、「フォアグラのソテー」、「魚介ダシたっぷりパエリア」などがあります 本日のカップスープと前菜3種 カップスープは「ビーツのスープ」。ベーコンの香りとビーツのサッパリとしたコクがいい 「サンマのマリネ」は酸が強めでイマイチ 「蒸し鶏のオリエンタルソース」は、カレー風味のマヨネーズとシットリ柔らかな鶏が美味しい 「牛肉のパート包み揚げ」は、チュニジア料理らしい。皮のサクサクホロホロ感が春巻きとは異なり美味しい。ビールとの相性も抜群だろう。もしも、アラカルトメニューで出してくれれば、是非注文したい逸品 「オムライス・デミグラスソース」。この店のオムライスはオムレツのせスタイルで、卵は江別の太田ファームの「ココットレッド」を使用しているというこだわりも。出てきたオムレツは表面がとても美しく、シェフの高いスキルを伺わせる オムレツの表面をナイフで切ると・・・ 半熟状のトロトロなオムレツがチキンライス上に広がる 「オムライス・トマトソース」 「豚肉のカレードリア」 一番人気の「ハンバーグドリア」。カレードリア以外のドリアソースは、卵黄と溶かしバター、チーズ、ベシャメルで作った濃厚なモルネソースを使用していて美味しい 「自家製イチゴムースと牛乳アイスのミニパフェ」は、ムースもアイスも洗練されておらず、家庭で作ったような出来

札幌タンメン MEN-EIJI

 「MEN-EIJI(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」は、昨年から今年にかけて急速に多店舗展開をしているラーメン店である。札幌駅の近くに「MEN-EIJI SATSUEKI BRIDGE」、札幌ドーム横に「MEN-EIJI 月寒FACTORY」をオープンさせ、さらには、鴨だし中華そば専門店「DUCK RAMEN EIJI(札幌グルメバイブルに掲載せず)」を苗穂と薄野にオープンさせた。そして、2020年の12月に「MEN-EIJI」が新たにプロデュースするフランチャイズ店「札幌タンメン MEN-EIJI」が加わった。
 タンメンとは、野菜や豚肉などの具材を炒め、そこに鶏ガラスープを加えて旨味を抽出し、麺にかけたもので、モヤシと豚挽肉を炒めてスープと煮込むサッポロラーメンと調理法が類似している。本場・関東のタンメンは、どちらかというと塩味でサッパリとしていて塩ラーメンに近いが、「札幌タンメン」は「長崎ちゃんぽん」寄りの濃厚系である。かつて、「山嵐(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」が、薄野中心部にちゃんぽん専門店「札幌ちゃんぽん 股旅」をオープンさせたことがあるが、この店は既に閉店している。しかし、この店のちゃんぽんが豚骨タンメンと名前を変え、現在でも「山嵐天上天下龍我独尊(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」で食べることができる。「山嵐天上天下龍我独尊」の豚骨タンメンは、通常の塩味の「白タン」と辛いバージョンの「赤タン」の2種類がある。豚骨スープと鶏白湯との違いこそあれ、「札幌タンメン」も塩と辛いバージョンの2種類があり、発想としては、「山嵐」にインスパイアされたほぼ同じ麺と考えても良いと思う。
 テレビ塔の地下にある店舗に入ると、手前と中央にカウンター席があり、奥にテーブル席がある。コロナ禍でのオープンだったせいか、カウンター席は白いアクリル板で仕切られている。まずは、自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、タンメン(札幌タンメンと札幌辛いタンメンの2つ)、つけ麺(札幌タンメンつけ麺と札幌辛いタンメンつけ麺の2つ)、汁なしタンメン(札幌汁なしタンメンと札幌辛い汁なしタンメンの2つ)の3種がある。ディナータイムには、これに味噌味バージョンが加わる。また、サイドメニューには、「唐揚げ」と「鶏油飯」、「チーロー飯」などがある。
 全ての麺には、たっぷりの道産野菜が入っているが、あくまでもメインはモヤシとキャベツで、それに豚挽肉が少し加わる。野菜は火の通し方が良く、キャベツの食感と甘みがいい。また、ブラックペッパーとたっぷりの刻み生姜がのっているのも特徴だ。ベースとなるスープは、北海道産鶏100パーセントの鶏白湯スープで、白濁したコラーゲンたっぷりのスープは、濃厚でありながらも繊細で、ニンニクが出過ぎておらず、実に完成度の高いスープである。スープが素晴らしいだけに、インパクトを出すための刻み生姜は不用であり、別盛りにしてもらった方良いかも。もしも入れて食べるのならば、まずはそのまま食べ、後半に加えて、さらに昆布酢を少し入れていただくのがベスト。
 麺は「MEN-EIJI」らしく、かなりこだわっている。留萌市と小平町でのみ栽培されている硬質小麦「ルル ロッソ」を使用し、無添加で作られているという。しかし、タンメンで使われている中太の縮れ麺は、コシがあるものの弾力に欠け、ちょっと微妙だ。一方、つけ麺で使用されているストレートの太い平麺は、冷やもりなのでモチモチとしており、タンメンの縮れ麺よりもずっといい。なので、僕のお勧めはつけ麺で、とくに辛い「札幌辛いタンメンつけ麺」がお勧めである。もちろん、ベースとなっているのは「札幌辛いタンメン」であるが、ラー油やブラックペッパーによる辛味が加わることで、通常の「札幌タンメン」よりも味に深みが増している。汁なしタンメンは、下にオイリーな汁が溜まるので、よくかき混ぜていただく。ストレートの太い平麺はもっちりとしており、通常のタンメンよりもボリュームを感じる。「混ぜそば」というよりも、野菜炒めがたっぷりと入っているので、オイリーな野菜焼きそばといった感じだ。
 サイドメニューの「唐揚げ」は、ニンニクと生姜が効いた醤油味のオーソドックスなもの。「鶏油飯」は、ラー油と鶏油がかかったご飯で、「チーロー飯」は、「鶏油飯」に蒸し鶏がのったご飯。どれもそのまま食べると脂っこく、さほど魅力を感じないご飯だが、これにタンメンのスープを入れて食べると、辛さと鶏油が相まって最高のパフォーマンスを発揮する。
 ちなみに、店員の教育もよく行き届いており、ラーメン店としてはかなり好感の持てる店である。(2021年4月追加)

中央区大通西1丁目 さっぽろテレビ塔 地下1階  
電話番号:050-8881-0080
定休日:不定休
営業時間:11時〜20時
予算:札幌タンメン880円、札幌辛いタンメンつけ麺1000円
アクセス:地下鉄大通駅から地下街オーロラタウンへ向かうと、さっぽろテレビ塔の地下へ直結している。大通駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:さっぽろテレビ塔
お勧めポイント:野菜たっぷりの濃厚系タンメン

テレビ塔の地下にあります まずは、自動券売機で食券を購入 メニューを見ると、タンメン(札幌タンメンと札幌辛いタンメンの2つ)、つけ麺(札幌タンメンつけ麺と札幌辛いタンメンつけ麺の2つ)、汁なしタンメン(札幌汁なしタンメンと札幌辛い汁なしタンメンの2つ)の3種がある。ディナータイムには、これに味噌味バージョンが加わる。また、サイドメニューには、「唐揚げ」と「鶏油飯」、「チーロー飯」などがある 手前と中央にカウンター席があり、奥にテーブル席がある。コロナ禍でのオープンだったせいか、カウンター席は白いアクリル板で仕切られている。これは手前のカウンター席 中央のカウンター席 奥のテーブル席 言えば、マスクケースがもらえます 言えば、紙エプロンも出てきます いろいろなこだわりがあるようです 「札幌タンメン」 全ての麺には、たっぷりの道産野菜が入っているが、あくまでもメインはモヤシとキャベツで、それに豚挽肉が少し加わる。野菜は火の通し方が良く、キャベツの食感と甘みがいい。また、ブラックペッパーとたっぷりの刻み生姜がのっているのも特徴 ベースとなるスープは、北海道産鶏100パーセントの鶏白湯スープで、白濁したコラーゲンたっぷりのスープは、濃厚でありながらも繊細で、ニンニクが出過ぎておらず、実に完成度の高いスープである。スープが素晴らしいだけに、インパクトを出すための刻み生姜は不用であり、別盛りにしてもらった方良いかも。もしも入れて食べるのならば、まずはそのまま食べ、後半に加えて、さらに昆布酢を少し入れていただくのがベスト 麺は「MEN-EIJI」らしく、かなりこだわっている。留萌市と小平町でのみ栽培されている硬質小麦「ルル ロッソ」を使用し、無添加で作られているという。しかし、タンメンで使われている中太の縮れ麺は、コシがあるものの弾力に欠け、ちょっと微妙 「札幌辛いタンメン」 刻み生姜とブラックペッパーにラー油が加わることで、更にスープの深みが増している 「チーロー飯」は、「鶏油飯」に蒸し鶏がのったご飯 そのまま食べると脂っこく、さほど魅力を感じないご飯だが、これにタンメンのスープを入れて食べると、辛さと鶏油が相まって最高のパフォーマンスを発揮する 「札幌辛いタンメンつけ麺」 ベースとなっているのは「札幌辛いタンメン」である つけ麺で使用されているストレートの太い平麺は、冷やもりなのでモチモチとしており、タンメンの縮れ麺よりもずっといい 最後はスープ割りで 「札幌辛い汁なしタンメン」 下にオイリーな汁が溜まるので、よくかき混ぜていただく。ストレートの太い平麺はもっちりとしており、通常のタンメンよりもボリュームを感じる。「混ぜそば」というよりも、野菜炒めがたっぷりと入っているので、オイリーな野菜焼きそばといった感じだ 「鶏油飯」は、ラー油と鶏油がかかったご飯 サイドメニューの「唐揚げ」は、ニンニクと生姜が効いた醤油味のオーソドックスなもの

カオスヘブンChaos Heaven

 薄野の外れにある人気のスープカレー専門店。古い建物の階段を上がり、2階にある店舗に入ると、正面にオープンキッチンのカウンター席があり、両側にテーブル席がある。外観から想像していたよりも、かなりキャパが大きめだ。
 メニューを見ると、基本の具材は9種類あり、「ザンギカレー」や「味付ジンギスカンカレー」などといったローカルフードっぽい具材や、月替わりの「マンスリーカレー」などもある。
 鶏ガラベースのスープは、基本の「カオススタイル」とプラス100円の「トマトスタイル」、そしてプラス150円の「ミルクスタイル」と「ココナッツスタイル」の4種類。一番人気は、北海道牛乳が入ったこの店オリジナルの「ミルクスタイル」らしいが、僕のお勧めは「カオススタイル」の「ラムキーマ」。基本の辛さは1〜10までの10段階で、有料で30まで辛さをアップできる。お勧めの辛さは、店でいう中辛の4番。トッピンの種類は29種類と、スープカレー店の中ではかなり充実している。もしも、他の具材のカレーを注文したときには、「ラムキーマ」のトッピングも選択肢に入れてほしい。
 全ての基本となる「カオススタイル」スープは濃厚で、ホールスパイス感もしっかりと感じられる。また、ライスは雑穀米であるが、この雑穀米とスープとの相性は抜群である。
 間違いなく、薄野エリアでは「スープカリー yellow(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」と並ぶトップレベルのスープカレー店である。現在では、「Uber Eats」、「Wolt」、「出前館」、「Foodpanda」の4つのデリバリーサービスからも注文できるので便利。(2020年10月取材)

中央区南5条東2丁目12-3  
電話番号:011-562-1555
定休日:水曜(月に1度不定休あり)
営業時間:11時半~21時半
予算:ラムキーマ1280円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て右へ進む。メルキュールホテル札幌、アパホテル札幌・すすきの駅前、ダイワロイネットホテルを過ぎ、創成川の交差点を渡って進むとすぐ右側にある。すすきの駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:ダイワロイネットホテル・札幌すすきの
お勧めポイント:薄野エリアのトップレベルのスープカレー専門店

薄野交差点から続く月寒通沿いにあります ココです! 古い建物の階段を上がり、2階にある店舗に入ると・・・ 正面にオープンキッチンのカウンター席があり 両側にテーブル席がある。外観から想像していたよりも、かなりキャパが大きめだ 基本の具材は9種類 ザンギカレー」や「味付ジンギスカンカレー」などといったローカルフードっぽい具材や、月替わりの「マンスリーカレー」などもある 鶏ガラベースのスープは、基本の「カオススタイル」とプラス100円の「トマトスタイル」、そしてプラス150円の「ミルクスタイル」と「ココナッツスタイル」の4種類 ライスは200gまでは無料 基本の辛さは1〜10までの10段階で、有料で30まで辛さをアップできる。お勧めの辛さは、店でいう中辛の4番 トッピンの種類は29種類と、スープカレー店の中ではかなり充実している。もしも、他の具材のカレーを注文したときには、「ラムキーマ」のトッピングも選択肢に入れてほしい スパイスの香りを大切にするため、注文を受けてから1人前ずつ作るので時間がかかるという説明文が・・・ 「チキチキ」の「カオススタイル」 「チキチキ」のチキンは硬めで、スープに浸されいる。僕は煮込まれた柔らかい方が好み ライスは雑穀米であるが、この雑穀米とスープとの相性は抜群

ゴゾGOZO

 バスク風チーズケーキは、スペインのサン・セバスチャンにある料理店「ラ・ビーニャ」のレシピをもとに作られたベイクドチーズらしいが、ローソンが2019年に「バスクチーズケーキ」を発売したのをきっかけに、全国的なブームとなった。その後、セブンイレブンもなども追随し、今や一般的な街の洋菓子店でも見かけるほどのメジャー商品に成長した。
 このGOZOは、札幌唯一のバスクチーズケーキ専門店である。販売されているバスクチーズケーキは1〜2名用の9㎝と6〜8名用の15㎝の2種類のみ。この他に、「ブルーチーズのバスクケーキケーキ」もあるが、これはネット販売用の冷凍品。
 バスク風チーズケーキは、外側を茶色く焦がしているため、濃厚なクリームチーズにキャラメルの風味が加わったようなイメージであったが、この店のものは、それほどキャラメル感が強くない。チーズの風味は濃厚だが、意外にサッパリとしているのでいくらでも食べられる。食感は真ん中がトロトロで、周りがシットリとしており、ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキの中間のような感じである。9㎝の小さなサイズでも、見た目よりもボリュームがあり、2名でちょうど良いくらい。
 冷凍となってしまうが、下記のネットショップからは宅配もしてもらえる。(2020年4月取材)
https://webshop.gozo.jp

中央区南6条西17丁目2-5   
電話番号:011-252-9533
定休日:水曜
営業時間:9時〜19時
予算: 9㎝(1〜2名用)900円、15㎝(6〜8名用)3800円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅2番出口を出て右へ。次の信号(ピタットハウス、アパマンショップあり)を右折し、札幌医科大学附属病院、ファミリーマート、北星女子中学高等学校、渥美工業を過ぎたらすぐ右側にある。地下鉄東西線・西18丁目駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:北星女子中学高等学校
お勧めポイント:バスクチーズケーキの専門店

住宅街の・・・ ココです! 店頭販売の他に、冷凍にして全国発送してもらえます 販売されているバスクチーズケーキは1〜2名用の9㎝と6〜8名用の15㎝の2種類のみ 9㎝の小さなサイズでも、見た目よりもボリュームがあり、2名でちょうど良いくらい

そば喜り よし田

 2019年の11月に開店した昼間営業のみの蕎麦店。店の前には駐車スペースがあり、店内の奥にはカウンター席、そして手前にはテーブル席がある。
 メニューは通年のものと季節のものがあるが、いずれにせよ、この店は冷たい蕎麦がいい。何故ならば、この店は細切り蕎麦の店だからである。石臼挽きされた自家製粉で打たれた冷たい蕎麦は、しっかりとコシがあって喉越しも良いが、細めなだけに、温かい蕎麦になるとこの良さが半減してしまう。また、冷たい蕎麦のつけ汁は辛口の本格的な江戸前風であるが、温かい蕎麦になると、何故かつゆが薄く感じられてしまう。
 お勧めの冷たい蕎麦は、「月見とろろ」、「青さのりせいろ」、「鴨せいろ」の順にお勧め。とくに「月見とろろ」は、トロロに汁がよく絡み、黄身の濃厚さが冷たい蕎麦の美味しさを最大限に引き出している。季節メニューである「青さのりせいろ」は、アオサ海苔の香りとつけ汁が最高の相乗効果を生み出している。「鴨せいろ」には、鴨肉のスライスと鴨ツクネが入っており、具材と汁のバランスが最高である。温かい蕎麦で唯一お勧めなのは、「カレー(南蛮)」。辛さが全くなくスパイシーさもないが、旨味あふれる汁の美味しさが秀逸で、思わず一気に飲み干してしまうほど。
 ちなみに、天ぷらは特に秀でている訳ではないが、火の通し方は悪くない。また、蕎麦湯は薄めの普通の蕎麦湯である。(2020年10月取材)

白石区中央2条5丁目4-3  
電話番号:011-799-1869
定休日:水曜
営業時間:11時〜15時
予算:月見とろろ900円、鴨せいろ1350円
アクセス:地下鉄東西線・白石駅5番出口を出て、ツルハドラッグの角を左折する。パチスロDaiwa、札幌北楡病院、白石内科クリニック、日産プリンス札幌、やわらぎ斎場を過ぎ、オートバックスの交差点を左折し、300mほど進むと左側にある。白石駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:オートバックス札幌白石、麺や虎鉄 白石店
お勧めポイント:「月見とろろ」が秀逸な新進気鋭の蕎麦店

店の前には駐車スペースがあります 店内の奥にはカウンター席が、そして手前にはテーブル席があります この店の蕎麦は、厳選された北海道産の蕎麦実の殻をむいた状態(丸抜きの蕎麦の実)を、毎日石臼で自家製粉して打っているとのことです 冷たい蕎麦のメニュー 温かい蕎麦のメニュー 使用している蕎麦と食材の産地や季節の蕎麦メニューは、黒板に書かれています 僕の一押しの冷たい蕎麦「月見とろろ」 トロロに汁がよく絡み、黄身の濃厚さが冷たい蕎麦の美味しさを最大限に引き出している 石臼挽きされた自家製粉で打たれた冷たい蕎麦は、しっかりとコシがあって喉越しも良い 冷たい蕎麦のつけ汁は辛口の本格的な江戸前であるが、蕎麦湯は薄めの普通の蕎麦湯 季節メニューである「青さのりせいろ」は、アオサ海苔の香りとつけ汁が最高の相乗効果を生み出している 「鴨せいろ」 鴨肉のスライスと鴨ツクネが入っており、具材と汁のバランスが最高である 「海老天ぷら(せいろ)」 天ぷらは特に秀でている訳ではないが、火の通し方は悪くない 「かしわせいろ」 温かい蕎麦で唯一お勧めなのは、「カレー(南蛮)」。辛さが全くなくスパイシーさもないが、旨味あふれる汁の美味しさが秀逸で、思わず一気に飲み干してしまうほど 温かい蕎麦「かしわ」温かい蕎麦「月見山かけ」

SOUP CURRY KING

 2017年に大通・薄野エリアに新たにセントラル店がオープンし、とても便利になった。さらに、「Uber Eats」、「Wolt」、「出前館」、「Foodpanda」、「dデリバリー」などといった宅配サービスとも提携したため、店舗に行かなくても自宅で食べられるようになった。
 本店はカフェのような雰囲気。左側にカウンター席、右側にテーブル席があり、真ん中に広めの通路がある。また、セントラル店は街中のビルの地下にあり、手前にカウンター席、奥にテーブル席があって本店よりやや広めだ。
 どちらの店舗もスープは1種類のみで、ココナッツミルクが入っているのか?と思うくらい黄色っぽい色をしている。薄野にある 「soup curry yellow(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を)」 のスープの色にやや近い。豚骨と鶏ガラを2日間煮込んで作られたという上質なスープは、魚介系の風味と野菜の甘さが感じられる。柚子と黒酢を使っているらしいが、全く気にならない。いや、全く感じられないと言っていいくらいスープに溶け込んでいて美味しい。メニューは、本店とセントラル店では若干異なる。本店のみのメニューは、「牛スジ豆腐カリー」と「ラムカリー」、「ラム野菜カリー」、セントラル店のみのメニューは、「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」と「ビーフカリー」、「ビーフ野菜カリー」である。「チキンカリー」、「チキン野菜カリー」、「ポーク角煮カリー」、「ポーク角煮野菜カリー」、「納豆挽肉カリー」、「シーフードカリー」、「野菜カリー」などは共通メニューで、この他に両店ともに月替わりの「マンスリーカリー」もある。
 本店のお勧めは、柔らかい牛スジと豆腐が入った「牛スジ豆腐カリー」と「チキンカリー」、セントラル店のお勧めは、「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」と「チキンカリー」である。辛さは全く辛くない0番からJoker(+250円)まで15段階あり、中辛は2番であるが、このスープには2〜3番が最も良く合うと思う。ライスは麦入りのターメリックライスで、全てのカレーはテイクアウトが可能。(2020年12月更新)
http://soupcurry-king.shop/menu/index.html

【セントラル】
中央区南二条西3丁目13-4 カタオカビル地下1階
電話番号:050-5304-7425
定休日:不定休
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜14時半、17時半〜21時、【土日・祝日】11時半〜21時
予算:チキンカリー1100円、粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー(セントラル店のみ)1300円
アクセス:地下鉄大通駅・ポールタウンPARCO前の出口を出て、路面電車が走る駅前通を薄野方向へ進む。北海道信用金庫本店のある一つ目の信号を左折すると、すぐ左側にあるビル。大通駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:北海道信用金庫本店

豊平区平岸3条16丁目1-1 
電話番号:011-821-0044
営業時間:平日11時半~15時、17時~22時半 土日・祝日11時半~21時半
定休日:不定休
予算:チキンカリー1100円、牛スジ豆腐カリー(本店のみ)1250円
アクセス:地下鉄南北線・南平岸駅西出口を出て左へ。「マックスバリュー」角を右折して200mほど進み、平岸通の信号を左折。平岸小学校前の歩道橋を過ぎ、Y字路の交差点の左側にある。南平岸駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:マックスバリュー、平岸小学校
お勧めポイント:魚介系テイストの美味しいスープカレー

本店です!本店はカフェのような雰囲気ラッシー本店のみのメニュー「牛スジ豆腐カリー」ライスは麦入りのターメリックライス「牛スジ豆腐カリー」のアップ 「牛スジ豆腐カリー」を更にアップ 「チキンカリー」「チキンカリー」のアップ北海道信用金庫本店のある一つ目の信号を左折すると、すぐ左側にあるこのビル 地下への階段を下りると・・・ ココです! セントラル店は、手前にカウンター席があり、コロナ対策の衝立が置かれている 奥にテーブル席があるが、テーブル間隔も広くとられている セントラル店 メニュー1 セントラル店 メニュー2 セントラル店 メニュー2 今年3月のマンスリーカリーは、「炭炙り豚角煮カリー」 英語メニューもあります 韓国語メニューもありますセントラル店限定のお勧めメニュー「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」

閉店  椿さんど 円山本店

 「椿サロン」は、桑園エリアにあるオシャレなカフェ。日高の新冠町や東京の銀座そして渋谷、さらには台北などにも多店舗展開している。また、姉妹店の 「椿サロン・赤れんがテラス店」は、パンケーキが美味しいと評判の店である。しかしながら、フワフワ感を追求するあまりメレンゲの風味が小麦の風味を上回り、バランスが悪く、グルメバイブルの掲載を見送った。一方、2020年3月にオープンした「椿さんど 円山本店」は、「椿サロン・赤れんがテラス店」のような焼きたてのパンケーキを食べさせるカフェではなく、テイクアウト専門店である。
 販売しているパンケーキは、フルーツをサンドした、いわゆるフルーツサンドパンケーキである。予めカットされている「椿さんど」と、カットされていないホールタイプの「椿けーき」の2タイプがあり、何れも焼きたてではなく、焼いた後に一晩寝かせたものだ。そうすることで、シットリと味が凝縮するという。実際に食べてみると、確かに焼きたてとは異なる何とも言えないシルキーなフンワリ感があり、これもありだなと思わせる美味しさ。加えて、生クリームがさっぱりと軽くピュアで、フルーツが入っていなくても旨いやつである。
 販売されている商品は、フルーツ入手の関係上、季節によって入れ替わる。これまでの「椿さんど」は、「バナナ」、「キウイ」、「ゴールデンキウイ」、「いちご」、「でこぽん」、「ルビーグレープフルーツ」、「ゴールデンパイン」など、「椿けーき」は、「ベリーベリー」、「チョコばなな」、「モンブラン」、「いちご」などである。僕のお勧めは、「椿さんど」は、「ゴールデンキウイ」と「バナナ」、「椿けーき」なら、「ベリーベリー」と「モンブラン」である。とくに注意しておきたい点は、「椿けーき」の販売は開店時の午前10時ではなく、11時からであること、そして、人気の「ベリーベリー」すぐに売り切れるので、前日までに予約することである。
 ちなみに、今年の12月には、2店舗目となる「椿さんど ポールタウン店」が街の中心部にオープンした。それでも行くのがめんどうだという方は、「Wolt」によるデリバリーも可能である。(2020年9月取材)
https://tsubakisando.wixsite.com/website

中央区大通西23丁目1-14  
電話番号:011-616-7855
定休日:不定休
営業時間:10時〜18時(椿けーきの販売は11時から)
予算:椿さんど320〜370円(季節の素材により価格は変動)、椿けーき・ベリーベリー1750円、モンブラン1650円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口を出て、西25丁目通の交差点を過ぎ、フードセンター円山店の交差点を左折すると右側。円山公園駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:フードセンター円山店
お勧めポイント:シットリふわふわの美味しいパンケーキ

【椿さんど・ポールタウン店】 
中央区大通西4丁目 ポールタウン内
電話番号:011-596-0700
定休日:不定休
営業時間:10時〜20時
アクセス:地下鉄大通駅からすぐ

西24丁目と23丁目の間の通りにあります ココです!時計修理で全国的にも有名な石橋時計店の隣です テイクアウト専門なので、店はコンパクトです 入口ではパンケーキが焼かれています ショーケースの「椿さんど」 椿サンドは横長の箱に入っています オープンするとこんな感じ 僕の一押しの「椿さんど・ゴールデンキウイ」 裏から見たところ。メープルシロップをかけています 僕の一押しの「椿けーき・モンブラン」 もう一つの僕の一押し「椿けーき・ベリーベリー」 「椿けーき・チョコばなな」 「椿けーき・いちご」 ショーケースの右側では、「椿サロン」のコーヒー豆が販売されている「椿けーき」の販売は開店時の午前10時ではなく11時からであるので、ご注意を!

鮨 かね善(かねよし)

 長年にわたり、「すし善 本店」の店長をされていた大金さんが独立して開いた店。店は地下鉄・円山公園駅に近く、アクセスもいい。店内に入ると、白木のカウンター席があり、L字型なのでゆったりと過ごすことができる。
 今回はお任せにしたが、まずは「干し数の子」からのスタート。「ヒラメ」、「ホタテ」、「真つぶ」、「真鯖」と刺身が続き、「ウニ豆腐」、さらに、「本マグロ」の刺身が出て、ここからは握りとなる。「ヒラメの昆布締め」、「コハダ」、「真アジ」、「本マグロの大トロ」、「炙ったホッキ貝」、「イクラの手巻き」、「真イカ」、「真鯖の白板昆布のせ」、「煮穴子」と続き、そしてデザートで終了となった。
 ちなみに、久しぶりに大金さんの握りを食べたが、その姿は美しく、さすがは銀座の寿司御三家といわれた「なか田」の系譜を受け継ぐ「すし善」出身者の握りであった。しかしながら、かつての大金さんと比べると、さすがにピークを過ぎた感は否めず、全体的な満足度としては1.5星くらいかも。(2020年9月取材)

中央区北1条西23丁目2-3 バルボー二表参道1階  
電話番号:011-215-5677
定休日:水曜
営業時間:【月曜、火曜】17時〜21時、【木曜〜日曜】11時〜14時、17時〜21時
予算:2万円前後
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口を出て、西25丁目通の交差点を左折する。円山小学校を過ぎ、東光ストア円山店のある交差点を右折し、一つ目の信号を過ぎた左側。円山公園駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:東光ストア円山店
お勧めポイント:すし善本店の店長をしていた大金さんの美しい握りが楽しめる

店は地下鉄・円山公園駅に近く、アクセスもいい。北1条通沿いの・・・ ココです! 店内に入ると、白木のカウンター席があり、L字型なのでゆったりと過ごすことができる 今回はお任せにしたが、まずは「干し数の子」からのスタート。続いて刺身が出てくるが、素材はどれも一級品 ヒラメの刺身 ホタテの刺身 真ツブの刺身 真鯖の刺身 ウニ豆腐 本マグロの刺身 ヒラメの昆布締め コハダの握り 真アジの握り 本マグロの大トロの握り 炙ったホッキ貝の握り イクラの手巻き 真イカの握りは塩で 真鯖の白板昆布のせの握り 煮穴子の握りデザート

鮨 かん壱

 「鮨一(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照)」の寿司職人が独立して開いた店。店内に入ると、右側には使われていない小さめの個室があり、左側にゆったりとしたオープンキッチンのカウンター席がある。元フレンチ店だったものを、ほぼそのまま使用しているらしい。白を基調としたインテリアは、寿司店としては少し違和感を覚えるが、これはこれで今時の寿司屋っぽいような気もする。
 この店は、いろいろなつまみを食べて、最後は握りで締めたいという方にお勧めである。この日は、先ず「羅臼の毛蟹の茶碗蒸し」からのスタート。続いて「イクラの醤油漬けと生ウニ」、「2時間酒蒸にした礼文の蒸し鮑」、「キンキのしゃぶしゃぶ」、「煮ダコ」といった酒のアテが続き、ここからは握りを2貫「大間の120キロの本マグロの剥がし」と「本鮪のトロの炙り」、そして再びつまみとなる。「数の子の海苔巻き」は歯ごたえ抜群で、「ミンククジラ」はとろけるような美味しさ。ここから再び握りにチェンジし、「タラバガニの内子の軍艦巻き」、「青森産の真イカ」、「本鮪の漬け」、さらに、アテの「厚岸産ホッキ貝の磯辺巻き」を挟んで握りへと続く。「ホッキ貝の炙り」、「根室・大助(キングサーモン)の背トロ」、「鮭の筋子の軍艦」、「クルマエビ」、「コハダ」、さらに「炙りタラコ」を挟んで、「平目」、「真サバ」、「中トロの手巻き」。ここで終了かと思いきや、さらに味噌汁が出て、「対馬の煮穴子」で終了となった。
 実際の評価としては一つ星半くらいであるが、研究熱心な若い店主の今後に期待しての2つ星評価となった。(2020年10月取材)

中央区大通西16丁目3-8 ファランドール大通1階  
電話番号:011-676-8883
定休日:日曜(予約により営業することも可)、不定休あり
営業時間:【昼】12時〜14時、【夜】17時〜21時
予算:15000円前後
アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅・5番出口を出て右へ。ローソンのある1つ目の交差点を左折すると左側にある。西18丁目駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ローソン札幌・西15丁目店
お勧めポイント:酒とつまみを食べて最後は握りで締めたいという方にお勧め

ココです! 店内に入ると、右側には使われていない小さめの個室があり、左側にゆったりとしたオープンキッチンのカウンター席がある。元フレンチ店だったものを、ほぼそのまま使用しているらしい。白を基調としたインテリアは、寿司店としては少し違和感を覚えるが、これはこれで今時の寿司屋っぽいような気もする 本日のネタ この店は、いろいろなつまみを食べて、最後は握りで締めたいという方にお勧めである。この日は、先ず「羅臼の毛蟹の茶碗蒸し」からのスタート 続いて「イクラの醤油漬けと生ウニ」 「2時間酒蒸にした礼文の蒸し鮑」は肝と和えて 「キンキのしゃぶしゃぶ」 「煮ダコ」といった酒のアテが続き・・・ ここからは握りを2貫「大間の120キロの本マグロの剥がし」と・・・ 「本鮪のトロの炙り」 そして再びつまみとなる。「数の子の海苔巻き」は歯ごたえ抜群 「ミンククジラ」はとろけるような美味しさ ここから再び握りにチェンジし、「タラバガニの内子の軍艦巻き」「青森産の真イカ」 「本鮪の漬け」 さらに、アテの「厚岸産ホッキ貝の磯辺巻き」を挟んで握りへと続く 「ホッキ貝の炙り」 「根室・大助(キングサーモン)の背トロ」 「鮭の筋子の軍艦」 「クルマエビ」 「コハダ」 さらに「炙りタラコ」を挟んで・・・ 「平目」 「真サバ」 「中トロの手巻き」 ここで終了かと思いきや、さらに味噌汁が出て・・・「対馬の煮穴子」で終了となった

CHINESE DINING 楽○

 「札幌四川飯店(→ 札幌グルメバイブル・中華料理の頁を参照)」の店長をしていた金子さんが、料理人を引き連れて独立した薄野の四川料理店。立ち退きに伴い、今年移転してリニューアルオープンした。
 この店の料理は基本的に札幌四川飯店とほぼ同じであるが、メニューにない料理もリクエストすれば、可能な限り作ってもらえる。これまで、この店を札幌グルメバイブルに掲載しなかった理由は、店内が禁煙でないことである。オーナーの金子さん自身が愛煙家であるせいか、多くの客が喫煙する環境なのである。今回、「テイクアウト・デリバリー」のコーナーを新たに新設したことで、やっと掲載できることに。
 この店の料理は、提携している宅配の「Wolt」からも注文できる。しかし、Woltの宅配メニューは品数が少なく限られているので、この店の魅力が半減してしまう。なので、可能であれば、車で店の前まで行って商品を受け取った方が、いろいろな料理を楽しむことができる。
 僕のお勧めは、「陳麻婆豆腐(Woltでは、麻婆豆腐をオプションで辛の陳麻婆豆腐に変更して注文可能)、「大海老チリソース(Woltでも注文可能)」、「麻婆茄子」、「豚肉と搾菜の細切り炒め」、「豚肉と高菜の細切り炒め」、「牛ロースのカレー炒め」、「四川風春雨の煮込み」、「鶏肉とカーシュナッツのピリ辛炒め」、「鶏肉の唐辛子炒め」、「干し貝柱入り白菜の煮込み」、「イカと黄ニラの炒め物」、「ザーサイとレタスの炒飯」、「蟹あんかけチャーハン」など。味付けは全体にやや甘めではあるが、デリバリー中華としてはかなり美味しい。今回、デリバリーでの評価は2つ星としたが、実店舗としての評価はギリギリ1つ星くらいと考えてほしい。
 ちなみに、10万円以上のパーティーコース(10万円で、大皿15品くらい)をオーダーすれば、オーナー自ら車でデリバリーしてくれるので、親戚や友人などの集まり、職場などのパーティーにも利用できる。(2020年12月追加)

中央区南五条西4丁目 コウチャンビル1階  
電話番号:050-5456-1703
定休日:日曜
営業時間:【月曜〜木曜】、【金曜、土曜】
予算:陳麻婆豆腐1000円(小)、大海老チリソース1600円(小)
アクセス:札幌地下鉄南北線・すすきの駅4番出口を出て、札幌東急REIホテルの角を左折する。最初の信号のない交差点を左折するとすぐ右側のビル。すすきの駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:札幌東急REIホテル
お勧めポイント:デリバリーで本格的な中華料理を味わえる

左が「豚肉と高菜の細切り炒め」、右が「牛肉の黒コショウ炒め」(いすれも小) 左が「鶏肉の辛子炒め」、右が「イカのオイスター炒め」(いすれも小) 左が「陳麻婆豆腐」,右が「四川風春雨の煮込み」(いすれも小) 左が「麻婆茄子」、右が「大海老チリソース」(いすれも小)「ザーサイとチャーシューのチャーハン」(いすれも小)

閉店 かれーパンだ。

 狸小路にオープンしたカレーパン専門店。面白いネーミングからも何となく分かるように、実はこの店、全国で次々と行列パン店を成功させているジャパンベーカリーマーケティングの岸本拓也氏による直営店である。彼のビジネスモデルは、一から修行をしなくても人気パン店のオーナーになれるということ。札幌でも麻生の「でぶぱん」や桑園の「乃木坂な妻たち」などをプロデュースしている。
 まずは行列に並ぶ。レジの横にはフライヤーが置かれ、その場で熱々が揚げられている。メニューを見ると、ギネス記録を持つカレーパンのプロ「パンパティ」と共同開発したというステーキ肉入りカレーパン「黒カレー」、「赤カレー」の2つと「クリームどら焼き」のみ。今のところ、人気故か、お一人様5個までという個数制限が設けられている。
 カレーパンの生地にはフランスパン専用の粉を使用しており、外がカリッと、生地がモッチリとした食感となっている。また、中のカレールーがたっぷりと入っているのもいい。お勧めは通称「黒カレー」の「Sexyカレーパン」で、本格的なカレー店のようなスパイシーな味わい。辛さは中辛程度で、それほど辛くはない。一方、通称「赤カレー」の「めんこいカレーパン」は、ほんのりと甘めのフルーツを感じられる味わい。こちらも悪くはないが、インパクトに欠ける。
 ちなみに、「クリームどら焼き」は、カレーパンに比べてコメントするほどのレベルではなかった。(2020年10月取材)
https://curry-pan-da.com

中央区南3条西4丁目16-2 3.4キノシタビル1階  
電話番号:011-206-0561
定休日:不定休
営業時間:11時〜20時
予算:円
アクセス:地下鉄南北線・大通駅を札幌三越方面へ出て、地下街ポールタウンをすすきの駅方面に進む。途中、右側の狸小路4丁目へ向かうエスカレーターで上がるとすぐ左側にある。大通駅より徒歩3分
最寄りのランドマーク:狸小路4丁目
お勧めポイント:外がカリッと、生地がモッチリとした美味しいカレーパン

ココです!ドアの向こうの右側にレジが、左側にガラス張りの調理場がある 今のところ、人気故か、お一人様5個までという個数制限が設けられている 店のこだわり ギネス記録を持つカレーパンのプロ「パンパティ」と共同開発したというステーキ肉入りカレーパン「黒カレー」、「赤カレー」 カレーパンの生地にはフランスパン専用の粉を使用しており、外がカリッと、生地がモッチリとした食感となっている 通称「赤カレー」の「めんこいカレーパン」は、ほんのりと甘めのフルーツを感じられる味わい。悪くはないが、インパクトに欠ける お勧めの通称「黒カレー」の「Sexyカレーパン」。本格的なカレー店のようなスパイシーな味わい。辛さは中辛程度で、それほど辛くはない 「クリームどら焼き」カレーパンに比べてコメントするほどのレベルではなかった

パティスリー ASAKA

 2019年秋に大通・円山エリアにオープンした洋菓子店。パティシエの安積さんは、「ザ・ペニンシュラ東京(→ 銀座グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」をかわきりに、「オーベルジュ・ド・リル サッポロ(→ 札幌グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」を経て独立した方である。
 シックなチョコレートカラーの外観の店内に入ると、ガラスケースの中には宝石のような美しい品々が並んでいる。どの品も、思わずどれを買おうか悩んでしまうほど美しい。店内は狭めなので、イートインスペースは設けられていない。
 僕のお勧めは、ムース系のケーキと「モンブラン」である。「モンブラン」は、注文を受けてから作られるので、多少時間を要する。土台のメレンゲがサクッと軽く、フランス産マロンペーストと生クリームの甘さが抑えられていていい。函館の「ペシェ・ミニョン乃木本店(→ その他北海道の旨い店・道南を参照)」のモンブランを彷彿とさせる逸品である。その他のお勧めは、キャラメルと洋梨の相性が絶妙なムースケーキ「ポワール キャラメル」、フワッと滑らかなチョコムースとヘーゼルナッツのカリッとした食感が素晴らしい「トリュフ オ カフェ」、とろけるマスカルポーネムースがタルト仕立てにされた「ティラミス オ モデルヌ」、挟まれた厚めのガナッシュ(チョコクリーム)がシットリ滑らかで、まるでクッキーケーキのような「オタール ショコラ」など。但し、「オタール ショコラ」のフランボワーズ版である「フランボワーズ ショコラ」は、酸味が強くお勧めできない。また、「ボンボンショコラ」は細い棒状で、中はトロッとしている。味的には悪くはないが、お勧めというレベルではない。もしも買うなら、フルーツ系よりも塩味が効いたキャラメルやコーヒーの方がいい。
 ちなみに、「ザ・ペニンシュラ東京」名物の「マンゴープリン」を模した「ココ マングー」は、何故か酸味が勝ってバランスが悪かった。(2020年3月〜5月取材)

札幌市中央区大通西17丁目2-1 大久保ビル1階  
電話番号:011-215-6222
定休日:月曜、火曜
営業時間:11時〜19時
予算:モンブラン550円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目6番出口を出て右へ。札幌日産自動車の交差点を左折する。一つ目の信号の手前左側にある。西18丁目駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:札幌日産自動車・本店
お勧めポイント: 繊細かつ洗練されたケーキが味わえる店

シックなチョコレートカラーの外観 ガラスケースの中には宝石のような美しい品々が並んでいる。どの品も、思わずどれを買おうか悩んでしまうほど美しい。店内は狭めなので、イートインスペースは設けられていない 「モンブラン」は、注文を受けてから作られるので、多少時間を要する。土台のメレンゲがサクッと軽く、フランス産マロンペーストと生クリームの甘さが抑えられていていい。函館の「ペシェ・ミニョン乃木本店」のモンブランを彷彿とさせる逸品である キャラメルと洋梨の相性が絶妙なムースケーキ「ポワール キャラメル」 「ショコラ アールグレイ フランボワーズ」は、アールグレイは香らずないが、フランボワーズの酸味とチョコレートのバランスは良い 「プラリネ 柚子」は、柚子の酸味と香りが前面に出過ぎていてバランス悪い とろけるマスカルポーネムースがタルト仕立てにされた「ティラミス オ モデルヌ」 「サンフォニー」は、4層のビターチョコケーキ。とろけてそれなりに美味しいが、4層とは思えない単調な味。酸味などが加わった複雑であれば良いのだが 「プランタン」。蜂蜜のムースとピンクグレープフルーツの爽やかな組み合わせ ワッと滑らかなチョコムースとヘーゼルナッツのカリッとした食感が素晴らしい「トリュフ オ カフェ」「ボンボンショコラ」は細い棒状で、中はトロッとしている。味的には悪くはないが、お勧めというレベルではない。もしも買うなら、フルーツ系よりも塩味が効いたキャラメルやコーヒーの方がいい「オタール ショコラ」挟まれた厚めのガナッシュ(チョコクリーム)がシットリ滑らかで、まるでクッキーケーキのよう

「食堂ろらんじゅ」としてリニューアルオープン ロランジェ L’ORANGE

 薄野の古いビルの2階にあるカウンターフレンチの店。若きオーナーシェフである大原さんは、「ル・バエレンタル(現・オーベルジュ・ド・リル サッポロ → 札幌グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」の他、ひらまつグループのレストランで修行し、大阪の「ラ・フェット ひらまつ」の料理長を勤めた人物。
 この店の料理は、北海道産素材にこだわった少量多皿コースである。ワインリストはないので、料理に合わせて6杯出るというお得なペアリングコースに。一品目の「秋鮭のムース」は、生イクラにイクラのパウダーが香る。二品目の「ゆり根と玉ねぎのロワイヤル」は、玉ねぎの甘みがいい。三品目の「カリフラワー・真鱈の白子のムースかけ」は、カレーの様な香りとクリーミーな白子の相性が抜群。四品目の「真ツブのカルパッチョとカブのポタージュ」は、滑らかなカブのポタージュに、シャキシャキとしたリンゴの食感が合うが、残念なら真ツブの存在感はなかった。五品目は、この店のスペシャリティである「毛蟹のラビオリ・アメリケーヌソース」。ラビオリというよりはむしろ、毛蟹をハンペンのようなメレンゲで包んだような感じだ。ソースは多少甘めであるが、濃厚なインパクトがあって悪くはない。六品目は「真鱈の顎のカダイフ揚げ」。酸味のあるマヨネーズ様のディップにつけて食べると、フィッシュ&チップスのようなサクッとした衣(トルコの食材で、小麦とトウモロコシなどでできた極細麺状の生地)が合う。七品目は「熟成した赤平産小鳩の炭火焼き」。スモークされた香り、肉質、塩加減、火の通し方、シェリービネガーの効いた酸味のソース、どれもが調和され、この日最高の逸品だった。そして、デザートが出て、ジャスミン茶とチョコレートのマカロンで終了となった。
 この店は、基本的に店主一人で調理している完全予約制の店であるため、混んでいると、出てくるのに多少時間がかかるかもしれない。しかし、どの料理も、美味しいものを食べさせたいというシュフの熱意が伝わってくるものばかりだ。これで、もう少し料理の完成度が高まれば、ブレイクスルーしそうな予感がする。現時点では1.5星くらいであるが、コスパ抜群であることと、今後の期待を込めて2つ星とした。(2020年1月追加)
https://lorange-sapporo.com

中央区南五条西3-1 5・3BLD 2階  
電話番号:011-213-0803 
定休日:日曜
営業時間:17時半〜22時半
予算:お任せコース8000円(完全予約制)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て、右の薄野交番側に向かわず、左の交差点を左折し、駅前通を南へ進む。「ROUND1」の信号を過ぎ、次の交差点を左折して進むと左側のビル。地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:ROUND1
お勧めポイント:コスパ抜群のカウンターフレンチ

このビルの2階です エレベーターを出て廊下を進むと ココです! 客席はオープンキッチンのカウンター席のみ この店の料理は、北海道産素材にこだわった少量多皿コース。一品目の「秋鮭のムース」 生イクラにイクラのパウダーが香る 二品目の「ゆり根と玉ねぎのロワイヤル」 玉ねぎの甘みがいい 三品目の「カリフラワー・真鱈の白子のムースかけ」は炙られ、カレーの様な香りとクリーミーな白子の相性が抜群 四品目の「真ツブのカルパッチョとカブのポタージュ」 滑らかなカブのポタージュに、シャキシャキとしたリンゴの食感が合うが、残念なら真ツブの存在感はなかった 五品目は、この店のスペシャリティである「毛蟹のラビオリ・アメリケーヌソース」 ラビオリというよりはむしろ、毛蟹をハンペンのようなメレンゲで包んだような感じ。ソースは多少甘めであるが、濃厚なインパクトがあって悪くはない 六品目は「真鱈の顎のカダイフ揚げ」。酸味のあるマヨネーズ様のディップにつけて食べると、フィッシュ&チップスのようなサクッとした衣(トルコの食材で、小麦とトウモロコシなどでできた極細麺状の生地)が合う 七品目は「熟成した赤平産小鳩の炭火焼き」 スモークされた香り、肉質、塩加減、火の通し方、シェリービネガーの効いた酸味のソース、どれもが調和され、この日最高の逸品だった デザート(詳細は忘れました) ジャスミン茶と小菓子で終了小菓子はチョコレートのマカロン

とんかつ檍(あおき)札幌店

 東京・蒲田が本店の人気とんかつ店。蒲田店、大門店、銀座店に続き、東京以外で初出店となるのがこの札幌店。何と言っても「とんかつ檍」は、旨味が半端ないことで知られる無菌豚「林SPF豚」を使用しているということで有名。
 店は薄野に近い札幌中心部のビルの1階にある。確か以前ここは、有機珈琲を扱う店だった様な気がする。トンカツ屋とは思えない明るく清潔な店内は、L字カウンター席とテーブル席が1つのみ。テーブル上には、ソースや醤油の他、岩塩が置かれている。肉によほどの自信があるのか、店では塩で食べることを勧めており、ヒマラヤ岩塩ナマック、ペルシャホワイト、マチュピチュ・インカ天空塩、パキスタン・ピンクロックソルトという4種類の岩塩を揃えている。メニューは、「上ロースかつ定食(肉200g)」、「特ロースかつ定食(肉300g)」、「リブロースかつ定食(肉400g)」、「ひれかつ定食(肉170g)」、「特ひれかつ定食(肉220g)」の5つのみだが、15時までのランチタイムには、サービスの「ロースかつランチ定食(肉170g)」がある。
 どの肉も、揚げてからじっくりと寝かせて火を通してから供される。ほんのりロゼ色に揚げられたカツを食べると、旨味が凄いというのは言い過ぎかもしれないが、確かに肉質が柔らかく、脂身は甘くて美味しい。なので、僕のお勧めは「特ロースかつ定食」か「上ロースかつ定食」である。サクッとした衣は、油ぎれがよく、軽く感じられる。塩と辛子で食べても美味しいが、トッピングの薬味「茎わさび(50円)」と塩で食べるのが僕のお勧め。ちなみに、4種の塩による味の差はほとんど感じられなかったが、結晶の大きさによる差は感じられた。僕と一緒に行ったU先生は、やはり辛子とソースの方が好みだという。
 定食に付いてくる豚汁には生姜が入っており、肉はゴロゴロとして厚く、僕好みではない。何よりもダメなのがご飯である。ボソボソとしていてツヤがなく、折角の美味しいとんかつを食べるテンションが下がってしまい残念。これらが改善されれば、3つ星にしても良いかも。(2019年7月追加)

中央区南3条西2丁目7-1 地図 
電話番号:011-281-2929
定休日:月曜
営業時間:11時〜15時、17時〜21時
予算:特ロースかつ定食2000円、特ひれかつ定食2500円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、カラオケ・ビックエコーを過ぎ、次のカラオケ・ジャンカラの信号を右折する。すぐに左に札幌スポーツ館本店が見えてくるので、その交差点右側にある。すすきの駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌スポーツ館本店、狸小路3丁目〜2丁目
お勧めポイント:脂身が美味しいサクサクのとんかつ

薄野の東横インの見える・・・ ココです L字型のカウンター席 テーブル席 カウンター内ではカツを揚げる様子が見える メニューはこれだけ 4種類の岩塩 ソースと醤油 硫黄が入っているために灰色をしているヒマラヤ岩塩ナマックとペルシャホワイト マパキスタン・ピンクロックソルトとチュピチュ・インカ天空塩 トッピングの薬味「茎わさび(50円)」 「特ロースかつ定食(肉300g)」 ほんのりロゼ色に揚げられたカツ ご飯はボソボソとしていてツヤがなく、折角の美味しいとんかつを食べるテンションが下がってしまう 定食に付いてくる豚汁には生姜が入っており、肉はゴロゴロとして厚く、僕好みではない 「リブロースかつ定食(肉400g)」 リブロース自体は美味しいが、肉が厚すぎて顎が疲れてしまうので、お勧めではない 「特ひれかつ定食(肉220g)」火の通りは完璧。衣の剥がれもなく、揚げのスキルが高い

ファットリア・ビオ Fattoria Bio マルヤマクラス店

 以前、東京の人気イタリアン「エリオ ロガンダ イタリアーナ(→ 銀座グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」で食事をしたときに、これまで味わったことがないフレッシュなチーズを食べる機会があった。店主に聞いてみると、まさに灯台もと暗しで、そのチーズは本場イタリアのチーズ職人が北海道の牛乳を使い、札幌で作っている「ブッラータ」であるという。早速ネットで調べてみると、それは「Fattoria Bio」という会社であった。オンラインショップでのチーズ販売も行っているものの、「ブッラータ」は人気があるため、飲食店向けのみの販売か、限定販売であるらしい。確かに、新千歳空港国内線ターミナルビル2階にある「Wine & Cheese 北海道興濃社(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」でも毎週金曜日しか入荷せず、「フーズバラエティすぎはら(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」や札幌駅の「ワインの円山屋パセオ店」、「ラッキー山の手店」などでも滅多に入荷しない。しかしながら、このマルヤマクラス店だけはいつでも購入できるのである。
 この「ブッラータ」は、イタリアの生ハム「プロシュート」の塩味とすこぶる相性が良く、食べるときにナイフで細かく切り、フルーティーなエクストラバージンオイル(フルーティーなオリーブオイルでなければ、かえってかけない方が美味しい)とブラックペッパーをかけ、生ハムと一緒に食べると、もうそれはチーズとは思えないくらい美味しい。この際、切ったときに出るミルク成分とチーズをよく絡めて食べることが肝心である。
 もう一つのお勧めは「リコッタ」。これまでボソボソと脱水したようなリコッタチーズを、一度も美味しいと思ったことがなかったが、この会社の「リコッタ」を食べて、初めて美味しいと思った。「ブッラータ」と同じくらいミルクの風味が強く、ボソボソ感が全く気にならない。とくに美味しいと思った食べ方は、半分に切って種を取り出したピーマンに詰め、オーブンもしくはオーブントースターで、ピーマンに軽く火が通るくらい炙るという方法。そして、食べる直前に塩コショウをまぶして、フルーティーなエクストラバージンオイルをかけて食べると最高である。また、蜂蜜やメイプルシロップをかけてそのままデザートのように食しても美味しい。さらに、もう一つお勧めするなら「カチョカヴァロ」がいい。スライスしてフライパンでキツネ色に焼くと、ネットリと餅のような食感となる。塩分も抑えられていて日持ちもするため、何もないときのワインのアテとしてお勧めである。ちなみに、人気の「モッツアレラチーズ」は、僕的にはそれほどお勧めではない。(2019年5月追加)
https://fattoriabio.jp

中央区南1条西27丁目1-1 
電話番号:011-215-5800
定休日:無休
営業時間:10時〜20時
予算:ブッラータ1620円、リコッタ1296円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅6番出口直結
最寄りのランドマーク:円山公園駅
お勧めポイント:札幌中心部でファットリア・ビオ北海道の商品を購入できる店

リストランテ カノフィーロ

 2002年にオープンしたイタリアン。当初は「リストランテ テルツィーナ」としてオープンしたが、その後現在の店名に変更となった。シェフの小川さんは、堀川シェフの「トラットリア テルツィーナ」で腕を磨き、その後「リストランテ カノフィーロ」のオープンに伴って異動となった才能溢れるシェフである。
 エレベーターでビルの2階に上がり、店内に入ると、シックで落ち着いた空間が広がる。思っていたよりも大箱であり、ボックス席のような背もたれの高い席もある。また、最大10名までの個室も用意されている。今回は僕が払わない会なのでコースの値段は不明だが、恐らく高い方のコースだと思われる。ソムリエは「焼き鳥&ワイン しろSHIRO(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」にいた安戸さんである。メニューは、アラカルトはなくコースのみである。
 最初の一皿目は、「北あかりのニョッキと白トリュフオイル」。一口サイズのジャガイモのニョッキで、トリュフの香りと上手くマッチしている。二皿目の「オマール海老のトンナートソース」のトンナートソースとは、ピエモンテ州で食べられているアンチョビ風味のツナマヨソース。自家製パンはまあ普通で、添えられたバターは、最近流行のバターやオリーブオイル、クリームなどを混ぜたソフトバターだ。三皿目の「石狩産羊乳ロビオラチーズと和梨のインサラータ(カプレーゼ)」は、チーズと梨を使ったサラダで、チーズと梨の相性が意外に良かった。四皿目の「天然しめじとパンチェッタ、秋トリュフのソース タリアッテレ」は、幅広の麺と塩辛いパンチェッタにトリュフの香りが加わることで、相乗効果を発揮していた。五皿目の「オーストラリア産仔羊の背肉のグリーリア」は、仔羊の火の通し具合が絶妙で、外がカリッと、中がジューシーに仕上がっていて、ソースも素晴らしかった。何故か、最後の六皿目となる締めは「さつま芋とフォアグラ リゾット」で、これも良かった。また、デザートの「ゴルゴンゾーラとくるみのセミブレッド ハチミツとブドウ」は、アイスクリームのようなデザートで美味しい。「エスプレッソ」は普通だが、この店の名物ともいえるチョコレートのワゴンサービスは華やかでいい。
 料理全般に言えるのは、火の通し方、塩味、素材の組み合わせ、全てが申し分ないことだ。また、雰囲気やワインの品揃えも良く、「マガーリ(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)と並び、北海道を代表する素晴らしいイタリアンである。(2019年5月追加)
http://www.canofilo.jp/index.html

中央区南2条西1丁目 アスカビル2階  
電話番号:011-242-0808
定休日:不定休
営業時間:【ランチ】11時半~13時半、【ディナー】18時~20時半
予算:【ランチ】1800円、3000円、5000円、7000円、【ディナー】6500円、8000円、12000円(税・サービス料別)
アクセス:地下鉄大通駅36番出口を出て右へ進む。「ダイソー」と「BOOK OFF」のある交差点を左折して進むと、最初の交差点の右角にあるビル。地下鉄大通駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:丸井今井本店一条館、ザ・ダイソー札幌中央店
お勧めポイント:コスパのいい優良イタリアン

このビルの2階です シックで落ち着いたインテリア。手前にボックス席のような背もたれが高い席があり、そして一番奥に見えるのが個室である 個室は最大10名まで対応できる 本日のメニュー 最初の一皿目は、「北あかりのニョッキと白トリュフオイル」 一口サイズのジャガイモのニョッキで、トリュフの香りと上手くマッチしている二皿目は「オマール海老のトンナートソース」 クリーム色をしたトンナートソースとは、ピエモンテ州で食べられているアンチョビ風味のツナマヨソース 自家製パンはまあ普通で、添えられたバターは、最近流行のバターやオリーブオイル、クリームなどを混ぜたソフトバター 三皿目は「石狩産羊乳ロビオラチーズと和梨のインサラータ(カプレーゼ)」 チーズと梨を使ったサラダで、チーズと梨の相性が意外に良かった 四皿目は「天然しめじとパンチェッタ、秋トリュフのソース タリアッテレ」 幅広の麺と塩辛いパンチェッタにトリュフの香りが加わることで、相乗効果を発揮していた 五皿目のメインは「オーストラリア産仔羊の背肉のグリーリア」 仔羊の火の通し具合が絶妙で、外がカリッと、中がジューシーに仕上がっていて、ソースも素晴らしかった 日本流なのか?何故か、最後の六皿目となる締めは「さつま芋とフォアグラ リゾット」 この組み合わせも意外に良かった デザートの「ゴルゴンゾーラとくるみのセミブレッド ハチミツとブドウ」は・・・ アイスクリームのようなデザートで美味しい 「エスプレッソ」は普通 この店の名物ともいえるチョコレートのワゴンサービスは華やかでいい

カフェ・パニ Pani cafe

 南須原先生から教えてもらったスリランカ風カレー店。敢えて「スリランカ風」と表示する理由は不明だが、既製調味料を全く使用しない本格的なカレー店である。スリランカカレーは、最近増えてきた南インドのサラサラカレーに近く、鰹節のようなモルディブフィッシュやココナッツミルクなどを使い、ライスや豆煎餅・パパダンと共にいただく。グルメバイブルには、札幌の「チャンドリカ(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」や大阪の「ヌワラカデ(→ 大阪グルメバイブル・カレーの頁を参照)」などが掲載されている。
 古い喫茶店のような狭く雑然とした店内に入ると、右側に2名用のテーブル席が1つとカウンター席が3席、左の窓側に4名用のテーブル席が2つある。この店は、調理からサービスまで全てをお母さん一人でやっているため、込んでいると多少時間がかかる。
 メニューを見ると、カレーは肉ベースのレッドカレーと野菜ベースのイエローカレーの2つを選び、相盛りするのが基本のようだ。レッドカレーはレギュラーの「辛辛チキン」、「和風甘辛ポーク」、「甘辛ポークキーマ」、「甘甘マンゴーポーク」の4種があり、この他に、その日の気まぐれレッドカレー(この日は「辛ポーク」)が奥のホワイトボードに掲示されていた。イエローカレーは、「今日の野菜」と「季節の野菜(100円増し)」の2種。この日の「今日の野菜」は、玉ねぎとキャベツで、「季節の野菜」は長芋であった。さらに、メニューには「お子様カレー」もある。また、開店から15時までのランチタイムには、ヨーグルトと紅茶がサービスされる。
 レッドカレーは辛さがカレー毎に決まっていて辛さを選ぶことができないが、食べてみるとどのカレーも中辛から辛口くらいで、さほど辛さに大きな差はないようだ。イエローカレーはココナッツミルクが入った野菜カレーで、全く辛くない。また、添えられている「ひよこ豆やレンズ豆のカレー」は、サービスのカレーらしい。僕のお勧めは「辛ポーク」と「キャベツ」のコンビで、さらに、辛味調味料の「ルヌ ミリス」が必須のトッピングアイテムである。ライスは、「クミンライス」よりも「白米」の方がカレーの味が良く分かる。ライスの量は350gまで無料であるが、250〜350gぐらいがベストであろう。
 まずはレッドカレーとライスとで食べ、途中でイエローカレーとライス、さらに、「ルヌ ミリス」を少しずつレットカレーに投入してライスと共に食べると、一気に味に重層感と深みが増して最高である。最後には2つのカレーが混ざりあって味変して面白い。(2019年4月追加)

中央区南19条西7丁目3-26  
電話番号:011-206-7189
定休日:金曜(隔週の木曜日など不定休あり)
営業時間:11時45分~14時半、17時~19時(木曜は夜の営業なし)
予算:和風甘辛ポーク+今日の野菜1100円
アクセス:札幌市電・静修学園前電停と幌南小学校前電停の間にある。幌南小学校前電停から徒歩3分
最寄りのランドマーク:山鼻19条交差点(西7丁目通と環状通の交差点)
お勧めポイント:女性店主が作る本格的なスリランカ風カレー

電車通り沿いの・・・この建物です 建物の左側にあるこの店です! 古い喫茶店のような狭く雑然とした店内に入ると、右側に2名用のテーブル席が1つとカウンター席が3席 左の窓側に4名用のテーブル席が2つ 基本の定休は金曜であるが、隔週の木曜日など不定休や早く閉店する日があるようだ このようなレッドとイエローカレーの相盛りが基本。あくまでも「スリランカ風カレー」と表示している レッドカレーのレギュラーメニューイエローカレーは、「今日の野菜」と「季節の野菜(100円増し)」の2種。この日の「今日の野菜」は、玉ねぎとキャベツで、「季節の野菜」は長芋であった ライスの量は350gまで無料であるが、250〜350gぐらいがベスト ライスは何と!「焼き味噌おにぎり」にも変更できる。これがスリランカではなくスリランカ風と表示している理由? ライスは何と!「蕎麦やうどん」にも変更できる さらに、ライスは何と!ダイエットに適した「クミンしらたき」にも変更できる 「クミンライス」にも変更できるが、「白米」の方がカレーの味が良く分かる 自家製辛味調味料が有料で2種類用意されている これがランチのセット レットカレーは「辛辛チキン」 イエローカレーは「長芋」 「クミンライス」 豆の揚げ煎餅「パパダン」は美味しい! 自家製ピクルスはサッパリとしていい ヨーグルトは美味しい 紅茶は普通 「ルヌ ミリス」は、塩、レモン、鰹節、玉ねぎ、唐辛子が入った旨辛味のペーストで、必須のトッピングアイテム 「ポル・サンボル」は、ココナッツの辛味調味料であるが、これは特になくてもいい レッドカレーは「辛ポーク」 イエローカレーは「玉ねぎ」 添えられている「ひよこ豆やレンズ豆のカレー」は、サービスのカレーらしい 白ライスにはクコの実がのっている レッドカレーは「甘辛ポークキーマ」イエローカレーは「キノコと青菜」