札幌グルメバイブル

札幌千秋庵の「生ノースマン」

 「ノースマン」は昭和49年(1974年)に発売され、北海道産の小豆餡をパイで包みこんだお菓子である。こし餡のベーシックな「ノースマン」の他、粒あんの「ノースマン つぶあん」やミルクあんの「ノースマン ミルク」、カボチャあんの「ノースマン かぼちゃ」、「ノースマン 季節あん(春はサクラあん)」、さらには、本店限定の「焼き立てノースマン」などもラインナップされている。中でも、最もヒットしたのが、この「生ノースマン」なのである。
 発売当初は販売店が少なく、大丸札幌店では常に行列となっていた。並んでまで買うほどの商品ではないので掲載を見送っていたが、現在は販売店舗もかなり増えて買いやすくなったため、今回掲載することに。
 袋を開けると、見た目は通常のノースマンを少し厚めにしたような感じだ。パイ生地はサクッとではなく、通常のノースマン同様、シットリとした塩味のあるパイ生地である。バターの風味はほとんど感じられないが、北海道産生クリームとの相性は良い。生クリームに微かにラム酒のような風味が感じられ、ちゃんと現代的なノースマンに仕上がっている。
 大丸札幌店の他、新千歳空港ターミナル2階の「千秋庵・新千歳空港店」や「北海道本舗 総合土産店」、「ANA FESTA9番ゲート店」で購入できる。(2024年3月追加)

予算:(5個入り)980円、(8個入り)1580円
お勧めポイント:バージョンアップして大人気となった北海道菓子

5個入りの箱を開けると・・・ 説明書きが 説明書き1 説明書き2 説明書きを取ると、袋詰めされた生ノースマンが 袋を開けると、見た目は通常のノースマンを少し厚めにしたような感じ パイ生地はサクッとではなく、通常のノースマン同様、シットリとした塩味のあるパイ生地である。バターの風味はほとんど感じられないが、北海道産生クリームとの相性は良い。生クリームに微かにラム酒のような風味が感じられ、現代的なノースマンに仕上がっている

清月の「赤いサイロ」

 「赤いサイロ」は、北見の菓子店「清月」が製造するベイクドチーズケーキのようなお菓子。北見市のカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」女子チームがモグモグタイムで食べていたことで火がつき、現在も品切れ状態が続いているという。
 丸い形をした菓子は、食感がフンワリ、シットリとしている。ほんのりとした酸味や玉子の風味に加え、チーズやバターが深いコクを与えている。全体的に甘さ控えめで、味もしつこくないので、幾つでも食べられる。以前紹介したノルディックファーム(→ その他北海道の旨い店・遠軽町の頁を参照)の冷凍「半熟チーズケーキ シャンティ」に比べると味的にやや劣るが、こちらの方が常温で保存できる分、お土産としてアドバンテージがある。
 北見市内の各店舗(JR北見駅コンビニキオスクや駅に隣接するコミュニティプラザ パラボを含む)の他、女満別空港の村一番、さらには、JR札幌駅構内や有楽町駅前にある「北海道どさんこプラザ」、新千歳空港や丸井今井札幌本店地下にある「きたキッチン」、新千歳空港内の「スカイショップ小笠原」や「さっぽろ東急百貨店」でも購入できる。さらに、下記の「清月」の通販サイトからも購入できる。(2024年3月追加)
https://seigetsu.shop-pro.jp/

【清月 本店】  
北海道北見市北1条西1丁目10
電話番号:0157-23-3590
定休日:無休(元旦を除く)
営業時間:9時半〜18時
予算:赤いサイロ(5個)1050円、(8個)1704円
アクセス:JR北見駅を出ると、ホテルルートインGrand北見駅前の裏通りにある。JR北見駅から徒歩2分
ランドマーク:JR北見駅、ホテルルートインGrand北見駅前
お勧めポイント:フンワリ、シットリとした食感の大人気のチーズケーキ

現在も品薄らしく、個数制限がある 5個入りの箱 中を開けると、1つずつ箱にパッケージされている 箱を開けると、さらに透明な袋に入っている 見た目は、冷えて中心が窪んだベイクドチーズケーキ

「函館カール・レイモン」のサラミとクラコウ

 「カール・レイモン」は、1924年からドイツ式ハムやソーセージを作っている知る人ぞ知る函館のハムメーカーである。僕の子供の頃は、マイスターであるカール・ワイデル・レイモン爺さんがまだご健在であった。彼は直営販売店を持っていなかったため、手作りのハムやソーセージを、「十字屋食料品店(現在は取り扱っていない)」や食肉店などといった函館市内の店に卸して細々と販売していたように記憶している。彼が亡くなった後、弟子たちに製法が引き継がれ、現在は日本ハム系の子会社である「函館カール・レイモン(日本ハム北海道ファクトリー株式会社)」で製造販売されている。
 中でも僕のおすすめは、「クラコウ」と「サラミ」の2つ。サラミには、「函館カール・レイモン」になってから作られた「熟成サラミ」や「ミニサラミ」などもあるが、僕のお勧めは、あくまでも古くから製造されている天然の豚腸に詰められた伝統的な「サラミ」の方なので、お間違えなく。完成するまで時間を要する「サラミ」は大量生産ができなかったため、以前は入手困難で、入荷待ちの人気商品だったが、現在は量産体制が整ったのか?いつでも買える商品となった。また、以前販売されていたサラミは、全て手作りだったこともあり、1本1本重さが異なっていて値段も違ったが、現在は170gか180gに均一化でされている。「コラコウ」は、いわゆるボロニアソーセージであるが、カール・レイモンには別にガーリックの入っていない商品「ボロニア」があるので、こちらもお間違えないようご注意を。
 「サラミ」は、まな板で薄切りに切って薄い皮ごと食べる。昔の手作りの頃に比べると、粒胡椒の風味が少なくなった分、豚肉の臭みが少し増したような気がするが、粒胡椒の香りがこの臭みに良くマッチしている。脂身が多く塩味が強めなので、あまり多くは食べられないが、口に含むと熟成した豚肉の旨味がガツンとくる。これが後を引く美味しさとなり、ワインにもビールにもピッタリ。スペインの白カビサラミやイタリアンサラミなどいろいろ食べたが、このドイツ風サラミが、僕が一番好きなサラミかも。
 「コラコウ」は、豚肉と牛肉で作り上げた太めのソーセージ。袋から取り出し、クリップを取り除いて、ケーシング(皮)をはがし、そして5mmほどにスライスしてフライパンなどで焼いて食べる。そのまま食べるよりも焼いて食べた方が、ニンニクの風味や味の輪郭がハッキリと感じられて圧倒的に美味しい。下記のウェブショップの他、函館では「レイモンハウス 元町店」や「丸井今井・函館店」、函館空港内のお土産店「高砂屋」などで、札幌では「大丸・札幌店」で購入が可能だ。(2023年12月追加)

https://www.raymon.co.jp/brand/philosophy/

予算:クラコウ(130g)712円、クラコウ(220g)1177円、サラミ(180g)2468円

函館では「レイモンハウス 元町店」や「丸井今井・函館店」の他、函館空港内の・・・ お土産店「高砂屋」でも購入できます 札幌では「大丸・札幌店」で・・・ 購入できます 天然の豚腸に詰められた伝統的な「サラミ」袋を開けたところ まな板で薄切りに切って薄い皮ごと食べる。昔の手作りの頃に比べると、粒胡椒の風味が少なくなった分、豚肉の臭みが少し増したような気がするが、粒胡椒の香りがこの臭みに良くマッチしている。脂身が多く塩味が強めなので、あまり多くは食べられないが、口に含むと熟成した豚肉の旨味がガツンとくる。これが後を引く美味しさとなり、ワインにもビールにもピッタリ。スペインの白カビサラミやイタリアンサラミなどいろいろ食べたが、このドイツ風サラミが、僕が一番好きなサラミかも 「クラコウ(130g)」は、豚肉と牛肉で作り上げた太めのソーセージ 袋から取り出し、クリップを取り除いて、ケーシング(皮)をはがし、そして5mmほどにスライスしてフライパンなどで焼いて食べる そのまま食べるよりも焼いて食べた方が、ニンニクの風味や味の輪郭がハッキリと感じられて圧倒的に美味しい

パラダイスファームの「ゴロンダ トマトジュース」

 

以前紹介した「フーズバラエティ すぎはら( → 札幌グルメバイブル・お土産ショッピングの頁を参照) を訪れた時に目に留まり、思わず購入したトマトジュース。ラベルの表示を見ると、「パラダイスファーム大井健太郎」と書かれてある。ネットで調べてみると、旭山動物園からほど近い東旭川にある農園らしい。“ゴロンダ”という珍しい名前は、この農家の知人が粘土質であるパラダイスファームの畑をトラクターで耕したとき、「ゴロンタゴロンタした土地だ」と口にしたことから名付けられたという。使用するトマトは大玉と中玉の2種。真っ赤に熟してから収穫し、その日のうちに搾って瓶詰めするという。完熟したトマトを使用するため、トマトに含まれるグルタミン酸の旨味がストレートに伝わってくる。コップに注ぐと、瓶やコップにくっつくくらいドロッとしている。色は鮮やかなトマトレッドで、口に含むと、まずは爽やかな甘さを感じ、続いてコクと旨味を感じる。それでいながらアフターがスッキリとしている。トマト特有の青臭さなど一切ない洗練されたトマトジュースだ。このトマトジュースを飲むと、トマトが野菜ではなくフルーツであることが実感できる。このトマトジュースは農薬や化学肥料を一切使用せず、塩も使っていない。塩を使わないことがトマト本来の美味しさや風味を際立たせており、トマトジュースに本当に塩は必要?といつも感じていた僕の疑問を見事に解決してくれた。価格は少し高めだが、飲んで納得の旨さである。まさに、太陽の恵みをギュッと凝縮したような美味しさで、北海道産トマトジュースのレベルの高さを体感できる。購入方法は、電話かファックス、またはメールで注文する通販システムとなっている。実売価格の3倍強の値段ではあるが、このジュースの特別バージョンが下記「贈る一休」のサイトから購入できる。さらに、下記サイトからは、このジュースができるまでの工程が見ることができる。(2012年12月追加) 

旭川市東旭川町東桜岡50-1  
電話・FAX:0166-36-5458 
電話受付時間:12時~17時 
定休日:不定休 
Eメールアドレス:mail@goronta.net

予算:1本1050円

七飯町・福田農園の「オーガニック 王様しいたけ」

 七飯町は函館市に隣接する農業や酪農が盛んな地域。人気観光地である大沼国定公園の他、西洋りんご発祥の地としても知られている。「オーガニック 王様しいたけ」は、福田農園が作るまさにキングと言ってもいいビックな椎茸。実は、この情報を教えてくれたのは、ワイン仲間の経済産業省・北海道経済産業局の大橋一之さんである。
 JR札幌駅構内にある「北海道どさんこプラザ札幌店」では、大きめの2個詰めパックとやや小さめの3個詰めパックの2種類が販売されているが、どちらもスーパーで販売されている椎茸とは次元の異なる厚みがある。たまに、同じような大きめの椎茸をスーパーや百貨店で見かけることがあるが、火を通すとその違いは一目瞭然となる。通常の大ぶり椎茸は、火を通すと驚くほどしぼみ、脱水して硬くなるか、その弾力は失われてしまう。それに対して、王様しいたけは収縮しても肉厚で、その弾力は失われず瑞々しいのである。この様な食感の椎茸は天然椎茸以外では経験がなく、火を通すことで肉のステーキのようになる。香りこそ天然物には及ばないものの、弾力とその旨味は天然物に決して引けをとらない。自分がベストだと思う食べ方は、オリーブオイルで茶色の傘面のみを焼き、さらに少し水を加えて蒸し焼きにする。この時、ひだ側にバターをのせ、溶けたら醤油を垂らしてステーキのように食べる方法。
 ちなみに、前述のJR札幌駅構内にある「北海道どさんこプラザ札幌店(JR札幌駅の北海道新幹線工事にともない、現在休業中)」や七飯町道の駅「なないろ・ななえ」などで購入できる他、福田農園通販サイトからも購入できる。とくに、JR札幌駅構内で購入できるので、札幌から出発する際の北海道土産としてもお勧めである。(2022年2月追加)

福田農園通販サイト
https://www.k-kinoko.co.jp/e_items/category/item
予算:2個入り1パック648円(北海道どさんこプラザ札幌店での価格)
   4パックセット5940円(福田農園通販サイトでの送料込みの価格)

JR札幌駅構内の・・・ 「北海道どさんこプラザ札幌店」でも購入できます 大きめの2個詰めパック(写真)とやや小さめの3個詰めパックの2種類が販売されています 横から見ても軸が太く、かなりの肉厚です 自分がベストだと思う食べ方は、オリーブオイルで茶色の傘面のみを焼き、さらに少し水を加えて蒸し焼きにする。この時、ひだ側にバターをのせ、溶けたら醤油を垂らしてステーキのように食べる方法(写真) たまに、同じような大きめの椎茸をスーパーや百貨店で見かけることがあるが、火を通すとその違いは一目瞭然となる。通常の大ぶり椎茸は、火を通すと驚くほどしぼみ、脱水して硬くなるか、その弾力は失われてしまう。それに対して、王様しいたけは収縮しても肉厚で、その弾力は失われず瑞々しいのである。この様な食感の椎茸は天然椎茸以外では経験がなく、火を通すことで肉のステーキのようになる。香りこそ天然物には及ばないものの、弾力とその旨味は天然物に決して引けをとらない

ら〜めん初代 社の手づくり冷凍ぎょうざ(にんにく入り)

 北斗市は、函館市の隣にある上磯町と大野町が合併してできた新しい市。この地にあるラーメン店「ら〜めん初代 社(やしろ)」の餃子が美味しいということを、以前、函館に住む兄から教えてもらい、今でも気に入って時々購入している。冷凍餃子は「にんにく入り」と「しょうが風味」の2種類があるが、お勧めは「にんにく入り」の方。冷凍餃子と言えば、北海道十勝の音更町にあるHの冷凍餃子が有名であるが、食べ比べてみると、こちらの方が圧倒的に美味しい。
 道南の森町産SPF豚や同じく道南・知内町産のニラ、さらに北海道産キャベツを使用した餃子は、水餃子で食べても、焼餃子で食べても美味しい。噛むと、ジュワーと肉汁がほとばしり、皮はモチッとやや厚め。冷凍餃子にありがちな皮の乾燥感や加熱による皮割れなどがなく、まるで生餃子の様。餡は荒切りキャベツの食感が特徴的で、豚肉とニラの深味が重層感を持って広がる。ニラやニンニクも含めて、野菜と肉のバランスが絶妙にいい。
 このコロナ禍で、全国からいろいろな有名冷凍餃子を取り寄せているが、現時点で全国最高レベルの冷凍餃子である。JR札幌駅構内にある「北海道どさんこプラザ札幌店」などの実店舗で購入できる他、割高にはなるが、楽天市場「道南地元市場」からも購入できる。(2022年2月追加)

北海道どさんこプラザ札幌店
予算:601円(10個)
楽天市場・道南地元市場
https://item.rakuten.co.jp/s-hokkaido-shop/0135-gg1/
予算:3420円(30個)

札幌駅構内の「北海道さっぽろ・食と観光の情報館」の中の・・・ 北海道どさんこプラザ札幌店で買うことができます 販売している冷凍餃子は10個入りの「にんにく入り」のみで、この店では「しょうが風味」は販売しておりません 焼餃子でも美味しいが 水餃子にしても美味しい

新千歳空港4階

じゃがポックルシアター
万葉の湯
APINA
DAISOダイソー
Flyers
animate
雪ミク スカイタウン
北海道ぐるっとシアター

【新千歳空港4階】
 最近、新千歳空港4階が大幅にリニューアルしたと聞き訪問してみた。 
 この階には、映画館「じゃがポックルシアター」をはじめ、温泉施設「万葉の湯」や全身・足裏マッサージ施設「体・癒し處」などがあり、時間に余裕のある旅行者にとってこの4階は最高のエリアであろう。
 また、隣接する「Calbeeショールーム」では、2階のアンテナショップ「Calbee」で販売されていない北海道限定の人気商品「じゃがポックル」などが販売されている。この他に、ゲームセンターの「APINA」や海外旅行客に人気の100円ショップ「DAISOダイソー」などもある。「Flyers」は航空機模型やその関連グッズが充実しており、中には「自衛隊御用達・迷彩グッズ」といった新千歳空港ならではのアイテムもある。「animate」ではアニメやコミックス、そのキャラクターの関連商品などを販売している。特に、中央のフリースペースに設置されている妖怪ウォッチ「妖怪おみくじ神社零」には、常に行列待ちができるほどの大人気。
 今回新たに作られたのは、」冬の北海道を応援する人気キャラクター「雪ミク(初音ミク)」の「雪ミク スカイタウン」。この中には雪ミク関連グッズを販売するショップや等身大の雪ミク・フィギアが展示されているミュージアム、そして北海道の自然を360°のパノラマ映像で見られる「北海道ぐるっとシアター」などがある。特に人気なのが、ここに来なければ入手できない「雪ミク スカイタウン」のパンフレットや雪ミク・記念スタンプ、雪ミクのガシャポンなど。(2015年3月追加)

最新のロードショー作品を上映している映画館「じゃがポックルシアター」

温泉施設「万葉の湯」

全身・足裏マッサージ施設「体・癒し處」

ゲームセンターの「APINA」

海外旅行客に人気の100円ショップ「DAISOダイソー」

航空機模型やその関連グッズが充実している「Flyers」

アニメやコミックス、そのキャラクターの関連商品などを販売している「animate」

中央のフリースペースに設置されている妖怪ウォッチ「妖怪おみくじ神社零」には常に行列待ちが

「雪ミク スカイタウン」

奥に見えるのが等身大の雪ミク・フィギア

雪ミクメダル

雪ミクのガシャポン

「雪ミク スカイタウン」のパンフレット

「雪ミク スカイタウン」の記念スタンプ

北海道の自然を360°のパノラマ映像で見られる「北海道ぐるっとシアター」は映像が不鮮明で、つなぎ目の処理もイマイチだった。(撮影は禁止なので上映前のもの)

新千歳空港3階

ロイズチョコレートワールド
シュタイフ ネイチャーワールド
ドラえもん わくわくスカイパーク
Hellow Kitty Japan

【新千歳空港3階】
 新千歳空港3階には「ロイズチョコレートワールド」と「ハ ローキティハッピーフライト」、「ドラえもん わくわくスカイパーク」の3つのエンターテイメント施設がある。
 「ロイズチョコレートワールド」はチョコレートに特化したエンターテイメント施設で、ガラス張りのチョコレート工場を外から眺めることができる。また、併設されたショップではここでしか買うことの出来ない様々なロイズのチョコレート製品を購入できる。中でもお勧めなのは「マカダミアチョコレート(→ 新千歳空港・ロイズチョコレートワールドの頁を参照)」。
 「シュタイフ ネイチャーワールド」は動物のぬいぐるみのエンターテイメント施設で、ティディベアなどのぬいぐるみ好きな方にお勧め。また、関連するぬいぐるみのショップが施設の向かいにある。
 「ドラえもん わくわくスカイパーク」は「ドラえもん」に関連したテーマパーク。ドラえもんの世界を楽しむことができる「パークゾーン」やビニール焼きや立体塗り絵などの工作体験ができる「ワークショップ」、ドラえもん“どら焼き”や“たい焼き”、“パンケーキ”、飲み物などを味わえる「カフェ」、キャラクターと一緒に写真を撮ったりプリクラが撮れる「フォトスタジオ」、いろいろなドラえもんの関連書籍を読むことができる「ライブラリー」、新千歳空港限定のドラえもんグッズなどを購入できる「ショップ」、そして小さな子供が遊べるまた、 「ドラえもん」とならぶ人気キャラクター「ハローキティ」の商品を取り扱うショップ「Hellow Kitty Japan」は「ハローキティハッピーフライト」の中にある。こちらも新千歳空港限定アイテ ムも多数取り揃えている。

新千歳空港2階

ポケモンストア 新千歳空港店

 2014年7月にオープンした「ポケモンストア」の新千歳空港店である。店内にはポケモンキャラクターのぬいぐるみの他、シール、文具、リュック、タオル、アクセサリーなどが販売されている。また、「プリントクッキー・パイロットピカチュウ」や「マスコット・パイロットピカチュウ」、「ぬいぐるみ・パイロットピカチュウ」などの新千歳空港店限定グッズもある。

新千歳空港国内線ターミナルビル2階
電話番号:0123-45-5865
定休日:無休 
営業時間:8時半〜20時
予算:プリントクッキー・パイロットピカチュウ463円(税別)
お勧めポイント:ポケモングッズが新千歳空港内で購入できる

今、あらゆる食の中で、ラーメンほどダイナミックな進化を遂げているジャンルはない。札幌ラーメンもその例外ではない。僕は、現在の札幌ラーメンが第三世代に突入していると考えている。第一世代とは、「純連、すみれ」に代表される、かん水の多い西山製麺系の黄色い中太縮れ麺を使用し、たっぷりのラードで炒めた野菜が載っているラーメン。第二世代とは、「山頭火」や「五丈原」などのように、ラード炒めの野菜を用いず、より細めのかん水の少ない麺を使用し、清湯にこだわることなくスープが持つ本来の旨みを追求したラーメン。第二世代になると、脇役だったチャーシュー、煮卵などの具材にも力を入れるようになり、オリジナルご飯なども登場した。魚介系の旭川ラーメンや「山岡家」などの家系ラーメンも、札幌ラーメンでは第二世代と考えて良いだろう。第三世代のラーメンとは、腰の強い中太~極太麺と、より濃厚な豚骨あるいは白湯スープの組み合わせが特徴の新世代ラーメン。最近流行のつけ麺などもこの中に入る。この種の店は、濃厚なスープにベストマッチな魚粉や魚介系ジュレを使用するのも特徴。この組み合わせが病みつきとなり、一度食べたらハマル味だ。

中央区

ジンギスカン羊八 札幌本店

 2023年にオープンした薄野にある人気の高級ジンギスカン店。この札幌本店の他に、東京にも三軒茶屋店がある。ビルの1階にあるドアを開けると、入口側に小さなワインセラーがあり、左側にコの字型のカウンターがある。最近のジンギスカン店にしては、意外にも小規模であるが、その理由は本州の高級焼肉店と同様、店員が全ての肉を焼いてくれるからである。BGMにジャズが流れているが、ウッディーなインテリアはそれほど高級感がない。
 この店の売りは、後述する名物「飲めるジンギスカン」であるが、その他にも希少な北海道産羊肉を使用している事に加え、自家製のタレがすこぶる旨い事であろう。ワインは羊に合うというナチュラルワインで、もちろんグラスワインもある。ボトルワインは、最近流行の値段と説明書きの札が付いたボトルを、セラーから持ってくるというシステムで、ワインリストというものは存在しない。海外のインバウンド客向けに英語のメニューもあるようだ。
 羊肉は仕入れ状態によって毎日変わるので、羊肉だけグランドメニューというものが存在しないが、北海道産、オーストラリア産、オーストラリア・タスマニア産の3つの羊肉が基本のようだ。この日黒板に書かれていた羊肉のメニューは、北海道・和寒産のサウスダウン種のマトン(24ヶ月以上)と北海道・恵庭産ポール・ドセット種のホゲット(12ヶ月以上24ヶ月未満)、オーストラリア・タスマニア産のラム(12ヶ月未満)、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のマトンの4種類。締めの「飲めるジンギスカン」には、道産羊が使用されているという。
 どの羊肉も羊臭さがなくて柔らかく、肉質は申し分ない。さらに、タレも北海道ナンバーワンと思えるくらい美味しい。しかしながら、どの肉も切り方が薄く、ジンギスカンの醍醐味を味わうという点では物足りなさを感じてしまう。加えて、価格も有名ブランド牛を使用する高級焼肉店よりも高いのでは?と思えるほどボリュームが少ない。恐らく、肉だけでお腹いっぱいになるには一人1万円以上必要であり、極めてコスパが悪い。味的には2つ星くらいの素晴らしい店だと思うが、コスパの悪さを含めての1つ星とした。(2024年3月追加)
https://jingisukan-yooohachi.com

中央区南6条西6丁目7−2 ライオンビル太陽館ビル1階  
電話番号:011-522-6955
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【平日】16時〜22時半、【土日】11時半〜14時半
予算:北海道産羊肉2700円〜、飲めるジンギスカン1980円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口のエレベーターを出て、月寒通を東急REIホテル方面(薄野交差点とは逆方向)に進む。ジャンボ1000の交差点を左折し、「ニュー桂和ビル」を過ぎると右側の角に見える。すすきの駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:東急REIホテル、ジャンボ1000
お勧めポイント:コスパこそ悪いが、肉質やタレともに素晴らしいジンギスカン店

このビルの・・・ 左の横の・・・ この店です 外の看板の下には、北海道産羊肉をアピールする広告が 野菜メニュー。中でも「日本一のれんこん」と「薫り春菊」が店のイチオシ ビルの1階にあるドアを開けると、入口側に小さなワインセラーが ボトルワインには、最近流行の値段と説明書きの札が付いている。このボトルを、客がセラーから持ってくるシステムで、ワインリストというものは存在しない 左側にコの字型のカウンターがある。最近のジンギスカン店にしては、意外にも小規模であるが、その理由は、本州の高級焼肉店と同様、店員が全ての肉を焼いてくれるからである。BGMにジャズが流れているが、ウッディーなインテリアはそれほど高級感がない 卓上には、韓国一味、白ごま、擦りニンニク、岩塩が並んでいる ドリンクメニュー グランドメニュー 本日の羊肉のメニュー 本日の野菜メニュー 北海道・和寒産の羊の王様と言われるサウスダウン種のマトン(24ヶ月以上)は、肩ロース、モモ、カルビの3種 北海道・恵庭えこりん村のポール・ドセット種のホゲット(12ヶ月以上24ヶ月未満)は、モモとカルビの2種 店お勧めの「日本一のれんこん」は輪切りでなく縦切りにされている。食感が素晴らしく、甘みもあってお勧め! オーストラリア・タスマニア産のラム(12ヶ月未満)は、肩ロースをいただく オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のマトン(24ヶ月以上)も肩ロース 締めの「飲めるジンギスカン」は、円筒状の金属に入って出てきた 円筒を取ると、細かい細切りの肉 サッと焼いて白ご飯の上にのせて食べると最高の締めご飯となる 「道産チーズの羊カレー」は甘口のカレーであるが、悪くない 「175°DENO(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」とのコラボで誕生したという「ひつじ麻婆飯」には豆腐は入っていないが、それなりに美味しい

トラットリア・ダ・オクムラ(TRATTORIA DA OKUMURA

 2017年にオープンした古いビルにあるイタリアン。地下へと続く階段を降りて一つ目のドアを開けると細長い通路があり、中古レコード店などが入った独特な雰囲気。一番奥にある扉を開けて店内に入ると、左側にオープンキッチンのカウンター席と右側に狭いテーブル席がある。オーナーシェフは、かつて円山にあった「クロ(閉店)」の奥村さんである。この店は奥さんと二人でやっており、こぢんまりとした店の雰囲気も含めて、かつての「サボ(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンのページを参照)」を彷彿とさせる。
 ドリンクメニューを見てみると、グラスワインは1000円から、デカンタワインは1700円(250ml)から、ボトルワインは5000円からとリーズナブルで、この他にイタリアビールのモレッティやグラッパなどの蒸留酒などもある。ワインリストはなく、好みを言えば数本のボトルをテーブルまで持ってきてくれる。コースは、おまかせのフルコースとお腹がそれほど空いていない人のための前菜コースがあり、さらには、日替わりのアラカルトメニューもある。
 今回はアラカルトメニューを人数に合わせて作ってもらったが、出てきたそのボリュームが凄い。どちらかというと、豪快な体育会系イタリアンといった感じで、繊細な「サボ」のイタリアンとは対照的であるが、食べてワイワイ話しながらワインを飲むには打ってつけイタリアンであろう(2024年2月追加)

中央区南2条西4丁目 乙井ビル 地下1  
電話番号:011-215-0655
営業時間:16時~23
定休日:不定休
予算:おまかせコース7700円、前菜コース4500円、竹島さんの水牛のモッツアレラと生ハム3800
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線・大通駅の出口から、パルコや三越のある南1西4丁目交差点へ出て、薄野方面へ向かう。西へ向かう電車通りから2本薄野側(南側)の交差点(水のメガネ店)を右折して西へ進むと右側にある。地下鉄大通駅より徒歩3
最寄りのランドマーク:水野メガネ店、リッチモンドホテル札幌大通
お勧めポイント:ワインバーのような使い方もできる小さなイタリアン

この小さな古いビルです 地下へと続く階段を降りて一つ目のドアを開けると・・・
細長い通路があり、中古レコード店などが入った独特な雰囲気一番奥にある扉を開けて店内に入ると・・・
左側にオープンキッチンのカウンター席と右側に狭いテーブル席がある(テーブル席側からカウンター席を見たところ) ドリンクメニューを見てみると、グラスワインは1000円から、デカンタワインは1700円(250ml)から、ボトルワインは5000円からとリーズナブルで、この他にイタリアビールのモレッティやグラッパなどの蒸留酒などもある
コースは、おまかせのフルコースとお腹がそれほど空いていない人のための前菜コースがある
日替わりのアラカルトメニュー1
日替わりのアラカルトメニュー2
ワインリストはなく、好みを言えば数本のボトルをテーブルまで持ってきてくれる(泡)
今回はアラカルトメニューを人数に合わせて作ってもらったが、出てきたそのボリュームが凄い。「竹島さんの水牛のモッツアレラと生ハム」
「マガーリ」でも出てきた木更津のモッツアレラチーズ。フレッシュな生クリームの風味を感じて素晴らしい。ネットリとした生ハムの塩味ともぴったり
サルディニア島の石焼パン「カラサウ」は、煎餅のよう。小麦が香るドライな食感で、薄いのグリッシーニのよう
ワインリストはなく、好みを言えば数本のボトルをテーブルまで持ってきてくれる(赤ワイン)
「白トリュフのオムレツ」はシンプルで美味しいけど、値段ほどの価値はない
「ちぢみホウレン草のソテーとそら豆のピューレ」。やや食感はザラつくが、空豆の香りとホウレンソウの苦味がよくまとまっていて、味付け自体も悪くない
「アナゴのフリット」
カリッとあがっていて香ばしい。穴子に泥臭さはなく、塩味もしっかりめについている。レモン絞ってたべると、より味の輪郭はっきりとして旨みも感じる
「サワラ アサリとオーブン焼き」。いわゆるアクアパッツァで、イタリアンパセリが香り、シンプルで美味しい。塩味もドンピシャで、火の通りも抜群 「豆イカ オリーブ ケーパー アンチョビのスパゲッティ」
味は濃いめで、素材の味が際立っている

和みの器N.(エンネ)

 2022年にオープンした創作イタリアン。エレベーターを3階で降りて店内に入ると、明るく暖色系の店内。手前にオープンキッチンのカウンター席が6席あり、奥にテーブル席がある。テーブル席は4名用が3つと2名用が2つあり、トータルでは22席と比較的キャパが大きい。このキャパに対してキッチンは2人体制なので、混み合うと料理が出てくるのにどうしても時間がかかってしまうのが難点である。しかしながら、シェフは次々と手際よく調理している
 今回はアラカルトメニューをいただいたが、どの料理も塩味がピッタリ決まっていて、素材もなかなか良かった。料理は全て2人前を基本としているようだが、僕のような一人飯客のためにも、1人前の小さなポーションを用意してくれているのが有り難い。また、現時点でラストオーダーが夜中の2時までという点も、とても貴重である。しかしながら、暖房が脆弱なのか?冬は足元が冷えるのでご注意を。(2024年2月追加)

中央区南3条西3-1 プレイタウンふじ井ビル3階 
電話番号:011-596-7284
定休日:木曜
営業時間:18時~翌2時
予算:【おまかせコース】5500円、7700円、11000円、【アラカルトメニュー】穴子のフリット 百合根のマッシュと春菊ソース(2人前)1800円(1人前)1000円、ザリガニとあさつき、万願寺とうがらしのトマトソース(2人前)2000円、(1人前)1400円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、ジャンカラの角を右折する。郵便局、G-DININGビルの前を通り、ファミマの角を右に曲がるとすぐ右側のビル。すすきの駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:すすきの交差点、東横INN札幌
お勧めポイント:深夜まで営業しているカジュアル創作イタリアン

このビルです
エレベーターを降りたらすぐの・・・ この店です! オープンキッチンのカウンター席
テーブル席
ドリンクメニュー
本日のアラカルトメニュー
色々なクラフトビールの中から選んだのは、このアメリカのクラフトビール
「地アジと紅まどんなの香草パン粉焼きとキャベツのコールスロー」
塩味はピッタリ。アジは皮目が炙られているが、身はレアでしっとり。紅まどんなの柑橘系の香りと甘みに加え、下に敷かれたコールスローとも合う
「穴子のフリット 百合根のマッシュと春菊ソース」
肉厚の穴子(北海道産?)は、外側がカリッと、中がふんわりとしており、火の通し方も合格。春菊ソースもインパクトあって美味しい。お勧め!
グラスの泡を注文
プロセッコは1杯1100円
”本日は混んでいて時間がかかっておりますので” ということでサービスで出された「パンチェッタ」
フルーティーなオリーブオイルにネットリと塩味があるパンチェッタは、メニューにあったら是非注文したい逸品
「ザリガニとあさつき 万願寺とうがらしのトマトソース」
やや細めのスパゲッティを使用。濃厚な甲殻類の香りとアサツキの深みでありながらも、ピリ辛でサッパリと仕上がっている。万願寺とうがらしの食感もアクセントになっていて、お勧め!
「赤豚 肩ロース 香草焼き」
火の通しも良く、ソースもシンプルで美味しいが、香草は香らない。この豚肉が美味しいか?と問われれば、ちょっと微妙かも
「メープルバニラのプリン ヘーゼルナッツのジェラート 花梨のコンポート」
プリン硬めで、ジェラートは普通。しかしながら、トータル的には悪くない

お酒とお料理 Roba

 かつて二条市場の近くに、「OSTERIA BOZU」という小さなイタリアンがあった。その「OSTERIA BOZU」の後に居抜きでオープンしたのが、同じイタリアンである「Picchu」。「Picchu」はその後、薄野交差点近くに一度移転し、2022年11月に「お酒とお料理 Roba」へと店名を変更し、この場所に移転してリニューアルオープンした。このビルの名称が別な場所にある大洋ビルと似ているため、時々間違えてしまう客もいるそうなので、注意していただきたい。
 ビルの1階にある店舗の扉を開けると、白を基調とした明るい店内。入って左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側に4名用のテーブル席が2つある。女性サービスが一人いるものの、料理は全てオーナーシェフ1人で調理しているので、このキャパでもオーダーが立て込むと、かなり時間がかかってしまう。
 店名に”お酒”と書かれているように、この店のコンセプトは酒と料理である。なので、ダイニングバーに入れようかと思ったほど。また、料理はイタリアンをベースにしてはいるものの、メニューには和食や中華などの品々がラインナップされている。生ビールはサントリーの「マスターズドリーム」で、瓶ビールは「Sapporo黒ラベル」。この日の日本酒は12種類あり、焼酎とウイスキーはそれぞれ4種であった。グラスワインは泡、白、赤が各1種類ずつで、ボトルワインは5500円から。ワインリストはないが、サービスの女性に言えば、好みに合いそうなボトルを数本テーブルまで持ってきてくれる。しかし面倒でなければ、ワインボトルには説明と値段の書いた札がかけられているので、自らワインセラーの中に入って選んだ方が良いかも。
 食事のメニューを見ると、酒に合いそうな魅力的な品々が並んでいる。前述のように、料理はイタリアンをベースとしていものの、「春巻き」や「よだれラム」といった中華メニューや「ヤリイカのコッチョリ」などといったコリアンメニュー、さらには、「からすみ餅」や「真鱈の白子のタチカマ」などといった和のメニューまで、とにかくお酒が進むメニューが目白押しなのである。メニューの中には、「Picchu」時代からの「白レバーペースト」や「毛蟹のサルシッチャ」などといった名物料理も並んでいる。この日の客層は中高年の常連客と思しき客がほとんどであったが、バラエティーに富んだ酒に合うメニューが、常連客の心をガッチリとつかんでいるのかも。かつて、グルメバイブル3つ星として掲載されていた名店「うさぎや(閉店)」にも、どこか似ているなあと感じたのは僕だけだろうか。(2024年1月追加)

中央区南2条西6丁目17-5 TAIYO bld.2・6  
電話番号:011-261-6868
定休日:日曜(不定休あり)
営業時間:17時半~22時
予算:タコとアボカドの海苔和え1540円、Picchuの白レバーペースト990円、毛蟹のサルシッチャ2640円
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線・大通駅の出口から、パルコや三越のある南1西4丁目交差点へ出て、薄野方面へ向かう。西へ向かう電車通りから1本薄野側(南側)の通りを右折して西へ進む。「太陽パーキング」、「東急ステイ」、「ネストホテル」、「味覚園」、「The JOHNSON STORE」、「Fino HOTEL」を過ぎた交差点を左折すると、左側にある。地下鉄大通駅より徒歩7分
最寄りのランドマーク:南1西4丁目交差点、東急ステイ、The JOHNSON STORE
お勧めポイント:ジャンルにとらわれないお酒に合う美味しい料理がいただける

このビルの1階にある・・・ ココです! ビルの1階にある店舗の扉を開けると・・・白を基調とした明るい店内。入って左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側に4名用のテーブル席が2つある 食事メニュー(前菜と酒のお供) 食事メニュー(焼き揚げ蒸し料理、締め料理、デザート) 日本酒メニュー アルコールメニュー ワインリストはないが、サービスの女性に言えば、好みに合いそうなボトルを数本テーブルまで持ってきてくれる しかし面倒でなければ、ワインボトルには説明と値段の書いた札がかけられているので、自らワインセラーの中に入って選んだ方が良いかも ボトルに掛けられている札は、こんな感じ この日いただいたイタリアのスパークリング。ビールやシードルに使用される金属の栓がされており、底には澱がビッシリ。キリッとした辛口で、意外にも食事には良く合う 「Picchu」時代からの名物である「白レバーペースト」 鶏レバーペーストとブルーベリーソース。この組み合わせは間違いのない美味しさ 「真つぶとみょうがのサラダ」真ツブは鮮度抜群で、マヨネーズソースとの相性もなかなか 「タコとアボカドの海苔和え」。どのように茹でたのか?タコの食感が素晴らしく、アボガドや海苔とも調和している。お勧め! 「自家製ロースハムと春菊のサラダ」。自家製ハムはシットリとしているものの、ヴィネガーの酸味が前面に出ていて春菊と合っているかは微妙 「茶路めん羊牧場のよだれラム」。意外にも辛くはなく、ミントの香りとレタスの食感が合っている。お勧め! 「メヒカリの春巻き」。メヒカリの食感は良いが、お菓子のような香りがする春巻きの皮とは合っていない 「Picchu」時代からの名物である「毛蟹のサルシッチャ」 口に含むと、毛蟹の香りと旨味が爆発する。ソースは、アメリケーヌソースほどくどくなく、コクがありながら洗練されている。また、下に敷かれたマッシュポテトが味を円やかにしている。お勧め! 「新得地鶏の手羽先揚げ 自家製柚子胡椒で」。かなり弾力のあるごく普通の手羽先揚げ 「牛たんRobaラーメン」。低加水の極細ストレート麺のコシは、まさに生パスタの食感。スープは塩味強めで、スープパスタとしては悪くはないが、ラーメンとしてはお勧めできない「カラスミのペペロンチーノ」のスパゲッティの茹で方は柔らかめ。柚子の香りがして想像通りの味。とくにお勧めはしない

話食屋(わしょくや)ひろ志

 狸小路1丁目の近くにある人気居酒屋。店舗はビルの3階にあるが、何故か2階の廊下の階段の入口に暖簾がある。ビル自体の構造が複雑で、通りの両側にあるどちらの入口からも入ることができる。
 階段を上がって入ると、店内は20〜30代の常連客で賑わっているが、BGMは何故か懐メロ。右側にオープンキッチンのカウンター席が少々と、左側に4名用のテーブルが4つだけという小さな店である。この日のスタッフも、若い料理人が1人とサービスの方が1人というタイトなオペレーション。しかしながら、混んでいても料理は多少遅れはするものの、澱みなく供される。これは、オーダーは前後に関係なく、効率よくまとめて作られているからのようだ。とくに、サービスの方は愛想こそないが、動きに全く無駄がない。この両輪によって店が見事に回っている。
 2つある日替わりメニューを見ると、「元祖トリュフマグロ」や「トリュフ香るデリシャス玉子サンド」などといった魅力的な品々が並んでいる。日本酒もいろいろとあり、すぐ近くにある「ビーストキッチン(→ 札幌グルメバイブル・居酒屋の頁を参照)」を彷彿させる。実際、「ガリのタルタル〜アジフライを添えて〜」や創作春巻、突き出しの汁物などといった類似メニューも見られる。また、日本酒や焼酎などはメニューに載っていないものもいろいろあり、生ビールはサッポロクラッシックで、瓶ビールはハートランドである。
 この界隈では、「ビーストキッチン」とともにお勧めしたいコスパの良い創作居酒屋である。(2023年12月追加)

中央区南2西1丁目6-1 第3広和ビル3階 
電話番号:011-219-5703
定休日:日曜、第3月曜
営業時間:18時~23時半

予算:コロッケみたいなポテサラ580円、元祖トリュフマグロ980円、お通し600円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、狸小路を左折する。狸小路2丁目を出ると、左のファミリーマートとラーメン山岡家が見えるので、その間の小路に入るとすぐ左側にある。すすきの駅から徒歩5分

最寄りのランドマーク:狸小路1丁目、ファミリーマート札幌狸小路1丁目店

お勧めポイント:創作料理が美味しい居酒屋

店舗はこの「パフェ、珈琲、酒 佐藤」が入っているビルの3階にある ビルの横にあるオープンな入口(ビル自体の構造が複雑で、通りの両側にあるどちらの入口からも入ることができる)から古い階段を上がると・・・ 2階の廊下が見えるさらに奥まで進むと、階段の入口に暖簾が掛かっている 階段を上がって入ると・・・ 店内は20〜30代の常連客で賑わっているが、BGMは何故か懐メロ。右側にオープンキッチンのカウンター席が少々と、左側に4名用のテーブルが4つだけという小さな店 ドリンクメニュー。生ビールはサッポロクラッシックで、瓶ビールはハートランド 日本酒メニュー 焼酎メニュー。日本酒や焼酎などはメニューに載っていないものもいろいろとある日替わりメニューを見ると、「元祖トリュフマグロ」や・・・「トリュフ香るデリシャス玉子サンド」などといった魅力的な品々が並んでいる お通し3品(600円)。美味しい店は、お通しからして美味しいというのが僕の持論 「自家製豆腐」。ネットリとして出汁が効いて美味しい。牛乳っぽい風味もあり、最高に美味しい 「北海シマエビと煮タラコ」。間違いのない北海道ならではの美味しいアテ 「豚しゃぶ」は、汁の出汁が効いていて美味しい 「コロッケみたいなポテサラ」 挽肉入りが入ったポテサラ自体にジャガイモの豊かな香りを感じて美味しい。これに揚げた衣とソースをかけている。いわゆる分解系の料理であるが、この意外とも思える組み合わせが美味しく、お勧めである! 「ガリのタルタル〜アジフライを添えて〜」。ガリが甘く、パン粉の衣が硬め。僕的には、シンプルにソースとレモン、辛子の方が合うと思う 「元祖トリュフマグロ」。厚切りが4切れ入っている。僕的にはトリュフの風味は不要で、そのまま漬けにした方が好きだが、客へのインパクトはあるかも 「刺身5点盛り」であるが、実際には、真鯵、サーモン、帆立、赤海老、カンパチ、ソイ、ヒラメ、タコと8点入っていた。どれも素材は新鮮で良いが、切り方は小さめ「エビと大和芋の春巻き(2本)」は、カレー塩でいただく。悪くないが、お勧めというほどでもない「できたて鶏の南蛮漬け」 出汁の感じは良いが、酸味は強めなので、酸っぱいものを好む人以外にはお勧めできない

チャンネル

 創成イーストエリアにある人気のワインバー。ワインバーとは言っても、本格的なワインバーというわけではなく、食事ができてお手軽なワインが飲めるカジュアルなダイニングバーである。
 三角屋根の一軒家の店内に入ると、中は天井高く、開放感があって心地よい。入って左側にL字のオープンキッチンのカウンター席が8席あり、右側にはテーブル席がある。吹き抜けになった2階には、8名までのテーブル席もある。
 メニューを見ると、ボトルワインの他、グラスワインは、シャンパン1種、白2種、赤2種があり、生ビールはサッポロクラッシック、焼酎、日本酒、ウイスキー(山崎、白州)などいろいろある。ボトルワインは、値付けこそ安いがセレクトは微妙である。ワイン愛好家には、むしろティル・ブション(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)ランコントル(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)、イタリアンバール カンティネッタ サリュ(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)φファイ(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)などのダイニングバーをお勧めしたい。
 しかしながら、ワインのつまみとなる食べ物は美味しいので、雰囲気も含めてトータル的にはギリギリお勧めできる。また、お一人様客に、料理をスモールサイズにしてくれるサービスもありがたい。ちなみに、21時までは禁煙であるが、21時を超えると喫煙タイムとなってしまうのでご注意を。(2023年12月追加)
https://kyo-nomu.com/channelnochannel/

中央区南三条東1丁目1-6  
電話番号:011-231-0324
定休日:月曜と第3日曜
営業時間:18時〜22時
予算:グラスシャンパン900円、フライドポテト チーズソース850円(スモール680円)、厚焼き玉子 トリュフオイル800円、【食事コース】5000円と6000円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」を過ぎ、「ジャンカラ」の角を右折する。ホテルWBF、フロンティア札幌ビル(セザールの看板)を過ぎ、広い創成川通を渡ると、すぐ左側に見える三角屋根の建物。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩8分
最寄りのランドマーク:カラオケBIG ECHO、ジャンカラ、ホテルWBF、フロンティア札幌ビル、創成川通
お勧めポイント:つまみが美味しいカジュアルワインバー

三角屋根の一軒家の店内に入ると・・・ 中は天井高く、開放感があって心地よい。入って左側にL字のオープンキッチンのカウンター席が8席あり、右側にはテーブル席がある 吹き抜けになった2階には、8名までのテーブル席もある ワインリスト1 ワインリスト2 食事メニュー1 食事メニュー2
本日の突き出し 「フライドポテト チーズソース」。ポテトがカリッと揚げられていて、ソースもコクがある。ワインやビールにピッタリで僕のイチオシ 「本日のフリット」の中から、アンコウをチョイス。外側がカリッと、中がフックラとしていて美味しい この店の名物「厚焼き玉子 トリュフオイルがけ」。だし巻はトロトロで悪くない。玉ねぎソースも意外に合う「牛すじとゴボウとブルーチーズの春巻き」。ブルーチーズとネットリとした牛すじ、ごぼうが具材なので、とにかく濃厚。赤ワインにドンピシャだ

おやじ中華 ナリケン

 狸小路7丁目に面した“たぬきスクエア”1階にある中華の店。建物の前にある看板には「ダメ人間の巣、ダメ人間製造所」という、何とも意味不明な言葉が書いてある。通路を一番奥まで進みドアを開けると、手前にオープンキッチンのカウンター席、奥にテーブル席が2つある。店内には懐かしい昭和歌謡曲が流れており、テーブルに灰皿があるところをみると、今時では珍しい喫煙可の店のようだ。
 メニューは、グランドメニューと季節メニューがあり、ビールは瓶ビールのみ。まず、ビールを注文すると、日替わりの突き出しが出てきた。ある日の突き出しは何と刺身とレバニラで、また別なある日の突き出しは、一人一品ずつの異なる中華料理の突き出しが出てきた。
 店主はどちらかというと、季節のメニューを注文した方が嬉しそうで、“どうしようかなあ〜”と独り言を呟きながら料理している。僕のお勧めは、「羊の麻辣煮込み」や「鹿の黒胡椒炒め」、「麻婆豆腐」、「レバニラ」、「エビチリ」、「ハチノスの葱風味」、「マコモ茸の春巻き」など。つぶやく言葉とは裏腹に、店主の作る料理は至極真っ当な中華料理で、既成調味料や化学調味料に頼らない姿勢にも好感が持てる。一見、気むずかしそうに見える店主は、時々ピント外れのジョークも言うが、これに関してはまともに取り合わないで聞き流して欲しい。店主のキャラが濃いのが玉に瑕だが、予約して出かければ、きっとコスパの良い美味しい中華が食べられるはず。(2023年12月追加)

中央区南3条西7丁目6−4 たぬきスクエア1階  
電話番号:011-241-1515
定休日:不定休
営業時間:18時〜24時(予約時に要確認)
予算:羊の麻辣煮込み800円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅2番出口を出て、ファミリーマート側の信号を渡り、市電線路沿いに月寒通を進む。「駐車場ジャンボ1000」の交差点を過ぎ、市電の線路が左に曲がって月寒通からなくなる資生館小学校前の交差点を右折する。2つ目の狸小路7丁目商店街を左折すると左側にある。地下鉄南北線すすきの駅より徒歩8分
最寄りのランドマーク:狸小路7丁目商店街
お勧めポイント:比較的夜遅くまでコスパの良い中華が食べられる

ここが17店舗の小さな店が集まる「たぬきスクエア」 建物の前にある看板には「ダメ人間の巣、ダメ人間製造所」という、何とも意味不明な言葉が書いてある 通路を一番奥まで進み・・・ ドアを開けると・・・ 手前にオープンキッチンのカウンター席、奥にテーブル席が2つある グランドメニュー1 グランドメニュー2 季節のメニュー1 季節のメニュー2 突き出しはその日によって変わる。この日は「レバニラ」と・・・ 「マグロの刺身」。確か・・・ホホ肉と尾の身だったような気がする ある日の突き出しは、4名とも異なる中華料理の突き出しが出てきた 「蒸し鶏のねぎ山椒ソース」。胸肉だったのはマイナス点だが、全体的にしっとりしていて火の通し方は合格。味付けも山椒がアクセントになっている 「ロメインレタスの粒マスタード炒め」は、ロメインレタスの苦みが嫌いでなければ美味しいかも 「ハチノスの葱風味」 ハチノスは柔らかく、弾力が心地よい。臭みもなく、醤油ベースのタレにネギやパクチーの香りがよく合う 「エビチリ」は、プリプリで間違いない美味しさ 「豚肉と卵、キクラゲの炒め」は、火の通し方は抜群だったが少し甘め「自家製ラー油の麻婆豆腐」は、甘めで本格的というほどではないが、お好みの辛さに調節してもらえるのがいい 最初はそのまま食べ、残りはご飯と一緒に食べると2度楽しめる この日の食材を使った季節メニューの「生のホタテと鮑の湯引き」。優しい醤油の味付けで、シンプルで美味しい 季節メニューの「マコモ茸の春巻」は、味が付いているのでそのままいただく。食感が独特で胡椒の風味も良い。また、ベーコンが入っているのでスモーキー 季節メニューの「アオリイカの柚子胡椒炒め」は、火の通しや塩味もピッタリだけど、トータルな味はそこそこ 季節メニューの「鹿の黒胡椒炒めは、臭みがなく柔らか。そのまま食べても良いが、レモンを絞って味変させても美味しい グランドメニューの「羊の麻辣煮込み」には、生椎茸が入っており・・・ 辛さと酸味、甘みのバランス良い 「杏仁豆腐」。硬めで杏仁が香らずミルキーな風味だが、これはこれで美味しい

鉄板バル ろくROKU

 実は、オーナーシェフの千原さんは、「テッパン ヨイチヤ TEPPAN YOICHIYA」のシェフだった方。ソムリエやSAKE DIPLOMAの資格も持っているそうで、この店は鉄板焼き店とは言っても、よくあるステーキ店の延長線上にあるような店ではなく、ワインなどといったお酒に合う料理がコンセプトの店なのである。
 エレベーターでビルの4階まで上がると、ビルの内部が吹き抜けとなっており、冬は寒くないなのか?とちょっと心配になる。扉を開けて店内に入ると、L字型のカウンター席が8席。「テッパン ヨイチヤ TEPPAN YOICHIYA」と比べるとキャパが小さくなったが、この店は店主一人のワンオペなので、このくらいの広さがちょうど良いのかも。
 この日のメニューを見ると、「おつまみ」、「鉄板焼き」、「(冷たい)前菜」、「メイン」、「麺・飯」など、魅力的なメニューが並んでいた。基本はアラカルトメニューであるが、4400円と6600円のコースメニューもある。
まず注文したいのは、おつまみの「平取和牛 スジぽん」と「手羽先の燻製」、そして冷菜である「レバームース」と「サバのマリネ リンゴと茗荷のサラダ」。「平取和牛 スジぽん」は、ポン酢がサッパリとしていて平取牛の牛スジも臭みなくて美味しい。「手羽先の燻製」は、一度温燻してある手羽中(手羽先の根元の部分)を、鉄板上で追いスモークしてから供する。桜チップの香りに塩味が加わることで、ビールにジャストフィットする。「レバームース」は、ボソボソとした食感や臭みなどが一切なく、実に滑らかでみずみずしい。口に入れるとさっと消えてしまい、レバーが苦手な人でも食べられるのではないかと思うくらい。「サバのマリネ リンゴと茗荷のサラダ」には細切りのリンゴが入っていて、甘みとその食感がいい。さらに、バジルとマスタードによって、イタリアンテイストに仕上がっている。
 鉄板焼きでお勧めしたいのは、「ファットリア・ビオ北海道 Fattoria Bio Hokkaido(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」のチーズを使った「カチョカバロ」と「トマトとバジルのオムレツ」、そして「空心菜の炒め」、「お好み焼き」など。「カチョカバロ」は表面がカリッと焼かれ、ブラックペッパーが香る。また、バゲットの食感とアンチョビの塩味も絶妙。「トマトとバジルのオムレツ」は玉子がトロトロで、バジルが香るオリジナリティ溢れるオムレツだ。また、トマトの旨味と玉子の風味がよくマッチしている。「空心菜の炒め」はニンニクが香り、塩味がしっかりと効いていてシャキシャキトロトロ。「お好み焼き」はいわゆる豚玉であるが、山芋入りなのか?ふわふわトロトロである。
 メインでお勧めしたいのは「ハンキングテンダー」。いわゆるサガリのことで、チルドのアメリカンビーフを使用しているという。火の通しはミディアムで、熟成されているのか、赤身の旨味が十分感じられる。また、添えられた南蛮の醤油漬けや山ワサビとの相性も抜群。
 麺・ご飯でお勧めしたいのは、「牛タンのスパイスカレー」と「MEN Eiji(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」の特注麺を使用したという「ソース焼きそば」。「牛タンのスパイスカレー」は肉が柔らかく、スパイスの使い方も専門店並みにハイレベル。「ソース焼きそば」の特注麺は太麺で独特のコシがあり、現在は万人受けするマイルドな味に仕上げているが、今後さらにバリエーションを増やしていく予定だという。換気システムや冷房能力が弱いという設備上の問題点があるものの、酒に合う鉄板焼きをコンセプトとした貴重な店である。(2023年9月追加)

中央区南5条西3丁目8 Nグランデビル4階 
電話番号:011-200-0169
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時〜翌1時
予算:レバームース700円、トマトとバジルのオムレツ800円、ハンキングテンダー1650円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅5番出口を出て右へ、RAUND1の交差点を目指す。交差点の信号をファミリーマート側(東側)へ渡って進むと、「元祖さっぽろラーメン横丁」が見えるので、その隣のビル。すすきの駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:RAUND1、元祖さっぽろラーメン横丁
お勧めポイント:お酒に合う料理がコンセプトとした北海道では少ない鉄板焼き店

このビルです エレベーターでビルの4階まで上がると、ビルの内部が吹き抜けとなっており、冬は寒くないなのか?とちょっと心配になる 扉を開けて店内に入ると、L字型のカウンター席が8席。「テッパン ヨイチヤ TEPPAN YOICHIYA」と比べるとキャパが小さくなったが、この店は店主一人のワンオペなので、このくらいの広さがちょうど良いのかも ワインリスト(スパークリング) ワインリスト(白) ワインリスト(赤) ドリンクメニュー アラカルトメニュー1
アラカルトメニュー2 「平取和牛 スジぽん」は、ポン酢がサッパリとしていて平取牛の牛スジも臭みなくて美味しい 「手羽先の燻製」は、一度温燻してある手羽中(手羽先の根元の部分)を、鉄板上で追いスモークしてから供する。桜チップの香りに塩味が加わることで、ビールにジャストフィットする 「レバームース」は、ボソボソとした食感や臭みなどが一切なく、実に滑らかでみずみずしい。口に入れるとさっと消えてしまい、レバーが苦手な人でも食べられるのではないかと思うくらい 「サバのマリネ リンゴと茗荷のサラダ」には細切りのリンゴが入っていて、甘みとその食感がいい。さらに、バジルとマスタードによって、イタリアンテイストに仕上がっている 「カチョカバロ」は表面がカリッと焼かれ、ブラックペッパーが香る。また、バゲットの食感とアンチョビの塩味も絶妙 トマトとバジルのオムレツ」は玉子がトロトロで、バジルが香るオリジナリティ溢れるオムレツだ。また、トマトの旨味と玉子の風味がよくマッチしている 「空心菜の炒め」はニンニクが香り、塩味がしっかりと効いていてシャキシャキトロトロ
「お好み焼き」はいわゆる豚玉であるが、山芋入りなのか?ふわふわトロトロである メインでお勧めしたいのは「ハンキングテンダー」。いわゆるサガリのことで、チルドのアメリカンビーフを使用しているという 火の通しはミディアムで、熟成されているのか、赤身の旨味が十分感じられる。また、添えられた南蛮の醤油漬けや山ワサビとの相性も抜群 「牛タンのスパイスカレー」 肉が柔らかく、スパイスの使い方も専門店並みにハイレベル 「MEN Eiji」の特注麺を使用したという「ソース焼きそば」 特注麺は太麺で独特のコシがあり、現在は万人受けするマイルドな味に仕上げているが、今後さらにバリエーションを増やしていく予定だという「牛タンステーキ」もアメリカンチルド牛をしている。生黒胡椒とスダチのネギのタルタルが添えられているが、想像以上の味ではない 「厚切り豚肩ロースのとん平焼き」は、これってトンテキ?と思えるくらい肉が分厚い。そのトンテキにトロトロのスクランブルエッグをのせたもので、美味しいことは間違いないが、大阪のとん平をイメージして食べると微妙な感じがする「お酒のあてのポテトサラダ」は、ポテトサラダに燻製玉子やクリームチーズ、粒山椒などが入っている。 「きゅーり麻辣ソース」は、ネギラー油がパンチに欠ける  「ホタテバターコーン」は、紫色のトウモロコシを使用している。ニンニク風味で美味しいが、ホタテが小ぶりなので火が入り過ぎだった

吉花(きっか)

 二条市場近くのビルにある完全予約制のイタリアン。実は、かつての「Osteria YOSHIE」が移転してリニューアルオープンした店である。吉江シェフは上磯町(現・北斗市)の漁師の家に生まれ育ち、それゆえにシーフードに対する思い入れが強いらしい。グランドホテルのフレンチからスタートし、その後寿司職人を経て現在のイタリアンのシェフになったという。現在の店はカウンター6席のみで、シェフ一人でのワンオペである。そのため、ランチタイムの営業はなくなり、ディナー営業のみとなった。三国清美シェフと同様に、カウンター少人数でのワンオペこそ、料理人の最終型なのかもしれない。また、ワンオペなので、コース終了までに2時間半くらいかかることも覚悟しなければならない。
 コースのスタート前に、まずはシェフが本日の食材を披露してくれる。そして、好みのナイフと箸(ステンレスか木)を選び、これをコースを通して使用する。使用している水なども含め、素材にはかなりこだわっているようだ。またペアリングワインも用意されており、ワインのセレクトもなかなか良かった。
 コースの一品目は「自家製ミンククジラのベーコンのウネス(下顎から腹にかけての部分)」。塩味がしっかりとしていて赤ピーマンのシェリーヴィネガーソースともよく合う。2品目は「ホタルイカの炙り焼き」。ホタルイカは香ばしく濃厚で、スクランブルエッグソースもサッパリとまろやかで美味しい。3品目は「サクラマスの炙り」。サクラマスは脂がのっており、火の通し方がレアなのでネットリとしている。春菊ソースが添えられているが、カラスミとミモレットチーズだけでシンプルに食べた方がより美味しかった。また、添えられたカタクリとウドのピクルスもサッパリとしていて良かった。4品目は「毛蟹の混ぜご飯」。寿司をイメージしたのか、バルサミコ酢を用いたた酢飯に、麦とレンコンの食感がアクセントとなっている。これに毛蟹の身と蟹味噌、山ワサビなどが加わることで、絶妙なハーモニーを醸し出している。5品目は「アスパラのグリルとホッキ貝の炙り」。アスパラはワシントン種ではなく、ウェルカム種を使用しているという。炙ったホッキ貝の身と貝柱、塩水ウニ、アスパラのグリルは、どれも素材が凝縮していて味わい深い。6品目は「鴨と七飯町・福田農園の王様椎茸のグリル」。王様椎茸(→札幌グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)は、味が濃厚かつ肉厚でジューシー。ポルチーニ塩やタップナード、りんご、山ワサビなどが添えられるが、ポルチーニ塩がベストだった。7品目の締めのパスタは「手打ちタリオリーニのカラスミがけ」。パスタの食感が良く、塩味もピッタリだった。8品目となる最後のデザートは「プリン」か「北海道産チーズ」を選べるが、プリンをチョイスした。カラメルの深い香りに加えて、濃厚なプリンの風味が良かった。さらに、「熊本の晩白柚 オレンジワイン漬け」が出て、飲み物で終了となった。
 どの料理も素材の鮮度が抜群で、それを活かすための調理法も極めてシンプル。イタリアンというよりも、どちらかといえば日本料理に近いイメージである。なので、イタリアンとして評価するなら1つ星が妥当なところだが、ジャンルを考えずに美味しい料理として評価するならば2つ星で良いのではないかと思う。ちなみに、ワンオペでやっているため、営業時間内の予約の電話は繋がらないのでご注意を。もしも予約をする場合には、昼間に電話かけるか、下記のInstagramやFacebookのダイレクトメールで予約することをお勧めしたい。(2023年6月追加)
https://www.instagram.com/chicca_yoshie/?hl=ja
https://www.facebook.com/2020chicca/

中央区南2条東2丁目1-1 エクセレントハウス東1階
電話番号:011-231-2778(営業時間中は電話が繋がらないので、昼間にかけるか、InstagramかFacebookのダイレクトメールで予約)
定休日:不定休
営業時間:18時の一斉スタート
予算:コース料理12000円(税・サ料込14520円)
アクセス:地下鉄大通駅34番出口を出て右へ。南1条通を進み、「秋野総本店薬局」を過ぎ、広い石狩街道を渡る。「上村漢方堂薬局」を過ぎ、「北門信用金庫」の角を右折して進む。「neoビル」を過ぎて進むと右角にある(二条市場の手前の天坊が入っているビル)。大通駅から徒歩7分
最寄りのランドマーク:二条市場
お勧めポイント:素材にとことんこだわったシーフードが美味しいイタリアン

二条市場近くのビルの1階の ココです!暖簾が掛かっていて、日本料理店風の外観です コースの一品目は「自家製ミンククジラのベーコンのウネス(下顎から腹にかけての部分)」。塩味がしっかりとしていて赤ピーマンのシェリーヴィネガーソースともよく合う 2品目は「ホタルイカの炙り焼き」。ホタルイカは香ばしく濃厚で、スクランブルエッグソースもサッパリとまろやかで美味しい 3品目は「サクラマスの炙り」 サクラマスは脂がのっており、火の通し方がレアなのでネットリとしている。春菊ソースが添えられているが、カラスミとミモレットチーズだけでシンプルに食べた方がより美味しかった。また、添えられたカタクリとウドのピクルスもサッパリとしていて良かった 4品目は「毛蟹の混ぜご飯」 寿司をイメージしたのか、バルサミコ酢を用いたた酢飯に、麦とレンコンの食感がアクセントとなっている。これに毛蟹の身と蟹味噌、山ワサビなどが加わることで、絶妙なハーモニーを醸し出している 5品目は「アスパラのグリルとホッキ貝の炙り」 アスパラはワシントン種ではなく、ウェルカム種を使用しているという。炙ったホッキ貝の身と貝柱、塩水ウニ、アスパラのグリルは、どれも素材が凝縮していて味わい深い 6品目は「鴨と七飯町・福田農園の王様椎茸のグリル」 王様椎茸(→札幌グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)は、味が濃厚かつ肉厚でジューシー。ポルチーニ塩やタップナード、りんご、山ワサビなどが添えられるが、ポルチーニ塩がベストだった 7品目の締めのパスタは「手打ちタリオリーニのカラスミがけ」 パスタの食感が良く、塩味もピッタリだった 飲み物のメニュー 8品目となる最後のデザートは「プリン」か「北海道産チーズ」を選べるが、プリンをチョイスした。カラメルの深い香りに加えて、濃厚なプリンの風味が良かった さらに、「熊本の晩白柚 オレンジワイン漬け」が出て・・・ 飲み物で終了となった

local Chinese foodシーファン

 以前中国を訪れたときに、「家常菜(ジャーチャンツァイ)」という看板をよく目にした。一緒に行った金先生によると、「家庭料理」のことだという。つまり、「北京家常菜」とは北京の家庭料理、「南方家常菜」は中国南地方の家庭料理という意味となる。そんな看板の出ている店に入ってみると、どの店もセロファンのような透明シートでラッピングされた食器類が予めテーブルにセッティングされていた。出てきた料理を、各自がそれを使って取り分けて食べるのである。なぜラッピングされているの?と金先生に尋ねると、その方が中国人が清潔そうに感じるからと答えた。「家常菜」のメニューは、現地の高級中華料理店とも異なり、日本の中華料理店ではあまり見かけないようなメニュー並んでいる。最近東京では、「ガチ中華」と呼ばれるこのような「家常菜」の店が増えてきているようだが、やっと札幌にもこの流れが押し寄せてきたようである。
 薄野にある古いビルの3階でエレベーターを降り、店内に入ると、右側にオープンキッチンのカウンターが、そして左側にテーブル席がある。中華料理店としてはやや狭めであるが、店主がワンオペで営業することもあるので、この広さが限界なのかも。
 ドリンクメニュー見てまず目に留まったのは「青島ビールIPA」。口に含むと、カラメルのような濃厚な香りに、ほんのりとした甘みが加わる。IPAであるにもかかわらず苦味が抑えられており、フルーティーさもあって飲みやすい。フードメニューには、いろいろな魅力的なメニューが並んでいる。ローカルチャイニーズフードと言いながらも、メニューは四川料理が中心となっている。何時も言っていることだが、良い店はお通しからして美味しい。ある日のお通しは「ビン長マグロのワサビ刻みガリ醤油和え」だった。意表を突くように和風だったが、それはそれでシンプルで美味しかった。また、ある日の「サクラマス(本マス)のマヨネーズ和え」は、身がしっとりとして火の通し方が完璧。作り置きでないこだわり感じた。
 フードメニューの一押しは、「四川風麻婆豆腐」。なんと!北海道でも東京でも滅多に見かけない葉ニンニクを使用しており、花椒の香りも唐辛子の辛さもドンピシャで最高の逸品。前菜としてビールにピッタリなのが「干し豆腐の辛味和え」と「パクチーサラダ」、「ハチノスの麻辣和え」、「よだれ鶏」、「センマイの香辣ごまソース添え」など。「干し豆腐の辛味和え」は、パクチーの香りと唐辛子の辛味、そして干し豆腐の食感がビールとよく合う。「パクチーサラダ」は、ラー油味と酸味、パクチーが一体となっており、パクチーが苦手な僕でも美味しいと感じられる。「ハチノスの麻辣和え」は濃いめの味付けながら、ハチノスの柔らかい弾力が素晴らしい。さらに、花椒の香りとニンニク、ラー油、そしてパクチーと白髪ネギとの相性も絶妙だ。「よだれ鶏」は、甜麺醤の甘みとラー油の辛味のバランスが良く、ソースが洗練されていてパクチーともよく合う。「センマイの香辣ごまソース添え」は、いわゆる棒棒鶏ソース味。センマイの歯応えがよくサッパリと臭みもなくお勧め。
 点心のお勧めは「焼売」。点心専門店ではないので作り置きだと思うが、とてもジューシー。少し甘めの味付けながら、豚肉の粗挽き感がとても良い。もしも作り立てのものなら、「茶月斉(→ 札幌グルメバイブル・中華料理の頁を参照)」の「千歳・原木椎茸シュウマイ」と並ぶ北海道でトップクラスの焼売かもしれない。
 熱菜でお勧めなのは前出の「四川麻婆豆腐」の他に、「鶏モミジの豆豉蒸し」と「豚バラ軟骨の海老味噌揚げ」、「本日の青菜炒め」。「鶏モミジの豆豉蒸し」は、豆豉とパクチーのバランス良く美味しい。「豚バラ軟骨の海老味噌揚げ」はジューシーで、海老味噌とは思えないくらいクセがなく、塩味もピッタリ。「本日の青菜炒め」は青菜のピリ辛ニンニク炒めだが、シンプルなだけにスキルを感じる品。ターツァイや空心菜いずれも美味しいが、とくにシャキシャキ感の強い空心菜がお勧め。
 この店ではWoltのデリバリーも行っているせいか、薄野エリアにあるにもかかわらず、昼から夜までの通し営業で行っている。なので、昼飲みのパラダイスと言っても過言ではない。ハッピーアワーには、通常のグランドメニューの他に、ハッピーアワー限定のメニューもある。ハッピーアワー限定の「海老のスパイスパン粉がけ」は、プリプリとした海老の食感にクミンが香り、お勧め。「本日の青菜炒め」も、ハッピーアワー限定の方が安い。
 店主はまだ若く、塩味や甘みのブレは多少あるものの、どの料理も質が高く将来性を感じさせる。正直なところ、今は1.5星くらいであるが、トップクラスの麻婆豆腐が食べられることや、北海道ではなかなか食べられないローカル中華が食べられることなどを考慮して、今回は2つ星とした。ちなみに、食べログからでも予約ができ、昼間から質の高い料理とともに飲めるなど、とても使い勝手がよい店である。(2023年6月追加)
https://www.instagram.com/xihuan.915/

中央区南4条西5丁目10-1 つむぎビル3階 
電話番号:080-6089-5760
定休日:不定休(食べログの予約サイトで確認できる)
営業時間:13時〜23時
予算:ハチノスの麻辣和え780円、四川麻婆豆腐980円、豚バラ軟骨の海老味噌揚げ890円
アクセス:地下鉄・南北線すすきの駅2番出口を出て、オレンジ色の札幌東急REIホテルが見える方向に進む。ファミリーマートを過ぎ、F45ビルが見えたらその隣のビル。すすきの駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:薄野交差点、札幌東急REIホテル
お勧めポイント:通常の中華料理店ではあまり食べられないローカル料理が味わえる

このビルの・・・ 3階でエレベーターを降りて・・・ 店内に入ると・・・ 右側にオープンキッチンのカウンターが・・・ そして左側にテーブル席がある。中華料理店としてはやや狭めであるが、店主がワンオペで営業することもあるので、この広さが限界なのかも ドリンクメニュー 飲み放題もあります フードメニュー(前菜) フードメニュー(点心) フードメニュー(熱菜1) フードメニュー(熱菜2) フードメニュー(麺、飯) フードメニュー(デザート、火鍋) コース料理は650円と10000円の2コース(2日前までの予約が必要) ドリンクメニュー見てまず目に留まったのは「青島ビールIPA」。口に含むと、カラメルのような濃厚な香りに、ほんのりとした甘みが加わる。IPAであるにもかかわらず苦味が抑えられており、フルーティーさもあって飲みやすい 何時も言っていることだが、良い店はお通しからして美味しい。この日のお通しは「ビン長マグロのワサビ刻みガリ醤油和え」だった。意表を突くように和風だったが、それはそれでシンプルで美味しかった また、ある日の「サクラマス(本マス)のマヨネーズ和え」は、身がしっとりとして火の通し方が完璧。作り置きでないこだわり感じた フードメニューの一押しは、「四川風麻婆豆腐」。なんと!北海道でも東京でも滅多に見かけない葉ニンニクを使用しており、花椒の香りも唐辛子の辛さもドンピシャで最高の逸品 「干し豆腐の辛味和え」 パクチーの香りと唐辛子の辛味、そして干し豆腐の食感がビールとよく合う 「パクチーサラダ」は、ラー油味と酸味、パクチーが一体となっており、パクチーが苦手な僕でも美味しいと感じられる 「ハチノスの香辣和え」 濃いめの味付けながら、ハチノスの柔らかい弾力が素晴らしい。さらに、花椒の香りとニンニク、ラー油、そしてパクチーと白髪ネギとの相性も絶妙 「よだれ鶏」は、甜麺醤の甘みとラー油の辛味のバランスが良く、ソースが洗練されていてパクチーともよく合う 「センマイの香辣ごまソース添え」は、いわゆる棒棒鶏ソース味。センマイの歯応えがよくサッパリと臭みもなくお勧め 「蒸し鶏の葱ソース掛け」。鶏の質自体は骨付き鶏でないのでそれほどではないものの、味付けは結構いい 「ピータンとピーマンの和えもの」は、甘めの味付けながらもピーマンがパリパリしていて美味しい 点心のお勧めは「焼売」。点心専門店ではないので作り置きだと思うが、とてもジューシー。少し甘めの味付けながら、豚肉の粗挽き感がとても良い。もしも作り立てのものなら、「茶月斉」の「千歳・原木椎茸シュウマイ」と並ぶ北海道でトップクラスの焼売かもしれない 「海老ワンタン甘辛ソース」。冷凍しているせいか?皮はベチャっとしているが、餡自体は美味しい。辛くなく、甜麺醤ソースも良い 「鶏モミジの豆豉蒸し」は、豆豉とパクチーのバランス良く美味しい 「豚バラ軟骨の海老味噌揚げ」はジューシーで、海老味噌とは思えないくらいクセがなく、塩味もピッタリ 「本日の青菜炒め(空心菜)」は青菜のピリ辛ニンニク炒めだが、シンプルなだけにスキルを感じる品。とくにシャキシャキ感の強い空心菜がお勧め「本日の青菜炒め(ターツァイ)」 「豚バラ軟骨と高菜の炒め」は、ウスターソースぽっい味付け 「ラム肉のクミン炒め」は甘めで、オイスターソースっぽい味 ハッピーアワー限定の「海老のスパイスパン粉がけ」は、プリプリとした海老の食感にクミンが香り、お勧め 「熟成黒酢の酢豚」は、揚げていないのか?黒酢ソースはあまりトロミがなく、酢豚っぽくない味 「ハチノスの豆豉炒め」は味的に美味しいが、ハチノスに若干の臭みがある  「白麻婆豆腐」は、意外にも豆鼓と花椒の風味。麻婆豆腐っぽいが深みに欠け、お勧めできない 「パクチー焼きそば」は、パクチーたっぷりで辛めの味付け  「太春雨と白菜の麻辣煮込み」は、クリーミーながら塩味強め。唐辛子の辛さを感じさせる東南アジアのエスニック料理 味が濃いめで、太春雨の食感も悪くない 「海老の辛味焼きそば」 「チャーハン」 味付けは甘く、生姜やセロリの香りがタップリ デザートの「テキーラ」は、デザートではなく本当のテキーラだった

ボン ヴィヴァン Bon Vivant

 龍谷学園高校前のマンションの1階にある人気のスイーツ店。以前は札幌パークホテルの近くにあった店だが、2022年10月に北円山に移転してきた。実はこのエリアは、グルメバイブル3つ星スイーツ店「パティスリーASAKA(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」「ショコラティエ・マサール(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」、2つ星の「パティスリーSHIIYA(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」「椿さんど 円山本店(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」などがひしめきあうスイーツ激戦区なのである。
 開店当初は店の前にいつも行列ができていたが、最近は徐々に落ち着いてきたようだ。しかしながら、土日には今も行列ができており、その一因は、“入店は3組まで”というレギュレーションにある。また、駐車場はなく、店の前に路上駐車すると、すぐにパトカーの取り締まりがあるので注意されたい(近所の方が通報でもしているのか?この日も店の前で駐禁で捕まっていたドライバーが2人もいた)。
 この店の僕のお勧めは、ムース系のケーキ。中でも、チョコレート系のケーキがとくにお勧めである。何故かパンも大人気のようで、とくにデニッシュ系のパンが、開店とともに飛ぶように売れていく。チョコ系ケーキでとくにお勧めしたいのは、「エルザ」と「グラッパ」、そして「タイノリ」、「ラムデピス」、「アールグレイ」である。「エルザ」は冬季限定のケーキであるが、見つけたら是非購入してほしいアイテム。ドイツのグリューワインを使用した口溶けの滑らかなチョコムースとアングレーズソースのムース、それをラズベリーのジュレでコーティングしている。とにかく、口溶けの良さと味の重層感が最高な逸品だ。「グラッパ」は、イタリアワインの蒸留酒であるグラッパが香るチョコムースケーキ。シットリと滑らかで、甘さもちょうど良い。但し、グラッパの香りは独特なので、多少好みが分かれるかも。「タイノリ」は三角形のチョコレートケーキであるが、小麦粉の生地は一切使用していないらしい。食感の異なるチョコクリームの重層感が良く、口溶けも滑らか。カカオの酸味と香り、苦みのバランスが素晴らしい。「ラムデピス」は、バニララムを使用したババロアと、シナモンっぽいスパイシー感を醸し出す何とも言えない個性的なチョコケーキ。口溶け滑らかなムースがとろけて美味しい。「アールグレイ」は、チョコムースの中に、水分多めでトロトロのアールグレイクリームが入っていて、ベルガモットのクリームがアクセントになっている。この他のお勧めケーキは、「フロマージュ」と「モンブラン」。「フロマージュ」は、貴腐ワインが香る泡雪のようなレアチーズケーキ。下は硬めのクッキー生地であるが、これだけフワッとしているのであれば、下はメレンゲ生地の方が合うような気がする。「モンブラン」はほんのりと酒が香り、中心には刻んだ栗が入っている。それを囲むように生クリームとマロンクリームが包み込み、甘さも控えめでいい。下の生地はメレンゲではなく焼き菓子であったが、外がカリッと中がシットリとしていて、意外にも合っていた。
 パンでお勧めなのは、「クロワッサン」と「パン スイス」、「マロン」など。「クロワッサン」は、外側がかなりカリッとしている。バターの香りが豊かで、塩味も感じる。これに対して、これをベースにした「パン・オ・ショコラ」は、オレンジピールがバターの香りを吹き飛ばしてしまっていて良くない。また、「クロワッサン・シトロン」は、シトロングラス(レモン風味の砂糖)が合わないとまでは言わないが、少なくとも僕好みではない。「パン スイス」は、生地がクロワッサンより濃密で、さらにカリッとしている。チョコチップが入ることで味に深みが出て、塩味と甘味のバランスもいい。「マロン」は外側がデニッシュ生地で、砂糖をまぶしてキャラメリゼしているのでカリッと甘く、まるでクイニーアマンのよう。さらに、中がシットリとした生地とマロンクリームが、絶妙な食感と甘さのコントラストを演出している。
 焼き菓子でお勧めなのは、「フィナンシェ ナチュール」と「フィナンシェ メープル」、「ダクワーズ ジャンドゥジャノワゼットレ」など。「フィナンシェ ナチュール」は、シットリとした食感と豊かなバターの香りがする一番のお勧め。「フィナンシェ メープル」は、メイプルの香りに焦がし砂糖の風味が加わり、甘さも控えめで美味しい。「ダクワーズ ジャンドゥジャノワゼットレ」は、やや厚めのしっかりとした食感で、ネットリとしたチョコクリームとの相性も良い。
ちなみに。チョコレートボンボンはどれも悪くないが、お勧めと言うほどのレベルではなかった。(2023年4月追加)
https://bon-vivant22.com

中央区北4条西20丁目1−1 スペチアーレ420  
電話番号:011-676-4403
定休日:月曜、火曜(月曜が祝日の場合には営業)
営業時間:11時〜18時
予算:エルザ580円、フロマージュ580円、パンスイス400円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の1番出口(夜間急病センター出口)を出て右へ、西20丁目通り交差点を右折する。札幌市社会福祉総合センター、北海道開発局札幌開発建設部、北海道森林組合連合会、西本願寺札幌別院を過ぎると、札幌龍谷学園高校前の左側の角のマンション。西18丁目駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌龍谷学園高校、西本願寺札幌別院
お勧めポイント:ムース系ケーキが美味しいスイーツ店

龍谷学園高校前のマンションの1階にあります ココです!開店当初は店の前にいつも行列ができていたが、最近は徐々に落ち着いてきた しかしながら、土日には今も行列ができており、その一因は、“入店は3組まで”というレギュレーションに 駐車場はなく、店の前に路上駐車すると、すぐにパトカーの取り締まりがあるので注意されたい(近所の方が通報でもしているのか?この日も店の前で駐禁で捕まっていたドライバーが2人もいた) ケーキとチョコレートボンボンのショーケース 焼き菓子の置かれた棚 「エルザ」は冬季限定のケーキであるが、見つけたら是非購入してほしいアイテム。ドイツのグリューワインを使用した口溶けの滑らかなチョコムースとアングレーズソースのムース、それをラズベリーのジュレでコーティングしている。とにかく、口溶けの良さと味の重層感が最高な逸品 「グラッパ」は、イタリアワインの蒸留酒であるグラッパが香るチョコムースケーキ。シットリと滑らかで、甘さもちょうど良い。但し、グラッパの香りは独特なので、多少好みが分かれるかも 「タイノリ」は三角形のチョコレートケーキであるが、小麦粉の生地は一切使用していないらしい。食感の異なるチョコクリームの重層感が良く、口溶けも滑らか。カカオの酸味と香り、苦みのバランスが素晴らしい 「ラムデピス」は、バニララムを使用したババロアと、シナモンっぽいスパイシー感を醸し出す何とも言えない個性的なチョコケーキ。口溶け滑らかなムースがとろけて美味しい 「アールグレイ」は、チョコムースの中に、水分多めでトロトロのアールグレイクリームが入っていて、ベルガモットのクリームがアクセントになっている 「フロマージュ」は、貴腐ワインが香る泡雪のようなレアチーズケーキ。下は硬めのクッキー生地であるが、これだけフワッとしているのであれば、下はメレンゲ生地の方が合うような気がする
「モンブラン」 ほんのりと酒が香り、中心には刻んだ栗が入っている。それを囲むように生クリームとマロンクリームが包み込み、甘さも控えめでいい。下の生地はメレンゲではなく焼き菓子であったが、外がカリッと中がシットリとしていて、意外にも合っていた 「クロワッサン」 外側がかなりカリッとしている。バターの香りが豊かで、塩味も感じる これに対して、これをベースにした「パン・オ・ショコラ」は、オレンジピールがバターの香りを吹き飛ばしてしまっていて良くない 「クロワッサン・シトロン」は、シトロングラス(レモン風味の砂糖)が合わないとまでは言わないが、少なくとも僕好みではない 「パン スイス」 生地がクロワッサンより濃密で、さらにカリッとしている。チョコチップが入ることで味に深みが出て、塩味と甘味のバランスもいい 「マロン」 .外側がデニッシュ生地で、砂糖をまぶしてキャラメリゼしているのでカリッと甘く、まるでクイニーアマンのよう。さらに、中がシットリとした生地とマロンクリームが、絶妙な食感と甘さのコントラストを演出している 焼き菓子でお勧めなのは、「フィナンシェ ナチュール」と「フィナンシェ メープル」、「ダクワーズ ジャンドゥジャノワゼットレ」など。「フィナンシェ ナチュール」は、シットリとした食感と豊かなバターの香りがする一番のお勧め。「フィナンシェ メープル」は、メイプルの香りに焦がし砂糖の風味が加わり、甘さも控えめで美味しい。「ダクワーズ ジャンドゥジャノワゼットレ」は、やや厚めのしっかりとした食感で、ネットリとしたチョコクリームとの相性も良い この店のチョコレートボンボンの種類 この店を代表する5種類を食べてみた。どれも悪くないが、お勧めと言うほどのレベルではなかった。ミスマッチとも思えた「バナナ胡椒」がインパクトがあり、最も美味しかった

カレー専門店 円山教授。

 積丹町にある人気のウニ丼店「田村岩太郎商店」がプロデュースする人気のカレー店。この店のカレーは、今流行りの南インド風やスリランカ風などといったスパイシーカレーではなく、かといってスープカレーでもない独自のルーカレー。もともと、積丹の海鮮をふんだんに使用したカレーをウニのオフシーズンに提供していたが、非常に好評だったため、円山の住宅街にカレー専門店をオープンさせたという。
 店内は純喫茶風のインテリアで、水道管の様な鉄パイプがさらに独特の雰囲気を醸し出している。メニューを見ると、この店の一番人気である「浜カレー」や「煮込み浜カレー」の他、「しびれ鶏カレー」、「野菜とポークのカレー」、「牡蠣とひき肉のカレー」、「チーズとポークのカレー」、「ひき肉とキノコのカレー」などがある。値段は全体的に高めであるが、とにかく若者に人気のようで、土日はもちろんこと、平日のお昼時にも行列ができるほど。ルーは全て甘エビからとったエビ出汁を使用しているので、全てのルーに共通する魚介系のうま味とコクがある。方向性は異なるものの、「クロック(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」並ぶ濃厚系のルーカレーである。ライスは小150g、中200g、高280gまでは無料で、短330gと大400gは有料(高がルーとのバランス良し)。また、辛さは1~10番まで選べ、中辛が3、辛口が4、激辛が5となっている。4が実際の中辛くらいの辛さなのでお勧め。さらに、「しびれ鶏カレー」は、辛さの他に痺れの元となる花椒の量を選択できる。1〜5まで選択できるが、まずは3番から試していただきたい。
 どのカレーも前述のように海老を中心とした魚介系の旨味があり、濃厚な深みがあって美味しいが、コスパ的には良くない。また、「しびれ鶏カレー」以外は味に大きな違いがないので、特にお勧めという一品もない。今のところカツカレーはメニューにないが、このルー(特にひき肉のカレールー)は、絶対に豚カツに合いそうだ。ちなみに、テイクアウトもやっており、しかもルーだけの販売もあるので、自宅でカツカレーを作ってみても良いかも。昨年、この店の2号店(中央市場食堂長屋にある「カレーの子 くろしお 」を含めると3号店となる)「Curry restaurant 北円山教授」が、昨年西28丁目駅近くにオープンした。(2023年3月追加)

中央区南4条西21丁目1-27 第5籐栄ビル1階  
電話番号:011-522-8886
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時〜21時45分
予算:煮込み浜カレー1550円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の札幌市医師会館・夜間急病センター前の出口を出て、西20丁目通の交差点を左折する。札幌同交会病院を過ぎた交差点を右折し、1つ目の交差点を過ぎた左側にある。西18丁目駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌市医師会館・夜間急病センター、札幌同交会病院
お勧めポイント:唯一無二の魚介系ルーカレーが味わえる

円山の住宅街にある ココです!店の前に2台の駐車スペースがあります 店の前にあるカレーメニュー。この店の一番人気である「浜カレー」や「煮込み浜カレー」の他、「しびれ鶏カレー」、「野菜とポークのカレー」、「牡蠣とひき肉のカレー」、「チーズとポークのカレー」、「ひき肉とキノコのカレー」などがある 一番人気の「浜カレー」は、具材がソテーされていてルーとは別盛り状態に 「煮込み浜カレー」は、ほとんどの具材がルーの中に煮込まれている 店内は純喫茶風のインテリアで、水道管の様な鉄パイプがさらに独特の雰囲気を醸し出している 「煮込み浜カレー」 殻付きの海老だけはソテーされ、ライスの上に別盛りにされている その他のシーフードはルーと一緒に煮込まれている 「ひき肉とキノコのカレー」 素揚げされたキノコや野菜が別盛りに 豚ひき肉のやキノコの風味がさらにルーに深みを与え、カツカレーのルーとして食べたいなあと思った 「しびれ鶏カレー」。店お勧めの痺れ2にしたが、物足りないので3以上にした方が良いかも ルーには細かく切った鶏肉がゴロゴロ入っていて、素揚げされたレンコンやブロッコリーとの相性もいい

DAL 1982

 2017年にオープンした南円山にある人気のイタリアン。開店間もない頃に訪れ、美味しかったと記憶しているが、当時は他の地域のグルメバイブルの制作中で忙しく、ついつい掲載しないままでいた。その後コロナ禍になって再取材することもできず、コロナが落ち着いた今回、やっと取材できることに。
 スタート当初のディナーは、アラカルトとコースの二本立てであったが、コロナ後はお任せのコースのみとなってしまった。ディナーは、品数6種の6000円と7種の7000円、そして8種の8000円の3コースで、アルコールは、サッポロクラシック生や伊モレッティの瓶ビールの他、赤、白、スプマンテなどといったお手頃ワインがそれなりに揃っている。ボトルワインの価格は、3300円のハーフの国産スパークリングからフルボトル66000円のシャンパン・ベル・エポックまでいろいろとあるが、品揃えはそれほど魅力的ではない。
 久しぶりなので、今回は最も品数が多い8000円のコースに。先ず出てきたのは、2種類のパン「百合根のフォカッチャと王様椎茸・胡桃のフォカッチャ」。フワフワで素材の味も感じられ、塩味が効いていて美味しい。料理の一品目は、「北斗市の峩朗(がろう)ガキとシャインマスカット、フロマージュのジュレがけ」。昆布出汁でサッと火を通したという牡蠣は、生のようにフレッシュ。余市産のナイアガラワインのジュレともよく合う。二品目は、「帯広産牛蒡のスープ」。スープと言いながらも、春菊やポロネギ、真鱈の白子などといった具材がタップリとが入っている。塩味もドンピシャで、まさに和のイタリアンといった感じ。三品目は、「戸井産本マグロのカツレツ」。本マグロはレアに仕上がっていて、林檎がアクセントになっている。四品目は、「タラバガニとフキノトウのスパゲッティ」。シンプルな塩味ながら、カニの香りが高く複雑さもあり、最高レベルのスパゲッティだ。五品目は、「百合根のリゾット」。喜茂別町にある「牧場タカラ(→ その他北海道の旨い店・道央・喜茂別町を参照)」のチーズを使用しており、百合根が甘くチーズとの相性も絶妙。六品目は、「サクラマスのサフラン風味」。皮がカリッと焼かれ、身もミディアムレアに火が通り、ホレンソウも含めて抜群に美味しい。七品目は、「北斗市・おぐに牧場のイチボステーキ」。レアに火が通され、ジューシーで柔らかく赤身の旨みも感じられる。最後を飾るデザートは幾つかの品から選べるが、僕は「ガトーショコラ ほうじ茶のジェラート添え」をチョイス。しかし、デザートはごく普通で、とくにコメントすることはない。
 塩味に多少ブレを感じるなどのマイナス点もあるが、現時点では1.5星くらいの評価をつけても良いと思う。使用している素材の質の良さに加え、コストパフォーマンスが良いことなどのプラス点も加え、今回は総合的に2つ星評価とした。(2023年3月追加)

中央区南6条西22丁目3-39  
電話番号:011-513-1982
定休日:月曜(祝日の場合は火曜定休)
営業時間:11時半〜12時、18時〜19時
予算:【ランチ】2000円(パスタランチ)、3000円(+メイン1品)、4000円(+メイン2品)の3コース、【ディナー】6000円(6品)、7000円(7品)、8000円(8品)の3コース
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」を過ぎ、「信廣寺」の信号を左折する。1つ目の「パールモンドール」のある交差点を右折すると、すぐ左側にある。円山公園駅より徒歩13分
最寄りのランドマーク:信廣寺、パールモンドール南6条店
お勧めポイント:コスパ抜群な良質イタリアン

ココです!ドアを開けると・・・ 入口側にオープンキッチンのカウンター席があり・・・ 奥にテーブル席がある オープン当初はこの様なアラカルトメニューもあった(前菜)が、現在は3つのお任せコースメニューのみ オープン当初のアラカルトメニュー(パスタ) オープン当初のアラカルトメニュー(メインとチーズ) 現在のワインリスト(スプマンテ、シャンパン) 現在のワインリスト(白) 現在のワインリスト(赤) 先ず出てきたのは、2種類のパン「百合根のフォカッチャと王様椎茸・胡桃のフォカッチャ」。フワフワで素材の味も感じられ、塩味が効いていて美味しい 料理の一品目は、「北斗市の峩朗(がろう)ガキとシャインマスカット、フロマージュのジュレがけ」 昆布出汁でサッと火を通したという牡蠣は、生のようにフレッシュ。余市産のナイアガラワインのジュレともよく合う 二品目は、「帯広産牛蒡のスープ」 スープと言いながらも、春菊やポロネギ、真鱈の白子などといった具材がタップリとが入っている。塩味もドンピシャで、まさに和のイタリアンといった感じ 三品目は、「戸井産本マグロのカツレツ」 本マグロはレアに仕上がっていて、林檎がアクセントになっている 四品目は、「タラバガニとフキノトウのスパゲッティ」 シンプルな塩味ながら、カニの香りが高く複雑さもあり、最高レベルのスパゲッティだ 五品目は、「百合根のリゾット」 喜茂別町にある「牧場タカラ(→ その他北海道の旨い店・道央・喜茂別町を参照)」のチーズを使用しており、百合根が甘くチーズとの相性も絶妙 六品目は、「サクラマスのサフラン風味」。皮がカリッと焼かれ、身もミディアムレアに火が通り、ホレンソウも含めて抜群に美味しい 七品目は、「北斗市・おぐに牧場のイチボステーキ」 レアに火が通され、ジューシーで柔らかく赤身の旨みも感じられる 食後の飲み物のメニュー 最後を飾るデザートは幾つかの品から選べるが、僕は「ガトーショコラ ほうじ茶のジェラート添え」をチョイス。しかし、デザートはごく普通で、とくにコメントすることはない 熊本産・金木犀のほうじ茶

鮨 しょう太

 昨年12月にオープンした若き寿司職人の店。店主は登別出身で、銀座の「鮨 とかみ(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」で2代目大将を任されていた人物(「鮨 とかみ」は現在、更に若い3代目に交代したため、現時点で掲載保留に)。かつて、彼が「鮨 とかみ」で2代目大将をしていた頃に訪れたことがあるが、なかなか美味しかったので、この店も取材してみることに。
 店は完全予約制で、予約は有料予約サイト「OMAKASE」からのみ可能。また、コースはお任せの1コースのみで、つまみと握りが交互に出されるというスタイル。コース全体としてかなりのボリュームがあるので、小食の方は、シャリの大きさを小さくするよう店主に言っていただきたい。入店はスタートの10分前からということで、地下1階にある店の前で待つことに。店の前には、写真撮影はOKだが、シャッター音のする機器は使用不可という表示が。また、他の客が写らないような配慮も求められる。開店時間になり、女将さんに名前を告げると、一組ずつ案内された。店内はカウンター8席のみで、席間隔は多少窮屈め。
 生ビールは、サントリーの「マスターズドリーム」。店主が大好きだというワインはボトルのみの販売で、ワインリストはiPadで供される。日本酒は半合からで、銀座の「鮨 とかみ」時代よりも日本酒のセレクトが良くなった。この日は、三重の「作」や「而今」、福島の「ロ万」、栃木の「仙禽」などが出てきた。
 まずは、「マグロの手巻き寿司」からのスタートで、これは「鮨 とかみ」と同じスタイル。そして、威勢の良い大将の挨拶の口上へと続く。2品目のお椀は「毛蟹真丈」。出汁が濃厚に引かれ、真丈もふんわりと仕上がっていて、毛蟹の香りに満ちあふれていた。3品目は「バフンウニの軍艦巻」。これでもかというくらいタップリと盛られたウニは、この時期のものとしては申し分なかった。4品目は「金目鯛の昆布締め」で、ガラスの器は小樽の工房に特注したものだという。この店の昆布締めは、全て浅めに締められているが、これは昆布締めが昆布の旨味を移す作業というよりも、身を脱水させて旨味を凝縮させる作業という大将のポリシーによるものだが、僕的には物足りなく感じてしまう。5品目は「赤貝の握り」。身が厚くて歯ごたえが良く、素晴らしい。6品目は「サワラの昆布締めの握り」。身がネットリと柔らかくて美味しい。7品目は「太刀魚の自家製カラスミがけ」。ふっくらトロトロの太刀魚に、カラスミが何とも言えない深みを与えている。素晴らしい逸品であり、本日一番のアテであった。8品目は「中トロ(ハラミ)の握り」、9品目は「中トロ(背中)の握り」と本マグロの握りが続き、10品目のトラフグの出汁餡をかけた「トラフグの白子の飯蒸し」を挟んで11品目の「大トロの握り」、12品目の「赤身の漬けの握り」で本マグロの握りは終了となった。千葉県産の本マグロは質が良く、どれも外れのない美味しさだった。13品目の「コハダの握り」は塩抜きが上手く行っておらず、かなり塩辛かった。14品目の「ブリ大根」は、甘ったるさがなく洗練されている。15品目の「スミイカの握り」は、歯切れが良く抜群に美味しかった。16品目の「車海老の握り」は、見た目とは裏腹に、茹でたてで甘みと香りがあった。17品目の「あん肝クリームチーズのモナカ」は、ウイスキーゼリーとあん肝クリームチーズ、更にあんぽ柿をモナカで挟んだもの。富山の「満寿泉」の貴醸酒と共に出されたが、中の餡が塩辛くて甘いので、甘く熟成香が香る貴醸酒との相性も抜群。さらに、18品目の「ヒラメの昆布締めの握り」、19品目の「しじみ汁」、20品目の「煮ハマグリの握り」、21品目の「サヨリの握り」、22品目の「穴子の握り(塩かツメのいずれかを選べる)」、そして23品目の「玉子焼き」で終了となった。
 使用しているネタの質はどれも素晴らしく、つまみも美味しく、握り方も良かった。しかし、唯一気になったのはシャリである。シャリはこまめにお櫃へと運ばれ、温度管理という点では申し分なかった。しかし、全般的に硬めな上に、複数あると思われる一部のシャリの塩分と赤酢が強すぎて、僕好みではなかったのである。また、地下にあるせいか、冬季の足下はかなり寒かった。(20232月追加)

中央区北1条西3丁目3-14 敷島プラザビル別館 地下1階 
電話番号:090-6802-8306(有料予約サイトOMAKASEからの完全予約制https://omakase.in
定休日:日曜・祝日
営業時間:二部制で、18時と20時半からの一斉スタート(水曜のみ12時と17時のスタート)
予算:【お任せコース】30800円
アクセス:地下鉄大通駅から札幌駅前通地下歩行空間を通ってJR札幌駅方面へ進む。札幌グランドホテル向かいの9番出口を出て、「松屋(敷島北一条ビル)」の中通りへ右折するとすぐ右側にある。大通駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌グランドホテル、敷島北一条ビル
お勧めポイント:美味しいつまみと握りをお腹いっぱい堪能できる店

右が駅前通に面した敷島北一条ビルで、左が敷島プラザビル別館です 行灯の先の・・・ 地下への階段を下りると・・・ ココです! 店の前には、写真撮影は可だが、シャッター音のする機器は使用不可という表示が。また、他の客が写らないような配慮も求められる 開店時間になり、女将さんに名前を告げると、一組ずつ案内された 店内はカウンター8席のみで、間隔は多少窮屈め まずは、「マグロの手巻き寿司」からのスタートで、これは「鮨 とかみ」と同じスタイル 2品目のお椀は「毛蟹真丈」。出汁が濃厚に引かれ、真丈もふんわりと仕上がっていて、毛蟹の香りに満ちあふれていた 3品目は「バフンウニの軍艦巻」。これでもかというくらいタップリと盛られたウニは、この時期のものとしては申し分なかった 4品目は「金目鯛の昆布締め」で、ガラスの器は小樽の工房に特注したものだという。この店の昆布締めは、全て浅めに締められているが、これは昆布締めが昆布の旨味を移す作業というよりも、身を脱水させて旨味を凝縮させる作業という大将のポリシーによるものだが、僕的には物足りなく感じてしまう 5品目は「赤貝の握り」。身が厚くて歯ごたえが良く、素晴らしい 6品目は「サワラの昆布締めの握り」。身がネットリと柔らかくて美味しい 7品目は「太刀魚の自家製カラスミがけ」。ふっくらトロトロの太刀魚に、カラスミが何とも言えない深みを与えている。素晴らしい逸品であり、本日一番のアテであった 8品目は「中トロ(ハラミ)の握り」 9品目は「中トロ(背中)の握り」と本マグロの握りが続き・・・ 10品目のトラフグの出汁餡をかけた「トラフグの白子の飯蒸し」を挟んで・・・ 11品目の「大トロの握り」12品目の「赤身の漬けの握り」で本マグロの握りは終了となった。千葉県産の本マグロは質が良く、どれも外れのない美味しさだった 13品目の「コハダの握り」は塩抜きが上手く行っておらず、かなり塩辛かった 14品目の「ブリ大根」は、甘ったるさがなく洗練されている 15品目の「スミイカの握り」は、歯切れが良く抜群に美味しかった 16品目の「車海老の握り」は、見た目とは裏腹に、茹でたてで甘みと香りがあった 17品目の「あん肝クリームチーズのモナカ」は、ウイスキーゼリーとあん肝クリームチーズ、更にあんぽ柿をモナカで挟んだもの 完成 富山の「満寿泉」の貴醸酒と共に出されたが、中の餡が塩辛くて甘いので、甘く熟成香が香る貴醸酒との相性も抜群 富山の「満寿泉」の貴醸酒18品目の「ヒラメの昆布締めの握り」は、深みと旨味に乏しい 19品目の「しじみ汁」は、シンプルな塩味 20品目の「煮ハマグリの握り」は、火の通り良し 21品目の「サヨリの握り」は、シソと擦ったアサツキが挟まれていた 22品目の「穴子の握り」は、塩かツメのいずれかを選べる。塩にしたが、ふっくらと泥臭さがなくて美味しい そして23品目の「玉子焼き」で終了となった。通常のカステラ様の玉子焼きとは異なり、とろけるような食感

雪鶴(ゆきづる)プレミアム

 「もりもとmori moto」は、1949年に千歳市で創業した菓子店。同社で発売している「雪鶴プレミアム」は、バターの美味しさをトコトン追求したお菓子である。一見すると、どら焼きのような外観でありながら、実は「ブッセ(仏:bouchée)」と呼ばれるクリームやジャムを挟んだ焼き菓子なのである。2度焼きを意味する「ビスキュイ」と呼ばれる外側のスポンジは、卵黄と卵白を別々に泡立てて作られ、2度焼きされて水分を飛ばしているため、ワッフルやどら焼きのようにシットリとはしておらず、サクッとドライな食感に仕上がっている。なので、実際の食感はドライなカステラの様で、フンワリ、シットリ感に欠ける点がマイナス。この点を改善すればもっと評価をあげても良いかも。
 これに対して、サンドされているバタークリームがとても秀逸で、まるでバターを食べているかのように濃厚でありながら、決してくどくなく、滑らかで非常に洗練されている。賞味期限が製造から14日という日持ちもしない要冷蔵の商品ではあるが、北海道らしさが感じられるお土産としてお勧めできる。札幌市内の各店舗(丸井今井札幌、札幌駅直結のエスタなど)や新千歳空港店、オンラインショップなどで購入可能。(2023年1月追加)

https://morimoto-shinya.jp/collections/yukiduru
予算:1個160円、5個入り800円、12個入り1920円、18個入り2880円
お勧めポイント:北海道らしさが感じられるバタークリームのブッセ

北海道割烹 うさぎと亀

 薄野にある「みえ田(→ 札幌グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」が展開するセカンドブランド。北海道割烹を標榜しているように、北海道の旬の素材にこだわった日本料理店である。この薄野の本店の他に、東京の銀座7丁目に「うさぎと亀 銀座店」がある。
 エレベーターにのると、4階に「みえ田」という表示が。そういえば、「みえ田」もビルの4階にある。店内に入ると、カウンター8席のみで、インテリアも雰囲気も含めて「みえ田」に似ている。
 この日は、季節のお料理の真ん中のコース14000円(税別)で予約。飲み物のメニューを見てみると、ビールは小樽ビールのドンケルとサッポロクラシックの2つで、ビールも北海道ブランドにこだわっているようだ。
 まず出てきたのは「野付のホタテと菊のお浸し」。塩味がドンピシャで、サッパリとしている。柚子の香りが爽やかで、非常に洗練された味だ。続く「タラの白子と梅の茶碗蒸し」には生ウニが入っており、梅干しの酸味によるサッパリ感が、今まで食べたことのない味わい。「お造り」は、トラフグ、カツオ、ボタンエビで、胡麻油塩一味と刺身醤油、スダチポン酢が添えられている。焼き物の「マナガツオの幽庵焼き」は脂がのっており、塩加減も火の通しも申し分ない。「舞茸と和牛のしゃぶしゃぶ」は、ゴマだれに浸して食べると本当に美味しい。締めのご飯は、「紅鮭とインカの目覚めの炊き込みご飯」。北海道米ふっくりんこはツヤツヤで、まさに「みえ田」の炊き込みご飯そのものであった。デザートの「黒胡麻のクレームブリュレ」は、甘さ控えめで、こちらもなかなか良かった。(2023年1月追加)
https://www.instagram.com/usagitokame_sapporo/

中央区南5条西3丁目 第23桂和ビル7階 
電話番号:011-563-8881
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時〜23時
予算:季節のお料理10000円 〜18000円(税込み12100円〜21780円)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て左へ。すぐに薄野交差点を左折すると「築地 銀だこ」が見えるので、そのビルの7階。すすきの駅より徒歩1分
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅
お勧めポイント:カウンターで旬の北海道素材を使った素晴らしい料理がいただける

地下鉄すすきの駅からすぐのこの角のビルです エレベーターにのると、4階に「みえ田」という表示が。そういえば、「みえ田」もビルの4階にある 店内に入ると、カウンター8席のみで、インテリアも雰囲気も含めて「みえ田」に似ている この日は、季節のお料理の真ん中のコース14000円(税別)で予約。まず出てきたのは「野付のホタテと菊のお浸し」。塩味がドンピシャでサッパリとしていて美味しい。柚子の香りが爽やかで、非常に洗練された味だ 続く「タラの白子と梅の茶碗蒸し」には生ウニが入っており、梅干しの酸味によるサッパリ感が、今まで食べたことのない味わい 「お造り」は、トラフグ、カツオ、ボタンエビで・・・ 胡麻油塩一味と刺身醤油、スダチポン酢が添えられている 焼き物は「マナガツオの幽庵焼き」 脂がのっており、塩加減も火の通しも申し分なかった 「舞茸と和牛のしゃぶしゃぶ」 この牛肉をしゃぶしゃぶにします ゴマだれに浸して食べると本当に美味しい 締めのご飯は、「紅鮭とインカの目覚めの炊き込みご飯」。板長が土鍋を開けて見せてくれた 北海道米ふっくりんこはツヤツヤ まさに「みえ田」の炊き込みご飯であった香の物デザートの「黒胡麻のクレームブリュレ」に苺と洋梨を添えて。「黒胡麻のクレームブリュレ」は甘さ控えめで、こちらもなかなか良かった。

氷屋mococo

 日本でかき氷店が登場したのは明治2年とのことであるが、我々昭和世代のかき氷と言えば、イチゴやメロンなど鮮やかな色のシロップと練乳を使ったかき氷であろう。これらは、主に和風甘味処やフルーツパーラーなどで、暑い季節に提供されていた。しかし、2003年に通年してかき氷を提供する専門店が出現するようになると、これまでの定番かき氷に加えて、自家製のフルーツソースや果肉を使ったかき氷が登場するようになった。さらにその後のインスタ映えブームによって、クリームやエスプーマなどを使った色鮮やかなフルーツパフェのようなかき氷へと進化した。これにより、ジェラートとフルーツパフェの両方を食べたような満足感が得られ、今や若者を中心に大人気のスイーツとなっている。
 氷屋mococoは、今年6月に円山にオープンしたかき氷専門店である。店内はウッディな落ち着いたインテリアで、イートインスペースがある。壁に沿ってパーティション付きのカウンター席が5席と、中央に4人掛けのテーブル席が1つという小さな店であるが、店外のテラス席でも食べることもできる。しかしその場合はテイクアウト用の使い捨て容器となってしまうので、フォトジェニックな写真を撮りたいという方は、是非店内でいただきたい。
 先ずは注文カウンターでオーダーし、支払いを済ませ、番号札を受け取る。これは札幌で一番人気のかき氷店「氷処さゆり(現在取材中)」と同じスタイル。メニューを見ると、全てが季節のフルーツを使ったかき氷で、8月現在は「いちごミルク」、「ブルーベリーチーズ」、「オレンジレアチーズ」、「グレープフルーツティー」、「カシスミルクティー」の5種類がある。店の一番人気は「いちごミルク」と「ブルーベリーチーズ」であるが、僕のお勧めは、「オレンジレアチーズ」、「グレープフルーツティー」、「いちごミルク」、「ブルーベリーチーズ」、「カシスミルクティー」の順である。かき氷は小さな容器からはみ出すようにボリューミーに盛られているので、一方から食べ進めると、もれなく崩れて容器外に落下してしまう。なので、その場合は食べるバランスこそ良くないが、頂上から食べ進めながら内側に崩して食べなければならない。
 「いちごミルク」のソースは、クラッシックなイチゴシロップではなく、果実のフレッシュ感を残したイチゴソースである。イチゴジャムとは全く異なり、くどくなく甘さも絶妙。「ブルーベリーチーズ」のソースはかなり濃厚で、甘みも強い。中に入っているグラノーラの硬い食感も良くない。僕の一押しの「オレンジレアチーズ」は、上にミルクエスプーマがのり、レアチーズミルクとオレンジソースがかかった氷の中には、ゴロゴロとしたサイコロ大のオレンジ果肉とヨーグルトクリームが入っている。フルーツパフェのような果実感とオレンジやヨーグルトの爽快感が相まって最高である。「グレープフルーツティー」は、最上部にアールグレイエスプーマと果肉がのり、かき氷のベースとなる味は、グレープフルーツソースと練乳ミルクである。甘酸っぱいグレープフルーツソースを練乳ミルクが包み込んで爽やかに仕上がっている。「カシスミルクティー」は、氷にかかっているミルクティーシロップが味薄めで、言われなければ何だか分からないくらいカシスクリームとのバランスが悪い。
 かき氷を評価する上での最大のポイントは、削った氷のフワフワ感にあるが、それは台湾かき氷の様な薄くドライなフワフワ感ではダメである。インスタ映えするような大きな盛り付けは、どうしても削った氷を圧して形成する必要があるため、削った氷のふわふわ食感が犠牲になってしまう。シロップがこれだけ美味しいソースへと進化し、素晴らしい味わいなったにも関わらず、3つ星になれない理由は正にここにある。僕的には、仙台の「かき氷 梵くら(→ その他日本の旨い店・宮城県を参照)」のような、必要最低限の圧を加えただけのかき氷の方が好みである。
 ちなみに、札幌で大人気の「氷処さゆり」は前日のネット予約が必要であり、予約も瞬時に一杯となってしまうため、ハードルが高く行く気が失せてしまう。現時点で同等な評価であり、ネット予約の必要のないこちらの店の方がお勧めである。しかしながら、こちらの店も1杯作るのに5分くらいを要するため、時間に余裕のない方は、開店10分前に行くことをお勧めしたい。(2022年月追加)

中央区南3条西20丁目3-27  
電話番号:011-676-5012
定休日:不定休
営業時間:10時〜19時(売り切れ終了)
予算:いちごミルク1200円、オレンジレアチーズ900円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅1番出口を出て、大通を「札幌市医師会館」方向へ向かう。「ホンマ矯正歯科」の交差点を左折し、西20丁目通を南へ進む。セイコマートのある裏参道(南1条通)を右折し、「PASS BYビル」前のT字路を左折する。和菓子店「嘉心」、「瑞龍寺」を過ぎると左にある。地下鉄東西線・西18丁目駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:裏参道(南1条通)、瑞龍寺
お勧めポイント:今流行のインスタ映えするフルーツかき氷店

今年6月に円山にオープンしたかき氷専門店 マンションの1階にあるココです! 店内はウッディな落ち着いたインテリアで、イートインスペースがある壁に沿ってパーティション付きのカウンター席が5席と、中央に4人掛けのテーブル席が1つという小さな店 メニューを見ると、全てが季節のフルーツを使ったかき氷で、8月現在は「いちごミルク」、「ブルーベリーチーズ」、「オレンジレアチーズ」、「グレープフルーツティー」、「カシスミルクティー」の5種類がある 先ずは注文カウンターでオーダーし、支払いを済ませ、番号札を受け取る。これは札幌で一番人気のかき氷店「氷処さゆり(現在取材中)」と同じスタイル 「いちごミルク」。ソースは、クラッシックなイチゴシロップではなく、果実のフレッシュ感を残したイチゴソースである。イチゴジャムとは全く異なり、くどくなく甘さも絶妙「ブルーベリーチーズ」。ソースはかなり濃厚で、甘みも強い。中に入っているグラノーラの硬い食感も良くない 僕の一押しの「オレンジレアチーズ」上にミルクエスプーマがのり、レアチーズミルクとオレンジソースがかかった氷の中には、ゴロゴロとしたサイコロ大のオレンジ果肉とヨーグルトクリームが入っている。フルーツパフェのような果実感とオレンジやヨーグルトの爽快感が相まって最高 「グレープフルーツティー」。最上部にアールグレイエスプーマと果肉がのり、かき氷のベースとなる味は、グレープフルーツソースと練乳ミルクである。甘酸っぱいグレープフルーツソースを練乳ミルクが包み込んで爽やかに仕上がっている「カシスミルクティー」。氷にかかっているミルクティーシロップが味薄めで、言われなければ何だか分からないくらいカシスクリームとのバランスが悪い 比較対象である、札幌で一番人気のかき氷店「氷処さゆり(現在取材中)」の「プラムヨーグルト」 「氷屋mococo」よりも氷の削り方が若干であるが柔らか

鮨 草平(すし そうへい)

 2022年7月に開店した円山の寿司店。店主の松倉さんは東京四谷にある「すし匠(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」の出身。すし匠の大将である中澤さんが現在いる「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス、ワイキキビーチ・すし匠」や東京ミシュラン3つ星「鮨よしたけ」店主・吉武氏監修の香港「すし志魂」でも働いたことがあり、同じ円山にある「すし 宮川(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照)」の店主とも、香港で一緒に働いていたという。
 開店祝いの花々が並ぶ通路を抜けて扉を開けると、美しい白木のカウンター席が広がる。店主の流儀として、店内撮影とつまみの写真撮影がNGなため、残念がながら握り以外の写真をお見せすることはできないが、銀座の寿司屋にも負けないくらいの雰囲気がある。また、アルコール類は一通り揃っているが、ビールは2種類の小瓶のみしかない。これに対し、日本酒は常時16〜17種類と充実しており、そのセレクトも素晴らしい。これは日本酒好きの店主が実際に飲んで選りすぐっているためで、半合からいただけるのも良い。コースは、つまみと握りのお任せ1コースのみである。
 つまみのスタートは「アサリとシジミの潮汁」。加えられた柚子皮の香りが吹き飛ぶくらい濃厚で、貝の旨味に溢れている。2品目は御飯で、江戸前の古典的な仕事である「ヤリイカの印籠詰め」。銀座の「小笹寿し(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」ほどの身の柔らかさこそなかったが、柚子のキリッとした香りとサッパリ感が良かった。3品目は刺身で、「道南噴火湾産のマツカワガレイ」。弾力があって歯応え抜群で、昆布締めによる旨味も加わって最高だった。4品目は、「三陸産・石垣貝(エゾイシカゲガイ)の炙り」。とり貝とホッキ貝を併せたような食感と香りが良かった。5品目は、「ウニの冷製茶碗蒸し」。生ウニと出汁のジュレを混ぜて茶碗蒸しと一緒に食すと、味の相乗効果による間違のいない美味しさとなる。6品目は、「スイカの奈良漬けとあん肝」。あん肝のネットリとしたコクと奈良漬けの塩味や甘味がよく合う。7品目は、「カマスの焼きもの」。フンワリとした繊細な白身に、カマスの骨でとった出汁あんかけのエキスが加わって、これも秀逸。8品目は、「道南噴火湾産の毛蟹・イバラガニの内子がけ」。今や幻となってしまったイバラガニの濃厚な内子が、淡泊な毛蟹をさらにパワーアップしている。9品目は、「蒸しアワビの肝ソース」。通常の肝ソースと違って全く苦みがなく、むしろクリーミー。柔らかく蒸されたエゾアワビと最高の相性をみせる。10品目は、「アワビの肝ソースをかけた酢飯」。酢飯の酸味により、アワビの肝ソースの旨味の輪郭が更に増幅している。11品目は、「メヌケの五穀米リゾットかけ」。汁でなく、敢えてメヌケの旨味を蓄えたリゾットをかける事で味の重層感が半端なく、今回のコースの中で、ナンバーワンの美味しさであった。12品目は「根室産のモズク酢」。繊維が細く、沖縄の養殖モズクにはないシャキシャキとした食感を感じる。
 ここからは握りとなる。この店では「すし匠」に倣って、白酢と赤酢の2種類のシャリを用いている。基本的に、白酢のシャリは淡泊なネタ用に、赤酢のシャリは脂ののったネタに使用している。どちらかというと、白酢のシャリは、しっかりとした酸を感じる古典的なシャリであり、僕の好みは赤酢のシャリの方。
 まずは「鳥取産の白イカ」から。白イカとはケンサキイカのことで、甘くとろみがある。続いて、「熟成したアラ」。夏にアラとは珍しいが、熟成していながらも、しっかりとした繊維を感じて旨味もある。「春子の黄身酢漬け」は、春子がふんわりと柔らかく、黄身酢の酸のバランスも良い。「マスノスケ(北海道で獲れるキングサーモンで、オオスケとも呼ぶ)」は熟成感があり、タマネギがアクセントになっている。ここで、「中トロ(腹側)」、「中トロ漬け(背側)」、「大トロ(じゃばら)」と本マグロが3つ続いたが、どれも夏らしいあっさりとしたマグロだった。「天草産のコハダ」は、酸味や塩味がしっかりとしていてやや脱水気味。続く「熟成した鯖」も同様。「バフンウニとムラサキウニの軍艦」は、濃いバフンウニと瑞々しいムラサキウニの重層感が新鮮だった。「車海老」は、おぼろではなく、敢えて海老味噌を挟んでいる。茹でて常温管理された海老の香りが素晴らしく、エビ味噌が加わることで、車海老の甘みと香りがより引き出されていた。「煮穴子」はふっくらと香ばしく、泥臭さもなく良かった。さらに、「魚出汁の味噌汁」、「玉子焼き」と続いて終了となった。ちなみに、温かいお茶は、信楽出身の作家の湯飲みで供される。これは店主のオーダーによるオリジナルの湯呑みで、熱さを感じないようかなり分厚く作られており、驚くほど重たい。女性には重たすぎるのでは?ということで、現在新たに一回り小さい物を発注しているとのこと。
 光りものの締め具合と一部の酢飯に物足りなさを感じたので今回は2つ星としたが、限りなく3つ星に近い2つ星という評価である。つまみも充実しており、雰囲気も含めて、十分値段に見合った満足感が得られる。開店間もない現在は容易に予約がとれるが、近い将来は、「すし 宮川」のような人気寿司店になるのではないかと思う。なお、この店は完全予約制であり、2日前までの予約が必要となる。また、前日キャンセルは50%、当日キャンセルは100%のキャンセル料が発生するので、ご注意を。(2022年8月追加)
https://sushi-sohei.com

中央区南2条西28丁目1−10 エビスビル 1階   
電話番号:011-215-7757(完全予約制で2日前までの予約が必要、前日50%、当日100%のキャンセル料が発生する)
定休日:不定休
営業時間:18時と20時半の二部制
予算:お任せコースのみ28000円
アクセス:札幌地下鉄・東西線円山公園駅3番出口を出て、円山公園方面へ向かう。ケンタッキーフライドチキンの交差点を左折し、環状通を進む。六花亭・札幌リラベル教会の交差点を過ぎると右側に見える。円山公園駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:六花亭・円山店、札幌リラベル教会
お勧めポイント:つまみも秀逸な本格江戸前寿司の店

円山エリアの環状通沿いにある店の前には開店祝いの花々が 開店祝いの花々が並ぶ通路を抜け・・・ 扉を開けると、美しい白木のカウンター席が広がる。店主の流儀として、店内撮影とつまみの写真撮影がNGなため、残念がながら握り以外の写真をお見せすることはできないが、銀座の寿司屋にも負けないくらいの雰囲気が つまみの後は握りとなる。まずは「鳥取産の白イカ」から。白イカとはケンサキイカのことで、甘くとろみがある 続いて、「熟成したアラ」。夏にアラとは珍しいが、熟成していながらも、しっかりとした繊維を感じて旨味もある「春子の黄身酢漬け」は、春子がふんわりと柔らかく、黄身酢の酸のバランスも良い。この後は、「マスノスケ(北海道で獲れるキングサーモンで、オオスケとも呼ぶ)」であるが、写真撮影をし忘れた。熟成感があり、タマネギがアクセントになっている ここから本マグロが続く。まずは「中トロ(腹側)」 「中トロ漬け(背側)」 「大トロ(じゃばら)」。3種どれも夏らしいあっさりとしたマグロだった 「天草産のコハダ」は、酸味や塩味がしっかりとしていてやや脱水気味 続く「熟成した鯖」も同様 「バフンウニとムラサキウニの軍艦」は、濃いバフンウニと瑞々しいムラサキウニの重層感が新鮮だった 「車海老」は、おぼろではなく、敢えて海老味噌を挟んでいる。茹でて常温管理された海老の香りが素晴らしく、エビ味噌が加わることで、車海老の甘みと香りがより引き出されていた 「煮穴子」はふっくらと香ばしく、泥臭さもなく良かった さらに、「魚出汁の味噌汁」「玉子焼き」と続いて終了となった

五條新町 焼鳥 丈参

 今年1月26日に移転オープンした銀座グルメバイブル3つ星(→ 銀座グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)を獲得した東京人形町の人気焼鳥店。この店は札幌支店というわけではなく、あくまでも本店である。わざわざ人形町の店を閉店してまで移転してきた理由は不明であるが、いずれにせよ札幌に住む我々にとっては朗報である。
 たこ焼き店横の小路を入ると、黒い扉にかかる白い暖簾が見える。扉をあけると、縦長のカウンター席が広がる。コの字のカウンター席だった前店よりも更に狭くなり、白木を使うことで、より和食色が強くなった。
 新しい店舗になってからはお任せ1コースのみとなり、コースを一通り食べた終えた後で、食べたい品を追加注文できるスタイルとなった。この店の特徴ともいえる内臓系メインという方向性は全く変わりなく、お酒の主体はワインであるというのも同じである。また、泡物以外のワインは、ヴィンテージの新しいニューワールド系ワインが多い。
 この日のコースの突き出しは、「レバーペースト入りのモナカ」。ブルーベリージャムと鶏レバーが、カリッとしたモナカの皮とよく合う。続く2品目は、「行者ニンニクと鶏胸肉のぬた和え」。行者ニンニクはネギよりも食感が良く、甘めの味付けながら、通常のぬた和えよりも味にインパクトがあった。ここからは焼鳥となるが、人形町の店に比べてかなり換気が悪くなり、煙が席エリアまで押し寄せるようになった。
 「そろばん(首肉)」は、鉄分を感じさせる赤身の旨味を味わえる。「おたふく(リンパ腺)」は柔らかく、ふっくらとジューシーで、ニューワールドワインとよく合う。「せぎも(副腎)」も柔らかいが、スジっぽいレバーのような感じだ。タレも甘くなくて美味しい。「スナップエンドウ」は、甘くシャキシャキとした食感。「マルハツ(切って開いていない心臓)」も、噛むと美味しい肉汁が溢れ出す。「さえずり(気管)」は、軟骨のコリコリ感が何とも言えない美味しさ。また、カンズリとの相性も抜群。「砂肝」は火の通し方が素晴らしく、独特な食感。「ねぎま」はモモ肉がジューシーで、タレと山椒の香りがよく合う。「プチトマト」は、塩味と甘みのバランスがとてもいい。「ホワイトアスパラ 粒マスタード添え」は、粒マスタードが甘くてイマイチ。「キンカン(未成熟卵)」は、プチッ・トロッとした卵黄の濃厚さがいい。「ふりそで(肩)」は柚子胡椒の香りこそ良かったが、脂とジューシー感に欠ける。そして、最後の締めを飾るのが「ラーメン」。鶏白湯スープは鶏の旨味たっぷりで、飲み干したくなるくらい美味しい。また、海苔と細麺との相性も抜群である。麺だけで物足りないという方には、スープにライス追加して鶏飯にすることもできる。
 それにしても、ブランド鶏を使用する有名店が多い中で、東京から仕入れているという普通の鶏を使用していながら、このレベルの焼鳥を出すとは凄い。しかしながら、人形町時代に比べると、アラカルトメニューがなくなったことやコスパが悪くなったことは残念である。なお、小さな店なので、行く時は早めに予約してから行くことをお勧めしたい。(2022年7月追加)

中央区南五条西6-12 五條新町   
電話番号:011-551-4129
定休日:火曜日(不定休あり)
営業時間:18時〜20時半
予算:コースのみ6600円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口のエレベーターを出て、月寒通を東急REIホテル方面(薄野交差点とは逆方向)に進む。ジャンボ1000の交差点を左折し、次をすぐに右折すると「桂和パーキング」が見えるので、「たこ焼き・すすきの屋台秀ちゃん」の小路を入るとすぐ
最寄りのランドマーク:東急REIホテル、ジャンボ1000
お勧めポイント:札幌すすきのに移転してきた人形町の焼鳥の名店

たこ焼き店横の小路を入ると・・・ 黒い扉にかかる白い暖簾が見える 扉をあけると・・・ 縦長のカウンター席が広がる。コの字のカウンター席だった前店よりも更に狭くなり、白木を使うことで、より和食色が強くなった 新しい店舗になってからはお任せ1コースのみとなり、コースを一通り食べた終えた後で、食べたい品を追加注文できるスタイルとなった 飲み物のメニュー アルコールもいろいろあるが、お酒のメインはワイン 泡物以外のワインは、ヴィンテージの新しいニューワールド系ワインが多い この日のコースの突き出しは、「レバーペースト入りのモナカ」 ブルーベリージャムと鶏レバーが、カリッとしたモナカの皮とよく合う 続く2品目は「行者ニンニクと鶏胸肉のぬた和え」。行者ニンニクはネギよりも食感が良く、甘めの味付けながら、通常のぬた和えよりも味にインパクトがあった 「そろばん(首肉)」は、鉄分を感じさせる赤身の旨味を味わえる (撮り忘れたが、この前に「せぎも(副腎)」が出た)「おたふく(リンパ腺)」は柔らかく、ふっくらとジューシーで、ニューワールドワインとよく合う 「スナップエンドウ」は、甘くシャキシャキとした食感 「マルハツ(切って開いていない心臓)」も、噛むと美味しい肉汁が溢れ出す (撮り忘れたが、この前に「さえずり(気管)」が出た)。「砂肝」は火の通し方が素晴らしく、独特な食感 「ねぎま」はモモ肉がジューシーで、タレと山椒の香りがよく合う「プチトマト」は、塩味と甘みのバランスがとてもいい 「ホワイトアスパラ 粒マスタード添え」は、粒マスタードが甘くてイマイチ 「キンカン(未成熟卵)」は、プチッ・トロッとした卵黄の濃厚さがいい「ふりそで(肩)」は柚子胡椒の香りこそ良かったが、脂とジューシー感に欠ける 最後の締めを飾るのが「ラーメン」 鶏白湯スープは鶏の旨味たっぷりで、飲み干したくなるくらい美味しい。また、海苔と細麺との相性も抜群である。麺だけで物足りないという方には、スープにライス追加して鶏飯にすることもできる

清水屋の生クリームパン

 岡山県発の生クリームパン。生クリームパンと言えば、隣の広島県の「八天堂」が有名であり、グルメバイブル(→ 大阪グルメバイブル・お土産の頁を参照、→ 神戸グルメバイブル・おみやげの頁を参照、→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)でも度々登場している。
 実は、初めてこの生クリームパンを食べたのは、コロナ以前の羽田空港の国際線ターミナル。当時、銀座グルメバイブルの取材のため、5階にあるドンキホーテ「ソラドンキ羽田空港店」の中をブラブラしていたところ、ガラス張りの冷蔵庫の中にあったこの生クリームパンが目にとまった。試しに購入してその場で食べてみたところ、あまりに美味しく、八天堂以外にもこんな美味しいクリームパンがあったんだと感激した記憶がある。その後忘れてしまっていたが、今回「マルヤマ クラス」のスーパー「マックスバリュ」で偶然見つけ、購入して食べてみた。
 マックスバリュでは現在、「カスタード」、「生クリーム」、「小倉」の3種類の生クリームパンが販売されているが、清水屋のホームページや楽天市場の販売サイトによると、「チョコ」や「抹茶」、「苺」」なども発売されているようだ。八天堂の方が、いろいろな味のバリエーションがあって良いが、味的には清水屋の方が僕好みである。 
 お勧めは、ズバリ「カスタード」。パン生地は共通して白くフワフワで、シットリときめ細やか。口の中に入れると、小麦の香りと共に溶けてしぼんでいく感じだ。八天堂と似ているといえば似ているが、こちらのクリームの方が堂島ロールのように軽く、いくらでも食べられる。「生クリーム」のクリームも、基本的に「カスタード」と大きな違いは無い。軽く滑らかで、よりミルク感を強くした感じだが、「カスタード」の方が味に奥行きがあって完成度が高い。「小倉」は、小豆餡の割合が多めで、折角のクリームの美味しさが生かされていない。
 札幌の「マルヤマ クラス」にある「マックスバリュ」の他、楽天市場の販売サイトや清水屋のホームページからも購入できる。(2022年6月追加)

アクセス  
【マルヤマ クラス(マックスバリュ)】
中央区南1条西27丁目1-1
電話番号:011−614−4147
営業時間:7時〜23時
予算:生クリームパン各198円(税込み213円)

【楽天市場】
https://item.rakuten.co.jp/reno-kodawari/sw03custard/

【清水屋】
https://shimizuyanet.thebase.in

現在、マルヤマクラスで販売されているのは、「カスタード」、「生クリーム」、「小倉」の3種 僕の一押しは「カスタード」 パン生地は共通して白くフワフワで、シットリときめ細やか。口の中に入れると、小麦の香りと共に溶けてしぼんでいく感じ 八点堂と似ているが、こちらのクリームの方が堂島ロールのように軽く、いくらでも食べられる

鼎泰豐(ディンタイフォン)
   札幌ステラプレイス店

 2021年9月にオープンした世界的にも有名な小籠包の店。本店は台湾の台北にあるが、日本では中国デザート専門店「唐朝」などを展開する“アール・ティー・コーポレーション(高島屋が100%出資)”が運営している。日本では当初、高島屋の食堂街を中心に店舗数を増やしてきたが、現在は全国各地のテナントビルや高島屋以外の百貨店にも展開している。この札幌ステラプレイス店を含めると、日本では26店舗となった。日本国外では、中国と台湾各地に多数の店舗がある他、オーストラリア、インドネシア、シンガポール、マレーシア、アメリカなどにもある。
 JR札幌駅からステラプレイスの6階まで上がると、平日の開店前にもかかわらず、店の前には既に10mくらいの行列ができていた。平日であるせいか、客の9割以上は女性客。今のところ予約をすることはできないので、1回転目で入店するには、10時50分前までに到着していなければならない。入口横には、ガラス越しに小籠包を作る職人さんの姿を眺めることができる。
 コロナ禍なので、まず入口にてアルコール消毒して検温し、食物アレルギーの有無について確認される。メニュー以外にも、使用している食材(アレルギー)一覧も用意されており、さすがはグローバルなレストランチェーン店である。
 これまで、銀座店(→ 銀座グルメバイブル・小籠包の頁を参照)、日本橋店、新宿店、名古屋店(→ 名古屋グルメバイブル・点心・小籠包の頁を参照)熊本店(→ 熊本グルメバイブル・中華料理の頁を参照)などを訪れたことがあるが、札幌店は他店舗に比べて、キャパこそ小さいものの、モダンでゴージャスなインテリアとなっている。窓からの光が差す明るい店内は、天井が高くテーブル間隔が広く取られており、コロナ対策もしっかりとされている。コロナ禍で注文システムが変更されたのか?香港の飲茶店のように、客がオーダー表に記入し、店員に渡すシステムとなっていた。
 この店の僕のお勧めは、もちろん店の名物でもある小籠包である。小籠包は定番の小籠包の他、季節毎に変わる小籠包(取材した4月はバジル)がある。中でもお勧めしたいのは、「小籠包(豚肉)」と「蟹みそ入り小籠包」の2つ。最近では、札幌市内にも小籠包の専門店がいくつか出来たが、残念ながら鼎泰豐レベルには至っていない。当然のことかもしれないが、鼎泰豐の小籠包は、僕がこれまで食べた中国や香港、台湾の小籠包専門店の中でも、トップレベルの小籠包である。
 小籠包の美味しさは、極薄の皮とジューシーな餡にあるが、良くない店は皮が厚めで、箸で持ち上げると皮が伸びずに破れてしまうことも。店の説明文には、まず小籠包をレンゲにのせて皮を破った後、タレに浸した生姜を載せて食べると書いてあるが、これでは餡のスープを味わう小籠包の醍醐味は味わえないと思う。ベストだと思う食べ方は、小籠包を2〜3秒タレに浸してクールダウンさせてレンゲにのせ、さらに、タレに浸した生姜を数切れのせて一口で食べる方法。そうすることで、口の中で小籠包が破れ、餡のスープが一気に溢れ出て美味しく味わえるのだ。もしも、タレに浸さずにレンゲにのせてほおばると、口の中が火傷することがあるのでご注意を。
 小籠包以外のお勧めとしては、もしもビールと一緒にいただくのなら、「メンマは太切り」と「えび入り棒春巻き」、「チョウヅメ(腸詰め)」などがいい。「メンマは太切り」は、ほんのりとした酸味があり、ピリ辛で食感も柔らか。まさに、ビールのアテとして、無限ループの美味しさである。「えび入り棒春巻き」は、細長いスティック状で、歯切れがよく、濃厚な海老のテイストもピッタリ。粗挽きソーセージのような「チョウヅメ(腸詰め)」は、そのまま食べると何てことのない味だが、辛子味噌をつけてネギと一緒に食べると、ビールのアテとして最高。その他のお勧めとしては、「ピリ辛ゆでワンタン」と「小えびのフリッターマヨネーズソース」。「ピリ辛ゆでワンタン」は八角が香り、ピリ辛のラー油がアクセントになっている。海老と豚挽肉のバランスも良く、ジューシーでお勧め。「小えびのフリッターマヨネーズソース」は、衣が軽くサクッと軽く、白髪ネギとオーロラソースとの相性も良い。
 逆に、この店でわざわざ食べるまでもないものとしては、「えびと豚肉入り焼き餃子」、「トリュフ入り小籠包」、「黒きくらげの黒酢あえ」、「茄子の醤油煮」、「大根もち」など。また、炒め物や麺類などの料理も悪くはないが、こちらは平均レベルの中華と考えて欲しい。また、デザートでは「マンゴ杏仁豆腐」がお勧めだが、より台湾っぽいものを求めるのなら、「愛玉ゼリー」か「仙草ゼリー」。しかし、「仙草ゼリー」だけは、漢方薬のような独特の香りがあるので微妙である。(2022年5月追加)
http://d.rt-c.co.jp

中央区北5条西2丁目 札幌ステラプレイスセンター6階 
電話番号:011-209-5274(現在は予約を受け付けていない)
定休日:ステラプレイスに準ずる
営業時間:11時〜20時
予算:小籠包(4個)640円、(6個)960円、小えびのフリッターマヨネーズソース900円
アクセス:JR札幌駅と地下鉄さっぽろ駅から直結
最寄りのランドマーク:JR札幌駅、大丸札幌店
お勧めポイント:本格的小籠包が食べられる世界的な台湾のチェーン店

JR札幌駅からステラプレイスの6階まで上がると・・・ 平日の開店前にもかかわらず、店の前には既に10mくらいの行列ができていた。平日であるせいか、客の9割以上は女性客。今のところ予約をすることはできないので、1回転目で入店するには、10時50分前までに到着していなければならない 入口横には、ガラス越しに小籠包を作る職人さんの姿を眺めることができる 札幌店は他店舗に比べて、キャパこそ小さいものの、モダンでゴージャスなインテリアとなっている。窓からの光が差す明るい店内は、天井が高くテーブル間隔が広く取られており、コロナ対策もしっかりとされている コロナ禍で注文システムが変更されたのか?香港の飲茶店のように、客がオーダー表に記入し、店員に渡すシステムとなっていた 季節のお勧めメニュー お勧めのセットメニュー グランドメニュー1 グランドメニュー2 グランドメニュー3 グランドメニュー4 テーブルには無料のお茶(ポット)と小籠包のタレ、黒酢などが置かれている 「メンマは太切り」は、ほんのりとした酸味があり、ピリ辛で食感も柔らか。まさに、ビールのアテとして、無限ループの美味しさ 「茄子の醤油煮」は、和食でいう茄子の煮浸しの豚挽肉風味といったところ。酒のアテとしては悪くはないが、敢えてこの店で食べるようなメニューでもない 「蒸し鶏・ねぎソース」。「鶏肉の紹興酒漬け」と同様に、鶏肉自体は丸鶏を使っていないので良くないが、味付けそのものはどちらも良い 「黒きくらげの黒酢あえ」は、甘酢が効いた冷菜。これの何が美味しいのか理解不能 「A菜の炒め・ニンニク風味」。A菜は台湾で人気の野菜で、中国でいう油麦菜という野菜です。茎はシャキシャキとして僅かに苦みがあり、小松菜のような野菜 「えび入り棒春巻き」は、細長いスティック状 歯切れがよく、濃厚な海老のテイストもピッタリ 「小えびのフリッターマヨネーズソース」は、衣が軽くサクッと軽く、白髪ネギとオーロラソースとの相性も良い 「大根もち」は、やや甘くて硬めで、平均レベル以下 店の説明文には、まず小籠包をレンゲにのせて皮を破った後、タレに浸した生姜を載せて食べると書いてあるが、これでは餡のスープを味わう小籠包の醍醐味は味わえないと思う 「小籠包」が到着 刻み生姜に小籠包のタレを入れる ベストだと思う食べ方は、小籠包をつまんで小籠包を2〜3秒タレに浸してクールダウン レンゲにのせ、さらに、タレに浸した生姜を数切れのせて一口で食べる方法。そうすることで、口の中で小籠包が破れ、餡のスープが一気に溢れ出て美味しく味わえるのだ。もしも、タレに浸さずにレンゲにのせてほおばると、口の中が火傷することがあるのでご注意を 「おすすめ小籠包3種盛り」(真上:トリュフ。右上:バジル、左下2つ:豚肉) 「えびと豚肉入り焼売」。焼売というよりもほぼ小籠包。ジューシーで焼売特有の豚肉の食感ゼロ。焼売だと思えばダメだが、創作小籠包だと思えば美味しい 「ピリ辛ゆでワンタン」は八角が香り、ピリ辛のラー油がアクセントになっている 「マンゴピン(マンゴーかき氷)」 氷ではなく、ミルクを凍らせて削ったフワッと系淡雪タイプのかき氷。本物の氷ではないので、アイスのような感じ。マンゴーソースとの相性も良く、デザートとして悪くはない

閉店 旬味 粋彩

 江別にあるクラフトビール会社「ノースアイランドビール」が経営する薄野にある和食店。今年の7月で2年目を迎える。料理は完全予約制のコースのみで、ランチ営業はしていない。料理長はモンゴル人であり、大阪の「味吉兆」出身のガルバトラフさん。外国人ながら日本料理の基本をしっかりと押さえており、真面目で素晴らしい料理人である。
 古いビルのエレベーターを下りると、周りとは異なる目新しい店舗が目の前に。白を基調とした落ち着いた店内は、左にカウンター席が8席、右側に4名と2名用のテーブル席が1卓ずつある。飲み物のメニューを見ると、ノースアイランドビールの樽生が2種類(ビルスナーとブラウンエール)と瓶ビール(ヴァイツエン、IPA、コリアンダーブラック、季節限定)が4種類以上あり、この他に日本酒がいろいろとある。
 吉兆系のコースなので、まずは「おしるし(食前酒:日本酒)」からのスタート。先付けは「アスパラやウニ、花ワサビなどが入ったワサビのジュレがけ」で、実に洗練された美味しさ。お凌ぎは「焼きカラスミと空豆の飯蒸し」。ネットリとしたご飯に、香るカラスミと空豆の甘さがマッチしている。「インゲン豆腐のお椀」には、白魚やコゴミなどが入っていて、出汁の引き方は吉兆よりも濃いめである。柚子皮の代わりに花柚子が入っているが、花柚子は香りに乏しい割には噛むと苦みがあるので、香りを加えたいのなら柚子皮の方が良いかも。「お造り」は、イサキの焼きカラスミ和えと藁で燻した初鰹のたたき、ボタン海老。鰹のたたきは、初鰹とは思えないくらい脂がのっていた。イサキには弾力があり、カラスミとの塩加減も絶妙。「八寸」はまずは分けずに盛りつけられ、吉兆系の華やかさを演出してくれた。焼き物は、「サクラマスと蕗のとうのソース」。脂がのったサクラマスはジューシーで、フキノトウの苦味との相性も抜群。煮物の「土佐煮」は、ワカメに少し火が入りすぎていて緑色が色あせていたが、筍はシャキシャキと香り高かった。締めの「桜エビの土鍋ご飯」は、炊き上がったご飯に、直前に素揚げされた桜エビが混ぜられている。塩加減も炊き方も申し分なく、桜エビのカリッとした食感や香りが素晴らしかった。これに、店主こだわりの焼きたての「出汁巻き玉子」と「茄子の赤だし」、香の物が付く。最後の水菓子は「サクラわらび餅」で、わらび餅の食感が残念ながらやや硬めだった。
 味付けは全体的に吉兆系よりも濃く、現時点での1.5星くらいの評価だが、コスパが非常に良いことと、若い料理長に今後の伸び代が感じられることを鑑み、2つ星とした。(2020年4月追加)
https://northislandbeer.jp/suisai/

中央区南3条西3丁目5-2 都ビル6階  
電話番号:011-215-0323
定休日:日曜
営業時間:17時〜23時
予算:コース11000円、7700円、5500円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」の角を右折するとすぐ左のビル。すすきの駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅、薄野交差点
お勧めポイント:北海道の地ビール・ノースアイランドビールが味わえるコスパ抜群な日本料理店

古いビルのエレベーターを下りると、周りとは異なる目新しい店舗が目の前に 白を基調とした落ち着いた店内は、左にカウンター席が8席、右側に4名と2名用のテーブル席が1卓ずつある 飲み物のメニューを見ると、ノースアイランドビールの樽生が2種類(ビルスナーとブラウンエール)と瓶ビール(ヴァイツエン、IPA、コリアンダーブラック、季節限定)が4種類以上ある このメニューの他にも日本酒がいろいろとあるこの日はまず、ノースアイランドビールの樽生・ビルスナーから 吉兆系のコースなので、まずは「おしるし(食前酒:日本酒)」が杯に注がれる今回は最も高い11000円のコース。先付けは「アスパラやウニ、花ワサビなどが入ったワサビのジュレがけ」で、実に洗練された美味しさ お凌ぎは「焼きカラスミと空豆の飯蒸し」。ネットリとしたご飯に、香るカラスミと空豆の甘さがマッチしている 「インゲン豆腐のお椀」には、白魚やコゴミなどが入っていて、出汁の引き方は吉兆よりも濃いめである。柚子皮の代わりに花柚子(浮いている白い小さな蕾)が入っているが、花柚子は香りに乏しい割には噛むと苦みがあるので、香りを加えたいのなら柚子皮の方が良いかも。 「お造り」は、イサキの焼きカラスミ和えと藁で燻した初鰹のたたき、ボタン海老。鰹のたたきは、初鰹とは思えないくらい脂がのっていた。イサキには弾力があり、カラスミとの塩加減も絶妙 「八寸」はまずは分けずに盛りつけられ、吉兆系の華やかさを演出してくれた 焼き物は、「サクラマスと蕗のとうのソース」。脂がのったサクラマスはジューシーで、フキノトウの苦味との相性も抜群 撮り忘れたが、煮物の「土佐煮」は、ワカメに少し火が入りすぎていて緑色が色あせていたが、筍はシャキシャキと香り高かった。締めの「桜エビの土鍋ご飯」は、炊き上がったご飯に、直前に素揚げされた桜エビが混ぜられている 塩加減も炊き方も申し分なく、桜エビのカリッとした食感や香りが素晴らしかった これに、店主こだわりの焼きたての「出汁巻き玉子」と・・・ 「茄子の赤だし」と香の物が付く。これが完成形 最後の水菓子は「サクラわらび餅」で、わらび餅の食感が残念ながらやや硬めだった

鳴海屋のにしん漬け

 鳴海屋は、札幌市郊外の東雁来にある人気の漬け物店。通年して販売されている「白菜キムチ」が人気商品だが、僕のお勧めは冬期にのみ発売される「にしん漬け」。ある日、東雁来にある鳴海屋を訪れてみると、鳴海屋自体にはショップはなく、住宅のような工場があるのみ。しかも、予約でしか買えないということで、納入先の1つである「きたキッチン」を紹介された。
 「きたキッチン」は、百貨店の丸井今井が展開する北海道産食品のセレクトショップ。店舗は、「丸井今井札幌本店」地下入口前の「さっぽろ地下街オーロラタウン」内にある。この時期の陳列棚には、「にしん漬け」と「白菜キムチ」の両方が並んでいる。
 「にしん漬け」には、ナタ切りにされた大ぶりの大根がたくさん入っており、全体的にほんのりと甘いが、大根の辛さとのバランスが絶妙。また、「にしん漬け」にありがちな、身欠きニシンの下品なエグ味も抑えられており、脇役のキャベツや細切りのニンジンも甘く、シャキシャキ感があって美味しい。加えて、生姜や鷹の爪のピリ辛も素晴らしいアクセントとなっている。無添加なので、購入後2〜3日以内に食べなければ乳酸発酵が進み、酸味が増してくるのでご注意を。ちなみに、3月いっぱいまでの季節商品なので、食べるなら今である。(2022年1月追加)

中央区大通西2丁目さっぽろ地下街オーロラタウン 
電話番号:011-205-2145
定休日:不定休
営業時間:10時〜20時
予算:にしん漬け832円、白菜キムチ594円
アクセス:地下鉄大通駅から直結(丸井今井札幌本店の地下入口前)
最寄りのランドマーク:地下鉄大通駅、丸井今井札幌本店、さっぽろ地下街オーロラタウン
お勧めポイント:最高レベルのニシン漬け

丸井今井札幌本店とさっぽろ地下街オーロラタウンの間にあります ココです! これが「にしん漬け」 袋から出すと、ナタ切りにされた大ぶりの大根がたくさん入っており、全体的にほんのりと甘いが、大根の辛さとのバランスが絶妙。また、「にしん漬け」にありがちな、身欠きニシンの下品なエグ味も抑えられており、脇役のキャベツや細切りのニンジンも甘く、シャキシャキ感があって美味しい。加えて、生姜や鷹の爪のピリ辛も素晴らしいアクセントとなっている 「白菜キムチ」

ビーストキッチン

 狸小路1丁目の小路を入ってすぐにある小さな居酒屋。実はこの店、近くにある「雷井土音 (ライドオン)」の姉妹店である。店内はカウンター席と僅かなテーブル席のみと、かなり狭い。以前壁に貼られていた紙メニューがなくなったため、カフェのように落ち着いた雰囲気となった。居酒屋とはいえ、客層はサラリーマンではなく、こだわりをもった40〜60代の客が中心で、しかも女性客が多い。コロナ禍とは関係ないと思うが、この店には滞在時間2時間までというレギュレーションがある。
 アルコールはウィスキーや焼酎などいろいろあるが、メインは日本酒(ほぼ純米酒)である。日本酒は常時50種類あり、どれも60cc 300円、120cc 600円、180cc 850円で提供されている。銘柄は随時入れ替わっているので、来店する度に新たな地酒に出会えるはず。この日良かったのは、三重の「作」と岩手の「南部美人」、兵庫の「仙介」など。
 料理は日替わりで、種類こそあまり多くはないが、また来たいと思わせるアイデアに富んだ料理だ。もちろん、アラカルトメニューから注文しても良いが、お勧めは、80分(当日可)あるいは90分(2日前までの予約必要)の飲み放題付きの「ビーストコース」。このコースでは、日本酒も含めていろいろな飲み物を選ぶことができ、しかもコスパが抜群である。
 この日の飲み放題付き3800円のコースは、「ニラとセセリのスープ」からのスタート。塩味がピッタリで旨味があり、椎茸やニラとの相性も抜群だった。「刺身」は、カンパチ、ニジマス、ホタルイカの3種。鮮度は良かったが、品質的にはごく普通のレベル。醤油に何か入っているのか?煎り酒のような複雑な味がする。続く冷製の「小茄子の煮浸し」はほんのり甘く、鰹節との相性も最高。「レンコンのナムル」は、太めに切られた人参も含めて、レンコンのシャキシャキ感が感じられるキンピラのような一品。「ササミ梅しそチーズ春巻き」は、梅干しの塩辛さを感じるが、酒のアテとしてはかなり美味しい。コースの締めは、「道産豆のカレー」で、居酒屋のカレーとしてはそれなりに美味しかった。
 アラカルトメニューのお勧めは、「ガリしそ〆鯖」や「ごまにしん」、「いけだ牛のハンバーグ トマト出汁ソース」、「牛タンとピーマンの黒こしょう焼き」、「せせりと柚子こしょう炒め」、「富山産白えびと新玉ねぎのかき揚げ」など。脂がのった自家製締めサバを用いた「ガリしそ〆鯖」は、ガリとシソの組み合わせが最高。「ごまにしん」は、九州の「ごまサバ」をオマージュしたものだが、これも意外に美味しい。「いけだ牛のハンバーグ トマト出汁ソース」は、本だしのパウダーでも入れたの?というくらいソースに鰹出汁が香る。粗挽きのいけだ牛は、タマネギ以外のつなぎが一切ないので赤身肉の旨さが感じられ、添えられた野菜も美味しい。「せせりと柚子こしょう炒め」は、柚子こしょうだけではない出汁の様な深みを感じ、ビールに絶対合いそうな間違いない美味しさ。「富山産白えびと新玉ねぎのかき揚げ」はサクッと軽く、玉葱の甘さと白エビの香りが最高のマリアージュ。さらに、「牛タンとピーマンの黒こしょう焼き」も悪くなかった。逆にお勧めでないのは、「アジフライ」などの揚げ物やシソの風味のマグロの漬け「まぐろもっこり」など。
 繰り返しになるが、この店ではまずは飲み放題付きのコースで注文し、その後で、アラカルトメニューの中から食べたいものを追加注文するのがお勧めである。それにしても、昼間から営業しているチェーン店はよくあるが、真っ当な居酒屋は本当に珍しく、まさに札幌の昼飲みの聖地と言っても良いかも。(2021年2月〜4月取材)

中央区南2条西1丁目5-7 第一広和ビル1階
電話番号:011-222-7566
定休日:水曜(不定休あり)
営業時間:13時〜21時(土日は12時〜18時)
予算:ビーストコース(飲み放題50分付き)3300円、(飲み放題80分付き)3800円、(飲み放題90分付き、2日前までの予約必要)4500円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、狸小路を左折する。狸小路2丁目を出ると、左のファミリーマートとラーメン山岡家が見えるので、その間の小路に入るとすぐ右側にある。すすきの駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:狸小路1丁目、ファミリーマート札幌狸小路1丁目店
お勧めポイント:昼飲みもできるコスパの抜群の居酒屋

狸小路1丁目の小路を入ってすぐのココです! 入口前のメニュー 入口前のメニュー 入口前のメニュー 十勝の「いけだ牛」を使用しているようです コロナ対策もしています このときの日曜日は11時から営業していました(変わるので行く時には要確認) 以前壁に貼られていた紙メニューがなくなったため、カフェのように落ち着いた雰囲気となった 食事メニュー1 食事メニュー2 食事メニュー3 ドリンクメニュー 飲み放題プラン この日の飲み放題付き3800円のコースは、「ニラとセセリのスープ」からのスタート。塩味がピッタリで旨味があり、椎茸やニラとの相性も抜群 「刺身」は、カンパチ、ニジマス、ホタルイカの3種。鮮度は良かったが、品質的にはごく普通のレベル。醤油に何か入っているのか?煎り酒のような複雑な味がした 続く冷製の「小茄子の煮浸し」はほんのり甘く、鰹節との相性も最高 「レンコンのナムル」は、太めに切られた人参も含めて、レンコンのシャキシャキ感が感じられるキンピラのような一品 「ササミ梅しそチーズ春巻き」は、梅干しの塩辛さを感じるが、酒のアテとしてはかなり美味しい コースの締めは、「道産豆のカレー」で、居酒屋のカレーとしてはそれなりに美味しかった 脂がのった自家製締めサバを用いた「ガリしそ〆鯖」は、ガリとシソの組み合わせが最高 「いけだ牛のハンバーグ トマト出汁ソース」は、本だしのパウダーでも入れたの?というくらいソースに鰹出汁が香る。粗挽きのいけだ牛は、タマネギ以外のつなぎが一切ないので赤身肉の旨さが感じられ、添えられた野菜も美味しい 「せせりと柚子こしょう炒め」は、柚子こしょうだけではない出汁の様な深みを感じ、ビールに絶対合いそうな間違いない美味しさ 「富山産白えびと新玉ねぎのかき揚げ」はサクッと軽く、玉葱の甘さと白エビの香りが最高のマリアージュ 「アジフライ ガリタルタルソースがけ」は、衣が硬くサクッとしておらず、タルタルも水っぽい。揚げ物はお勧めできない シソの風味のマグロの漬け「まぐろもっこり」は、冷凍マグロなのか?食感も含めてイマイチ 「本日のなめろう」は、シマアジを使ったなめろう。シンプルすぎる味付けで、大葉をいれるなり、もう少し味に工夫が必要

はらっぱカレー店

 古いビルの1階にある人気のカレー店。1階とはいっても、実際には階段を上った半2階にある。廊下を進むと、「はらっぱカレー店」と書かれたプレートがかけられた木彫りのクマが見える。店内に入ると、中はL字型のカウンター席だけの小さな空間。しかしながら、木の温もりを感じるナチュラルなインテリアが心地よく、とても居心地の良い店だ。また、現在だけなのかもしれないが、窓と入口のドアが開け放たれていて換気が良く、席の間隔も十分とられており、さらに、食事中以外のマスク着用の注意書きもなされているなど、コロナ対策も合格点である。
 メニューを見ると、カレーは「チキンカレー」、「サグチキンカレー」、「マトンカレー」、「キーマカレー」、「やさいカレー」の5種類。この店は、“タマネギが命”と言い切るほどタマネギにこだわっており、カレーには3つの契約農園から仕入れたタマネギをタップリと使用しているらしい。何れのカレーも辛さは選ぶことはできず、全てが中辛以下のそれほど辛さが感じられないレベル。なので、物足りないと思う方は、テーブル上に置かれた「辛いスパイス」をかけて調整する。
 中でも僕のお勧めは、好みの2種類のルーを合いがけにできる「ハーフ&ハーフ」。とくに、濃厚系の「マトンカレー」と「キーマカレー」がいい。大きさは、スモール、レギュラー、ビッグの3サイズから選ぶことができ、「チキンカレー」と「やさいカレー」、「キーマカレー」の3つは追加料金がかからないが、「サグチキンカレー」と「マトンカレー」は追加料金が必要となる。
 出てきた「ハーフ&ハーフ」は、真ん中に舟形のライスが盛られ、両側に2種類のカレーがかけられている。ライス上にはフライドオニオン、奥の小皿にはピクルスの「アチャール」とマッシュポテトの「ボッタ」、トルティーヤのような味わいの三角形の「チャパティ」が添えられている。「チキンカレー」は、この店一番人気なだけあってバランスが良く、万人受けするような味わい。「サグチキンカレー」は、チキンカレーに青菜をトッピングしてシャキシャキ感を加えたカレー。「マトンカレー」は、パクチーとの相性が抜群で、スパイシーで濃厚。「キーマカレー」は、豚肉よりも牛肉の重厚な風味を感じる。濃厚な味わいなので、添えられた茹でジャガイモとも良く合う。「やさいカレー」は、南インドカレーの様なサラサラのマイルドで優しい味。その中にも、ちゃんとスパイシーさが感じられる。まずは、それぞれのカレーをそのまま味わい、後半に酸味のあるピクルス「アチャール」や水っぽいマッシュポテト「ボッタ」を混ぜて味変させて食べるのがお勧め。(2021年9月追加)

中央区南1条西11丁目327-19 下妻ビル1階
電話番号:011-839-5780
定休日:日曜・祝日(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜20時15分、【土曜】11時半〜17時15分
予算:ハーフ&ハーフ(スモール)1120円、(レギュラー)1240円、(ビッグ)1530円(ザグチキン+100円、マトン+300円)
アクセス:地下鉄東西線・西11丁目駅を出て石山通(国道230号)を右へ。北洋銀行を過ぎ、南1条通り(電車通り)の次の通りを右折する。ビル1階の郵便局を過ぎたら右のビル。西11丁目駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:北洋銀行札幌西支店、札幌南一条中郵便局
お勧めポイント:辛さを抑えながらスパイシーさを味わえる良質なカレー

このビルの・・・ 1階です。1階とはいっても、半地下の駐車場があるので、実際には階段を上った半2階にあります ココです! 階段を上がり・・・ 廊下を進むと、「はらっぱカレー店」と書かれたプレートがかけられた木彫りのクマが見える 店内に入ると、中はL字型のカウンター席だけの小さな空間。しかしながら、木の温もりを感じるナチュラルなインテリアが心地よく、とても居心地の良い店だ メニューを見ると、カレーは「チキンカレー」、「サグチキンカレー」、「マトンカレー」、「キーマカレー」、「やさいカレー」の5種類。この店は、“タマネギが命”と言い切るほどタマネギにこだわっており、カレーには3つの契約農園から仕入れたタマネギをタップリと使用しているらしい 「ハーフ&ハーフ」の盛り付け解説 何れのカレーも辛さは選ぶことはできず、全てが中辛以下のそれほど辛さが感じられないレベル。なので、物足りないと思う方は、テーブル上に置かれた「辛いスパイス」をかけて調整する 「キーマカレー」と「やさいカレー」の「ハーフ&ハーフ」レギュラーサイズ 真ん中に舟形のライスが盛られ、両側に2種類のカレーがかけられている 「キーマカレー」。豚肉よりも牛肉の重厚な風味を感じる。濃厚な味わいなので、添えられた茹でジャガイモとも良く合う 「やさいカレー」。南インドカレーの様なサラサラのマイルドで優しい味。その中にも、ちゃんとスパイシーさが感じられる 奥の小皿にはピクルスの「アチャール」とマッシュポテトの「ボッタ」、トルティーヤのような味わいの三角形の「チャパティ」が添えられている 「チキンカレー」と「マトンカレー」の「ハーフ&ハーフ」レギュラーサイズ チキンカレー」。この店一番人気なだけあってバランスが良く、万人受けするような味わい 「マトンカレー」。パクチーとの相性が抜群で、スパイシーで濃厚 本日の一口デザート「きなこプリン」は、ごく普通の味

パラティーノPalatino

 2019年11月に札幌中心部へ移転してきたドリアとオムライスの店。朱色を用いた外観は、藻岩下にあった頃の面影を残している。ドアを引いて店内に入ると、中は思ったよりも狭く、入口側と奥にテーブル席があり、中央の壁側にカウンター席がある。
 ランチタイムメニューは、オムライスとドリア、生パスタ、ステーキなどがあり、それぞれがセットメニューになっている。水曜〜金曜限定の「平日ランチ」は、オムライスとドリア、生パスタの中から1つを選べ、それにカップスープが付く。僕のお勧めの「パラティーノランチ」は曜日に関係はなく、カップスープと前菜3品に加え、オムライス、ドリア、生パスタのいずれかを選べるという充実した内容となっている。「ステーキランチ」は、ステーキ180gに前菜3品とカップスープ、そしてライスまたはパンが付く。メインメニューの僕のお勧めは、店の名物でもある「オムライス」。オムライスのソースは、デミグラス、トマト、クリームチーズ、カレーの4種類があるが、デミグラスかトマトがいい。もしもドリアを注文するときには、「ハンバーグドリア」か「豚肉のカレードリア」がお勧めである。カレードリア以外のドリアソースは、卵黄と溶かしバター、チーズ、ベシャメルで作った濃厚なモルネソースを使用していて美味しい。
 オムライスは大きく分けて、玉子でしっかりと包み込むクラッシックスタイルとタンポポスタイルと言われるオムレツのせタイプがある。この店のオムライスはオムレツのせスタイルで、卵は江別の太田ファームの「ココットレッド」を使用しているというこだわりも。出てきたオムレツは表面がとても美しく、シェフの高いスキルを伺わせる。表面をナイフで切ると、半熟状のトロトロなオムレツがチキンライス上に広がる。しっかりと味付けされたチキンライスとオムレツをスプーンですくい、ソースと共にいただくと、この上ない至福の美味しさが口に広がる。デミグラスソースとの相性はもちろん良いが、旨味のあるトマトソースもチキンライスの美味しさを見事に引き出している。(2021年5月追加)
 http://palatino.web.fc2.com/

中央区北4条西14丁目1の63 ミニ大通ビル1階  
電話番号:011-206-6768
定休日:月曜と火曜
営業時間:【ランチ】11時半〜14時半、【ディナー】17時半〜20時半
予算:平日ランチ(スープ付き)900円、パラティーノランチ1300円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅4番出口を出て左へ。「大通幼稚園」、オレンジ色の「STKグループ」を過ぎた信号を左折する。「Big Shine 88」駐車場、「中央警察署北一条西交番」を過ぎ、知事公館に沿って進むと、北3条通りを過ぎた次の信号の右角にある。西18丁目駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:知事公館(中央警察署北一条西交番)
お勧めポイント:オムライスが美味しい洋食店

角のビルの1階の・・・ ココです!看板には「ドリアとオムライスの店 Palatino」という表示が 外に置かれたランチメニューの看板 店内で出されたランチメニュー。ランチタイムメニューは、オムライスとドリア、生パスタ、ステーキなどがあり、それぞれがセットメニューになっている。水曜〜金曜限定の「平日ランチ」は、オムライスとドリア、生パスタの中から1つを選べ、それにカップスープが付く。僕のお勧めの「パラティーノランチ」は曜日に関係はなく、カップスープと前菜3品に加え、オムライス、ドリア、生パスタのいずれかを選べるという充実した内容となっている。「ステーキランチ」は、ステーキ180gに前菜3品とカップスープ、そしてライスまたはパンが付く。メインメニューの僕のお勧めは、店の名物でもある「オムライス」。オムライスのソースは、デミグラス、トマト、クリームチーズ、カレーの4種類があるが、デミグラスかトマトがいい 季節メニューのドリア「ダブルチーズカレードリア」季節メニューのデザート「自家製イチゴムースと牛乳アイスのミニパフェ」 本日の「パラティーノランチ」に付く、カップスープと前菜3種はこれらです ディナーメニューには、「ビーフシチュー」や「牛タンシチュー」、「鴨のロースト」、「フォアグラのソテー」、「魚介ダシたっぷりパエリア」などがあります 本日のカップスープと前菜3種 カップスープは「ビーツのスープ」。ベーコンの香りとビーツのサッパリとしたコクがいい 「サンマのマリネ」は酸が強めでイマイチ 「蒸し鶏のオリエンタルソース」は、カレー風味のマヨネーズとシットリ柔らかな鶏が美味しい 「牛肉のパート包み揚げ」は、チュニジア料理らしい。皮のサクサクホロホロ感が春巻きとは異なり美味しい。ビールとの相性も抜群だろう。もしも、アラカルトメニューで出してくれれば、是非注文したい逸品 「オムライス・デミグラスソース」。この店のオムライスはオムレツのせスタイルで、卵は江別の太田ファームの「ココットレッド」を使用しているというこだわりも。出てきたオムレツは表面がとても美しく、シェフの高いスキルを伺わせる オムレツの表面をナイフで切ると・・・ 半熟状のトロトロなオムレツがチキンライス上に広がる 「オムライス・トマトソース」 「豚肉のカレードリア」 一番人気の「ハンバーグドリア」。カレードリア以外のドリアソースは、卵黄と溶かしバター、チーズ、ベシャメルで作った濃厚なモルネソースを使用していて美味しい 「自家製イチゴムースと牛乳アイスのミニパフェ」は、ムースもアイスも洗練されておらず、家庭で作ったような出来

札幌タンメン MEN-EIJI

 「MEN-EIJI(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」は、昨年から今年にかけて急速に多店舗展開をしているラーメン店である。札幌駅の近くに「MEN-EIJI SATSUEKI BRIDGE」、札幌ドーム横に「MEN-EIJI 月寒FACTORY」をオープンさせ、さらには、鴨だし中華そば専門店「DUCK RAMEN EIJI(札幌グルメバイブルに掲載せず)」を苗穂と薄野にオープンさせた。そして、2020年の12月に「MEN-EIJI」が新たにプロデュースするフランチャイズ店「札幌タンメン MEN-EIJI」が加わった。
 タンメンとは、野菜や豚肉などの具材を炒め、そこに鶏ガラスープを加えて旨味を抽出し、麺にかけたもので、モヤシと豚挽肉を炒めてスープと煮込むサッポロラーメンと調理法が類似している。本場・関東のタンメンは、どちらかというと塩味でサッパリとしていて塩ラーメンに近いが、「札幌タンメン」は「長崎ちゃんぽん」寄りの濃厚系である。かつて、「山嵐(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」が、薄野中心部にちゃんぽん専門店「札幌ちゃんぽん 股旅」をオープンさせたことがあるが、この店は既に閉店している。しかし、この店のちゃんぽんが豚骨タンメンと名前を変え、現在でも「山嵐天上天下龍我独尊(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」で食べることができる。「山嵐天上天下龍我独尊」の豚骨タンメンは、通常の塩味の「白タン」と辛いバージョンの「赤タン」の2種類がある。豚骨スープと鶏白湯との違いこそあれ、「札幌タンメン」も塩と辛いバージョンの2種類があり、発想としては、「山嵐」にインスパイアされたほぼ同じ麺と考えても良いと思う。
 テレビ塔の地下にある店舗に入ると、手前と中央にカウンター席があり、奥にテーブル席がある。コロナ禍でのオープンだったせいか、カウンター席は白いアクリル板で仕切られている。まずは、自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、タンメン(札幌タンメンと札幌辛いタンメンの2つ)、つけ麺(札幌タンメンつけ麺と札幌辛いタンメンつけ麺の2つ)、汁なしタンメン(札幌汁なしタンメンと札幌辛い汁なしタンメンの2つ)の3種がある。ディナータイムには、これに味噌味バージョンが加わる。また、サイドメニューには、「唐揚げ」と「鶏油飯」、「チーロー飯」などがある。
 全ての麺には、たっぷりの道産野菜が入っているが、あくまでもメインはモヤシとキャベツで、それに豚挽肉が少し加わる。野菜は火の通し方が良く、キャベツの食感と甘みがいい。また、ブラックペッパーとたっぷりの刻み生姜がのっているのも特徴だ。ベースとなるスープは、北海道産鶏100パーセントの鶏白湯スープで、白濁したコラーゲンたっぷりのスープは、濃厚でありながらも繊細で、ニンニクが出過ぎておらず、実に完成度の高いスープである。スープが素晴らしいだけに、インパクトを出すための刻み生姜は不用であり、別盛りにしてもらった方良いかも。もしも入れて食べるのならば、まずはそのまま食べ、後半に加えて、さらに昆布酢を少し入れていただくのがベスト。
 麺は「MEN-EIJI」らしく、かなりこだわっている。留萌市と小平町でのみ栽培されている硬質小麦「ルル ロッソ」を使用し、無添加で作られているという。しかし、タンメンで使われている中太の縮れ麺は、コシがあるものの弾力に欠け、ちょっと微妙だ。一方、つけ麺で使用されているストレートの太い平麺は、冷やもりなのでモチモチとしており、タンメンの縮れ麺よりもずっといい。なので、僕のお勧めはつけ麺で、とくに辛い「札幌辛いタンメンつけ麺」がお勧めである。もちろん、ベースとなっているのは「札幌辛いタンメン」であるが、ラー油やブラックペッパーによる辛味が加わることで、通常の「札幌タンメン」よりも味に深みが増している。汁なしタンメンは、下にオイリーな汁が溜まるので、よくかき混ぜていただく。ストレートの太い平麺はもっちりとしており、通常のタンメンよりもボリュームを感じる。「混ぜそば」というよりも、野菜炒めがたっぷりと入っているので、オイリーな野菜焼きそばといった感じだ。
 サイドメニューの「唐揚げ」は、ニンニクと生姜が効いた醤油味のオーソドックスなもの。「鶏油飯」は、ラー油と鶏油がかかったご飯で、「チーロー飯」は、「鶏油飯」に蒸し鶏がのったご飯。どれもそのまま食べると脂っこく、さほど魅力を感じないご飯だが、これにタンメンのスープを入れて食べると、辛さと鶏油が相まって最高のパフォーマンスを発揮する。
 ちなみに、店員の教育もよく行き届いており、ラーメン店としてはかなり好感の持てる店である。(2021年4月追加)

中央区大通西1丁目 さっぽろテレビ塔 地下1階  
電話番号:050-8881-0080
定休日:不定休
営業時間:11時〜20時
予算:札幌タンメン880円、札幌辛いタンメンつけ麺1000円
アクセス:地下鉄大通駅から地下街オーロラタウンへ向かうと、さっぽろテレビ塔の地下へ直結している。大通駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:さっぽろテレビ塔
お勧めポイント:野菜たっぷりの濃厚系タンメン

テレビ塔の地下にあります まずは、自動券売機で食券を購入 メニューを見ると、タンメン(札幌タンメンと札幌辛いタンメンの2つ)、つけ麺(札幌タンメンつけ麺と札幌辛いタンメンつけ麺の2つ)、汁なしタンメン(札幌汁なしタンメンと札幌辛い汁なしタンメンの2つ)の3種がある。ディナータイムには、これに味噌味バージョンが加わる。また、サイドメニューには、「唐揚げ」と「鶏油飯」、「チーロー飯」などがある 手前と中央にカウンター席があり、奥にテーブル席がある。コロナ禍でのオープンだったせいか、カウンター席は白いアクリル板で仕切られている。これは手前のカウンター席 中央のカウンター席 奥のテーブル席 言えば、マスクケースがもらえます 言えば、紙エプロンも出てきます いろいろなこだわりがあるようです 「札幌タンメン」 全ての麺には、たっぷりの道産野菜が入っているが、あくまでもメインはモヤシとキャベツで、それに豚挽肉が少し加わる。野菜は火の通し方が良く、キャベツの食感と甘みがいい。また、ブラックペッパーとたっぷりの刻み生姜がのっているのも特徴 ベースとなるスープは、北海道産鶏100パーセントの鶏白湯スープで、白濁したコラーゲンたっぷりのスープは、濃厚でありながらも繊細で、ニンニクが出過ぎておらず、実に完成度の高いスープである。スープが素晴らしいだけに、インパクトを出すための刻み生姜は不用であり、別盛りにしてもらった方良いかも。もしも入れて食べるのならば、まずはそのまま食べ、後半に加えて、さらに昆布酢を少し入れていただくのがベスト 麺は「MEN-EIJI」らしく、かなりこだわっている。留萌市と小平町でのみ栽培されている硬質小麦「ルル ロッソ」を使用し、無添加で作られているという。しかし、タンメンで使われている中太の縮れ麺は、コシがあるものの弾力に欠け、ちょっと微妙 「札幌辛いタンメン」 刻み生姜とブラックペッパーにラー油が加わることで、更にスープの深みが増している 「チーロー飯」は、「鶏油飯」に蒸し鶏がのったご飯 そのまま食べると脂っこく、さほど魅力を感じないご飯だが、これにタンメンのスープを入れて食べると、辛さと鶏油が相まって最高のパフォーマンスを発揮する 「札幌辛いタンメンつけ麺」 ベースとなっているのは「札幌辛いタンメン」である つけ麺で使用されているストレートの太い平麺は、冷やもりなのでモチモチとしており、タンメンの縮れ麺よりもずっといい 最後はスープ割りで 「札幌辛い汁なしタンメン」 下にオイリーな汁が溜まるので、よくかき混ぜていただく。ストレートの太い平麺はもっちりとしており、通常のタンメンよりもボリュームを感じる。「混ぜそば」というよりも、野菜炒めがたっぷりと入っているので、オイリーな野菜焼きそばといった感じだ 「鶏油飯」は、ラー油と鶏油がかかったご飯 サイドメニューの「唐揚げ」は、ニンニクと生姜が効いた醤油味のオーソドックスなもの

カオスヘブンChaos Heaven

 薄野の外れにある人気のスープカレー専門店。古い建物の階段を上がり、2階にある店舗に入ると、正面にオープンキッチンのカウンター席があり、両側にテーブル席がある。外観から想像していたよりも、かなりキャパが大きめだ。
 メニューを見ると、基本の具材は9種類あり、「ザンギカレー」や「味付ジンギスカンカレー」などといったローカルフードっぽい具材や、月替わりの「マンスリーカレー」などもある。
 鶏ガラベースのスープは、基本の「カオススタイル」とプラス100円の「トマトスタイル」、そしてプラス150円の「ミルクスタイル」と「ココナッツスタイル」の4種類。一番人気は、北海道牛乳が入ったこの店オリジナルの「ミルクスタイル」らしいが、僕のお勧めは「カオススタイル」の「ラムキーマ」。基本の辛さは1〜10までの10段階で、有料で30まで辛さをアップできる。お勧めの辛さは、店でいう中辛の4番。トッピンの種類は29種類と、スープカレー店の中ではかなり充実している。もしも、他の具材のカレーを注文したときには、「ラムキーマ」のトッピングも選択肢に入れてほしい。
 全ての基本となる「カオススタイル」スープは濃厚で、ホールスパイス感もしっかりと感じられる。また、ライスは雑穀米であるが、この雑穀米とスープとの相性は抜群である。
 間違いなく、薄野エリアでは「スープカリー yellow(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」と並ぶトップレベルのスープカレー店である。現在では、「Uber Eats」、「Wolt」、「出前館」、「Foodpanda」の4つのデリバリーサービスからも注文できるので便利。(2020年10月取材)

中央区南5条東2丁目12-3  
電話番号:011-562-1555
定休日:水曜(月に1度不定休あり)
営業時間:11時半~21時半
予算:ラムキーマ1280円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て右へ進む。メルキュールホテル札幌、アパホテル札幌・すすきの駅前、ダイワロイネットホテルを過ぎ、創成川の交差点を渡って進むとすぐ右側にある。すすきの駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:ダイワロイネットホテル・札幌すすきの
お勧めポイント:薄野エリアのトップレベルのスープカレー専門店

薄野交差点から続く月寒通沿いにあります ココです! 古い建物の階段を上がり、2階にある店舗に入ると・・・ 正面にオープンキッチンのカウンター席があり 両側にテーブル席がある。外観から想像していたよりも、かなりキャパが大きめだ 基本の具材は9種類 ザンギカレー」や「味付ジンギスカンカレー」などといったローカルフードっぽい具材や、月替わりの「マンスリーカレー」などもある 鶏ガラベースのスープは、基本の「カオススタイル」とプラス100円の「トマトスタイル」、そしてプラス150円の「ミルクスタイル」と「ココナッツスタイル」の4種類 ライスは200gまでは無料 基本の辛さは1〜10までの10段階で、有料で30まで辛さをアップできる。お勧めの辛さは、店でいう中辛の4番 トッピンの種類は29種類と、スープカレー店の中ではかなり充実している。もしも、他の具材のカレーを注文したときには、「ラムキーマ」のトッピングも選択肢に入れてほしい スパイスの香りを大切にするため、注文を受けてから1人前ずつ作るので時間がかかるという説明文が・・・ 「チキチキ」の「カオススタイル」 「チキチキ」のチキンは硬めで、スープに浸されいる。僕は煮込まれた柔らかい方が好み ライスは雑穀米であるが、この雑穀米とスープとの相性は抜群

ゴゾGOZO

 バスク風チーズケーキは、スペインのサン・セバスチャンにある料理店「ラ・ビーニャ」のレシピをもとに作られたベイクドチーズらしいが、ローソンが2019年に「バスクチーズケーキ」を発売したのをきっかけに、全国的なブームとなった。その後、セブンイレブンもなども追随し、今や一般的な街の洋菓子店でも見かけるほどのメジャー商品に成長した。
 このGOZOは、札幌唯一のバスクチーズケーキ専門店である。販売されているバスクチーズケーキは1〜2名用の9㎝と6〜8名用の15㎝の2種類のみ。この他に、「ブルーチーズのバスクケーキケーキ」もあるが、これはネット販売用の冷凍品。
 バスク風チーズケーキは、外側を茶色く焦がしているため、濃厚なクリームチーズにキャラメルの風味が加わったようなイメージであったが、この店のものは、それほどキャラメル感が強くない。チーズの風味は濃厚だが、意外にサッパリとしているのでいくらでも食べられる。食感は真ん中がトロトロで、周りがシットリとしており、ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキの中間のような感じである。9㎝の小さなサイズでも、見た目よりもボリュームがあり、2名でちょうど良いくらい。
 冷凍となってしまうが、下記のネットショップからは宅配もしてもらえる。(2020年4月取材)
https://webshop.gozo.jp

中央区南6条西17丁目2-5   
電話番号:011-252-9533
定休日:水曜
営業時間:9時〜19時
予算: 9㎝(1〜2名用)900円、15㎝(6〜8名用)3800円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅2番出口を出て右へ。次の信号(ピタットハウス、アパマンショップあり)を右折し、札幌医科大学附属病院、ファミリーマート、北星女子中学高等学校、渥美工業を過ぎたらすぐ右側にある。地下鉄東西線・西18丁目駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:北星女子中学高等学校
お勧めポイント:バスクチーズケーキの専門店

住宅街の・・・ ココです! 店頭販売の他に、冷凍にして全国発送してもらえます 販売されているバスクチーズケーキは1〜2名用の9㎝と6〜8名用の15㎝の2種類のみ 9㎝の小さなサイズでも、見た目よりもボリュームがあり、2名でちょうど良いくらい

そば喜り よし田

 2019年の11月に開店した昼間営業のみの蕎麦店。店の前には駐車スペースがあり、店内の奥にはカウンター席、そして手前にはテーブル席がある。
 メニューは通年のものと季節のものがあるが、いずれにせよ、この店は冷たい蕎麦がいい。何故ならば、この店は細切り蕎麦の店だからである。石臼挽きされた自家製粉で打たれた冷たい蕎麦は、しっかりとコシがあって喉越しも良いが、細めなだけに、温かい蕎麦になるとこの良さが半減してしまう。また、冷たい蕎麦のつけ汁は辛口の本格的な江戸前風であるが、温かい蕎麦になると、何故かつゆが薄く感じられてしまう。
 お勧めの冷たい蕎麦は、「月見とろろ」、「青さのりせいろ」、「鴨せいろ」の順にお勧め。とくに「月見とろろ」は、トロロに汁がよく絡み、黄身の濃厚さが冷たい蕎麦の美味しさを最大限に引き出している。季節メニューである「青さのりせいろ」は、アオサ海苔の香りとつけ汁が最高の相乗効果を生み出している。「鴨せいろ」には、鴨肉のスライスと鴨ツクネが入っており、具材と汁のバランスが最高である。温かい蕎麦で唯一お勧めなのは、「カレー(南蛮)」。辛さが全くなくスパイシーさもないが、旨味あふれる汁の美味しさが秀逸で、思わず一気に飲み干してしまうほど。
 ちなみに、天ぷらは特に秀でている訳ではないが、火の通し方は悪くない。また、蕎麦湯は薄めの普通の蕎麦湯である。(2020年10月取材)

白石区中央2条5丁目4-3  
電話番号:011-799-1869
定休日:水曜
営業時間:11時〜15時
予算:月見とろろ900円、鴨せいろ1350円
アクセス:地下鉄東西線・白石駅5番出口を出て、ツルハドラッグの角を左折する。パチスロDaiwa、札幌北楡病院、白石内科クリニック、日産プリンス札幌、やわらぎ斎場を過ぎ、オートバックスの交差点を左折し、300mほど進むと左側にある。白石駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:オートバックス札幌白石、麺や虎鉄 白石店
お勧めポイント:「月見とろろ」が秀逸な新進気鋭の蕎麦店

店の前には駐車スペースがあります 店内の奥にはカウンター席が、そして手前にはテーブル席があります この店の蕎麦は、厳選された北海道産の蕎麦実の殻をむいた状態(丸抜きの蕎麦の実)を、毎日石臼で自家製粉して打っているとのことです 冷たい蕎麦のメニュー 温かい蕎麦のメニュー 使用している蕎麦と食材の産地や季節の蕎麦メニューは、黒板に書かれています 僕の一押しの冷たい蕎麦「月見とろろ」 トロロに汁がよく絡み、黄身の濃厚さが冷たい蕎麦の美味しさを最大限に引き出している 石臼挽きされた自家製粉で打たれた冷たい蕎麦は、しっかりとコシがあって喉越しも良い 冷たい蕎麦のつけ汁は辛口の本格的な江戸前であるが、蕎麦湯は薄めの普通の蕎麦湯 季節メニューである「青さのりせいろ」は、アオサ海苔の香りとつけ汁が最高の相乗効果を生み出している 「鴨せいろ」 鴨肉のスライスと鴨ツクネが入っており、具材と汁のバランスが最高である 「海老天ぷら(せいろ)」 天ぷらは特に秀でている訳ではないが、火の通し方は悪くない 「かしわせいろ」 温かい蕎麦で唯一お勧めなのは、「カレー(南蛮)」。辛さが全くなくスパイシーさもないが、旨味あふれる汁の美味しさが秀逸で、思わず一気に飲み干してしまうほど 温かい蕎麦「かしわ」温かい蕎麦「月見山かけ」

SOUP CURRY KING

 2017年に大通・薄野エリアに新たにセントラル店がオープンし、とても便利になった。さらに、「Uber Eats」、「Wolt」、「出前館」、「Foodpanda」、「dデリバリー」などといった宅配サービスとも提携したため、店舗に行かなくても自宅で食べられるようになった。
 本店はカフェのような雰囲気。左側にカウンター席、右側にテーブル席があり、真ん中に広めの通路がある。また、セントラル店は街中のビルの地下にあり、手前にカウンター席、奥にテーブル席があって本店よりやや広めだ。
 どちらの店舗もスープは1種類のみで、ココナッツミルクが入っているのか?と思うくらい黄色っぽい色をしている。薄野にある 「soup curry yellow(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を)」 のスープの色にやや近い。豚骨と鶏ガラを2日間煮込んで作られたという上質なスープは、魚介系の風味と野菜の甘さが感じられる。柚子と黒酢を使っているらしいが、全く気にならない。いや、全く感じられないと言っていいくらいスープに溶け込んでいて美味しい。メニューは、本店とセントラル店では若干異なる。本店のみのメニューは、「牛スジ豆腐カリー」と「ラムカリー」、「ラム野菜カリー」、セントラル店のみのメニューは、「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」と「ビーフカリー」、「ビーフ野菜カリー」である。「チキンカリー」、「チキン野菜カリー」、「ポーク角煮カリー」、「ポーク角煮野菜カリー」、「納豆挽肉カリー」、「シーフードカリー」、「野菜カリー」などは共通メニューで、この他に両店ともに月替わりの「マンスリーカリー」もある。
 本店のお勧めは、柔らかい牛スジと豆腐が入った「牛スジ豆腐カリー」と「チキンカリー」、セントラル店のお勧めは、「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」と「チキンカリー」である。辛さは全く辛くない0番からJoker(+250円)まで15段階あり、中辛は2番であるが、このスープには2〜3番が最も良く合うと思う。ライスは麦入りのターメリックライスで、全てのカレーはテイクアウトが可能。(2020年12月更新)
http://soupcurry-king.shop/menu/index.html

【セントラル】
中央区南二条西3丁目13-4 カタオカビル地下1階
電話番号:050-5304-7425
定休日:不定休
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜14時半、17時半〜21時、【土日・祝日】11時半〜21時
予算:チキンカリー1100円、粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー(セントラル店のみ)1300円
アクセス:地下鉄大通駅・ポールタウンPARCO前の出口を出て、路面電車が走る駅前通を薄野方向へ進む。北海道信用金庫本店のある一つ目の信号を左折すると、すぐ左側にあるビル。大通駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:北海道信用金庫本店

豊平区平岸3条16丁目1-1 
電話番号:011-821-0044
営業時間:平日11時半~15時、17時~22時半 土日・祝日11時半~21時半
定休日:不定休
予算:チキンカリー1100円、牛スジ豆腐カリー(本店のみ)1250円
アクセス:地下鉄南北線・南平岸駅西出口を出て左へ。「マックスバリュー」角を右折して200mほど進み、平岸通の信号を左折。平岸小学校前の歩道橋を過ぎ、Y字路の交差点の左側にある。南平岸駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:マックスバリュー、平岸小学校
お勧めポイント:魚介系テイストの美味しいスープカレー

本店です!本店はカフェのような雰囲気ラッシー本店のみのメニュー「牛スジ豆腐カリー」ライスは麦入りのターメリックライス「牛スジ豆腐カリー」のアップ 「牛スジ豆腐カリー」を更にアップ 「チキンカリー」「チキンカリー」のアップ北海道信用金庫本店のある一つ目の信号を左折すると、すぐ左側にあるこのビル 地下への階段を下りると・・・ ココです! セントラル店は、手前にカウンター席があり、コロナ対策の衝立が置かれている 奥にテーブル席があるが、テーブル間隔も広くとられている セントラル店 メニュー1 セントラル店 メニュー2 セントラル店 メニュー2 今年3月のマンスリーカリーは、「炭炙り豚角煮カリー」 英語メニューもあります 韓国語メニューもありますセントラル店限定のお勧めメニュー「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」

椿さんど 円山本店

 「椿サロン」は、桑園エリアにあるオシャレなカフェ。日高の新冠町や東京の銀座そして渋谷、さらには台北などにも多店舗展開している。また、姉妹店の 「椿サロン・赤れんがテラス店」は、パンケーキが美味しいと評判の店である。しかしながら、フワフワ感を追求するあまりメレンゲの風味が小麦の風味を上回り、バランスが悪く、グルメバイブルの掲載を見送った。一方、2020年3月にオープンした「椿さんど 円山本店」は、「椿サロン・赤れんがテラス店」のような焼きたてのパンケーキを食べさせるカフェではなく、テイクアウト専門店である。
 販売しているパンケーキは、フルーツをサンドした、いわゆるフルーツサンドパンケーキである。予めカットされている「椿さんど」と、カットされていないホールタイプの「椿けーき」の2タイプがあり、何れも焼きたてではなく、焼いた後に一晩寝かせたものだ。そうすることで、シットリと味が凝縮するという。実際に食べてみると、確かに焼きたてとは異なる何とも言えないシルキーなフンワリ感があり、これもありだなと思わせる美味しさ。加えて、生クリームがさっぱりと軽くピュアで、フルーツが入っていなくても旨いやつである。
 販売されている商品は、フルーツ入手の関係上、季節によって入れ替わる。これまでの「椿さんど」は、「バナナ」、「キウイ」、「ゴールデンキウイ」、「いちご」、「でこぽん」、「ルビーグレープフルーツ」、「ゴールデンパイン」など、「椿けーき」は、「ベリーベリー」、「チョコばなな」、「モンブラン」、「いちご」などである。僕のお勧めは、「椿さんど」は、「ゴールデンキウイ」と「バナナ」、「椿けーき」なら、「ベリーベリー」と「モンブラン」である。とくに注意しておきたい点は、「椿けーき」の販売は開店時の午前10時ではなく、11時からであること、そして、人気の「ベリーベリー」すぐに売り切れるので、前日までに予約することである。
 ちなみに、今年の12月には、2店舗目となる「椿さんど ポールタウン店」が街の中心部にオープンした。それでも行くのがめんどうだという方は、「Wolt」によるデリバリーも可能である。(2020年9月取材)
https://tsubakisando.wixsite.com/website

中央区大通西23丁目1-14  
電話番号:011-616-7855
定休日:不定休
営業時間:10時〜18時(椿けーきの販売は11時から)
予算:椿さんど320〜370円(季節の素材により価格は変動)、椿けーき・ベリーベリー1750円、モンブラン1650円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口を出て、西25丁目通の交差点を過ぎ、フードセンター円山店の交差点を左折すると右側。円山公園駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:フードセンター円山店
お勧めポイント:シットリふわふわの美味しいパンケーキ

【椿さんど・ポールタウン店】 
中央区大通西4丁目 ポールタウン内
電話番号:011-596-0700
定休日:不定休
営業時間:10時〜20時
アクセス:地下鉄大通駅からすぐ

西24丁目と23丁目の間の通りにあります ココです!時計修理で全国的にも有名な石橋時計店の隣です テイクアウト専門なので、店はコンパクトです 入口ではパンケーキが焼かれています ショーケースの「椿さんど」 椿サンドは横長の箱に入っています オープンするとこんな感じ 僕の一押しの「椿さんど・ゴールデンキウイ」 裏から見たところ。メープルシロップをかけています 僕の一押しの「椿けーき・モンブラン」 もう一つの僕の一押し「椿けーき・ベリーベリー」 「椿けーき・チョコばなな」 「椿けーき・いちご」 ショーケースの右側では、「椿サロン」のコーヒー豆が販売されている「椿けーき」の販売は開店時の午前10時ではなく11時からであるので、ご注意を!

鮨 かね善(かねよし)

 長年にわたり、「すし善 本店」の店長をされていた大金さんが独立して開いた店。店は地下鉄・円山公園駅に近く、アクセスもいい。店内に入ると、白木のカウンター席があり、L字型なのでゆったりと過ごすことができる。
 今回はお任せにしたが、まずは「干し数の子」からのスタート。「ヒラメ」、「ホタテ」、「真つぶ」、「真鯖」と刺身が続き、「ウニ豆腐」、さらに、「本マグロ」の刺身が出て、ここからは握りとなる。「ヒラメの昆布締め」、「コハダ」、「真アジ」、「本マグロの大トロ」、「炙ったホッキ貝」、「イクラの手巻き」、「真イカ」、「真鯖の白板昆布のせ」、「煮穴子」と続き、そしてデザートで終了となった。
 ちなみに、久しぶりに大金さんの握りを食べたが、その姿は美しく、さすがは銀座の寿司御三家といわれた「なか田」の系譜を受け継ぐ「すし善」出身者の握りであった。しかしながら、かつての大金さんと比べると、さすがにピークを過ぎた感は否めず、全体的な満足度としては1.5星くらいかも。(2020年9月取材)

中央区北1条西23丁目2-3 バルボー二表参道1階  
電話番号:011-215-5677
定休日:水曜
営業時間:【月曜、火曜】17時〜21時、【木曜〜日曜】11時〜14時、17時〜21時
予算:2万円前後
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口を出て、西25丁目通の交差点を左折する。円山小学校を過ぎ、東光ストア円山店のある交差点を右折し、一つ目の信号を過ぎた左側。円山公園駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:東光ストア円山店
お勧めポイント:すし善本店の店長をしていた大金さんの美しい握りが楽しめる

店は地下鉄・円山公園駅に近く、アクセスもいい。北1条通沿いの・・・ ココです! 店内に入ると、白木のカウンター席があり、L字型なのでゆったりと過ごすことができる 今回はお任せにしたが、まずは「干し数の子」からのスタート。続いて刺身が出てくるが、素材はどれも一級品 ヒラメの刺身 ホタテの刺身 真ツブの刺身 真鯖の刺身 ウニ豆腐 本マグロの刺身 ヒラメの昆布締め コハダの握り 真アジの握り 本マグロの大トロの握り 炙ったホッキ貝の握り イクラの手巻き 真イカの握りは塩で 真鯖の白板昆布のせの握り 煮穴子の握りデザート

鮨 かん壱

 「鮨一(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照)」の寿司職人が独立して開いた店。店内に入ると、右側には使われていない小さめの個室があり、左側にゆったりとしたオープンキッチンのカウンター席がある。元フレンチ店だったものを、ほぼそのまま使用しているらしい。白を基調としたインテリアは、寿司店としては少し違和感を覚えるが、これはこれで今時の寿司屋っぽいような気もする。
 この店は、いろいろなつまみを食べて、最後は握りで締めたいという方にお勧めである。この日は、先ず「羅臼の毛蟹の茶碗蒸し」からのスタート。続いて「イクラの醤油漬けと生ウニ」、「2時間酒蒸にした礼文の蒸し鮑」、「キンキのしゃぶしゃぶ」、「煮ダコ」といった酒のアテが続き、ここからは握りを2貫「大間の120キロの本マグロの剥がし」と「本鮪のトロの炙り」、そして再びつまみとなる。「数の子の海苔巻き」は歯ごたえ抜群で、「ミンククジラ」はとろけるような美味しさ。ここから再び握りにチェンジし、「タラバガニの内子の軍艦巻き」、「青森産の真イカ」、「本鮪の漬け」、さらに、アテの「厚岸産ホッキ貝の磯辺巻き」を挟んで握りへと続く。「ホッキ貝の炙り」、「根室・大助(キングサーモン)の背トロ」、「鮭の筋子の軍艦」、「クルマエビ」、「コハダ」、さらに「炙りタラコ」を挟んで、「平目」、「真サバ」、「中トロの手巻き」。ここで終了かと思いきや、さらに味噌汁が出て、「対馬の煮穴子」で終了となった。
 実際の評価としては一つ星半くらいであるが、研究熱心な若い店主の今後に期待しての2つ星評価となった。(2020年10月取材)

中央区大通西16丁目3-8 ファランドール大通1階  
電話番号:011-676-8883
定休日:日曜(予約により営業することも可)、不定休あり
営業時間:【昼】12時〜14時、【夜】17時〜21時
予算:15000円前後
アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅・5番出口を出て右へ。ローソンのある1つ目の交差点を左折すると左側にある。西18丁目駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ローソン札幌・西15丁目店
お勧めポイント:酒とつまみを食べて最後は握りで締めたいという方にお勧め

ココです! 店内に入ると、右側には使われていない小さめの個室があり、左側にゆったりとしたオープンキッチンのカウンター席がある。元フレンチ店だったものを、ほぼそのまま使用しているらしい。白を基調としたインテリアは、寿司店としては少し違和感を覚えるが、これはこれで今時の寿司屋っぽいような気もする 本日のネタ この店は、いろいろなつまみを食べて、最後は握りで締めたいという方にお勧めである。この日は、先ず「羅臼の毛蟹の茶碗蒸し」からのスタート 続いて「イクラの醤油漬けと生ウニ」 「2時間酒蒸にした礼文の蒸し鮑」は肝と和えて 「キンキのしゃぶしゃぶ」 「煮ダコ」といった酒のアテが続き・・・ ここからは握りを2貫「大間の120キロの本マグロの剥がし」と・・・ 「本鮪のトロの炙り」 そして再びつまみとなる。「数の子の海苔巻き」は歯ごたえ抜群 「ミンククジラ」はとろけるような美味しさ ここから再び握りにチェンジし、「タラバガニの内子の軍艦巻き」「青森産の真イカ」 「本鮪の漬け」 さらに、アテの「厚岸産ホッキ貝の磯辺巻き」を挟んで握りへと続く 「ホッキ貝の炙り」 「根室・大助(キングサーモン)の背トロ」 「鮭の筋子の軍艦」 「クルマエビ」 「コハダ」 さらに「炙りタラコ」を挟んで・・・ 「平目」 「真サバ」 「中トロの手巻き」 ここで終了かと思いきや、さらに味噌汁が出て・・・「対馬の煮穴子」で終了となった

CHINESE DINING 楽○

 「札幌四川飯店(→ 札幌グルメバイブル・中華料理の頁を参照)」の店長をしていた金子さんが、料理人を引き連れて独立した薄野の四川料理店。立ち退きに伴い、今年移転してリニューアルオープンした。
 この店の料理は基本的に札幌四川飯店とほぼ同じであるが、メニューにない料理もリクエストすれば、可能な限り作ってもらえる。これまで、この店を札幌グルメバイブルに掲載しなかった理由は、店内が禁煙でないことである。オーナーの金子さん自身が愛煙家であるせいか、多くの客が喫煙する環境なのである。今回、「テイクアウト・デリバリー」のコーナーを新たに新設したことで、やっと掲載できることに。
 この店の料理は、提携している宅配の「Wolt」からも注文できる。しかし、Woltの宅配メニューは品数が少なく限られているので、この店の魅力が半減してしまう。なので、可能であれば、車で店の前まで行って商品を受け取った方が、いろいろな料理を楽しむことができる。
 僕のお勧めは、「陳麻婆豆腐(Woltでは、麻婆豆腐をオプションで辛の陳麻婆豆腐に変更して注文可能)、「大海老チリソース(Woltでも注文可能)」、「麻婆茄子」、「豚肉と搾菜の細切り炒め」、「豚肉と高菜の細切り炒め」、「牛ロースのカレー炒め」、「四川風春雨の煮込み」、「鶏肉とカーシュナッツのピリ辛炒め」、「鶏肉の唐辛子炒め」、「干し貝柱入り白菜の煮込み」、「イカと黄ニラの炒め物」、「ザーサイとレタスの炒飯」、「蟹あんかけチャーハン」など。味付けは全体にやや甘めではあるが、デリバリー中華としてはかなり美味しい。今回、デリバリーでの評価は2つ星としたが、実店舗としての評価はギリギリ1つ星くらいと考えてほしい。
 ちなみに、10万円以上のパーティーコース(10万円で、大皿15品くらい)をオーダーすれば、オーナー自ら車でデリバリーしてくれるので、親戚や友人などの集まり、職場などのパーティーにも利用できる。(2020年12月追加)

中央区南五条西4丁目 コウチャンビル1階  
電話番号:050-5456-1703
定休日:日曜
営業時間:【月曜〜木曜】、【金曜、土曜】
予算:陳麻婆豆腐1000円(小)、大海老チリソース1600円(小)
アクセス:札幌地下鉄南北線・すすきの駅4番出口を出て、札幌東急REIホテルの角を左折する。最初の信号のない交差点を左折するとすぐ右側のビル。すすきの駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:札幌東急REIホテル
お勧めポイント:デリバリーで本格的な中華料理を味わえる

左が「豚肉と高菜の細切り炒め」、右が「牛肉の黒コショウ炒め」(いすれも小) 左が「鶏肉の辛子炒め」、右が「イカのオイスター炒め」(いすれも小) 左が「陳麻婆豆腐」,右が「四川風春雨の煮込み」(いすれも小) 左が「麻婆茄子」、右が「大海老チリソース」(いすれも小)「ザーサイとチャーシューのチャーハン」(いすれも小)

かれーパンだ。

 狸小路にオープンしたカレーパン専門店。面白いネーミングからも何となく分かるように、実はこの店、全国で次々と行列パン店を成功させているジャパンベーカリーマーケティングの岸本拓也氏による直営店である。彼のビジネスモデルは、一から修行をしなくても人気パン店のオーナーになれるということ。札幌でも麻生の「でぶぱん」や桑園の「乃木坂な妻たち」などをプロデュースしている。
 まずは行列に並ぶ。レジの横にはフライヤーが置かれ、その場で熱々が揚げられている。メニューを見ると、ギネス記録を持つカレーパンのプロ「パンパティ」と共同開発したというステーキ肉入りカレーパン「黒カレー」、「赤カレー」の2つと「クリームどら焼き」のみ。今のところ、人気故か、お一人様5個までという個数制限が設けられている。
 カレーパンの生地にはフランスパン専用の粉を使用しており、外がカリッと、生地がモッチリとした食感となっている。また、中のカレールーがたっぷりと入っているのもいい。お勧めは通称「黒カレー」の「Sexyカレーパン」で、本格的なカレー店のようなスパイシーな味わい。辛さは中辛程度で、それほど辛くはない。一方、通称「赤カレー」の「めんこいカレーパン」は、ほんのりと甘めのフルーツを感じられる味わい。こちらも悪くはないが、インパクトに欠ける。
 ちなみに、「クリームどら焼き」は、カレーパンに比べてコメントするほどのレベルではなかった。(2020年10月取材)
https://curry-pan-da.com

中央区南3条西4丁目16-2 3.4キノシタビル1階  
電話番号:011-206-0561
定休日:不定休
営業時間:11時〜20時
予算:円
アクセス:地下鉄南北線・大通駅を札幌三越方面へ出て、地下街ポールタウンをすすきの駅方面に進む。途中、右側の狸小路4丁目へ向かうエスカレーターで上がるとすぐ左側にある。大通駅より徒歩3分
最寄りのランドマーク:狸小路4丁目
お勧めポイント:外がカリッと、生地がモッチリとした美味しいカレーパン

ココです!ドアの向こうの右側にレジが、左側にガラス張りの調理場がある 今のところ、人気故か、お一人様5個までという個数制限が設けられている 店のこだわり ギネス記録を持つカレーパンのプロ「パンパティ」と共同開発したというステーキ肉入りカレーパン「黒カレー」、「赤カレー」 カレーパンの生地にはフランスパン専用の粉を使用しており、外がカリッと、生地がモッチリとした食感となっている 通称「赤カレー」の「めんこいカレーパン」は、ほんのりと甘めのフルーツを感じられる味わい。悪くはないが、インパクトに欠ける お勧めの通称「黒カレー」の「Sexyカレーパン」。本格的なカレー店のようなスパイシーな味わい。辛さは中辛程度で、それほど辛くはない 「クリームどら焼き」カレーパンに比べてコメントするほどのレベルではなかった

パティスリー ASAKA

 2019年秋に大通・円山エリアにオープンした洋菓子店。パティシエの安積さんは、「ザ・ペニンシュラ東京(→ 銀座グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」をかわきりに、「オーベルジュ・ド・リル サッポロ(→ 札幌グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」を経て独立した方である。
 シックなチョコレートカラーの外観の店内に入ると、ガラスケースの中には宝石のような美しい品々が並んでいる。どの品も、思わずどれを買おうか悩んでしまうほど美しい。店内は狭めなので、イートインスペースは設けられていない。
 僕のお勧めは、ムース系のケーキと「モンブラン」である。「モンブラン」は、注文を受けてから作られるので、多少時間を要する。土台のメレンゲがサクッと軽く、フランス産マロンペーストと生クリームの甘さが抑えられていていい。函館の「ペシェ・ミニョン乃木本店(→ その他北海道の旨い店・道南を参照)」のモンブランを彷彿とさせる逸品である。その他のお勧めは、キャラメルと洋梨の相性が絶妙なムースケーキ「ポワール キャラメル」、フワッと滑らかなチョコムースとヘーゼルナッツのカリッとした食感が素晴らしい「トリュフ オ カフェ」、とろけるマスカルポーネムースがタルト仕立てにされた「ティラミス オ モデルヌ」、挟まれた厚めのガナッシュ(チョコクリーム)がシットリ滑らかで、まるでクッキーケーキのような「オタール ショコラ」など。但し、「オタール ショコラ」のフランボワーズ版である「フランボワーズ ショコラ」は、酸味が強くお勧めできない。また、「ボンボンショコラ」は細い棒状で、中はトロッとしている。味的には悪くはないが、お勧めというレベルではない。もしも買うなら、フルーツ系よりも塩味が効いたキャラメルやコーヒーの方がいい。
 ちなみに、「ザ・ペニンシュラ東京」名物の「マンゴープリン」を模した「ココ マングー」は、何故か酸味が勝ってバランスが悪かった。(2020年3月〜5月取材)

札幌市中央区大通西17丁目2-1 大久保ビル1階  
電話番号:011-215-6222
定休日:月曜、火曜
営業時間:11時〜19時
予算:モンブラン550円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目6番出口を出て右へ。札幌日産自動車の交差点を左折する。一つ目の信号の手前左側にある。西18丁目駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:札幌日産自動車・本店
お勧めポイント: 繊細かつ洗練されたケーキが味わえる店

シックなチョコレートカラーの外観 ガラスケースの中には宝石のような美しい品々が並んでいる。どの品も、思わずどれを買おうか悩んでしまうほど美しい。店内は狭めなので、イートインスペースは設けられていない 「モンブラン」は、注文を受けてから作られるので、多少時間を要する。土台のメレンゲがサクッと軽く、フランス産マロンペーストと生クリームの甘さが抑えられていていい。函館の「ペシェ・ミニョン乃木本店」のモンブランを彷彿とさせる逸品である キャラメルと洋梨の相性が絶妙なムースケーキ「ポワール キャラメル」 「ショコラ アールグレイ フランボワーズ」は、アールグレイは香らずないが、フランボワーズの酸味とチョコレートのバランスは良い 「プラリネ 柚子」は、柚子の酸味と香りが前面に出過ぎていてバランス悪い とろけるマスカルポーネムースがタルト仕立てにされた「ティラミス オ モデルヌ」 「サンフォニー」は、4層のビターチョコケーキ。とろけてそれなりに美味しいが、4層とは思えない単調な味。酸味などが加わった複雑であれば良いのだが 「プランタン」。蜂蜜のムースとピンクグレープフルーツの爽やかな組み合わせ ワッと滑らかなチョコムースとヘーゼルナッツのカリッとした食感が素晴らしい「トリュフ オ カフェ」「ボンボンショコラ」は細い棒状で、中はトロッとしている。味的には悪くはないが、お勧めというレベルではない。もしも買うなら、フルーツ系よりも塩味が効いたキャラメルやコーヒーの方がいい「オタール ショコラ」挟まれた厚めのガナッシュ(チョコクリーム)がシットリ滑らかで、まるでクッキーケーキのよう

移転 ロランジェ L’ORANGE

 薄野の古いビルの2階にあるカウンターフレンチの店。若きオーナーシェフである大原さんは、「ル・バエレンタル(現・オーベルジュ・ド・リル サッポロ → 札幌グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」の他、ひらまつグループのレストランで修行し、大阪の「ラ・フェット ひらまつ」の料理長を勤めた人物。
 この店の料理は、北海道産素材にこだわった少量多皿コースである。ワインリストはないので、料理に合わせて6杯出るというお得なペアリングコースに。一品目の「秋鮭のムース」は、生イクラにイクラのパウダーが香る。二品目の「ゆり根と玉ねぎのロワイヤル」は、玉ねぎの甘みがいい。三品目の「カリフラワー・真鱈の白子のムースかけ」は、カレーの様な香りとクリーミーな白子の相性が抜群。四品目の「真ツブのカルパッチョとカブのポタージュ」は、滑らかなカブのポタージュに、シャキシャキとしたリンゴの食感が合うが、残念なら真ツブの存在感はなかった。五品目は、この店のスペシャリティである「毛蟹のラビオリ・アメリケーヌソース」。ラビオリというよりはむしろ、毛蟹をハンペンのようなメレンゲで包んだような感じだ。ソースは多少甘めであるが、濃厚なインパクトがあって悪くはない。六品目は「真鱈の顎のカダイフ揚げ」。酸味のあるマヨネーズ様のディップにつけて食べると、フィッシュ&チップスのようなサクッとした衣(トルコの食材で、小麦とトウモロコシなどでできた極細麺状の生地)が合う。七品目は「熟成した赤平産小鳩の炭火焼き」。スモークされた香り、肉質、塩加減、火の通し方、シェリービネガーの効いた酸味のソース、どれもが調和され、この日最高の逸品だった。そして、デザートが出て、ジャスミン茶とチョコレートのマカロンで終了となった。
 この店は、基本的に店主一人で調理している完全予約制の店であるため、混んでいると、出てくるのに多少時間がかかるかもしれない。しかし、どの料理も、美味しいものを食べさせたいというシュフの熱意が伝わってくるものばかりだ。これで、もう少し料理の完成度が高まれば、ブレイクスルーしそうな予感がする。現時点では1.5星くらいであるが、コスパ抜群であることと、今後の期待を込めて2つ星とした。(2020年1月追加)
https://lorange-sapporo.com

中央区南五条西3-1 5・3BLD 2階  
電話番号:011-213-0803 
定休日:日曜
営業時間:17時半〜22時半
予算:お任せコース8000円(完全予約制)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て、右の薄野交番側に向かわず、左の交差点を左折し、駅前通を南へ進む。「ROUND1」の信号を過ぎ、次の交差点を左折して進むと左側のビル。地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:ROUND1
お勧めポイント:コスパ抜群のカウンターフレンチ

このビルの2階です エレベーターを出て廊下を進むと ココです! 客席はオープンキッチンのカウンター席のみ この店の料理は、北海道産素材にこだわった少量多皿コース。一品目の「秋鮭のムース」 生イクラにイクラのパウダーが香る 二品目の「ゆり根と玉ねぎのロワイヤル」 玉ねぎの甘みがいい 三品目の「カリフラワー・真鱈の白子のムースかけ」は炙られ、カレーの様な香りとクリーミーな白子の相性が抜群 四品目の「真ツブのカルパッチョとカブのポタージュ」 滑らかなカブのポタージュに、シャキシャキとしたリンゴの食感が合うが、残念なら真ツブの存在感はなかった 五品目は、この店のスペシャリティである「毛蟹のラビオリ・アメリケーヌソース」 ラビオリというよりはむしろ、毛蟹をハンペンのようなメレンゲで包んだような感じ。ソースは多少甘めであるが、濃厚なインパクトがあって悪くはない 六品目は「真鱈の顎のカダイフ揚げ」。酸味のあるマヨネーズ様のディップにつけて食べると、フィッシュ&チップスのようなサクッとした衣(トルコの食材で、小麦とトウモロコシなどでできた極細麺状の生地)が合う 七品目は「熟成した赤平産小鳩の炭火焼き」 スモークされた香り、肉質、塩加減、火の通し方、シェリービネガーの効いた酸味のソース、どれもが調和され、この日最高の逸品だった デザート(詳細は忘れました) ジャスミン茶と小菓子で終了小菓子はチョコレートのマカロン

とんかつ檍(あおき)札幌店

 東京・蒲田が本店の人気とんかつ店。蒲田店、大門店、銀座店に続き、東京以外で初出店となるのがこの札幌店。何と言っても「とんかつ檍」は、旨味が半端ないことで知られる無菌豚「林SPF豚」を使用しているということで有名。
 店は薄野に近い札幌中心部のビルの1階にある。確か以前ここは、有機珈琲を扱う店だった様な気がする。トンカツ屋とは思えない明るく清潔な店内は、L字カウンター席とテーブル席が1つのみ。テーブル上には、ソースや醤油の他、岩塩が置かれている。肉によほどの自信があるのか、店では塩で食べることを勧めており、ヒマラヤ岩塩ナマック、ペルシャホワイト、マチュピチュ・インカ天空塩、パキスタン・ピンクロックソルトという4種類の岩塩を揃えている。メニューは、「上ロースかつ定食(肉200g)」、「特ロースかつ定食(肉300g)」、「リブロースかつ定食(肉400g)」、「ひれかつ定食(肉170g)」、「特ひれかつ定食(肉220g)」の5つのみだが、15時までのランチタイムには、サービスの「ロースかつランチ定食(肉170g)」がある。
 どの肉も、揚げてからじっくりと寝かせて火を通してから供される。ほんのりロゼ色に揚げられたカツを食べると、旨味が凄いというのは言い過ぎかもしれないが、確かに肉質が柔らかく、脂身は甘くて美味しい。なので、僕のお勧めは「特ロースかつ定食」か「上ロースかつ定食」である。サクッとした衣は、油ぎれがよく、軽く感じられる。塩と辛子で食べても美味しいが、トッピングの薬味「茎わさび(50円)」と塩で食べるのが僕のお勧め。ちなみに、4種の塩による味の差はほとんど感じられなかったが、結晶の大きさによる差は感じられた。僕と一緒に行ったU先生は、やはり辛子とソースの方が好みだという。
 定食に付いてくる豚汁には生姜が入っており、肉はゴロゴロとして厚く、僕好みではない。何よりもダメなのがご飯である。ボソボソとしていてツヤがなく、折角の美味しいとんかつを食べるテンションが下がってしまい残念。これらが改善されれば、3つ星にしても良いかも。(2019年7月追加)

中央区南3条西2丁目7-1 地図 
電話番号:011-281-2929
定休日:月曜
営業時間:11時〜15時、17時〜21時
予算:特ロースかつ定食2000円、特ひれかつ定食2500円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、カラオケ・ビックエコーを過ぎ、次のカラオケ・ジャンカラの信号を右折する。すぐに左に札幌スポーツ館本店が見えてくるので、その交差点右側にある。すすきの駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌スポーツ館本店、狸小路3丁目〜2丁目
お勧めポイント:脂身が美味しいサクサクのとんかつ

薄野の東横インの見える・・・ ココです L字型のカウンター席 テーブル席 カウンター内ではカツを揚げる様子が見える メニューはこれだけ 4種類の岩塩 ソースと醤油 硫黄が入っているために灰色をしているヒマラヤ岩塩ナマックとペルシャホワイト マパキスタン・ピンクロックソルトとチュピチュ・インカ天空塩 トッピングの薬味「茎わさび(50円)」 「特ロースかつ定食(肉300g)」 ほんのりロゼ色に揚げられたカツ ご飯はボソボソとしていてツヤがなく、折角の美味しいとんかつを食べるテンションが下がってしまう 定食に付いてくる豚汁には生姜が入っており、肉はゴロゴロとして厚く、僕好みではない 「リブロースかつ定食(肉400g)」 リブロース自体は美味しいが、肉が厚すぎて顎が疲れてしまうので、お勧めではない 「特ひれかつ定食(肉220g)」火の通りは完璧。衣の剥がれもなく、揚げのスキルが高い

ファットリア・ビオ Fattoria Bio マルヤマクラス店

 以前、東京の人気イタリアン「エリオ ロガンダ イタリアーナ(→ 銀座グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」で食事をしたときに、これまで味わったことがないフレッシュなチーズを食べる機会があった。店主に聞いてみると、まさに灯台もと暗しで、そのチーズは本場イタリアのチーズ職人が北海道の牛乳を使い、札幌で作っている「ブッラータ」であるという。早速ネットで調べてみると、それは「Fattoria Bio」という会社であった。オンラインショップでのチーズ販売も行っているものの、「ブッラータ」は人気があるため、飲食店向けのみの販売か、限定販売であるらしい。確かに、新千歳空港国内線ターミナルビル2階にある「Wine & Cheese 北海道興濃社(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」でも毎週金曜日しか入荷せず、「フーズバラエティすぎはら(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」や札幌駅の「ワインの円山屋パセオ店」、「ラッキー山の手店」などでも滅多に入荷しない。しかしながら、このマルヤマクラス店だけはいつでも購入できるのである。
 この「ブッラータ」は、イタリアの生ハム「プロシュート」の塩味とすこぶる相性が良く、食べるときにナイフで細かく切り、フルーティーなエクストラバージンオイル(フルーティーなオリーブオイルでなければ、かえってかけない方が美味しい)とブラックペッパーをかけ、生ハムと一緒に食べると、もうそれはチーズとは思えないくらい美味しい。この際、切ったときに出るミルク成分とチーズをよく絡めて食べることが肝心である。
 もう一つのお勧めは「リコッタ」。これまでボソボソと脱水したようなリコッタチーズを、一度も美味しいと思ったことがなかったが、この会社の「リコッタ」を食べて、初めて美味しいと思った。「ブッラータ」と同じくらいミルクの風味が強く、ボソボソ感が全く気にならない。とくに美味しいと思った食べ方は、半分に切って種を取り出したピーマンに詰め、オーブンもしくはオーブントースターで、ピーマンに軽く火が通るくらい炙るという方法。そして、食べる直前に塩コショウをまぶして、フルーティーなエクストラバージンオイルをかけて食べると最高である。また、蜂蜜やメイプルシロップをかけてそのままデザートのように食しても美味しい。さらに、もう一つお勧めするなら「カチョカヴァロ」がいい。スライスしてフライパンでキツネ色に焼くと、ネットリと餅のような食感となる。塩分も抑えられていて日持ちもするため、何もないときのワインのアテとしてお勧めである。ちなみに、人気の「モッツアレラチーズ」は、僕的にはそれほどお勧めではない。(2019年5月追加)
https://fattoriabio.jp

中央区南1条西27丁目1-1 
電話番号:011-215-5800
定休日:無休
営業時間:10時〜20時
予算:ブッラータ1620円、リコッタ1296円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅6番出口直結
最寄りのランドマーク:円山公園駅
お勧めポイント:札幌中心部でファットリア・ビオ北海道の商品を購入できる店

リストランテ カノフィーロ

 2002年にオープンしたイタリアン。当初は「リストランテ テルツィーナ」としてオープンしたが、その後現在の店名に変更となった。シェフの小川さんは、堀川シェフの「トラットリア テルツィーナ」で腕を磨き、その後「リストランテ カノフィーロ」のオープンに伴って異動となった才能溢れるシェフである。
 エレベーターでビルの2階に上がり、店内に入ると、シックで落ち着いた空間が広がる。思っていたよりも大箱であり、ボックス席のような背もたれの高い席もある。また、最大10名までの個室も用意されている。今回は僕が払わない会なのでコースの値段は不明だが、恐らく高い方のコースだと思われる。ソムリエは「焼き鳥&ワイン しろSHIRO(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」にいた安戸さんである。メニューは、アラカルトはなくコースのみである。
 最初の一皿目は、「北あかりのニョッキと白トリュフオイル」。一口サイズのジャガイモのニョッキで、トリュフの香りと上手くマッチしている。二皿目の「オマール海老のトンナートソース」のトンナートソースとは、ピエモンテ州で食べられているアンチョビ風味のツナマヨソース。自家製パンはまあ普通で、添えられたバターは、最近流行のバターやオリーブオイル、クリームなどを混ぜたソフトバターだ。三皿目の「石狩産羊乳ロビオラチーズと和梨のインサラータ(カプレーゼ)」は、チーズと梨を使ったサラダで、チーズと梨の相性が意外に良かった。四皿目の「天然しめじとパンチェッタ、秋トリュフのソース タリアッテレ」は、幅広の麺と塩辛いパンチェッタにトリュフの香りが加わることで、相乗効果を発揮していた。五皿目の「オーストラリア産仔羊の背肉のグリーリア」は、仔羊の火の通し具合が絶妙で、外がカリッと、中がジューシーに仕上がっていて、ソースも素晴らしかった。何故か、最後の六皿目となる締めは「さつま芋とフォアグラ リゾット」で、これも良かった。また、デザートの「ゴルゴンゾーラとくるみのセミブレッド ハチミツとブドウ」は、アイスクリームのようなデザートで美味しい。「エスプレッソ」は普通だが、この店の名物ともいえるチョコレートのワゴンサービスは華やかでいい。
 料理全般に言えるのは、火の通し方、塩味、素材の組み合わせ、全てが申し分ないことだ。また、雰囲気やワインの品揃えも良く、「マガーリ(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)と並び、北海道を代表する素晴らしいイタリアンである。(2019年5月追加)
http://www.canofilo.jp/index.html

中央区南2条西1丁目 アスカビル2階  
電話番号:011-242-0808
定休日:不定休
営業時間:【ランチ】11時半~13時半、【ディナー】18時~20時半
予算:【ランチ】1800円、3000円、5000円、7000円、【ディナー】6500円、8000円、12000円(税・サービス料別)
アクセス:地下鉄大通駅36番出口を出て右へ進む。「ダイソー」と「BOOK OFF」のある交差点を左折して進むと、最初の交差点の右角にあるビル。地下鉄大通駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:丸井今井本店一条館、ザ・ダイソー札幌中央店
お勧めポイント:コスパのいい優良イタリアン

このビルの2階です シックで落ち着いたインテリア。手前にボックス席のような背もたれが高い席があり、そして一番奥に見えるのが個室である 個室は最大10名まで対応できる 本日のメニュー 最初の一皿目は、「北あかりのニョッキと白トリュフオイル」 一口サイズのジャガイモのニョッキで、トリュフの香りと上手くマッチしている二皿目は「オマール海老のトンナートソース」 クリーム色をしたトンナートソースとは、ピエモンテ州で食べられているアンチョビ風味のツナマヨソース 自家製パンはまあ普通で、添えられたバターは、最近流行のバターやオリーブオイル、クリームなどを混ぜたソフトバター 三皿目は「石狩産羊乳ロビオラチーズと和梨のインサラータ(カプレーゼ)」 チーズと梨を使ったサラダで、チーズと梨の相性が意外に良かった 四皿目は「天然しめじとパンチェッタ、秋トリュフのソース タリアッテレ」 幅広の麺と塩辛いパンチェッタにトリュフの香りが加わることで、相乗効果を発揮していた 五皿目のメインは「オーストラリア産仔羊の背肉のグリーリア」 仔羊の火の通し具合が絶妙で、外がカリッと、中がジューシーに仕上がっていて、ソースも素晴らしかった 日本流なのか?何故か、最後の六皿目となる締めは「さつま芋とフォアグラ リゾット」 この組み合わせも意外に良かった デザートの「ゴルゴンゾーラとくるみのセミブレッド ハチミツとブドウ」は・・・ アイスクリームのようなデザートで美味しい 「エスプレッソ」は普通 この店の名物ともいえるチョコレートのワゴンサービスは華やかでいい

カフェ・パニ Pani cafe

 南須原先生から教えてもらったスリランカ風カレー店。敢えて「スリランカ風」と表示する理由は不明だが、既製調味料を全く使用しない本格的なカレー店である。スリランカカレーは、最近増えてきた南インドのサラサラカレーに近く、鰹節のようなモルディブフィッシュやココナッツミルクなどを使い、ライスや豆煎餅・パパダンと共にいただく。グルメバイブルには、札幌の「チャンドリカ(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」や大阪の「ヌワラカデ(→ 大阪グルメバイブル・カレーの頁を参照)」などが掲載されている。
 古い喫茶店のような狭く雑然とした店内に入ると、右側に2名用のテーブル席が1つとカウンター席が3席、左の窓側に4名用のテーブル席が2つある。この店は、調理からサービスまで全てをお母さん一人でやっているため、込んでいると多少時間がかかる。
 メニューを見ると、カレーは肉ベースのレッドカレーと野菜ベースのイエローカレーの2つを選び、相盛りするのが基本のようだ。レッドカレーはレギュラーの「辛辛チキン」、「和風甘辛ポーク」、「甘辛ポークキーマ」、「甘甘マンゴーポーク」の4種があり、この他に、その日の気まぐれレッドカレー(この日は「辛ポーク」)が奥のホワイトボードに掲示されていた。イエローカレーは、「今日の野菜」と「季節の野菜(100円増し)」の2種。この日の「今日の野菜」は、玉ねぎとキャベツで、「季節の野菜」は長芋であった。さらに、メニューには「お子様カレー」もある。また、開店から15時までのランチタイムには、ヨーグルトと紅茶がサービスされる。
 レッドカレーは辛さがカレー毎に決まっていて辛さを選ぶことができないが、食べてみるとどのカレーも中辛から辛口くらいで、さほど辛さに大きな差はないようだ。イエローカレーはココナッツミルクが入った野菜カレーで、全く辛くない。また、添えられている「ひよこ豆やレンズ豆のカレー」は、サービスのカレーらしい。僕のお勧めは「辛ポーク」と「キャベツ」のコンビで、さらに、辛味調味料の「ルヌ ミリス」が必須のトッピングアイテムである。ライスは、「クミンライス」よりも「白米」の方がカレーの味が良く分かる。ライスの量は350gまで無料であるが、250〜350gぐらいがベストであろう。
 まずはレッドカレーとライスとで食べ、途中でイエローカレーとライス、さらに、「ルヌ ミリス」を少しずつレットカレーに投入してライスと共に食べると、一気に味に重層感と深みが増して最高である。最後には2つのカレーが混ざりあって味変して面白い。(2019年4月追加)

中央区南19条西7丁目3-26  
電話番号:011-206-7189
定休日:金曜(隔週の木曜日など不定休あり)
営業時間:11時45分~14時半、17時~19時(木曜は夜の営業なし)
予算:和風甘辛ポーク+今日の野菜1100円
アクセス:札幌市電・静修学園前電停と幌南小学校前電停の間にある。幌南小学校前電停から徒歩3分
最寄りのランドマーク:山鼻19条交差点(西7丁目通と環状通の交差点)
お勧めポイント:女性店主が作る本格的なスリランカ風カレー

電車通り沿いの・・・この建物です 建物の左側にあるこの店です! 古い喫茶店のような狭く雑然とした店内に入ると、右側に2名用のテーブル席が1つとカウンター席が3席 左の窓側に4名用のテーブル席が2つ 基本の定休は金曜であるが、隔週の木曜日など不定休や早く閉店する日があるようだ このようなレッドとイエローカレーの相盛りが基本。あくまでも「スリランカ風カレー」と表示している レッドカレーのレギュラーメニューイエローカレーは、「今日の野菜」と「季節の野菜(100円増し)」の2種。この日の「今日の野菜」は、玉ねぎとキャベツで、「季節の野菜」は長芋であった ライスの量は350gまで無料であるが、250〜350gぐらいがベスト ライスは何と!「焼き味噌おにぎり」にも変更できる。これがスリランカではなくスリランカ風と表示している理由? ライスは何と!「蕎麦やうどん」にも変更できる さらに、ライスは何と!ダイエットに適した「クミンしらたき」にも変更できる 「クミンライス」にも変更できるが、「白米」の方がカレーの味が良く分かる 自家製辛味調味料が有料で2種類用意されている これがランチのセット レットカレーは「辛辛チキン」 イエローカレーは「長芋」 「クミンライス」 豆の揚げ煎餅「パパダン」は美味しい! 自家製ピクルスはサッパリとしていい ヨーグルトは美味しい 紅茶は普通 「ルヌ ミリス」は、塩、レモン、鰹節、玉ねぎ、唐辛子が入った旨辛味のペーストで、必須のトッピングアイテム 「ポル・サンボル」は、ココナッツの辛味調味料であるが、これは特になくてもいい レッドカレーは「辛ポーク」 イエローカレーは「玉ねぎ」 添えられている「ひよこ豆やレンズ豆のカレー」は、サービスのカレーらしい 白ライスにはクコの実がのっている レッドカレーは「甘辛ポークキーマ」イエローカレーは「キノコと青菜」

カリーヤ!コング CURRY YA! CONG

 北海道の人気俳優ユニットTEAM NACSが行きつけというスープカレー店。重たいスライドドアを開けると、左手にカウンター席があり、右側にテーブル席が2つある。初めに言っておくが、この店は店主一人で全てをやっているため、混んでいるときには時間がかかることを覚悟しなければならない。
 メニューを見ると、「チキン野菜」、「ポーク野菜」、「チキン・ポーク野菜」、「ハンバーグ野菜」、「ラムステーキと野菜」、「モリチキ」の6種類。この他に、お子様向けの「お子様用バーグ」と「お子様チキン」がある。辛さは、子供も食べられる1からピッキーヌが1本入った60まであるが、8は中辛程度で物足りない。なので、僕のお勧めは辛口の10以上である。卓上にはカイエンペッパーが置かれているので、辛さが足りない方は追加もできる。
 この店では北海道産素材にこだわり、化学調味料を一切使用していない。シチリア産海塩とスパイスのみで作られたスープが実に美味しい!他にはないピュアな美味しさなのである。鶏ガラと豚骨で6〜7時間煮込まれて作られたスープは、香味野菜による深みと炒めた玉ねぎの甘みを感じる優しい味。
 僕のお勧めは、知床産の鶏を使用した「チキン野菜」と北海道産豚挽肉を使用した「ハンバーグ野菜」の2つ。未だ食べていないが、チキンが1.5人前でスープが大盛りになった「モリチキ」も良いかも。
 この店のカレーは確かに美味しいが、価格も恐らく全国一高いのではないだろうか。なので、コスパを考えると1つ星にしようかとも思ったが、やっぱり美味しいので、敢えてコスパ度外視での2つ星とした。(2019年4月追加)
http://www.curry-ya-cong.com

中央区南16条西6丁目2-10 IR山鼻1階  
電話番号:011-211-0019
定休日:不定休
営業時間:11時半~15時
予算:ハンバーグ野菜1850円、チキン野菜1700円
アクセス:札幌市電・静修学園前の電停で降り、札幌静修高等学校の角を左折する(「クリーニング店」と「北大学力増進会」のある交差点)。札幌静修高等学校の玄関を過ぎ、ローソンが見えたら左にある。静修学園前の電停より徒歩3分
最寄りのランドマーク:札幌静修高等学校
お勧めポイント:化学調味料を一切使用せず、シチリア産海塩とスパイスのみで作るスープカレー

右奥に見えるのが静修高等学校で、手前右が店です。店の前には3台分の駐車スペースがあります ココです! 店の前にはこだわりのボード表示が・・・ 重たいスライドドアを開けると、左手にカウンター席があり・・・ 右側にテーブル席が2つある メニューを見ると、「チキン野菜」、「ポーク野菜」、「チキン・ポーク野菜」、「ハンバーグ野菜」、「ラムステーキと野菜」、「モリチキ」の6種類。この他に、お子様向けの「お子様用バーグ」と「お子様チキン」がある 辛さは、子供も食べられる1からピッキーヌが1本入った60まであるが、8は中辛程度(この店の表示は辛口)で物足りない。なので、僕のお勧めは辛口の10(この店の表示は大辛)以上である 食後に自家製のプレーンラッシーが付いてくるが、これは美味しい 店主のこだわり1 店主のこだわり2 一度にチキンとポークの両方が楽しめる「チキン・ポーク野菜」 ソテーされた骨なしチキンが見える ライスの上には、ソテーされた豚バラ肉がちりばめられている 化学調味料を一切使用せず、シチリア産海塩とスパイスのみで作られたスープが実に美味しい!他にはないピュアな美味しさだ スープの中には豚の角煮もある 「ハンバーグ野菜」 豚肉のハンバーグはフックラとした昭和のハンバーグだ

こまつ

 円山西町の住宅街にひっそりと佇む隠れ家的な日本料理店。この店の店主の小松さんは、「エルムガーデン」の総料理長を10年勤めた後、この店をオープンさせた。今回は、「焼き鳥&ワイン しろ(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」のオーナーシェフである石川さんから、美味しいと聞きつけての訪問。
 谷側の傾斜地に建てられた奇抜なデザインの建物は、以前カフェだった建物をそのまま改装して使っているという。景色の見える窓側には、4人がけテーブルが3つあるが、人数によってテーブルの組み合わせが変わり、さらに料理を照らすスポットライトの配置を変える。スポットライトにした理由は、照明がガラスに反射して外の景色が見えづらくならないようにするためだという。また、調理場側には、シェフステーブルのようなカウンター席が2つある。
 メニューを見ると、ワインは高級なものもいろいろとあるが、日本酒や焼酎などの品揃えはごく普通。料理はどれも洗練されていて美味しく、京都や大阪などの日本料理店にも引けをとらないハイレベルなものだ。
 ちなみに、ランチタイムの支払いだけは現金のみとなっているので、ご注意を。(2019年3月追加)
http://nihonryori-komatsu.jp

中央区円山西町8丁目4-26  
電話番号:011-303-6495(完全予約制)
定休日:不定休
営業時間:12時~15時、18時~23時
予算:【昼のコース】8000円、10000円、15000円、20000円、【夜のコース】10000円、15000円、20000円
アクセス:札幌中心部から「円山動物園」を目指す。「円山動物園」の西横を左折して「宮ヶ丘交差点」を通り、「藻岩山麓通」を上る。「道立心身障害者総合相談所」、「北海道中央児童相談所」前にあるバスの停車場の交差点を左折し、
川を渡ってすぐのT字路を右折すると左側にある。地下鉄東西線・円山公園駅から車で5分
最寄りのランドマーク:円山動物園、道立心身障害者総合相談所、北海道中央児童相談所
お勧めポイント:自然を感じながら食事を楽しめる魅力的な日本料理店

奇抜な四角い建物 入口を入ると・・・ 正面に木のドアがあるが・・・ 入口はこのドアではないらしい 白いスライドドアを開けると・・・ 下に降りる階段が見える 階段を下りるとまた扉が・・・ 扉を開けると、ようやく店内に景色の見える窓側には、4人がけテーブルが3つあるが、人数によってテーブルの組み合わせが変わり(この日は2つのテーブルを付けた8席に)、さらに料理を照らすスポットライトの配置を変える。スポットライトにした理由は、照明がガラスに反射して外の景色が見えづらくならないようにするためだという。 調理場側には、シェフステーブルのようなカウンター席が2つある 狭いが、ここがカウンター席 まずは、「花咲カニの内子と外子の飯蒸し」 濃厚な内子とプチプチとした外子の食感がいい 「苫小牧のマツモ とコハダの酢のもの」 「煮アワビ」 「黄身とウニで作ったクリームソース」でいただく 黄身で増幅されたウニの風味が口いっぱいに広がる。残ったソースに大和イモの千切りを付けいただく お椀は「蛤の真丈」 出汁が濃く、車海老に自家製カラスミを挟むなど仕事が細かい これが蛤の真丈 最初のお造りは・・・ サッと湯引きした「生のトリ貝。海苔醤油でいただく。甘くとろけるような食感だ 2つ目のお造りは、「サヨリ」 細切りにされたサヨリは、煎り酒でいただく。生姜の香りとミョウガの食感がよく合う 3つめのお造りは「ノドグロの藁焼き」 ネットリと、とろけるような美味しさ 八寸 「うすい豆(グリンピース)」は和三盆の蜜で、「鯛の子の煮物」、「イイダコ煮」、「白魚」は大根おろしと山ワサビ土佐酢で 「焼き新筍」 茹でて下味を付け、されにに皮で包んで木の芽と共に焼いたもの。紐解いた時の春の香りが素晴らしい 含め煮した大根を焼いたものだったかなあ?忘れました 「メソアナゴとホワイトアスパラのスダチ酢」 「鯛の白子と湯葉の舟昆布煮」。生姜と濃厚な出汁と昆布の風味が最高でとろけるような美味しさ 「毛ガニの土鍋ご飯」 カニ味噌が入っているので、味の深みが半端ない

御料理 ふじ田

 昨年秋に、南円山の住宅街にオープンした日本料理店。実はこの店、「壽山(→ 札幌グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」の店主・高橋さんから教えてもらった店である。店主の藤田さんは、京都の「桜田」で修行し、「ニセコ浪花亭」で料理長を務めた後、この店を開店したという。
 ドアを開けて通路を抜けると、オープンキッチンのカウンター席がある。シックなモノトーン調の店内には、ジャズが流れる。カウンター席は最大8席まで使用可能であるが、通常は7席で使っているそうだ。また、5名以上で貸し切も可能とのこと。
 夜のコースは2コースあるが、今回は15000円のコース。先付は「活車海老と炙りホッキ貝の黄身酢とジュレ酢がけ」で、コゴミやウド、赤貝なども入っていて美味しい。お凌ぎは、宮城産「真アナゴの飯蒸し」。特殊な技法で皮を剥いで使用しているらしく、脂があって大ぶりなのに柔らかい。お椀は「ホタテの真丈」で、ウルイや京人参が入っている。客が来店してから鰹節を削って出汁を引いているので、とても香りがいい。向付のお造りは3回出てきた。まずは「熟成したサワラ」。皮目を瞬間的に炭火に押しつけて炙っているため、香ばしさがアクセントになっている。2つ目の「藁で炙った金目鯛と辛味大根」は、厚めに切られた金目鯛の食感が最高。3つ目の「本マグロのトロと黄身の醤油漬け」は、黄身の醤油漬けがネットリと濃厚で、こんな食べ方があるかと思うくらい美味しい。焼き物は八寸に含まれており、「ノレソレ(穴子の稚魚)とうすい豆」、「ゆり根と菜の花の和え物」、「フキノトウの天ぷら」、「イイダコの煮物」、「サクラマスの焼き物」。炊き合わせは「蒸し鮑と汲み上げ湯葉」。揚げ物は「甘鯛とタラの芽の揚げもの・蕪おろし」で、甘鯛のアラでとったという出汁が柔らかく絶品。肉料理は「鴨ロース」で、厚く切られたジューシーな鴨肉と九条ねぎ、ポロねぎの組み合わせがいい。季節の土鍋ご飯は「ホタルイカと新筍のご飯」。濃厚なホタルイカの風味と、新筍のサッパリとした食感の組み合わせが絶妙。水菓子は「フルーツとブランマンジェ」で、さらに「わらび餅」と「薄茶」で終了となる。
 それにしても、カウンター前で鰹節を削り、素材を切ったり、盛り付けたりするパフォーマンスもなかなか良く、このようなカウンター席でのパフォーマンスは「祇園さゝ木(→ 京都グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」以来だ。ちなみに、支払いは現金のみなのでご注意を。(2019年3月追加)

札幌市中央区南6条西21丁目4-6  地図 
電話番号:011-215-0318
定休日:不定休
営業時間:【昼】12時〜、【夜】18時~、20時〜
予算:【昼】5000円、【夜】10000円と15000円の2コース
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」、「信広寺」を過ぎると、左に「ふたば動物病院」が見えるので、その交差点を左折する。住宅街を進み、「焼肉JIN」を過ぎ、交差点を2つ過ぎると左側に24時間パーキングが見えるので、その奥にある。円山公園駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:信広寺、ふたば動物病院
お勧めポイント:新進気鋭の店主による日本料理店

住宅街の通りから・・・ 少し入った奥にあります。行灯が目印 この建物です 玄関を開け・・・・ 細い通路を抜けると・・・ オープンキッチンのカウンター席がある。シックなモノトーン調の店内には、ジャズが流れる。カウンター席は最大8席まで使用可能であるが、通常は7席で使っているそうだ。また、5名以上で貸し切も可能とのこと 先付は「活車海老と炙りホッキ貝の黄身酢とジュレ酢がけ」で、コゴミやウド、赤貝なども入っていて美味しい お凌ぎで使う真アナゴは、特殊な技法で皮を剥いで使用しているらしく、脂があって大ぶりなのに柔らかい アナゴを焼いているところ お凌ぎは、宮城産「真アナゴの飯蒸し」 客が来てから鰹節を削る 目の前でお椀の具材を盛り付け、引いたばかりの出汁をかけて完成 お椀は「ホタテの真丈」。ウルイや京人参が入っている。客が来店してから鰹節を削って出汁を引いているので、とても香りがいい 1つめのお造りは「熟成したサワラ」 皮目を瞬間的に炭火に押しつけて炙っているため、香ばしさがアクセントになっている 2つ目のお造りは「藁で炙った金目鯛と辛味大根」 厚めに切られた金目鯛の食感が最高 3つ目のお造りは「本マグロのトロと黄身の醤油漬け」 黄身の醤油漬けがネットリと濃厚で、こんな食べ方があるかと思うくらい美味しい 焼き物が含まれた八寸 「ノレソレ(穴子の稚魚)とうすい豆」 「ゆり根と菜の花の和え物」 「フキノトウの天ぷら」と「イイダコの煮物」 「サクラマスの焼き物」 炊き合わせは「蒸し鮑と汲み上げ湯葉」揚げ物は「甘鯛とタラの芽の揚げもの・蕪おろし」で、甘鯛のアラでとったという出汁が柔らかく絶品 次の肉料理「鴨ロース」を切っているところ 厚く切られたジューシーな鴨肉と九条ねぎ、ポロねぎの組み合わせがいい 季節の土鍋ご飯は「ホタルイカと新筍のご飯」 海苔の味噌汁と香の物と一緒に 濃厚なホタルイカの風味と、新筍のサッパリとした食感の組み合わせが絶妙 季節の果物とブランマンジェ 自家製わらび餅薄茶

「みるくsan 札幌PARCO店」

 札幌パルコ地下の「FOODIES MARKET」に、昨年オープンしたミルク専門店。この店では、「土地や作り手毎に異なるミルクの美味しさを伝えたい」というコンセプトで、全道各地から選りすぐった牧場直送ミルクを取り扱っている。
 店の前に掲げられたメニューを見ると、この日扱っていたのは「天塩町・宇野牧場のホルスタイン&ジャージー種」、「浜中町・浜中ブレンド」、「根室市・伊藤牧場のホルスタイン種」、「帯広市・十勝加藤牧場のジャージ種」、「滝上町・井上牧場のブラウンスイス種」、「阿蘇市・阿部牧場」、「大沼町・山川牧場」など計7つ。商品の内訳は、牛乳が5種類とソフトクリームが3種類、さらにシェイクやサンデーなどもあった。さらに、夏期にはイチゴソースで味わうフワフワの「みるくかき氷」も登場するらしい。
 今回、時期を変え、計2回にわたってソフトクリーム食べ比べてみた。その結果、それぞれが非常に個性的であり、その違いが分かって面白かった。
 食品のミシュランと称される「世界味覚検査機構」で3つ星を獲得した熊本県・阿蘇市「阿部牧場」の牛乳を使ったソフトクリームは、口に含むと鮮烈な生クリームのような濃厚な香りが口一杯に広がる。とにかくリッチで味わい深く、余韻がとても長い。例えて言うなら、ワインのフルボディのような味わいであり、3つ星だ。タカナシ乳業が使用していることで知られる浜中町「浜中ブレンド」のソフトクリームは、サッパリとした中にもしっかりとしたミルクのコクがあり、バランスも良くこちらも3つ星である。函館に近い七飯町「山川牧場」のソフトクリームは、北海道におけるスタンダードな牛乳ソフトの味であるが、乳脂肪分のバランスが若干悪く1つ星。別な日に味わった滝上町「井上牧場ブレンド」のソフトは、サッパリと甘さ控えめで、ピュアな牛乳そのものの味がして1つ星。「帯広市・十勝加藤牧場のジャージ種」は、乳脂肪分が高く、独特のクセのある味がして星なし。
 それにしても、季節によっていろいろなソフトクリームと牛乳を味わうことができ、今までありそうでなかった素晴らしいコンセプトの店である。(2019年3月追加)
http://milk-san.com

中央区南1条西3丁目3 札幌パルコ地下2階 FOODIES MARKET
電話番号:090-8904-5517
定休日:札幌パルコに準ずる
営業時間:10時~20時(土曜のみ10時~20時半)
予算:ソフト食べ比べ730円
アクセス:地下鉄大通駅から三越、地下街ポールタウンへ向かい、パルコ出口に直結
最寄りのランドマーク:4丁目交差点、三越、地下街ポールタウン
お勧めポイント:最高レベルのソフトクリームと牛乳が味わえる

地下街ポールタウンのパルコ出口から直結しています 地下2階のFOODIES MARKETにあります ココです! 牧場紹介のまとめ 牧場紹介・浜中町・浜中ブレンド 牧場紹介・根室市・伊藤牧場 牧場紹介・滝上町・井上牧場 牧場紹介・帯広市・十勝加藤牧場 牧場紹介・熊本県・阿蘇市・阿部牧場 牧場紹介・七飯町・山川牧場 牧場紹介・天塩町・宇野牧場 ソフトクリーム関連メニュー 牛乳のドリンクメニューは、50mlと150mlの2種類 お勧めメニュー ソフト食べ比べ1ソフト食べ比べ2

カフェレストラン ヒュッゲ hygge

 「hygge(ヒュッゲ)」とは、デンマーク語で「人と人のふれあいから生まれる、温かな居心地の良い場所」という意味らしいが、まさに宮の森にある居心地のいいカフェである。店の前にある駐車場に車を止めて店内に入ると、優しい色調のインテリア。外観から受ける印象よりもずっと広い感じがする。
 メニューを見ると、カフェというよりもレストランといった方が良いくらいフードメニューが充実している。特にディナータイムメニューには、本格的な料理が並んでいる。中でも、僕のお勧めは「リコッタ(チーズ)パンケーキ」であるが、パスタなど他のフードメニューもカフェと思えないくらい美味しい。
 リコッタパンケーキには、レギュラーメニューと月替わりメニューの2種類があり、さらに、リコッタパンケーキは、メニューによって3枚ものと2枚ものがある。この店のパンケーキは、とにかく生地が美味しい。豆腐を使っているせいなのか、フワッとしていながらメレンゲっぽくなく、パンケーキ本来の小麦の香りや食感、そして、しっとり感や厚みなどバランスが最高なのである。
1番人気の「ティラミスパンケーキ(2枚)」は、パンケーキの上にマスカルポーネチーズで作られたティラミスのクリームがのっており、エスプレッソをかけて食べる。甘さも丁度良く悪くはないが、お勧めというほどではない。むしろ僕のお勧めは、2番人気の「ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ(3枚)」と「マカダミアンナッツパンケーキ(2枚)」である。「ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ」は、キャラメルの風味がもう少し強くても良いかなと思わせるが、程よいキャラメルの塩味が心地よくお勧めだ。最初はクリームで、後はメープルシロップで食べるともう最高である。「マカダミアンナッツパンケーキ」は、まろやかなクリームが美味しく、添えられたバナナと絶妙にマッチしている。さらに、サクサクで塩気のあるマカダミアンナッツがアクセントとなっている。また、札幌では珍しいフレンチプレスで供される「フレンチプレズコーヒー」の「さわやか“空”ブレンド」は、程よい酸味とロースト香のバランスが良くお勧めである。
 ちなみに、開店後の11時〜12時までの時間帯は予約が可能なので、混み合う土日には是非予約をしてから出かけたい。また、この店はカードが使えなので現金のみの精算となる。(2019年1月追加)
https://www.sawai-k.co.jp/hygge/

中央区宮の森2条14丁目1-14  地図 
電話番号:011-613-3820
定休日:月曜(祝日の場合には火曜)
営業時間:【平日】11時~15時、17時~20時、【土日】11時~15時、17時半~20時
予算:ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ(3枚)1100円、マカダミアンナッツパンケーキ(2枚)1110円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅から環状通を進み、北1条宮の沢通を西へ向かう。北海道神宮を過ぎ、宮の森フランセス教会のある「宮の森4−10」交差点の信号を左折し、進むと左側にある。円山公園駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:北1条宮の沢通、北海道神宮、宮の森フランセス教会
お勧めポイント:パンケーキだけでなく、料理も美味しいカフェレストラン

店の前には駐車場があります ココです! 優しい色調のインテリア。外観から受ける印象よりもずっと広い感じがする リコッタパンケーキのメニュー パフェメニュー 人気のパスタメニュー その他のフードメニュー 一番人気の「ティラミスパンケーキ(2枚)」 パンケーキの上にマスカルポーネチーズで作られたティラミスのクリームがのっており、エスプレッソをかけて食べる。甘さも丁度良く悪くはないが、お勧めというほどではない 2番人気の「ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ(3枚)」 キャラメルの風味がもう少し強くても良いかなと思わせるが、程よいキャラメルの塩味が心地よくお勧めだ 「ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ」 まろやかなクリームが美味しく、添えられたバナナと絶妙にマッチしている。さらに、サクサクで塩気のあるマカダミアンナッツがアクセントとなっている 添えられたチョコレートアイスとは合わない 月替わりの「ピオーネとクリームチーズのパンケーキ」 ピオーネの香りが強すぎてイマイチ ランチのサラダとスープ。サラダの自家製ドレッシングは酸味が抑えられていて美味しい 「オムライス・デミグラスソース」 トロトロのオムレツの中のライスは、チキンライスやバターライスではなく白米だある週の限定ランチ「オーストラリア産・ラム肩ロースの完熟トマト煮込み」 トマトとチーズ、ラム肉が三位一体となった美味しさ ランチに付いてくるコーヒーは香りがイマイチ 単品のフレンチプレズコーヒー「さわやか“空”ブレンド」は、程よい酸味とロースト香のバランスが良くお勧めである 札幌では珍しいフレンチプレスで供される アイスコーヒーは普通人気の「ストロベリー&ローズ」アイスティーは、爽やかで美味しい

幸せのパンケーキ 札幌店

 全国展開している大人気のパンケーキ専門店。大阪グルメバイブル作成時に、「南船場店(→ 大阪グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」を初めて取材したが、その後も店舗を増やし、今や関東エリアに11店舗、関西エリアに6店舗、その他のエリアを含めると、計26店舗を展開している。この札幌店を含めて、土日・祝日は相当混み合う人気店なので、開店10分くらいに行くか、15時〜16時のオフタイムに行くのがお勧めである。
 エレベーターでビルの2階に上がると、白を基調とした明るく女子受けしそうな店内。まずは自動発券機で順番が印刷されたチケットを発行して待つ(開店前でも発行が可能)。店舗によってシステムが若干異なるが、札幌店であれば平日3組限定で、ホームページから2週間先までの先着順のオンライン予約ができる。
 番号が呼ばれ、店員に券を渡して席に案内される。メニューを見ると、パンケーキは通常のスイートパンケーキと食事のミールパンケーキがある。スイーツパンケーキは、レギュラーメニューが7種類、そして季節限定メニューが1種類ある。プラス200円でドリンクとセットにすることができる。スイーツパンケーキのソースやクリームはパンケーキ毎に予め決まっているが、ホイップクリームとアイスクリープだけは、プラス100円で追加できる。僕のお勧めは、やはり店名を冠した「幸せのパンケーキ」にホイップクリームをトッピングしたもの。
 パンケーキの生地は、最近流行のメレンゲが入ったフワフワタイプのパンケーキ。しかし、それらパンケーキとの決定的な違いは、カステラのような玉子感と小麦の風味が感じられることだ。スフレタイプのパンケーキは、食感が良くなる一方、小麦の香りが乏しく味が単調になってしまう。ベーキングパウダーを加えず、これほどまでにシットリフワフワで深みのあるパンケーキはなかなかないだろう。加えて、「幸せのパンケーキ」に添えられたアイスクリームのような姿のホイップバターが最高に美味しい。このホイップバターは、ニュージーランド産のマヌカハニーと北海道産の発酵バターを使用して作れているというが、このパンケーキとの相性は抜群である。しかしながら、ビターテイストのカラメルシロップとの相性は微妙で、何故メイプルシロップにしなかったのか?という疑問が残る。それ故にそれを補うために、プラス100円でホイップクリームを追加することを是非お勧めしたい。(2018年12月追加)
https://magia.tokyo/shop

中央区南1条西4丁目15−1 第21ビッグビル2階  
電話番号:011-251-6666
定休日:不定休(基本的に無休)
営業時間:【平日】10時〜19時15分、【土日・祝日】10時〜19時40分
予算:幸せのパンケーキ1100円(ドリンクセットはプラス200円、ホイップクリームやアイスクリームのトッピングはプラス100円)
アクセス:地下鉄・大通駅10番出口を出て反対方向の「4丁目プラザ」と「TSUTAYA」のある交差点へ向かう。「TSUTAYA」交差点を右折するとすぐ右側。大通駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、TSUTAYA
お勧めポイント:シットリフンワリとした最高レベルのパンケーキ

4丁目交差点が見えるココです エレベーターで2階に上がると、白を基調とした明るい店内 店内はかなりの大箱で、ガラス張りの調理室が見える エレベーター前にある自動発券機 まずは自動発券機で番号順の券を発行する 予約客は優先となる パンケーキの写真メニュー スイーツパンケーキのメニュー ミールパンケーキのメニュー 10月からの季節メニューである「かぼちゃのパンケーキ 国産栗のレーズンパターのせ」 最近、季節メニューからレギュラーメニューに格上げされた人気の「ティラミスパンケーキ」 順番に焼くため、すぐに焼いても20分以上かかる 2杯目からの水は、セルフサービスとなる 「幸せのパンケーキ」に、ホイップクリームをトッピングしたもの アイスクリームのような姿をしたホイップバターが最高に美味しい。このホイップバターは、ニュージーランド産のマヌカハニーと北海道産の発酵バターを使用して作れているというが、このパンケーキとの相性は抜群 ビターテイストのカラメルシロップとの相性は微妙で、何故メイプルシロップにしなかったのか?という疑問が。それを補うために、プラス100円でホイップクリームを追加するのがお勧め 「紅茶ミルクのパンケーキ 自家製グラノーラがけ」 ソースはアールグレイにミルクを加えたような感じだ。決して悪くはないが、お勧めと言うほどではない。グラノーラはアップルシナモンの風味 裏から見たところ。アールグレイソースの他にホイップクリームがのっている 「濃厚クリームチーズムースパンケーキベリーソースがけ」 クリームチーズムースは、ほんのり酸味があって、思ったよりも軽い。一緒にのっているホイップクリームもフレッシュミルクの香りがしてお互いに相乗効果を発揮している。但し、甘酸っぱいブルーベリーソースは、これに合うかどうかは微妙なところだ 「ホットチョコパンケーキ」をベースに作られた人気の「ティラミスパンケーキ」 ほんのりと酸味のあるティラミスのクリームはインパクトがなく、どうしてもホットチョコレートソースとホイップクリームの味が支配してしまう。しかし、エスプレッソをかけて食べると、あら不思議!キリッとした苦みが味に輪郭を与えてティラミスの味に変貌する。エスプレッソをかけなければ、ホットチョコレートソースが甘すぎていただけない 10月〜11月の季節のパンケーキ「かぼちゃのパンケーキ 栗のレーズンパターのせ」はお勧め 栗のレーズンパターは、ラムレーズ味のクリームでかなり美味しい。ホイップクリームとの相性も絶妙。かぼちゃのソースはカボチャの風味はあまり感じらず、ローズマリーの葉も含めて、これらはあってもなくても良い感じだ。これに対して、レッドペッパーはインパクトがある

レストラン MINAMI(旧 イル・チェントロ ひらまつ)

 今年の9月13日に「イル・チェントロ ひらまつ」からリニューアルオープンしたフレンチレストラン。ひらまつグループの中で、日本人シェフの名前を冠したレストランは僅かしかなく、南シェフに対する平松宏之氏の信頼が感じられる。南 大輔シェフは、代官山「シンポジオン」や広尾「レストランひらまつ 広尾」を経て、円山の「ル・バエレンタル(現 オーベルジュ・ド・リル サッポロ)」の料理長をされていた方で、僕を含めて多くの固定ファンを持つ人気シェフだ。
 エスカレーターで4階まで上がると、金属文字で「RESTAURANT MINAMI」と書かれたウッディなレセプションが見える。名前を告げて右側のウェイティングスペースへと進むと、そこにはソファーがあり、とてもゴージャスな雰囲気。レストラン中央には木の温もりを感じさせる広々としたパーティサロンがあり、結婚披露宴や各種パーティに利用できる。それを囲むようにメインダイニングや個室、キッチンなどがあり、メインダイニングは誰もが意外と思われるかもしれないが、窓側に沿って配置されたボックス席のようなモダンなテーブル席なのである。ここからは、赤レンガ庁舎や銀杏並木を望むことができ、変わり行く四季折々の札幌のロケーションを楽しむことができる。また、広さの異なる個室も充実しており、どんな人数にも対応できそうだ。
 肝心の料理であるが、かつての「ル・バエレンタル」の頃の南シェフの料理が、ようやく戻ってきた感じがする。火の通し方、塩味ともに完璧で、今後更に南シェフらしさが加われば、更に完成度が増すのではないかと思う。また、価格は「オーベルジュ・ド・リル サッポロ(→ 札幌グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」よりも低く設定されており、コスパに関しても申し分ないと思う。メインとなるサービススタッフは、「ル・バエレンタル」や「オーベルジュ・ド・リル サッポロ」の頃からのベテラン陣が脇を固めており、我々をすばらしい非日常へと誘ってくれる。また、グラスワインも充実しているので、気軽にランチやディナーを楽しんでみてはいかがだろうか。(2018年10月追加)
https://www.hiramatsurestaurant.jp/minami/

中央区北2条西4丁目1番地 赤れんがテラス4階   
電話番号:011-252-3471
定休日:不定休
営業時間:【ランチ】11時半 ~ 13時半、【ディナー】17時半 ~ 20時半
予算:【ランチ】3000円、5000円、【ディナー】6500円(平日限定)、8000円、12000円(早めの予約であれば、それ以上の価格のコースも可能)
アクセス:JR札幌駅あるいは大通公園
最寄りのランドマーク:JR札幌駅や地下鉄さっぽろ駅、大通駅に繋がる札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」と直結
お勧めポイント:南シェフの作る洗練されたフレンチが味わえる

ここ赤れんがテラスの・・・ 4階です エスカレーターで4階まで上がると、金属文字で「RESTAURANT MINAMI」と書かれたウッディなレセプションが見える
本日のスペシャルメニューは、具体的な名前ではなく、今流行の想像力をかき立てる素材だけが書かれています 最初の突き出しは「グジェール」。チーズ味のシュー皮です 中味は何も入っていません はじまりの一皿はスープ? 「トリュフ風味のロワイヤル(茶碗蒸し)」でした 続いては「蕪、雲丹、シャルトリューズ」の冷製 見た目も美しい!しかも旨い!! 何?これ!「牡丹海老、ナッツ(ピスタチオ)、ゆり根」の冷菜
 半生のボタン海老に、濃厚なナッツのソースが意外にもよく合う カリッとシットリと焼かれたパン 無塩バター(別に塩も)の他に、オリーブオイルが 「蝦夷鮑、松茸」 エゾ鮑のグリルに焼いた国産松茸がのっている。シンプルながら美味しい 「甘鯛、根セロリ」 見たとおり、皮目が香ばしくカリッと焼かれており、柔らかな甘鯛の身とのコントラストも抜群 「鴨肉、イチジク」 鴨肉の質がいいのはもちろんだが、ソースも絶品 「西洋梨、キャラメル」 西洋梨のコンポートと何だったけなあ〜 キャラメルのジェラート
エスプレッソと「小菓子 これで終わりと思っていたら、チョコレートがいろいろと出てきた

紫陽花珈琲

 円山西町にある人気のカフェ。基本的に駐車スペースは4台分しかないので、駐車場を確保したい方は、開店10分以上前に到着していなければならない。階段を上って2階にある入口のドアを開けると、店員さんから「タバコを吸いますか?」と聞かれる。「吸いません」と答えると、3階に案内された。もしかすると、3階だけが禁煙スペースなのかも。フロアのフローリングは古めかしい木の床になっており、全体的に民家をイメージしたようなシックなインテリアとなっている。
 この店のお勧めは何と言ってもパンケーキ。基本のパンケーキ(3枚)に、お好みのソース(100円)とトッピング(200円)を組み合わせて注文するスタイルである。北海道牛乳で作ったという自家製リコッタチーズを使用したパンケーキの生地は、ベイクドチーズケーキとスフレを合わせたような細やかで独特の食感。ソースはカスタードクリームのような「アングレーズソース」の他、蜂蜜を使った「ハニーソース」、「メイプルソース」、「ミックスベリーソース」、「キャラメルソース」、「チョコレートソース」の6種類。トッピングは、「バナナ」、「イチゴ」、「ローストナッツ」、「マロン」、「アイスクリーム」の5種類であるが、一緒にドリンクを注文すれば「アイスクリーム」のトッピングは無料となる。
 今回は、一番人気のアングレーズソースにバナナをトッピングしたパンケーキを注文。一緒に「フレンチブレンド」のホットを注文したので、アイスクリームのトッピングが無料でついてきた。パンケーキには、この他にホイップクリームも付いてくる。自家製リコッタチーズを使用したパンケーキの生地は、シットリ、ネットリとしていてホイップクリームと良く合って美味しいが、アングレーズソースやアイスクリームは、特徴がなくごく普通。自家焙煎のコーヒーも可もなく不可もなしといった感じだ。他店のように、ホイップクリームをもっと多めにするか、トッピングでもいいのでホイップクリームを追加できれば、2つ星にしても良いかも。(2018年10月追加)

中央区円山西町7丁目1-18  
電話番号:011-215-5101
定休日:水曜(不定休あり)
営業時間:11時〜18時
予算:パンケーキ(3枚)700円+ソース100円+トッピング200円+ドリンク300円
アクセス:札幌中心部から「円山動物園」を目指し、「円山動物園」の西横を左折して「宮ヶ丘交差点」を通って「藻岩山麓通」を上る。「道立特殊教育センター」を過ぎ、「円山西町3交差点」を左折すると、すぐ右側にある。地下鉄東西線・円山公園駅から車で5分
最寄りのランドマーク:円山動物園、道立特殊教育センター
お勧めポイント:パンケーキが美味しいカフェ

コンクリートの打ちっ放しのモダンな外観入口には人気店らしい張り紙が  2階から3階へ上がる階段 3階のフロア 木の椅子以外にこの様なローテーブルと椅子が・・・ パンケーキのメニューパンケーキのメニュー「生地とソース」 パンケーキのメニュー「トッピング」 コーヒーメニュー1 コーヒーメニュー2 「フレンチブレンド」 注文したパンケーキは、一番人気の「アングレーズソースにバナナをトッピングしたパンケーキ」 パンケーキのアップ。一緒に「フレンチブレンド」のホットを注文したので、アイスクリームのトッピングが無料でついてきた。パンケーキには、この他にホイップクリームも付いてくる 自家製リコッタチーズを使用したパンケーキの生地は、シットリ、ネットリとしていてホイップクリームと良く合って美味しいが、アングレーズソースやアイスクリームは、特徴がなくごく普通北海道牛乳で作ったという自家製リコッタチーズを使用したパンケーキの生地は、ベイクドチーズケーキとスフレを合わせたような細やかで独特の食感

奏春楼(そうしゅんろう)

 「ジャルダン・ドゥ・ボヌール」や「ピエトラ・セレーナ」などの人気結婚式場を運営する(株)創和プロジェクトが新たに展開するスイーツ店。これら結婚式場で食べたことがある方なら分かると思うが、結婚式場なのに意外とスイーツが美味しい!と感じられたことがないだろうか。それもそのはず、この会社はフランス料理だけではなく、スイーツにも力を注いでいるのである。
 店舗は札幌中心部から定山渓へ向かう通り沿いにある。白い外観の店舗に入ると、右側にケーキが並ぶガラスのショーケースがあり、真ん中にデニッシュやクロワッサンなどのパンが並ぶテーブルが、そして左側にはカフェスペースがある。
 お勧めは、現時点で僕が北海道ナンバーワンだと思っている「なめらかプリン」。口に含むと、食感がトロトロで、プリンの持つ美味しさだけを凝縮したような味だ。僕が日本一だと思う「エスコヤマ es koyama(→ 神戸グルメバイブル・お土産の頁を参照)」の「養老牛プレミアム 小山ぷりん」を彷彿させるような美味しさである。
 まずはそのまま食べてみて欲しい。食感のみならず甘さも絶妙で、甘いもの好きでなくとも素直に旨い!!と思えるような美味しさである。後半にカラメルソースを垂らして食べると、さらに味に深みが増し、これまた堪えられない至高の美味しさへと変化する。これに対し、ケーキ類は、スポンジが良くないせいか、どれもお勧めというほどのレベルには達していない。また、チョコレート類も、トリュフを除けばそれほど悪くはないが、お勧めというほどではない。デニッシュやクロワッサンなどもごく普通であり、あくまでも、2つ星は「なめらかプリン」の評価だと思っていただきたい。(2018年4月追加)
http://soushunro.co.jp

中央区南16条西10丁目3ー21  
電話番号:011-522-5851
定休日:水曜
営業時間:10時~19時(カフェは平日のみ10時〜17時)
予算:なめらかプリン320円
アクセス:札幌中心部から車で石山通を定山渓方向(南)へ進む。「ガスト札幌石山通店」、「札幌中央病院」、「山鼻公園」を過ぎたらすぐ左側。大通から車で4分
最寄りのランドマーク:石山通
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのトロトロプリン

石山通沿いにある白い建物です 入口を入ると、右側にガラスのショーケースがある 真ん中にはデニッシュやクロワッサンなどのパンが並び、左側にカフェスペースがある。 ショーケースには、美味しそうなボンボンショコラも 僕のお勧めは「なめらかプリン」。現時点で北海道ナンバーワンのプリンだ 見た目通り、食感はトロトロで滑らか プリンが美味しいだけに「シュークリーム」のカスタードも美味しいかなと思ったが・・・ 意外なことにイマイチだった イチゴのタルト イチゴのショートケーキ

メリメロ méli mélo

ミシュラン北海道2017年度版で1つ星を獲得した狸小路のビルにあるフレンチレストラン。かつて円山エリアにあり、コスパが良いことで人気だった店だ。しかし、その後一度閉店となり、シェフが修行し直してリニューアルオープンとなった。前の店舗に比べるとやや狭くなり、明るくカジュアルな感じとなった。前店舗でのグルメバイブルの掲載は残念ながら見送られたが、新店舗となってからは今回が改めての訪問となる。
 ワインリストを見ると、グラスワインは、シャンパンが1種類、白、赤それぞれ3種類。ボトルワインは若いワインが中心で、5800円〜220000円という価格幅であった。シェフが同じなので、料理の印象は大きくは変わってはいない。以前の店舗の頃に比べると、素材がより厳選され、現代的な洗練された料理を出すようになったが、その分価格も上がった。ちなみに、コースのラストオーダーとなる20時以降は、コースのメニューから抜粋したアラカルトメニューを注文可能となるようだ。(2017年11月追加)
http://melimelo-sapporo.com

中央区南3条西3丁目11 メッセビル2階 
電話番号:011-223-5075
定休日:月曜(祝日の場合は営業)
営業時間:【ランチ】12時〜13時半(水曜〜日曜、祝日)、【ディナー】18時〜
20時(24時閉店)
予算:【ランチ】3000円、5000円(税別)、【ディナー】8000円、10000円、14000円(税・サービス料別)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て「ケンタッキーフライドチキン」を過ぎ、狸小路を右折すると右側のビル。すすきの駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:ケンタッキーフライドチキン(薄野交差点近くの)、狸小路3丁目
お勧めポイント:厳選された素材によるモダンフレンチ

狸小路3丁目のこのビルの2階です そうです!「びっくりドンキー」のビルです 2階の雑貨店の横にあります 店内は狭く、カジュアルな感じ。キッチンもオープンで見えます この日のグラスワイン ワインリストの中からブルゴーニュワイン 1万円のコースのスタートは、このアミューズ2品から ガスパチョ? イワシが入っている!? 自家製パンとバター ホタテとホッキ貝のソテー 鱗付きの甘鯛のソテーにブイヨンをかける 完成・・・ 仔羊のロースト 火の入り方は完璧! 肉料理は引き出しの中のこのナイフで 口直しのソルベ デザート 小菓子エスプレッソ

き花

 「き花」は、昭和4年創業の旭川のお菓子メーカー「壷屋総本店」を代表するお菓子で、北国の厳寒が作り出すダイヤモンドダスト「霧華(きばな)」をイメージして作られたという。チョコクリームをアーモンドガレットでサンドしたお菓子で、何でも、27年連続モンドセレクション金賞を受賞しているらしい。類似の石屋製菓のラングドシャ「白い恋人」に比べると、クッキーの食感が独特。まるでカルメ焼きやメレンゲ菓子のように、空気を含んだサクッとした食感なのだ。
 「き花」には通常サイズと、一回り小さい「き花プティモ」の2サイズあるが、小さい「き花プティモ」の方が大きさが丁度良くお勧め。クーベルチュール・ホワイトチョコを挟んだ定番の「き花」の他、ビターなクーベルチュールチョコを挟んだ「ショコラ」と乾燥イチゴをチョコに練り込んだ「いちご」ラズベリー」の4種類がある。僕の一押しは、ずばりビターチョコを挟んだ「ショコラ」である。ちなみに、これらの製品は道内各地のお土産品店で購入できる。(2015年3月追加)
http://www.tsuboya.net/products/list58.html

予算:き花プティモ(6枚入り)700円
お勧めポイント:チョコを挟んだ独特の食感が美味しい

クーベルチュール・ホワイトチョコを挟んだ定番の「き花」

ビターなクーベルチュールチョコを挟んだ「ショコラ」

乾燥イチゴをチョコに練り込んだ「いちご」

定番の「き花」

「ショコラ」

「いちご」

ゴッドバーグ GODBURG

 二条市場近くのビルの2階にあるハンバーグ専門店。店内は写真撮影が禁止されているため、今回の写真は外観だけである。もしも、どうしてもどんな感じかを知りたければ、同じ「牛亭」系である「シジュウ(→ 札幌グルメバイブル・ハンバーグの頁を参照)」の写真を見て欲しい。
 ビルの階段を上がってドアを開けると、左にカウンター席、右側にテーブル席がある。店内は天井が高く、開放感があっていい。入口正面のカウンター席とテーブル席の間にはハンバーグを焼く鉄板のスペースがあり、それをガラス越しに眺めることもできる。
 メニューを見ると、ハンバーグメニューがグラム毎に値段表示されている。まずはグラス数を決めて、焼き方をオーダーしよう。メニューの焼き方には、レア、ミディアム、ウェルダンの3種類しかないが、もちろんその中間であるミディアムレアでもオーダーが可能だ。極細に挽いた100%牛である肉は、「手作りハンバーグ工房 Toshi(→ 札幌グルメバイブル・ハンバーグの頁を参照)」と違って豚肉やつなぎなどが一切入っていないため、レアで食べた方がネットリとしていて美味しい。なので、是非一度レアで体験して見て欲しい。しかし、どうしてもレアが苦手という方は、加熱された鉄板の上で適度に放置すれば、すぐに火が通るので全く問題ないはず。
 ハンバーグは加熱された鉄板の上にのせられ、ジュージューとソースが音を立て出てくる。一口食すれば、あの「牛亭」系のソースであることが分かる。牛亭系のソースは、コショウによるスパイシーかつインパクトのある濃い系の味が特徴的なのだが、この店のソースは最もマイルドでバランスがとれている。
 ちなみに、ハンバーグに付いてくるライスはいつもツヤツヤで美味しいが、水分が多すぎてネットリし過ぎていることがたまにあることも付け加えておく。(2017年8月追加)

中央区南2条東1丁目1-19 ロベージMS2階  
電話番号:011-241-8090
定休日:日曜
営業時間:11時〜13時50分、18時〜20時20分 予算:780円(100g)、980円(150g)、1200円(200g)、1380円(250g)ライス付き
アクセス:地下鉄大通駅35番出口を出て、「ダイコクドラッグ」、「BOOK OFF」を過ぎた交差点を左折。「萬田記念病院」を過ぎて創成川通を渡り、「二条市場」を過ぎた交差点を左折するとすぐ左側の建物。大通駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:萬田記念病院、二条市場
お勧めポイント:レアでトロトロな牛亭系ハンバーグ

このビルです階段を上がった2階にあります店の前には「店内撮影禁止」の表示が・・・ 

もち処 一久 大福堂
(いちきゅう だいふくどう) 札幌円山店

 「もち処 一久 大福堂」は、旭川に本店を構える1924年創業の老舗餅店。実はこの店、旭川よりも札幌の店舗数の方が圧倒的に多いのである。札幌エリア第1号店の円山店の他、「札幌月寒中央店」、「札幌南郷8丁目店」、「札幌東区役所前店」、「札幌琴似店」、さらに「丸井今井札幌店」や「札幌三越」、「大丸札幌店」などの百貨店にも入っている。
 この店のこだわりは、小豆餡に美瑛産「しゅまり」という小豆を使用していること。「しゅまり」は小豆の中でも良質で知られる「えりも小豆」を改良した新品種で、小豆の赤のイメージから「しゅまり(朱鞠)」と名付けられたという。さらに、餅米も北海道産を使用し、つきたての柔らかさを長時間保つような処理は一切していない。時間が経つにつれて硬くなるが、逆に、餅本来の自然の美味しさが味わえるのだ。
 この店のお勧めは、何と言っても「苺大福」と「黒豆大福」である。「苺大福」は通常「つぶあん(赤色)」と「こしあん(白)」の2種類があるが、年明けから4月にかけて練乳餡の「練乳いちご大福」も登場する。「苺大福」は1粒丸ごとの苺を使用しており、苺は季節によって産地が変わる。一方、「黒豆大福」も「つぶあん」と「こしあん」の2種類があるが、僕的にはどちらの大福も粒餡の方がお勧めである。ちなみに、季節限定の「練乳いちご大福」や2番人気の「くるみ大福」は、イマイチなのでお勧めできない。(2015年3月追加)

札幌市中央区北1条西24丁目  
電話番号:011-614-1990
定休日:無休
営業時間:9時〜19時
予算:苺大福173円、黒豆大福130円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口を出て左へ。すぐに、「大通西24丁目」の信号を左折し、北海道銀行の信号を右折するとすぐ右(東光ストア円山店の南向かい)。円山公園駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:北海道銀行・中央区鳥居前支店、東光ストア円山店
お勧めポイント:北海道産原料を使った良質な大福が味わえる

苺大福のつぶあん

苺大福のこしあん

練乳いちご大福

練乳いちご大福は白い練乳餡

黒豆大福

くるみ大福

The Sun蔵人の「生チョコサブレ 蔵生」

 丘の上の菓子工房「The Sun蔵人(ザ・さんくろうど)」は、旭川市の「株式会社 ロバ菓子司」が運営する菓子店。同会社はこの他に「ロテルド北倶楽部」などの別ブランド菓子店も運営している。
 美瑛軟石を使って作られた風情のある外観は、かつての酒蔵(旧・登鶴酒造)だった建物をリノベーションして作られたもの。旭川市内に計4店舗の直営店があるが、もしも訪れるなら広くて雰囲気の良い本店がお勧め。店舗の2階には、店内を見渡す事のできるセルフカフェ「ぷらたなす」があり、コーヒーやミネラルウォーターを無料で提供している。なので、購入した商品をそのまま店内で食べることもできる。
 この店のお勧めは「生チョコサブレ 蔵生(くらなま)」。北海道産小麦粉とビートグラニュー糖を100%使用して作るソフトクッキーで、現在のところ、「黒」と「白」の2種類が販売されている。見た目は丸くてとても薄く、触れるとフニャッとして柔らかい。噛むと、クッキーというより、まるで生チョコトリュフのような食感。しかも、水飴も入っているので、ネットリ・シットリとしている。さらに、ザラッとした砂糖の食感が残り、甘さも控えめでいい。「黒」はビターチョコクリームのような味で、「白」はホワイトチョコクリームというより、どちらかといえばバタークリームのような味。どちらかと言えば、「黒」の方が僕好みである。 
 ちなみに、新千歳空港の 「美瑛選果(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」 では、美瑛産ハスカップを使った蔵生の限定品「クラナマ プチ」が購入できる。(2015年2月追加)http://www.robakashitsukasa.co.jp

旭川市神楽岡8条1丁目(旭川ロマンチック街道入口)  
電話番号:0166-66-3961
定休日:無休
営業時間:8時〜19時
予算:蔵人(1枚)90円、(6枚入り)620円、(12枚入り)1190円
アクセス:JR旭川駅から神楽岡公園を目指し、神楽岡通沿いにある。JR旭川駅から2000m、JR富良野線・神楽岡駅から500m
最寄りのランドマーク:神楽岡公園
お勧めポイント:シットリと生トリュフのような食感のソフトクッキー

旭川ら〜めん むら山

 札幌では少ない本格的な旭川ラーメンを食べさせてくれる店。店内はカウンターの他、テーブル席が2つだけと狭い。この店のお勧めは、旭川ラーメンなのでもちろん「醤油ラーメン」。スープはそれ程ラードが浮いていないが、煮干などの魚介系の風味を感じる典型的な旭川ラーメンである。初めは違和感を感じるかもしれないが、飲むほどに次第に美味しく感じられるスープである。麺は中細縮れ麺でそれ程コシはない。チャーシューやメンマはごく普通である。ちなみに、11時〜14時までは小ライスが無料でサービスとなる。(2013年4月追加)

中央区南6条西17丁目2-3  
電話番号:011-552-8888
定休日:木曜 
営業時間:11時〜22時(当分の間20時まで) 
予算:醤油ラーメン700円 
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅2番出口を出て右へ。次の信号(ピタットハウス、アパマンショップあり)を右折し、札幌医科大学附属病院、ファミリーマート、北星女子中学高等学校、渥美工業を過ぎたらすぐ右側にある。地下鉄東西線・西18丁目駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:札幌医科大学、北星学園女子中学・高校 
お勧めポイント:典型的な旭川ラーメンが食べられる店

閉店 八天堂 SATELLA(サテラ)
        札幌エスタ店

 「八天堂(はってんどう)」は、広島三原市にあるクリームパンの専門店。以前はごく普通の地方のパン屋であったが、クリームパンに特化したことで一躍有名となった。また、東京進出が成功したことによって全国展開し、さらには、「はなまるマーケット」や「メレンゲの気持ち」、「がっちりマンデー」などのテレビ番組で紹介されたことでその人気に火がついた。それは、ローソンでも類似品が発売されたほどの人気で、これまで、神戸グルメバイブルや大阪グルメバイブルでも取り上げたことがある。今年になって見事札幌進出を果たし、札幌グルメバイブルでも掲載することに。 
 この店のメイン商品である冷やして食べる「くりーむパン」は、パン生地がとても薄いのが特徴。恐らく、パンだと思って食べると、パン生地の食感のなさに戸惑ってしまうかもしれない。まるで、パン生地で作ったシュークリーム皮のようで、フンワリしっとりしている。
 人気ナンバーワンの「くりーむパン」の「カスタード」は、甘さが程良くクリームが軽めだ。何個でも食べられるようなサッパリとした美味しさである。2番人気の「生クリーム&カスタード」は、カスタードに生クリームのコクが加わってさらに美味しく、僕の一押しである。この他に「抹茶」や「小倉」、「チョコレート」と期間限定品(現在はマロン)があるが、「カスタード」や「生クリーム&カスタード」ほどお勧めではない。
 後に追加発売となった・温めて食べる「くりーむパン」・「チーズケーキ」は、まるでフワフワのチーズスフレのようで、甘いものが苦手な人にもお勧めできる。また、「あんぱん」シリーズは札幌では発売されていないが、こちらは「くりーむパン」に比べると生地が厚く、よりパンの食感が感じられ、「くりーむパン」に比べると若干甘めとなっている。
 もしも、店舗に行けない方は、冷凍の製品となってしまうが、下記のオンラインショップからも購入が可能である。(2016年11月追加)
http://shop.hattendo.jp

中央区北5条西2丁目 札幌エスタ 地下1階  
電話番号:011-213-2025
定休日:無休(年末年始は札幌エスタに準ずる)
営業時間:10時〜21時(売り切れ次第終了)
予算:カスタード210円、生クリーム220円
アクセス:JR札幌駅直結
最寄りのランドマーク:JR札幌駅
お勧めポイント:冷やして食べるトロトロの「くりーむパン」が美味しい

土日は行列ができますこれが札幌で販売している全種類セルフでカゴに入れ、レジで精算しますこの日購入した全種類一番人気の「カスタード」僕の一押しの「生クリーム&カスタード」「チョコレート」は意外と美味しいが。お勧めというほどではない「抹茶」はあまり抹茶の香りがしない「小倉」は予想通りの味季節商品の「マロン」は普通唯一の電子レンジで温める商品「チーズケーキ」温めるとトロトロになり、まるでチーズスフレのよう 

酒舗 七蔵(しちくら)

 中央区にある人気の地酒専門店。かつては飲食店だった店内は天井が吹き抜けになっており、酒屋とは思えないようなオシャレな雰囲気。
 この店では現在のところ、41の蔵元の日本酒がラインナップされている。日本酒以外にも焼酎や泡盛、リキュール、ワインなども取り扱っている。詳しくは下記のホームページから確認していただきたい。
 この店の特筆すべき点は、北海道ではなかなか入手しにくい島根県の地酒「出雲富士」が購入できることである。偶然にも、現在のこの店の一番人気も「出雲富士」の新酒「出雲富士・純米吟醸・無濾過生原酒」。この酒は五百万石という米を使用した精米歩合55%の日本酒で、コスパが抜群。この他の僕のお勧めは、秋田県の「雪の茅舎」と滋賀県の「松の司」、高知県の「美丈夫」、新潟県の「鶴齢」、埼玉県の「神亀」、長野県の「大信州」など。
 ちなみに、北海道の地酒は、新十津川の「金滴」、札幌の「千歳鶴・十一州」、栗山町の「北の錦」、増毛町の「国稀」、旭川の「男山」、倶知安町の「二世古」などがある。(2015年12月追加)

中央区南8条西23丁目4−11  
電話番号:011-561-3701
定休日:無休
営業時間:【日曜以外】10時〜20時、【日曜】10時〜19時半
予算:出雲富士・純米吟醸・無濾過生原酒(四合瓶)1536円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅を出て、西25丁目通を旭ヶ丘方面に向かう。「西友」や「ツルハ」のある信号(南9西22交差点)を左折して最初の角を左折するとすぐ右側。円山公園駅から車で4分くらい
最寄りのランドマーク:西友旭ヶ丘店、ツルハ旭ヶ丘8条店
お勧めポイント:中央区ナンバーワンの日本酒専門店

店の外観店の入口店内はこんな感じ現在一番人気の「出雲富士・純米吟醸・無濾過生原酒(四合瓶)1536円」

鎌倉紅谷の「クルミッ子」

 神奈川県菓子コンクールにて最優秀賞を受賞した鎌倉市にある「鎌倉紅谷」の人気菓子。いつも美味しい情報を教えてくれる斗南病院の阿部先生からいただいたものである。阿部先生によると、札幌三越の地下2階にある全国銘菓「菓遊庵」で、金曜のみ購入できるらしい。しかし、とても人気のある商品なので予約しておいた方がベターとのこと。
 このお菓子は、クルミ入りの生キャラメルをクッキーで挟んだようなお菓子で、包みに描かれている親子のリスがなんとも愛くるしい。口に含むと、ネットリとしたソフトな食感と生キャラメルのリッチな風味を感じる。また、大きめのクルミのザックリとした歯ごたえがとても良いアクセントになっている。さらに、一口サイズの大きさや絶妙な甘さも良く、コーヒーとの相性もピッタリ。
 ちなみに、三越まで行けない方は、下記の鎌倉紅谷オンラインショップでも購入が可能なので、こちらから購入していただきたい。(2015年11月追加)

小樽店のみで購入可能に
小樽洋菓子本舗 ルタオ Le TAOの
   「ガトー アマンド フロマージュ」

 「小樽洋菓子本舗 ルタオ」は「ドゥーブルフロマージュ」で一躍全国区になった小樽の有名スイーツ店。しかしながら、実際は北海道のスイーツ会社ではなく、地域に根ざした菓子ブランドを作って全国展開している鳥取県米子市の「寿スピリッツ」の別ブランドなのである。  この「ガトー アマンド フロマージュ」は、いつもグルメ情報を提供してくれる斗南病院の阿部先生から教えていただいた新商品。現時点では、ルタオのネットショップでも販売 されておらず、JR札幌駅直結の「ルタオ大丸札幌店」と千歳の「ドレモ ルタオ(新千歳空港の直営店では販売していない)」、小樽の「ルタオ パトス」と「ルタオ プラス」、「エキモ ルタオ(JR小樽駅前)」の5店舗でしか販売されていない超レアアイテムなのである。
 この商品は、焦がしバターとアーモンド風味が特徴の「フィナンシェ」にナチュラルチーズ風味を加えた焼き菓子である。甘さ控えめで、中がシットリとしており、適度な塩味が何とも言えない美味しさ。南仏やスペイン、ニューワールドワインなどの華やかなフルボディーワインや蒸留酒などと一緒にいただいても美味しく、まさに大人のお菓子である。(2015年9月追加)

【ルタオ大丸札幌店】
中央区北5条西4丁目7 大丸札幌店 地下1階ほっぺタウン  
電話番号:011-828-1166
定休日:無休
営業時間:10時〜20時
予算:1620円(8個入り)
アクセス:JR札幌駅から直結
最寄りのランドマーク:JR札幌駅
お勧めポイント:限定発売のチーズ風味の大人のフィナンシェ

「じゃがポックル」と「いもまめ」

 かつて、「じゃがポックル」を2005年度版札幌グルメバイブルで紹介したときには、ブレイクしそうな予感があったが、果たして、今では誰もが知るお土産アイテムとなった。「じゃがポックル」は「じゃがりこ」と同様にスティック状のジャガイモ菓子である。「じゃがりこ」に比べると歯触りが独特で、皮付きのジャガイモを使用しているためか、ジャガイモの香りがより強く感じられる。例えて言うならば、フライドポテトをフリーズドライにしたような感じで、食感が軽く、オホーツクの焼き塩の塩加減も絶妙である。あまりの人気ぶりに現在でも生産が追いつかず、購入制限を設けているお土産品店も多い。北海道限定品であるため、全道のどこのお土産品店でも購入が可能。しかし、新千歳空港2階にある直営店 「Calbee(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」 では、「じゃがポックル」の限定三色芋バージョン「いも小町」を販売しているため、「じゃがポックル」は販売されていない。
 「いもまめ」は、北海道産ジャガイモのポテトチップスと北海道産枝豆をミックスさせたお菓子。ポテトチップスは堅揚げの醤油味なので、サクッと味が濃くて美味しい。枝豆とポテトを同時に頬ばると、ジャガイモと枝豆の香りが混じり合い、ビールのつまみとして最高である。
 この他に、「いも子とこぶ太郎」や「とうもりこ」、「ぽてコタン」、「ジャガJ」などの面白そうなCalbee製品もあるが、これらはいずれもイマイチで、お勧めするほどのものではない。(2014年3月追加)

新千歳空港ターミナル2階
予算:じゃがポックル(6袋入り)540円、(10袋入り)864円
お勧めポイント:北海道産ジャガイモを使った人気のジャガイモ菓子

ゃがポックル」左が10袋入り、右が6袋入り

小さなパックに小分けされている

「いもまめ」

「いも子とこぶ太郎」は塩味で薄味のポテトチップス

「とうもりこ」は、やや甘めのトウモロコシのスティック菓子

タマネギとジャガイモを使ったお菓子「ぽてコタン」

徳光珈琲 TOKUMITSU COFFEE

 「徳光珈琲」は石狩市にある有名コーヒー店。しかしながら、石狩市の住宅街にあるので非常に分かりにくく、札幌からのアクセスも悪い。なので、今回は札幌市内にある「大通店」と「円山店」の2店を紹介する。「大通店」は真新しい「大通ビッセ」ビルの2階にあり、併設されたカフェは天井が高くシンプルなインテリア。「円山店」はワインで有名な「エノテカ」のすぐ隣にあり、カフェは若干狭めだ。両店には「さっぽろビッセブレンド」や「円山オーガニック」、「円山ビター」など、その店でしか買えないスペシャルブレンドがある。
 全体的にこの店の豆は、どれも半端なくレベルが高い。恐らく、北海道ナンバーワンのコーヒー豆販売店であろう。また、北海道の名だたるシェフたちにも認められ、様々なレストランで使用されている。今回は9月から10月にかけて販売されていた両店のコーヒー豆を全てテイスティングしたので、その中から選りすぐりの豆をお勧め順に紹介したい。
 「エチオピア イルガチェフェ村 ナチュラル シティーロースト」は、桃やトロピカルフルーツにも似た複雑なフルーツ香と酸味が鼻腔に広がる。その何とも言えない華やかな香りが心地よい。「エチオピア イルガチェフェ村 ウォッシュ シティロースト」も似てはいるが、同じエチオピアでもこうも違うのかと思わせる味と香り。こちらの方が圧倒的に重厚感があり、カカオの風味が前面に押し出ている。酸味やフルーツ香もほどほどあり、バランスの良いこちらの方が万人受けすること間違いなし。「チョコ深ブレンド フレンチロースト」は、口に含むと深い香りと甘い香りが交叉するように鼻腔に広がる。確かにビターチョコのようなカカオのニュアンスも感じられ、酸味も抑えられていてバランスが絶妙。期間限定だった「プレミアムブレンド ハイロースト」は、パナマ・ゲイシャ種を贅沢にブレンドしたもの。ゲイシャ特有の華やかな柑橘系の酸味を感じ、フルーツ香やアフターも十分。これでもう少し値段が安ければ最高なのだが。期間限定にせず、また販売してほしい逸品である。「インドネシア フレンチロースト」は、口に含むと柔らかなプラムのようなフルーツ香と柔らかな酸が・・・。何て繊細な香りなのだろう!!インパクトこそないが素晴らしいフレーバーだ。「ケニア フレンチロースト」は、華やかな花の香りと柔らかな酸味。フレンチローストだからこそ引き出せた美味しさである。「はなやかブレンド シティロースト」は、フルーツ香というよりも花に近い妖艶な香りがする。苦みや酸味が少なく実にバランスいい。
 遠方にお住まいで是非購入してみたいという方は、下記アドレスのウェブストアからも宅配購入できるので、是非試してみてほしい。(2014年12月追加)

【大通店】
中央区大通西3丁目 大通ビッセ2階  
電話番号:011-281-1100
定休日:年中無休(年末年始のみ休み)
営業時間:10時~20時
予算:チョコ深ブレンド(200g)1080円
アクセス:地下鉄大通駅直結
最寄りのランドマーク:札幌グランドホテル
お勧めポイント:香り豊かな素晴らしいコーヒー豆を購入できる

【円山店】 
中央区大通西25丁目1-2 ハートランド円山ビル1階  
電話番号:011-699-6278
定休日:年中無休(年末年始のみ休み)
営業時間:10時~20時
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口横
最寄りのランドマーク:マルヤマクラス

大通店

大通店のカフェ

エノテカの左隣です

円山店

円山店のカフェに併設したショップ

丸美珈琲店 大通本店

 2003年にドイツのケルンで開かれた「ワールドカップテイスターズチャンピオンシップ」で第3位となった後藤さんがオーナーのコーヒー店。店内は右側にカフェが、そして左側にはコーヒー豆や器具、焼き菓子などを販売するショップがある。店内は天井が高く開放感があり、純喫茶店のようなクラシックな趣のインテリア。
 今回、数ヶ月間かけて冬〜春に販売されていたコーヒー豆のほとんど(コンテスト入賞豆などの特別な豆を除く)を試してみた。その結果、僕が一押しのコーヒー豆は5つ。まずは、この店を代表する「丸美ブレンド」。グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルを用いたブレンドである。ブルーマウンテンのような適度な酸味と果実香のハーモニーが素晴らしく、アフターも十分感じられる。「ホンジュラス・サンティアゴ プリングラ・ラ・サバナ農園」は、口に含むとフルーティーな香りが口いっぱいに広がる。そのため、しっかりとした酸味も然程気にならなく、むしろ甘みさえ感じられる。完璧とまでは言えないが僕好みの味である。「エルサルバドル・アラドナ農園」は、口に含むと柔らかい酸味とフルーツ香が一気に広がる。カカオ香も感じられるが、全体的にはスッキリとしていてアフターはそれほど強くなく、酸味が好きな方にはかなりお勧めである。「エクアドル・セルビオ パルド」は、柔らかな酸味とフルーツ香が特徴。突出したところがないものの、ブルーマウンテンのような絶妙なバランス。ベストパナマ2012年ナチュラル部門第4位の「パナマ・ロス ラホネス農園」は、これまで味わったことのないような複雑な香りがする。ほんのりと品のある酸に、パンや桃、トロピカルフルーツ、ナッツ、カカオなどの香りが重なり合うように感じられる逸品。
 さらに一押しではないが、比較的お勧めできるのは3つある。「ケニア」は初めにスッキリとした酸味を感じ、アフターは短いものの、桃や柑橘系のような香りが広がる。「マンデリン・ゲガラン農協」は、溢れるフルーツ香とカカオの風味が特徴で、スッキリと柔らかい酸味が感じられる。「コロンビア・パレスティナ」は、力強い香りと程よい酸味、フルーツ香などが感じられ、強烈なインパクトこそないがバランスが良くていい。
 この店では焼き菓子も販売しており、これもなかなか悪くない。人気の「カナダ産メープルシロップのフィナンシェ」は、シットリとしていてメープルシロップとバターの香りがいい。表面のアーモンドとメープルシュガーバニラのカリッとした食感が何とも言えない。しかしながら、僕の1番のお勧めは「メープルシュガーのガレット」である。パイのような香ばしさと、甘さ控えめな生地とカーシュナッツのホロッと崩れる食感が何とも言えない。
 この本店では 「工房 横井珈琲(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 同様に、スタッフによる珈琲教室(受講料1000円)も開催している。「丸井今井 札幌本店」の地下食料品売り場にも販売店があり、こちらの方がコンテスト豆などを含めた豆の種類が本店よりも多い。ちなみに、専門学校の講師などで多忙な店主の後藤さんは、いつも店にいるわけではないようだ。(2014年5月追加)

中央区南1条西1丁目2番地  
電話番号:011-207-1103
定休日:無休
営業時間:【月曜〜土曜】8時〜20時、【日曜・祝日】10時〜19時
予算:丸美ブレンド(100g)540円
アクセス:地下鉄大通駅・32番出口を出て左折する。すぐに南1条通りの交差点を左折し、「縁」を過ぎたらすぐ左側。大通駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:札幌丸井今井本店・大通別館
お勧めポイント:世界大会入賞経験を持つ店主が営むコーヒー店

北の和菓子 四代 嘉心

 円山にある人気の和菓子店。この店の一番のお勧めは、何と言っても「づくめ団子」。蓋を開けると一瞬何?と思うようなビジュアルがいい。摺った黒ゴマと和三盆の粒で満たされた真っ黒な粒の中を掘り起こすと、中から串に刺さった団子が5本出てくる。通常の黒胡麻ペーストの団子とは異なり、煎った黒胡麻の香りとザラッとした粒々の食感が格別だ。また、和三盆を使用しているため、甘さも丁度良く品のある甘さである。食べた後にはかなりの胡麻粉が残るので、それを料理で利用できるようレシピも添えられている。さらに、通年で売られているもう一つのお勧めは「くるみゆべし」である。これは“きび団子”の中にクルミが入ったような餅で、ほんのりと感じられる醤油風味と良く合う。医局秘書の小野江さんのお勧めは「大島万十」。ネットリとした黒糖生地の食感は確かに魅力的ではあるが、僕的には漉し餡の小豆の風味が物足りないと感じられ、「雪舞」の方が良かった。
 ちなみに、「上生菓子」や「きんつば」、味噌風味の「北辰月」、生キャラメルのようなミルク餡の「酪遊菓」、胡麻餡の「胡麻小鼓」などはいずれも僕の好みではなかった。また、季節限定の菓子では、春の「わらび餅」は食感、きな粉の風味ともに良くなかったが、冬季限定の「冬のぷりん」は酒粕風味なので好みがかなり分かれると思うが、滑らかな食感も良く、もしも和食店のデザートとして出てきたら、かなり客受けする味であろう。(2014年4月

中央区南2条西20丁目2-20  
電話番号:011-623-0185
定休日:月曜、第2火曜(定休日が祝日と重なる場合には変更になることも)
営業時間:10時〜18時
予算:づくめ団子650円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅1番出口を出て大通を西へ(右へ)進む。「ASPIREビル」、「ホンマ矯正歯科」のある西20丁目の交差点を左折して、さらに次の信号を右折して南1条通(裏参道)を進む。2本目のT字路を左折するとすぐ左側。
最寄りのランドマーク:ASPIREビル、ホンマ矯正歯科
お勧めポイント:名物の「づくめ団子」が美味しい和菓子店

づくめ団子

くるみゆべし

大島万十

雪舞

季節の上生菓子

北辰月

きんつば

わらび餅

酪遊菓

胡麻小鼓

冬のぷりん

ジャッキーペッパー 旭ヶ丘店

 旭ヶ丘の「西友」前にある昭和の香り漂うステーキ店。この店のステーキは値段の割には美味しいが、僕のお勧めはステーキやハンバーグなどの料理メニューではなく、実はテイクアウト用の「ドレッシング」と「ステーキソース」である。
 オレンジ色をしたドレッシングは、フレッシュな擦り玉葱がタップリと入ったもの。日持ちはそれほどしないものの、冷やしてパリッとさせた生野菜にかけて食べると最高に美味しい。それほど野菜好きでない方でも、今まで以上に美味しく生野菜を食べることが出来るはず。
 ステーキソースはガーリック味の醤油ベースの和風ソースで、どんな肉にもマッチするベストアイテムである。恐らく、現在札幌で入手可能なステーキソースの中でもトップレベルの美味しさで、医局バーベキューや御用納めパーティーなどの際にも好評を博している。もちろん、我が家の冷凍庫にも常備されており、焼きたての牛肉をこのソースにつけて食べると、我が家のステーキもたちまちプロの味に変身する。(2013年12月追加)

中央区南7条西24丁目5-12  
電話番号:011-563-9441
定休日:水曜
営業時間:11時半〜21時
予算:ドレッシング400円、ステーキソース350円
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て右、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」、「信広寺」を過ぎると、「SEIYU」や「ツルハドラッグ」の看板が見えてくるが、その手前「北洋銀行」隣の角にある。地下鉄東西線円山公園駅より20分。
最寄りのランドマーク:西友旭ヶ丘店、北洋銀行
お勧めポイント:お土産用のドレッシングとステーキソースが最高に美味しい

フーズバラエティ すぎはら

 北1条宮の沢通の北海道神宮前から少し入った小路にあるスーパー。この近くに20年以上住んでいるが、実は全国ネットのテレビ番組を見るまで、この店の存在を全く知らなかった。外観はよくある田舎のスーパーといった冴えない感じであるが、全国的に知られた知る人ぞ知るスーパーなのである。店内に入ると、次々と興味をそそる品々が目に付く。特に、野菜類の品揃えが素晴らしく、食べ物に詳しい僕でも初めて目にする野菜もあった。7月~8月には、様々な北海道産トマトやミニトマトがラインナップされる。特に、夏野菜のほとんどが北海道産で、甘みの強い「紫ニンジン」や「ホワイト茄子(鷹茄子)」、レタスの王様「ブーケレタス」、食用の「フルーツほおずき」の他、山形県産「殿様だだちゃ豆」や桃にマンゴーを足したような味の「黄金桃」などもあった。また、野菜の他にも、十勝帯広らーめんの「棒らーめん」や沖縄製粉の「サーターアンダギーミックス」、小豆島の「オリーブサイダー」、スコーンには欠かせない英国の「ダブルデボンクリーム」などといったマニアックなものも。さらに、北海道恵庭市寺田牧場「みるくのアトリエ」のモッツァレアチーズや大分県湯布院温泉の有名旅館「山荘 無量塔(むらた)」の粒マスタードなどといった食材などがあるところが凄い。特に、「みるくのアトリエ」のモッツァレアチーズは、モチモチとした食感が面白く、塩コショウにエクストラバージンのオリーブオイルをかけて食べたらもう最高。いつもと違う素材を入手したいと思っているこだわりの方に、是非お勧めしたいスーパーマーケットである。なお、全国宅配や午後2時までの受付で、札幌4区(中央区、西区、手稲区、豊平区)への即日配達なども行っている。また、取り寄せてほしいものの、リクエストオーダーも可能である。(2012年8月追加)

●中央区宮の森1条9丁目3-13  地図 
電話番号:0120-202447
営業時間:10時~19時半 
定休日:日曜 
予算:「みるくのアトリエ」のモッツァレアチーズ680円、「山荘 無量塔(むらた)」の粒マスタード1050円 
最寄りのランドマーク:北海道神宮 
アクセス:中心部から北1条宮の沢通を西へ進む。左に北海道神宮の鳥居がある階段が見えたら、カーブにさしかかる手前向かい側に黄土色のマンションが見えるので、斜め右に曲がるとすぐ右側。 
お勧めポイント:全国的にも知られたスーパーマーケット

円山坂下 宮越屋珈琲 本店

 円山エリアにある北海道最大の珈琲チェーン店の本店。この円山坂下にある本店の他に、札幌市内や新 千歳空港(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照) 、さらに 東京(→ 銀座グルメバイブル・喫茶の頁を参照) などを含めて現在は計26店舗がある。
 本店の1階にはカウンター席と大きな焙煎室があり、2階にはテーブル席がある。ホットコーヒーは、「ストレート」、「ブレンド」ともに、“スタンダード”、“粗挽き(強め、普通、弱め)”、“デミタス(濃厚)”の3つのスタイルから入れ方を選ぶことができる。挽いた豆はネルドリップで丁寧に落とされ、それを供するカップの種類も豊富だ。しかしながら、香りを楽しむ珈琲店であるにもかかわらず、店内が禁煙でないのが残念である。
 今回、本店と札幌駅パセオ店で購入できた珈琲豆の全てを味わってみたので、この中から僕のお勧めを紹介したい。試したブレンドは、「フレンチ」、「マイルド」、「ヨーロピアン」、「ソフト」、「イタリアン」、「カントリー」などの6種類、ストレートは9種類である。
 ブレンドの一押しは「イタリアンブレンド」。杏仁のように妖艶かつフルーティーな香りと長時間続く余韻。そして、ハイローストが醸し出す絶妙な苦み。ハイローストなのでほとんど酸は感じないが、それでもバランスはいい。もう一つのお勧めは「フレンチブレンド」。華やかな香りとほんのりとした甘み。ダークチョコを思わせるようなカカオの余韻。さらに、「ヨーロピアンブレンド」も、ファーストアタックがほんのり甘く、桃のような様なフルーツ香と絶妙な酸味と苦み。まさにブレンドのお手本とも言うべきバランスがいい。
 ストレートの一押しは「グアテマラ」。重厚感のあるフルーツ香。酸も少なく、ハイローストによる苦みも絶妙。このポテンシャルを引き出すには、通常の1.5倍くらいの濃めに抽出するのがお勧め。もう一つお勧めするなら「コスタリカ」。口に含むと甘く、杏仁のようなフレーバーが押し寄せ、アフターが長く続く。ハイローストながら苦みや酸味のバランスがとても良い。(2015年4月追加)

中央区南2条西28丁目1  
電話番号:011-641-7277
定休日:無休
営業時間:10時〜24時
予算:イタリアンブレンド500円、グアテマラ450円/各100g
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅6番出口をでて、「マルヤマクラス」前の大通を通って円山公園へ向かう。「ケンタッキーフライドチキン」の交差点を左折し、すぐに南1条(裏参道)を右折するとすぐ(札幌リラベル教会の隣)。
最寄りのランドマーク:マルヤマクラス、札幌リラベル教会
お勧めポイント:ハイロースト系が美味しい自家焙煎の珈琲店

ガラスケースの奥に見えるのが、広い焙煎室

2階へ上がる階段

1階カウンター席

「チョコブラウニー」はまあまあ。「チーズケーキ」の方が美味しい。

この日購入した珈琲豆

丸美珈琲店 大通本店

 2003年にドイツのケルンで開かれた「ワールドカップテイスターズチャンピオンシップ」で第3位となった後藤さんがオーナーのコーヒー店。店内は右側にカフェが、そして左側にはコーヒー豆や器具、焼き菓子などを販売するショップがある。店内は天井が高く開放感があり、純喫茶店のようなクラシックな趣のインテリア。
 今回、数ヶ月間かけて冬〜春に販売されていたコーヒー豆のほとんど(コンテスト入賞豆などの特別な豆を除く)を試してみた。その結果、僕が一押しのコーヒー豆は5つ。まずは、この店を代表する「丸美ブレンド」。グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルを用いたブレンドである。ブルーマウンテンのような適度な酸味と果実香のハーモニーが素晴らしく、アフターも十分感じられる。「ホンジュラス・サンティアゴ プリングラ・ラ・サバナ農園」は、口に含むとフルーティーな香りが口いっぱいに広がる。そのため、しっかりとした酸味も然程気にならなく、むしろ甘みさえ感じられる。完璧とまでは言えないが僕好みの味である。「エルサルバドル・アラドナ農園」は、口に含むと柔らかい酸味とフルーツ香が一気に広がる。カカオ香も感じられるが、全体的にはスッキリとしていてアフターはそれほど強くなく、酸味が好きな方にはかなりお勧めである。「エクアドル・セルビオ パルド」は、柔らかな酸味とフルーツ香が特徴。突出したところがないものの、ブルーマウンテンのような絶妙なバランス。ベストパナマ2012年ナチュラル部門第4位の「パナマ・ロス ラホネス農園」は、これまで味わったことのないような複雑な香りがする。ほんのりと品のある酸に、パンや桃、トロピカルフルーツ、ナッツ、カカオなどの香りが重なり合うように感じられる逸品。
 さらに一押しではないが、比較的お勧めできるのは3つある。「ケニア」は初めにスッキリとした酸味を感じ、アフターは短いものの、桃や柑橘系のような香りが広がる。「マンデリン・ゲガラン農協」は、溢れるフルーツ香とカカオの風味が特徴で、スッキリと柔らかい酸味が感じられる。「コロンビア・パレスティナ」は、力強い香りと程よい酸味、フルーツ香などが感じられ、強烈なインパクトこそないがバランスが良くていい。
 この店では焼き菓子も販売しており、これもなかなか悪くない。人気の「カナダ産メープルシロップのフィナンシェ」は、シットリとしていてメープルシロップとバターの香りがいい。表面のアーモンドとメープルシュガーバニラのカリッとした食感が何とも言えない。しかしながら、僕の1番のお勧めは「メープルシュガーのガレット」である。パイのような香ばしさと、甘さ控えめな生地とカーシュナッツのホロッと崩れる食感が何とも言えない。
 この本店では 「工房 横井珈琲(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 同様に、スタッフによる珈琲教室(受講料1500円)も開催している。「丸井今井 札幌本店」の地下食料品売り場にも販売店があり、こちらの方がコンテスト豆などを含めた豆の種類が本店よりも多い。ちなみに、専門学校の講師などで多忙な店主の後藤さんは、いつも店にいるわけではないようだ。(2014年5月追加)

中央区南1条西1丁目2番地  
電話番号:011-207-1103
定休日:無休
営業時間:【月曜〜土曜】8時〜20時、【日曜・祝日】10時〜19時
予算:丸美ブレンド(100g)540円
アクセス:地下鉄大通駅・32番出口を出て左折する。すぐに南1条通りの交差点を左折し、「縁」を過ぎたらすぐ左側。大通駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:札幌丸井今井本店・大通別館
お勧めポイント:世界大会入賞経験を持つ店主が営むコーヒー店

佐藤珈琲

 宮の森の住宅街にある素敵なカフェ。店内はロフトのようにガランとしており、大きなTANNOYのスピーカーから流れるクラッシック音楽とウッディなインテリアが大人の雰囲気を醸し出している。自家焙煎されたコーヒーは、どれも香り高く美味しい。特に、深入りのストロングタイプコーヒー「胡桃」は、複雑な香りがよくお勧めである。しかし、僕がこの店に惹かれるのは、コーヒーだけでなく、デザートが他のカフェとは比較にならないくらい美味しいことである。特に、ラズベリーソースがかかった「レアチーズケーキ」は、デザート専門店と間違うくらいの美味しさ。他に「ティラミス」も悪くない。これで禁煙であれば、行きつけの店にしたいくらいの魅力的な店だ。(2013年11月更新)

中央区宮の森1条6丁目5-15 宮の森ビル1階  
電話番号: 011-688-6697 
営業時間:10時~19時(土日・祝日は10時~21時) 
定休日:不定休 
予算:胡桃500円、レアチーズ(飲み物+)200 
アクセス:地下鉄東西線・西28丁目駅2番出口を出て左(西)方向へ。右に「東光ストア」、左に「セイコマート」を見ながら進み、しばらく行くと、道がやや右側にカーブし、Y字路の信号が見えるので、その角。西28丁目駅から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:東光ストア 
お勧めポイント:コーヒーもスイーツも美味しい

ファビュラス FAbULOUS

 大通バスセンター近くにあるリノベーションカフェ。この店の最大の売りはハイセンスなインテリアとバラエティに富んだフードメニュー。前は倉庫だったのだろうか?店内は天井が高く、ロフトのような独特の雰囲気。家具も新しく統一性のあるものではなく、中古家具やアンティーク家具を使用しているため、全てバラバラで味わいがある。また、店の奥には食器や洋服、版画などを販売するショップも併設されている。 
 コーヒーなどのドリンク類は種類が豊富で味もそれ程悪くはないが、お勧めと言うほどのレベルではない。一方、スイーツやパスタなどのフードメニューはお勧めである。スイーツのお勧めは、サッパリとしていながらコクがある「ベイクドチーズケーキ」とシットリとした「生ショコラ」。フードメニューのお勧めは、「ジェノベーゼパスタミートソースがけ」と「旬野菜のキッシュ」。特に「旬野菜のキッシュ」は、生地がサクッとしていて卵とチーズの香りがいい。店のお勧めの「ラム肉と野菜の洋風グリルライス」は味自体は美味しいものの、肉が固くて微妙だ。もう一つのお勧めの新メニュー「熟成ビーフシチュー」もごく普通でむしろ「ファビュラス熟成ハヤシライス」の方が良かった。さらに、かつて人気のあった「アメリケーヌ海老カレー」は現在はやっていないようだ。 
 人気店のため、ランチタイムはかなり混み合うが、その時間帯を除けば比較的入りやすい。それにしても居心地が良く、ついつい長居してしまいそうな素敵なカフェである(2013年7月追加)。

中央区南1条東2丁目3-1 NKCビル1階  
電話番号:011-271-0310
定休日:無休 
営業時間:11時〜23時 
予算:ベイクドチーズケーキ540円、旬野菜のキッシュ540円 
アクセス:地下鉄東西線・バスセンター前駅3番出口を出て、大通を「札幌テレビ塔」や「大通バスセンター」と反対方向へ進む。最初の信号を右折するとすぐ右側。バスセンター前駅より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:札幌テレビ塔、大通バスセンター 
お勧めポイント:ハイセンスなインテリアのロフト風カフェ

 
 

森彦、アトリエモリヒコ

 札幌のカフェの中でも今や指折りの有名店となった「森彦」は、現在7店舗からなる。円山公園近くの本店「森彦」は、古民家を利用した独特の雰囲気。雑貨店が併設された南一条電車通り沿いの2号店「アトリエモリヒコ」は、スタイリッシュでアクセスの良さが魅力。これら2店舗とコンセプトが異なるサッポロファクトリー前の3号店「D×M」は、ドーナッツの香りが立ちこめるカフェプレス式コーヒー(エスプレッソやカフェラテなど)がメインのロフト風カフェ。
 「D×M」以外のホットコーヒーは基本的にネルドリップで供され、特に深煎りのブレンド「フレンチ」は、香り、コク、苦み、酸味のバランスが際立っていて美味しい。浅煎りブレンドの「マイルド」や人気の「深モカ」よりもお勧めだ。ケーキなどのデザート類は「D×M」のパティシエが作っているとのことだが、中でもチーズケーキ「ガトーフロマージュ」は、甘さが抑えられてコーヒーとの相性がいい。3店舗の中でも、4台の駐車場がある「アトリエモリヒコ」は比較的空いていて便利。「D×M」のドーナッツは、パンタイプとケーキタイプの2種類があり、ミスタードーナッツよりも生地の密度が高い。お勧めは、アマンダ、マメ、ベリー、マラケシュ。

●森彦 本店   
中央区南2条西26丁目2-18 
電話番号:011-622-8880
営業時間:【平日・祝日】11時〜21時、【土曜・日曜】10時〜21時半
定休日:無休
予算:ブレンド(フレンチ:カップ)550円、ガトーフロマージュ400円(ケーキとセットでコーヒーは50円引きとなるが、土日祝日にセットにすると、コーヒーはフレンチとマイルドの2種しか選べない) 
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て、南の裏参道側へ進む。少し右へずれながら南へ向かう道を進み、T字路を過ぎると正面にマンション見え、一見行き止まりに思える交差点を右折。細い道を進むと右側に見える赤い屋根の白い一軒屋。地下鉄東西線円山公園駅から徒歩5分。

coffee square do

 薄野のはずれにひっそりと佇むコーヒー店。やや暗めで落ち着いた雰囲気の店内は、この辺りの店とは思えない良い感じ。豆は自家焙煎でなく、宮越屋の豆を使用している。僕の好みはストロングタイプの「フレンチブレンド」だが、ネルドリップで抽出される日替わりのストレートコーヒーも香り高く旨い。何より、自家製ケーキが充実している点がいい。敢えて欠点を言えば、タバコを吸う客が多いのと換気が悪いこと。できれば禁煙にしてほしいなあ。

中央区南8条西1丁目3-28   
ハビターエイトビル1階 
電話番号:011-521-4225
営業時間:11時~23時 
定休日:無休(年始を除く) 
予算: フレンチブレンド550円 
アクセス:地下鉄南北線中島公園駅1番出口を出て、ローソン側へ信号を渡る。渡ったら右方向へ進み、「アートホテル」前の信号をホテル側に渡ってホテル奥の通りへ左折すると次の角。地下鉄南北線中島公園駅から徒歩6分。

セ・ボー・エ・ボン C'est BO et BON

 2016年9月にオープンしたスイーツ店。西25丁目通りの裏通りに面したマンションの1階にあるため、偶然通りがかるということはまずない店だ。また、駐車場はあるものの、冬期は道幅が極めて狭く、車で行くのに躊躇してしまうかもしれない。
 店の前の駐車場に駐め、ドアを開けると、そこは白を基調とした明るい店内。透明なガラスケースの中には色鮮やかなケーキやマカロン、そしてケースの上にはクロワッサンやブリオッシュなどの美しいパンが並ぶ。
 聞くところによると、オーナーパティシエである藤井さんは北見出身で、東京・青山の 「ピエール・エルメ パリ(https://www.pierreherme.co.jp)」 でスーシェフをしていたという。マカロンで有名な「ピエール・エルメ パリ」はフランスを代表する洋菓子店であり、フランス以外では日本を中心に世界展開している。「ピエール・エルメ パリ」と同様に、この店のマカロンも美味しいといえば美味しいが、僕のお勧めと言うほどのものではない。また、ケーキはどれも洗練はされてはいるものの、味の重層感がバラバラで調和していないので、こちらもお勧めではない。お勧めは、4種類あるクロワッサンのうちの「クロワッサン」と「クロワッサン・ショコラ」。この店のクロワッサンは外がカリッとしていて、かむと口の中に芳醇なバターの香りが広がる。このレベルのクロワッサンは、北海道では小樽の忍路にある 「Aigues vivesエグ・ヴィヴ(→ その他北海道の旨い店・小樽市を参照)」と、真狩村にある「ブーランジェリー ジンBoulangerie JIN(→ その他北海道の旨い店・真狩村を参照)」でしか味わったことがないくらい素晴らしい。もしも、クロワッサンだけで評価するなら3つ星店にしたいくらいの美味しさ。しかしながら、クロワッサンはこの店の人気アイテムなので、もしも確実に購入したければ、開店間もない午前中に訪れたい。さらに、もう一つお勧めしたいのが「ガレット・デ・ロワ」。クロワッサン同様、パイ生地がサクサクしており、スイートポテトのような優しいアーモンドクリームが甘過ぎず美味しい。(2017年1月追加)

中央区南7条西24丁目2−3 カルムマルヤマ1階  
電話番号:011-213-1065
定休日:火曜
営業時間:10時〜19時
予算:クロワッサン200円、ガレット・デ・ロワ(ワンホール)2500円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」、「信広寺」を過ぎると、左に「セイコーマート」が見えるのでその手前の信号を左折し、そして1つ目の交差点を右折すると右に見えるマンションの1階
最寄りのランドマーク:信広寺、セイコーマート旭ヶ丘店
お勧めポイント:ピエール・エルメ出身のパティシエが作る札幌ナンバーワンのクロワッサン

このマンションの1階です ココです 白を基調とした明るい店内 透明なガラスケースに入った色鮮やかなケーキやマカロン、そしてケースの上にはクロワッサンやブリオッシュなどの美しいパンが並ぶ お勧めの「クロワッサン」 外がカリッとしていて、かむと口の中に芳醇なバターの香りが広がる。このレベルのクロワッサンは、北海道では小樽の忍路にある「Aigues vivesエグ・ヴィヴ」や、真狩村にある「ブーランジェリー ジンBoulangerie JIN」でしか味わったことがないくらい素晴らしい。もしも、クロワッサンだけで評価するなら3つ星店にしたいくらいの美味しさ もう一つのお勧め「クロワッサン・ショコラ」 「クロワッサン・シュクレ」 ソーセージ入りの「クロワッサン・ソーシソン」 さらに、もう一つお勧めしたいのが「ガレット・デ・ロワ」 クロワッサン同様、パイ生地がサクサクしており、スイートポテトのような優しいアーモンドクリームが甘過ぎず美味しい マカロン全種類と「マドレーヌ」、「マドレーヌ・ミエル・エ・シトロン」。「ピエール・エルメ パリ」と同様、この店のマカロンも美味しいといえば美味しいが、僕のお勧めと言うほどのものではない クリスマスの名物「シュトーレン」 「Aigues vivesエグ・ヴィヴ」のシュトーレンのように、もう少し生地の美味しさを出してくれれば完璧なのだが・・・ 「ミルフィーユ・タヒチ」は、クリームがパイの美味しさを生かし切れていない キャラメル風味のクリームを使った「ミルフィーユ・エビス・フランボワーズ」もバランス悪し 熊本産の和栗を使った「モンブラン熊本」 和栗を生かすにはもっとシンプルで良いのでは? 「タルト・カフェ みちみち」 バルサミコバニラクリームとドライフルーツジュレの「モデナ」は微妙な味 「クレーム・キャラメル」 チョコレート・トリフのように濃厚な「アンタンス」も味のバランスが微妙 「ロン・サカバ」 「サバラン」や「ババ」のようなラム酒が効いたケーキだが、この種のケーキにしては意外と洗練された味がする 「シャン・ドウ・ラ・ネージュ・ケベック」は、メープルシロップベースの味に、ナッツ、ドライフルーツが入っている 「ノーブル」はカルダモン風味のクリームをのせたチョコケーキ 

ジェラテリア クレメリーチェ

 栃木県の「Gelateria 伊達いちご園」で修業した店主が、2016年7月にオープンした人気のジェラート店。北海道の新鮮な低温殺菌牛乳と全国の厳選素材を使用し、季節ごとに16種類のフレーバーが並ぶ。店内に入ると、左にイートインスペースがあり、右側にレジとジェラートのショーケースがある。まずは、レジでお金を支払い、希望のジェラートを注文する。
 この店のジェラートは、シットリと滑らかで軽く、甘さも丁度良い。どちらかと言えば、北広島の名店 「アルトラーチェ ARTLACZÉ(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 のジェラートに近いイメージだ。
 この店の僕のお勧めは、「バナナ」と「ミルク」、「抹茶」、「フロマージュ」など。「バナナ」はバナナの濃厚さとミルクのバランスが良く、「抹茶」は香り高い。「ミルク」は想像通りの美味しさで、「バニラ」よりもピュアで良かった。「フロマージュ」は、クリームチーズのリッチな美味しさが何とも言えずクセになる。この他では、「レモンヨーグルト」はサッパリと爽やかで、夏には良いかも。「メロン」やコーヒー(名前は忘れたがエスプレッソだったかな?)は普通の美味しさで、「アールグレイ」や「チャイ」などの紅茶系はやや甘めだ。プラス50円の「ピスタチオ(ピスタッキオ)」はやや塩辛く、バランスが悪かった。
 ちなみに、この店では日本初となる「チョコレート・ディスペンサー」を売りにしている。要するに、蛇口からトロトロのチョコレートが流れ落ちる循環型の器械で、ビュッフェ(バイキング)でよく見かけるチョコレートファウンテンの改良版のようなもの。これをアイスクリームにかけてトッピングするわけだが、ジェラートそのものが美味しいだけにこれは不要だと思う。(2016年8月追加)

中央区南7条西25-3-1  
電話番号:011-200-999
定休日:木曜(祝日の 場合は営業)
営業時間:11時〜21時
予算:デュオ(2種)450円、トリオ(3種)500円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」、「信広寺」を過ぎると、左に「セイコーマート」が見えるので、その向かいの建物(つぼみ幼稚園の隣)
最寄りのランドマーク:信広寺、つぼみ幼稚園
お勧めポイント:南円山の美味しいジェラート店

西25丁目の通り沿いにありますここです入口を入って左側にあるイートインスペース右側にレジとジェラートのショーケースがあります本日のジェラートはこんな感じこれが日本初というチョコレート・ディスペンサー。蛇口からトロトロのチョコレートが流れっぱなしになっている循環型のマシンです

パンの店 アンジュ

 電車通りから少し入ったところにあるかわいらしいパン屋さん。この店はかつて札幌グルメバイブルに3つ星で掲載されていた店であるが、その後の改訂で取材する機会がなく、そのまま未掲載でいた店である。
 この店の人気はハード系パンで、とりわけ「バゲット」が人気である。以前取材したときには、外がカリッと香ばしい小麦の香りがして、中がシットリとモチモチした「バゲット」という風に表現した。しかし、今回改めて何度か食してみると、小麦粉を変えたのか?まず小麦が以前ほど香らず、モチッとした感じもそれ程感じられなかった。オーブンで温めてみても同様で、少しガッカリ。とは言っても一定レベル以上の美味しいパンであることには変わりない。
 僕のお勧めは「バタール」と全粒粉を使った小さめの「スコーン」。「バタール」と「バゲット」は基本的に同じハード系パンだが、「バゲット」は細く長いため、外のカリカリ感とした食感と小麦の香りを楽しみたい方向け。ズングリとした「バタール」は、モチモチした食感を楽しみたい方向けである。「スコーン」は、「プレーンスコーン」と「チョコスコーン」の2種類があるが、「プレーンスコーン」の方がお勧め。外がカリッと中がサックリシットリしていて、粒々の全粒粉の香りが感じられる。甘さも丁度良く、このレベルのスコーンには中々出会えない。「クロワッサン」もカリッとしてバターの香り豊かで美味しい。「パン・オ・オランジュ」は、クロワッサン生地の上にクッキー生地が載せられ、バターの香りとクッキー生地の歯ごたえが何ともいい。「ヌスボーゲン」はギザギザの奇妙な形をしたパンで、「パン・オ・オランジュ」より更に多くのクッキー生地が載っており、クロワッサン生地にヘーゼルナッツペーストが入っていてとても美味しい。2種類ある「リュスティック」は、どちらもカリッと香ばしくて深い味わいがある。「バターロール・レザン」は、まさにバターロールの王道を行くシットリ感とソフトタッチが何とも言えない。しかしながら、ネットで評判のアルザス地方のリング状パン「クグロフ」は普通で、特にコメントするほどのものではない。
 ちなみに、この店の最大の欠点は、店主1人で焼いているためか、全ての商品が一同に揃う時間帯がないことである。つまり、時間帯を選んで行かないと希望のパンを買えないのである。店員によると、人気の「バタール」や「バゲット」は、15時半〜16時頃に焼き上がるので、購入したい方は電話予約して夕方に来店すれば良いとのこと。また、ネット情報によると、午前中にクロワッサンやスコーン、昼過ぎに食パン、タルトなど、夕方に惣菜パンやバゲットやバタールが焼き上がるそうである。(2014年12月追加)

中央区南19条西14-2-7 仲通り南向き  
電話番号:011-563-0083
定休日:日曜・祝日
営業時間:9時〜19時頃(売切れ 次第閉店)
予算:バタール270円、バゲット270円、プレーンスコーン108円
アクセス:市電・ロープウェイ入口電停から徒歩1分
最寄りのランドマーク:市電・ロープウェイ入口電停
お勧めポイント:ハード系パンが人気の有名店

お勧めのバタール

リュスティック

バターロール・レザン

バゲット

ブーランジェリー カキザワ

 STVの近くにある小さなパン屋で、以前は「リヨンドール カキザワ」と名乗っていた店である。先月、「メルキュールホテル札幌」で食事をしたときに、出できたパンがとても美味しかったので「自家製ですか?」と尋ねてみると、実はこの店から購入しているとのこと。
 早速伺ってみると、失礼ながら、外観や店内の様子からは決して本格的で美味しいパン屋とは思えないような雰囲気。また、調理パンなども揃っていて、商店街などにありがちなパン屋なのである。しかしながら実際に食してみると、特に天然酵母と道産小麦を使ったハード系パンの出来が素晴らしく、それぞれが実に個性的な味わいなのである。例えば、昔風の呼び名で表示されている「フランスパン(バゲット)」は、天然酵母に由来するほんのりと酸味があり、実に小麦らしい心地よい香りがする。食べる前に軽くトースターで温め、バターを塗って食べると美味しい。
 中でも僕の一押しは「フロマージュ ブロード」と「ベーコン エピ」、「クルミ・レーズン・チーズ」、「スモークチーズ」など。「フロマージュ ブロード」はドライレーズンとカマンベールチーズが入った楕円形のハード系パンで、とても濃厚な味。「ベーコン エピ」は6つのポーションが繋がったハード系パンで、ベーコンとコショウの香りが食欲をそそり、噛めば噛むほど旨味が増す美味しさ。「クルミ・レーズン・チーズ」は四角い小ぶりのパンで、中の生地がフワッと柔らかくクリーミーなチーズとよく合う。「スモークチーズ」は香ばしいチーズの香りのハード系パンで、後からジンワリと美味しさがこみ上げてくる。
 調理パンは特に際立って美味しいものはないが、「ムーントースト」だけはかなりお勧めだ。食パンに目玉焼きをのせて焼いたありそうでなかった調理パンで、耳の部分がカリッとしていてマヨネーズ風味もベストマッチ。更に追加するとすれば、オレンジピールの香りがいい「オレンジピール・クランベリーとチーズパン」や焼きチーズの香りが良いハード系パン「チーズフランス」など。また、変わり種では、中に道産黒豆と餅が入った「塩豆大福」やマヨネーズゴボウが入った「ゴボウサラダチーズ」などもある。これらに対し、黒パンなどのライ麦系パンやシフォンケーキなどはイマイチで、お勧めできない。
 見た目や雰囲気はともかく、価格も良心的で、コストパフォーマンスに優れた素晴らしいパン屋である。しかも、平日の朝は8時から営業している点もマルである。それにしても、マスコミへの露出がないせいなのか見た目の雰囲気が良くないせいかは不明だが、店はいつも閑散としている。この店のポテンシャルを考えると、もっと評価されても良い店である。(2014年3月追加)

中央区北1条西10丁目 フラッツ北1条1階  
電話番号:011-261-4741
定休日:日曜・祝日
営業時間:8時〜18時半(土曜は8時半〜18時)
予算:フロマージュ ブロード252円、ベーコン エピ210円、ムーントースト157円
アクセス:地下鉄東西線・西11丁目駅4番出口を出て右へ進む。「ロイトン札幌」や「合同庁舎」のある北1条宮の沢通を右折。「一番堂」を過ぎた信号を左折するとすぐ左側。西11丁目駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:ロイトン札幌、合同庁舎
お勧めポイント:コストパフォーマンスが抜群な街中の美味しいパン屋

ブランジェリー ラ・フォンティヌ・ドゥ・ルルド

 宮の森の高級住宅街にひっそりと店を構える小さなパン店。天然酵母「ルヴァン」を使用したフレンチスタイルにこだわって作っているという。この店の女性店主と「ブーランジェリー ジン(→ その他北海道の旨い店・道央版を参照)」の店主・神さんは、共にザ・ウィンザーホテル洞爺の「オテル・ド・カイザー」で一緒に働いていたらしい。「オテル・ド・カイザー」と言えば、クロワッサンが有名である。この店のクロワッサンは、通常のものと全粒粉の2種類がある。しかし、何れもサクッと感やバターの香りに欠け、僕のお勧めではない。むしろ、僕がおすすめしたいのは「フィグ」、「ノア・レザン」、「セモリナ」、「イタリアン」、「ブリオッシュ・ブレッサン」、「クランベリー・ヘーゼルナッツ」、「パン・ドゥ・ミ」、「ドゥ・ミ・バゲット」など。
 特に、「フィグ」はトルコ産イチジクを使ったハード系パンで、1番のお勧め。「ノア・レザン」は、クルミとレーズン入りのハード系パンで、これも香りと甘さのバランスが良かった。「セモリナ」は中が黄色のパンで、シットリとした中に小麦の旨味がある。「イタリアン」は外がビスケットのようにカリッとしていて、何とも言えないシットリとした食感が味わえる。「ブリオッシュ・ブレッサン」はフワッサクッとしていてバターの香りが口一杯に広がる。これに洋梨がのった「ブリオッシュ・ポワール」ももちろん美味しい。「クランベリー・ヘーゼルナッツ」は甘みと酸味、カリッとした食感が絶妙なハーモニーを醸し出す。「パン・ドゥ・ミ」はいわゆる食パンであるが、通常のものと全粒粉で作られたものの2種類がある。お勧めは通常の方で、外がかなりカリッと焼かれているため、切ったときのザクッとした感覚が何とも言えない。また、中もフックラとしていて美味しい。「ドゥ・ミ・バゲット」は外の皮がパリッと香ばしく風味が豊か。
 また、この店ではアルザスで修行した真狩村在住の有名コンフィチュール(ジャムのこと)職人・MASAKOさんのコンフィチュールも販売している。季節によって種類が入れ替わり、この日販売されていた「ぶどう・ナイアガラ」と「りんごとバニラ」を購入してみたが、両品ともフルーツの凝縮感が半端なく凄かった。「ぶどうのナイアガラ」は、ぶどうのジュレをそのまま食べているような瑞々しさがいい。「りんごとバニラ」は甘みと酸味が程良く、シャリシャリとしたリンゴの果肉の食感が残されている。いずれもどちらかと言えば少し甘めなので好みが分かれるかもしれないが、是非一度パンと共に味わってみてはいかがだろうか。(2013年12月 追加)

中央区宮の森4条12丁目10-1
電話番号:011-616-2320
定休日:火曜と水曜
営業時間:平日10時〜18時、土日・祝日8時半〜18時
予算:フィグ230円、ノア・レザン240円、ブリオッシュ180円
アクセス:中心部から宮の森「札幌彫刻美術館」を目指し、その先を真っ直ぐ大倉山シャンツェ方向に坂を上る。「札幌彫刻美術館」より車で2分。
最寄りのランドマーク:札幌彫刻美術館
お勧めポイント:ハード系パンが美味しい

ブーランジェリー コロン(本店)

 マンションの1階にあるスタイリッシュなベーカリーショップ。この店は東京・世田谷の「シニフィアン・シニフィエ」が経営するショップである。若きシェフ・ブーランジェである高崎氏は、「ユーハイム」が経営している銀座・赤坂「ペルティエ」、銀座・日本橋の「フォートナム・アンド・メイソン」、丸ビルの「ユーハイム・ディー・マイスター」で経験を重ね、その後「ユーハイム」時代に彼の師匠であった志賀勝栄氏が立ち上げた「シニフィアン・シニフィエ」に参加し、この店をオープンさせた。
 外壁には大きめのガラスを使用しているため、店内は明るく、外からも中を見渡すことができる。この店のパンを一言で表現するなら、非常に洗練されているということ。甘み、塩味、小麦の香り、全てが絶妙なバランスなのである。また、北海道素材にもこだわっており、もちろん小麦は北海道産小麦を100%使用している。しかも、パンは自然酵母を使用し、低温で長時間発酵させて作られているのだ。
 店内には目移りするくらい多くのパンが綺麗に並べられている。その半分以上がハード系のパンで、多くのパンは小ぶりなスモールサイズ。今回は8月に販売されていたほとんどのパンを試食してみた。その中から僕のお勧めの商品をご紹介すると、まず、甘いパンの一押しは、クリームが円やかな「山中牧場クリームパン」とブランデーが香るドーナッツのような「ほろ酔いサヴァラン」。その他に、アーモンドのサクサク感が何とも言えない「クロワッサン・ノワゼット」やオレンジピールがアクセントになっている「メロンパン」、バターの香りがリッチなブリオッシュ生地の「シュクルカスター」などもいい。さらに、パンではないがデニッシュ生地の中にキャラメルカスタードが入った「シュー coron」もお土産として最高の逸品。それ以外のパンのお勧めは、「もっちリュスティック」というモチッとしたパンで、具材はオリーブ、(函館産)枝豆、インカの目覚め(8月にはなかった)などがいい。極めつけはレーズンやクルミ、クリームチーズが入った「カンパーニュ・フリュイ」で、「もっちリュスティック」と共にワインのお供にはピッタリ。さらに、外がカリッとした「焼きカレーパン」や「2種のオリーブパン」なども悪くない。それにしても、どのパンもハズレのない美味しさで、パン好きでない僕でも全種類を試してみたいと思わせた店である。(2013年9月追加)

中央区北2条東3丁目2-4 prod.23 1階  
電話番号:011-221-5566
定休日:火曜、年末年始
営業時間:9時〜18時半
予算:シューcoron 200円、カンパーニュ・フリュイ840円(スライスした小パッケージ270円)
アクセス:JR札幌駅南口・地下鉄さっぽろ駅を出て(手稲)北5条通を東へ進む。「東急百貨店」、「ベガスベガス」、「札幌ホテル モントレ」、「アメリカ屋漁具」を過ぎた次の信号(南への一方通行)を右折し、3つ目の信号の北東角。JR札幌駅南口・地下鉄さっぽろ駅から徒歩12分。
最寄りのランドマーク:東急百貨店、ベガスベガス、札幌ホテル モントレ、アメリカ屋漁具
お勧めポイント:クリームパンやメロンパンなどの甘いパンからワインにピッタリパンまでバラエティに富んだいろいろなパンが揃っている

フルーツケーキファクトリー 総本店

 札幌に10店舗を展開するフルーツタルトの専門店。静岡から全国展開するフルーツタルトの専門店「キルフェボン」にスタイルが似ており、大きな違いと言えばタルト生地くらい。この総本店には奥にカフェが併設さてており、店内でもタルトを味わうことが出来る。フルーツタルトの値段は高めだが、店内で飲み物とセットにすれば安く。タルト1つと飲み物で700円、タルト2つと飲み物で1000円なのである。飲み物では温かい「ロイヤルミルクティー」がお勧め。決して紅茶に深みがあるわけではないが、上にのっているホイップクリームとの組み合わせが美味しい。まずは入り口近くのショーケースでタルトを選び、奥のレジで会計するする。タルトはフルーツによってカスタードクリームと生クリーム、パイ生地とタルト生地を使い分けている。特に、「チョコバナナ」や「日向夏とヨーグルトのタルト」などの季節のフルーツタルトは、レギュラータルトよりも味に変化があって美味しい。なので、例えばレギュラータルトの1番人気「いちごのタルト」を食べるなら、春限定の「福岡産あまおうのタルト」の方を選ぼう。タルトはどれも甘さを抑えたクリームが美味しいものの、生地の香りや風味がイマイチなので、ぎりぎり1つ星といった感じである。ちなみに、レギュラータルトの中では、唯一「ブルーベリーのタルト」がお勧めできない。(2013年4月追加) 

中央区南1条西4丁目  
電話番号:011-251-0311
定休日: 無休 
営業時間:10時半〜21時 
予算:ケーキ1つと飲み物のセット700円、ケーキ2つと飲み物のセット1000円 
アクセス:地下鉄・大通駅10番出口を出て反対方向の「4丁目プラザ」と「TSUTAYA」のある交差点へ向かう。「TSUTAYA」交差点を右折するとすぐ右側。地下鉄・大通駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、TSUTAYA
お勧めポイント:季節のフレッシュフルーツを使ったタルトが美味しい

HOKKAIDOミルク村
  (ミルク村SAPPORO本店)

 アイスクリーム(ソフトクリーム)とお酒のマリアージュをコンセプトにした店。かつて銀座にも支店があったが、現在は閉店してしまったので、もうここ薄野でしか味わえなくなった。ソフトクリームは凄く美味しいと言うほどのものではないが、とてもサッパリしていて、どこかしら「札幌 新倉屋本店」のソフトに似てなくもない。しかし、このサッパリ感が食べて飲んだ後に丁度良いのである。僕のお勧めは「Bセット シェルトワ」で、カップに入った ソフトクリームとお酒(蒸留酒やリキュール)が3種、そしてコーヒーとクッキーが付いてくる。ソフトクリームはもう1杯お代わり可能で、お酒の中で高価なものだけは追加料金を支払わなければならない。
 ソフトクリームに合わせるお酒は約100種類あり、追加料金を要するお酒の中には「ヘネシー・リシャール」や「レミーマルタン・ルイ13世」といった目が飛び出るほどの高価なコニャックも。僕のお勧めの酒は「どんぐり」や「テキーラ」、「ブラックベリー」などであるが、実はサービスで付いてくる「紅茶」のリキュールが最も美味しい。食べ方はまずはスプーンでソフトクリームをすくい、そこに小さなスプーンですくったお酒をかけて食べる。お酒によって味が次々と変化するため、飽きることなくいくらでも食べられ、気がつくとソフトをお代わりしているのである。ちなみに、昼からも、そして日曜日も営業している。行列が出来る人気店なので、必ず電話で予約して行くことをお勧めする。(2013年4月追加)

中央区南4条西3丁目7−1 ニュー北星ビル6階  
電話番号:011-219-6455
定休日:月曜 
営業時間:12時〜23時 
予算:Bセット シェルトワ1390円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口の階段を上り、出たら「ケンタッキーフライドチキン」とは反対方向の薄野交差点へ向かう。薄野交差点を左折すると「すしざんまい」が見えるので、その隣のビル。南北線・すすきの駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口、北海道すしざんまい 
お勧めポイント:お酒とソフトクリームのマリアージュが楽しめる店

クィーンズ ソフトクリームカフェ

 エスタの最上階にあるソフトクリーム店。この店のソフトは、小樽の近くの赤井川村にある“山中牧場”の牛乳を使用したもの。山中牧場のミルクを使用したソフトクリームは、 「札幌ミルクハウス本店(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 が有名であるが、この店のソフトもそれに負けないくらい美味しい。最もシンプルな「ソフトクリーム」がお勧めであるが、コーヒーを入れた「エスプレッソソフト」や小豆をトッピングした「あずきソフト」なども美味しい。さらに、山中牧場の牛乳も風味が良く濃厚で美味しい。しかしながら、「牧場プリン」は食感が悪くお勧めできない。もしも、同じ階にある「四川飯店」や「ら〜めん共和国」で食事を取った後に、デザートを食べたくなったら是非寄ってみては。(2013年4月追加)

中央区北5条西2丁目 エスタ10階  
電話番号:011-213-2603
定休日:無休(エスタに準ずる) 
営業時間:11時〜22時 
予算:ソフトクリーム250円(コーン、カップ)、山中牧場牛乳120円 
アクセス:JR札幌駅直結 
最寄りのランドマーク:JR札幌駅 
お勧めポイント:赤井川の山中牧場のソフトクリームが味わえる

ミッシュハウスと
     PARFAIT TERRACE

 札幌の藻岩山麓通にあるアイスクリーム店。JRの車内販売でこの店の“季節のアイスクリーム”が販売さているので、僕はいつも食べている。(3月現在は「さくらアイス」)。建物1階にアイスクリームショップ、2階には手作りパフェの専門店「PARFAIT TERRACE」がある。
 アイスクリームは1階のショップでわざわざ食べるほどではなく、お持ち帰り用や下記インターネットショップから購入出来るカップアイスでも十分美味しい。その中には「ご当地アイスグランプリ2012」で最高金賞を受賞したナッツのようなアイス「ひまわり」や甘じょっぱい「かに」などといった変わり種のアイスもある。僕のお勧めは、「PARFAIT TERRACE」で食べるこの店のアイスクリームとソフトクリームを使ったパフェ。パフェはレギュラーメニューの「アールグレイパフェ」、「抹茶パフェ」、「木イチゴのヨーグルトパフェ」、「カカオパフェ」と、月替わり(抹茶ティラミスパフェ)と期間限定(この日はレアチーズパフェ)のパフェがある。アイスクリームは含気率が低くとても滑らかで、甘さも絶妙。特に、「抹茶アイス」は抹茶の香りが高く、文句のつけようもないくらい美味しい。「アールグレイパフェ」は、上にのっているアールグレイアイスの香りが心地よく、その下にソフトクリームとゼリーが入っている。パフェのベースとなっているソフトクリームがピュアでサッパリとして美味しいだけに、どのパフェも美味しい。週末には限定の「伏見の森プレート」が登場し、アイスクリーム1種のミニパフェと手作りケーキ(この日はサクラロールケーキ)、焼き菓子、ムースやゼリーなどが2〜3種類が盛り合わせとなる。また、平日はかなり空いているが、週末はカップルや家族連れで賑わう。大通の丸井今井百貨店の地下にも支店があり、こちらでもパフェと同じようなアイスクリームとソフトの盛り合わせが頂ける。(2013年3月追加)

中央区伏見2-2-20  
電話番号:011-552-5531
定休日:月曜(祝日の場合には翌日休み) 
営業時間:【夏期】11時〜18時、【冬期】11時〜17時 半
予算:アールグレイパフェ830円、伏見の森プレート1000円 
アクセス:札幌中心部から旭ヶ丘、そして藻岩山麓通を通り、「いわ山ロープウェイ」を目指して行くと右側にある。 
最寄りのランドマーク:藻岩山麓通、もいわ山ロープウェイ 
お勧めポイント:アイスクリームとソフトクリームが美味しいパフェ専門店

バーラー ペンギン堂

 グルメバイブルでも紹介した 「またたび餃子(→ 札幌グルメバイブル・B級グルメの頁を参照)」 など、個性的な店舗を展開するオガコーポレーションの店。店名の“バーラー”とは誤植ではなく、「バー」と「パーラー」を掛け合わせた造語である。お酒を飲む人とパフェを食べる人が一緒に楽しんでほしいという新しいコンセプトの店なのである。昼間は「アイスクリーム・ペンギン堂」としてソフトクリームとジェラートのテイクアウト店、そして夜は「バーラー ペンギン堂」という2つの顔を持つ。
 入り口にはカウンター席があり、雰囲気は本当にバーのよう。客のほとんどは女性客かカップルで、深夜でもほぼ全員がパフェを食べており、2軒目、3軒目を回った“締めのパフェ”としてこの店を利用しているのである。パフェのベースとなっているのが、厳選された良質な道東産ミルクで作ったソフトクリームと自家製ジェラート。ジェラートは季節によって変わり、アイスクリームと果物を使ったソルベがある。どちらも甘さが控えめで、特に「ほうじ茶」と「メイプル」のアイスが美味しい。トッピングとしてチョコ、キャラメル、マンゴーなどのソースを追加できる。ソフトクリーム自体は濃厚な生乳の味がするので、ソフトクリーム単体として食べるよりも、昼間は「ソフトクリームとアイスのコンビ」を注文してジェラートと一緒に食べるか、夜なら「パフェ」として食べることをお勧めする。「パルフェ」は「グレープフルーツとメイプルのパルフェ」や「マンゴーとヨーグルトのパルフェ」などが美味しい。飲み物はウイスキーやブランデー、カルバドス、グラッパなどの蒸留酒の品揃えが良く、パフェと飲み物のセット「パルフェのセット」で注文すればお得。
 お勧めの食べ方は、先ずはパフェをそのまま半分くらい食し、残りのソフトクリームをスプーンにすくい、様々な蒸留酒を少しずつ垂らして食べると、ラムレーズンアイスのような味に変化し、この店の素晴らしさを余すことなく堪能できる。(2013年3月追加) 

中央区南4条西1丁目6-1左  
電話番号:011-261-2320
定休日:日曜 
営業時間:12時半〜16時45分、19時〜翌2時半 
予算:【昼】ソフトクリームとアイスのコンビ400円、【夜】パルフェのセット1360円 
アクセス:南北線すすきの駅1番出口の階段を上り、出たら「ケンタッキーフライドチキン」とは反対方向の薄野交差点へ向かう。薄野交差点を左折して直進し、「かに将軍」を過ぎ、次の信号を過ぎると左に「スガイビル(東豊線すすきの駅1番出口)」が見える。信号を渡ってさらに進み、次の小路を左折するとすぐ左側。南北線すすきの駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口、スガイビル
お勧めポイント:深夜まで美味しいパフェが食べられる

千歳鶴 酒ミュージアムの
      「酒粕ソフトクリーム」

 千歳鶴は札幌唯一の地酒。この蔵を代表する最高峰の「大吟醸 吉翔」は、僕の日本酒ベスト30に入るくらい好きなお酒。この千歳鶴の「酒ミュージアム」内で販売されている「酒粕ソフトクリーム」がまた美味しい。酒粕と言えば、どうしても甘酒を連想してしまい、ソフトクリームとしてはミスマッチなように思えるが、この店の酒粕ソフトは酒粕が入ることでむしろ味に深みが出ている。アイスミルクと言っても良いほど乳脂肪分が少なく、ジェラートのように瑞々しく甘さも絶妙なのである。向かいにある 「すみれ南3条店(→ ラーメンの頁を参照)」 で味噌ラーメンを食べた後のデザートとしても最高である。酒粕ソフトはその場でしか食べることができないが、お土産品として「酒粕アイス」がある。これは酒粕ソフトクリームを冷凍したものではなく、レシピが若干異なり、やや甘めで含気率も高い。しかし、室温で少し放置し、押して柔らかくなるタイミングで食べると結構美味しく、お土産としては僕の2つ星のお勧めである。この酒ミュージアムでしか入手できない日本酒は、「大吟醸原酒 興次右衛門」や9年熟成古酒「越冬酒」など。店内の試飲コーナーではこれら日本酒も試飲できるので、試してみてから購入するのがお勧め(有料と無料のものがある)。この他に「千歳鶴大吟醸 新酒粕」や寿みその「塩こうじの素」などのレアアイテムもある。入り口では千歳鶴の仕込み水を飲むことができる。(2012年9月追加)

中央区南3条東5丁目1  
電話番号:011-221-7570
営業時間:10時~17時 
定休日:無休
予算:酒粕ソフトクリーム300円(入場無料)
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線・大通駅1番出口(大通バスセンター)を出て創成川通を左(南)へ。2つ目の信号(二条市場手前の信号)を左折。400mほど進むと右角。地下鉄大通駅より徒歩10分 
最寄りのランドマーク:二条市場
おすすめポイント:酒粕を使った完成度の高いソフトクリーム

札幌ミルクハウス本店

 小樽近郊の赤井川村にある山中牧場の牛乳を使ったソフトクリームが味わえる。僕のお勧めは定番の「バニラソフト」。バニラソフトは天然バニラを使用しているそうだが、バニラの香りはほとんどせず、フレッシュな牛乳そのものの味わいである。それもそのはず、この店のソフトは牛乳100%で、水を一滴も加えていないのである。その他のお勧めは、バニラソフトにマンゴーソースを加えた「マンゴーサンデー」や、ハーシーチョコソースをかけた「チョコサンデー」。もしも、その場で食べずにテイクアウトしたい場合には、冷凍ソフトがお勧め。冷凍ソフトには「バニラ」、「カフェオレ」、「チョコサンデー」、「イチゴサンデー」の4種類(下記通販ではこの他に「白いチーズ」も)がある。「プレミアムアイスクリーム」なるものも販売しているが、サッパリとしたミルク感のある冷凍ソフトの方が圧倒的にいい。お土産として、あるいは道外へのお中元ギフトとしても最適である。但し、冷凍して長期保存すると粒子が粗くなって舌触りが悪くなるので、到着後早めに食べるのがお勧め。また、食べ方は冷蔵庫で30~40分解凍するか、室温で溶かし、容器を押して柔らかくなったのを確認してから食べよう。
 息子さんがやっているインターヴィレッジ内の「札幌ミルクハウス大曲店」もあるので、 恵庭や北広島近郊の方はそちらが便利。本店では山中牧場の瓶牛乳も販売しており、値段は張るがこちらもお勧めである。  
(2012年9月更新)

中央区大通西17丁目2-38   
電話番号:011-642-2264
営業時間:11時~18時 
定休日:月曜(祝日の場合には火曜日)
予算:バニラシングル280円、バニラワッフル330円、マンゴーサンデー400円、冷凍ソフトクリーム(バニラ)280円 
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅4番出口を出て右へ。信号を右折するとすぐ右側。西18丁目駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:地下鉄西18丁目駅
お勧めポイント:赤井川村にある山中牧場の牛乳を使ったソフトクリームが味わえる店

BARNES

 円山テニスコート向かいにあった人気のソフトクリームカフェが、今年2016年6月に移転してリニューアルオープンした。この場所はたしか蕎麦店「デナリ」があった「浄國寺」の駐車場である。店内に入ると、オーソドックスな喫茶店風だった前店とは異なり、今風のロハスカフェのような雰囲気だ。
 この店は女性店主がやっており、僕のお勧めはテイクアウトできる「濃厚ミルクソフトクリーム」。まるでショートケーキのクリームのように滑らかでコクがあり、 デル・レイ銀座店の「クレーム・ド・ショコラ(→ 銀座グルメバイブル、スイーツの頁を参照) 」 を彷彿させる味わい。それでいて後味もくどくなく、僅かに塩分を感じる。恐らく、よほど使用している原材料を厳選しているのであろう。北海道のソフトクリームはどちらかというと、ミルク味を前面に出したサッパリ系牛乳ソフトが多いだけに、この店のオリジナリティは際立っている。
 ソフトクリームはレギュラーの「濃厚ミルク」と「季節のソフト」の2種類があり、値段はコーンの種類(カップとサクサクコーンは320円、シュガーコーンは340円、ワッフルコーンはソフトクリームの量が1.5倍で420円)によって異なる。ちなみに、「キッズソフトクリーム」というカップに少量のソフトクリームに、コーンフレークやワッフルバーがトッピングされたソフトもある。(2016年8月更新)

中央区宮の森4条10-4-16 地図 
電話番号: 011-621-2580
営業時間:10時~18時(17時40分〜テイクアウトのみ) 
定休日:火曜日(臨時休業あり)
予算:濃厚ミルクソフトクリーム350円(通常のコーン)、キッズ ソフトクリーム350円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅3番出口を出て、西28丁目の環状通を右折。「富士メガネ」、「すし善本店」を過ぎ、北1条宮の沢通の信号を左折して西へ向かう。「スターバックスコーヒー」、「北海道神宮」、「ケンタッキーフライドチキン」、「宮の森フランセス」、「ココス」を過ぎ、道を下ると右側の「浄國寺」の駐車場内にある。円山公園駅から徒歩20分
最寄りのランドマーク:宮の森フランセス、浄國寺
お勧めポイント:ショートケーキのクリームのように滑らかな濃厚系ソフトクリーム

この駐車場にあるチョコレート色の建物浄國寺の駐車場内のようですこれが入口中のインテリアはシンプルかつモダンですコーンのメニュー7月はレギュラーの「濃厚ミルク」と月替わりの「アプリマクチョコレート」ペルーのアプリマク産カカオマスを使って作ったというチョコレートソフトは、ほんのりとした酸味と芳醇なカカオの香りがいい「濃厚ミルク」は、ショートケーキのクリームをなめているように滑らか

ショコラティエ・マサール

 2007年度版で最後まで載せるかどうか迷い、結局掲載しなかったが、最近何回かに分けてほぼ全てのケーキを食べてみた。その結果、飛び抜けたケーキこそないものの、どれもかなりのハイレベルで、前回なぜ載せなかったのか?と思ったほど。僕がスイーツ店を選ぶ基準として、店の商品の半分くらいが美味しければ合格としているが、今回食べたケーキのうち、実に2/3以上が美味しかった。最高級チョコレートを使ったビターな「マリアテレサ」、フランボワーズのジュレとピスタチオのクリームの「フレポワ」、日高産フレッシュチーズとフランボワーズが爽やかな「フロマージュ」、アールグレイのブリュレの「マリー」、サクサクな食感のチョコが美味しい「F.ポワン」などがお勧め。電子レンジで温めて食べる冷凍フォンダンショコラ「ショコラショー」は、お土産としても家庭での保存用デザートとしてもいい。デニッシュも標準以上の出来。なお、本店にはカフェが併設されており、JR札幌駅パセオ(JR札幌駅の北海道新幹線工事に伴い、現在休業中)と札幌三越と千歳空港に支店がある。

中央区南11条西18丁目1-30   
電話番号:011-551-7001
営業時間:10時~20時  
定休日:火曜日 
アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅の1番出口を出て、西20丁目の交差点をホンマ矯正歯科の方に渡る。西20丁目通りを南に向かい、南11条角のMITSUIガソリンスタンドが見えたら、その手前左側にある。徒歩15分。

Monic モニク

 注意して探さなければ通り過ぎてしまうほどのひっそりとした佇まい。女性パティシィエが作るケーキは、日替わりで10種類くらいとかなり少なめ。ケーキは、どれもプロっぽさを感じさせないホームメイドタイプのケーキ。基本的にはタルト中心の品揃えだが、一押しはフランボワーズソースをかけて食べる「洋なしのシャルロット」。「ブルーベリーのクリームタルト」や「チーズケーキ」などもいい。ケーキは季節によって変わるので、また食べたいと思っても同じケーキに出会えないことも。また、夕方には売り切れとなってしまうので、買うなら昼に行くべき。

中央区南2条西25丁目1-21   
電話番号:011-611-7540
営業時間:12時~18時  
定休日:月曜日、火曜日(水曜日はオーダーメイドの日) 
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て、南の裏参道側へ進む。少し右へずれて南へ向かう通りを進むとすぐ左側。徒歩2分。

パティスリーSHIIYA

 ショコラティエ・マサール出身のパティシエ椎谷さんの店。店内にはタルトや焼き菓子がたくさん並んでいるのでそちらに目が行ってしまいがちだが、ムース系ケーキが秀でている。とくにフレッシュなムースの中に苺を閉じ込めた「フロマージュブラン」、アプリコットを閉じ込めた「ポーテ・ダブリコ」がお勧め。他にティラミス風の「ドウスール」、バニラビーンズとココナッツ風味の「フランボワジェ」、チョコ系の「タルトショコラフォンダン」もいい。カフェも併設されているので、その場で頂くことも出来る。また、店内には様々な自家製ジャムも販売されている。

中央区北5条西21丁目1-15   
電話番号:011-611-7003
営業時間:10時~20時  
定休日:水曜日、第3木曜日 
アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅の1番出口を出て、西20丁目通りを北に向かい、北5条通り交差点(マクドナルド)を左折。そして、次の交差点を北に右折してすぐ左側。徒歩15分。

キャセロール

 円山、その後JR札幌駅近くに移り、そしてこの閑静な住宅街にカフェを併設した店を開いた。ケーキは半分が季節限定の旬のものであるため、季節によって商品の半分が入れ替わる。今流行の野菜を使ったスイーツも登場する。一見垢抜けない素朴な外見とは裏腹に、どのケーキも素材の味が丁寧に上手く引き出されている。苺のショートケーキはホームメイドケーキのような柔らかいスポンジと香り高い生クリームがいい。ニセコ産のゆり根を使い、和のテイストに仕上げた「ゆりねのモンブラン」、フランボワーズソースで頂くレアチーズケーキ「フロマージュブラン」、カボチャがしっかりと香る「カボチャのティラミス」、ダークチョコの「チョコレート」などがお勧め。

中央区南13条西23丁目2-3   
電話番号: 011-596-0525 
営業時間:10時~19時  
定休日:木曜、第1・第3水曜 
アクセス:西28丁目環状通を南に進み、西友旭ヶ丘通り店、ラルズマート、マクドナルドを過ぎ、伏見啓明整形外科の交差点を右折。そして、すぐ次の角を右折したら左。 
最寄りのランドマーク:ラルズマート、マクドナルド、伏見啓明整形外科 
お勧めポイント:素材の味が上手く引き出されたホームメイドケーキ

ライプシュパイゼ

 「小樽ビール」は、「びっくりドンキー」で有名な「株式会社アレフ」が経営する本格ドイツビールのクラフトビール(地ビール)会社である。「小樽ビール」は、アンテナショップとして直営のビアパブも運営しており、現在、この札幌の「ラ イプシュパイゼ」と小樽の「小樽倉庫 No.1」の2店舗を展 開している。
 店名となっている「ライプシュパイゼ」とは、ドイツ語で好きな食べ物という意味。その名の通り、つまみとなる食べ物もこの種のビアホールとしてはとても美味しいのである。例えば、ソーセージなどはドイツのソーセージ職人が作った物を使用しており、ドイツで流行っている「カリーブースト」まであった。特に、ビールとよく合うのは薄いピザのような「トスターダ」。メキシカン、イタリアン、メキシカンを辛くしたファヒター、シシリアンの4種類があるが、モッツアレラチーズとアンチョビが入った「シシリアン」が良かった。じっくりと焼き上げられた名物の「ロテサリーチキン」は、ドイツ風に仕上げるために、隠し味に小樽ビール「ドンケル」をかけているそうだ。また、未だ食べていないが、柔らかな「ブレッツェル」もとてもビールに合うという。
 この店で飲める樽生ビールは「ピルスナー」、「ドンケル」、「ヴァイス」、「季節のビール」の計4種類。この他に2種類のノンアルコールビールもある。ビールのサイズは小(300ml・480円)、中(500ml・630円)、大(1000ml・1260円)で、値段はちょっと高めだ。なので、よほどお酒が弱くない限りお勧めは2000円の2時間飲み放題である。どのビールもドイツ人のブラウマイスターであるヨハネス・ブラウン氏が造っている本物のドイツビール。他の地域のクラフトビールと違って味に全くブレがなく、輪郭がくっきりとした香りが素晴らしい。「小樽ビール」には、小樽ビールファンの会である「小樽ビール倶楽部(毎月第4金曜と翌週金曜の18時半〜22時半)」があり、ビールが1800円で飲むことができる。また、「小樽ビール」では札幌エリアへの無料宅配をやっており、「小樽ビール倶楽部」の会員になると、特別割引価格で購入できる。ちなみに、この「小樽ビール」の樽生は、ジンギスカンの 「結び亭(→ 札幌グルメバイブル・ジンギスカンの頁を参照)」 でも飲むことができる。(2015年5月追加)

中央区南2条西3丁目パレードビル3階  
電話番号:011-252-5807
定休日:無休
営業時間:【月〜金】17時〜23時半、【土日】12時〜23時半
予算:トスターダ・シシリアン580円
アクセス:地下鉄大通駅で下車し、地下道を通って「札幌三越」あるいは「札幌パルコ」を目指す。外に出て「札幌パルコ」の南裏の細い通りにあるビル。大通駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:札幌パルコ
お勧めポイント:小樽ビールと美味しいドイツ料理が味わえる

ドリンクメニュー

フードメニュー

「ピルスナー」小ジョッキと中ジョッキ

季節のビール・中ジョッキとドンケルの小ジョッキ

ヴァイスの小ジョッキとドンケルの小ジョッキ

これは黒ビールのようですが、ノンアルコールビールの「ブラック」です。黒糖麦芽汁のような感じでしょうか

グラッシュ シチュー (パンとサラダ付き)

シチューは味が濃いめなのでパンとよく合う

パンはフックラと香りがあっていい

ソーセージ盛り合わせ(3本)

「グルグルソーセージプレート」はジューシー

「トスターダ・シシリアン」は薄い生地が何とも美味しい

「ポークロースト ポテトとザワークラフト」ポークは火が入りすぎだが、フライドポテトの火加減は絶妙に良かった

 

ドゥ・エルミタアヂュ

 京都の 「八咫(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 の女性チーフバーテンダー・伊藤さんから教えてもらったオーセンティックバー。日本で最高齢の現役バーテンダーと言えば 「バー やまざき(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」 のオーナー・山崎さんが有名であるが、女性バーテンダーであればこの店のオーナー・中田さんであろう。実は、中田さんは「バー やまざき」の出身であり、70才になる現在も毎日シェーカーを振り続けている現役バーテンダーである。女性バーテンダーたちが目標とする憧れの人ということで、女性バーテンダーであれば必ず一度は訪れる店らしい。この新しい店に移転して20年、さらに旧店舗も含めると32年になるという。
 店内は重厚感のある雰囲気で、カウンター席の他、奥に6名まで座れるテーブル席がある。店主の他に2人の男性バーテンダーがいるが、カクテルは作っておらず、もっぱらサービスを担当している。この店のお勧めはスタンダードカクテルというより豊富なバリエーションのフルーツカクテル。さらに、チャームのカリカリのピーナッツ意外にも美味しく、思わずお替わりをしてしまうほど。客あしらいも素晴らしく、堂々の2つ星バーである。また、凛とした中田さんのシェイクや立ち振る舞いも素敵で、「バー やまざき」に勝るとも劣らない札幌の名物バーである。(2014年9月追加)

中央区南三条西4丁目 3・4ビル10階  
電話番号:011-232-5465
定休日:日曜
営業時間:18時〜翌1時
予算:チャージ1800円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、札幌駅前通を大通方面へ向かう。「カラオケ館」を過ぎ、「モスバーガー」の角を左折し、「アーバン札幌ビル」のある次の信号を右折すると右側にある。すすきの駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:アーバン札幌ビル
お勧めポイント:日本最高齢の現役女性バーテンダーがやっているオーセンティックバー

このビルの10階です

奥のテーブル席

本日のフレッシュフルーツ

女性バーテンダーの憧れ、中田さんのシェイク姿

ギムレット

サマータイム

山吹ロワイヤル

ブルーハワイだったかな〜?

マリーローランサン

本来のチャーム

美味しくてお替わりしたカリカリピーナッツ!

 

ザ・ボウ・バー the Bow Bar

 カルバドスの品揃え日本一という京都 「カルバドール(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 の店主・高山さんから教えてもらったマニアックなバー。ご夫婦でやっておられるこの店は、このビルに移転して今年で9年、開店して19年目を迎えるという蒸留酒マニア向けのバーである。まさに灯台もと暗しで、情報通の僕も教えてもらうまではこれほどの店だとは思わなかった。
 店内に入ると、入り口側にはカウンター席が、そして奥にテーブル席があり、なかなか重厚感のある雰囲気。カクテルやワインなども置いているが、この店に来たなら是非蒸留酒を飲んで頂きたい。特に、オールドヴィンテージのスコッチウィスキーやグラッパ、マール、コニャック、アルマニャックの品揃えが凄く、日本トップレベルの品揃えである。古酒を含むシングルモルトは数百種類あり、天使のようなグラッパ職人・ロマーノ・レヴィのグラッパの品揃えも圧巻である。僕がこれまで行ったことがある店の中で、この店と肩を並べる店と言えば、銀座の 「バロン Bar ON(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」 や「ブルーラベル  Blue Label 銀座(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」 、西麻布の 「エレバージュ(銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」 、京都の「カルバドール」くらいしか思い当たらないほど。店主の本間さんは年2回海外へ買い付けに行くというが、オークションものではなく、実は個人コレクションものを直接買い付けているという。100年以上を経た歴史を感じさせるもいろいろあり、マニアにとっては堪えられない店であろう。3つ星の評価でも良いが、マニアックな品揃え故の高額な値段を考えると、申し訳ないがどうしてもこのような評価となってしまう。 
 ちなみに、この店はハバナ産シガーも大型ヒュミドールにて保管されているので、シガーファンにとっても最高の店であろう。(2014年8月追加) http://www.thebowbar-sapporo.com/Menu.htm

中央区南4条西2丁目7-5 ホシビル8階  
電話番号:011-532-1212
定休日:日曜(日曜・月曜と連休の場合には日曜営業、月曜休業に)
営業時間:19時〜翌2 時、【日曜・祝日】19時〜翌0時
予算:チャージ1000円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て右へ。「薄野交番」、「ミスタードーナッツ」を過ぎ、信号を渡って「うなぎのかど屋」を過ぎた並びのビル。すすきの駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:薄野交番、ミスタードーナッツ、うなぎのかど屋
お勧めポイント:日本トップレベルのオールドヴィンテージのウィスキーやブランデーを飲むことができるバー

入り口側にある重厚感のあるカウンター席

奥のテーブル席

チャーム

オールドウィスキーはやはりチェイサーと共にストレートで頂きたい

1890年製マッカラン

1946年と1951年製マッカラン

100年もののスコッチ

DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)とルロワのマール

ルロワのマールは1947年製

100年越えです

これも100年越えです

またまた100年越えです

  

ランコントル Rencontre

 先輩の小竹先生に教えて頂いたワインバー。薄野の飲食店ビルの6階にあり、今年で9年目を迎えるそうである。店内に入ると、左にカウンター席、右に広いテーブル席があり、シックでとても落ち着いた雰囲気。ワインは他店よりも若干価格設定が高めであるが、比較的良質なワインを揃えている。メニューに載せていないワインも結構あるので、まずはソムリエの松尾さんに相談してみよう。しかし、これだけならグルメバイブルで取り上げられなかったかもしれないが、この店はワインバーでありながら、ダイニングバーのような食事もとれるのである。しかも、バーとは思えないくらいどれも美味しい。アラカルト以外にも前日の予約限定でコース料理も用意されている。チーズも一通り揃っており、食事も美味しく、雰囲気も良いという三拍子揃ったワインバーである。テーブル席は最大12〜15名まで、カウンター席を含めると最大20名までの人数に対応ができ、15名以上になると貸し切りにもできるそうだ。(2013年4月追加)

中央区南5条西5丁目 ジャパンランドビル6階  
電話番号:011-511-7789
定休日:日曜・祝日 
営業時間:18時〜翌1時15分 
予算:グラスシャンパン1000円〜、グラスワイン700円〜、チャージ500円、サービス料10%、コースは3000円から要相談 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口を出て「ラフィラ」と「札幌東急イン」の間の通りを左折。1つ目の信号を右折して50mほど進むと左角のビル。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:ラフィラ、札幌東急イン 
お勧めポイント:ワインを飲んで美味しい食事やチーズ頂けるワインバー

ザ バー ナノ

 ビルの7階の奥にある小さなオーセンティックバーである。この店のバーテンダーも同じビルの 「バー プルーフ(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」 と同様 「バー やまざき(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」出身者らしい。スタンダードカクテルはかなりのハイレベルで、とても美味しい。それだけでなく、定番カクテルを少しアレンジしたカクテルや、おもしろ素材を使った創作カクテルがいろいろあり、これが意外と美味しいのである。例えば「江丹別の青いチーズを使ったカクテル」や「ハチミツとシナモンのカクテル」、「ほうじ茶を使ったカクテル」、「三石昆布を使ったマティーニ」など、思わずどんな味?と頼んでみたくなるカクテルなのである。もちろん、フルーツカクテルも美味しく、この日頼んだ「苺をたっぷり使ったカクテル」が良かった。また、フードメニューもかなり面白く、特に北海道産のチーズの品揃えは凄い。(2013年4月追加)

中央区南3条西3丁目 都ビル7階  
電話番号:011-231-2688
定休日:日曜(連休の場合には最終日のみ定休) 
営業時間:【月曜〜木曜】17時〜翌 2時、【金曜・土曜】17時〜翌3時
予算:チャージ700円(20時まではノーチャージ) 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、ケンタッキーフライドチキンの角を右折するとすぐ左のビル。すすきの駅より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:川中スポーツ 
お勧めポイント:「バー やまざき」系でありながら創作系カクテルも楽しめるオーセンティックバー

バー プルーフ BAR PROOF

 木の扉を開けると左側にカウンター席が、そして右奥に4人用のテーブル席が2つだけという、こぢんまりとしたオーセンティックバー。バーテンダーは2人とも男性であるが、年輩の店主は 「バー やまざき(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」 出身の方である。
 スタンダードカクテルはどれもスキルが高く、外れなく美味しい。特に、フルーツカクテルがいい。さらに、ウィスキーなどの蒸留酒の品揃えも悪くない。客対応も素晴らしく、これで芳香剤のような店内の臭いを感じなければ、2つ星でも良いくらい居心地の良い店である。(2014年9月更新)

中央区南3条西3丁目 都ビル5階  
電話番号:011-231-5999
定休日:日曜 
営業時間:平日18時〜翌1時半、祝日19時〜23時 
予算:チャージ1100円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、ケンタッキーフライドチキンの角を右折するとすぐ左のビル。すすきの駅より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:川中スポーツ 
お勧めポイント:「バー やまざき」系のオーセンティックバー

バー やまざき

 古いビルの4階にあるオーセンティックバー。今年で創業55周年を迎える同店は、札幌のバーの歴史を作ってきたといっても過言でない有名店である。93才になる店主の山崎さんは、「東京會舘スタイル」受け継ぐバーテンダーであり、第一線を退いた現在も週に2日ほど店に出ているという。昭和の香り漂う重厚感のある店内は横長で、左にカウンター席が、右にテーブル席がある。この日は山崎さんは出ておらず、3人のバーテンダーがいたが、その内の1名は女性バーテンダーであった。スタンダードカクテルは、どもキレがあって美味しい。もちろん、フルーツカクテルも同様。山崎さんがいなくても、そのスピリットが受け継がれた素晴らしいバーである。(2013年4月追加)

中央区南3条西3丁目 克美ビル4階  
電話番号:011-221-7363
定休日:日曜 
営業時間:18時〜24時 
予算:チャージ1000円、サービス料10%、ギムレット1400円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、ケンタッキーフライドチキンの角を右折するとすぐ左のビル。すすきの駅より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:川中スポーツ 
お勧めポイント:札幌のバーの歴史を語る上で欠かせないオーセンティックバー

もろはく

 札幌では珍しい日本酒バー。僕の知る限り、札幌では居酒屋 「味百仙(→ 札幌グルメバイブル・居酒屋の頁を参照)」 に次いで日本酒の品揃えが良いと思う。いや、大吟醸酒だけに限って言えば、こちらの方が揃っているかもしれない。店内はバーとは思えないくらい広く、長いカウンターの他、左側には大人数にも対応できるテーブル席もある。日本酒バーと聞けば、居酒屋のようなイメージのバーを思い浮かべてしまうが、この店はオーセンティックバーのような雰囲気。雰囲気だけで言えば、 「バー リュトン(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」 「竹内(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」 などとともに雰囲気の良い店だ。しかし、フードメニューは本当に酒のあてのようなものしかないので、決して1軒目から行くような店ではなく、2軒目、3軒目で使うことをお勧めする。(2013年4月追加)

中央区南3条西6丁目1 インフィに桂和22ビル 6階  
電話番号:011-232-0689
定休日:日曜、月1回不定休 
営業時間:18時〜23時 
予算:チャージ1000円、阿波紅豆腐800円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、「すずらんビル」を過ぎ、サンクス側へ信号を渡る。更に進むと「F-45ビル」と「第4藤井ビル」があるので、信号を右折すると左のビル。すすきの駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:F-45ビル 
お勧めポイント:大吟醸の品揃えが素晴らしい日本酒バー

閉店 ブラン

 今年移転してリニューアルオープンした薄野のフレンチダイニングバー。「ブランblanc(フランス語で白)」という名のとおり、カウンター席は白を基調としたインテリア。広いガラス張りのワインカーブがあった前店とは異なり、通路に造られたワインカーブは小さめ。また、テーブル席は隣接するグループ店の中華料理「インズyinzu」との共有スペースであるため、残念ながらワインバーとしての雰囲気ではなくなってしまった。
 ワインは仏ブルゴーニュを中心とした品揃えで、中には数十万円もするクリュッグ「クロ・ダンボネ」のような高級シャンパンなどもある。最近では、ボルドーやイタリアワインも充実し、飲めるか飲めないかは不明だが、かなりのオールドヴィンテージワインも置いている。
 今年になってソムリエールの森田さんが退職し、ソムリエ不在の状況が続いているが、「IWBろまね」や「ルアンジュ・クー」のシェフを勤めた山田さんの料理は相変わらず美味しい。メニュー構成は、基本的に前・山内シェフの頃と変わっていないが、山田シェフが作る料理は、とてもダイニングバーとは思えないハイレベルな美味しさである。ワインと料理、両者のバランスがとれたワインバーなので、一次会からでも使えそうだ。
 ちなみに、店のインテリアが変わり、さらにソムリエの森田さんが抜けてソムリエ不在となったため、3つ星から一気に1つ星まで下げようかと考えたが、山田さんの美味しい料理とワインリストそのものは健在であるため、2つ星に留めることに。(2019年3月追加)
http://blanc.gallus.jp

札幌市中央区南5条西3丁目プレシャス6ビル 地下1階 
電話番号:011-513-4060
定休日:月曜
営業時間:【火曜~土曜】18時〜翌2時、【日曜・祝日】18時〜翌1時
予算:お通し代550円、グラスワイン1000円〜、田舎風パテ1520円、鮮魚のタルタル・トースト添え1620円、おまかせコース5400円(6品)、7560円(7品)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て、右の薄野交番側に向かわず、左の交差点を左折し、駅前通を南へ進む。「ROUND1」の信号を過ぎ、次の交差点を左折すると左側のビル(ROUND1の裏のビル)。地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ROUND1
お勧めポイント:美味しいフレンチが味わえるワインバー

ROUND1の裏にあるこのビルです! 地下にある店への入口は専用のもの 階段を下りると・・・ 扉が・・・ 扉を開けると長い通路がある 手前には同じグループ店である中華料理「インズyinzu」の扉がある さらに進むと奥に店の扉が・・・ 扉を開けるとカウンター席がある カウンター席横の扉を開けると、「インズyinzu」との共有スペースであるテーブル席がある テーブル席はパーティッションで仕切られた半個室 シャンパンはお手頃なものから、このような高いものまである ブルゴーニュの赤も、この様なお手頃なものから・・・ このような高級なものまであるコースメニュー メニュー(おつまみ)メニュー(前菜1)メニュー(前菜2)メニュー(メイン)メニュー(炭水化物)メニュー(チーズとデザート)この日の突き出しはジュンサイ入りの「ガスパッチョ」「富良野産ピュアホワイトの冷静ポタージュ」はトウモロコシの旨味タップリでお勧め!「鮮魚(この日はヒラメ)のタルタル トースト添え」「北海縞エビと牡蠣燻製の冷菜」「田舎風パテ(パテ・ド・カンパーニュ)」は、レバーが多めに入っていて美味しく、お勧め!メニューにはなかったこの日お勧めのジビエ「エゾ鹿肉のロースト」。左がフィレの部分、右が心臓エゾ鹿のフィレのアップエゾ鹿の心臓のアップ炭水化物は「蝦夷アワビのリゾット」は、天然キノコ(名前は忘れた)との相性が抜群だった

バーラー ペンギン堂

 グルメバイブルでも紹介した 「またたび餃子(→ 札幌グルメバイブル・B級グルメの頁を参照)」 など、個性的な店舗を展開するオガコーポレーションの店。店名の“バーラー”とは誤植ではなく、「バー」と「パーラー」を掛け合わせた造語である。お酒を飲む人とパフェを食べる人が一緒に楽しんでほしいという新しいコンセプトの店なのである。昼間は「アイスクリーム・ペンギン堂」としてソフトクリームとジェラートのテイクアウト店、そして夜は「バーラー ペンギン堂」という2つの顔を持つ。
 入り口にはカウンター席があり、雰囲気は本当にバーのよう。客のほとんどは女性客かカップルで、深夜でもほぼ全員がパフェを食べており、2軒目、3軒目を回った“締めのパフェ”としてこの店を利用しているのである。パフェのベースとなっているのが、厳選された良質な道東産ミルクで作ったソフトクリームと自家製ジェラート。ジェラートは季節によって変わり、アイスクリームと果物を使ったソルベがある。どちらも甘さが控えめで、特に「ほうじ茶」と「メイプル」のアイスが美味しい。トッピングとしてチョコ、キャラメル、マンゴーなどのソースを追加できる。ソフトクリーム自体は濃厚な生乳の味がするので、ソフトクリーム単体として食べるよりも、昼間は「ソフトクリームとアイスのコンビ」を注文してジェラートと一緒に食べるか、夜なら「パフェ」として食べることをお勧めする。「パルフェ」は「グレープフルーツとメイプルのパルフェ」や「マンゴーとヨーグルトのパルフェ」などが美味しい。飲み物はウイスキーやブランデー、カルバドス、グラッパなどの蒸留酒の品揃えが良く、パフェと飲み物のセット「パルフェのセット」で注文すればお得。お勧めの食べ方は、先ずはパフェをそのまま半分くらい食し、残りのソフトクリームをスプーンにすくい、様々な蒸留酒を少しずつ垂らして食べると、ラムレーズンアイスのような味に変化し、この店の素晴らしさを余すことなく堪能できる。(2013年3月追加) 

中央区南6条西4丁目 ホワイトビル1階(ススキノ新宿通り)  
電話番号:011-513-4060(要予約)
営業時間:18時~翌2時(日曜・祝日は翌1時まで)
定休日:月曜
予算:おまかせコース5400円、8640円(2日前の予約が必要)
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅4番出口を出て反対方向の薄野交差点側へ向かう。交差点を右折して駅前通りを南方向に向かい、「レイク」の看板が見える1つ目の信号を渡り、「味の羊ヶ丘」の角を右折するとそこが新宿通り。新宿通りの少し奥の左側にあるビル。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩4分 
最寄りのランドマーク:ススキノ新宿通り 
お勧めポイント:美味しい料理とワインが楽しめるフレンチダイニングバー

φ(ファイ)

 薄暗く怪しい路地に面した古びた一軒家。冬には小路の路面が凍り、屋根からは落雪の恐れも。しかし、それでも薄野周辺エリアで、クオリティの高いイタリアワイン飲みながら食事もしたいと思った時には、真っ先に思い浮かべてほしいダイニングバーである。
 扉を2つ開けて店内に入ると、大人の隠れ家のようなシックな雰囲気の店内。入口側にはL字型のカウンター席が9席あり、奥にテーブル席がある。ダウンライトと間接照明の使い方が秀逸で、古民家というシチュエーションも含めて、実に居心地が良い店だ。2重の扉のせいか?古い木造の一軒家にもかかわらず、冬でも足下が冷や冷やしないのもいい。また、以前は事務所として使っていた2階を後にリノベーションし、現在は2階を会員専用テーブルとして使用している(会員は現在キャンセル待ちの状態らしい)。
 かつての佐藤シェフ 「サカエ sacae(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」が独立し、料理も少し変わってきた。しかし、小樽の忍路にある超人気ブーランジェリー 「エグ・ヴィヴ Aigues Vives(→ その他北海道の旨い店・道央・小樽市を参照)」のパンは今も食べられるので、もしも入荷していたなら、是非ワインと一緒に試してみて欲しい。
 ちなみに、イタリアワインの品揃えは北海道ナンバーワンであり、ダイニングバーとしての料理も比較的充実している。店のマダム的な存在である平村さんのサービスや笑顔もとても素敵で、これで料理のクオリティが更に充実してくれば、もっと評価を上げても良い店である。なお、9時まではかなり混み合う人気店なので、予約は必須である。(2023年12月更新)

中央区南2条西5丁目30-1   
電話番号:011-219-8244(要予約)
営業時間:18時~24時(料理は22時でオーダーストップ)
定休日:水曜 
予算:北あかりのニョッキ 道産チーズソース2300円、池田牛の炭火焼きタリアータ4950円
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線・大通駅の出口から、パルコや三越のある南1西4丁目交差点へ出て、薄野方面へ向かう。西へ向かう電車通りから1本薄野側(南側)の通りを右折して西へ進む。「太陽パーキング」、「東急ステイ」、「ネストホテル」を過ぎ、「味覚園」が見えたら、「もっきりや」との間の小路を左折すると右側にある。地下鉄大通駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:南1西4丁目交差点、東急ステイ
お勧めポイント:大人の雰囲気の素敵なイタリアンダイニングバール

「味覚園」が見えたら、「もっきりや」との間の小路を左折すると・・・ 薄暗く怪しい路地が。冬には小路の路面が凍り、屋根からは落雪の恐れも 更に進むと、右側にあります ココです!扉を2つ開けて店内に入ると・・・ 大人の隠れ家のようなシックな雰囲気の店内。入口側にはL字型のカウンター席が9席ある ダウンライトと間接照明の使い方が秀逸で、古民家というシチュエーションも含めて、実に居心地が良い。カウンターの右奥にはキッチンが見える 店の奥にはテーブル席がある。 入口近くにあるワインセラー(左側) 入口近くにあるワインセラー(右側)食事メニュー(前半) 食事メニュー(後半) まずは、店のハウススプマンテであるフランチャコルタの「カ デル ボスコ キュヴェ プレステージ エディツィオーネ44 マグナム」をグラスでいただく。スッキリと淡麗なスパークリングで、食事を邪魔しない 次のグラスワインの赤は、フリーニの「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2017年」。良年だった2016年を飲んだことがあるが、2017年も負けず劣らずブドウの凝縮感が強くて美味しい。グラスワインでこのレベルのワインを飲めるとは、嬉しい! 左から、チェイサーとしての炭酸水、フランチャコルタのグラスのスプマンテ、フリーニのブルネッロ 「穴子と菊芋のフリットミスト」 カリッと揚げられていて、火の通し方はいい。しかし味付けは、よくある甘めのバルサミコソースで、香草との相性も含めて、素材を生かしているかどうかは微妙「蝦夷鮑のアルフォルノ 肝と青のりソース」。エスカルゴのようなイメージで作ったのか?チーズを含んだバターのような濃厚な味でありながら、青のりが加わることで鮑の風味が生きている。しかしながら、鮑自体の食感がありすぎで、もう少し歯切れ良く柔らかかったら完璧なのだが 白トリュフの季節だったので、「白トリュフのリゾット」を少なめに作ってもらった チーズの濃厚さと白トリュフの妖艶な香りが官能的。しかしながら、米の硬さがリゾットとしても若干硬めだった小樽の忍路にある超人気ブーランジェリー「エグ・ヴィヴ Aigues Vives」のパン。入荷状態にもよるが、もしもあったら、是非ワインと一緒に試してみて欲しい

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バー リュトン

 薄野の飲食店ビルの中にあるオーセンティックバー。入り口を抜けると、左側にL字型のカウンターが、右側に広いスペースのテーブル席があ る。カウンター内にはJBLのスピーカーがあり、そこから流れるジャズピアノの調べが居心地良い。札幌の街場のオーセンティックバーとしては、ずば抜けて素晴らしい雰囲気である。専任の料理人がいるこの店を、オーセンティックバーとして評価するか?ダイニングバーとして評価するか?は難しいが、今回はオーセンティックバーとしての評価である。基本的にカクテルを作るバーテンダーは2人いるが、最近は若手の方が担当しているようだ。この日も若手バーテンダーが担当していたが、スタンダードカクテルは中の中といった感じ。それに比して、季節のフルーツを使ったフルーツカクテルはかなり美味しい。また、この店の特筆すべき点は蒸留酒。ウィスキーが良く、日本のウィスキーの品揃えが素晴らしい。また、オーセンティックバーとしては珍しく食べ物のメニューが豊富。前菜からメインやデザートまであるが、味はごく普通なので残念ながら1軒目の店としては使えそうもない。(2012年9月追加) 

中央区南5条西4丁目 Nセンタービル8階  
電話番号:011-513-3335
営業時間:18時〜翌3時 (フード翌2時、ドリンク翌2時半) 
定休日:日曜 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅5番出口を出て右へ進む。緑の「レイク」の看板や「東宝公楽会館」が見える最初の信号を渡って右折すると4つ目のビル。地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:東宝公楽会館 
お勧めポイント:札幌にある街場のオーセンティックバーとしては、ずば抜けて素晴らしい雰囲気

イタリアンバール
  カンティネッタ サリュ

 リストランテ「 マガーリ(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照) 」 でソムリエをしていた福島さんのワインバー。彼女はイタリアワインの専門家で、ワインスクールの講師としても活躍している。また、「φファイ(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」と並んでイタリアワインの品揃えが素晴らしく、グラッパなどはかなりマニアックなものまである。
 この店の凄いところは、バールと名乗っているにもかかわらず、食べ物が旨い上に、バーとは思えないくらい食べ物のメニューが豊富なこと。しかも、渡部シェフが作る料理は、パスタやナポリ風ピザはもとより、手作りジェラート(とくにアフォガードがお勧め)に至るまで美味しいのだ。特に、この店の夏のスペシャリティである「塩水ウニの冷製スパゲティ(現在は積丹半島の美国産)」はお勧め。残ったソースに、トリュフバターが香る「しめパン」をつけて食べればもう最高である。レギュラーメニューは、前菜が150円~980円、ピザが1400円、パスタが980円~1400円と、この種のバールとしては比較的お手頃な価格であるのも嬉しい。レギュラーメニューの安定した味も悪くはないが、旬の北海道素材を使った季節メニューの方がお勧めである。また、この店はグラスワインのセレクトも良く、しかもノーチャージなので、一人飲みの方や2軒目、3軒目にもう1杯だけ飲みたいといった方にも向いている(この日のグラスワインは11種で、イタリアビールが6種類)。もしも、締めにラムレーズンなどのシンプルなジェラートを注文した時には、是非Berta(ベルタ)のグラッパ(ブドウの絞りカスでつくった蒸留酒)も一緒に注文してみてほしい。食べた後のジェラートカップに注いで飲むと、ジェラートの風味と甘みとグラッパの香りが複雑に絡み合い、最高の食後酒となること請け合いである。
 この店は通路を挟むようにカウンター席とテーブル席があり、奥には個室がある。カウンター席の入口側の2席は対面式となっており、カウンター内に客が入れて面白い。いつも思うのだが、カウンターの特注椅子が何とも座り心地がよく、海外のバールにでもいるような喧噪感もいい。また、個室以外は全て禁煙で、タバコを吸わない人にとっても快適なバールである。(2018年7月更新)

中央区南3条西3丁目3番地    
電話番号:011-222-9003
営業時間:16時~23時半
定休日:日曜日
予算:ノーチャージ、サバの燻製550円、オリーブの肉詰め一口フリット550円、トリッパの煮込み780円、海水ウニの冷製スパゲティ2400円(しめパン250円)、グラスワイン550円~950円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」を過ぎ、「ジャンカラ」の角を右折する。30mくらいで右側に見えるビル。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:カラオケBIG ECHO、ジャンカラ
お勧めポイント:料理が美味しくカウンターの居心地も良いイタリアンバール

ココです! ワインバーですが、店内は禁煙なので快適です! 通路を挟んで右側がカウンター席、左側がテーブル席。奥には個室があります カウンター席にいた店主でソムリエールの福島さん左側のテーブル席側の壁にはボトルワインがビッシリと並んでいる レギュラーメニュー1 レギュラーメニュー2 季節メニュー ドリンクメニュー イタリアワイン・モレッティのドッピロモルト(ダブルモルト)は濃厚で旨い!お勧め!! イタリアワイン・モレッティのラ・ビアンカは、小麦のホワイトビールはまあまあ イタリアワイン・モレッティのラ・ロッサはスモーキーで、僕の好みではない レギュラーメニューの「オリーブの肉詰め一口フリット」はビールにピッタリ 「アンチョビのガーリックトースト」はシットリとして味は濃厚 レギュラーメニューの「イカとセロリのアンチョビとケッパーのソテー」 火の通し方、塩味とも申し分なく、実に美味しい! こちらもレギュラーメニュー「サリュ名物 トリッパの煮込み」 柔らかく煮込まれたトリッパとトマトソースの相性抜群 季節メニューの「愛媛産ハモとグリーンアスパラガスとバジルの自家製パスタ・フェットチーネ」 サッパリとしていていて、幅広の生パスタと良く合う。ただ、繊細なハモの個性が生かせているかどうかは疑問だ。イワシなどの青魚の方が良いかも サリュの夏のスペシャリテ「海水ウニの冷製スパゲティ」。細いカッペリーニではなく、太いスパゲッティを使っているのがいい 「しめのパン」とは、トリュフバターを挟んで焼いたホットサンドだった残ったソースにつけて食べても美味しいが、そのまま食べてももちろん美味しい!「ラムレーズンのジェラート」
「エスプレッソのアフォガート」これがBerta(ベルタ)のグラッパ(ブドウの絞りカスでつくった蒸留酒)。ジェラートと一緒に注文し、食べた後のジェラートカップに注いで飲むと、ジェラートの風味と甘みとグラッパの香りが複雑に絡み合い、最高の食後酒となること請け合い

閉店 バーガー LOG KIT 札幌狸小路店

 長崎県・佐世保市のトップ3に入る人気のハンバーガー店。店名のログハウス風の造りは本店と同じで、これはアメリカンカントリーをイメージしたものなのだろうか。縦に細長い店内には、小さなテーブル席が並んでいる。奥にはキッチンがあり、カウンターで注文すると番号札を渡され、ドリンク類はセルフサービスとなっている。
 ハンバーガーの他にもサンド類やホットドッグなどいろいろとあり、この札幌狸小路店オリジナルメニューもある。しかしながら、この店の名物は、何と言っても佐世保バーガーを代表する「スペシャルバーガー」であろう。イメージ的にはファーストキッチンの「ベーコンエッグバーガー」のような感じ。しかし、レギュラーサイズでも通常サイズの倍くらいはありそうな、直径16cm、500gというビッグサイズなのである。以前は、手で圧縮しなければ口に入らないくらいビッグなこの「スペシャルバーガー」を好んで食べていたが、最近ではスモールサイズで十分になってしまった。
 「スペシャルバーガー」の特徴は、まずカリっとトーストのように焼かれたバンズ。そして、黄味を混ぜて玉子焼きのようになった目玉焼きと厚めのカリカリベーコンである。具材は牛肉100%のパティの他、レタス、ベーコン、トマト、オニオン、チーズなどが全部入った豪華なバーガーである。ちなみに、ケチャップとオリジナルマヨネーズを使った少し甘めの味付けなので、この甘みが気になる人には向かない。(2015年3月追加)

中央区南3条西1丁目12 狸小路1丁目  
電話番号:011-219-0402
定休日:不定休
営業時間:11時〜21時
予算:スペシャルバーガー880円(スモール580円)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、「ケンタッキーフライドチキン」、「餃子の王将」を過ぎ、「ドンキホーテ」のある狸小路を右折する。狸小路が終わる創成川通の手前にある。すすきの駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:狸小路1丁目
お勧めポイント:北海道で唯一長崎県の佐世保バーガーが味わえる

狸小路の端にあります(奥に見えるのが創成川通)

ログハウス風の店内

奥にキッチンと注文カウンターがあります

セルフのドリンクサーバー

番号札を渡され、テーブル席で待つ

分厚く大きな「スペシャルバーガー」

バンズはかなりカリッと焼かれています

チーポテ

「チーポテ」は、ハッシュドポテトに濃厚なチーズが入ったホッコリとしたフライドポテト

米風亭

 食べて、飲んで、歌って、そして最後の締めに行くのがこの店の医局員の使い方だが、実はこの店は昼から営業しているのである。店内は、アイリッシュバーと いうよりもアメリカンなバーに近い雰囲気。まず、僕らが注文するのは生ビール。生ビールは外国産が4種と日本のものが5種、そして「ハーフアンドハーフ」がある。この店の「ハーフアンドハーフ」は、サッポロクラシックとエビスの黒というサッポロビールのツートップを使用しているので、いつも迷ってたあげく、結局は「ハーフ・アンド・ハーフ」を注文してしまう。数えたことがないが、世界の瓶ビールを含めた数は相当な数があるようだ。メニューにはいろいろと美味しそうなつまみがあるが、あくまでもB級パブなので、それほどほど期待しないでもらいたい。
 僕らの鉄板メニューは、ロースハムのような豚の塩漬け「カスラー」。マスタードやラー油をちょいとつけて、ビールをグイッと流し込むと絶妙な相性を見せる。以前はもっとシットリとしていて美味しかったが、最近はロースハムのようでちょっと微妙である。そして、この店が1つ星である最大の理由は、締めに食べる「油そば」。まずは混ぜてそのまま食べ、次にラー油をかけて香りを味わい、最後に酢を少し垂らして食べると、美味しさの3重奏を楽しめる。麺は「西山ラーメン」を使用しており、コシがあって良い。すぐ並びのビルに、油そば専門の姉妹店「油そば 米風亭 (011-596-7269 )」があるので、油そばだけを食べたい場合にはそちらも利用できる。ちなみに、姉妹店の方には油そばだけでなく「汁なし担々麺」もある。(2013年4月更新)

中央区南3条西1丁目2-4 和田ビル1階  
電話番号:011-271-7397
営業時間:11時半~翌3時半  
定休日:無休 
予算:油そば760円、カスラー900円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、ケンタッキーフライドチキンを過ぎ、「川中スポーツ」の角を右に曲がる。郵便局の前と通って信号を渡り、「串鳥」の前を通ってもう一つ信号を渡ると右側に見えるビル。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩4分。 
最寄りのランドマーク:川中スポーツ、串鳥 
お勧めポイント:飲んだ後の締めの油そばとビールが美味しい店

やきとり キィー

 2023年3月に現在の新しいビルに移転し、リニューアルオープンした。移転後も毎日のように行列ができ、相変わらずタバコを吸う客が多い。入って左側にカウンター席があり、右側にテーブル席がある。小上がり席が中心だった前店と比べるとキャパが小さくなった分、行く前の予約は必須である。同じ手羽先が名物の「手羽屋(→ 札幌グルメバイブル・B級グルメの頁を参照)」と基本的にメニューや値段は同じであるが、姉妹店ではないという。しかしながら、古くから両店に通っている客の話によると、どこかで接点があるらしい。
 メニューは一般の居酒屋で見かけるごく簡単なメニューだけしかなく、品数も少ない。お勧めは、もちろん「手羽先」である。手羽先は一皿でも2〜3人前くらいののボリュームがあり、1組2皿まで注文できるが、追加注文はできない。しかし、余った「手羽先」はお土産として持ち帰ることができる。じっくりとローストされる手羽先は、出てくるまで40分くらいかかるので、席に着いたらまず飲み物と一緒に注文しよう。「手羽先」が出てくるまでの間に食べてもよいメニューとしては、「モツァレラ巻き」と「ザンギ」、「おしんこ」など。「手羽屋」と同様、「イカ刺し」が店のお勧めらしいが、正直言って、「手羽先」以外はそれほどお勧めではない。
 名物の「手羽先」は、「手羽屋」に比べて焼き方が柔らかくてジューシー。味付けは「ケンタッキーフライドチキン」くらい濃いので、「手羽屋」よりも若者向きと言える。しかしながら、この味の濃さがビールと絶妙な相性を見せるのである。新メニューの「モツァレラ巻き」は、皮がパリパリというよりもサクサクとしている。中のモッツアレラチーズはトロトロで、かつての中華の名店「インズyinzu」のミルクフリットを彷彿させる味わい。「ザンギ」にはタレがかかっており、モモ肉なのでプリプリとしているが、「手羽屋」の方が完成度が高い。(2023年10月更新)

中央区南3条西3丁目3番地 G DINING札幌4階
電話番号:011-251-4539
営業時間:17時~23時
定休日:日曜、祝日
予算:手羽先(17〜18本)990円、ザンギ(10個)990円、(5個)500円、モツァレラ巻き(3本)500円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」を過ぎ、「ジャンカラ」の角を右折すると右側に見えるビル。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:カラオケBIG ECHO、ジャンカラ
お勧めポイント:ジューシーで柔らかな手羽先が美味しい

ここがG DININGビル 入口を入ってエレベーターで4階へ上がります 奥にあるこの店です 入って左側にカウンター席があり、右側にテーブル席がある。小上がり席が中心だった前店と比べるとキャパが小さくなった分、行く前の予約は必須である メニュー1 メニュー2 メニュー3 メニュー4 手羽先の食べ方の解説図 新メニューの「モツァレラ巻き」は、皮がパリパリというよりもサクサクとしている。中のモッツアレラチーズはトロトロで、かつての中華の名店「インズyinzu」のミルクフリットを彷彿させる味わい 「ザンギ」にはタレがかかっており、モモ肉なのでプリプリとしているが、「手羽屋」の方が完成度が高い 「おしんこ」は白菜の浅漬け これが真打ちの「手羽先」。この量で一皿 「手羽屋」に比べて焼き方が柔らかくてジューシー。味付けは「ケンタッキーフライドチキン」くらい濃いので、「手羽屋」よりも若者向きと言える。しかしながら、この味の濃さがビールと絶妙な相性を見せる

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手羽屋

 店の人に聞くと、向いにある同じ手羽先が名物の「やきとりキィー」の姉妹店ではないというが、基本メニューや値段はほぼ同じである。古くから通っている客の話によると、両店はどうやら関係があるようだ。
 メニューは一般の居酒屋で見かけるような簡単なメニューしかなく、種類もそれほどない。中でもお勧めは、「手羽先」と「ザンギ」である。名物の「手羽先」は、「やきとりキィー」に比べると、焼き方がコンガリしていて、塩味も抑えめである。また、「やきとりキィー」 に比べるとスパイシーさがあまりなく、大人しい感じだ。「やきとりキィー」の方は味がハッキリしていて、「ケンタッキーフライドチキン」のように味が濃くて分かりやすい。なので、若者向きなのは「やきとりキィー」で、年配者向きなのはこの「手羽屋」と言える。「ザンギ」は鶏のモモを使用し、肉側を内側に、皮側を外側にしてチューリップ様になっている。皿に載せられた姿は2段になっていて、上段は塩味、下段は洋辛子風味の甘醤油味のタレに浸っている。これが独特でオリジナリティがあって結構美味しい。余った「手羽先」はお土産として持ち帰ることが出来る。
 ちなみに、店独自のルールとして、食べ物を格安で提供しているため、1人1000円以上飲み物を飲んでもらうという規定がメニューに表示してある。(2013年4月追加)

中央区南1条西5丁目プレジデント松井ビルB1F  
電話番号:011-271-8008
営業時間:17時半〜22時15分 
定休日:土曜、日曜、祝日 
予算:手羽先(1kg、17本前後)950円、ザンギ950円
アクセス:地下鉄大通駅10番出口を出て、「4丁目プラザ」、「TSUTAYA」の信号を右折して西側へ進む。「藤井スポーツ」、「ホテルオークラ札幌」の信号を過ぎ、次の信号手前の右側のビル(「やきとり・キィー」は向かいのビル)。地下鉄大通駅から徒歩3分 
最寄りのランドマーク:TSUTAYA、4丁目プラザ、ホテルオークラ札幌、藤井スポーツ
お勧めポイント:「手羽先」と「ザンギ」が美味しい店

閉店 またたび餃子

 小笠原さん率いる「オガ・コーポレーション」が運営するB級グルメ店。彼の手がける店は実に個性的で、深夜にパフェが食べられる 「バーラー ペンギン堂(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 や、立ち飲み居酒屋「立ち呑み・ちゃぼ」、焼酎居酒屋「たべごと屋ござる」など、どの店も思わず行ってみたくなるようなコンセプトで作られている。しかも、この近辺には同グループのほとんどの店が集まっているので、短時間にハシゴすることも可能。中でも僕のお勧めはこの「またたび餃子」である。しかし予め言っておくが、食べ物が少ないので1軒目から行くような店ではなく、2軒目、3軒目といったバー的な使い方で行って欲しい店だ。
 薄暗い階段を上り、狭い店内に入ると、右側にオープンキッチンのカウンター席があり、左に小上がりのテーブル席ががある。席に着いたら、まずはベルギービール「ヒューガルデン・ホワイト」と、三元豚入りの「焼き餃子」と「水餃子(豚・海老)」を注文。さらに、「牛メンチカツ」や「コロッケ」、「グラタンコロッケ」などの揚げ物も追加しよう。なぜなら、自由に使っていい各地の地ソースが、カウンターに所狭しと並べられ、ついつい試してみたくなる衝動に駆られてしまうからだ。しかし、開けてからかなり経っていそうなソースもあるので要注意。開封後店内で常温保存するのはまずいのでは?とは思いつつも、酔っているとあまり気にならなくなって、かけてしまうから不思議だ。締めのお勧めは、「油そば」。開店した頃とは異なり、「博多麺」、「中太麺」、「極太麺」、「魚粉」、「辛麺」の5種類の麺から選べるようになった。お勧めは極細の「博多麺」である。この細麺が酔ったときにシックリくるのだ。(2016年8月更新)

中央区南4条西1丁目 酒井ビル2階(同グループ「たべごと屋ござる」の2階)  
電話番号:011-261-7028
営業時間:【月曜〜土曜】18時〜翌5時、【祝日】18時〜23時半
定休日:日曜
予算:焼き餃子(6個)580円、水餃子(豚・海老)580円、コロッケ180円、油そば580円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口の階段を上り、出たら「ケンタッキーフライドチキン」とは反対方向にある薄野交差点へ向かう。薄野交差点を左折して直進し、「かに将軍」を過ぎ、次の信号を左折すると「スガイビル(東豊線・すすきの駅1番出口)」が見える。「スガイビル」の手前にある小路を右折するとすぐ。南北線・すすきの駅から徒歩2分。東豊線・すすきの駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:スガイディノス
お勧めポイント:深夜に美味しい餃子と油そばが食べられる

この薄暗い階段を上るカウンター席には所狭しと日本各地の地ソースが並ぶエビススタウトヒューガルデンホワイトポテトサラダ(280円)自家製ラー油キュウリ(380円)「牛メンチカツ(480円)」と「コロッケ(180円)」「焼き餃子(三元豚)」(580円)「水餃子(豚・海老)」(580円)「またたび餃子」はカリッとした揚げ餃子極細の「油そば・博多麺」中太の「油そば・辛麺」ドリンクメニューフードメニュー 

閉店 スペイン料理とワイン コチニージョcochinillo

 三条美松ビル2階にあるスペイン料理店。経営母体は変わっていないようだが、かつてはフレンチとして営業していた店だ。僕の記憶が間違っていなければ、現在の宮坂シェフが3人目のシェフで、確か、彼はイタリアンの 「サボ SABOT(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 でも働いたことがある料理人である。
 昭和のビルと一見ミスマッチとも思えるアーティスティックな外観を抜けると、2階分が吹き抜けになった開放感のある空間が広がる。外観は変わったようだが、店内はほとんど変わっていないように思える。
 この店の名物は、1時間近くかけて焼くという「スペイン産子豚のオーブン焼き」や一羽丸ごと焼く「スペイン産地鶏のオーブン焼き」、ウサギ肉や米を魚介のスープで煮込んだリゾットの料理「アロス・コン・コネッホ」など。「スペイン産地鶏のオーブン焼き」は、残念ながら鳥インフルエンザの影響で現在輸入停止となっているためにいただけない。なので、お勧めは「スペイン産子豚のオーブン焼き」である。「スペイン産子豚のオーブン焼き」は、カリッと焼かれた豚皮と豚肉に、焼くときに溶け出した脂に牛骨と鶏ガラのフォンを合わせたソースをかけていただくのだが、そのまま食べてももちろん美味しい。低温で長時間かけてローストしたその味わいは、最近食べた豚肉料理としては最高レベルの美味しさである。同じロースト系である中華料理の「子豚の丸焼き」とは、また違った味わいだ。
 ワインリストを見るとスペインワインの生産者についての記述もあり、ワイン初心者に対してとても親切。また、ボトルの価格も適正であり、ダイニングバー的な使い方もできるユーティリティーの高い店である。(2017年3月追加)

中央区南3条西5丁目 三条美松ビル2階  
電話番号:050-5592-3610
定休日:火曜
営業時間:【月~土】12時~14時、17時半~22時、【日曜・祝日】12時~14時、17時半~21時
予算:スペイン産子豚のオーブン焼き900円/100g(300gから)、スペイン産地鶏のオーブン焼き2500円(1羽)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、サンクスのある交差点を右折。観覧車のある「ノルベサ」の交差点を左折するとすぐ右側のビル。すすきの駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ノルベサ
お勧めポイント:最高レベルの豚肉料理が味わえるスペイン料理店

古い昭和のビルのココだけ別世界 入口を抜けると・・・ 店内は天上が高く、2階分が吹き抜けになっており、入口側を見渡せる中2階にもテーブル席がある 本日のおすすめメニュー ワインリスト スペインワインの良質な生産者についての説明と詳細なワインデータが記載されており、ワイン初心者にとってとても親切 アラカルトで頼んだ一つ目は、スペインらしい「塩ダラと葉っぱのサラダ」 「ムール貝のコロッケ」 バゲット 「ハチノスと牛スジのトマト煮込み」 「豚肉とカブのアーモンド煮込み」は意外と美味しい。これもお勧め! 「イカスミのパエージャ」 この店のスペシャリティとも言える「スペイン産子豚のオーブン焼き(300g)」 店員がテーブルサイドで切り分けてくれる 切り分けられた状態。焼くときに溶け出した脂に牛骨と鶏ガラのフォンを合わせたソースをかけていただく ソースをかけた状態 

サイアムSIAM 大通店

 大通エリアにある人気のタイ料理店。調べてみると、実は琴似が本店のようである。ビルの2階にある店内に入ると、右側に何故か小さなバーカウンターがあり、左側から奥にかけてテーブル席がある。料理人は2人ともタイ人らしく、サービスは日本人とタイ人の2人の女性が担当している。 
 メニューを見ると、僕が何度も食べたことがある定番料理から食べたことのない料理までかなりの品数が並ぶ。今回食べた中でのお勧めは、「ガパオムーコォップ・ラードカオ」、「ラープガイ」、「ラープムー」、「パッブンファイデーン」、「シューシー・プラー」など。
 「ガパオムーコォップ・ラードカオ」は、ピリ辛の豚バラ肉のバジル炒めご飯で、そのまま食べても美味しいが、唐辛子入りナンプラーをかけて食べると更に味に深みが増していい。また、長粒米であるジャスミンライスもこの味にマッチしている。「ラープガイ」と「ラープムー」はタイ東北部の代表的な料理であるが、違いは肉の違いだ。「ラープガイ」は鶏肉を、「ラープムー」は豚肉を使用している。辛さをどうするか聞かれたので、「現地の辛さで!」と注文したら、これがかなり辛かったが実に美味しかった。「パッブンファイデーン」は、現地でポピュラーな空心菜を使ったピリ辛炒めで、これも外さない美味しさ。「シューシー・プラー」はレッドカレーを使った魚炒めで、バイマックルというハーブが何とも言えない美味しさを醸し出している。
 ちなみに、タイの人気焼きそば「バッタィ」と鶏肉のマッサマンカリー「ゲンマッサマンガイ」は少し甘め味付けなのでお勧めできない。さらに、デザートもお勧めと言うほどのレベルではなかった。(2016年4月追加)

中央区南1条西5丁目20 郵政福祉札幌第一ビル2階  
電話番号:011-200-1333
定休日:火曜
営業時間:11時〜15時、17時〜22時
予算:ガパオムーコォップ・ラードカオ1000円、ラープガイ830円、パッブンファイデーン1120円、シューシー・プラー880円
アクセス:地下鉄大通駅10番出口を出て、「4丁目プラザ」、「TSUTAYA」の信号を右折して西側へ進む。「藤井スポーツ」、「ホテルオークラ札幌」の信号を過ぎ、次の信号手前の右角のビル。地下鉄大通駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:TSUTAYA、4丁目プラザ、ホテルオークラ札幌、藤井スポーツ
お勧めポイント:札幌ナンバーワンのタイ料理店

このビルですココです店内食事メニュー1食事メニュー2食事メニュー3食事メニュー4デザートメニュー北海道限定の「サッポロクラシック」もありますが、もちろん「SINGHA」もあります。「パッブンファイデーン」は、現地でポピュラーな空心菜を使ったピリ辛炒めで、これも外さない美味しさ「シーコンムートード」は豚のスペアリブのブラックペッパーニンニク風味揚げで、予想通りの味「ラープガイ」はタイ東北部の代表的な料理。辛さをどうするか聞かれたので、「現地の辛さで!」と注文したら、これがかなり辛かったが実に美味しかった「ガイトー」は特製タレに漬け込んだこの店オリジナルのフライドチキン「ガパオムーコォップ・ラードカオ」は、ピリ辛の豚バラ肉のバジル炒めご飯で、そのまま食べても美味しい唐辛子入りナンプラーをかけて食べると更に味に深みが増していい「シューシー・プラー」はレッドカレーを使った魚炒めで、バイマックルというハーブが何とも言えない美味しさを醸し出しているタイの人気焼きそば「バッタィ」は甘い味付け調味料は「唐辛子」、「唐辛子入りナンプラー」、「粉末のナッツ」、「グラニュー糖」の4種鶏肉のマッサマンカリー「ゲンマッサマンガイ」は、少し甘め味付けなのでお勧めできない「タピオカ・ココナッツミルク」はサッパリとした普通の美味しいさ「カノムモーケン」はココナッツミルクとタロイモで作られたプリンのような食感のケーキ。作りたてなら美味しいと思うが、今回は恐らく解凍したと思われるものだった

新洋食 KAZU

 地下鉄・大通駅近くの古いビルの地下にある人気の洋食店。入口を入ってすぐにオープンキッチンのカウンター席があり、右奥にテーブル席がある。メニューを見ると、一般的な洋食メニューから創作メニューまでいろいろとあるが、シェフはフレンチ出身なの?というメニューも多い。ランチとディナーではメニューが若干異なり、値段はこの種の店としては高めである。
 この店の売りは、継ぎ足して作っているという自家製のデミグラスソース。なので、僕の一押しは「ハッシュドビーフ オムレツライス」か「エスカロップライス メンチカツ ハッシュドビーフソース」。「ハッシュドビーフ オムレツライス」はオムライスではなくオムレツライスなので、ケチャップライスではない。「エスカロップ」と言えば、炒めたバターライスの上にデミグラスソースがかかったポークカツレツがのった根室のご当地メニューである。しかし、この店の「エスカロップライス メンチカツ ハッシュドビーフソース」は、通常のライスにオムレツ、そしてメンチカツ、ビーフ入りデミグラスソースがかかったオリジナル料理である。つまり、「エスカロップライス メンチカツ ハッシュドビーフソース」との違いは、単にメンチカツがのっているかどうかだけの差なのだ。
 この店の料理は、どの料理も基本コース仕立てになっている。まず出てくるのは鰹だしベースのビーツのスープ。具材として小豆と黒豆が入っており、和洋が融合した素晴らしい出来のスープである。続いて日替わりのアミューズのような3種の小さな前菜が出され、そしてインディッシュとなる。メインには温野菜付きサラダが一緒に盛られ、そしてご飯かパンのどちらかを選べる。さらに、口直しのシャーベット、そしてコーヒーか紅茶などの飲み物が付き終了となる。
 価格は確かに高いと思うが、それなりに手間暇をかけて丁寧に作られたワンランク上の洋食と考えていただきたい。(2015年7月追加)

中央区南1条西5丁目 プレジデント松井ビル100地下1階  
電話番号:011-252-3711
定休日:月曜、第3日曜
営業時間:ランチ】11時半〜13時半(日曜は14時まで)、【ディナー】17時〜21時(日曜は19時半まで)
予算:ハッシュドビーフ オムレツライス1,404円
アクセス:地下鉄大通3番出口を出て、大通公園とは逆方向の電車通りへ向かう。ホテルオークラ札幌の角を右折し、電車通りと進むとすぐ右側のビル。大通駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ホテルオークラ札幌
お勧めポイント:丁寧に作られたワンランク上の洋食

入口にあったランチメニュー1(もっと多くのメニューを掲載した正式なメニューもあります)

入口にあったランチメニュー2

料理はどれもコース仕立てになっており、いつも最初に出される「鰹だしベースのビーツのスープ」。具材に小豆と黒豆が入り、和洋が融合した旨みタップリのスープ

プチ前菜3種

「ハッシュドビーフ オムレツライス」

オムライスではなくオムレツライスなので、ケチャップライスではない

温野菜や生野菜の盛りつけも丁寧で美しい

シャーベット

コーヒー

この店の「エスカロップライス メンチカツ ハッシュドビーフソース」は、通常のライスにオムレツ、そしてメンチカツ、ビーフ入りデミグラスソースがかかったオリジナル料理である。つまり、「エスカロップライス メンチカツ ハッシュドビーフソース」との違いは、単にメンチカツがのっているかどうかだけの差だ

「よくばりコンビプレート」のメンチカツ(100g)+海老フライ2匹+ホタテフライ1コ、ライス付き

メンチカツのアップ

海老フライとホタテフライのアップ

真狩産ハーブポークと粗挽き牛を使用した「とろとろチーズ入り・デミグラス・ハンバーグ」とライス

断面はこのような感じ

文次郎(ぶんじろう)

 中華料理「茶月斎」が入っているオフィスビルの2階にある。店主の安田さんは、大阪高麗橋の吉兆で修行したこともある料理人。駆け出しの頃は、当時既に引退していた伝説の料理人・湯木貞一のマッサージをしたこともあったという。その後、大阪「四季のおでん」札幌店の店長を経て、今年念願の「文次郎」をオープン。店名の文次郎とは、彼のおじいさんの名前からとったそうだ。基本的には「四季のおでん」の頃とさほど変わらない創作おでんだが、「四季のおでん」時代と比べると若干味付けが濃くなり、素材の輪郭がくっきりとして美味しくなった。素材によっては京都の九条ネギや黒七味を使用するなど、京風テイストの関西風の味付けである。おでんは、季節によって変わる素材と、通年して味わえるものがある。お勧めは、「鴨ねぎ」、「豆腐」、「雪菜」、「玉子」、「こんにゃく」などである。前述のように、店主の安田さんは和食の経験があるため、「鯖の棒寿司」や「刺身」など、おでん以外の日替わりメニューも美味しい。(2012年7月追加)

中央区南3条西8丁目 大洋ビル2階  
電話番号:011-281-6557
営業時間:18時〜23時(ダシがなく なり次第終了)
定休日:月曜
予算:200~800円(500円前後が多く、季節メニューの鱧だけ1500円)
アクセス:南北線地下鉄・すすきの駅2番出口を出て、モスバーガー角の信号を左折。「ノルベサ」前を通り、左に「資生館小学校」を見ながら進み、遠くに「コンフォートホテル」の看板が見える南西角の白いビル。南北線地下鉄・すすきの駅から徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:資生館小学校、シアターキノ、コンフォートホテル
おすすめポイント:元日本料理人が作る関西風創作おでん

うどんの そうまや

 最近はいりこ出汁を使った讃岐うどんが全国的に人気のようだが、この店は関西風ダシのうどん店である。麺は讃岐うどんのように太く角張ったしっかりとしたコシのある麺ではなく、柔らかくモチモチとした中太麺である。どこかしら、福岡にある 「博多 あかちょこべ(→ 福岡グルメバイブル・うどんの頁を参照)」 「黄金のだし」と命名されただし汁は、北海道の羅臼昆布と鹿児島県枕崎産の鰹節、さらに鰯節など数種類を用いて作られているらしい。口に含むと、良質な昆布と鰹節の香りが広がり、思わず大阪で食べたうどんを思い出してしまった。大阪を中心に今流行のうどんトッピング「フライドポテト」もお勧めだ。  ちなみに、B級グルメ心をそそる「チキンカツカレーうどん」は、繊細な出汁がスパイスに打ち消されてしまって普通のカレー汁となっており、お勧めできない。それでも、どうしてもカレーうどんを食べたいという方は、「ポテトカレーうどん」に「鶏天」をトッピングしていただくのがお勧めだ。(2015年8月追加)

中央区大通西5-8 昭和ビル1階  
電話番号:011-261-5553
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時〜20時半(土曜は17時 まで)
アクセス:地下鉄東西線・大通駅1番出口のあるビルの南裏側。大通駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:ホテルオークラ札幌
お勧めポイント:関西風ダシのモチモチうどんが朝から食べられる

朝10時半までのメニュー 通常のメニュー1トッピングメニュー2滑ってつかみにくい箸(割り箸も用意しているらしい)スパイスは「七味」、「激辛唐辛子」、「柚子胡椒」「温かい朝うどん」に「鶏天」と「磯辺ちくわ天」、「ゴボウ天」の3種類をトッピングしたところ「ゴボウ天」は厚めのスライス「磯辺ちくわ天」「鶏天」は胸肉を使っていて食感もいい「冷たい朝うどん」は味が薄めのぶっかけタイプ。「生たまご」と「鶏天」をトッピング七味を投入(天かすは最初から入っていてトッピングではない)鶏天の断面冷たいうどんは意外とコシがある「チキンカツカレーうどん」に「フライドポテト」をトッピングこれが「フライドポテト」。最初はカリッとしているが、すぐにカレー汁を吸ってシナッとする。これがまた美味しい!チキンカツは衣や揚げ方がイマイチ汁はほどほどスパイシーだが、出汁の繊細な香りが感じられないカレー汁を吸ってシナッとしたフライドポテト

天ぷら あら木

 薄野に2014年にオープンした天ぷら店。清潔感溢れる店内は、右側にL字型のカウンター、そして左側に掘りごたつのテーブル席がある。店主の荒木さんは日本料理の修業経験もあるため、天ぷら以外の料理も含めてコースに出される料理全てが美味しい。
 天ぷらはどれもサクッと揚がっていて軽く、火の通し方が抜群にいい。しかも、札幌でありながら使用している素材の質が高い。なので、大根おろしを入れた天つゆは、寿司屋のガリのような口直し、あるいは香りある野菜を食べるときだけに漬けるにとどめ、基本、天ぷらは塩で食べるのが望ましい。カリッと揚がった穴子には擦りたての山葵をタップリと塗り、やはり塩でいただきたい。店主は未だ若く経験が浅いが、志が非常に高いだけにこれからの更なる発展が期待できる。
 意外なことだが、天ぷら店にしては最後のデザートまで手抜きなく美味しく、また、天ぷら店とは思えないくらい日本酒のセレクトが良かった。特に、福島県の人気酒「寫楽」の大吟醸は最近飲んだ日本酒の中では最高の逸品だった。逆に、スパークリングワインは、何故か山梨県の「アルガブランカ・ブリリャンテ」のみしか置いていないのが対照的であった。(2014年12月追加)

中央区南7条西4丁目 延寿堂1階  
電話番号:011-552-5550(前日までに予約するのが望ましい)
定休日:日曜、祝日
営業時間:17時〜21時 
予算:コース9000円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口を出て、札幌東急インの信号を左折して、一方通行を南へ進む。「すすきの市場」の信号を越えて次の「ススキノ会館」の角を左折するとすぐ右側。地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:すすきの市場、ススキノ会館 
お勧めポイント:志の高い若手店主が揚げる本格的な江戸前天ぷら

ひでたか(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照」 の隣りにあります

モズク酢からスタート

二品目は「カリフラワーとアサリのスープ」

いよいよ揚げ物がスタート。まずは「銀杏の素揚げ」

才巻き海老(車エビの小さい物)

天つゆに大根おろしを入れ、これがガリのように口直しにいい

塩とレモン

才巻き海老の頭

スミイカ

釧路町仙鳳趾産 牡蠣のオイル漬けとフルーツホオズキ、クルミ、小桑

マイタケ

キス

菊芋

三州生姜

バフンウニの海苔巻き

穴子

擦りたての山葵をタップリ載せて塩でいただく

新田先生の食べた天丼

僕らが食べたかき揚げ天茶

デザートの「ワインゼリーと牛乳プリンの黒みつがけ」とハーブティー

増田うどん

 食べログを見ると、北海道の方は口を揃えて「肉うどん」イコール、最近札幌にもオープンした福岡のフランチャイズチェーン店「肉肉うどん」をイメージしているようだが、それは大きな間違い。この店の薄口醤油を使ったダシ汁や薄切りで甘辛く炊かれた牛肉などは、明らかに関西風・大阪肉うどんの特徴を備えている。ダシの色が濃く肉が厚めで生姜テイストの「肉肉うどん」とは明らかに異なっており、僕のこれまでの経験では、吉本芸人御用達の大阪難波の「千とせ」の「肉うどん」や「肉吸い」にむしろ近い。但し、こと麺に関しては、コシが弱く角張っていない大阪うどんというよりも讃岐うどんに近く、「大阪+讃岐=増田うどん」なのでは?というのが僕の推論である。
 店に入ると、左側にガラス張りの製麺場があり、右側にはコの字型のカウンター席とテーブル席がある。白と黒、そして木を用いた現代的なインテリアがいい。
 この店の麺は、何故か温かいうどんになると急にコシが弱くなってしまう。なので、僕がお勧めしたいのは麺が冷たい“ぶっかけ(冷)”。中でも「増田肉ぶっかけ(冷)」が僕の一押しである。この店の名物「増田肉うどん(温)」の温かいダシ汁では麺のコシの弱くなってしまい、しかも甘辛く炊かれた牛肉の味が汁全体を支配してしまい、うどん全体のバランスが台無しなのである。やはり、甘く炊かれた牛肉と汁との相性を考えると、辛めの汁を使った“ぶっかけ”の方がピッタリとくる。さらに、これに七味唐辛子をタップリかけて食べると牛肉の風味が増してなおいい。“肉はちょっと”と言う方は、「えび天ぶっかけ」がお勧め。人気の「ごぼ天ぶっかけ」は、ごぼうの切り方が細すぎるために歯ごたえが悪く、何よりも油ぎれが悪いのでお勧めできない。さらに、ネーミングが魅力的で思わず頼んでしまいそうな「かまチーズカレーうどん」は、汁と麺が絡まない上にスパイシーさもなく、こちらもお勧めできない。(2014年4月追加)

中央区南3条西9丁目1000-6 イオ南3条ビル1階  
電話番号:011-231-8188
定休日:不定休
営業時間:営業時間:【月曜〜 金曜】11時〜16時、18時〜20時半、【土日・祝日】11時〜19時(売切れ次第終了)
予算:増田肉 ぶっかけ(冷)800円
アクセス:地下鉄東西線・西11丁目駅3番出口を出て石山通を左(南側)へ向かう。「札幌プリンスホテル」を過ぎ、中央区役所前の信号を左折して薄野方面へ向かう。「北海道美容専門学校」の前を過ぎるとすぐ右側。西11丁目駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:札幌プリンスホテル、中央区役所、北海道美容専門学校
お勧めポイント:肉ぶっかけうどんが美味しい

こはし

 札幌中央卸売市場の場外市場にあるミシュラン1つ星の蕎麦店。住宅街の中にあるため、一見するとただの住宅のように見える。玄関で靴を脱いで上がると、そこは珪藻土の土壁を使用した白い空間が広がっている。天井の曲線が柔らかく、木の温もりを感じる。また、昼間に訪れると、庭から差し込む日差しが心地良い。BGMにクラシックピアノが流れ、ゆったりと時間が流れていく。フローリングが床暖房になっているので、冬に訪れても快適である。
 この店では、朝に石臼で挽いた打ち立ての蕎麦が頂ける。この日は北海道清里町産ボタンソバの新蕎麦であったが、香りも申し分なかった。太さも僕好みで、しっかりとしたコシがあり、喉越しもいい。ワサビも摺り下ろした本わさびである。お勧めは冷たい蕎麦で、大盛りは210円増しとなる。お勧めは“天せいろ”であるが、野菜や穴子のようにしっかりと揚げる天ネタはカリッと揚っていて良いが、車エビなどのように繊細な揚げ方をする天ネタはサクッとしておらずイマイチである。なので、僕のお勧めはカリッ香ばしい「穴子天せいろ」。但し、穴子は季節や産地よってどうしても泥臭ささを感じることがあるので、そのリスクを承知の上で注文されたい。温かい蕎麦の方はどうしても蕎麦が弱くなってしまい、お勧めではない。それでもどうしても頼みたい方は、やはり「穴子天そば」が良いだろう。
 この店の蕎麦湯は、蕎麦粉を溶いたトロみのある蕎麦湯なので、冷たい蕎麦を食べた後に汁に注いで飲むとまるで蕎麦ポタージュのようで最高。お酒の種類や品揃えはあまり良くないが、お酒のアテに「焼きみそ」や「板わさ」、「穴子の煮こごり」、「焼き鴨」などのつまみが充実しており、お酒で一杯やってから蕎麦をといった使い方も出来る。デザートは通年してある「そば茶のアイス」の他、12月〜5月には「いちごのデザート」、6月〜11月には「いちじくのコンポート」といった蕎麦を使ったスイーツがある。最後を締める蕎麦湯や添えられる蕎麦クッキーなど、細部に至る心遣いも素晴らしい。(2013 年4月更新) 

中央区北10条西21丁目1-2    
電話番号:011-621-8482
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜14時半、 【土曜・日曜】11時半〜14時半、17時半〜19時半
定休日:毎週火曜、第3水曜
予算:鴨せいろ1,600円、穴子天 せいろ2,100円
アクセス:市内中心部から北5条通りを西に向かい、西24丁目の回転寿司「トリトン」の信号を(北に)右折。子供服の「西松屋」の信号を右折し、2つめの公園の角を左折して、再び公園の角を右折するとすぐ。 
最寄りのランドマーク:トリトン、西松屋 
お勧めポイント:冷たいせいろ蕎麦と蕎麦湯が美味しい

 

宮川本廛 大丸店

 銀座グルメバイブルでも紹介した札幌では数少ない江戸前の鰻店 (→ 銀座グルメバイブル・鰻の頁を参照) 。店内に入ると、思っていたよりも中は広く、価格は本店とほぼ同じ。しかし、札幌にある他の鰻店と比べると値段が高いせいか、美味しい割には行列を作ることはない。また、デパートの食堂街にありながら、本店と同じように、注文を受けてから蒸して焼き上げるというキチンとした仕事をするため、出てくるまで20〜30分くらいの時間を要する。なので、急いでいる方には向かない。蒲焼きは焦げ目なく見事な飴色に焼き上げられ、職人のスキルの高さを伺わせる。鰻ご飯は基本的に“鰻重”と“鰻丼”の2つがあるが、僕の好みは御飯の上に鰻がのった“鰻丼”。蓋付きの大きなドンブリに鎮座する姿は、これぞ鰻丼という感じで食欲がそそられる。
 銀座グルメバイブルでも述べたが、この店で使用している鰻はそれほど大ぶりではなく脂もほどほどで、辛口のタレによってサッパリとした感じに仕上がっている。もしも、トロッと脂ののった鰻が好みの方は、円山の 「うな明(→ 札幌グルメバイブル・うなぎの頁を参照)」 の方をお勧めする。また、鰻丼にはうっすらとタレがかけられているが、濃い味が好きな方はテーブルのタレを追加して食べることをお勧めする。ちなみに、セットメニューでなければ「赤出汁」や「肝吸い」は付いていないので、単品の場合は別注文となる。「肝吸い」は北海道の他の鰻店に比べ、頭一つ抜けた美味しさである。何度もほうじ茶を注ぎに来てくれたり、お茶を差し替えてくれるなど、老舗鰻店の名に違わず従業員のサービスも行き届いている。なお、全席禁煙である。(2013年3月追加)

中央区北5条西4丁目7 大丸札幌店8階  
電話番号:011-828-1251
定休日:不定休(大丸に準ずる) 
営業時間:11時〜21時 
予算:鰻丼「こいち」2,160円「、雪」3,150円「、花」3,675円「、中入」時価 
アクセス:JR札幌駅直結 
最寄りのランドマーク:JR札幌駅、大丸札幌店 
お勧めポイント:丁寧な仕事の江戸前鰻店

うなぎ うな明(うなめい)

 札幌では、大丸百貨店にある「宮川本廛・札幌大丸店」とともに、本格的な江戸前の鰻の蒲焼きが味わえる店。2011年版の札幌グルメバイブルと比べて大きく変わった点は価格で、最も安い「梅」は500円強、最も高い「特」では1000円弱の値上げとなった。その理由は、お分かりのように、近年のシラス鰻の不良が原因。一軒家の店内は、通常のテーブル席と小上がりにある掘りごたつ式のテーブル席がある。
 先ずは生ビールを注文。アルコールを注文すると鰻の骨せんべい(鰻の骨を素揚げにして塩と山椒風味で味付けした物)がお通しとして出てくる。そして次に「うざく」を注文。爽やかな酸味で味付けされたキュウリと鰻は、ビールや日本酒のあてにはピッタリ。メインである「鰻重」は、鰻の大きさと量の違いによって価格が異なる。予め御飯の上に蒲焼きがのって出てくる「松、竹、梅」は、鰻の大きさが異なる。鰻と御飯が別盛りになった「特」は、最も大きい鰻を使用している「松」の鰻1.5匹分を使用している。なので、プリッと身が厚く脂がのった鰻を食べたければ「松」か「特」を選ぼう。この店は他店と比べて値段が高く、ハッキリ言ってコストパフォーマンス的には良くないかもしれない。しかしながら、脂がのった九州産鰻は全く臭みを感じず、一口食べれば極めて良質なものであることが分かる。惜しまれつつも閉店した札幌・関西風鰻の名店「なが木」を彷彿させる美味しさである。焼き方も焦げ目がなく、見事な江戸前の仕事をしている。また、タレの甘さもサッパリとした薄味で良い。もしも濃い味が好みの方は、テーブルのタレを追加して食べればいい。付いてくる「肝吸い」も悪くなく、これで御飯がツヤツヤで美味しかったら3つ星である。前述のように、お酒の好きな方なら、先ずは「うざく」や「白焼き」で一杯やり、最後に「鰻重」というパターンが最高である。(2013年3月更新)

中央区北1条西27丁目3-3   
電話番号:011-612-5777 
営業時間:11時半〜15時、17時〜19時 半
定休日:火曜
予算:鰻重:梅2,700円、竹3,240円、松4,320円、特5,400円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅3番出口を出て反対方向へ向かい円山バスターミナルの角を左折する。レンガ色のマンションの前を過ぎ、「渓仁会円山クリニック」を過ぎるとすぐ左側。地下鉄東西線・円山公園駅より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:円山公園駅、円山バスターミナル 
お勧めポイント:本格的な江戸前の仕事をした鰻の蒲焼き

ビールと骨せんべい 


うざく 


 白焼き 


特の鰻重 


 竹の鰻重 


梅の鰻重 

おにそば 豚退治

 北区に移転した「おにそば(→ 札幌グルメバイブル・蕎麦の頁を参照)」 の別ブランド店であり、背脂豚骨ラーメンで有名な 「山嵐(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 が展開する店舗である。コンセプトは、肉系の大盛りつけ麺ならぬ“つけそば”。そのオリジナルは、人気漫画「島耕作」でも何度か登場した東京・西新橋にあった 「港屋(→ 銀座グルメバイブル・蕎麦の頁・港屋2を参照、→ 銀座グルメバイブル・蕎麦の頁のザ港屋ラウンジを参照)」である。札幌も含めて、全国各地に「港屋」を真似た様々なつけそば店があるが、札幌の「おにそば」こそが、最も「港屋」のオリジナリティに迫っていると思う。それを思うと、「山嵐」の店主・大村さんの抜きんでた味覚は本当に凄いと思う。
 まずは、自動券売機で食券を購入。メニューは、「豚もり」、「鶏もり」、「海苔胡麻もり」、「もり」の他、背脂と煮干しの効いた「地獄のかけそば」、油そばの蕎麦バージョンである「あぶら蕎麦」、13時以降限定の1.5㎏の大盛り蕎麦「鬼退治」などがある。「おにそば」との決定的な違いは、牛肉の「肉もり」が豚肉の「豚もり」になっているということ。この店が「おにそば」よりも星一つ少なくなった理由は、豚よりも牛肉の方が圧倒的にインパクトのあるこのワイルドなつけそばにマッチしているからだ。
 お勧めは「豚もり(冷)」であるが、通常の蕎麦の量は「中盛り」の450g。少なめは「並盛り」300gで、どちらも同じ値段であるが、女性やお年寄りは「並盛り」にしておいた方が無難だ。麺は通常の日本蕎麦のような繊細な麺ではなく、田舎そばのような歯ごたえのあるストレート太麺。生卵を1個サービスしてくれるので、これは必ず頼んでおこう。また、「港屋」では、生卵や天かすは入れ放題であるが、この店では天かすと韓国産赤唐辛子(甘味があって辛くない)だけが入れ放題となっている。
 まずは唐辛子を2匙入れ、1/3くらい食べたところで、溶いた生卵をつけ汁に入れて食べると、アッサリ円やかになって更に美味しい。天かすを入れるか入れないかについては好みであるが、僕は入れない派だ。肉好きであれば、肉の量を増した「豚もり・豚増し(豚の量が2倍)」や「豚もり・豚退治(豚の量が3倍)」もいいが、最近は仕込みが間に合わないのか?何故か肉増しメニューはやっていないようだ。薄切りの甘辛肉と刻みネギ、そしてタップリの海苔と胡麻がのっていている点はオリジナルと同じだが、つけ汁に関しては「港屋」よりもラー油が少なめなので、この点は唐辛子を入れて調整するしかない。一方、「鶏もり」は、「港屋」の「温かい鶏そば」とは異なっており、鶏が全く切られていないので僕好みではない。ちなみに、各「もりそば」はつけ汁を冷たい「冷」か、温かい「温」のいずれかを選ぶことができるが、脂の固まらない「温」の方がお勧め。また、つけ汁を背脂入りの「背脂地獄」にすることもできるが、これは脂っこすぎてお勧めできない。(2017年1月追加、2023年2月一部改編)

中央区北一条西7丁目1-5-23 あおいビル1階  
電話番号:090-4878-2888
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時~15時半、17時~20:30
予算:豚もり(冷)880円
アクセス:地下鉄南北線、東西線・大通駅5番出口を出て、駅前通りをJR札幌駅側に進む。「りそな銀行」を左折して北1条宮の沢通を西に進む。「中央警察署」、「日本銀行札幌支店」を過ぎ、「札幌トヨタ」が見えたらその北向いのビル(Honda Cars北海道の隣、STV札幌テレビ放送の手前)。地下鉄大通駅から徒歩8分、ロイトン札幌から徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌トヨタ、Honda Cars北海道、STV札幌テレビ放送
お勧めポイント:通常の日本蕎麦とは違う体育会系肉系そば

1階に「Hotto Motto」があるビルですビルの奥にありますメニューまずは自動券売機で食券を購入するオフィス街にあるせいか、夜の客を呼び込むサービスも店内はL字型のカウンター席と小さなテーブル席のみで、かなり狭め「そば処 港屋」では、生卵や天かすは入れ放題であるが、この店では天かすと韓国産赤唐辛子(甘味があって辛くない)だけが入れ放題となっているこれが「豚もり(冷)」の並盛り(麺少なめ)海苔に覆われて見えないので・・・海苔をどけるとこんな感じつけ汁に唐辛子と生卵を投入麺は田舎そばのような太麺で、噛みごたえがある甘辛い豚肉と一緒に食べると美味しい最後は蕎麦湯を入れて飲む

かれーうどん椿

 京都から進出してきたカレーうどんの専門店。北海道でカレーうどんの専門店を名乗っているのは、恐らくこの店だけではないだろうか。カレーうどんと聞いて先ず真っ先に思い浮かぶのは名古屋と京都である。名古屋は名古屋グルメバイブルでランキングをつけて掲載 (→ 名古屋グルメバイブル・カレーうどんの頁を参照) したほどのハイレベルな激戦区であったのに対し、京都のカレーうどんは、基本的にうどんが柔らかく、汁もスパイシーさに欠けるなど、残念ながら掲載できるレベルの店はなかった。なので、“やはり、カレーうどんは名古屋が日本一”と結論づけたのである。そのことを考えると、この店の京風カレーうどんは上出来だと言える。名古屋カレーうどんほどのスパイシーさや奥深さは感じられないが、食べているうちについつい最後まで汁を飲み干してしまうような出汁の旨みがある。
 店内の説明書きをみると、利尻昆布や鯖節、宗田節、ウルメイワシ、鰹節、丹波産干し椎茸などで出汁を取っているという。麺は讃岐うどんと張り紙で表示してあるが、一般の讃岐うどんほど太くはなく、それほどコシもない。しかし、これはこれで旨味のある汁と麺のバランスが調和していていい。また、基本的に天ぷらものはそれほどお勧めではないが、「ちく天かれーうどん」だけは別物で、僕の1番のお勧めである。「ちくわ天」はかき揚げと一緒にのっていて、中が柔らかく外がカリッとしていて旨味も十分。その一方、「かれー丼」は味付けが甘すぎてお勧めできない。ちなみに、この店は昼間の4時間だけしか営業していないのでご注意を。(2013年3月更新)

中央区大通西17丁目1-5 ノワム大通ビル1階  
電話番号:011-614-6766
営業時間:11時~15時 
定休日:火曜
予算:ちく天かれーうどん860円 
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の4番出口を出て左へ進む。さらに「札幌日産」の信号を左折する。そして次の北大通の信号を左折すると、クリーム色のマンションが見えるのでその1階。地下鉄東西線・西18丁目駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:札幌日産 
お勧めポイント:北海道では珍しい京風カレーうどんの専門店

さくら庵

 民家風のインテリアと木の床板が印象的な店内。暗めの入り口を抜けると、正面右にカウンター席、左側にテーブル席がある。この店の蕎麦はほぼ二八で打たれているが、8割が更科粉(さらしなこ:蕎麦の実の中心部だけの蕎麦粉)を使用しているため、更科蕎麦に近い喉越しの良さが自慢である。しかし、更科蕎麦は白くて美しく喉越しこそ良いが、蕎麦の香りや甘みに乏しいため、2割を香りの強い石臼挽きの蕎麦粉で補って打っているという。それでも、この店の蕎麦はどちらかというとやはり更科蕎麦に近いイメージだ。「一茶庵系」や「更科系」など更科蕎麦を打つ店は、どうしもグルメ雑誌や評論家の評価が低くなってしまう。これまで僕も同様な評価をしていたが、食べログなどではむしろ高く評価されている店が多いところをみると、一般的には蕎麦の香りや甘さは、蕎麦を評価する上でそれほど重視されていないことが分かる。
 この店の僕の一押しは「別製天せいろそば」。冷たいつけ汁の「天せいろ」と異なり、温かいつけ汁に天ぷらが浸されて出てくる。つけ汁に天ぷらから出るゴマ油の香りが移り、何とも香ばく香りが豊かである。つけ汁は東京・藪蕎麦系のような辛口で、鰹節の風味が抑えられていて酸味も少なくキリッとしている。もう一つのお勧めは、ぶっかけの「冷やしたぬきそば」。この店の蕎麦は切り方も太さも僕好みで、店主の蕎麦打ちの技術は、恐らく札幌の蕎麦店の中でもトップクラス。唯一の不満は、蕎麦の香りに乏しいところだけである。(2012年10月追加)

中央区南5条西24丁目1-34  
電話番号:011-533-0789
営業時間:月曜・木曜~日曜11時~15時、17時~20時、火曜11時~15時 
定休日:水曜 
予算:別製天せいろそば1350円、冷やしたぬきそば850円 
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て右、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。愛育病院とエネオスGSの信号を左折するとすぐ右側の黒い建物。地下鉄東西線円山公園駅より10分。 
最寄りのランドマーク:愛育病院
お勧めポイント:絶妙な喉越しとキリッと辛めのつけ汁が美味しい蕎麦店

 
 

閉店 相生坊

 ご夫婦でひっそりと営業されている隠れ家的な蕎麦屋である。蕎麦粉は主に道産の丸抜きを石臼で自家製粉したものを使用。蕎麦は外二(小麦粉:蕎麦粉が2:10)で打たれた、やや平べったい細麺である。蕎麦の香りや甘みは申し分ないが、特に9月から始まる新蕎麦の季節の蕎麦はまた格別である。この店のお勧めは何と言っても「鴨せいろ」。蕎麦は他の店に比べるとやや少なめなので、しっかりと食べたい方は大盛り(半増し盛+300円)がいい。温かい蕎麦なら、泡雪のように繊細なとろろがのった「山かけ」がお勧め。「天せいろ」はかなり値が張るが、これは九州産の活車エビを使用しているため。この店のもう一つの特徴は汁で、キリッと締まった江戸風の辛さと本枯れ節を思わせるリッチでスモーキーな香りがする。(2012年9月更新)

中央区宮の森2条15丁目7-15  
電話番号:011-615-1011
営業時間: 11時~19時(売り切れ次第閉店) 
定休日:木曜日、不定休 
予算:鴨せいろ1400円、天せいろ2200円、山かけ1100円 
アクセス:北1条宮の沢通を西に向かい、「宮の森1-11」の信号を左折して円山競技場方面に向かう。突き当たりT字路の信号を右折し、セイコマートのある藻岩山麓通交差点の信号を過ぎ、すぐに次の細い路を左折。坂を少し上ると左にネットで囲まれたグランドが見える。その右側に茶色の5階建てマンションが見えるのでその角を右折。道が突き当たったところの左側にある。 
最寄りのランドマーク:セイコマート 
お勧めポイント:鴨せいろの美味しい蕎麦店

 

モツの朝立ち

  「焼肉 グルマンズいとう(→ 札幌グルメバイブル・焼肉の頁を参照)」 系列の串焼き店。女性と一緒に行くとセクハラともとられかねないこのネーミングから、ホルモン専門の焼肉2号店かと思いきや、内臓料理が豊富な串焼き店なのである。実はこのエリア、 「生ラムジンギスカン 山小屋(→ 札幌グルメバイブル・ジンギスカンの頁を参照)」 や「焼肉世界チャンピオン南4条店」などの有名焼肉店がひしめく激戦区。この激戦区の中で、今やナンバーワンの人気店なのである。
 店内は串焼き店とは思えない白と白木を基調とした明るいインテリア。右にはオープンキッチンのL字型のカウンター席が、そして左側にテーブル席がある。壁には店名をイメージしているのか天狗のお面が飾られ、カウンターにはハブ酒やまむし酒が置いてある。サービスの女性は、「焼肉 グルマンズいとう」と同じような割烹着の和服姿だ。メニューを見ると、いろいろな焼き串や生肉を使ったメニューの他、中華料理?と思われるようなメニューもあった。
 まずは、生ビールのサッポロクラシックを注文。そして、この店の名物である「モツの煮込み・玉子入り」と「韮菜炒牛肚(レバテキ)」も注文。「モツの煮込み・玉子入り」は、良質なモツがトロトロと煮込まれており、ユッケジャンのようなピリ辛のスープと良く合う。「韮菜炒牛肚」はまさに美味しいレバニラ炒めで、火の通し方や鷹の爪のピリ辛も最高。これら2つはお勧めである。この他のお勧めは、「香酥炸鶏支羽(手羽先の香り揚げ)」や「五香粉 とん足」、串では「赤せん」や「さがり」など。串はそのまま何もつけずに食べるものとタレをつけて食べるものがあるが、基本的には味がついているので、あとは好み次第。
 さすが「焼肉 グルマンズいとう」の系列店だけあって、どのメニューも外れなく美味しい。とくに、中華メニューが美味しいので、もしかすると中華料理の経験のあるスタッフがいるのかもしれない。ちなみに、予約は受け付けておらず、満員の場合には外で待たなければならないのでご注意を。(2015年8月追加)

中央区南3条西4-9 カミヤビル1階  
電話番号:011-233-0088
定休日:月曜、第2火曜
営業時間:【火曜〜土曜】18時~翌2時、【日曜・祝日】17時~23時半
予算:モツの煮込み・玉子入り600円、韮菜炒牛肚(レバテキ)550円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て「すずらんビル」を過ぎ、サンクスの信号を右折。すぐに「かつや」が見えので、さらに右折するとすぐ左側。すすきの駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:すずらんビル
お勧めポイント:「焼肉 グルマンズいとう」系列のワンランク上の串焼き店

赤線で囲まれたドリンクメニューには「まむし」や「ハブ」、「高麗人参」などが・・・

白菜キムチ

「モツの煮込み・玉子入り」は、良質なモツがトロトロと煮込まれており、ユッケジャンのようなピリ辛のスープと良く合う

「韮菜炒牛肚」は、まさに美味しいレバニラ炒めで、火の通し方や鷹の爪のピリ辛も最高

中国の代表的な混合香辛料である「五香粉」の八角とシナモンの香りが僕は大の苦手。でも、「五香粉 とん足」は香りのバランスとゼラチン状のトロトロ感が絶妙で、美味しい!!

「香酥炸鶏支羽(手羽先の香り揚げ)」は表面がカリッと中がシットリとしていてビールにベストマッチ

「はちのすの和え物」は塩と辛和えをチョイスできるが、今回は辛和え

生肉はちょっと怖いので、今回は湯引きした薄造りのミノをフグに、センマイを皮に見立てた「ふぐもどき」を注文

ミノ串

タレに漬けていただく

しっかりとした歯ごたえの「こめかみ」

牛タン入りの「つくね」

「赤せん」は豚足のようにコラーゲンを感じる

「さがり」は赤身の旨さが濃厚

八仙 大通店

 札幌医大近くにある有名焼肉店。今年近くに移転し、店名も「炭火焼 八仙 二号店」から「八仙 大通店」へと変更となった。実はこの店、薄野の「炭火焼 八仙」から暖簾分けされた店なのである。本店は塩ホルモンがメインの店で、この店との共通メニューは「塩ジンギスカン」と「塩ホルモン」、「牛トロライス」など。この店のオリジナルメニューの方が多く、基本的には別な店と考えた方が良さそうだ。以前と変わらず、店の前には炭火を置いておく容器とその上に大きなヤカンが置かれているので、それが店の目印となっている。店内に入ると、かつての狭い店とは異なり、かなりの大箱店となった。にもかかわらず、狭い店の頃の制限時間2時間というレギュレーションが未だに続いているのは、腑に落ちない。
 メニューは全てが塩ダレに漬けて出されるため、塩コショウや醤油ダレなどは置いていない。この店の名物は「塩ジンギスカン」で、肩ロースを使用しているので味が濃厚で美味しい。サイドメニューの「からみネギ」を注文し、肉の上に載せて食べれば旨さが倍増する。その他、「金華豚肩ロース」も豚の旨味十分だし、「セセリ(ネック)」や「上ガツ」などもプリプリして最高に美味しい。また、道産牛を使った「特上サガリ」や「特上カルビ」なども値段は高いがお勧めである。三元豚を使った「スペアリブ」だけは店員が焼いてくれるが、これもはずせない逸品。締めの御飯は、テレビ番組で紹介され、今や十勝名物となった「牛トロライス」。冷凍牛のミンチと御飯を混ぜて食べると、本当に牛肉?と思うくらい美味しい。この他の御飯メニューには、「山わさびご飯」や「からみネギ玉ご飯」などのとても魅力的メニューも。「牛トロライス」で使用する「牛トロフレーク」や「塩ジンギスカン」は全国発送もしてくれるので、北海道土産としてもお勧め。
 この店はインパクトのある「塩ジンギスカン」ばかりが有名となってしまったが、それ以外の肉も熟成された旨味を十分味わえ、肉の美味しさを改めて感じさせてくれる店である。(2017年8月更新)
https://ja-jp.facebook.com/hassen.2.shio/

中央区南1条西14丁目321  
電話番号:011-272-4055
定休日:火曜(祝日の場合には営業)
営業時間:18時〜22時(火曜、第3月曜)
予算:塩ジンギスカン1200円、金華豚肩ロース2000円、からみネギ400円 
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の5番出口を出て大通を右へ。ローソン、北海道信用保証協会を過ぎ、2つ目のローソンとモスバーガーのある交差点を右折し、「光塩調理製菓専門学校」を右折するとすぐ左側。西18丁目駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:光塩調理製菓専門学校
お勧めポイント:北海道では珍しい塩ダレ専門の焼肉店

光塩調理製菓専門学校の角を右折すると・・・ココです!店の前には七輪、炭火、ヤカンが店内は以前と打って変わって大箱店に備長炭で肉を焼きます煙の臭いが付かないように、椅子の中に衣類を収納できますメニューフードメニュー1。以前と比べて、肉メニューの値段が2割アップしているフードメニュー2。2時間の飲み放題付き宴会コースは、4名からで3日前までの予約が必要ドリンクメニュー先付けは、鶏と鶏の煮物まずは、名物の「塩ジンギスカン」これの相棒は「からみネギ」。肉の上に載せて食べれば旨さが倍増する「セセリ(ネック)」これも外せない「塩ジンギスカン」と「セセリ(ネック)」を焼く「特上カルビ」は過度な脂肪の肉ではなく、肉の旨みが感じられる美味しさ「特上サガリ」は濃厚な肉の旨み「上ガツ」「金華豚肩ロース」も外せない美味しさ「とりコロ焼き」「からみネギ玉ご飯」は・・・生卵の黄身を混ぜて食べるが、これは想像通りの味「ピリ辛ナンコツ」全国発送もしてくれる

掲載保留 じき 南2条店

 “近江軍鶏(おおみしゃも)”を使った高級焼鳥店である。18丁目にある「近江軍鶏と和食の店 直(じき)」2店目の店舗としてオープンして以来、既に3年目になるという。18丁目店の方は女性店長に任せ、店主はこの大箱の新店舗の方で調理している。なので、名乗ってはいないものの、実質的にこの新店舗の方が本店という位置づけであろう。
 重い大きなドアを開けると、中にもう一つの扉があり、それを開けて店内に入ると、焼鳥店とは思えないほど広くモダンなインテリアが広がる。BGMに流れるジャズがとても似合う店だ。 「焼き鳥&ワイン しろ(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)) や 「Qキュウ(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」 など、最近こういうハイセンスなインテリアの焼鳥店が増えたおかげで、女性客も入りやすくなった。この店の入口側にはオープンキッチンのL字型のカウンター席があり、奥にテーブル席がある。さらに、トイレの横には個室も完備されており、18丁目店と比べると倍以上の広さとなった。
 この店で使用している鶏は、日本最高峰との呼び声の高い滋賀県産の“近江軍鶏”。この高級地鶏を北海道で初めて使用したことで一躍有名になったが、これを1羽丸ごと仕入れて使用しているため、メニューに載っていないようなレアな部位でも、予約時などに要望すれば食することができる。また、この店は焼鳥だけでなく、刺身など季節の食材を使ったメニューもレベルが高い。それもそのはず、この店の店主は和食出身なのである。そのため、サイドメニューである「鶏の炊き込みご飯(時間がかかるので最初に注文すべき)」や博多風の「鶏の水炊き(予約が望ましい)」などが特にいい。「鶏の水炊き」は博多で食べた鶏の水炊きを遙かに凌ぐ美味しさで、とりわけ、具の“つくね”が美味しいので、僕は予約時に「つくねを多めにして!」と注文している。「鶏の炊き込みご飯」は、鶏の内臓が入ることで以前にも増して深く濃厚な味わいとなった。
 焼鳥のお勧めは、限定品の「白レバー」や「ささみワサビ」、「つくね」、「ハツ」、「ネック」、「カタ」、「ソリ」など。しかし予め断っておくが、近江軍鶏自体がかなり高価であるため、単品での価格は1本250〜500円と北海道の焼鳥店としてはかなり高めである。なので、よほどグルメな方でないかぎり、基本的にコースで注文し、後で好みの物を追加する方がベターだと思う。
 西18丁目店と比べて良くなった点は、日本酒の品揃えが圧倒的に良くなったこととワインを置くようになったこと。「十四代」は6種類、「磯自慢」はブルーボトルも含めて4種類もあり、薄野の日本酒バー顔負けの品揃えである。悪くなった点は「親子丼」が美味しくなくなったこと。以前は黒七味を使った出汁の効いた京風の親子丼であったが、ランチに出てきた親子丼は味が薄く、肉以外にとくに特徴のない味がぼやけた親子丼であった。しかしながら、焼鳥店としては珍しく全面禁煙なので、タバコを吸わないものにとって快適でいい。2015年5月追加・更新)

中央区南2条西9丁目1-27 Riche reve1階  
電話番号:011-200-9396
定休日:日曜
営業時間:【ランチ(火曜〜土曜)】11時半〜13時【、ディナー(月曜〜土曜)】18時〜24時
予算:【ランチ】親子丼1000円、極上親子丼(内臓やつくね入り)1500円、【ディナー】串コース2500円と4000円、本日おまかせコース5500円、おまかせコース8000円、水炊きコース6500円
アクセス:地下鉄東西線・3番出口を出て通りを渡らず右へ、大通に沿って進む。「SoftBank」を過ぎ、「SIMONS」の交差点を右折する。電車通りを渡り進むと左に見えるマンションの1階
最寄りのランドマーク:北海道銀行南一条支店
お勧めポイント:厳選された日本酒と近江軍鶏を使った焼鳥

入ってすぐにあるオープンキッチンのカウンター席

奥のテーブル席

トイレ横の個室

ランチメニュー

夜のおすすめ日替わりメニュー

焼鳥のアラカルトメニュー

飲み物のメニューに日本酒はこれだけ?と思ったら・・・

ズラッ〜とこんなにありました

更にめくってもまだあります

ワインメニュー。よく見ると左頁の下に・・・

ビックリ!オーパスワンやムートン、ラフィットまであるが、一体誰が飲むの?

生ビールと突き出し

本日のメニューから、刺身は左から蒸しアワビ、のどぐろ、鮪の3点

日本酒はワイングラスで供される。この「十四代・白鶴錦・生詰」は、十四代とは思えないくらい、柔らかで気品のある香りが最高

「十四代・槽垂れ・おりがらみ」は、十四代らしい華やかな香りとコクがあり、あまり面白みがない

白レバーは美味しい

「しり皮」はボンボチ(ポンポチ)と鶏皮の中間くらいの食感

「かた」はプリッとした弾力がある

「スカモルツアチーズ串」は、「焼き鳥&ワイン しろ」の方が完成度が高い

焼く前の「和牛A5白老」

焼いた後は、左からトリュフ塩、柚子こしょう、塩、ワサビ、山ワサビの何れかでいただく

(焼き)穴子

軍鶏のタタキ

牛すじ煮込み

この日は「新生姜の炊き込みご飯」もあったが、定番の「鶏の炊き込みご飯」を注文

蓋を開けると鶏肉と臓物がいっぱい

お昼のランチに訪問

親子丼はかつての黒七味ではなく、青のりがかかっていた

以前の親子丼は黒七味がかかっていて、出汁が効いた京都風の親子丼だった

焼き鳥&ワイン しろSHIRO

 「しろ SHIRO」という店名のとおり、店内は白を基調としたインテリアで、とても焼鳥店とは思えないくらいスタイリッシュ。特に、広いL字型のカウンター席か手前のテーブル席がいい(ワインセラー奥のテーブル席はお勧めではない)。
 店主・石川さんの焼きの技術は円熟期迎えようとしており、今まさに旬な焼き鳥店である。鶏肉は秋田産の比内地鶏を丸ごと仕入れ、店で部位別に捌いて使用している。なので、稀少な限定部位も多い。
 まずは、シャンパンか日本酒、ビールを、そしてそれに合う「カラスミのあぶり」や「本干しシシャモ」、「大人のポテトサラダ」などを注文。お勧めは、限定品の「カタ」、「ソリ」、「アカ」、「ネック」、「胸肉わさび」の他、「丸ハツ」、「ボンポチ」、「豚しょうが巻き」、「スカモルツアチーズ串焼き」、「味付けうずら卵の串焼き」、「イベリコ豚の串焼き」、「穴子焼きのタップナードのせ」、「道産和牛の串焼き」など。また、滅多にお目にかかれない予約限定メニューでは、「塩つくね」や「イベリコハムのブッラータ添え」がいい。「ブッラータ」は、 「ファットリア・ビオ北海道(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 が作るイタリアチーズで、是非一度味わってもらいたい至高のフレッシュチーズだ。野菜では、「金針菜」や「ヤングコーン(春~夏)」、「ナス焼き」、「竹の子(春)」などがお勧め。最近メニューに掲載されるようになった「(黒豚を使った)ポークライス」も締めとしては最高の逸品。
 店内には大きなワインセラーがあり、ソムリエの佐藤さんがセレクトしたワインリストも充実している。さらに、種類は多くないものの、日本酒や焼酎など も厳選されていていい。酒や食べ物は焼鳥店の枠を超えており、唯一無二の、ありそうでない、まさに日本最高レベルの焼鳥店だ。限定ものはすぐになくなって しまうので、もしも食べたければ必ず予約してほしい。(2015年3月更新)
http://www.yakitori-shiro.com

中央区南4条西24丁目1-24  
電話番号:011-521-4060
営業時間:【火曜~土曜】18時~翌1時半、【日曜、祝日】18時~翌0時半
定休日:月曜(月に1度の火曜不定休あり)
予算:コース4000円と5000円、カタ300円、豚しょうが巻き250円
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て右へ、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」が見えたらすぐ左向かいの白い建物。地下鉄東西線円山公園駅より10分 
最寄りのランドマーク:愛育病院
お勧めポイント:日本最高レベルの焼鳥店

これがワインセラー

厚切りのカラスミの炙り

道産和牛の串焼きに擦った本ワサビを添えて

胸肉ワサビには擦りたての本ワサビをのせて

左がカタ、右がネック(首の肉)

左がソリ、右がアカ

穴子焼きのタップナード(黒オリーブ)のせ

北海道白糠酪恵舎に特注したスカモルツアチーズの串焼き

北海道産黒豚を使用したポークライス

親子丼

「ファットリア・ビオ北海道」のブッラータを使用した「イベリコハムのブッラータ添え」。ブッラータには味が付いていないので、生ハムの塩味とオリーブオイルをかけていただく

ジンギスカーン

 黒と赤を基調とした斬新な色調の店内。店内は4人掛けテーブルが2つとベンチ椅子のカウンター席があるだけの狭い店だが、ベンチタイプの椅子の中には鞄や衣類を収納できるのがいい。レギュラーメニューは、アイスランド産生ラム「生ラム(モモ)」、「塩ラム」、「ロース」、「塩カルビ」、オーストラリア産生ラム「肩ロース」の5種類であるが、この店はアイスランド産サフォーク種ラムにこだわっているらしく、これを一頭買いして使用している。なので、店主に言えば、メニューにない部位(例えば、アイスランド産の肩ロースやヒレなど)も出してくれる。肉はオーダーを受けてから手切りされるが、何分にも店主1人でやっているので、多少時間がかかるのは覚悟してほしい。この店は塩ジンギスカンの店ではないにもかかわらず、タレがなく、自家製「ブレンド塩」呼ばれる塩で食べる。これはあくまでも僕の推測であるが、「ブレンド塩」は、塩とコショウ、山椒、旨味調味料などが入っているのでは?というような味である。しかし、これをつけて食べる肉は意外にも美味しいのである。また、テーブルに韓国産一味もあるので、さらにこれを加えて食べてもいい。肉のお勧めは、アイスランド産「生ラム」と「塩ラム」であるが、店主お勧めの「ラムタン」も美味しい。また、シシカバブのようなスパイスが入った「ラムつくね」などの限定メニューや、変わり種として、「エゾ鹿肉」や「熊肉」もある。ちなみに、テーブルの近くには換気扇がないので換気は良くない。旨味調味料がそれほど気にならない人にとっては、肉質が素晴らしい良いジンギスカン専門店である。(2013年4月追加)

中央区南5条西6丁目 多田ビル1階  
電話番号:011-532-8129
定休日:不定休 
営業時間:18時〜24時(金曜、土 曜、祝日前日は翌2時まで。但し、肉が売り切れ次第終了)
予算:アイスランド産生ラム850円、塩ラム900円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口を出て「ラフィラ」と「札幌東急イン」の間の通りを左折。1つ目の信号を右折して進むと左角に「ジャパンランドビル」があり、更に信号を渡ると左側にある「函館開陽亭」の隣ビル。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩4分。 
最寄りのランドマーク:ラフィラ、札幌東急イン、函館開陽亭 
お勧めポイント:自家製「ブレンド塩」で食べるアイスランド産生ラム

焼肉屋 かねちゃん

 薄野のビルの中にある人気の焼肉店。同じ1階のフロアには、こちらも人気の「やきにく舎 太好了(たいはーら) すすきの店」があり、どちらも同じくらいの広さの小さな焼肉店である。せっかくなので、今回は2日間にわたり、両店を食べ比べてみた。その結果、星を獲得したのはこの店だけであった。
 この店の最大の魅力は、何と言ってもコスパが良いこと。小さな焼肉店でありながら北海道産和牛の稀少部位がいろいろあり、特に内臓系メニューが魅力的である。メニューを見ると、北海道名物である「ジンギスカン」はもちろん、熊本県産の「馬刺し」まであった。また、種類こそ多くないものの、ワインや日本酒、焼酎などのアルコール類もいろいろとあった。
 店内は入口側にカウンター席、奥にテーブル席がある。テーブル席に案内され、まずは北海道限定の生ビール「サッポロクラッシック」を注文。牛肉のお勧めは、他店では出回っていないという名物の「牛わらじ(1980円)」。見た目はリブの周りの肉のようにも見えるが、味はサガリのように濃厚だ。この肉だけは店員が焼いてくれるので、焼いているときにどの部位なのかを質問したところ、ハッキリとは教えてもらえなかった。他の肉で良かったのは「ザブトン」。こちらも熟成肉のような深くリッチな味わい。また、内臓系で良かったのは「シマチョウ」と「脂付ハツ」。「シマチョウ」はトロトロとした脂の甘さを感じ、「脂付ハツ」は肉の旨みを牛脂ので包み込んだようなダブルテイストである。
 ちなみに、同じすすきのエリアには2号店「焼肉屋 かねちゃん 至粋亭」もできたので、もしもこの店が満員で入れない場合には2号店の方でも良いかも。(2015年10月追加)
http://kanechan8929.xsrv.jp 

中央区南5条西4丁目5−2 すすきの寿ビル1階  
電話番号:011-200-0979
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:18時〜23時半
予算:シマチョウ720円、脂付ハツ590円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅5番出口を出て、「ラフィラ」前の駅前通を右へ進む。次の「カラオケ館」の信号を右折し、「セブンイレブン」の隣の「三井のリパーク」横の小路を入ると左側にある。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩4分
最寄りのランドマーク:カラオケ館 
お勧めポイント:牛の稀少部位やホルモン系が美味しい

このビルです1階に焼肉店が2店舗並んでいます入口側にあるのが「やきにく舎 太好了(たいはーら) すすきの店」奥にあるのが「焼肉屋 かねちゃん」店内(入口側)店内(奥)タレは3種類あるが「しょうゆ」が一番美味しい左から「しょうゆ」、「さっぱりおろし大根」、「辛味噌」メニュー1 名物の「牛わらじ」メニュー2メニュー3メニュー4メニュー5メニュー6メニュー7メニュー8メニュー9メニュー10メニュー11アルコールメニュー・ワインアルコールメニュー・日本酒アルコールメニュー・焼酎まずはサッポロクラッシックをいただく突き出しはホルモンの味噌和えキムチの盛り合わせ「ザブトン」はお勧め「シマチョウ」もお勧め「貝の身」「特選・上サガリ」「厚切り・牛タン」が売り切れだったので「特選・上牛タン」を注文名物の「牛わらじ」は店員に焼いていただく途中でファイア状態に焼き上がり味付の山ワサビでいただく「脂付ハツ」もお勧め「馬肉ユッケ」の混ぜる前混ぜた状態ユッケジャンクッパはサッパリと出汁の効いた和風テイスト

手作りハンバーグ工房 Toshi

 ビル地下のレストラン街にある大通エリアで人気のハンバーグレストラン。明るい感じの店内にはカウンター席がなく、全てがテーブル席である。この店のコンセプトは、“家庭で食べていたような優しい味のハンバーグ”。つまり、誰もがほっと癒されるようなハンバーグなのである。従って、使用する肉は牛肉、豚肉、鶏肉の合挽き肉で、これが肉臭さを一切感じさせない実に絶妙なブレンドとなっている。しかも、今流行の挽肉を丸めただけのミンチハンバーグではなく、ちゃんとタマネギが入っていて、フックラと柔らかな肉汁タップリのジューシーハンバーグなのである。あまりの柔らかさに箸で食べるとホロッと崩れてしまうのが難点だが、それを差し引いてもかなり美味しい。
 店主の素材へのこだわりは半端ではなく、牛肉は十勝の池田町の赤牛「いけだ牛」、豚肉は早来町のホエー豚「ムーミン豚」、鶏肉は厚真町の「桜姫鶏」、米は長沼産「夢ピリカ」といった具合。焼き上がるまでの間に、見た目も鮮やかなタップリ野菜のサラダが出てくるが、これら全ての野菜は、契約農家や無農薬自家菜園「Toshiファーム」のもの。根菜類のサクッとした歯ごたえと甘みは、新鮮な野菜であることの証しである。かかっているドレッシングはビネガーテイストではなく、シンプルな醤油マヨネーズ味。これが意外にも生の白菜や大根、ニンジンなどと良く合う。
 メニューを見るとハンバーグの種類はかなり豊富。店の1番人気は山わさびで食べる「わさびハンバーグ」で、2番人気は「ガーリックハンバーグ」と「おろしそハンバーグ」。しかし、これらに共通する醤油ベースのソースが若干甘く、お勧めというほどではない。今回の取材では、1カ月以上をかけてこの店のメニュー全種類を食べ比べてみたが、僕のお勧めは何と言ってもベーシックな「デミグラスソース ハンバーグ」。デミグラスソースはかなりのコクがあり、隠し味にチーズでも入っているのではと思うほど濃厚。このコクと濃厚さがサッパリとした合挽き肉に良く合うのだ。また、長沼産夢ピリカで炊いたご飯も艶々で、ハンバーグにピッタリの美味しさ。さらに、ハンバーグに添えられた温タマネギは火傷するくらいトロトロで、北あかりを使った皮付きジャガイモの素揚げも香り十分。そして、次にお勧めしたいのは「和風オニオンハンバーグ」。こちらも醤油ベースのソースであるが、醤油ベース中で最も辛口(塩分が)のソースである。この塩辛さがフンワリとジューシーなハンバーグとベストカップルなのである。この他、「シャリアピンハンバーグ」は、タマネギのみじん切りとコンソメバターの和風テイストが良いし、「きのこソース ハンバーグ」は、甘めの醤油ベースソースをピリ辛の中華風ソースが上手く補っていてお勧め。
 ランチタイムメニューに比べてディナータイムメニューは値段が高くなる分、肉とサラダのボリュームもランチよりもアップする。また、肉の基本ボリュームは、ランチタイムが180g、ディナータイムは200gで、肉を増量する場合は30g毎に100円アップするシステム。ちなみに、唯一残念だったのは、今時混み合うランチタイムにも禁煙でないこと。(2014年12月追加)

中央区南一条西2-5 南一条Kビル 地下1階  
電話番号:011-241-4189
定休日:木曜のディナータイム、日曜日
営業時間:【ランチ】11時~14時半、【ディナー】17時半~20時半
予算:デミグラスソース・ハン バーグ(ランチ180g)1,590円、(ディナー200g)1,890円
アクセス:地下鉄南北線、東西線・大通駅33番出口を出て、「丸井今井」に沿って右へ進む。すぐに南1条通を右折すると、「カナリア」や「カフェ・クロワッサン」の並びに見えるビル。大通駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:丸井今井
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのハンバーグが食べられる

焼き上がるまでの間に、見た目も鮮やかなタップリ野菜のサラダが出てくる

かかっているドレッシングはビネガーテイストではなく、シンプルな醤油マヨネーズ味のドレッシング。これが意外にも生の大根や白菜、ニンジンなどと良く合う

デミグラスソース ハンバーグ

ハンバーグを割ると肉汁があふれ出す

長沼産の「夢ピリカ」で炊いたご飯は艶々

和風オニオンハンバーグ

「シャリアピンハンバーグ」に1.5cmの厚切りベーコンをトッピング

きのこソース ハンバーグ

店の1番人気の「わさびハンバーグ」

これが山わさび

好みに応じて山わさびをソースに投入する。山わさびをハンバーグに直接のせて食べるより、ソースに溶かして食べた方が美味しい

2番人気の「ガーリックハンバーグ」に、「たっぷりとろけるチーズ」をトッピングするとこんな感じ

お好み焼き まっか 南三条店

 後輩の網野先生が飲んだ後の締めに行く店ということで紹介されたお好み焼き店。今年、東京の中目黒店に支店をオープンさせ、今最も勢いにのっている店である。薄野エリアには「すすきの店(本店)」と「南三条店」の2軒があるが、今回は南三条店の方を取材することに。
 店内に入ると左側に大きな鉄板のあるカウンター席が、そして右側には鉄板のあるテーブル席がある。この店はお好み焼きや焼きそばだけでなく、酒のアテになるいろいろな創作鉄板焼きメニューがあり、かなり関西のお好み焼き店を意識したメニュー構成となっている。特にこの店が良いのは、早朝・深夜まで営業しているため、飲んだ後にも寄ることもできてとても便利な点である。
 お勧めは、タカアンドトシのタカさんが命名したという「ズーチーモー」。表面がカリッとしていて、香ばしいチーズの香りが何とも言えないくらいビールに合う。また、九州生まれのふわっふわの「山芋とろろ鉄板」も意外なくらいサッパリとしていて食感も最高。さらに、豚肉と牛の小腸(油かす)が入ったお好み焼き「まっか焼き」やスライスされた「じゃがバター」など定番メニューも外せない。飲み放題付き宴会コースはかなり割安となっているので、人数が揃えば先ずはこのコースで注文し、足りない分を追加すればお得である。(2014年7月追加)

【南三条店】
中央区南3条西4丁目4-20 五番街ビル1階  
電話番号:011-281-2218
定休日:無休(不定休)
営業時間:【月曜〜木曜】17時〜翌4時、【金、土、祝日前日】17時〜翌5時、【日曜・祝日】17時〜翌2時
予算:ズーチーモー550円、山芋とろろ鉄板780円、【宴会メニュー(4名より)】90分飲み放題コース3,000円、120分飲み放題コース4,000円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、札幌駅前通を大通方面へ向かう。「カラオケ館」を過ぎ、「モスバーガー」の角を左折すると、次の信号手前右にある(アーバン札幌ビルの北向かい)。すすきの駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:アーバン札幌ビル
お勧めポイント:コスパの良い創作鉄板焼き店

【すすきの店】
中央区南5条西3丁目1-2 ニューブルーナイルビル3階  
電話番号:011-512-8338
定休日:無休(不定休)
営業時間:【月曜〜木曜】17時〜翌5時、【金、土、祝日前日】17時〜翌6時、【日曜・祝日】17時〜翌3時
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て右へ。「薄野交番」を過ぎ、「ミスタードーナッツ」のある「第3グリーンビル」の角を右折する。「ラマダホテル札幌」を過ぎて信号を渡ると、角に見える「さっぽろラーメン 満龍」の入っているビル。すすきの駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:第3グリーンビル、ラマダホテル札幌

とん平(山芋入りの玉子焼きのような感じで豚肉は少ない。関西のとん平とは全く異なる)

ズーチーモー(これは旨い!)

関西名物!!油かす(牛の小腸)焼きそば

スジコン(牛すじとコンニャクの甘辛煮)ねぎ焼き

じゃがバター

砂ズリ(砂肝焼き)

ゲソマヨ(ゲソバター焼きの醤油マヨネーズ味)

名物のまっか焼き

九州名物の山芋とろろ鉄板

鉄板焼き みつい

 薄野の北西エリアにある人気の鉄板焼き店。元々この店は「丸井今井」近くにあった「鉄板焼きとスープカレー ロイン」が移転し、リニューアルオープンした店である。店内は鉄板を囲むようにL字型のカウンター席とテーブル席が4つあり、外からも見えるガラス張りの明るい雰囲気。しかも、換気も良いためか、女性客や若い客が多い。スタッフは調理担当が2人とサービスの女性が2人。シェフはフレンチ出身なのだろうか?突き出しなどの料理の所々にフレンチテイストが感じられる。言い換えれば、この店の鉄板焼きやお好み焼きは、いわゆる本格的で正統なものではなく、どちらかと言えばシェフのオリジナルの創作鉄板焼きなのである。
 なので、この店の売りはお好み焼きというよりもむしろ、つまみの鉄板焼きメニュー。特に、現在北海道産ブランド牛として売り出し中の「知床牛」を使った「知床牛のタタキ」や「知床牛・霜降りイチボステーキ」がリーズナブルで美味しい。その他のお勧めは、「サチク赤豚 とん平焼き」や「(釧路町)仙鳳址(ほうせんし)カキ バター焼き」、「北海道産塩ホルモン」、「知床ポークの豚玉」、「ソースちゃんぽん焼きそば」、「国産鶏のレバーパテ」など。例えば、「サチク赤豚 とん平焼き」は、通常の薄い豚バラではなくまるで豚テキのように分厚く食べ応えがあり、これがマヨネーズテイストと良く合うのだ。また、「北海道産塩ホルモン」は、切り方が小さめながら野菜炒めと共に頂くと美味しい。変わり種では、焼き椎茸に新得産チーズと醤油テイストを加えた「しいたけとチーズのグリル」などもある。そして、最後を飾るデザートは「フォンダンショコラ アイス添え」がお勧め。生ビールは「サッポロクラッシック」で、北海道の「増毛シードル」や山形の「子宝ラフランス」などの果実酒やワイン、日本酒などもある。(2014年5月追加)

中央区南3条西7丁目  
電話番号:011-281-9321
定休日:無休
営業時間:16時〜24時
予算:知床牛のステーキ・ランプ1600円、霜降りイチボ2100円(各100g)、知床牛のタタキ900円
アクセス:南北線地下鉄・すすきの駅2番出口を出て、モスバーガー角の信号を左折。「ノルベサ」前を通って「シアターキノ」を過ぎ、左に「資生館小学校」見ながら進む。「資生館小学校」、の西角の信号を右折するとすぐ左側。南北線地下鉄・すすきの駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:ノルベサ、シアターキノ、資生館小学校
お勧めポイント:創作お好み焼きと鉄板焼きが美味しい

ある日の突き出し

増毛シードル

子宝ラ フランス

花山リキュール 山ぶどう酒

ヒョンヒさんのキムチ

知床牛のタタキ

知床牛・霜降りイチボステーキ

知床牛・ランプステーキ

サチク赤豚 とん平焼き

仙鳳址(ほうせんし)カキ バター焼き

北海道産 塩ホルモン

知床ポーク 豚玉

ソースちゃんぽん焼きそば

国産鶏のレバーパテ

しいたけとチーズのグリル

日高つぶ ガーリックバター焼き

なっとうチーズオムレツ

知床牛 粗挽きハンバーグ

厚切り牛タンのグリル

熊本産たけのこのお刺身

京都産九条ねぎ焼き

ミックス玉 お好み焼き

海鮮ちゃんぽん塩焼きそば

じゃこと高菜の焼き飯

デザート盛り合わせ

閉店 STEAK two nine 29

 北海道唯一のヒレステーキ専門店。薄野エリアから駅前・大通エリアに移転して間もなく2年目を迎える。新しい店舗はレストランというより、どちらかというと喫茶店の様な雰囲気で、高級感などは一切ない。神戸に「A-1」という有名なヒレステーキ専門店があるが、店主の菊池さんはこの店の出身。過去に何度か「A-1」を訪れたことがある僕が初めてこの店を訪れた時、「A-1」に似ていることを伝えたところ、菊池さんが話してくれたのである。しかし、25年ぶりに三宮の「A-1新道店」を訪れる機会があったので改めて比較してみたところ、見た目は確かに似ているものの、味は似て非なる物であることが分かった。「29」の方が、肉質、焼き方、味付けともに圧倒的に美味しいのである。この店のヒレステーキは、ヒレ本来の旨味を十分引き出しており、日本有数の美味しさであることを改めて実感することとなった。
 ステーキはコースと単品があり、どちらを注文してもサラダが付く。注文をすると、まずは奥さんが切った野菜を混ぜてサラダを作る。サラダはブラックペッパーがアクセントになっており、サッパリとしたサラダである。その後、醤油タレがジュージューと香ばしい音を立てたヒレステーキが登場する。鉄板の上には肉の他、フライドポテトとホウレン草が添えられている。肉の上には特製バターとスライス玉葱がのせられているのでどけると、見事にミディアムレアに焼かれたヒレステーキがお目見えする。醤油だれが染みた玉葱を肉の上に載せて食べると、醤油の香ばしさと玉葱の甘さが一体となった肉が舌の上でとろける。ヒレはこの火の通り方がベスト!と実感出来るの瞬間である。肉はヒレ(神戸ではヘレと呼ぶ)のみで、グラム数で値段が異なる。また、何も言わなければ特製バターが添えられるが、よりデリケートなヒレの旨みを味わいたい方は、予めバターをのせないよう言っておいた方が良い。(2013年1月更新)

中央区北1条西2丁目 札幌時計台ビルB1   
電話番号:011-221-4429
営業時間:17時~21 
定休日:月曜 
予算:黒毛和牛ヒレステーキ(150g)6300円、(200g)7800円、(250g)9300円 
アクセス:地下鉄大通駅(南北線、東西線、東豊線)6番出口を出て右へ、「大通ビッセ」方向へ信号を渡る。駅前通を駅に向かって直進し、次の信号を右折すると左角に時計台が見えるので、その左並びのビル。地下鉄大通駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:大通ビッセ、時計台 
お勧めポイント:日本有数のヒレステーキを味わえる店

シジュウ

 この店のハンバーグは道産牛100%。熱々の鉄板に載せられて出てくるが、パティが薄いため、ゆっくり食べていると火が入り過ぎてパサついてしまう。どうしてもレア感が気になる人は、暫し放置して熱い鉄板で焼き加減を調節して食べればいい。焼肉のユッケ事件があったせいか、現在は焼き方の注文は聞かれず、以前に比べると焼き方も強くなった。分かりやすく表現するなら、以前のレア状態からミディアムレアになったような感じである。この焼き方ならば、薄野の「牛亭」とあまり差がなくなった様な気がする。レアだった以前の方がもちろん美味しいが、これも時代の流れなので仕方がないのかもしれない。これが今回評価を1つ落とした理由である。コショウの効いたスパイシーなソースは、基本的に「牛亭」と同じである。相変わらずインパクトがあり、何とも言えない後を引く辛さである。ちなみに、ハンバーグに比べてステーキはごく普通なのでお勧めできない。それにしても、この店はハンバーグだけでなくライスもツヤツヤで美味しい。(2012年10月更新)

中央区南6条西24丁目1-18 Y’S南円山1階  
電話番号:011-552-7236
営業時間:11時半~14時半、17時~22時 
定休日:火曜
予算:ハンバーグ1,230円(200g)、1,540円(250g)
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て右へ大通を進み、西25丁目の交差点を右折して南へ向かう。愛育病院を過ぎ、南6丁目の信廣寺の交差点を東に左折してすぐ左側のビル。地下鉄東西線円山公園駅より12~13分。 
最寄りのランドマーク:愛育病院、信廣寺 
お勧めポイント:レアな肉とスパイシーなソースがクセになるハンバーグ

焼肉トトリ

 1階には長いテーブル席と4~6名のテーブル席が、2階には個室と小上がりがある。今回は医局対抗野球の打ち上げのため、1年ぶりの訪問。この店はいつ行っても肉の質が良くて美味しい。特に「いちぼステーキ」はサシと赤肉のバランスが最高で、僕の超お勧め!「和牛かいのみカルビ」や「和牛特選ロース」、「和牛サガリ」なども、もちろん高価で美味しいが、下のランクの肉でも十分旨い。ちなみに、この日の「特選和牛タン塩」は硬くてイマイチだったが、いつもは美味しかっただけに、最近のタンの質にはムラがあるのかもしれない。「王カルビ」は、優に3人前くらいありそうなトトリ名物の壺仕込みカルビ。まるで、味付きジンギスカンのようで、サンチュやエゴマの葉に挟んで食べると美味しい。この店の良いところは、肉だけでなく脇役陣も美味しいこと。キムチ類(特にカクテキ)や「パジョン」、「ケジャン」、「チヂミ」、「カルビクッパ」なども美味しい。但し、デザート類はどれもお勧めできない。また、瓶であるが「小樽ビールも」も置いている。無休で、昼から深夜まで通し営業しているので、使い勝手がとても良い。(2012年9月更新)

中央区南5条西7丁目    
電話番号: 011-531-5893 
営業時間:【月曜〜土曜】12時〜翌3時、【日曜】12時〜23時 
定休日:無休 
予算:いちぼステーキ2940円、和牛かいのみカルビ1785円、和牛ランプのラン芯1260円、田舎鶏セセリ630円、イベリコ豚の豚トロ900円 、3675円コースと4725円コースあり、90分飲み放題1575円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅4番出口を出て「東急イン」が見える西方向へ直進。「ススキノグリーンホテル」の信号が見えたら左折し、市電の線路に沿って南方向へ進む。西7丁目電車通りと南5条通りの交差点(角に24時間パーキングあり)を右(西)に曲がってすぐ左側。地下鉄南北線すすきの駅より12~13分。

焼肉 グルマンズいとう

 店主の伊東さんは、「焼肉トトリ(→ 札幌グルメバイブル・焼肉の頁を参照)」の副料理長、「徳寿」の統括総料理長を経て、2011年に薄野外れに「焼肉 グルマンズいとう」をオープンさせ、その後、コロナ禍の2021年に薄野交差点近くにある現在のビルに移転した。
 ビルの1階にある店内に入ると、ウッディーで明るい店内。左側に半円形のオープンキッチンのカウンター席と右側にテーブル席がある。前店舗にあった海鮮の水槽はなくなり、キャパ的にはかなり広くなった。女性店員は、変わらず焼肉店としては珍しい割烹着の和服姿である。
 この店では、その時々の最高な牛肉を全国から厳選して取り寄せている。また、冷凍肉を一切使用しないため、当日に売り切れになっている部位もあるので、食べたい部位がある場合には、予約の際に確認しておく必要がある。
 メニューを見ると、以前と比べてボトルワインや焼酎の種類が増え、マッコリは釜山の山城のものではなく、国産米を使って日本で作られた「不老長寿マッコリ」に変わった。また、肉の部位も含めてメニュー数自体もかなり多くなったような気がする。店のお勧めは、「上ミノの湯引き」のようだが、僕のお勧めは、「和牛タン」や「ハラミ(和牛ハラミではない)」、「かいのみ」、「いちぼ」、「生がきとネギのチヂミ」、「はらまき」、「ひうち」、「ささにく」、「とん足辛焼き」、「牛肉の炙り」など。この店のタレは、甘み控えめでほんのりとした酸味があり、洗練されていて美味しい。
 前店舗の時に最大の課題だった換気の悪さも解消され、さらにスタッフも増えたため、料理もスムースに出てくるようになった。また、今回の移転を機に店の高級感もアップされ、深夜まで美味しい韓国料理と焼肉が食べられるユーティリティの高い店として生まれ変わった。(2023年12月更新)

中央区南3条西3-8 克美ビル1階 地図
電話番号:011-596-9029
定休日:水曜と第2火曜
営業時間:【平日、土曜、祝日、祝日前】18時〜翌3時、【日曜】17時〜翌0時
予算:牛肉の炙り(韓式タレ)1800円、ハラミ1380円、カイノミ2500円、はらまき2200円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」の角を右折するとすぐ左のビル。すすきの駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:薄野交差点、カラオケBIG ECHO、都通り
お勧めポイント:深夜まで最高レベルの焼肉が食べられる店

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このビルの入口から入るのではなく・・・ 横のここが入口です店内に入ると、ウッディーかつ洗練された明るい店内。左側に半円形のオープンキッチンのカウンター席と右側にテーブル席がある。前店舗にあった海鮮の水槽はなくなり、キャパがかなり大きくなった。女性店員は、変わらず焼肉店としては珍しい割烹着の和服姿である カウンター前で肉を切っている右側の方が店主の伊東さん ボトルワインリスト1 ボトルワインリスト2 ボトルワインリスト3 ボトルワインリスト4 ボトルワインリスト5 季節のメニュー1 季節のメニュー2 肉メニュー(希少部位) 肉メニュー スープと食事メニュー キムチとサラダのメニュー デザートメニュー 「キムチ盛り合わせ」 「ホタテのコッチョリ」は、ホタテと香味野菜の辛い和え物。キュウリと芹のシャキシャキ感と香り、そしてコチジャンの甘みがいい 「ランプ芯」は、サッパリとしていて肉の旨みが薄め。タレよりもサッパリとした醤油ムースと合う 焼肉のタレは、甘み控えめでほんのりとした酸味があり、洗練されていて美味しい。奥にある四角いのは醤油ムース 「和牛タン」は、塩味がドンピシャの美味しい塩タンでお勧め「和牛ハラミ」がなかったので、今回は「ハラミ」にしたが、これが柔らかくてジューシーで超お勧め! 「かめのこ」は肉の繊維が強く、旨味に乏しい 「かいのみ」。見た目は霜降りだが、味は赤身。柔らかくて甘みもあり、超お勧め! 「ユッケジャンスープ」は花椒効いていて、まるで陳麻婆豆腐のような風味 「しめさばとエゴマの辛和え」。味はコチジャンベースで美味しいが、シメサバは市販品なのか?やや締めすぎで酸味強くて脱水気味 「帆立と蓮根の煎」。レンコンを玉子でコーティングしており、シャキシャキとした歯ごたえ。ピリ辛の醤油ダレとの相性も抜群
「牛肉の炙り(韓式タレ)」。絶妙な火の通し方で、肉自体が甘く香りも抜群。ニンニクとネギの韓式タレも良く、お勧め 季節のキムチ「蝦夷キムチ鮭」。べったら漬けの大根スライスの食感と甘さに、キムチや玉ねぎピクルスの酸味、イクラ、鮭の旨味が重なる。複雑すぎてこれが美味しいかどうかは微妙 「生がきとネギのチヂミ」 外側がカリッと中がふんわりとしていて、そこに牡蠣とネギの旨味が爆発!タレも美味しくお勧め 「リブステーキ」は、焼いて醤油ダレでいただく。脂身たっぷりで、想像通りの味 「ひうち」はモモの部分だが、サシが入っている。仔牛のように色が薄いが、脂身の甘みと赤身の深みのバランスが絶妙。食感も良く、塩味なのでワサビとそのままでいただく。お勧め 「ささにく」は赤身のようだが、見た目はまるでバラ肉。食べるとサガリよりも弾力があって赤身の旨みもある。意外にも脂っこくはなく、ジューシー。サガリ好きにはお勧め 「はらまき」は、見た目がサガリのようだが、味もサガリそのものであり、お勧め 「和牛はらみ」には、長芋スライスが付いてくる 脂が多いので肉の深みに欠ける。むしろ、「ささにく」や「はらまき」の方がサガリっぽい。味の濃さでは通常の「ハラミ」の方がお勧めだ 「とん足辛焼き」は、小さめに切ってあるので、とても食べやすい。見た目ほど辛くはなく、むしろ塩味が強いのでビールにはピッタリ 「焼しゃぶ」は、意外にも薄切りではなかった ポン酢がサッパリとするので悪くないが、薄切りの方が好みかも 「棒鱈とたちのチゲ」は、辛味が心地よく棒鱈の旨味が美味しいが、お勧めというほどのレベルではない

札幌成吉思汗 しろくま 札幌本店

 ビルの1階にひっそりとあるジンギスカン店。実はこの店、2005年度版でも掲載された実力店なのである。しかも、地元の札幌本店だけでなく、東京の新橋と赤坂にも支店があるのだ。店内はL字型のカウンターのみで、隣同士の肩が触れるくらい狭い。肉はアイスランド産(ラム)の他、オーストラリア産(ラムとマトン)と北海道産(この日は白糠産)の3種類がある。肉はオーダーを受けてから手切りにされる。僕のお勧めは、やはりアイスランド産とオーストラリア産ラム。特に、アイスランド産ラムが肉にコクと旨味があって一押しである。そして締めには、羊のカレーライスで締めたい。(2013年4月追加) 

中央区南6条西3丁目 ジョイフル札幌1階  
電話番号:011-552-4690-
定休日:日曜、祝日 
営業時間:【月曜〜水曜】18 時〜翌1時、【木曜〜土曜)18時〜翌1時半
予算:アイスランド産ラム900円、オーストラリア産ラム750円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て右へ向かい、「すすきの交番」、「吉野家」を過ぎた角を右に曲がる。「ラマダホテル札幌」を過ぎ、「第35桂和ビル」を過ぎたら右にあるビル。すすきの駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:ラマダホテル札幌、第35桂和ビル 
お勧めポイント:3種類のラムとマトンが食べられるジンギスカン店

まつじん

 北海道のジンギスカンには、焼いた肉をタレにつけて食べるタイプと、あらかじめ付けダレに肉が浸った味付きタイプとがある。「松尾ジンギスカン」は、北海道ナンバーワンの味付きジンギスカンのブランドであり、フランチャイズ店と直営店で食べることができる。直営店には「松尾ジンギスカン」と「まつじん」の2つのブランド名称がある。スタイリッシュで新しい直営店は「まつじん」を名乗っていて、北海道以外では新宿(新宿三丁目店)と銀座(東京銀座店→ 銀座グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照) と赤坂(東京赤坂店)に、札幌中心部では「札幌駅前店」と「札幌南1条店」他4店が、新千歳空港では 「新千歳空港店(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」 と「新千歳フードコート店」がある。「まつじん」は煙たい、臭い、おやじっぽいというジンギスカン店のイメージを一新し、女性でも入れるような洗練されたインテリアを取り入れている。その結果、ジンギスカンブームが去った現在でも人気は衰えず、女性客も多い。この店のお勧めは、赤身でサッパリとした「味付き特上ラム・ジンギスカン(通称“チョッちゃんラム”)」と、最上級の肩ロースのような「味付きラムリブロース・ジンギスカン」。どちらも甘辛のタレと柔らかなラム肉の組み合わせが絶妙で、クセになるくらい美味しい。「松尾ジンギスカン」の更なるこだわりは、肉を焼く特注の南部鉄鍋にある。半円形のドーム状の鉄鍋で、鍋は汁切れし易いよう放射状の浅い溝が付けられている。さらに、鉄鍋の周りには深くて大きな溝があり、この溝に貯まった汁で野菜を煮るようにして食べる。もしも、肉から滴る汁だけでは足りない場合には、専用瓶に入っている汁を足して野菜を煮るのである。 
 松尾ジンギスカンのラム肉は北海道土産としても最適で、食事をした店舗から宅配することをお勧めする。購入の際には、専用鉄鍋も一緒に購入してみよう。ジンギスカンのみでなく、この鍋で焼肉をすると、油ぎれが良く美味しく焼くことが出来る。ちなみに、専用鉄鍋には野外で使用する通常タイプの他、ガスコンロで使用するタイプやIH調理器対応の鉄鍋などもある。札幌に来られない方は、下記通販サイトからの購入も可能である。(2013年4月追加)http://shop.2989.net/fs/matsuo/c/

【札幌駅前店】 
中央区北3条西4丁目 日本生命札幌ビル地下1階  
電話番号:011-200-2989
定休日:無休(年末年始を除く) 
営業時間:11時〜14時半、17時〜22時半 
予算:特上ラムジンギスカン980円(特上ラムランチセット1200円) 
アクセス:JR札幌駅と地下鉄・さっぽろ駅、大通駅から地下で直結。 
最寄りのランドマーク:札幌駅前通、札幌グランドホテル 
お勧めポイント:柔らかなラム肉と甘辛のタレがクセになるくらい美味しい

【札幌南1条店】 
中央区南1条西4丁目16-1 南館ビル1階  
電話番号:011-219-2989
定休日:無休(年末年始を除く) 
営業時間:11時半〜14時半、17時〜22時半 
アクセス:地下鉄南北線、東西線・大通駅10番出口を出て反対方向へ向かい、「TSUTAYA」の角を右折するとすぐ右側。地下鉄・大通駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:TSUTAYA

【新千歳空港店】 
千歳市美々 新千歳空港ターミナル3階 
電話番号:0123-46-5829
定休日:無休
営業時間:10時〜20時半 

札幌駅前店

札幌南1条店

結び亭

 かつて、時計台ビルの地下に「結び亭」というおにぎり屋があった。その後現在の地に移転し、「ジンギスカン 結び亭」としてリニューアルオープン。なので、当初のメニューの中には“おむすび”があり、以前のグルメバイブルでも「おむすび(タラコバター)」がお勧めと書いた。しかし、その後手狭だった店内を拡張し、インバウンド客が増えるにつれて、ご主人が調理、奥さんがサービスという2人体制のオペレーションでは提供が困難となり、メニューから消えてしまった。また、マンパワーが原因で大きく変わったことがもう一つある。七輪がカセットガスコンロになってしまったことである。火力調整が容易になり、以前よりも煙たくなくなった点は良いのだが、ジンギスカン屋という風情が感じられなくなってしまったのが残念。
 メニューは品数が絞られていて、とてもシンプル。肉は「生ラムロース」と「生ラムショルダー」の2種類だけというストロングスタイルの店なのである。肉は主にニュージーランドとオーストラリア産のラム(1才未満の羊)の肩肉を、冷蔵庫で更に熟成させて使用している。オーダーされるとご主人がその都度手切りにして供される。500円高くなるが、「生ラムロース」の方が圧倒的に柔らかく、羊臭さがなくてお勧めだ。肉には無料のモヤシが付いてくるが、他の野菜は別料金である。ラム肉は、煎った白ゴマに唐辛子とニンニクを加えたタレで食べても良いし、数種のハーブと香辛料が入った「ハーブ塩」をかけて食べても美味しい。また、ラム肉は白飯と一緒に食べても最高だが、まずはビールを飲みながら肉だけを食べ、そして最後の締めとして、肉汁から染み出たジンギスカンダレを入れた「平飼い鶏の卵かけご飯 黄金比の小ライス」をいただいてもいい。
 この店では、北海道を代表する地ビール「小樽ビール」と北海道限定の「サッポロ・クラッシック」が飲める。「小樽ビール」は、函館の「大沼ビール」と並んで品質が安定していて美味しい。常に置いてある小樽ビールは、「ピルスナー」と「ドンケル」、「ヴァイス」、「ノンアルコールビール」の4種(いずれも瓶ビール)で、これに季節のビールが加わることも。羊の脂はビールと相性が抜群なので、こちらも是非一度試してみて欲しい。(2023年11月更新)

中央区南2条西9丁目998  
電話番号:011-208-2001
営業時間:【平日】17時~22時、【日曜・祝日】 17時~21
定休日:無休(不定休) 
予算:生ラムロース1500円 小樽ビール・ドンケル700
アクセス:地下鉄東西線西11丁目駅2番出口を出て、右(南側)へ向かう。札幌プリンスホテル前の信号を左(東側)に渡り、100円ショップWattsの隣にある中央区民センター前の角を左折して200mくらい進むと左側にある。西11丁目駅より徒歩5分。駅前通りからは、狸小路を西へ進み、7丁目(アーケードがなくなる)を過ぎて更に進み、次の交差点角の「三角山五右衛門ラーメン」が過ぎたらすぐ右側 にある
最寄りのランドマーク:札幌プリンスホテル、中央区民センター、狸小路 
お勧めポイント:熟成したラム肉とタレが美味しいジンギスカン店

狸小路のアーケードがなくなる石山通近くにあります ココです! 階段を上がると・・・ 店内は開店当初よりも広くなっています。テーブル毎の排気ダクトがないので、混み合うと煙たく服に臭いが付きます 七輪がカセットガスコンロに変わってしまいました ドリンクメニュー フードメニューはシンプル
この店では、北海道を代表する地ビール「小樽ビール」と北海道限定の「サッポロ・クラッシック」が飲めます。「小樽ビール」は、函館の「大沼ビール」と並んで品質が安定していて美味しい。常に置いてある小樽ビールは、「ピルスナー」と「ドンケル」、「ヴァイス」、「ノンアルコールビール」の4種(いずれも瓶ビール)で、これに季節のビールが加わることも。羊の脂はビールと相性が抜群なので、こちらも是非一度試してみてほしい ラム肉は、煎った白ゴマに唐辛子とニンニクを加えたタレで食べても良いし・・・ こんな感じです 「ハーブ塩」をかけて食べても美味しい 500円高くなりますが、こちらの「生ラムロース」の方が圧倒的に柔らかく、羊臭さがなくてお勧め 「生ラムショルダー」は、「生ラムロース」よりも硬めで、羊臭さも感じられます 肉は「生ラムロース」と「生ラムショルダー」の2種類だけというストロングスタイルの店です。肉には無料のモヤシが付いてきますが、他の野菜は別料金

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生ラムジンギスカン 山小屋

 有名な老舗の郷土料理店「杉ノ目」が経営するジンギスカンの店。
店内に入ると木製テーブルとベンチが目に付く。かなりチープな感じもするが、北海道のジンギスカン店としてはごく普通の佇まい。席について、まずは生ビールを注文。この店の生ビールは、北海道限定の「サッポロクラシック」。管理が行き届いているせいか、回転が良いせいかは分からないが、生ビールは他店よりも新鮮な感じがして旨い。箸休めとして生のプチトマトが出てくる。これがラムの脂を洗い流して、口の中をリセットしてくれる。ついつい食べて過ぎてしまい、すぐにお代わりしたくなる。この店の最大の魅力はタレが旨いこと。北海道ナンバーワンのタレと言っても決して過言ではない。どこかの有名店のような、醤油に日本酒しか入っていない?と感じるような単調なタレでない。深みがあり、バランスが完璧なのである。これにたっぷりと炒りゴマと真っ赤な一味を入れ、そして摺り下ろした玉葱(注:ニンニクではない)を入れると最高である。もしも実現可能であれば、「結び亭(→ 札幌グルメバイブル・焼き鳥、ジンギスカンの頁を参照)」 の「生ロース」に、この店のタレをつけて食べたいくらい美味しいのである。ラム肉は1種類しかないが、それでも旨味十分で、北海道ならではのシカ肉も味わえる。シカ肉はレアで焼くと、全く臭みがなく、赤肉の旨味がストレートに伝わっ てくるので、一度是非試してみてほしい。(2012年11月追加)

中央区南4条西4丁目13-2 第5グリーンビル1階  
電話番号:011-271-2853 
定休日:無休(12/31~1/1の年末年始のみ) 
営業時間:17時~22時半 
予算:ラム肉840円、ラム肉&シカ肉(数量限定)1050円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て「すずらんビル」を過ぎ、サンクスの信号を右折。すぐに「かつや」が見えので、さらに右折するとすぐ右側。すすきの駅より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:すずらんビル 
お勧めポイント:北海道最高峰のタレで頂くジンギスカン

ジンギスカン ひげのうし

 本店は、1階にはカウンター席が17席、2階には4人掛けテーブルが7つある大箱のジンギスカン店。2014年には 「南5条店」もオープンした。この店の魅力は何と言っても、ジンギスカン店にしては珍しいくらいオシャレで、肉の種類が豊富なところ。肉によって通常の鉄鍋と網焼きを使い分けており、鉄鍋には玉葱と長葱が付く。1番のお勧めは、オーストラリア産サフォーク種の「プレミアムラム」。通常の肩ロースラムに比べると、肉の味が濃く脂肪にも旨味もある。もちろんベーシックな「ジンギスカン(ラム肩ロース)」も悪くない。もう一品注文するなら、脂肪分が少なく肉の旨味がストレートに感じられる「ラム肉の厚焼きステーキ」か、脂の旨味を楽しめる「ラムカルビ」が良いだろう。タレは甘口と辛口の2種類があり、味はごく普通であるが、残念ながら後味が良くない。これでもっと安くてタレが美味しかったら、間違いなく2つ星以上なだけにちょっと残念。ちなみに、オプションの「北海道産 山わさび」は、試してみたが、ラムにはちょっと合わないような気がした。また、中国語と英語メニューもあるので、外国人客にもお勧めである。(2012年11月追加) 

【本店】
中央区南3条西5丁目35-3  
電話番号:011-281-2980 
定休日:無休(不定休) 
営業時間:【月曜〜土曜】17時〜24時半、【日曜・祝日】17時〜23時半 
予算:ジンギスカン950円、プレミアムラム1,620円、ラム肉の厚焼きステーキ1,620円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て「すずらんビル」を過ぎ、サンクスの信号を右折。すぐに観覧車のあるビル「ノルベサ」が見え、それを過ぎて信号を渡ると自走式パーキングがあるので、その並び。すすきの駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:ノルベサ 
お勧めポイント:肉の種類の豊富がオシャレなジンギスカン店

【南5条店】
中央区南3条西5丁目35-3 
電話番号:011-200-0293 
定休日:無休(不定休) 
営業時間:【月曜〜土曜】18時〜24時半、【日曜・祝日】18時〜23時半 
アクセス:地下鉄南北線・駅前通りのカラオケ館を西 側に進み、セブンイレブン隣。

グリ GRIS

 今、札幌で最も熱いグルメエリア・狸小路7〜9丁目にある創作中華料理店。特に、狸小路8丁目にはこの店の他に同じ創作中華料理が売りの「チムウォック」がある。両店とも2回にわたって取材したが、「チムウォック」は人気の「トロトロ牛すじ煮込みの麻婆豆腐」は美味しかったものの、総合的にはこの店の方が良かった。
 ビルの名前が分からないほど古いビルの階段を上がると、1階のアンティーク店(オーナーらしい)の商品が階段に雑然と置かれ、廃墟のような雰囲気に大丈夫?と思ってしまう。しかしながら、店のドアを開けると、スタイリッシュでオシャレな昭和テイストのインテリアにビックリ。
 入って右側にオープンキッチンの調理場があり、正面にカウンターのように長いテーブル席がある。さらに、左側にテーブル席が3つと奥に個室がある。この店は若い店主と奥さん(小野さん夫婦)の2人でやっており、店主は 「maruyama 檀(→ 札幌グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」 のシェフを務めていた方である。メニューを見ると、本格的な中華と言うよりはむしろ、和のテイストを取り入れた創作中華である。
 今回人気だったのは「鯛そぼろのせいろご飯」。2回とも売り切れで、食べることができなかった。食べた中で良かったのは、「塩の真鯛と新ごぼうとウドのカルパッチョ」、「グリの焼売」、「今日の春巻き」、「鶏だんごの甘酢あん」などであるが、デザート類はイマイチだった。
 中華料理店というよりも中華居酒屋という位置づけの店なので、原則1人ワンドリンクを注文しなければならない。また、雰囲気を壊さないよう子供連れの場合は、個室を利用しなければならない。ちなみに、平日は15時から、休日は13 時から営業しているので、まだ明るいうちから飲むことができて便利。(2015年5月追加)

中央区南2条西8丁目5-4 FABcafeビル4階  
電話番号:011-206-8448
定休日:火曜
営業時間:15時~22時、(日曜・祝日13時~20時)
定休日:火曜・第1月曜
予算:グリの焼売(1個)200円、今日の春巻き700円〜
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、サンクスの方へ信号を渡って進み、「資生館小学校」西角の信号を右折。2つ目の信号(狸小路の屋根のないところ)を左折するとすぐ左側。すすきの駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:資生館小学校、狸小路8丁目
お勧めポイント:明るいうちから飲める創作中華の店

アンティーク店の左にある入口から入ります

何のビルか分かりません

これが入口ですが、既に何か立てかけてあります

1階の階段を少し上って入口を振り返るとこんな感じです

2階部分は鉄板がたくさん立てかけてあって不思議な感じです

これが入口です。昭和テイストの縦模様のガラスが素敵です

右側にあるキッチンで働くご夫婦

入口正面にある長いテーブル席

左奥にあるテーブル席のテーブルは狭めです

窓のガラスも昭和テイスト。隙間風が入ってきます

針金で作られたオブジェのようなランプ

床は味わいのある木の板

日替わりの食事のメニュー

日替わりの食事のメニュー

レギュラーメニュー

ドリンクメニュー(生ビールはサッポロクラシックで、日本酒もあります)

ワインメニューには日本のものも

塩の真鯛と新ごぼうとウドのカルパッチョ

「今日の春巻き」。この日は海老とインゲン豆の食感が良かった

「今日の春巻き」。この日は筍とチャーシューだったかな?

「鶏だんごの甘酢あん」は美味しかったが、鶏だんごがもう少しフンワリしていれば最高なのだが

「江別産・島豚ヒレ肉と青梗菜・菜の花の豆豉炒め」も悪くない

「新冠産・三元豚の雲白肉」はイマイチ

「長いものポテトサラダ」は長芋が生かされているかどうか微妙

「フルーツトマトのタマゴ炒め」は玉子に火が入りすぎ

北海道産若鶏のパリパリロースト

砂肝わさび

「グリの焼売」はジューシーで美味しい

「豚チャーシューのせいろご飯」はほとんど日本料理

いちごとブルーチーズのミルフィーユ

ヘーゼルナッツのアイスクリーム

ピスタチオのプリン

移転 飲茶 はるのそら

 古いビルの1階にある中華料理店。店内はまるで中華料理店らしからぬ喫茶店のような雰囲気。フロア正面にはカウンター席が6席、手前左には計10席のテーブル席がある。料理は店主が一人で調理し、女性がサービスを担当。ビルや店の雰囲気から想像するに、この店はディナータイムよりランチタイムの方が混んでいるのかも。メニューを見ると中華料理店としては、品数がかなり少なめである。
 おすすめの料理を紹介すると、前菜は「蒸し鶏のネギソース」がいい。サッパリとしていながらネギが香り、ビールのお供にピッタリ。メインのお勧めは「上海風黒酢の酢豚」や「麻婆豆腐」、「エビチリソース」、「卵と蝦の炒め」など。「上海風黒酢の酢豚」はタレの甘さと酸味が絶妙で、肉の火の通し方がもう少し浅ければ最高である。ルネッサンスサッポロホテルの「美麗華」の黒酢酢豚にかなり近い感じだ。「麻婆豆腐」はひき肉が多めで、豆豉の深みに花山椒が香り、とてもバランスが良い。「エビチリソース」は卵入りで、エスタにある「四川飯店」のものに似ている。「卵と蝦の炒め」は卵に火が入りすぎだが、蝦がプリッとしていて塩味もいい。麺は「担々麺」、ご飯は「五目チャーハン」がお勧め。「担々麺」は意外と辛くなく胡麻の風味のスープが最高で、「五目チャーハン」は、米がパラリとしていて塩味もピッタリ。看板に飲茶と書かれているが、點心類はどれもイマイチで、食べても良いのは「エビ蒸し餃子」と「焼きニラまんじゅう」くらい。「蝦蒸し餃子」はエビがプリッとして味も良いが、餡の具材が少なすぎて物足りない。デザート類も、王道の「杏仁豆腐」や「マンゴープリン」はイマイチであるが、「金木犀入り上海風白玉団子」が金木犀のお茶と胡麻白玉の組み合わせがさっぱりとしていて良かった。また、意外なことに「アフォガード」も悪くなかった。
 試していないが、ランチタイムには「週替わり中華粥と点心のセット」などのいろいろなセットメニューがあるようだ。それにしても、コストパフォーマンスが良く、店主のスキルの高さを感じられる中華料理店である。しかしながら、メニューの品数が少ないだけに、店主に実力を発揮してもらうためには是非次回はお任せコースで頂きたい。ちなみに、前日までの予約で予算を言ってもらえれば、お任せコースも可能であるとのこと。(2014年2月追加)

中央区南1条西6丁目8-1 第2三谷ビル1階  
電話番号:011-221-0211
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時〜14時、15時半〜22時(早めに閉店することあるので要確認)
予算:蒸し鶏のネギソース700円、上海風黒酢の酢豚900円、麻婆豆腐700円
アクセス:地下鉄大通駅10番出口を出て、「4丁目プラザ」の信号を西へ右折。「藤井スポーツ」の信号を過ぎ、「東急ハンズ」を過ぎたらすぐ左のビル。地下鉄大通駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、藤井スポーツ、東急ハンズ
最寄りのランドマーク:東急ハンズ
お勧めポイント:コストパフォーマンスの良いビルの小さな中華料理店

菜香楼

 2007年度版に初めて掲載した中華料理店である。中華料理店とは言っても通常の日本的な中華料理ではなく、日本人の味に合わせていない現地に近い料理を出す。しかし、中華料理とは言っても高級店の料理ではなく、家庭料理なので、基本的に味付けは濃い。しかし、これらがビールとよく合うのである。なので、もしも中華・居酒屋的なポジションで利用すれば、値段も安くユーティリティーの高い店である。お勧めは、揚げ鶏皮とネギやスパイスで炒めた「五香焦塩鶏皮」、中華風マグロの漬け「冷鮪」、ホウレン草と海老を使った餡かけ料理「翡翠芙蓉蝦」、エノキ茸と鶏肉の黒胡椒炒め「黒椒金針菜」、「砂肝の醤油煮込み」、「棒味鶏」、「北京炒合菜」、「皮蛋菠菜」など。没個性的な札幌の中華料理店にあって、中国本土の家庭料理(家常料理)店に最も近い味である。以前に琴似にあった支店を閉めたため、現在はこの店だけとなった。(2013年4月更新)

中央区北2条西13丁目1-14 エイケービル1F・2F  
電話番号:011-280-6884
営業時間:11時半〜14時半、17時〜22時(土日・祝日は20時45分まで)
定休日:火曜
予算:棒味鶏590円、五香焦塩鶏皮650円、北京炒合菜690円、皮蛋菠菜690円
アクセス:地下鉄東西線・西11丁目駅1番出口を出て、南大通を西(右)へ向かう。しばらく進むと、右に見える大通公園内に「札幌市資料館」が見えるので、その手前の信号を右折。左に「教育文化会館」を見ながら、右に「ニトリ文化会館(旧・札幌厚生年金会館)」を見ながら進み、しばらく行くと左に見える建物。西11丁目駅から徒歩12分。 
最寄りのランドマーク:ニトリ文化会館(旧・札幌厚生年金会館) 
お勧めポイント:リーズナブルな値段で現地の味の中国料理を味わえる

閉店 札幌四川飯店

 東京の 「赤坂 四川飯店(→ 札幌グルメバイブル・中華の頁を参照)」 から暖簾分けされた四川料理店。この店は「四川飯店」と名乗ってはいるが全く別の店で、ホテル札幌カーデンパレス内にある「赤坂 四川飯店」の方が東京の直営店である。もちろん、直営の「赤坂 四川飯店」の方が陳建民氏のオリジナルレシピに限りなく近く、“エビチリ”などは直営店の方が圧倒的に美味しい。20年くらい前までは、この店も「赤坂 四川飯店」の料理にかなり近かったが、現在は料理人が変わったのか、創作中華の要素が強くなり、「バンバンジー(棒々鶏)」や「エビチリ」などは独自の味となってしまった。しかし、料理の選択を誤らなければ、安くて美味しい四川料理を味わえる。まず前菜は「薄切り豚肉ガーリックソース」、炒め物は「芝エビのチリソース」や「豚肉細切りザーサイ炒め」、煮物は「干し貝柱入り白菜煮」や「牛肉とハルサメの辛子煮」などがお勧め。しかし何と言ってもこの店のスペシャリティは、「激辛マーボドウフ(陳麻婆豆腐)」と「カニのあんかけチャーハン」の2つ。「陳麻婆豆腐」は、「赤坂 四川飯店」と共に北海道ナンバーワンの陳麻婆豆腐である。「カニのあんかけチャーハン」はメニューにはない裏メニューだが、“陳先生の「カニのあんかけチャーハン」をお願いします!”と言えば作ってもらえる。札幌という地域性とコストパ考えれば、ギリギリであるが1つ星合格である。特に予め予約しておくと、宴会などのコース料理には普段メニューにない創作料理も登場する。直営の「赤坂 四川飯店」に比べると、こちらの店の方が価格設定が安く、コストパフォーマンスが良い。(2013年3月追加)

中央区北5条西2丁目 エスタ10階  
電話番号:011-213-2603
定休日:無休(エスタに準ずる) 
営業時間:11時〜22時 
予算:薄切り豚肉ガーリックソース(小)1500円、激辛マーボドウフ(陳麻婆豆腐)(小)1500円、宴会料理は3000円〜 
アクセス:JR札幌駅直結 
最寄りのランドマーク:JR札幌駅 
お勧めポイント:コストパフォーマンスが良い四川料理店

茶月斎

 昨年9月で20周年を迎えた人気の中華料理店。NTT東日本札幌病院近くにオープンし、その後大洋ビルの近くの場所に移転。さらにその後、この大洋ビル2階に移転してきた。昨年、同ビルの地下1階へ3度目の移転をしたと聞きつけ、再取材することに。
 地下の通路を抜けて店内に入ると、入口にオープンキッチンのカウンター席が12席あり、奥にテーブル席がある。端のカウンター6席分は、対面式のカウンタ席となっており、大人数のときに利用すれば便利。前店に比べるとやや狭くなったが、明るくこぢんまりとした感じが逆に良くなった。また、一時期はコースのみしか注文できない頃もあったが、現在はコースとアラカルト両方のメニューを楽しめていい。
 アラカルトのお勧めは、名物「千歳・原木椎茸シュウマイ」と各種の炒め物である。千歳で路地栽培された椎茸と道産豚を使った「千歳・原木椎茸シュウマイ」は、道産小麦を使った皮で作られた無添加シュウマイである。プリッとした食感で、コクと食べ応えがあり、冷凍したもの(6個入1300円)を、お土産としてお持ち帰りすることもできる。コースは8000円からあり、お勧めは前日までの予約が必要な「茶月斎おまかせコース(2人様以上)」。この他に、5日前までの予約が必要な「茶月斎贅沢なコース10000〜15000円(2人様以上)」もある。また、ワインは自然派のナチュールワインを置いている。
 ちなみに、この店は店主一人が全てを調理しているので、サービスを含めて至らぬことがあるかもしれないが、その点はご承知願いたい。また、支払いは現金のみで、クレジットカードは使えないのでご注意を。(2019年3月更新)
https://www.chagetusai.com

中央区南3条西8丁目7 大洋ビル地下1階 
電話番号:011-272-4202
営業時間:18時~23時
定休日:日曜
予算:茶月斎おまかせコース8000円、千歳・原木椎茸シュウマイ300円(1個)
アクセス:南北線地下鉄すすきの駅2番出口を出て、「モスバーガー」角の信号を左折。「ノルベサ」前を通り、資生館小学校を過ぎ、「コンフォートホテル」の看板が見える南西の角。南北線地下鉄すすきの駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:資生館小学校、コンフォートホテル
お勧めポイント:創作性の高い中華料理が味わえる

この古いビルの地下です 地下1階の通路を進むと・・・ ココです! 店の外の看板 注意書き 入口にオープンキッチンのカウンター席が12席あり、奥にテーブル席がある。端のカウンター6席分は、対面式のカウンタ席となっており、大人数のときに利用すれば便利。前店に比べるとやや狭くなったが、明るくこぢんまりとした感じが逆に良くなった 店主の小蕎さんが料理を全て作っている アラカルトメニュー1 アラカルトメニュー2 お酒のメニュー 「ザーサイと干しエビのポテサラ350円」 「噴火湾ボタンエビ紹興酒漬け700円」 「鰹のお刺身たっぷり薬味和え1000円」 「地物ホワイトアスパラ蒸し・自家製オリーブ醤の香り1200円」 「ホタテと独活の春巻き800円(2本)」 春巻きの断面はこんな感じ 「牛ハラミと行者ニンニク醤油炒め1400円」 行者ニンニクがインパクト強め 「自家製干し肉と熊本の竹の子炒め1400円」 「九州産アカハタの豆豉蒸し1500円」

板前料理 いちふじ

 「高はし(→ 札幌グルメバイブル・北海道料理の頁を参照)」 と並び、薄野では比較的古い部類に入る高級郷土料理店。「高はし」と比べると、こちらはフライやカニチャーハンなどの現代的な創作系の料理が出てくるので、実直で北海道らしい料理を食べたければ、「高はし」か 「おしどり(→ 札幌グルメバイブル・北海道料理の頁を参照)」 の方をお勧めする。店内はカウンター席の他、小上がりや半個室のテーブル席が中心。そのため、ビジネス客の接待やクラブの同伴客が多く見受けられる。コースは8000円からで、どのコースにもカニ(この日は毛ガニとタラバガニ)が付く。10000円以上のコースになると、カニの盛りつけや使用する素材がより豪華となる。料理の味付けはどちらかと言えば甘めで、創作系の料理に関しては好みが分かれるかも知れない。また、おばさんのサービスは素っ気なくホスピタリティも感じられないが、店の雰囲気も含めて、札幌で北海道料理を味わう時の選択肢には入れても良い店である。(2013年4月追加)

中央区南6条西4丁目 オーロラビル2階(仲通南向)  
電話番号:011-511-8272
定休日:日曜、祝日 
営業時間:17時〜24時 
予算:コース8000円〜 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅5番出口を出て、札幌駅前通を右へ向かう。「カラオケ館」、「すすきの市場」、「かに本家」を過ぎた次の小路を右折すると右側のビル。すすきの駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:すすきの市場、かに本家 お勧めポイント:創作系の高級北海道料理

移転 おしどり

 第2グリーンビルの6階には、「北海道ふるさと村」を謳った4店舗の郷土料理店がある。中でも留萌の素材を売りにしているこの店がお勧めだ。メニューを見ると、いろいろな握り寿司があるが、店主は元寿司職人だったのだろうか?店内はカウンター6席、小上がりには掘ごたつ式の6人用テーブル席が2つある。
 この店に来たのなら、アラカルトメニュー(時価)よりもコースの方がお得である。コースは全部で3種類あり、10000円のコースは「選べるおすすめ料理」の中から1つ、12600円は2つ、15000円は3つを選択できる。さらに各コースに3500円を追加すれば、ご飯ものを「無敵丼」に変更できる。ちなみに、この日の「選べるおすすめ料理」は、「牡丹海老のウニ海老味噌醤油和え」、「牡丹海老の春黄身酢仕立て」、「根ぼっけの昆布〆」、「根サバの刺身」、「真ツブの肝醤油」、「キンキの刺身炙り塩」、「蝦夷アワビの刺身、蒸し焼き、握り」など。御飯は「握り寿司」、「こぼれイクラ丼」、「海鮮ちらし」の3つであったが、コースの値段によって内容が良くなる。例えば「海鮮ちらし」なら通常→特選→極上へと、「握り寿司」なら5つ→8つへとバージョンアップするのだ。この店の名物は「こぼれイクラ丼」と「無敵丼」。「こぼれイクラ丼」はその名の通り、ドンブリにこぼれるくらいイクラがたっぷりとのったドンブリ。「無敵丼」は生ウニを混ぜた御飯に、生ウニと炙りウニがのった究極のトリプルウニ丼。
 留萌の地産地消の店なので日本酒は「国稀」が4種類しかないが、店主や女将さんも対応も良く、ホスピタリティ溢れるとても感じの良い店である。ちなみに、小学4年生以下の子供は入店できないのでご注意を。(2015年6月更新)

中央区南4条西3丁目2 第2グリーンビル6階  
電話番号:011-551-2636
定休日:日曜、祝日
営業時間:18時〜22時
予算:コース料理10000円、12600円、15000円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出てすぐ右隣りの「ロッテリア」が入っているビル。すすきの駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:ロッテリア、すすきの交番
お勧めポイント:北海道を堪能できる郷土料理店

小上がりからカウンター席を見たところ

本日の「 選べるおすすめ料理」 のメニュー

寿司、刺身、つまみ、酒肴のメニュー

生ビールは陶製マグカップで

先付けは生ウニと山ウドの寿司

刺身「八角」、「毛ガニ」、「根ぼっけ」

酒肴盛り合わせ 左上から時計回りに「干し甘エビ」、「鮭山漬」、「鮭トバジャーキー」、「蟹内子」

本日の「選べるおすすめ料理」 から・・・「牡丹海老 ウニ海老味噌醤油和え」

食べ終えたウニ海老味噌醤油をご飯にかけて頂く

本日の「選べるおすすめ料理」 から・・・「根ぼっけ 昆布〆刺」

本日の「選べるおすすめ料理」 から・・・「蝦夷あわび」

豪華なウニ醤油付き

煮物・汁物の料理ですが、内容は忘れました

こぼれイクラ丼

海鮮ちらし

キンキも入っています

握り寿司

高はし

 2005年の札幌グルメバイブルで初めて掲載され、その後のグルメバイブルでは取材する機会がなく、未掲載となった老舗の郷土料理店。15年くらい前までは医局の歓送迎会でよく使っていた店であるが、先代がなくなってからは今回が初めての訪問となった。1階が新しくテーブル席に改装され、以前の古い趣はなくなった。2階は以前と変わらない座敷であるとのこと。
 この店の特徴は豪快な北海道料理であると言うこと。創作的な料理でなく、大ぶりの刺身や焼き魚がドーンと出てくるのである。しかも、単品よりもコースの方が圧倒的にお得となっている。コースは6000円と10000円があり、違いは刺身の盛り合わせの種類と毛ガニが入っているかどうかの違い。もしも予算さえ許せば、観光客の方なら毛ガニが入る10000円のコースがお勧め。今回の学会ではコースを事前に予約し、予約時に「学会です!(これを言わなければダメです。ダメ押しで予約時にイクラご飯への無料変更を確認ください)」と言えば、コースの「茶そば」を「イクラ御飯」にしてもらえる特典も。単品でのお勧めは、「焼き魚のトキシラズ」、「毛ガニ」と「キンキの煮付け」など。お酒はあまり種類がなくイマイチだが、生ビールに「サッポロクラシック」があるのはマル。(2013年3月追加)

中央区南7条西5丁目  
電話番号:011-531-2386
定休日:日曜 
営業時間:17時半〜22時 
予算:コース6000円と10000円、毛ガニ6000円〜10000円、キンキ煮付け4500円〜 
アクセス:地下鉄南北線「すすきの」駅4番出口を出て、札幌東急インの信号を左折して、一方通行を南へ進む。すすきの市場の信号を越えて進むと右側にある。地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:すすきの市場 
お勧めポイント:大ぶりの刺身や焼き魚がドーンと出てくる北海道料理

函館うに むらかみ
 日本生命札幌ビル店

 函館の朝市にある無添加ウニで有名な日本料理店。親会社は函館にある生ウニ加工販売会社「(株)村上商店」である。店内は天井が高く、BGMにジャズが流れ、最近の日本料理店といった感じである。カウンター席がなく基本的にはテーブル席であるが、個室がかなり多く、掘りごたつ式の小上がりは最大18名まで対応出来る。この店の僕のお勧めは名物の「スペシャル無添加生うに丼」。ハーフサイズもあるが、せっかく北海道に来たのなら通常サイズの方をお勧めしたい。ウニは季節によって残念がこともあるが、夏季なら間違いなく美味しい。他のお勧めは「活ボタン海老」で、2本で1000円と良心的である。料理はごく普通でお勧めできないが、観光客の方で、どうしてもコース料理を頂きたいという人は、「うに尽くしコース」が良いだろう。「うに尽くしコース」は、プリフィックスコースでいろいろ選択できるが、追加料金を払えば、最後の「うに茶漬け」を「スペシャル無添加生うに丼」に変更することも可能。ちなみに、「うに茶漬け」は、別に少量の生ウニとネギ、岩のり、ワサビなどが付いてきて思ったよりも美味しかった。ランチタイムはお得になっていて、特に土曜のランチタイムには、数量限定で「木箱入りウニ定食」が1500円で頂ける。但し、ランチタイムにはクレジットカードを使用できないのでご注意を。なお、夜はかなり混み合うので、予約した方が無難である。(2013年3月追加)

中央区北3条西4丁目 日本生命札幌ビル地下1階  
電話番号:011-290-1000
定休日:無休(年末年始を除く) 
営業時間:11時〜14時、17時〜21時(土日・祝日は20時45分まで) 
予算:スペシャル無添加生うに丼4,320円(ハーフサイズ2,000円)、うに尽くしコース6,000円
アクセス:地下鉄南北線・さっぽろ駅、JR札幌駅から地下で直結。さっぽろ駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:地下鉄さっぽろ駅、JR札幌駅 
お勧めポイント:札幌で無添加の美味しいウニ丼が食べられる店

郷土料理 こふじ

 ビルの地下にある居酒屋風の北海道料理の店。店内にはカウンター席もあるが、基本は小上がりにあるテーブル席。店の奥には最大30名まで収容できる座敷もある。この店のお勧めはズバリ!!コース料理。10名以上で事前に予約可能な場合に限り、飲み放題付きのコースが何と!5250円で頂けるのである。このコースは2時間の制限があるものの、北海道の旨いものをお腹いっぱい満喫できる体育会系コースなのである。ある日のコースメニューを紹介すると、まずは毛ガニとタラバガニ、そして刺身、天ぷら、焼き魚、煮魚(この日はキンキ)、さらに締めにウニ・イクラ丼とカジカ汁、そしてデザートが付く。もしも、人数が揃わずコースを注文できない場合は、値段はかなり高くなるのでそれほどお勧めではないものの、アラカルトメニューの中から「特大ボタン海老、ウニ、アワビ入りの刺身の盛り合わせ」や「根ぼっけ(巨大なホッケで5000円くらい)」、「宗八カレイ焼き」、「キンキの煮付け」、「八角焼き」などを注文しよう。(2013年3月追加) 

中央区北2条西3丁目 バックストーンビル地下1階  
電話番号:011-221-1260
定休日:日曜、祝日 
営業時間:17時〜23時半(11時〜14時はランチのみ) 
予算:特大ボタン海老、ウニ、アワビ入りの刺身の盛り合わせ(3〜4人前)5250円、(5〜6人前)6300円、10名以上の飲み放題付きコース5250円 
アクセス:地下鉄南北線・さっぽろ駅9番出口を出て右へ進む。「knt近畿日本ツーリスト」を過ぎ、「JOG常口アトム」と「かに本家」の交差点を右折。「三菱UFJモルガンスタンレー証券」を過ぎると「ホテル法華クラブ」が見えるので、その隣り。さっぽろ駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:三菱UFJモルガンスタンレー証券、ホテル法華クラブ札幌 
お勧めポイント:ビックリするほどコスパ抜群の10名以上のコース料理

こなから

 「札幌グランドホテル」の近くにある人気居酒屋。実はこの店、形成外科のグルメ・小浦場先生に教えてもらった店である。駅前通裏の小さな古いビルの2階にあり、知っていなければかなり入りづらい雰囲気のビルだ。入って左側にカウンター席が、右奥に小上がりと手前にテーブル席があり、思っていたよりも狭い。
 メニューを見ると美味しそうな品々が並ぶ。生ビールはサントリーの「ザ・プレミアムモルツ マスターズドリーム」、グラス売りの日本酒は純米がメインで、店主のこだわりが感じられる。「十四代」や「而今」、「飛露喜」などの人気酒も網羅しているが、値段はプレミアム価格で、大吟醸はない。また、詳しく書いてはいなかったが、ワインはボトル売りで2800円からあるという。北海道各地から取り寄せた新鮮な魚を使った刺身は、どれも鮮度抜群で美味しい。刺身以外の「谷中しょうが豚巻き揚げ」や「うにとアボガドの磯辺揚げ」、「煮穴子のあぶり」、「自家製かにしんじょ」などの創作系料理もボリュームが少ないものの美味しかった。最後の締めの一押しは、ご飯ものではなく「サバサンド」。トーストした食パンに挟まれた辛子マヨネーズの効いたシメサバが、何ともいえない味わい。 
 料理はどれも外れなく美味しいが、「サバサンド」以外の一皿のボリュームが少なめで、価格設定も高い。価格を考えずに味だけで評価するなら2つ星だが、料理や飲み物のコスパを考えて評価するなら1つ星となる。しかしながら、北海道の新鮮な素材を使った料理はどれも素晴らしく、道外からの観光客には是非お勧めしたい一軒である。(2015年8月追加)

中央区北二条西3 イシガキビル2階  
電話番号:011-281-1250
定休日:日曜・祝日
営業時間:【月曜~金曜】17時~23時半、【土曜】17時~22時
予算:サバサンド950円
アクセス:地下鉄南北線・さっぽろ駅から「札幌駅前通地下歩行空間」を通って大通方面へ向かう。「赤レンガプラザ」のあたりから左側から出口を出ると、「敷島ビル」が見えるので、その東側の裏通り。さっぽろ駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:赤レンガプラザ
お勧めポイント:美味しい刺身と創作料理を味わえる人気居酒屋

この駐車場の隣の小さいビルこのビルの2階ですテーブル席からカウンター席を見たところ飲み物のメニュー日本酒のメニュー本日の刺身その他のメニュー1その他のメニュー2生ビールはサントリーの「ザ・プレミアムモルツ マスターズドリーム」突き出しは「ナスの煮浸し」。これがお代わりしたくなるくらい美味しかった。良い店は突き出しからして美味しい釧路産「いわしのオイル漬」道南島牧産「うまずらはぎの胆あえ」支笏湖産「チップのお造り」は口の中でとろける美味しさ見た目はイマイチだが、函館の戸井産「本マグロ」の赤身は香りがあって最高!寿都産「塩水雲丹」 「白レバー」「自家製かにしんじょ」はフワフワで美味しい「自家製かにしんじょ」の断面「穴子泥揚げ」はソース味の天ぷら「うにとアボガドの磯辺揚げ」噴火湾産「煮穴子あぶり」は焼き海苔にワサビを塗ってキュウリと共にいただく「谷中しょうが豚巻き揚げ」は間違いないベストカップルこれが「サバサンド」トーストした食パンに挟まれた辛子マヨネーズの効いたシメサバが、何ともいえない味わい 

日本料理 潤花(るか)

 円山エリアにある人気の和食店。店内は常に女性客で賑わっている。店内は奥にあるカウンター席の他、右手前にテーブル席、そして左奥には個室があり、札幌にある日本料理店としては大箱の部類に入るかもしれない。店主の中田潤さんは、「定山渓温泉 ぬくもりの宿 ふる川」の料理長を経て、38才でこの店を開いたという若手の料理人である。この店には専属のサービス担当はおらず、給仕は料理人が行っている。
 この店の料理は、京都で食べるような本格的な和食というイメージで行くと多少ガッカリしてしまうかも知れないが、カジュアルな創作和食店と考えれば、コスパが良く、それなりに満足できる店である。料理はボリュームがあって十分満足できるが、料理によっては味付けの甘いものもあった。デザートでは、名物のプリンがクレームブリュレのように滑らかで美味しかった。お酒は北海道の地酒を中心に、ワインや焼酎もある。もちろん、生ビールは北海道限定のサッポロクラシック。使用している器もなかなか良く、料理のビジュアルも女性客に受ける要因の1つかも。(2015年4月追加) 

中央区南1条西22丁目2-15 シーズンビル地下1階  
電話番号:011-213-8518
定休日:月曜
営業時間:12時~13時半、18時~20時半
予算:【昼】3300円、5000円、【夜】4800円、6800円、9000円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口を出て大通を東へ進む。「札幌フードセンター」を過ぎ、「古艪帆来コロポックル」信号を右折すると、すぐ左側にあるビル。円山公園駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌フードセンター、古艪帆来
お勧めポイント:コスパの良いカジュアル創作和食

このビルの地下です

入口の右側手前にあるテーブル席

今回は夜の6800円のコースを頂く。いかにも女性受けそうな先付(前菜)はクラッシュアイスの中に入ってきた

中が見えない演出

開けるとこのような感じ

椀物の器も艶やか

蓋を開けると美しい(ホタテと真薯だったかな?)

向付(刺身)も豪華な板皿にのって出てきた

強肴(しいざかな:今回は煮物)

八寸(酒の肴・あての盛り合わせ)

なんだこれは?

揚げ物でした

土鍋で出された炊きたてのものは?

真っ白な銀シャリでした

ご飯のお供と共に盛るとこんな感じ

デザートも女性が歓びそうな華やかなもの

おしぼりと共に、フレンチやイタリアンの様な小菓子も出てきた

日本料理 まるやま かわなか

 「マルヤマ クラス」横にある日本料理店。実はこの店、「幸せのメニューで人生を豊かに」をモットーにしている外科の坂入先生から教えてもらった店である。階段を降りると入り口があるが、元は何の店だったのだろうか?店内は喫茶店の様なつくりなのである。入り口には真新しい6席のカウンター席が、そして左奥にはテーブル席がある。この店の店主はまだ若いが、数々の料理コンクールで受賞するほどの腕前である。
 料理はこの円山エリアにありながら、夜のコースが2630円〜6300円、昼のコースに至っては3150円と驚きの価格である。また、関西割烹のように、アラカルトメニューが充実している。酒のアテなども含め、これだけの多くの種類の料理が、ちょっとした高級居酒屋並のリーズナブルな値段で頂けるのは嬉しい限り。なので、お酒を飲みながら料理を楽しみたいという割烹ファンにとっては最高の店であろう。日本酒の品揃えはイマイチであるが、吟醸酒でも1合650円という値段設定が素晴らしい。しかも、持ち込み料を支払えば自分の好きな日本酒も持ち込むことが可能ということなので、今度は持ち込んでアラカルトメニューを頂くことにしよう。今回は初めてなので6300円の「はまなすコース」を注文。器が良くないので料理が映えないが、料理はどれも創作性を感じさせるものだった。ちなみに、未だ試していないが、坂入先生によれば、お昼のランチがさらにお勧めとのこと。
 現在の味や雰囲気で評価すれば1つ星であるが、円山にある日本料理店とは思えないくらいハイコストパフォーマンスであることや、若い店主のスキルの高さを 考えると、今後の期待込みで2つ星の評価とした。帰りは、店主自ら客が見えなくなるまで見送るという京都スタイルで、どの料理もハズレのない美味しさ。ま さに、この店の常連になりたいと思わせるような素晴らしい日本料理店である。(2013年8月追加) 

中央区南1条西25丁目 PACKET地下1階  
電話番号:011-643-7727
定休日:火曜
営業時間:11時半〜15時、18時〜22時
予算:【昼】八彩弁当1,650円、旬彩弁当1,950円、昼のコース3,250円、【夜】さくらコース2,700円、すずらんコース4,500円、はまなすコース6,500円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ。すぐに右折すると「円山公園歯科」が見えるのでその隣。円山公園駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:マルヤマ クラス
お勧めポイント:円山にあるコストパーフォーマンスの良い日本料理店

温味(ぬくみ)

 ミシュランガイドにも掲載された有名日本料理店。2016年に薄野から中島公園に移転し、リニューアルオープンした。中島公園の豊平館近くにある3階建ての建物は、元は住宅だったものをリノベーションしたという。そのためか、1階には個室とお手洗いがあり、2階に調理場とカウンター席、さらにテーブル席があるという一風変わった造りとなっている。また、カウンター席は客席側に曲がった逆L字型で(客が顔を合わせないようにという配慮なのか?)、2人用のテーブル席も狭いため、元の薄野のビルの中にあった頃と比べて、それほど広くなったような気がしない。
 道外客が多かったこの日は、店主の山本さんが一人で調理をされていた。サービスの女性1人、皿洗いなど下回り女性が1人いたが、結構忙しそうに見受けられた。これが原因かどうかは分からないが、予約の時も電話が繋がりにくかった。それでも、さすがは山本さんである。一人でやっているとは思えないくらいのテンポで料理が出され、しかも、味にほとんどブレがないのだ。
 以前の店に比べるとコスパこそ悪くなったものの、山本さんの作る料理は相変わらず美味しく、2つ星で全く問題ない。しかし、雰囲気を含めたトータルな印象はどうか?と問われれば、1つ星半といったところだろう。(2019年4月更新)
http://nukumi.com

中央区南10条西6丁目3ー2  
電話番号:011-520-6858
定休日:月曜、第4日曜
営業時間:18時〜21時
予算:コース15000円、20000円(税、サービス料別)
アクセス:地下鉄南北線・中島公園駅2番出口を出て中島公園側へ渡り、右へ進む。公衆トイレ、交番、鴨々川を過ぎ、信号手前の交差点を左折する。道なりに進むと、鴨々川、プレミアホテル・中島公園が見え、さらに進むと右側にある。中島公園駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:プレミアホテル・中島公園、中島公園・豊平館、鴨々川
お勧めポイント:店主の山本さんが作る完成度の高い日本料理

中島公園の豊平館近くにある3階建ての建物に移転した ここから入る 左奥へ進むと・・・ 暖簾が見える 靴を脱いで、上がりかまちを上がる1階のエレベーター横の個室2階にあるカウンター席 カウンター席前の2名用のテーブル席 先付は「サクラマスの昆布締めとウドの酢のもの」 「バフンウニと毛ガニの飯蒸し」 お椀は「ハマグリの湯葉寄せ」。トロミのある濃厚な出汁がいい お造り 地物のヒラメ、赤貝、スミイカ 八寸 うすい豆(エンドウ豆)、あん肝、クチコとこのわた、クジラのさえずり、車海老と菜の花 「甘鯛の焼き物とそら豆の揚げ物」 「ユリ根梅肉和え」 「鰤の酒盗漬け」 「生麩の木の芽餡」には、白魚やアスパラ、新筍が入っている。山椒の香りと春の素材が最高の相性を見せる ご飯は、土鍋か銅鍋で供される 本日のご飯は「鮑と帆立、ホッキの炊き込みご飯」 貝に火が通り過ぎていて出来としてはイマイチだった「デコポンとマンゴーのゼリー」は、サッパリとしていながら、マンゴーの濃厚さがアクセントになっていていい

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花小路 さわ田

 薄野のビルの中にある日本料理店。ミシュラン北海道版で2つ星を獲得し、一躍有名になった店である。「さわ田」と言えば札幌花柳界でも有名な料亭であったが、現在は閉店。この店はその流れを汲む店である。店内はカウンター席がわずか5席しかなく、個室がメインである。個室は最大8名までの座敷が2つと4名までのテーブル席が2つあり、料理も含めて接待などにも使えそう。カウンター内では料理人がキビキビと動き回っており、とても活気がある。
 料理はどれも素材の旨味を上手く引き出した料理で、塩味や火の通し方もいい。しかしながら、決して京料理というわけではなく、江戸風や京風、そして北海道風それぞれの良いところを取ったような料理である。日本酒は福井の「黒龍」や「梵」、山口の「獺祭」などもあり、セレクトも悪くない。正直、僕の料理の感想としては1つ星〜2つ星といったところであるが、この点に関しては意見が分かれるところであろう。結局は2つ星としたが、これは総合的な評価である。大将や女将さんの対応も素晴らしく、ホスピタリティ溢れるとても良い店だ。(2013年4月追加)

中央区南7条西4丁目 プラザ7・4浅井ビル3階  
電話番号:011-562-0088
定休日:日曜・祝日 
営業時間:17時半〜22時 
予算:花小路コース7000円、さわ田コース12000円、道産料理(要予約)10000円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口を出て、札幌東急インの信号を左折して、一方通行を南へ進む。「すすきの市場」の信号を越えて次の「ススキノ会館」の角を左折するとすぐ右側。地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:すすきの市場、ススキノ会館 
お勧めポイント:料亭「さわ田」の流れを汲む日本料理

みえ田

 薄野にある知る人ぞ知る日本料理店。この店は、北海道日本ハムファイタース関係者や芸能人が来店することでも知られている。この店の他に「日本料理 をとわ」や「ひがし山 月」なども同じグループ店であり、最も小さいこの店こそグループのフラッグシップ店なのである。カウンター席が僅か9席しかなく、料理はみえ田さん1人が調理している。その手際良さは、見ていても惚れ惚れするほどリズミカル。また、日本料理店にしては珍しく、ユニフォームを着た2人の女性がサービスを担当しており、サービスも軽やか。BGMにジャズボーカルが流れていて、まるで大人の隠れ家のような雰囲気。最後を締める「季節の土鍋ご飯」や、カリッとして美味しい「抹茶アイス最中」に至るまで、どの料理も想像力溢れる日本料理である。飲み物ではシャンパンなどのワインや日本酒のセレクトなども良い。コストパフォーマンスを考えれば2つ星であるが、今回は総合力としての評価で3つ星とさせて頂いた。(2013年4月追加)

中央区南5条西3丁目 第23桂和ビル4階  
電話番号:011-532-2828
定休日:日曜・祝日 
営業時間:17時半〜22時半 
予算:コース8400円、10500円、12600円、15750円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て左へ。すぐに薄野交差点を左折すると「築地 銀だこ」が見えるので、そのビルの4階。すすきの駅より徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅 
お勧めポイント:想像力溢れる日本料理が頂ける大人の隠れ家

三徳六味

 円山エリアにひっそりと佇む日本料理店。店主の大畠さんは「杉の目」出身で、豊平区美園に「三徳六味」を開店した。その後、心機一転、激戦区の円山に移転してきたのである。店名の「三徳六味」とは、禅宗の用語で、禅寺の食事を作る役職「典座」が、料理を作る際の心構えを表している。簡単に言えば、仏法にのっとって精一杯調理を行えば、自然と「六味」と「三徳」が備わるということらしい。六味とは、「苦い、酸っぱい、甘い、辛い、しょっぱい」の五味に、「淡い味、つまり素材そのものの持ち味を引き出す味」が加わったもの。
 仕入れを納入店任せにする料理店が多い中で、店主の大畠さんは今でも良い素材を求めて、毎日早朝から市場に出かけているという。話を聞いてみても、彼は非常に勉強熱心で謙虚。美味しい店があると聞くと、ジャンルを問わず、本州へも足をのばして食べ歩いているという。彼の料理に対する柔軟な考え方や新しい料理の着想は、こういう所から来ているのかも知れない。以前に比べると、若い料理人が1人増えたが、今でも基本的に夫婦二人でやっている割烹スタイルなので、サービスは十分とは言えない。しかしながら個室もあり、円山エリアの日本料理店の中では1番のお勧め店である。(2016年7月更新)

南4条西23丁目1-36 アーバン裏参道1F  
電話番号:090-1380-2131
営業時間:18時~21時半 
定休日:日曜 
予算:季節のおまかせ料理10000円、14000円、郷土料理14000円(要予約) 
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ、大通西25丁目の交差点の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」手前のセブンイレブンの信号を左折すると、次の交差点の角。円山公園駅より10分
最寄りのランドマーク:愛育病院
お勧めポイント:円山エリアで味わえる良質な日本料理店

壽山(すやま)

 今年の3月に薄野から大通へ移転し、リニューアルオープンした日本料理店。マンションの1階にある店は、カウンター席8席と個室のテーブル席が6席だけ。まるで京都にいるような和のしつらえが印象的。それもそのはず。この店をデザインしたのは、京都の「未在(みざい)」や「草喰 なかひがし」などの有名和食店を手がけたデザイナーなのだ。前店舗に比べると調理場が広くなり、中央には土鍋ご飯を炊く竈と薄茶を点てる茶釜が鎮座している。恐らく、パフォーマンス的な面を考慮してデザインされているのであろう。
 旧店舗の頃と大きく変わった点は、価格設定とお酒の充実ぶりである。15000円と25000円の2コースとなり、ほぼ東京や京都と変わらない金額となった。15000円と25000円のコースの違いは品数だけに留まらず、素材も異なっている。例えば、締めのご飯は、15000円が銀シャリの土鍋ご飯なのに対し、25000円の方は季節の素材を使った土鍋ご飯といった具合だ。また、店主の高橋さんが相当勉強したのか、開店当初にここで指摘した日本酒のセレクトの悪さも改善された。現在は、高知の「美丈夫」、福島の「飛露喜」、愛知の「九平次」、宮城の「伯楽星」、福井の「黒龍」などといったハイレベルな日本酒がラインナップされ、特に「黒龍」は、大吟醸のほぼ全てが揃っている。また、ビールは、ミシュラン星付きレストランなどの高級店でしか味わえないラグジュアリービール「Rococo Tokyo White」を、ワイングラスで飲むことができる。ベルギーの「ヒューガルデン・ホワイト」のような味わいながら、それを更にキリッとドライにしたような味で、どのような料理にも合いそうである。
 ちなみに、今年4月に、「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」の「京都吉兆」の後に、「壽山」の支店がオープンする。本店のオープンと支店のオープンが重なったために、まだ料理が落ち着いていないのかもしれない。どの料理も外れがなかったものの、今回はこれといって飛び抜けたものがなく、価格が上がったことや旧店舗で感じたような料理のワクワク感がなかったため、2つ星に下げた。いずれにせよ、年内にもう一度伺って再評価したいと思う。(2019年3月追加)
https://www.facebook.com/日本料理-壽山-175894713167671/

中央区大通西17丁目2-8 グラシアス大通1階
電話番号:011-688-8024
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時〜21時
予算:15000円と25000円の2コース
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅3番出口を出て左へ。最初の交差点(アパマンショップあり)を左折し、信号手前にある最初のT字路を右折すると左側にある。西18丁目駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:アパマンショップ大通西18丁目店
お勧めポイント:まるで京都にいる様な洗練された日本料理が味わえる

大通から一本北側の寂しい裏通りにある ココです! 扉を開けると、通路が・・・オープン間もないので胡蝶蘭が通路にたくさん カウンター席カウンター席から土鍋ご飯を炊く竈が見える 調理場には、薄茶を点てる茶釜もある(店主の高橋さん) 6席まで対応できる個室テーブル席 ビールは、ミシュラン星付きレストランなどの高級店でしか味わえないラグジュアリービール「Rococo Tokyo White」を、ワイングラスで飲むことができる 先付は「ホッキ貝の酢味噌和え」 お凌ぎは「サクラマスの飯蒸し」 向付「みる貝、ウニ、ヒラメの刺身」は、橙塩と醤油で お椀「アワビ真丈」には、炙ったクチコ、新筍、ワカメが入っていた。出汁の引き方は薄めだが、シミジミと旨い 八寸の中の「煮たイイダコ」は、レアな食感が良かったが撮影し忘れた 「うすい豆(えんどう豆 柚子風味の出汁)」 「菜の花の胡麻クリームソースがけ」 「鯛の子」 「茹で車海老」 「茹でそら豆」 焼物「甘鯛の焼き物・タラの芽の天ぷら、フキノトウ味噌添え」。新鮮な甘鯛なのか?凄い弾力だ 炊き合わせは「ズワイガニのひろうす アイナメ」 季節の土鍋ご飯は、「京ぶきとカニのご飯」 京ぶきのシャキシャキが春を感じさせる 水物は「ベビーキウイ、あまおう、せとか」少し飲んでしまった薄茶とサクラ餅で締めとなった

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maruyama 檀

 中に入ると思ったよりも大箱の店内。入り口を入って右側がカウンター席、左側がテーブル席となっている。そして、右奥が半個室に近いスペース。カウンター席は結構広く、とても快適。ダイニングバーのような暗めの雰囲気もいい。メニューを見ると和食を中心とした多国籍料理で、アラカルトの数は何と60種と充実している。さらに、この日のデザートは5種類もあった。料理はずば抜けて美味しいというものはなかったが、どの料理も平均して美味しい。しかも、刺身のワサビに擦りたての本ワサビを使用するなど、素材にはかなりのこだわりを感じる良い店だ。また、使用している食器や酒器のセンスも良い。ワインは白を中心にお手頃価格のものが揃っており、日本酒の品揃えも悪くない。コースは7品~9品に御飯とデザートが付いて4500円~6500円と、コストパフォーマンス的にもいい。全体的な印象としては、充実したデザートやハイセンスな雰囲気も含めて、女性受けしそうな女子会向けの店と言える。(2012年8月追加)

中央区南5条西24丁目3-17   
第17籐栄ビル1階  
電話番号:011-206-1132
営業時間 :18時~24時 
定休日:日曜または月曜(要確認)
予算:鶏レバーテリーヌ・バケット添え1200円、豚舌の薫風春巻700円、本日のお刺身のっけ飯・玉子添え950円、濃厚ピスタチオプリン550円
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て右、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。愛育病院を過ぎ、セブンイレブンが過ぎたらすぐ左の建物。地下鉄東西線円山公園駅より12分。 
最寄りのランドマーク:愛育病院 
お勧めポイント:全てにこだわりを感じるハイセンスな店

はなれ 味重

 ビルのエントランスから続く1階の廊下には打ち水がなされ、庭を通って離れに向かうときのような静寂な雰囲気を醸し出ている。店内に入ると、左側にカウンター席が、右側に4~5名の掘りごたつ式の個室がある。元の「味重」に比べるとややコンパクトな気もするが、この広さの方が店主・松原さんの理想とする料理を具現化できるのであろう。松原さんの料理は、滋賀県八日市の「招福樓」の料理のようにシンプル。限りなく無駄を削ぎ落とし、素材の持ち味を最大限引き出したような料理である。なので、華やかな八寸とか飾り付けなどは一切ない。カードが使えないことと、専属のサービス担当がいないのが最大の欠点と言えるが、2012年のミシュラン北海道版で1つ星を獲得し、今まさに円熟期を迎えようとしている旬な店である。(2012年7月更新)

中央区南3条西3丁目   
G DININGビル1階 
電話番号:011-261-6999
営業時間:18時~23時 (完全予約制)
定休日:日曜・祝日 
予算:10000円~15000円 
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」を過ぎ、「ジャンカラ」の角を右折する。30mくらいで右側に見えるビル。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:カラオケBIG ECHO、ジャンカラ
お勧めポイント:素材の持ち味を最大限に引き出したシンプルな和食

閉店 リストランテ カプリカプリ

 開店20年目を迎えたイタリア料理店。2012年に札幌郊外にある南郷18丁目から移転してきた店である。この店の売りは何と言っても道産素材を使った料理。「足寄町石田牧場」のサウスダウン種の羊や「えりも短角牛」、「大樹町古川牧場」のアップルポーク、「白糠・酪恵舎」のチーズ、「洞爺・佐々木ファーム」や「瀬棚・ソガイ農園」の無農薬野菜など、枚挙に暇がない。さらに、自家菜園でハーブや花ズッキーニなどを作るといったこだわりようだ。
 木をふんだんに使ったシックな店内は、テーブル席のみでカウンター席はない。オーナーシェフの塚本さんと若手料理人が料理を担当し、マダムがサービスとソムリエールを担当している。店内にはワインセラーがあり、グラスワインも含めてリーズナブルなワインが揃っている。メニューはコース料理の他にアラカルトメニューが豊富だ。なので、基本的にはアラカルトメニューで注文し、シェアして食べるのがお勧めである。料理はどれも火の通し方が良く、塩味にブレがない。もしも、メニューの中に「イタリア産フレッシュポルチーニ茸と栗のフリット」や「ポリート ミスト」を見つけたら、是非注文してみて欲しい。「イタリア産フレッシュポルチーニ茸と栗のフリット」はえも言われぬフレッシュポルチーニの妖艶な香りを堪能できる。また、「ポリート ミスト」はソーセージ(サルシッチャ)や仔羊、鶏などが入ったポトフのような北イタリア名物の煮込み料理で、素直に美味しいと思える。さらに、デザートの「ココナッツのビアンコマンジャーレ・ブドウと白ワインのジュレ」もとろけるような食感でいい。
 ちなみに、今回は1つ星としたが、正確に言えばあと一歩で2つ星という評価である。(2016年3月追加)

札幌市中央区南1条東2丁目13  
電話番号:011-222-5656
定休日:水曜、第2火曜
営業時間:【ランチ(土日・祝日限定)】12時〜13時半、【ディナー】17時半〜22時(日曜・祝日は21時まで)
予算:【ランチ】1,700円、2,600円、3,500円、【ディナー】5,400円(前日までの予約で8,640円と10,800円のスペシャルコースがある)
アクセス:地下鉄東西線・バスセンター駅3番出口を出て右へ。すぐに「大通東1交差点」を右折するとすぐ右側。バスセンター駅より徒歩2分(地下鉄大通駅よりさっぽろテレビ塔方向から出て徒歩4分)
最寄りのランドマーク:さっぽろテレビ塔、大通東1交差点、バスセンター
お勧めポイント:道産食材にこだわったイタリアン

このビルの1階にあります店内1店内2前菜の前のメニュー前菜のメニューパスタのメニューメインのメニューデザートのメニュー「釧路仙鳳趾産殻付きカキとぶどうの海水ジュレ」「自家菜園で収穫したシシリアンルージュのドライトマトのブルスケッタ」「日高・銀聖のスモークサーモンとリコッタチーズ、イクラを添えて」「イタリア産フレッシュポルチーニ茸と栗のフリット」崩すと栗も出てきてこんな感じ。えも言われぬフレッシュポルチーニの妖艶な香りを堪能できる「スモークした根室産サンマとジャガイモ、自家製アンチョビのスパゲッティーニ」盛り付けたところ「釧路仙鳳趾産カキとノリのリゾット」「ポリート ミスト」ソーセージ(サルシッチャ)や仔羊、鶏などが入ったポトフのような北イタリア名物の煮込み料理で、素直に美味しいと思えるそのままでも美味しいが、4種類の調味料(ソース)を入れて食べると、また別な美味しさに変身する「足寄町石田めん羊牧場の仔羊の炭火焼き」はシンプルな美味しさ「ココナッツのビアンコマンジャーレ・ブドウと白ワインのジュレ」はブランマンジェのようにトロトロで美味しい「瀬戸内産尾道レモンのジャムのタルトと紅茶のジェラート」ここからはある日の3500円のランチコースパンはフォカッチャスープと前菜の盛り合わせメインは煮込み料理デザートは百合根のモンブランだったかな?

閉店 オステリア イル ソリト

 薄野近くにある小さなイタリアン。現在この店の料理を担当するのは、斎藤 一(さいとう はじめ)シェフである。僕が彼の料理を初めて食べたのは 「イタリアンバール カンティネッタ サリュ(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」 でのこと。実はこの時、「イタリアンバール カンティネッタ サリュ」の本誌の星は、料理の高評価から一時的ではあるが3つ星となったことがある。その後彼は退店し、どうするのかと思っていたらこの店のシェフとなっていた。この店を経営するのは、近くにある「クッチーナ イタリアーナ リッチ」である。近くにありながら「クッチーナ イタリアーナ リッチ」は南イタリア料理、この店は北イタリア料理という棲み分けをしているようだ。両店とも取材してみたが、結果的に掲載はこの店のみとなった。
 店内に入ると、天井が高いロフト風のインテリア。奥がオープンキッチンのカウンター席となっており、入口側にはテーブル席がある。現在サービスは 「焼き鳥&ワイン しろ SHIRO(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」 にいた絹川さん一人が担当し、調理も斉藤シェフ一人で行っている。この日は混んでいなかったので問題なかったが、もしかすると、混んでいるときには、料理が出てくるのに時間がかかるかもしれないのでご注意を。
 ちなみに、料理はコースの他にアラカルトメニューもある (→ 下記ウェブから参照) 。どの料理も塩味にブレがなく、火の通し方もいい。また、素材の組み合わせもユニークで面白かった。シェフ1人でやっているのでデザートまでは期待していなかったが、意外なことにデザートも含めて美味しかった。(2015年5月追加)

中央区南2条西5-31-4 スカレッタビル1階  
電話番号:011-200-4557
定休日:火曜
営業時間:12時~14時(金曜〜日曜・祝日のみ)、17時半~24時
予算:【ランチ】1480円、2980円、【ディナー】3880円、7020円
アクセス:地下鉄・大通駅10番出口を出て、札幌駅前通りを反対方向の「4丁目プラザ」方向へ向かう。「ピヴォ」を過ぎてすぐ信号を右折し、さらに「ピヴォ」の南側を過ぎ、2つめの信号を右折すると右側に見えるビル。大通駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、ピヴォ
お勧めポイント:北イタリア料理が美味しい小さなイタリアン

アラカルトメニュー

基本のコースメニューは2種類

この他に季節の特別コースもある

ワインメニューはイタリアの若いワインが中心

ワインメニュー

ワインメニューの中には2万を超える高級ワインもあった

道産・浜ボウフウとヨモギのフリット・ヨーグルトソース

厚岸産白魚のセルクル焼き・ブロッコリーのピューレ添え

追分産ホワイトアスパラガスのソテー

富山産・白エビと道産・姫竹のイカスミソース・スパゲッティで

自家製穴子の燻製とフキノトウのリゾット・赤ワインソース

オーストラリア産仔羊骨付きロースのロースト・黒ニンニクとアンチョビソース

道産・赤牛ハツと山菜のソテー

この「苺のミルフィーユ」が美味しかった

サカエ sacae

 円山エリアにオープンした期待のイタリアン。というのも、シェフの佐藤さんは、 「サボSABOT(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 の小池シェフのもとで修行したのをかわきりに、「コントラスト」や 「ファイφ(→ 札幌グルメバイブル・ワインバーの頁を参照) でシェフを務め、今年4月に独立してこの店をオープンさせた。彼が在任中のグルメバイブルの両店の評価はいずれも3つ星であり、彼の料理に対するセンスとスキルの高さを伺わせる。
 店舗は「サボSABOT」の旧店舗を居抜きで使用しているが、外装や内装、そして中のインテリアなどは若干落ち着いた雰囲気となった。店内は奥にオープンキッチンのカウンター席と入口側にテーブル席が4つある。
 現在はかつての店で働いていたサービス担当の女性スタッフと2人だけでやっているため、メニューは試行錯誤中である。おまかせのフルポーションコースとワインを飲みながら少し食べたいという方向けミニコースの2種類のみであるが、これから様子を見て、これをプリフィックスのコースにするのか、アラカルトを含めたコースにするかは検討中とのこと。この日は4500円のコースをいただいたが、コスパを考えるとかなり良かった。しかしながら、人によってパスタの太さの好みや苦手な食材などもあるので、アラカルトを加えるか、せめて、それぞれ2〜3種類の中から選べるプリフィックスのコースにすれば、人気の店になるかも。ちなみに、店名の“サカエ sacae”とは、シェフの祖母の名前から名付けたという。(2015年4月追加)

中央区南1条西25丁目2−1  
電話番号:011-612-5565
定休日:不定休
営業時間:18時〜翌2時
予算:おまかせコース4500円〜(予約すれば高いコースも可能)、ミニコース2500円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ。大通西25丁目交差点の信号を右折するとすぐ右側。円山公園駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:大通西25丁目交差点
お勧めポイント:「コントラスト」や「ファイφ」の料理長だった佐藤シェフのイタリアン

SABOTの頃と比べ、ドアが明るいパステルカラーのブルーになりました

店内も若干ですが、シックになりました

オープンの御祝いの花がたくさん

一皿目は「スモークしたホタルイカとパルミジャーノチーズ」 。これがミスマッチかと思いきや意外にも旨い

二皿目は「トリッパの冷菜」。トリッパの臭みが残っていてイマイチ

三皿目は「ウサギのテリーヌとウサギのコンソメ」

魚料理は「アラカブ(カサゴ)のソテー」

パスタは「ホロホロ鳥のパッパルデッレ(幅広パスタ)」

肉料理は「シャラン鴨と熊本産筍のロースト」

デザートは「チョコテリーヌと伊予柑のソルベ」

クロッキオ Crochio

 狸小路8丁目にある人気のイタリアン。店内は天井が高く、木を使ったパーティションが印象的だ。入り口にはオープンキッチンとカウンター席が、そして左側には4名用のテーブル席が2つと奥に2名用のテーブル席が4つある。イタリアンとはいっても、BGMにロックやポップミュージックが流れるカジュアルスタイルのイタリアンなので、料理は基本的にシェアして食べるスタイル。スタッフはシェフを含めて全て女性で、どのスタッフもキビキビとフットワークが良く客対応もいい。
 この店の料理はどれもアイディアに富んでおり、何よりもカジュアル店とは思えないくらい盛りつけが美しく、しかも味が洗練されている。フレンチの要素も取り入れているのか?フュージョン系イタリアンのようなイメージである。メニューは日替わりとレギュラーメニューがあり、そのバリエーションの豊富さには驚かされる。しかもどれを頼んでも美味しく、ピザ以外は全てがお勧めである。特に、この店のスペシャリティとも言える人気メニュー「サバのテリーヌ」や「スモークホタテ・カニ・アボガドのタルタル」、「新冠産・黒豚肩ロース肉のロースト」は必ず注文してほしい逸品。また、デザートなら、ブランマンジェのような「ココナッツのビアンコ マンジャーレ」がいい。
 この日のグラスワインは5種類(500円〜650円)で、ボトルワインはイタリアを中心に2800円〜6800円までのお手頃なものが揃っていた。店内は常に満員で、キッチンとサービスを含めて5人のスタッフで行っているので、出てくるのに時間がかかることを覚悟してほしい。また、人気店なだけに早めの予約が必要だ。唯一の欠点は、禁煙あるいは分煙されていないことで、どちらかと言えば奥の席の方が煙たくないようだ。ちなみに、クレジットカードは使えないのでご注意を。(2013年9月追加)

中央区南3条西8丁目7−4 遠藤ビル1階  
電話番号:011-207-3522
定休日:日曜、月1回月曜
営業時間:17時〜23時
予算:サバのテリーヌ1,300円、スモークホタテ・カニ・アボカドのタルタル850円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、サンクスの方へ信号を渡って進み、「資生館小学校」西角の信号を右折。2つ目の信号(狸小路の屋根のないところ)を左折するとすぐ左側。すすきの駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:資生館小学校、狸小路8丁目
お勧めポイント:どれを食べても美味しい洗練されたカジュアルイタリアン

サボ SABOT

 

 マスコミへの露出が少なくあまり目立たない店だが、北海道を代表するイタリアンである。今年4月に旧店舗から500mほど離れた現在の店に移転し、リニューアルオープンした。以前の店に比べると、やや広くなって雰囲気も一段と良くなった。店内のガラスやドアなどは、古い家屋を収集しているコレクターから譲り受けたものだという。あたかも、古い家屋をリフォームしたような昭和テイストを感じさせるインテリアで、若い頃にデザイナーであった小池シェフのセンスが遺憾なく発揮されている。
 オーナーシェフである小池シェフの料理は、移転後も絶好調だ。素材、火の通し方、塩味、全てにおいてブレがない。特にフリットが素晴らしく、この日頂いた「フキノトウのフリット」は、中に豚肉とモッツアレラチーズが詰まっており、想像を超える美味しさであった。また、夏にだけ登場する「ヤマベのフリット」は、滅多に出会えない至高の品だ。さらに、「生ハムとルッコラのピザ」はオーブンで焼いたとは思えないクリスピーな美味しさで、他店では味わえない逸品。また、季節毎に変わる旬の食材を使ったスープや前菜の「豚肉と野菜の温かいサラダ・シュンギクソース」、「イタリア産白ウサギのインボルティーニ」なども、頼まずにはいられないオリジナリティ溢れる美味しさ。道外の方なら「ツブ(サザエのような貝)のトマトマリネ」や道内産ウニやカニを使ったパスタやリゾットなどもお勧め。さらに、「三元豚の田舎風パテ」や「トリッパと牛テールのトマト煮」、「旬の魚のカルパッチョ」なども外せない。そして、僕のお気に入りの「ズッキーニのスパゲッティ・トマトソース」も、晴れて裏メニューからレギュラーメニューへ昇格した。このパスタはシンプルなだけに、ストレートにトマトの美味しさが味わえ、小池シェフのスキルの高さを実感できる美味しさである。
 この店では、基本的にアラカルトメニューをシェアして食べるのがお勧めだが、どうしてもコースで注文したいという方には、料理5品とデザートのコースが1コースだけ用意されている。但し、5名以上でコースをいただく場合には、前日までの予約が必要となる。ちなみに、店内は禁煙であり、クレジットカードは使えないのでご注意を。(2015年4月更新)

中央区南5条西24丁目1−1 キネブチビル1階  
電話番号:011-796-6632
営業時間:18時〜21時
定休日:火曜、不定休あり
予算:豚肉と野菜の温かいサラダ・シュンギクソース1200円、コースは5000円(5名以上は前日までの予約が必要)
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。愛育病院とエネオスGSの信号を左折するとすぐ右側の建物。地下鉄円山公園駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:愛育病院
お勧めポイント:小池シェフのセンスとスキルを体感できるイタリアン

昼の店の前

夜になるとこうなります

入って右奥にあるカウンター席

カウンター席から入口側のテーブル席を望む

奥のテーブル席

奥のテーブル席はパーティションで仕切られており、6〜8名で利用すると、半個室状態で良い

奥のテーブル席のガラス窓からは厨房が見える

オープンキッチンの前店の狭い厨房とは見違えるように広くなった(小池シェフ)

パスタメニュー

メインメニュー

デザートメニュー

この日のカルパッチョは「にしんのカルパッチョ・茄子とブロッコリーのタルタルソース」

貝(この日はホタテ、ホッキ貝)アボガド、ホワイトアスパラのタルタル

「フキノトウのフリット」は、中に豚肉とモッツアレラチーズが詰まっていて、小池シェフのセンスを感じさせる美味しさ

定番の「あじとキャベツのスパゲッティ」は、塩味でシンプルながら美味しい!

「イタリア産白ウサギのインボルティーニ」も、ウサギとは思えない美味しさ

マガーリ(CUCINA ITALIANA MAGARI)

 かつて食べログ北海道エリア・ナンバーワン(2012年7月の時点で。しかし、移転に伴い点数がリセットされた)にも輝いたこともある北海道を代表するイタリアン。一時、札幌市郊外の双子山へ移転し、その後現在の札幌中心部へと再び戻ってきた。
 大通沿いの目新しいビルの1階のドアをあけると、宮下シェフが経営する総菜や食品、雑貨などを売るセレクトショップ「CHIOSCO(キオスコ)」がある。このショップにはバーカウンターがあり、待ち合わせ場所として一杯飲んだり、食事後に軽いつまみやお酒を飲んだりできるスペースもある。この店の奥にあるドアを開けると、リストランテであるマガーリがある。右側にはオープンキッチンのカウンター席、そして左側にはガラス張りのワインセラー、さらにそれに続く縦長に配置されたテーブル席がある。店内のインテリアは双子山時代のアーティスティックなものから、オーソドックスでシックなものへと生まれ変わった。
  双子山時代から変わった点がいくつかある。まずは、ランチタイムの営業を再開したことである。以前とは違い、ランチタイムもディナータイムも同じワンコースのおまかせコースのみとなった。そして最も変わった点は、宮下シェフの料理スタイルの変化である。多くのインバウンド客が来店する東京のフレンチでよく見かける和のエッセンスを取り込んだ料理に近く、そのまま日本料理として出してもおかしくないような本当にイタリアン?と思われるようなものもある。しかしながら、宮下シェフのスタイルはこれらトレンドとは一線を画しており、流行を追い求めた結果なのではなく、ストイックに素材の美味しさを追求した結果、このようなスタイルに変化したと言った方が正確なのかもしれない。


 かつてのスペシャリティ「江戸前穴子の香草蒸し・冷たいトマトのケッカソース」、「鮎の炭火焼き・加賀太キュウリのサラダ仕立て(夏限定)」、「フォアグラのコロッケ」、「ホワイトアスパラと雉の温泉玉子(春限定)」、「モッツァレラチーズのスフォルマートとトリュフ」、「えりも短角牛、あべ牛のハラミの炭火焼き」、「温野菜のバーニャカウダ」、「焼きトウモロコシとタレッジチーズのグラタンとサマートリュフ」などはもちろんお勧めであるが、新作もなかなか面白い。それでもスペシャリティを食べてみたいという方は、事前に要相談である(素材によっては追加料金がかかることも)。

 宮下シェフの料理は、「アロマフレスカ(→ 銀座グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」時代の料理をベースに、宮下流のエッセンスが加えられて独自に進化し、もはや本家を上回る美味しさとなった。特筆すべきは、宮下シェフの作るパスタはどれも美味しいことである。加えて、右腕である菊池シェフの技術も素晴らしく、この店の料理に死角なしである。

 実は、この店の奥には別なカウンター席があり、宮下シェフが完全予約制で「天ぷら 枠」という店を不定期で開いている。宮下シェフは、僕が愛する天ぷら店「美かさ(→ 横浜グルメバイブル・天ぷらの頁を参照)」の店主に教えを請い、現在も趣味で天ぷら店を開いているのである。常設店ではないのでグルメバイブルに掲載はしていないが、こちらは1つ星相当の評価である。(2024年2月更新)

中央区大通西14丁目1-14 NEOビル1階  
電話番号:070-5288-8172
定休日:木曜
営業時間:12時〜13時半、18時〜
予算:お任せコース15000円(税サービス料込みで18000円)
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の5番出口を出て大通を右へ。ITCセンタービル、ローソンを過ぎ、北海道信用保証協会と光塩学園調理専門学校の並びのビル。西18丁目駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:大通、光塩学園調理専門学校
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのイタリアン

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大通り沿いにあるこの目新しいビルの1階です ココです! ドアをあけると、宮下シェフが経営する総菜や食品、雑貨などを売るセレクトショップ「CHIOSCO(キオスコ)」がある。このショップにはバーカウンターもあり、待ち合わせ場所として一杯飲んだり、食事後に軽いつまみやお酒を飲んだりできるスペースもある お総菜や、自家製のハム、ソーセージ、パテなどを販売している お酒や雑貨なども販売している オリーブの木で作ったという食器や道具 北海道在住の漆作家の器も販売している セレクトショップの奥にはもう一つの扉がある ドアを開けると、左手前にワインセラーがあり、それに続くテーブル席がある テーブル席は縦長 右側には、オープンキッチンのカウンター席が5席ある

ワインセラー
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大通沿いの目新しいビルの1階にあります 宮下シェフが経営する総菜や食品、雑貨などを売るセレクトショップ「CHIOSCO(キオスコ)」。このショップにはバーカウンターもあり、待ち合わせ場所として一杯飲んだり、食事後に軽いつまみやお酒を飲んだりできるスペースもある この店の奥にあるドアを開けると・・・ リストランテのマガーリがある。右側にはオープンキッチンのカウンター席 調理場に立つ宮下シェフ 宮下シェフの右腕・菊池シェフ 左側にはガラス張りのワインセラー さらにそれに続く縦長に配置されたテーブル席がある。以前の双子山時代のアーティスティックなインテリアに比べると、オーソドックスでシックな感じに生まれ変わった 「岐阜県で日本人が作る唯一のパルマ式2年熟成生ハムと千葉県の水牛のモッツアレラチーズ」。モッツアレラチーズはフレッシュでバターのような濃厚さがあり、生ハムは本場ものそのもののネットリとした深い味わい。写真を撮り忘れたが、この後に「忠類村の月光・百合根のトルテッリ リコッタチーズ」が出された。甘みがあって滑らかで美味しかった 「江戸前穴子の香草蒸し・冷たいトマトのケッカソース」 この店のスペシャリティの一つ。穴子はトロトロに蒸され、フレッシュトマトとケーパーの香りのマリアージュが素晴らしい。写真を撮り忘れたが、この後に「ししゃもののフリット ナスとニンニクドライトマト」、その後「マガーリ風 ブイヤベース」が出てきた 「鰻の炭火焼きのリゾット」 鰻は少し泥臭さがあるが、リゾット自体は美味しい 「赤平産 ひよ鳥 鶏白湯汁無しパスタ」 タケノコの食感と椎茸の香り 細麺の生パスタも含めてイタリアンパスタでないような不思議な美味しさ 「新潟ジビエ 真鴨のフィレとハンバーグ 鴨出汁とウニのソース」 しっとりと旨みのある鴨肉とハンバーグに、脇役の芹や下仁田ネギ、ウニの旨味などが加わることで美味しさ倍増飲み物は、中国茶とハーブティー各3種、さらにコーヒーとエスプレッソがある 洋梨・レクチェのコンポートとジェラート どけるとこんな感じ エスプレッソと小菓子で終了 カウンター席の奥には「枠」と染められた暖簾が・・・・ 暖簾をくぐると、和のしつらえのカウンター席がある。ここは宮下シェフが完全予約制で開いている「天ぷら 枠」という店。宮下シェフは、僕が日本一だと考えている天ぷら店「美かさ」の店主に教えを請い、趣味で天ぷら店を開いているのだ

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パリパリのカラザウ(オリーブオイルと共に)味に深みのあるフォカッチャ(オリーブオイルと共に)フォアグラのコロッケ・サマートリュフの香りで鮎の炭火焼き・加賀太キュウリのサラダ仕立て賀茂茄子と海水ウニの冷製カッペリーニフレッシュポルチーニと短角牛のソテー白老あべ牛・ハラミの炭火焼きチョコレートのテリーヌ

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アモワールAmoir

 フレンチをベースに、イタリアンや和のテイストを盛り込んだ創作系フュージョンレストラン。目新しい建物の階段を上って2階へ上がると、天井の高い広い空間が広がる。それはダイニングそのものの広さというよりもむしろ、キッチンとダイニングが一体となった空間がそう感じさせているようだ。キッチンと客席の間には視界を遮るようなものがなく、客席からキッチンが丸見え状態なのである。最近のトレンドなのか?大阪の 「アニエルドール(→ 大阪グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」 などと同様なキッチンと客席が一体となったレストランを、たまに見かけるようになってきた。
 この店のコースは5000円(税込み)のみで、基本はアラカルトメニューである。メニューを見ると、北海道各地の食材を使った品々が並ぶ。どうやら、この店は道産食材を使った料理が売りのようだ。また、素材の火の通し方にもこだわっている様で、生のタルタルから炙り、さらに55℃ボイルやコンフィなど、食材を様々な温度で調理する。ちなみに、ハムやソーセージなども自家製である。
 料理はどれも平均以上のレベルで美味しい。コース料金の設定が安く、しかも道産素材をふんだんに使用しているので、道外からの観光客にも受けそうだ。しかしながら、料理人一人、サービス一人でやっているので、混んでくると料理が出てくるのに時間がかかるかもしれない。(2017年4月追加)https://en-gb.facebook.com/amoir2016.11.1/

中央区南2条西10丁目1000-15 アオイビル2階  
電話番号:080-4505-8336
定休日:不定休
営業時間:17時〜翌1時
予算:おすすめコース5000円
アクセス:地下鉄東西線・西11丁目駅2番出口を出て、右手(南側)に向かう。札幌プリンスホテル前の信号を東側へ渡り、100円ショップ隣の中央区民センター前の角を左折し、150mくらいで左側にある。地下鉄東西線・西11丁目駅より徒歩5分。(駅前通りからだと、狸小路を西に進み(数字が多い方)、アーケードがなくなって「三角山五右衛門ラーメン」を過ぎたらすぐ右側
最寄りのランドマーク:札幌プリンスホテル、中央区民センター図書室、狸小路
お勧めポイント:厳選された北海道産素材を使った美味しい一皿が味わえる

狸小路を西に向かい、屋根がなくなる石山通に近い通りにあります(ジンギスカンの結び亭の並び) ココです 階段を上がって2階へ向かいます 店内は白を基調とした明るい感じ。奥に見えるのが調理場です コースメニューはフルコースで税込み5000円とお値打ち アラカルトメニューの本日のお勧め アラカルトメニュー1 アラカルトメニュー2 突き出し 「北海道産鶏レバーのムース」は滑らかでリッチな味わい。お勧め! 「伊達産めぐみ鶏とナンコツのリエット」 「本日のOSASHIMI 醤油とオリーブオイルのソース」は、カルパッチョというより、和食そのもの 「十勝彩美牛の炙り刺し」は赤肉がトロトロ。お勧め! 「今金町男爵いものフライドポテト」は今金町男爵の濃厚な風味が感じられず、「ゴルゴンゾーラチーズとナッツを練り込んだポテトサラダ」にすべきだったと後悔 「厚岸産牡蠣とキノコの軽いソテー 貝類の泡ソース」 皮がカリッと焼かれ、肉がシットリと軟らかい「伊達産めぐみ鶏の55℃ 凝縮エキス」はシットリとして美味しい。お勧め! 小海老、トマト、オリーブ、ケーパ、茄子などで作った「ブッタネスカ(娼婦風スパゲッティ)」 

レストラン ミヤヴィ 
 Restaurant MiYa-Vie

 一昨年の10月に、南円山から移転してきたフレンチレストラン。地下への階段を降りると、「スナック みや」という表示があるが、こちらは全く無関係な別な店である。右側のガラスの扉を開けると、白木でできた扉が正面と右側に一つずつある。間違って右の扉を開けると、そちらはトイレなので注意されたい。正面にあるスライドドアの方を開けると、手前にL字型のオープンキッチンのカウンター席があり、奥に6名までのテーブル席がある。木をふんだんに使用したインテリアは、明るく落ち着いた感じだ。今、レストラン業界でもダウンサイジングというのが流行っているらしいが、南円山の広かった店と比べると、新しい店はかなり狭くなっている。
 ディナーコースは、今回いただいた7〜8皿のコースと、量の少ない4〜5皿のコースの2コース。何れのコースも価格は同じで、違いは素材の質である。
 オーナーシェフである横須賀さんは、ザ・ウィンザーホテル洞爺の「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」出身。最初の一皿目に出てくるのは、この店のスペシャリティ「季節の温野菜を海の香りでつつむ」。小さな器の中には、熱々の様々な温野菜がビッシリと詰められ、温野菜の下にはフラン(茶碗蒸し)が見える。「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」出身のシェフは、往々にして同店の名物サラダ「ガルグイユ」風のものをそのまま出すことが多いが、野菜のポテンシャルを十分引き出しているとは思えない。野菜を熟知した横須賀シェフが作ると、たちまちそれは、野菜の食感や旨味を引きした料理に変身する。これに留まらず、横須賀さんの作る料理は常に野菜が生かされている。
 横須賀シェフの作る料理は年年スキルが上がり、確実に美味しくなってきている。現在の札幌フレンチの中では最もコスパが良く、今、絶頂期を迎えたフレンチレストランでもある。ちなみに、当然のことかもしれないが、この店は小さな店なので、子供客は基本的には小学生以上、かつ大人と同じ料理と時間を楽しめることというレギュレーションがある。(2019年3月更新)
http://www.miya-vie.jp

中央区北3条西26丁目3-8 N2ビル地下1階
電話番号:011-688-9788
定休日:火曜・第4水曜
営業時間:18時~20時(土曜〜月曜は12時〜13時のランチタイム営業あり)
予算:【ランチ】4500円(税、サービス料別)、【ディナー】8500円(税、サービス料別)
アクセス:地下鉄東西線・西28丁目駅1番出口を出て、「不動産のビック」が見える方へ信号を渡り、左へ進む。押しボタン信号のある交差点(北円山シャトー桂和ビルあり)を右折し、2つ目の交差点に「RITARU COFFEE」が見えるので、その地下1階。西28丁目駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:宮の森スポーツ倶楽部
お勧めポイント:札幌フレンチの中で最もコスパが良く、絶頂期を迎えたフレンチレストラン

このビルの地下にあります 地下への階段を下りると・・・ 「スナック みや」という表示があるが、こちらは全く無関係な別な店 右側のガラス扉を開けると、白木でできた扉が正面と右側に一つずつある。間違って右の扉を開けると、そちらはトイレなのでご注意を こちらの正面のスライドドアを開けると店内 入ってすぐのオープンキッチンのカウンター席 奥のテーブル席(6名まで) 今回いただいた7〜8皿のコース まずは、この店のスペシャリティ温野菜「季節の温野菜を海の香りでつつむ」が出てくる 続いては「柚子の香りを纏った蕪、毛蟹のクリーム」 毛ガニと蕪のクリーム・トリュフオイルで、蕪のサッパリ感と毛ガニの濃厚なカニ味噌がベストマッチ。ネットリとしたウルイの食感も良く、ユリ根も甘味があって美味しい ここからは、テーブル上に用意されていたナイフやフォーク、スプーンがなくなるので、引き出しを開けて使用する 「牡蠣のクリームを浮かべた大根のスープ」 簡単に言えば、大根のスリ流しのスープ。牡蠣のクリームが素晴らしい深みを与えてくれ、浅くスチームされたサクラマスはふっくらとした食感でいい 「香ばしく焼き上げた鰆、セリのブイヨン」。シットリと焼き上げられ、鰆のミディアムレアな火の通し方が最高。これぞプロの仕事だ。また、根セロリのクリームと鴨のコンフィも入っていて、こんがりと皮目が焼かれた鰆と、セリ、クレソンのシャキシャキとした食感がめまいがするほど美味しい! 「鴨のフォアグラ、菊芋のチップス、イチジクとリンゴのチャツネ、黒七味とコーヒー」 濃厚なフォアグラの旨味、それぞれの食材の食感、こららと味がパズルのように絡み合い、複雑だけど美味しい 「白老牛のロースト」。3種のソースが添えられ、左側が日向夏のソース、右側が山ワサビソース、手前がフキノトウのソース 白老肉のモモ肉は焼き上がりが最高に良かったので、そのまま塩とコショウで食べるのがベストだ。3つのソースはどれも悪くないが、なくてもいい 「豆腐とフレッシュチーズのムース」。和食の白和えに着想を得たという一品。豆腐とフレッシュチーズムースの上には、山椒とミカン風味のマカロンがのせられている。さらに、ムースの中には、煎った白胡麻のアイスクリームや柚子のコンポートが入っている。サッパリとした味の重層感がハンパではない。 茶菓子のパウンドケーキ飲み物はエスプレッソを注文

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このマンションの1階です右の窓から調理場が見えますドアを開けて半地下のスペースへ向かう階段を下ると、正面にワインセラーが見えます奥のダイニングは、白を基調としたモダンで明るい雰囲気本日の7300円のディナーメニューまずはアミューズ「レンズ豆のコロッケ、フロマージュブランと鶉の卵・黒糖と酸味をアクセントに」ミヤヴィ名物の温野菜「葉野菜、実野菜、根野菜を海の香りでつつみ」この日のパン2種「香ばしく揚げた筍と蒸しアワビに自家製パンチェッタとライムの香りを」「ジャガイモ”キタアカリ”と滝川産鴨を使ったミヤヴィ風鴨饅頭2016に桜エビと菜の花、パセリのブイヨンに浮かべて」「サッパリとポワレしたサクラマスにフレッシュな春蕪とフキノトウ、アーモンドのペーストを添えて」「ナチュラルに仕上げたフランス産鴨のフォアグラに、餅米と味噌、レーズン、チャツネを添えて」「山ウドのフラン、白貝とセルフィーユに日向夏が香る」「えぞ但馬牛のモモ肉のロースト、山ワサビのクリームと柚子風味の洋ネギ、辛味大根を添えて」デザート2品「白味噌とヘーゼルナッツのフランにミルクチョコレートソースを添えて」、「パイナップルと日向夏のコンポートとそのアイスにフキノトウを添えて」エスプレッソと小菓子さらにパウンドケーキを切ってくれた

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サヴール saveur

 薄野の古いビルの2階にあるフレンチの店。この店のオーナーシェフ・金田さんは、 「ル・ヴァンテール(閉店)」 を立ち上げた人物。その後独立してこの店をオープンし、さらにその後、隣のビルに姉妹店バル「サヴール バル saveur bar」をオープンさせた。店内に入ると、大きなL字型のオープンキッチンのカウンター席があり、奥にテーブル席が3つある。料理スタッフは金田さんを含めて2人で、サービスは気のいいマダムが担当している。
 この店の料理は全般的に塩加減にブレがなく、素材の使い方が抜群にいい。コース料理の他にアラカルトメニューもあり、2〜3人揃った場合は、好みの料理を注文してシェアして食べるのもいいかも。アラカルトメニューは肉料理がメインだが、北海道の素材を使った日替わりの「季節のオードブル(温冷各1種類ずつあるがどちらも美味しい)」や、フワッとした食感と濃厚なソースが最高な「クネル〜北海道〜」、客の好み味にいろいろと対応してくれる「本日のスパゲッティ(羊のボロネーゼソースかトマトベースがお勧め)」なども外せない。また、ビールのサッポロクラッシックやワインもいろいろとあり、ダイニングバー的な使い方もできる。
 これでデザートがさらに美味しく、自家製パンの焼き方が良く、料理がテキパキと出されたなら、さらに評価を上げても良いかと思う。(2015年7月追加)

中央区南3条西3丁目 TM-24ビル2F  
電話番号:011-522-9208
定休日:月曜日(祝日等は営業する場合もあり)、第1・第3日曜日
営業時間:【ランチ】12時〜15時、【ディナー】18時〜23時
予算:【ランチコース】3,020円、5,800円、【ディナーコース】5,800円、7,800円、10,800円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」の交差点を右折するとすぐ左のビル。すすきの駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅、薄野交差点、カラオケBIG ECHO
お勧めポイント:北海道の素材にこだわったカジュアルフレンチ

アラカルトメニュー1

アラカルトメニュー2

ディナーコースメニュー1

ディナーコースメニュー2

本日のグラスワイン

アミューズの「ホワイトアスパラのムースに生雲丹とグジェール(チーズ風味のシュー皮みたいなもの)」

本日のオードブルの冷菜「マグロのカルパッチョ」

自家製パンは火が入りすぎ

本日のオードブルの冷菜「花ズッキーニにホタテのムースとスルメイカのソテー」はスルメイカの火の通り方が絶妙で柔らか

この店のスペシャリティ「クネル〜北海道〜」は、これまでで味わった最高レベルのクネル

足寄永井ファーム・三歳メス馬バラ肉のグリル(炭火焼き)は、イノシシやイベリコ豚を思わせるような深い味

「羊肉のボロネーゼソース」は、しっかりとした羊の旨みとトマトの酸味が絶妙に合う。細めのパスタのゆで方もグット!

気さくなマダムと本日のデザートメニュー

アメリカンチェリーのクラフティ

「ピスタチオのアイスクリーム」と「アルマニャックのアイスクリーム」は、どちらかと言えば、「アルマニャックのアイスクリーム」の方が美味しかった

アキヒサ ハンダ Akihisa Handa

 2013年11月にオープンした薄野の飲食ビルの中にあるフレンチ店。元々このビルの7階で営業していたがコロナ禍で一時閉店となり、2023年の4月から最上階でリニューアルオープンとなった。この店のオーナーシェフである半田さんは、富良野にある人気高級リゾートホテル「フラノ寳亭留」で料理長だった方である。
 以前の店は白とペパーミントグリーンを基調としたロフト風インテリアであったが、新店舗は白壁と木を使った落ち着いた大人の雰囲気となった。入ってすぐ手前にカウンター席と奥にテーブル席が3つあり、そのうちの一つは角の半個室。前の店とは違って、窓が大きく開放感を感じるようになったことは良かったが、前店舗の空調をそのまま利用しているのか?空調の音が少し気になった。また、調理場は半田シェフ一人のワンオペであるが、料理はテンポよく出された。サービス担当は女性2人で、そのうち1人は「フラノ寳亭留」時代の同僚のソムリエールである。
 コースは7500円、10000円、15000円の3コースで、今回はメインに「ふらの和牛フィレ肉」が入った15000円のコースをチョイス。最初に出てきた1皿目は「利尻産北ムラサキウニのカナッペ」。乾燥した自家製ブリオッシュの上に、生ウニと擦ったニセコチーズ工房のラクレットとトマトウニソースがのっていた。2皿目は、この店のスペシャリティである「(北海道産)お野菜のテリーヌ」。温野菜の歯応えと甘みを感じる。適度な酸味のソースとの相性も絶妙で、野菜の魅力を最大限に引き出していた。3皿目は「噴火湾産水蛸のコンフィ 芦別産春菊のバターソース」。太いミズダコの足は弾力があるものの、比較的柔らかく調理されていた。また、春菊の香りが抑えられていたので、タコの香りが感じられた。合間に出されたバゲットは温められておらず、皮目がパリッとしていなかったのが残念だった。4皿目は「噴火湾産穴子のビネガーソース」。穴子は醤油と味醂で味付けされた和風の煮穴子で、これに大葉や甘いご飯が加わる。ミスマッチかと思いきや、これが意外にも美味しかった。5皿目は「島牧産石鯛のポワレ デュグレレソース」。皮目がパリッと焼かれ、身はしっとりとしていた。トマト風味のデュグレレソースは塩味ピッタリでコクがあった。メインとなる6皿目は「ふらの和牛フィレ肉のグリル」。フォンドボーを使った山椒風味のソースはバランスが良く、ふらの和牛フィレ肉の火の通し方も申し分なかった。最後の一皿はチーズかデザートを選べるが、僕はデザートの方を選択。この日のデザートは、「カシスのムース」か「グレープフルーツのゼリー寄せ」で、その後、飲み物と小菓子が出されて終了となった。
 どの料理もサプライズやビジュアル的な派手さはないものの、素材の旨味を上手く引き出した実直で素晴らしいフレンチである。また、薄野という土地柄のせいか、比較的遅くまで営業している上にワインも充実しているので、アラカルトメニューがオーダーできる20時半以降には、ワインバー的な使い方もできる。さらに、抜栓料3000円を払えばワインの持ち込みもできる。また、ぐるなびや食べログ、テーブルチェックなどでのネット予約も可能である。(2023年6月追加)

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中央区南3条西3-1 プレイタウンふじ井ビル9階
電話番号:011-600-6460
定休日:日曜
営業時間:【月曜〜木曜】17時半〜22時、【金曜と土曜】17時半〜23時
予算:【コース】7500円、10000円、15000円、【20時半からのアラカルトメニュー】鶏レバーペースト・ビストログランメール風(1枚)300円、お野菜のテリーヌ3000円、鶏砂肝のコンフィ900円、厚田望来豚肩ロースのロティ(250g)温野菜添え4000円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、ジャンカラの角を右折する。郵便局、G-DININGビルの前を通り、ファミマの角を右に曲がるとすぐ右側のビル。すすきの駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:すすきの交差点、東横INN札幌
お勧めポイント:薄野エリアの優良フレンチ

このビルの9階にあります

エレベーターを降りるとこんな感じ。奥まで進むと・・・

ココです!

新店舗は白壁と木を使った落ち着いた大人の雰囲気となった。入ってすぐ手前にカウンター席と奥にテーブル席が3つあり、そのうちの一つは角の半個室である

20時半からのアラカルトメニュー

シャンパンリスト。最も高いのが2012年の「サロン」の19万円

北海道産ワイン(白)のリスト

ブルゴーニュワイン(赤)のリストも充実している

ブルゴーニュの赤で最も高いのが、2007年のミュジニー(モンテリー・デュエレ・ポルシュレ)の190万円

AFグロのリシュブール2002年が95000円とは、現在の市場価格よりも安いのでは?

北海道産ワイン(赤)のリスト

今回はメインに「ふらの和牛フィレ肉」が入った15000円のコースをチョイスした。まず、最初に出てきた1皿目は「利尻産北ムラサキウニのカナッペ」。乾燥した自家製ブリオッシュの上に、生ウニと擦ったニセコチーズ工房のラクレットとトマトウニソースがのっている

2皿目は、この店のスペシャリティである「(北海道産)お野菜のテリーヌ」

温野菜の歯応えと野菜の甘みを感じる。適度な酸味のソースとの相性も絶妙で、野菜の魅力を最大限に引き出していた

合間に出されたバゲットは温められておらず、皮目がパリッとしていなかったのが残念だった

3皿目は「噴火湾産水蛸のコンフィ 芦別産春菊のバターソース」

太いミズダコの足は弾力があるものの、比較的柔らかく調理されている。また、春菊の香りが抑えられているので、タコの香りが感じられる

4皿目は「噴火湾産穴子のビネガーソース」

穴子は醤油と味醂で味付けされた煮穴子で、これに大葉や甘いご飯が加わる。ミスマッチかと思いきや、これが意外にも美味しかった

5皿目は「島牧産石鯛のポワレ デュグレレソース」。皮目がパリッと焼かれ、身はしっとりとしている。トマト風味のデュグレレソースは塩味ピッタリでコクがあった

メインとなる6皿目は「ふらの和牛フィレ肉のグリル」

フォンドボーを使った山椒風味のソースはバランスが良く、ふらの和牛フィレ肉の火の通し方も申し分なかった

この日のデザート「グレープフルーツのゼリー寄せ」

この日のデザート「カシスのムース」

飲み物(エスプレッソ)と小菓子で終了となった

小菓子

アキ ナガオ Aki Nagao

 円山の「マルニ MARU:NI(現在休業中)」の元シェフだった長尾さんがオーナーを務める薄野のフレンチ店。実は、彼がシェフであった時には「マルニ MARU:NI」もグルメバイブルに掲載されていたことがある。現在の彼の店は有名飲食店がひしめくG DININGビルの1階にあり、地下には深夜2時まで営業している姉妹店・中華&フレンチのフュージョンビストロ「フレンチパンダ」がある。
 入り口にワインセラーがあり、入って正面奥にテーブル席が、そして右奥には個室がある。店内はカジュアルでありながらも落ち着いた雰囲気で、ガラス越しに厨房を眺めることも出来る。長尾シェフはフランスの伝統を重んじつつも、気軽にフレンチを楽しんでほしいというコンセプトでこの店を作ったという。フランス料理店では珍しく生ビール(エビス)を出しているのも、気軽に楽しんでほしいという姿勢の表れなのかも知れない。どの料理も塩味がしっかりしていて味にブレがなくて美味しい。薄野の好立地にありながらも値段設定が安くコストパフォーマンスも抜群。特に、メインが1品付く5000円のコースが僕のお勧めである。ワインの品揃えも良く、オールドヴィンテージワインの値段設定も高くなく、とても良心的である。(2013年9月追加)

中央区南3条西3丁目3番地 G DINING1階  
電話番号:011-206-1789
定休日:日曜、第2月曜と火曜
営業時間:金曜・土曜・祝日:12時〜13時、月曜〜土曜:18時〜21時
予算:ゆったりフレンチコース5000円、しあわせフレンチコース10000円、まんぞくフレンチコース12000円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、ケンタッキーフライドチキンを過ぎ、「川中スポーツ」の角を右に曲がると30mくらいで右側に見えるビル。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:川中スポーツ
お勧めポイント:5000円のディナーコースがお得な薄野フレンチ

ラ・サンテ

 「宮の森スポーツ倶楽部」の駐車場横に移転し、リニューアルオープンしたフレンチの有名店。かつてのビルの2階にあった旧店舗に比べると、一軒家となった現在の店は、古い建物を利用しているせいかシックな落ち着いた雰囲気がいい。奥と入口には半個室の席もでき、テーブル間隔も以前より広くなった。奥には2〜3名用のカウンター席もあるので、もちろん1人飯でもOKである。
 北海道フレンチを代表する高橋シェフのスキルは健在で、相変わらず素晴らしい料理を食べさせてくれる。特に、新店舗に移って変わった点は、ビルでは実現できなかった薪のオーブンを取り入れたことである。彼は熟成肉や熟成魚など、素材の味を生かせるようなグリル料理をやってみたかったという。もちろん、料理の味にはブレがなく、重厚さと軽さを併せ持つようなシンプルな料理に進化した。この店にはドライエージング用の冷蔵庫もあり、熟成された十勝・足寄の「石田めん羊牧場」の仔羊を食べることができる。そして、もしもデザートメニューに「ブランマンジェ」を見つけたら、必ず注文してほしい。トロトロの絶妙な食感に感動すること請け合いである。(2015年3月更新)

中央区北3条西27丁目2-16   
電話番号:011-612-9003
営業時間:【ランチ(土日・祝日のみ)】12時 〜13時半、【ディナー】18時〜21時 
定休日:水曜、第2、3木曜
予算:ランチ2800円~4000円、ディナー6000~10000円
アクセス:地下鉄東西線・西28丁目駅3番出口を出ると右に「宮の森スポーツ倶楽部」が見えるが、その裏の駐車場横にある。西28丁目駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:宮の森スポーツ倶楽部 
お勧めポイント:高橋シェフのスキルの高い素晴らしい料理を味わえる

奥の一軒家が店です

店の玄関前には薪が積まれています

前より若干広くなったメインダイニング

6名までの奥の半個室とシェフの高橋さん

奥の半個室前のカウンター席(2名まで)からはキッチンが見える

火が見えるのが、薪のオーブン

本日の8000円のコースメニュー

アミューズの「ニシンのデンマーク風トースト」

「北海道野付産ホタテ貝のタルタルキャビア添え」は、実は容器が2段になっている

持ち上げるとこんな感じ

下の容器には「北海道羽幌産南蛮海老(甘エビ)コンソメジュレ」が

実はこの前に「平目と春野菜のマリネ」があったが撮り忘れてしまい、これは次の「エゾアワビとホッキ貝のスープ」。スープとは思えないほど具だくさん

薪オーブンによる「桜鯛と徳島産新タケノコの薪焼き」

驚き!!ゴボウがメインの料理「帯広・和田ごぼうと平茸のプレゼ トリュフ風味」

極太のゴボウを切るとこんな感じ

本日の肉料理は北海道足寄町「石田めん羊牧場の11才マトン」か北海道十勝「清水人舞牛のサーロイン」の薪焼きのいずれかをチョイスできるが、迷ったあげく牛をチョイス

口直しのソルベ

ブランマンジェ

ハーブティー

オーベルジュ・ド・リル サッポロ

 円山公園入口前にある仏アルザス風の大きな一軒家。この店は新たにオープンした店ではなく、実はフレンチの名店「ル・バエ・レンタル」が2014年夏にリニューアルした店なのである。「ル・バエ・レンタル」も「オーベルジュ・ド・リル」も仏アルザスの3つ星店であるが、「オーベルジュ・ド・リル」は札幌の他、東京や名古屋にも店舗を構える「(株)ひらまつ」の最高級レストラン。「ル・バエ・レンタル」の方は既に「(株)ひらまつ」との契約も終えたため、「オーベルジュ・ド・リル」の方でブランドを統一したものと思われる。 
 内装などのハード面は以前の「ル・バエ・レンタル」と全く変わらない。エントランスの左側がウェディングや宴会にも使用できる大きな建物で、右側の1階がメインダイニング、2階が個室になっている。個室であれば小学生以下の子供連れでも食事が出来るので、もしも人数が揃うなら是非個室で頂きたい。また、ソフト面もサービス陣が同じなので特に変わらないが、料理の方はガラリと一新した。先ずは、総料理長の南さんが退職し、新たに大場シェフが就任。「オーベルジュ・ド・リル」のオーナーシェフ・マルク エーベルラン指揮の下、料理は全体的に重厚感がなくなり、素材のポテンシャルを引き出すような軽妙な感じとなった。また、「ル・バエ・レンタル」スタート時の22000円の高額ディナーコースも復活した。それにしても、サービス陣は相変わらず一体感があって素晴らしいの一言。(2014年9月更新)

中央区南1条西28丁目3-1   
電話番号:011-632-7810
定休日:月曜(祝日の場合には翌火曜)
営業時間:営業時間:12時〜15時半、17時半〜23時
予算:【ランチ】3,800円、5,500円、6,800円、8,000円、【ディナー】6,500円、8,000円、12,000円、16,000円、20,000円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅3番出口を出て大通を円山公園方面へ向かう。「ケンタッキーフライドチキン」の前を通って信号を渡ると、円山公園入口手前の左側にある。円山公園駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:円山公園
お勧めポイント:大場シェフを迎え、新たに生まれ変わった本格フレンチ店

メインダイニング

アミューズ3種

タラバガニとマスカルポーネ(チーズ)のティラミス風

パン

ちょっとチープな感じもするが、バターは「エシュレ」バターがパッケージのまま供されるようになった

オーベルジュ・ド・リルのスペシャリテ「ポーチドエッグとキャビア ファソン ”エーベルラン”」

同じくオーベルジュ・ド・リルのスペシャリテ「鮑とフォアグラのラグー そのジュと肝のソース」

完熟トマトとオマール海老、魚介のファルス プロヴァンス風ソース・ブイヤベース

添えられたパンをプロヴァンス風ソース・ブイヤベースに浸して食べる

僕が食べた「北海道産仔牛ロース肉のポワレ黒胡椒の香り シトロンコンフィーのジュ ローメインレタスとパンチェッタのポピエット

他の人が食べた「ヴァンデ産コートレットピジョン スタイル “ロマノフ”」

プレデセール(ムース+桃+ジュレだったような?)

リル川に浮かぶグラスのバルケット(結構歯ごたえがあります)

小菓子(チョコトリュフ、パッションフルーツマカロン、カヌレ、抹茶の焼き菓子)

  
 

掲載保留  SIO

 円山のマンション街にあるフレンチ店。マンションの入り口を通り、レストランへ続く細い回廊を抜けると、正面にオープンキッチンとカウンター席が見える。久しぶりに訪れた今回は、7000円のコースを注文。何故なら、7000円以上のコースを注文すれば、ワインを無料で持ち込めるからである。佐藤シェフは、「ピエール・ガニエール東京店(=青山店:既に閉店し、現在は赤坂にリニューアルオープン)」出身。ピエール・ガニエールといえば、“分子ガストロノミー”という科学的な前衛的料理手法を実践するフランスの3つ星レストラン。この店の料理も多少インスパイアされてはいるものの、佐藤流のオリジナル料理に昇華されており、かつての「ピエール・ガニエール東京店」のような、方向性の見えなかった前衛的な料理とは全くの別物である。今回改めて食べてみても、ミシュラン3つ星を獲得する前の白金「カンテサンス」の岸田シェフと共通したワクワク感を感じさせる。素材の質はもちろん、火の通し方や塩味も文句なし。しかも、値段と料理の質を考えてみても、札幌一のコストパフォーマンスなのである。もしも初めて訪れるなら、ランチより絶対ディナーの方がお勧めで、最も安い3500円のコースでもかなり満足できると思う。特に、佐藤シェフお得意の魚料理は是非味わいたい。個室もあり、前述のように7000円以上のコースを頼めば、無料でワインを持ち込むことができるので、ワイン会やパーティー、接待などに使うこともできる。唯一の欠点は、キャパが大きいせいか、混み出すと料理の出てくるテンポが極端に遅くなること。混雑する週末は、3時間くらいかかるのを覚悟しなければならないかも。(2012年11月更新)

中央区南2条西23丁目1-1 テイストビル1階  
電話番号:011-676-9220 
営業時間:11時半〜15時、18時〜21時(土日・祝日は14時〜16時半はカフェNOSとして営業)
定休日:不定休 
予算:ランチ2100円(メインの肉か魚を追加する場合3150円)ディナー3500円、5000円、7000円(8000円以上もあり) 
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅5番出口を出て左(東)へ向かう。西25丁目の信号を渡り、北洋銀行の信号を右折。南1条の裏参道を左折し、更に東に進むと、次の交差点すぐ手前の右のビル。徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:北洋銀行円山公園支店、裏参道

先ずは本日の肉の中から好みの肉を選ぶ

最初にスパイシーなポップコーンが出てきた

移転 すし 宮川

 昨年8月に円山にオープンした寿司店。店内は白木と土壁で造られた和モダンなインテリア。L字型のカウンター席が8席しかないが、決して狭さは感じさせない。最近の若い店主が営む人気の寿司店や日本料理店は、このようなこぢんまりとしたシックな店が多い。多分に漏れず、この店の店主の宮川さんも若く新進気鋭の寿司職人である。宮川さんは、和食の「北の味おお乃」をかわきりに、「鮨処 西鶴」、東京ミシュラン3つ星の「鮨よしたけ」、そして吉武氏監修の「香港すし志魂」で経験を積み、この店を開いたという。
 寿司は、つまみや料理も含めたお任せのコースのみで、店主は和食経験もあるせいか、握り寿司以外のつまみも非常に美味しい。イメージ的には東京の「 鮨 三谷(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」 や薄野に移転してきた 「鮨一幸(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照)」 に近いセンスを感じさせる。いや、「鮨の一幸」よりも店主の気合いの入り方が凄く、目指しているレベルがより高いことを伺わせる。「鮨の一幸」と同様に、握り寿司のレベルに関しては未だ発展途上であるが、使用するワサビをこまめに擦ったり、車エビを直前にボイルしたりするなど、仕事に対する誠実さや妥協のない真摯な姿勢を感じさせる。現時点での握りの評価は2つ星くらいであるが、つまみの美味しさやトータルな満足感、さらにこれからの期待を込めて3つ星とした。
 現在のところ、ほぼ全ての仕事を店主1人でこなしているため、混んでくると出てくるまでに時間がかかるのが難点だが、これについては次第に解消されていくものと思われる。ちなみに、店主の気合いは「全席禁煙」、「過度の香水のご使用をご遠慮願います」という文言にも表れている。(2015年2月追加)

中央区南1条西24丁目1-30 円山OCT BLD.1階(北洋銀行の隣り)  
電話番号:011-613-2221
定休日:火曜、ハッピーマンデー
営業時間:17時〜22時半
予算:お任せ15000円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ。信号を渡ると、北洋銀行の手前にある
最寄りのランドマーク:北洋銀行
お勧めポイント:握り寿司だけでなく、つまみもなどの料理も美味しい寿司店

L字型カウンター内にいるのが店主の宮川さん

最初に出されたのは「京蕗、新竹の子、スケソウダラの子」

ウマズラハギの刺身。カワハギに比べると味が落ちると言われているが、どうして、どうして、かなり美味しかったですよ

ウマズラハギの肝醤油につけると最高

水ダコを使った煮ダコも香りがあっていい

エゾアワビを使った蒸しアワビ・肝ソースで

エゾアワビの肝ソースの握り寿司

寒ブリをポン酢の大根おろしと共に

毛ガニに幻と言われる北海イバラガニの内子をがけて

ヤリイカを細切りにした握り

金目鯛

マグロのヅケ

本マグロのトロ

コハダ

寒鯖の棒寿司

エゾバフンウニの一口ミニ丼は、酢飯自体もウニで和えられたダブルウニ

煮ハマグリ

茹でたての車エビは香りがあって美味しい

煮穴子だけはイマイチ

岩海苔の味噌汁

カステラのような海老のすり身入り玉子焼き

閉店 すし屋 亙(のぶ)inマガーリ

 北海道ナンバーワンイタリアン 「マガーリ (→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 の2階(つまり5階)に、月一度火曜日にオープンする完全予約制11席の幻の寿司店。実はこの店の店主は、兵庫県淡路市にある「すし屋 亙(こちらも完全予約らしい)」の店主なのである。「マガーリ」の宮下シェフが彼の店を訪れて意気投合し、好きな北海道で寿司を握りたいという思いから、札幌を訪れるようになったという。
 まずは「マガーリ」がある4階でエレベーターを降り、受付で名前を告げて階段を上がる。入口で靴を脱いで上がると、L字型のカウンター席がある。中央に円筒形の換気扇が備え付けられているのが奇妙に思えるが、これはこれから不定期にオープンする予定の天ぷら店「枠(わく)」との共有スペースであるため。イタリアンの中にある寿司店なのでワインしかない?と思われたが、意外なことに日本酒も数種類置いていた。
 店主の坂本さんは、元・日ハムの岩本さんに似た関西人ならではのトークの軽妙さを持ち合わせているため、常に場が和む。話を聞くと、当日の朝に酢飯を炊き、ネタを仕込み、包丁も含めて全てを淡路島から飛行機で持参するという。コースは全員同時スタートのお任せのみで、前半はつまみが続き、後半は握り寿司、そして締めの「巻寿司の茶漬け」で終了となる。この店の特徴は、ほとんどのつまみや握り寿司にスダチや塩を使うことである。また、寿司屋では珍しく“濃口醤油”は使わず、より塩分のある“薄口醤油”を使うのも独特だ。これは魚のポテンシャルを最大限に引き出すために彼が生み出した技法であり、確かに魚を美味しく食べさせる方法を彼は熟知している。これを良しとするか、通常の醤油や煮きりを使った寿司の方が良いと思うかは、まさに好みの問題であろう。寿司の姿はズングリとしていて少し不格好であるが美味しく、福岡県の 「吉富寿し(→ 福岡グルメバイブル・寿司の頁を参照)」 の寿司に似たイメージである。特に、焼き穴子、干し椎茸、ゴマなどを使った名物の「焼き穴子の箱寿司」は最高に美味しい。
 ちなみに、淡路島の「すし屋 亙」では写真撮影は禁止であるが、この店ではシャッター音やフラッシュなど客の迷惑にならない範囲でOKである。(2014年12月追加)

中央区大通西14丁目1-14 NEOビル1階  
電話番号:070-5288-8172
定休日:マガーリの定休日は日曜(すし屋の営業は、冬季を除き、月に一度の不定期に営業)
営業時間:19時スタート(要予約)
予算:1万5千円のお任せコースのみ
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の5番出口を出て大通を右へ。ITCセンタービル、ローソンを過ぎ、北海道信用保証協会と光塩学園調理専門学校の並びのビル。西18丁目駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:大通、光塩学園調理専門学校
お勧めポイント:淡路島の名店「すし屋 亙」の寿司が北海道で食べられる

目印となる隣のドーム型の建物

ここの4階まで狭いエレベーターで上がります

まずは靴を脱いで5階のフロアへ

廊下の左側にあります

写真を撮ろうとすると、お茶目に顔を隠した。さすがは関西の方!

しかし、すぐに職人の姿に

北海道では絶対に食べられないアカアシエビは、甘みがあって美味しい!

本マグロの漬け

車エビ

煮穴子を塩で

名物「焼き穴子の箱寿司」

締めの「巻き寿司茶漬け」

鮨処 うえの

 店主は薄野の「菊鮨」出身。独立当初は北海道的な寿司を握っていたが、年を追う毎に江戸前寿司のスタイルになってきた。今やほとんどのネタに仕事がされており、江戸前寿司を通り越して創作寿司になっているのでは?と思うほど。東京でもこれほどネタに仕事をしている寿司屋は見かけない。実は僕としてはこれはやり過ぎだと思っている。つまり、そのまま食べた方が美味しいネタはそのまま食べるべきだし、締めたり、何かを挟んだ方が良いネタはそうするべきなのである。この点が改善されれば2つ星にしてもいい店。ネタが良い上に握るスキルも高い。さらに、「飛露喜」、「獺祭」、「黒龍」、「磯自慢」、「十四代」など日本酒や焼酎の品揃えも良いので、総合的にはお勧めできる店である。(2013年4月追加) 

中央区南6条西3丁目 ジョイフル札幌1階  
電話番号:011-513-0567
定休日:日曜、祝日 
営業時間:【平日】17時半〜 23時、【日曜・祝日】18時〜22時
予算:12000円〜15000円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅3番出口を出て右へ向かい、「すすきの交番」、「吉野家」を過ぎた角を右に曲がる。「ラマダホテル札幌」を過ぎ、「第35桂和ビル」を過ぎたら右にあるビル。すすきの駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:ラマダホテル札幌、第35桂和ビル 
お勧めポイント:日本酒や焼酎のセレクトが良い創作江戸前寿司の店

ひでたか

 2012年の夏にオープンした寿司店。店内は白木のカウンター席が僅か8席だけという小さな店である。寿司は店主が1人で握っている。店主の山田さんは「すし善」出身の職人であるが、未だ若い。しかし、寿司はどれも一定のレベルにあり、なかなか美味しい。しかしながら、築地から仕入れたという江戸前の仕事をしたネタはイマイチだった。僕の印象としては、福岡の 「鮨 安吉(→ グルメバイブル・福岡県の頁を参照)」 の寿司のイメージに近い店だと思う。店は店主の家族でやっているため、サービスも良く、とてもホスピタリティを感じる。また、店主も腰が低く丁寧。店主は若いがかなり頑張っているので、今回は期待込みの2つ星とした。ちなみに、日本酒の種類は少ないがセレクトは悪くない。(2013年4月追加)

中央区南7条西4丁目 延寿ビル1階  
電話番号:011-200-0677
定休日:日曜 
営業時間:18時〜22時 
予算:10000円〜13000円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口を出て、札幌東急インの信号を左折して、一方通行を南へ進む。「すすきの市場」の信号を越えて次の「ススキノ会館」の角を左折するとすぐ右側。地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:すすきの市場、ススキノ会館 
お勧めポイント:期待の若手店主が握る江戸前寿司

すし処 ひょうたん

 「すし善」の店長を務めていた職人が独立して開いた店。この店で既に20年、前の店も合わせると薄野で30年間営業していることになる。店主は60台半ばの年令で、現在はもう1人いる若い店員がメインで握っているようだ。日本酒の品揃えは良くないが、芋焼酎の「伊佐美」がおいてあり、ロックで飲むと結構美味しい。つまみも色々とあり、酒を飲んで最後に寿司をという酒飲みにうってつけの寿司店である。シャリは万人受けするように酢や塩分が抑えられており、どのネタも平均レベル以上の美味しさ。但し、小鰭だけは酢がしっかりとしたクラシックタイプのものなので、唯一僕の好みではなかった。比較的遅くまでやっており、料金も含めて薄野エリアでは至極真っ当な良い寿司店である。(2013年4月追加) 

中央区南7条西4丁目 五條DEUXビル1階  
電話番号:011-512-8052
定休日:日曜 
営業時間:18時〜翌1時 
予算:8000〜10000円 
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅5番出口を出て、札幌駅前通を右へ向かう。「カラオケ館」、「すすきの市場」、「かに本家」を過ぎ、「豊川稲荷」の角を右折すると右側のビル。すすきの駅から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:すすきの市場、かに本家、豊川稲荷 
お勧めポイント:深夜までやっている「すし善」系の寿司店

移転 鮨一幸

 若手店主が握る新進気鋭の寿司店である。かつて、札幌郊外の真駒内という決して立地条件が良くないエリアにあったにも関わらず、ミシュラン1つ星を獲得したことで一躍有名になった。その後薄野エリアに移転し、若店主が人気テレビ番組「情熱大陸」に出演すると、食べログ得点が一気に急上昇して全く予約が取れなくなった。残念ながら、現在も常に予約が一杯で、札幌在住の僕ですら未だ新店舗には行けていないのが現状である。
 寿司は全て2代目若店主が握っており、先代店主は裏方に徹している。また、ほとんどのネタには細かい仕事が施されており、これらを使った“つまみ"がとにかく美味しい。寿司はかなり小ぶりの「銀座 久兵衛」くらいの大きさであるが、「銀座 久兵衛」はと異なり、細長くしゃりをネタが包み込むような感じの握りだ。ネタとしゃりのバランスが悪く、美しくないのが多少残念である。なので、今回の評価は2つ星であるが、寿司だけに限って言えば1つ星の評価である。しかし、前述のようにつまみが素晴らしく、彼の若さとセンスに期待して2つ星の評価とした。酒とつまみを食べて、最後に寿司をつまみたいという酒飲みの方にはうってつけの寿司店であり、ワインやシャンパンも置いているので、ワインを飲みながら寿司をという方にもお勧めできる。(2013年3月追加)

中央区南2条西5丁目31-4 スカレッタビル2階  
電話番号: 011-200-1144 
定休日:月曜
営業時間:18時〜23時
予算:お任せ25000円 くらい
アクセス:地下鉄・大通駅10番出口を出て、札幌駅前通りを反対方向の「4丁目プラザ」方向へ向かう。「ピヴォ」を過ぎてすぐ信号を右折し、さらに「ピヴォ」の南側を過ぎ、2つめの信号を右折すると右側に見えるビル。大通駅より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、ピヴォ 
お勧めポイント:酒とつまみを食べて、最後に寿司をつまみたいという酒飲みの方にはうってつけの寿司店

薄野 仲寿し

 薄野の南端にある高級寿司店。この店は何故か本州のゴルフ客や芸能人、スポーツ選手、マスコミ関係者などが多い。また、場所柄クラブの同伴や接待に使われることも多い。なので、日本酒や焼酎だけでなく、寿司店でありながら高級ワインやシャンパンなども取り揃えている。さらに、道外客向けに、キンキや八角、生のタラバガニなども用意していて、焼魚や煮魚といったリクエストにも対応してくれる。このように書くと、寿司屋としてはどう?と思うわれる方もいるかもしれないが、ご心配なく、寿司もかなり美味しいのである。どんな寿司かというと、同じ薄野にある 「○鮨( → 札幌グルメバイブルの寿司の頁を参照)」 が“江戸前寿司”、この店の寿司が“北海道寿司”と考えればイメージがつかみやすい。 「○鮨」 に比べると、ネタの種類こそ少ないが、北海道産を中心に良い物を揃えている。まずは、刺身の盛り合わせとビールを注文。もしも、日本酒を頂くなら、札幌唯一の地酒・千歳鶴の「大吟醸 吉翔」がお勧め。酒のあてに良いのは、「イワシのなめろう」や「自家製数の子」。特に、「自家製数の子」に擦りたてのワサビを塗り、パリパリの海苔を巻いて醤油に浸して食べるのが最高だ。握り寿司のお勧めは、通年して味わえる「マグロのヅケ」。ここのヅケを食べたら、今まで食べてきたヅケは一体何だったのか?と思うくらいの深い味わい。さらに、この店の凄いところは、夏だけでなく、一年を通してその時期の最高のバフンウニが味わえることである。もしも、食べてみて美味しいバフンウニだなあと感じたら、軍艦巻きだけではなく、海苔なしも注文してみてほしい。白身のお勧めは、「平目」と「鯛」、そして青魚のお勧めは、「小鰭」と「鯖」である。もしも、鯖好きなら、まずはそのまま味わい、次に白板昆布と生姜、葱を載せてもらって食べると二度美味しい。もしも、春と秋に年2回解禁となる積丹産・石狩産のシャコが入荷していたら、是非食べてみてほしい。食べるなら、卵を持ったメスより持たないオスの方がお勧め。また、隠れメニューの「山形牛のステーキ」もお勧めだ。擦りたてのワサビを多めに載せて塩をちょっとつけて食べるか、醤油を加えた山ワサビを少し載せて食べると、寿司屋ならではの美味しい食べ方に感動を覚える。最後の締めには、この店の名物「山ワサビ巻き」がいい。鼻から脳に突き上げるような強烈な辛みに、酔いが覚めること請け合いだ。早い時間帯はいつも混み合っており、特に夏は本州からゴルフ客が押し寄せ、なかなか予約が取れないので、早めの予約が必要。(2012年12月更新)

中央区南7条西3丁目 千両ビル1階  
電話番号:011-512-3794(要予約) 
営業時間:18時~翌2時 
定休日:日曜、祝日 
予算:15000円 
アクセス:地下鉄南北線「すすきの」駅3番出口を出て、右の薄野交番側に向かわず、左の交差点を左に曲がり、駅前通を南へ進む。「東宝公楽会館」を過ぎ、「かに本家」の信号を過ぎて次の南7条の信号を渡り、左に「はこだて」の看板が見えたらその隣のビル。地下鉄南北線「すすきの」駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:東宝公楽会館、かに本家 
お勧めポイント:満足度の高い高級寿司店

◯鮨

 長年、この店を牽引してきた「すし善」出身の店主・川崎武司さんが、この度ハワイのワイキキ「○鮨」のオープン準備のため、2015年末をもって店主を退いた。代わって二代目を継いだのは、若き寿司職人である長男・純之亮さんである。彼は東京銀座「 小笹寿し(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」 の出身で、父親譲りの「すし善」スタイルの美しい握りと、修業先である「小笹寿し」の江戸前仕込みを併せ持った素晴らしい寿司を握る。握るスピードや客とのトークなどは、先代の川崎さんには及ばないが、それでも、食べログなどで評価の高い同世代の寿司職人と比べると抜きんでている。
 この店の定番の握りは、春の「サヨリの昆布締め」や「煮蛤」、「赤貝」、夏の「新子」や「蒸し鮑」、「バフンウニ」、秋から冬にかけての「イクラ」や「ヒラメ」、「本マグロ」など。さらに、二代目が戻ってきてからは、擦った青ネギをのせて食べる「鯖の白板昆布のせ」や「淡路島産の真鯵」の他、「春子(かすご)」や「鯖の棒寿司」、「車エビのおぼろ」、「江戸前の卵焼き」なども登場するようになった。現在はまだそれどころではなさそうだが、仕事に余裕が出てくれば、「小笹寿し」名物の「烏賊の印籠寿司」や「カワハギの肝のせ」、「キスの昆布締め」なども登場するかもしれない。彼は若いだけにまだまだ伸び代があり、さらなる研鑽を積めば北海道ナンバーワンの寿司職人になることは間違いないだろう。
 ちなみに、この店ではメニューなどはなく、つまみも含めたお任せとなっている。特に、秋から冬にかけてのイクラは絶品で、他店の追随を許さないほどの美味しさ。また、多少値は張るが、この店では北海道地酒の最高峰「千歳鶴 大吟醸 吉翔」を飲むことができ、日本酒を飲むときには、1週間かけて戻すというこの店のスペシャリティ「干し数の子」と一緒に頂きたい。(2016年10月更新)

中央区南6条西4丁目4番地   
電話番号:011-552-6266(要予約) 
営業時間:17時~22時半 
定休日:日曜、祝日 
予算:15000円 ~20000円 
アクセス:地下鉄南北線「すすきの」駅4番出口を出て、札幌東急インの信号を左折して、一方通行を南へ進む。すすきの市場の信号を越えてすぐ左側。地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:すすきの市場 
お勧めポイント:札幌で食べられる本格的な江戸前寿司店

二代目店主の川崎純之亮さん「鯖の白板昆布のせ」は白板昆布の酸っぱい甘味と擦り青ネギの香りが絶妙にマッチするニンニクが入っているの?と思うくらいの鮮烈な擦り青ネギの香りが何故か「淡路島産の真鯵」のネットリとした味わいに合うのだ新子ではないが、この時期としては珍しい小振りの「コハダ」。握りの美しさもさることながら、コハダの締め方が最高煮ハマグリはシットリとしている生で茹でる車エビは鮮やか秋の一時期だけ食べられる「バフンウニとイクラのコラボミニ丼」本マグロの漬け本マグロのトロ身の厚い赤貝は香り抜群こちらも身が分厚い炙ったホッキ貝〆の簾で巻いた中トロ巻もお見事! 

実店舗は閉店してデリバリーのみ
麺屋 潤焚(じゅんたく)

 洋食店だった場所に新しくオープンした無化学調味料のラーメン店。店内にカウンター席はなく、右側に広めのボックス席と中央にテーブル席がある。麵とスープにはかなりこだわっているようで、スープによって極太麺と細麺の2種類を使い分けている。コラーゲンタップリの豚骨+鶏ガラの濃厚スープには太麺を、鰹昆布だしを使ったアッサリとした清湯スープには細麺を使用している。しかし、どちらの麵も秀でたところはなく、特に細麺はベチャッとしていて食感が良くない。今回は濃厚系スープの1番人気「赤味噌」を試してみたが、かつての「麺処まるは 健松丸」を彷彿させるくらいドロッとして濃厚であった。口に含むと、あまりに濃厚なスープが味蕾を覆い尽くしてしまい、微妙な美味しさなど一切感じられなくなるほ ど。これに対し、アッサリ系の「醤油」は日本蕎麦のようにサッパリとしたスープで、スープだけで評価するならかなり美味しかった。
 実は、この店の僕の一押しは実はラーメンではなく、サイドメニューの“なみさん直伝のパキスタンカレー"「なみさんちのカレー」。つまり、今回の2つ星の評価は、「なみさんちのカレー」の評価である。あくまでも、ラーメンのサイドメニューという位置づけなので、辛さ(中辛くらい)は選べないが、クミンやカルダモン、ターメリックなどが香る本格的なホールスパイスのチキンカレーなのである。これで辛さが選べるようなカレー専門店であれば、さらに評価を上げても良いくらい美味しい。ちなみに、「なみさんちのカレー」は、ルーだけでもライス付きでもテイクアウトが可能だ。(2015年3月追加)

中央区南11条西7-1-6 南ステージ中島公園1階  
電話番号:011-200-9998
定休日:不定休
営業時間:11時〜20時
予算:なみさん直伝のパキスタンカレー800円(ハーフサイズ380円)
アクセス:札幌市電・中島公園通電停の西向い(ファミリーマートの並び)
最寄りのランドマーク:札幌市電・中島公園通電停
お勧めポイント:なみさん直伝のパキスタンカレー「なみさんちのカレー」が美味しいラーメン店

濃厚系スープの1番人気「赤味噌」

魚粉と角切りチャーシュー、山クラゲがのっている。味玉はトッピング

麵への絡み方で濃厚系スープのドロドロ具合が分かるでしょう

アッサリ系の「醤油」は日本蕎麦のような清湯スープ。これにも魚粉がのっている

なみさん直伝のパキスタンカレー「なみさんちのカレー」のハーフサイズ

辛みの調整はチリパウダーで

テイクアウトのカレールー

さっぽろルーカレー NAGAMIYA

 札幌医大の近くにあるルーカレー専門店。以前も別な頁で述べたが、「ルーカレー」とは「スープカレー」に対する用語であり、一般に通用するのはスープカレーが幅をきかせる北海道だけである。愛知県生まれの日本最大のカレーチェーン店「CoCo壱番屋」でさえ、北海道の店舗ではスープカレーメニューを載せているほど北海道での影響力は強いのだ。その中にあって、あえてこの店ではスープカレーを出していないのである。
 店内に入ると、明るくとても清潔感があっていい。入ってすぐ正面に大きなコの字型のオープンキッチンのカウンター席があり、そして右側にはテーブル席がある。まずは自動券売機で食券を購入。この店の券売機はタッチパネル式の最新型だ。メニューを見ると、レギュラーメニューには辛口の「スパイシーチキンカレー」と中辛の「さっぽろラムカレー」、甘口の「北海道産仔牛の欧風カレー」の3種類があり、それぞれ辛さが決まっている。また、「さっぽろラムカレー」だけは、土日・祝日50食の限定品となっている。この他に、季節のカレーとして現在は辛口の「夏の激辛豚カレー」もある。ライスは「小(200g)」、「中(250g)」、「大(350g)」、「特盛(450g)」の4サイズから選べるが、値段は変わらず良心的である。
 カレーを注文すると、幾つかの無料トッピングメニューの中から2つを選ぶことができるが、僕のお勧めは「ポテトサラダ」と「ゴボウ」である。また、レギュラーカレーは何故か大きめのカップに入れられ、受け皿にこぼれるように盛りつけられている。一緒に紙コースターが付いてくるが、これは後で皿にこぼれたカレーをすくい取るときにカップを置いておくためのもの。さらに、刻み生姜がのせられてくるが、これが必要かどうかは好み次第だ(僕は不要だと思うが・・・)。但し、カツをトッピングするとカップに盛られてこないのでご注意を。
 この店は無添加、無化学調味料が売りということだが、どのカレーもホールスパイスによる自然なスパイシー感というには多少違和感を感じてしまう。なので、僕のお勧めは自然な辛さにより近い辛口の「スパイシーチキンカレー」のみ。甘口の「北海道産仔牛の欧風カレー」はデミグラスソースを使っているらしいが、中途半端でそれほど魅力を感じない。中辛の「さっぽろラムカレー」はラム肉が柔らかくて美味しいが、スパイシー感は今ひとつである。
 ちなみに、カツをトッピングしたい場合は、豚の「とんかつ」よりも鶏の「ひと口チキンカツ」の方がサッパリとしてお勧めだ。(2015年8月追加)

中央区南1条西13丁目4-62 ペストール南大通1階  
電話番号:011-231-4131
定休日:水曜
営業時間:11時半~15時、17時〜21時半 
予算:スパイシーチキンカレー790円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の5番出口を出て大通を右へ。ローソン、北海道信用保証協会を過ぎ、2つ目のローソンとモスバーガーのある交差点を右折するとすぐ左側。西18丁目駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:北海道信用保証協会
お勧めポイント:道産食材を使ったスパイシーなルーカレー

コの字型のオープンキッチンのカウンター席

入口には自動券売機が置かれている

タッチパネル式の最新型です

テーブル席からカウンター席を見たところ

レギュラーカレーのメニュー

トッピングメニューには無料と有料があります

辛さはカレーによって決まっているので、辛さはこのチリパウダーで調整するみたいです

辛口の「スパイシーチキンカレー」はホールスパイス感があっていい

このようにカップにこぼれんばかりに盛られて出てきます。上に刻み生姜がのっています

この日の無料トッピングは「ポテトサラダ」と「フライドオニオン」をチョイス。細切りキャベツは必ず付いてきます

中辛の「さっぽろラムカレー」

「さっぽろラムカレー」のラム肉は柔らかくて最高に美味しい

この日の無料トッピングは「ポテトサラダ」と「味付け玉子」

カップの中のルーがなくなったら紙コースターに移動させ、皿にこぼれたルーをご飯にかける

甘口の「北海道産仔牛の欧風カレー」に300円の有料の「とんかつ」をトッピング。この日の無料トッピングは「ゴボウ」と「コーン」

辛口の「夏の激辛豚カレー」に有料の「ひと口チキンカツ」をトッピング。無料トッピングは「スライスアーモンド」と「おくら」

ジャドプール Jhad Pul

 円山エリアにある隠れ家的なインド料理店。通りから少し入ったところにあるため、近くまで行っても目立たず、なかなか分かりにくい。1階に料理場と僅かな客席があるが、メインダイニングはあくまでも2階である。この店の特徴は、南インド料理と北インド料理の両方のシェフがいるため、両地方の料理が楽しめること。つまり、南インド料理の定食「ミールス」と北インド料理の定食「ターリー」の両方が食べられるのである。恐らく、現時点で北海道で南インド料理を標榜しているのは、この店と大通西20丁目にある「南インド屋」だけではないだろうか。僕的にはドロッとオイリーな北インド料理よりもサラサラとサッパリとした南インド料理の方が好みであるが、この店の北インド料理メニューもどちらかと言えばサラッとしていて南インド的である。
 開店当初とは異なり、現在はベジタリアンメニューとノンベジタリアンメニューは分けていないが、言えばベジタリアンメニューも作ってもらえる。また、若干であるが最近メニューが増えた。南インド料理と言えば、カリッとしたクレープのような「ドーサ」が有名であるが、最近インドから専用の器械を購入してメニューに載るようになった。「ドーサ」は現在のところ、スパイシーなジャガイモを包んだ「マサラドーサ」1種類のみである。この他、2種類のカレーが相がけとなった「賄い風ランチ」や子供向けの「キッズプレート」が追加となった。
 この店の僕のお一押しは「チキン・ダム・ビリヤニ」。今まで全国のいろいろな南インド料理店で「ビリヤニ」を食べてきたが、この店の「チキン・ダム・ビリヤニ」が最も美味しかった。それはホールスパイスが香る絶妙なバランスの「ビリヤニ」なのである。開店当初は土日限定のメニューであったが、客の熱烈なリクエストに応えて、現在は毎日提供できるようになった。但し、あくまでも平日1日5食、土日は10食限定である。また、南インド料理のカレーのお勧めは、シェフの名前を冠した辛口のマトンカレー「スリニワスマトン」、北インド料理のカレーのお勧めは濃厚なマトンのスパイシーカレー「マトンローガンジョシュ」とマトンとチキンの合い挽き辛口カレー「キーママタル」である。さらに、北インドのパン「ナン」や南インドの豆ドーナッツ「ワダ」もシットリとしてかなりの高いレベル。期待していた「マサラドーサ」はカリッとしておらずやや期待はずれだったが、添えられたヨーグルトのような「ココナツチャトニ」やカレー風味噌汁のような「サンバル」をつけて食べるとそれなりに美味しかった。(2015年5月更新)https://ja-jp.facebook.com/jhadpul

中央区南6条西24丁目3-21  
電話番号:011-520-4600
定休日:火曜
営業時間:11時〜14時、18時〜21時
予算:チキン・ダム・ビリヤニ1400円
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て右へ、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」、「信広寺」が過ぎたマンションの横の小路の奥。円山公園駅より徒歩12分
最寄りのランドマーク:愛育病院、信広寺

このマンションの向かい

この小路の奥にある

ここです

2階のメインダイニング

2階のメインダイニング

メニュー

メニュー

先ずはお冷やとクミン風味のかりんとうが出てくる

「チキン・ダム・ビリヤニ」にはゆで卵がのっている。薬味として「ライタ」と「ビリヤニグレービー」が付いてくる

シェフの名前を冠した辛口のマトンカレー「スリニワスマトン」

「チェンナイプロウン II」はエビのカレー

「ココナッツベジタブル」は全く辛くない野菜カレー

チーズ入りナン「チーズクルチャ」は、チーズが少ないが美味しい

全粒粉で作られた「チャパティ」はイマイチ

この「ワダ」がシットリとして美味しい

単品のカレーに付いてくる副食の「ダムチキン」とココナッツ風味の野菜炒め「ボリヤル」

「チャナチャット」はスパイシーなひよこ豆のサラダ

これが南インドの定食「ミールス」

定番2種カレーと好みのカレー1種が付く

ミールスにも「ダムチキン」とココナッツ風味の野菜炒め「ボリヤル」が付く

インドの最高級長粒米「バスマティライス」

豆粉の煎餅「パパドゥ」と全粒粉で作った風船状の揚げパン「フーリ」も美味しい

牛乳から手作りしている「ラッシー」

「マサラチャイ(右)」は甘いシナモン風味のスパイス紅茶。「スライマニチャイ(左)」は甘くないレモンティー

新メニュー「マサラドーサ」

新メニュー「賄いランチ」

新メニュー「キッズプレート」

「マサラドーサ」は中のカレーポテトを包んだせいか、シットリとしてしまってイマイチ。原因はポテトがペースト状になっているため?(他の店ではポテトがコロコロとしたサイコロ状の形が残っていた)

つけ合わせの 左「サンバル」と 右「ココナツチャトニ」

「マサラドーサ」の断面を見ると、カレー風味のジャガイモはペースト状であることが分かる

ヨーグルトのような「ココナツチャトニ」 をのせて食べると、味に深みが出ていい

カレー風味噌汁のような「サンバル」をつけて食べる

「賄いランチ」はベジ(野菜)系カレーとノンベジ系カレーの2種類のカレーをバスマティライスに相がけしたカレー。メインとなるノンベジ系カレーを1つ選ぶことができる

僕が選んだのは北インドの辛口カレー 「マトンローガンジョシュ」

ベジ系カレーは豆のカレー。これも意外とスパイシーだった

つけ合わせの2種類の大根はまるでインド風カクテキのよう

これは鶏の砂肝のスパイシー炒め

北インドメニューの 中から マトンとチキンの合い挽き辛口カレー「キーママタル」

インドの最高級長粒米「バスマティライス」 との相性も抜群

クロック

 西円山にある欧風カレー専門店。僕の周りにもこの店のファンが多く、かつて僕もよく訪れていた店である。なので、札幌グルメバイブルに掲載された時期もあったが、その後訪れる機会がなくなり、いつの間にか掲載されなくなってしまった。久しぶりに訪れてみると、その人気ぶりはさらに高くなったようで、ランチタイムになるとすぐに満員となり、狭い駐車場も駐められなくなるほど。なので、開店ちょっと前に行くのがお勧めである。
 複合ビルの中にある店内は、まるで喫茶店のような雰囲気。メニューを見ると、「ビーフカレー」、「チキンカレー」、「骨付きチキンカレー」、「シーフードカレー」、「スペアリブカレー」、「ソーセージカレー」、「チーズオムレツカレー」などの他、具材無しの「ルーカレー」がある。さらに、これらにチーズをトッピングした「・・・チーズカレー」が人気であるが、ルーが濃厚なだけに、僕的にはチーズは不要と感じる。ちなみに、僕のお勧め具材は、「骨付きチキンカレー」と「スペアリブカレー」の2つである。
 カレールーは各カレー共通で、基本的に具材だけが異なる。ルーにはスパイシーさはそれ程なく野菜やフルーツの甘みを感じ、「辛口」でも思ったほど辛くはないので「激辛」がちょうど良いくらい。「激辛」以上は「(激辛の)2倍」〜「10倍」まである。また、ルーの量は少なめであるが,その分塩分が強く濃厚なテイストなので、ご飯とのバランスを考えるとこのくらいがいい。ランチタイムには、日替わりカレーにドリンクが付いて900円と、かなりお得になっている。(2014年12月追加)

中央区円山西町9-2-25 旭山プラザ1階  
電話番号:011-642-2678
定休日:月曜(祝日の場合には火曜)
営業時間:11時半〜22時
予算:骨付きチキンカレー930円、スペアリブカレー1080円
アクセス:札幌中心部から「円山動物園」を目指し、「円山動物園」の西横を左折して「宮ヶ丘交差点」を通って「藻岩山麓通」を上る。「道立特殊教育センター」を過ぎ、「円山西町3交差点」を左折すると、すぐ左側にある。地下鉄東西線・円山公園駅から車で5分
最寄りのランドマーク:円山動物園、道立特殊教育センター
お勧めポイント:濃厚でマイルドな人気の欧風カレー

店内は禁煙です

カウンター席のような長テーブルもあります

通常メニュー

ランチメニュー

薬味はラッキョウと福神漬け

スペアリブチーズカレー

カレールーの中にはトロトロのチーズが

ソーセージカレー

こうひいはうす

 旭ヶ丘・山鼻エリアで人気のスープカレー店。店内はまるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような喫茶風のインテリア。いや、店名からすると、もとは本当に喫茶店だったのかもしれない。今年で開店して37年目を迎えるそうだが、そうだとすれば、スープカレー専門店の中でもかなり古い方であろう。ご夫婦なのであろうか?店はご主人と女性の2人だけでやっており、ご主人がカレーを作り、女性がサービスを担当している。
 この店のスープカレーは、かつて一世を風靡した「サヴォイ(閉店)」を彷彿させるようなサッパリ系のスープカレーである。今流行のガツンとインパクトのあるような味ではないが、既製調味料の味に頼らない実に上質なスープなのである。多少スパイスの重層感や複雑さには欠けるが、逆にその分チキンの旨味をストレートに感じられて美味しい。この店のスープは2種類あり、「サラサラスープ」は、オーブンで余分な脂を落とした鶏ガラと野菜を12時間以上かけて煮込んで作った澄んだスープで、この店の基本となるスープである。「とろみスープ」は、ベースの「サラサラスープ」に野菜ピューレを混ぜ合わせもので、野菜の甘さがある分、深みが出てスパイスの風味が引き立つ。どちらも美味しいが、僕的には鶏の旨味をより強く感じられる「サラサラスープ」の方がお勧めである。
 店の一番人気は「チキンカレー」。チキンレッグはかなり柔らかく煮込まれていて良いが、メイン以外の野菜類はかなり小さくライスのボリュームも少なめで、ボリューム感に欠けるのが欠点。僕のお勧めは意外かもしれないが、実は「チキンカツカレー」。チキンカツがライスの上にのっているのではなく、スープカレーに浸されて出てくるが、これをすぐにライスに上げてナイフで小さく切り分け、それをご飯と一緒にスプーンにのせ、スープをすくって食べるとクセになるくらい美味しい。同じカツでも「メンチカツカレー」はスープカレーに合わず、お勧めできない。また、中辛は3番であるが、この店のスープカレーには辛口の4番がベストである。
 ちなみに、この店はスープカレー専門店であるにもかかわらず、お約束のラッシーやチャイなどは一切なく、ドリンクメニューはあくまでもコーヒーを主体とした喫茶店メニューである。また、店の駐車場は建物に向かって左側にあり、右側の広いスペースは別会社のものなのでご注意を。(2014年5月追加)

中央区南20条西15丁目3 伏見コーポ1階  
電話番号:011-561-9115
定休日:第3水曜(季節によって不定休)
営業時間:11時半〜20時(夏季の7月〜9月は20時半まで)
予算:チキンカツカレー800円
アクセス:札幌市電・ロープウェイ入口電停と電車事業所前電停の間にある(福住桑園通沿い)
最寄りのランドマーク:札幌市電・電車事業所前電停、福住桑園通り
お勧めポイント:かつての「サヴォイ」を彷彿させるサッパリ系スープカレー

万屋(よろずや)マイキー

 サッポロファクトリーの近くにあった人気のスープカレー店。2020年に元の店舗から数百メートルのところに移転し、リニューアルオープンした。入って右側に調理場があり、左側にカウンター席とテーブル席がある。以前よりもスペースがやや狭くなり、スタッフも店主と女性の2名となった。
 この店のスープカレーのスープは基本1種類のみで、これにココナッツミルクをトッピングできる。この店のスープは濃厚でありながらも、後味がスッキリしている。また、スープは動物由来の旨味と野菜由来の旨味が合体した良質なスープである。
 メニューはスープカレーとドライカレーの二本立てで、これは以前と変わらない。しかし、日替わりのカレーがなくなってしまったことと、このコロナ禍で、新たにデリバリーサービスにも対応するようになった。
 スープカレーでは、「チキンレッグCURRY」と「牛すじ煮込みCURRY」がお勧め。辛さはお子様向けの0から獄辛の10までであり、何れも無料である。店の中辛は1.5だが、それほど辛くないので、3くらいが丁度良いかも。ライスは白米に少量の麦飯が混じっており、炙りチーズや目玉焼きをトッピングすることもできる。また、2種類の具を楽しみたいという方には「スペシャルコンビカレー」、3種類の具を楽しみたいという方には「スペシャルトリオカレー」がある。ドライカレーは、限りなくルーカレーのイメージに近いカレー。「チキンキーマドライカリー」と「ポークキーマドライカレー」、「牛すじ煮込みのドライカリー」の3種類あるが、 どちらかと言えば、軟骨が入った「チキンキーマドライカリー」がいい。また、ラッシーを飲むなら「マンゴーラッシー」がいい。(2020年10月〜11月取材)

中央区北1条東7丁目10-6 ミロブレード北一条1階 
電話番号:080-3268-4649
定休日:日曜
営業時間:【月曜】17時半〜21時、【火曜〜金曜】12時〜14時、17時半〜21時、【土曜】12時〜品切れまで
予算:チキンレッグCURRY1000円、牛すじ煮込みCURRY1100円
アクセス:地下鉄東西線・バスセンター駅10番出口を出て、中央小学校前を過ぎた交差点(EAST7ビル、東8丁目篠路通り)をすぐに左折する。テレビ北海道のある北1条・雁木通を過ぎ、次の信号を右折すると右側にある。バスセンター駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:中央小学校、テレビ北海道、サッポロファクトリー
お勧めポイント:濃厚でありながら後味サッパリの美味しいスープカレー

<!-- --> このビルの1階の・・・ ココです! 奥が厨房で、手前にテーブル席とカウンター席がある テーブル席 メニュー スープカレーのメニュー 2種類の具を楽しみたいという方には「スペシャルコンビカレー」、3種類の具を楽しみたいという方には「スペシャルトリオカレー」がある トッピングメニュー 辛さは、お子様向けの0から獄辛の10までであり、何れも無料である。店の中辛は1.5だが、それほど辛くないので、3くらいが丁度良いかも。ライスは白米に少量の麦飯が混じっており、炙りチーズや目玉焼きをトッピングすることもできる ドライカレーは、限りなくルーカレーのイメージに近いカレー。「チキンキーマドライカリー」と「ポークキーマドライカレー」、「牛すじ煮込みのドライカリー」の3種類 「手羽先ペッパー」も新たに加わった  スープは基本1種類のみで、これにココナッツミルクをトッピングできる こちらも新メニューの「マトン角煮CURRY」 「牛すじ煮込みCURRY」 この店のスープは濃厚でありながらも、後味がスッキリという難題を見事にクリアしている。スープは動物由来の旨味と野菜由来の旨味が合体した良質なスープである ライスは白米に少量の麦飯が混じっている新メニューの「手羽先ペッパー」はイマイチ 「チキンレッグCURRY ライスに炙りチーズをトッピング 炙りチーズは、スープカレーには合わない気がする 「牛すじ煮込みのドライカリー」 「チキンキーマドライカリー」 「マンゴーラッシー」 と「ブルーベリーラッシー」

未来カレー こりす

 親子なのであろうか?年輩の方がサービスを、若手が調理を担当している。ロフト風の店内は白を基調としており、かわいらしいウッディーな木の椅子とテーブルがいい。カウンター席が5つあり、テーブル席が入り口に2つと奥に6つある。
 この店のカレーはニセコの無農薬野菜を使い、油をできるだけ控えているのであっさりとしている。また、この店のカレーはとても種類が多いのも特徴だ。スープカレーのようにサラサラしたカレーからトロッとペースト状のカレー、そしてドライカレーや焼きカレーまで味わえるのだ。特に面白いのは「カシミールカレー」と「コルマカレー」がメニューにあること。両メニューとも東京上野にある「デリー」の看板メニューである。「カシミールカレー」は見た目はそれっぽく再現されているが、こちらの店の方が酸味が強く、辛さも唐辛子のような辛さである。具材は、チキンとベジタブル、ラム、マトンキーマの4種類で、これは「デリー」と全く同じ。一方、「コルマカレー」は色が黄色っぽく、ココナッツミルク入りのマイルドな北インド風カレーで、「デリー」のものとはかなり異なっている。
 僕のお勧めは「カシミールカレー」。スープカレーのようにサラサラで、デミグラスソースのような深い旨味に加えて酸味もあり、唐辛子の痺れるような辛さが後を引く美味しさとなっている。前述のように、「デリー」とは少し異なるが、逆にこちらの方が個性的で僕好みである。僕のもう1つのお勧めは「マトンキーマ マサラ」。トマトの酸味とマトン独特の香りがとてもマッチしていて美味しい。特に、この「マトンキーマ マサラ」には、焼きたての自家製パンがピッタリ。自家製パンは一見ナンの様な形をしているが、外がカリッとしていてフランスパンのよう。「コルマカレー」は「カシミールカレー」よりもトロミがあり、タイカレーのようなココナッツミルク入りカレーが好きな方にはそれなりに受けそうな味である。「ドライカレー」は刻みレタスとプチトマトが添えられていて、まるで辛い茄子入りタコライスのよう。「南インドカレー」はトマトの酸味とココナッツミルクを感じ、「ほうれん草カレー」は甘過ぎでどちらもお勧めできない。
 辛さは、通常の辛さが0番〜3番まで、更に辛いvery hotが1番〜3番まであり、7段階の辛さとなっている。カレーの種類によってもちろん辛さは異なるが、0番は甘口〜中辛、1番は中辛〜辛口くらいで、全体的にはやや辛めである。しかし、よほど辛さに弱くない限り、1番からスタートすることをお勧めする。また、この店には南インド料理店でよく見かけるインドの高級長粒米「バスマティライス」もあり、プラス400円で変更可能。
 「ラッシー」はプレーンか塩が良く、「チャイ」は味が薄くて香りがなくお勧めできない。薄野に近いエリアにあるためかアルコールメニューもいろいろあり、つまみになりそうなサイドメニューもいろいろ揃えているので、居酒屋的な使い方もできそうだ。ちなみに、4名以上で飲み放題の付いた2時間のパーティープラン(料理9品3500円、6品3000円、ノンアルコールは500円引き)もある。(2013年10月追加)

中央区南3条西6丁目 ARK36ビル1階  
電話番号:011-252-3333
定休日:火曜
営業時間:11時半〜15時、17時〜22時半
予算:カシミールカレー(チキン)750円、マトンキーマ マサラ880円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、「すずらんビル」を過ぎ、サンクス側へ信号を渡る。更に「F-45ビル」を過ぎて信号を渡り、資生館小学校手前の信号を右折すると右角のビル。すすきの駅より徒歩5分。
最寄りのランドマーク:資生館小学校
お勧めポイント:スパイシーかつリッチなカシミールカレーが味わえる



「未来カレー こりす」のカシミールカレー

「未来カレー こりす」のカシミールカレー

「未来カレー こりす」のカシミールカレー



「デリー」のカシミールカレー

「デリー」のカシミールカレー

スモールカリーバー
      カンクーン
     (Small curry bar CANCUN)

 大通から薄野にかけてのエリアは、北大周辺エリアと並ぶスープカレーの激戦地。中でも、この店と 「soup curry yellow(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を)」 、そして掲載していないが「Di SAVOY」なども比較的良い店である。この店は札幌エスニック料理店の先駆け「スタンレーマーケット」が入っている建物の1階にあり、両店は姉妹店でもある。なので、もしもこの店が満員の時や大人数で入りきれない時には、2階にある広い「スタンレーマーケット」でもスープカレーを食べることができる。店内は入り口と奥に小さなカウンター席があり、そして真ん中にテーブル席が2つある。
 スープは「レギュラースープ」と「ココナッツスープ(+50円)」、「海老スープ(+100円)」の3種類あり、何も言わなければ「レギュラースープ」が出される。「レギュラースープ」は豚骨ベースのスープに昆布ダシが加わり、それが深みを与えて重層感溢れるスパイシーなスープカレーに仕上がっている。僕のお勧めはバランスの良い「レギュラースープ」か、コクのある「ココナッツスープ」。辛さは2番が中辛であるが、この店のスープには3番の辛口が合う。レギュラーメニューの具材は、オーソドックスな「チキン&ベジタブル」か、ラムの臭いが嫌でなければ「ラムキーマカリー」がいい。さらに、日替わりのカレーも具材が面白くていい(この日は鯖の竜田揚げカリー)。また、トッピングを追加するなら「厚切りベーコン」が美味しい。ライスは白米のみしかなく、小150g(少なめ)、中250g(普通)、大350g(大盛り)から選べる。デザートは2階にある系列の「スタンレーマーケット」から取り寄せるため、アジアンテイストのデザートが頂ける。特に、オーソドックスながらネットリとした「杏仁豆腐」が良く、ラッシーはドロッとして濃厚。(2013年4月更新)

中央区南2条西5丁目 U’s LAB 1階   
電話番号:011-261-7099
営業時間:11時半〜17時 半、18時〜22時半、【土曜】11時半〜22時半、【日曜・祝日】11時半〜21時半
定休日:無休(不定休)
予算:チキン&ベジタブル980円 
アクセス:地下鉄・大通駅10番出口を出て、札幌駅前通りを反対方向の「4丁目プラザ」方向へ向かう。「ピヴォ」手前の小路を右折し、交差点を1つ過ぎた左側にある黄色い窓枠が目印。地下鉄・大通駅より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、ピヴォ 
お勧めポイント:重層感溢れるスパイシーなスープカレー

スープカリー yellow

 薄野にある1996年創業のスープカレー店。スープカレー店中では比較的古い方だが、札幌グルメバイブルでは薄野に移転後、2007年度版で初めて登場した。この店のスープは濃厚系に分類されるが、その秘密は、札幌のスープカリー専門店ではこの店だけという高圧釜による抽出。豚骨と鶏ガラ、魚介類、香味野菜を3.2気圧、136℃で抽出することで、素材の旨味や風味を余すことなく取り出しているらしい。口に含むとスパイシーなアタックはなく、意外なことに濃厚さも感じない。むしろ、一口目は塩分も含めてやや薄く感じられるが、徐々にコラーゲンタップリの濃厚な旨味を感じることが出来る。一口目から不自然に派手派手しいインパクトを求める味が主流の札幌スープカレー店にあって、その真摯な姿勢が味に表れている。スープは1種類しかないが、具材やトッピングは豊富だ。ターメリックライスは八穀米を使用しているので、多少歯ごたえがある。辛さは20番まであり、比較的辛さ控えめなので2番~3番が中辛。トッピングでは「焼き豆腐」と「じっくり煮込んだ大根」がお勧め。観光客の方に一度味わってほしいのは、北海道限定の飲み物、函館小原商店の「コアップガラナ」と雪印メグミルク(旧・雪印乳業)「カツゲン」である。「コアップガラナ」は、「ドクターペッパー」と「コーラ」を足して2で割ったような炭酸飲料で、「カツゲン」は「ヤクルト」のような乳酸菌飲料。この飲み物を両方とも置いているカレー店は恐らくここだけであろう。カフェバーのように暗めのスタイリッシュな店内は分煙されており、このスタイルもカレー店として画期的。また、英語や中国語、韓国語メニューも用意されているので、外国人観光客にも優しい。さらに無休であり、11時半〜21時半までの通し営業なのも良い。ウェブ上の下記サイトからは冷凍通販も行っているので、札幌まで来られない方はここから購入して味わってほしい。(2013年3月更新)http://yellow1996.muse.bindsite.jp/ 

中央区南3条西1丁目 エルムビル1階(スガイビル・ゲオディノス東裏)  
電話番号:011-242-7333
定休日:無休 
営業時間:11時半〜21時半(16時まではランチタイムサービスあり) 
予算:チキン野 菜カリー1,200円 
アクセス:南北線すすきの駅1番出口の階段を上り、出たら「ケンタッキーフライドチキン」とは反対方向の薄野交差点へ向かう。薄野交差点を左折して直進し、「かに将軍」を過ぎ、次の信号を過ぎると左に「スガイビル(東豊線すすきの駅1番出口)」が見える。信号を渡ってさらに進み、次の小路を左折するとすぐ左側。南北線すすきの駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口、スガイビル 
お勧めポイント:コラーゲンタップリの濃厚な旨味を感じるスープカレー

ベンベラ・ネットワークカンパニー

 薄野エリアにあるスープカレー店。店は薄暗い通路の奥にあるため、通りからはちょっと分かりにくい。入り口に「ベンベラマンボ」と「タコライス」の表示があるが、以前は昼にタコライスの店、夜がスープカレーの店という二毛作の店だったのだろうか?赤と黄色がメインカラーの店内はトタンで壁が覆われ、ちょっと怪しげな雰囲気が何とも言えない。店内は狭く、カウンターが5席、4人用テーブルが2つのみ。スープカレー店にしては、カレーの種類やトッピングの種類が少ないが、メニューの中には確かに「タコライス」も。スープカレーは、定番の「チキンベジタブル」や「チキントマトベジタブル」の他、「ベーコントマトW焼チーズ」、「キーマ温玉ベジタブル」、「温玉ナットオクラ」、「いろいろお豆とたっぷりベジタブル」の計6種類。3種類あるスープは日替わりで1〜2種類が登場する。辛さは普通が0番、ちょい辛が1番で、 中辛の2番からは辛さが1段階上がる毎に50円が追加される。この日はスープが「鶏白湯」で、具材は「チキンベジタブル」、辛さ2番で試してみた。スープにはスパイシーさはなく、ほんのりと酸味があって比較的アッサリしている。具材として平麺様のヌードルやキクラゲが入っているところが面白い。最初は辛さを感じないが、後から唐辛子のような辛さがジンワリこみ上げてくる。インパクトに乏しく、深い味わいがあるわけでもないが、不思議なテイストで平均レベル以上の美味しさがある。別の日に頂いたスープ「エピローグ」は、マイルドなインドネシアスープカレー。鶏ガラだけでなく豚骨の風味もして、更に和風だしを加えたような香りもする。酸味がありながらもサッパリと辛く、「トムヤムクン」のような東アジア系テイストのスープ。どのスープも300円を追加すれば、イカスミをスープにトッピング(ブラックスープトッピング)できる。また、この店のライスは雑穀入りのターメリックライスで、目玉焼きがのっているのが特徴。黄味を崩してライスと混ぜてスープをすくって食べると美味しい。ちなみに、カレーのテイクアウトも可能である。(2013年3月追加) 

ベンベラ

閉店 シビれ担担麺 マーラーキング

 昨年、バスセンター駅近くにオープンした担々麺の専門店。大通駅や地下鉄東西線・バスセンター駅から地下で直結しているため、とても便利である。店内にはコの字型のカウンター席と半個室のテーブル席があり、スタイリッシュで清潔感が漂う。
 メニューを見ると、「汁あり担担麺」と「汁なし担担麺」の2種類しかない。「汁なし担担麺」は、ベースとなる「汁なし担担麺」の他、パクチーが山盛りの「爆盛!パクチー担担麺」や味付け挽肉が大盛りの「爆肉!担担麺」、そしてアボガドとトマトをトッピングした「レディース担担麺」の計4種類がある。辛さと痺れは、0〜6キングの7段階から無料で選べる。さらに、プラス50円をすれば、「痺れ増し」と「辛さ増し」をレベル30までアップできる。
 僕のお勧めは、「汁なし担担麺」の1キング。1キングでも十分痺れを感じることができ、むしろ、半分くらい食べたところで、自家製の「極旨ラー油」を入れて食べることを考えると、その方がバランスがいい。「極旨ラー油」を入れることによって甘さとコクが加わり、さらに美味しく食べられるのだ。ちなみに、「極旨ラー油」はそれほど辛くないので、多少多めに入れるくらいがいい。また、逆に辛さを和らげたい方は、「温泉玉子」をトッピングすることをお勧めしたい。
 出てきた「汁なし担担麺」は、ビジュアル的に 「175°DENO〜担担麺〜(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 を彷彿させる。実際、テイストの方もかなり似ている。最大の違いは麺で、「175°DENO〜担担麺〜」の方は極太の平麺なのに対し、こちらは丸麺である。麺の上には、毎朝擦られているという茶色の中国産の花山椒(花椒・ファアジャオ)がかかっている。また、通常の「汁なし担担麺」には水菜がのっているが、パクチー好きにお勧めしたいのが「爆盛!パクチー担担麺」。パクチーは十勝の「夢想農園」のものを取り寄せており、新鮮なシャキシャキとした食感とエキゾチックな香りが「汁なし担担麺」と絶妙にマッチする。さらに、干しエビや揚げカーシュナッツなどの脇役たちが、「汁なし担担麺」に重層感を与えている。ちなみに、「汁あり担担麺」に関しては、特にお勧めと言うほどものではない。
 この店では、ロサンゼルス生まれのメンチーズ「フローズンヨーグルト」が格安で食べられるので、食後の口直しとして是非いただきたい。また、会計時に次回使えるサービス券(大盛り、温泉玉子、麦飯のいずれか)がもらえる。
 それにしても、禁煙なのに加えて、通し営業なので使い勝手が良く、店員のサービスも行き届いている素晴らしい担々麺専門店である。(2017年2月追加)

中央区大通東2-3-1 第36桂和ビル地下1階  
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時〜21時半
予算:汁無し担担麺800円、爆盛!パクチー担担麺950円
アクセス:地下鉄東西線・バスセンター駅から地下で直結(5番出口)。地下鉄大通駅から大通りの地下通路をテレビ塔方面、バスセンター駅方面へ向かう
最寄りのランドマーク:地下鉄東西線・バスセンター駅
お勧めポイント:本格的な痺れる汁無し担々麺が食べられる

地下鉄バスターミナル駅直結のビルの入口から入る ココです! ラーメン店にしてはスタイリッシュな店内 無料の辛さと痺れは7段階から選択できる。50円をプラスすれば、さらに痺れや辛さを30レベルまで増すことができる メニュー1 メニュー2 メニュー3 メニュー4 極旨ラー油はそれほど辛くはない 紙エプロンをもらえる 「汁なし担々麺」の食べ方 「汁なし担々麺」 干しエビ、揚げカーシュナッツ、水菜、花椒などがのっている 麺は丸い太麺 半分くらい食べたところで「極旨ラー油」を入れると、甘さとコクが加わり、さらに美味しく食べられる 「爆盛!パクチー担担麺」は、十勝の「夢想農園」のものを使用。新鮮でシャキシャキとした食感とエキゾチックな香りが「汁なし担担麺」と絶妙にマッチする 残った挽肉に温泉玉子、麦飯、極旨ラー油を混ぜると・・・ これも美味しい! 「レディース担担麺」 「汁なし担々麺」にアボガドとトマトをトッピングしている 「汁あり担担麺」はインパクトに欠ける 中細の少し縮れたストレート麺は悪くない フローズンヨーグルトは酸味があってサッパリとしている 何と!ロサンゼルス生まれのメンチーズ「フローズンヨーグルト」だった

MEN-EIJI南3条スガイディノス店

 7月に予告した通り、 「men-eiji HIRAGISHI BASE(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 の支店が、ついに薄野エリアにオープンした。実は「MEN-EIJI HIRAGISI-BASE」の支店はこれが初めてではなく、以前に「Ag」という全く異なる煮干しラーメンのセカンドブランドを立ち上げたことがある。この店は既に閉店となっており、それを踏まえた上での新たな支店のオープンなのである。
 店はゲームセンターであるスガイディノスの中にあるが、入口は別となっている。店内は天上が高く、コンクリート打ちっ放しが印象的。しかも、天上には何故かミラーボールもある。また、ポップなデザインのL字型のカウンター席と4名用のテーブル席が1つあり、サービス1名、調理担当2名というコンパクトな布陣。BGMには現代的なラーメン店でありがちなオシャレなジャズが流れている。
 ラーメンは基本的に本店と同じであるが、平岸の本店に比べるとメニューが絞られており、僕のお勧めの「あっさり醤油」はこの店では食べられない。レギュラーメニューには、人気の「魚介豚骨」と台湾まぜそばの「台湾まぜ麺」、つけ麺の「つけBUTO」、さらに、この店限定のスパイシー味噌ラーメン「味噌コーンバター」の4種類がある。この他に、季節限定のラーメンが1種類(現在は「パクチーの担々麺」)ある。この中のお勧めはやはり「魚介豚骨」の醤油。「魚介豚骨」には塩もあるが、やはり醤油の方がスープに合っていると思う。ちなみに、「魚介豚骨」には辛いバージョンである「辛い魚介豚骨」もある。
 「魚介豚骨」の麺は、力強くコシのある自家製中太ストレート麺。この自家製麺が実に美味しい。スープは魚介系と濃厚な豚骨のダブルスープ。魚介系のスープは深いコクがあり、煮干しなど鰹節以外の魚介の風味も感じられる。また、「魚介豚骨・醤油」はスープが濃厚なだけでなく、ゆず風味の魚介エキスジュレが入っている。食べ進めるうちに徐々にジュレが溶け出し、四次元的な変化を楽しむこともできる。具材は、低温調理されたチャーシューと2種類のネギ(葉葱と千切りにされた玉葱)と、そしてシナチクの代わりにゴボウが入っている。
 「つけBUTO」や「台湾まぜ麺」もお勧めできるレベルで、特に、名古屋名物の「台湾まぜ麺」は、極太麺を食べ終えた残り汁に「追い飯」という少量のライス(無料)をもらい、混ぜて食べると大満足すること間違いなし。(2016年12月追加)

中央区南3条西1丁目 スガイディノスビル1階  
電話番号:011-271-2717
定休日:水曜、第3火曜
営業時間:11時半〜14時45分、17時〜21時45分
予算:魚介豚骨・醤油830円
アクセス:南北線すすきの駅1番出口の階段を上り、出たら「ケンタッキーフライドチキン」とは反対方向の薄野交差点へ向かう。薄野交差点を左折して直進し、「かに将軍」を過ぎ、次の信号を過ぎると左に「スガイディノス(東豊線すすきの駅1番出口)」が見える。同ビルの裏側に入り口がある。南北線すすきの駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口、スガイディノス
お勧めポイント:2016年ラーメンウォーカー第1位になった人気店の2号店

  • スガイディノスの裏口にありますココです。ゲームセンターとは別な入口ですポップなデザインのカウンター席高い天井には何故かミラーボールが・・・ラーメンのメニューの中には「十勝マッシュの肉だんご」なるサイドメニューもトッピングメニュー自家製麺に対するこだわりの説明書き先ずは、自動券売機で食券を購入「魚介豚骨」 を選択すると「醤油」と「塩」、更には「辛い魚介豚骨」も僕のお勧めの 「魚介豚骨・醤油」具材は、低温調理されたチャーシューと2種類のネギ(葉葱と千切りにされた玉葱)と、そしてシナチクの代わりにゴボウが入っている。さらには、 ゆず風味の魚介エキスジュレも入っているスープは魚介系と濃厚な豚骨系のダブルスープ。魚介系のスープは深いコクがあり、煮干しなど鰹節以外の魚介の風味も感じられる麺は力強くコシのある自家製中太ストレート麺。この麺が実にいい

ラーメン ツバメ

 鶏白湯スープで人気の 「我流麺舞 飛燕(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 が、新たに展開する煮干し中華そばの店。本店の「我流麺舞 飛燕」が鶏ガラベースのスープを使用しているのに対し、この店のスープはやや薄濁りの豚骨スープである。
 店舗は交通量の多い石山通に面している。店舗裏にある駐車場に車を駐め、店内に入る。店内は縦型のカウンター席のみの小さな店だ。まずは、入口にある自動券売機で食券を購入して着席。オープンしてまだ間もないせいか、「我流麺舞 飛燕」の店主がラーメンを作っていた。メニューを見ると、この店の売りである「煮干し中華そば」には「しお」と「醤油」があり、これにチャーシューを増量した「肉煮干し中華そば」と更に生卵が入った「肉煮干し月見中華そば」、煮干しの風味を抑えた「昔風そば」の計4種類がある。「肉煮干し中華そば」にはストレートの太麺を、「煮干し中華そば」には平たい手もみ太麺を、「昔風そば」には黄色い中太縮れ麺を使用している。レギュラーメニューにはこの他に「極 煮干し醤油つけ麺」があり、こちらはストレート太麺か手もみ太麺かを選択できる。また、レギュラーメニュー以外では、「煮干し香る油そば」や季節の限定ラーメンなどがある。
 初日は、この店の売りである「肉煮干し中華そば・醤油」を選択。「煮干し中華そば」との価格差が僅か50円であることを考えると、「肉煮干し中華そば」の方がお得といえよう。出てきた「肉煮干し中華そば・醤油」は、バラ肉のチャーシューが4枚のっており、ビジュアル的にいいが、チャーシューの脂が少しきつめに感じてしまう。スープは、表面に背脂とラードが浮いており、本場・青森の煮干し中華そばと比較しても煮干しのエグ味はしっかりとしている。数日後に「肉煮干し月見中華そば・しお」を食べてみたが、「しお」の方が煮干しの風味と良くマッチしているような気がする。また、ストレート太麺のモチモチとした食感とコシが何とも素晴らしかった。「極 煮干し醤油つけ麺」に関しては煮干しとの相性がイマイチで、やはりつけ麺には鰹節系の出汁の方が合うようだ。(2016年8月追加)

中央区南22条西10-5-1  
電話番号:011-513-3100
定休日:木曜(不定休あり)
営業時間:11時〜15時半、17時〜21時(スープが売り切れ次第終了)
予算:煮干し中華そば(醤油)750円、肉煮干し中華そば(醤油)800円
アクセス:中心部から石山通を南へ進み、市電の通る東屯田通を過ぎたら「ツルハドラッグ南22条店」が見えるので、その並び。札幌市電・石山通電停から徒歩2分
最寄りのランドマーク:石山通、東屯田通、ツルハドラッグ南22条店
お勧めポイント:煮干しスープと太麺が美味しい中華そば

石山通の「ツルハドラッグ南22条店」の並びにありますココですまずは自動券売機で食券を購入これがレギュラーメニュー。自動券売機のメニューには、「肉煮干し中華そば」に生卵をトッピングした「肉煮干し月見中華そば」や「煮干し香る油そば」や季節の限定ラーメンなどがあった店内はこのようなカウンター席のみと狭い「肉煮干し中華そば・醤油」背脂の入った薄濁りの豚骨スープストレートの太麺はコシがあって美味しい「肉煮干し月見中華そば・しお」生卵と背脂が見えますバラ肉を使ったチャーシューは悪くないが、脂っぽく好みが分かれるところ薄濁りの豚骨スープストレートの太麺はモチモチとしていて美味しい生卵と混ざったスープは味の相乗効果はなし。生卵なしの「肉煮干し中華そば・しお」の方がお勧めだ!「昔風そば・醤油」スープは煮干しの風味が弱めというだけでなく、背脂も入っていないためか全体的にパンチがない麺は黄色い中太縮れ麺「極 煮干し醤油つけ麺」麺に黄身が付いており、これを絡めてスープにつけて食べるのだが、特に相乗効果なし煮干しとの相性がイマイチで、やはりつけ麺には鰹節系の出汁の方が合うようだ「煮干し香る油そば」も、今ひとつ煮干しと油そばがマッチしていないブラックペッパーをかけた方が煮干し臭さが抑えられて美味しい麺はやや平べったい手もみ太麺

辛いラーメン14

 薄野にある辛いラーメンの専門店。2019年に札幌駅南の道庁近くに、2号店をオープンした。辛いラーメンの専門店とは言っても、もちろん辛み抜きにすることも可能である。
 この種の「辛さ」を売りにする店は、往々にして市販の辛味ペーストや旨味調味料などを使用し、辛さ抜きでは食べられないような店が多い。しかし、この店のラーメンはベースがしっかりしているせいか、辛み抜きでも美味しく食べられる。この店の辛さへのこだわりは、超高級唐辛子で知られる「中澤農園」のものを使用していることでも分かる。その辛さは普通から14倍まで注文することができ、僕の感覚では、「普通」が中辛、「2倍」が辛口、「3倍」が辛口〜大辛くらい。もしも、スープの旨味を楽しみたいのなら2倍がベストで、少なくとも3倍までに止めておいた方が良いだろう。しかし、マニア向けにはプラス50円で、国産山椒と四川産山椒をブレンドした「シビレ」をトッピングすることも可能だ。
 本店の店内は、手前に待合用のスペースがあり、左奥にカウンター席、右奥に2名用のテーブル席が2つある。一方、札幌南口店は、オープンキッチンを挟むようにしてカウンター席が縦に2列並んでおり、入口側の座席を含めるとほぼコの字型のカウンター席である。
 まずは、自動券売機で食券を購入する。メニューを見ると、ラーメンは「辛味噌」、「辛塩」、「辛醤油」の3種類の他に、2018年からは「スパイスラーメン」が加わった。「スパイスラーメン」の辛さだけは、小辛、中辛、大辛、激辛の4段階となっている。中でも、僕の一押しは「辛味噌」で、もう一つ選ぶならば「辛塩ラーメン」である。
 基本となるスープは、豚骨に鶏ガラと魚介を加えたトリプルスープらしく、「辛味噌」は2種類の味噌をブレンドして作られているという。「辛味噌」の具材は、炙りチャーシュー、味玉、メンマ、ネギの他に、気付かないかもしれないが、焦がしニンニクのマー油も使用されているらしい。味玉はあまり味が染みていないが、炙りチャーシューは美味しい。麺は森住製麺の中太縮れ麺で、適度なコシがあってモチモチ感がある。山椒の効いた 「さっぽろ 純連(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」の「辛みそラーメン」と共に、札幌でのお勧めの辛味噌ラーメンだ。一方、「辛塩」は西区の「担担(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 を彷彿させるような赤い塩ラーメン。シンプルながら辛さの中に旨味が感じられ、お勧めできるレベルに仕上がっている。麺を食べ終えた美味しいスープに、是非ご飯を入れて食べることもお勧めしたい。
 ちなみに、自宅でも店の味を再現できる旨辛ラーメンセットが2020年に発売され、全国へ宅配できるようになった。興味ある方は、下記のサイトから購入していただきたい。(2021年2月追加)
https://karairamen14-takeout.com/
http://www.karairamen14.com

【本店】
中央区南7条西2丁目2-22 豊水ビル1階
電話番号:011-596-6377
定休日:月曜
営業時間:11時〜15時、18時〜23時
予算:辛味噌(辛さ抜き〜2倍)830円、(辛さ3〜6倍)850円、(辛さ7〜10倍)900円、(辛さ11〜14倍)930円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅5番出口を出て右へ。「カラオケ館」、「札幌かに本家」を過ぎ、「豊川稲荷」の交差点(南7西4、南7西3交差点)を左折する。「ジャスマックプラザホテル」を過ぎ、左側に鴨々川が見えるとすぐ右側にある。すすきの駅から徒歩13分
最寄りのランドマーク:札幌かに本家・すすきの店、豊川稲荷、ジャスマックプラザホテル
お勧めポイント:辛いもの好きには最高のラーメン店
【札幌南口店】
中央区北4条西6丁目1-1 毎日札幌ビル1階
電話番号:011-211-1408
定休日:日曜
営業時間:11時~15時、17時~19時半
アクセス:JR札幌駅、地下鉄南北線さっぽろ駅の地下道8番出口(札幌国際ビルディング出口)を出てい左へ。すぐに中通りへ左折し、ローソン(加森ビル)を過ぎ、ソラリア西鉄ホテル札幌、アスティ45ビルを過ぎた交差点を道庁側に左折すると、すぐ右側のビルの1階。さっぽろ駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク: ソラリア西鉄ホテル札幌、アスティ45ビル

遠くに見える緑のビルですこのビルの1階に本店がありますココが本店です!手前に待合スペースがあり、奥にカウンター席とテーブル席がありますカウンター席とテーブル席から入口を見たところまずは、自動券売機で食券を購入 汗が出るので、ティッシュではなく、紙ナプキンがありがたい中澤農園の唐辛子を使用している辛さの説明同じ値段で半麺と小ライスに変更可能「辛味噌(味玉トッピング)」の麺半量と小ライスを注文辛さ普通の「辛味噌」のスープはこんな感じ麺は中太の縮れ麺でコシがあるスープと共にライスをいただくちなみに、これは辛さ2倍の「辛味噌」のスープ「辛塩」チャーシュートッピング「辛塩」の辛さ2倍のスープ「辛醤油」「辛醤油」の辛さ3倍のスープ道庁前のビルの1階の赤いココです! 追加で発売となった「スパイスラーメン」 敢えてカレーラーメンと言わなかったのは、一般的なスープカレー店よりも複雑かつスパイス感に溢れているため?まさにスパイスラーメンというネーミングが、ピッタリと当てはまるようなスープ。最初はどうかなと思うが、後引く味でクセになる。中辛でも一般的な辛口くらいの辛さ
中太縮れ麺はもっちりとして美味しい。もちろん、麺を食べた後にご飯と合わせると、まさにスープカレーだ

麺屋 169

 近頃、札幌でも増えてきた中華そばの店。今やこのエリアは、札幌を代表するラーメン店 「えびそば一幻・総本店(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 や老舗の「らーめん五丈原・本店」、「らーめん てつや南7条本店」などがひしめくラーメン激戦区である。敢えてこのエリアでオープンした店主は、実は和食出身の料理人らしく、丁寧にとられた旨味のあるスープや隠し味の柚子皮からもその片鱗が窺える。
 店内は右側にカウンター席があり、左側にテーブル席、そして店主の趣味なのだろうか?壁にはサーフボードが飾られている。メニューを見ると、ラーメンは「中華そば・醤油」、「中華そば・塩」、「煮干しそば」、「濃い煮干しそば」の4種類のみ。一方、トッピングはいろいろとあり、「チャーシュー」、「ワンタン(3個)」、「岩のり」、「のり」、「穂先めんま」、「味付け玉子」、「九条ねぎ」、「自家製ラー油」などが。また、ご飯ものはライスの他、「辛い明太マヨ丼」と「肉味噌丼」、「(九条ねぎ)ねぎ飯」があった。
 この店の僕の一押しは「中華そば・醤油」。何と言っても丸鶏でとられたスープが抜群に美味しい。ほんのりと野菜の甘味と程よい魚介の旨味が感じられる。無化学調味料なのでインパクトこそないが、後から旨味がどっと押し寄せてくる。飲めば飲むほどその美味しさが止まらない完成度の高いスープなのである。どこかしら、故・佐野 実のプロデュースした「支那そばや」を彷彿させるようなスープでもある。「中華そば」の麺は、塩も醤油も中細のストレート麺で、コシもほどほどあっていい。具材である火が完全に通る直前のチャーシューや柔らかい穂先メンマ、九条ねぎ、味玉、海苔などの脇役陣もいい。
 「中華そば・塩」は、「中華そば・醤油」と同様にスープは美味しいものの、「中華そば・醤油」と比べると若干完成度が落ちてしまう。また、鯵とカタクチイワシの2種類の煮干しを使用しているという「煮干しそば」や「濃厚煮干しそば」は、煮干しの旨味と苦みを感じる。どちらと言えば、「煮干しそば」の方がバランスが良いが、使用している手もみ中太縮れ麺とスープの一体感に欠けるため、どちらもお勧めできない。ご飯ものでは、ピリ辛の挽肉味噌炒めがのっている「肉味噌丼」は、味噌の風味が強すぎてイマイチ。しかし、「辛い明太マヨ丼」は意外と美味しい。
 ちなみに、前述のように全てのラーメンに柚子皮が入れられてくるが、僕的にはこれは不要だと思うので、予め入れないように言った方が良いのかも。(2016年4月追加)

中央区南16条西9丁目1-1 松名ビル1階  
電話番号:090-8709-9666
定休日:月曜
営業時間:11時〜17時
予算:中華そば(醤油)750円
アクセス:札幌市電・静修学園前電停で下車し、電車通りに沿ってススキノ側に進む。「札幌静修高校」、「アルファ個別予備校(ライオンズマンション静修学園前)」を過ぎた次のベージュ色のマンション(カルム静修学園前)の角を左折して進むと、2つ目の交差点左角にある。静修学園前電停から徒歩10分
最寄りのランドマーク:札幌静修高校
お勧めポイント:かつての「支那そばや」に匹敵する完成度の高い中華そば

このビルの1階ですココです店内ラーメンのメニュートッピングとご飯のメニュー「中華そば・醤油」チャーシューはほんのりピンク色で、完全に火が入る直前の状態柔らかい穂先メンマと海苔、味付け玉子このワンタンはトッピング。ワンタンは「中華そば カリフォルニア」の方が美味しいスープは丸鶏で取られた旨味のあるスープ中細のストレート麺はコシもほどほどあっていい「中華そば・塩」スープは美味しいものの、「中華そば・醤油」と比べると若干完成度が落ちてしまう「中華そば・醤油」と同じ中細のストレート麺別盛りで出てきたトッピングの「岩のり」。風味が抜群に良い後半に岩のりを投入「煮干しそば」鯵とカタクチイワシの2種類の煮干しを使用したスープは、煮干しの旨味と苦みを感じる手もみの中太縮れ麺とスープの一体感に欠ける「濃厚煮干しそば」スープは「煮干しそば」と同様に混濁している「煮干しそば」と同様に手もみの中太縮れ麺「辛い明太マヨ丼」は意外と美味しい「肉味噌丼」は、味噌の風味が強すぎてイマイチ

らーめん 信玄 南6条店

 夜になると行列が絶えない薄野エリアナンバーワンの人気ラーメン店。実はこの店、本店は札幌郊外の石狩市花川にあるローカル店なのである。にもかかわらず、ここは札幌ではもの凄い人気なのだ。
 店内に入るとL字型のオープンキッチンのカウンター席があり、その後ろに待合のベンチシートがある。見渡してみると、客は地元客と観光客が半々といった感じだ。メニューを見ると、それぞれのラーメンには日本各地の地域名がついている。この店の人気は何と言っても味噌ラーメン。味噌ラーメンにはコッテリ系の「信州(コク味噌)」とアッサリ系でピリ辛の「越後(辛味噌)」の2種類があるが、僕のお勧めは「信州(コク味噌)」の方だけ。
 どのラーメンも表面にラードが浮き、モヤシ炒めが入ったクラッシックタイプのサッポロラーメンであるが、豚骨と野菜を50時間以上じっくりと炊き上げたというスープが美味しい。「信州(コク味噌)」のスープは限りなくマイルドでバランスが良く、どこかしら 「麺屋 彩未(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 のスープを彷彿させる。しかしながら、「麺屋 彩未」に比べると旨味調味料がかなり強いため、星を一つ下げての評価となった。麺は「小林製麺」の黄色の中太縮れ麺で、こちらも札幌ではポピュラーなタイプの麺である。サイドメニューの「チャーハン」や「チャーシュー丼」は、どちらも脂っこくてお勧めできない。「餃子」も焼き方も含めて全くお勧めできない。ちなみに、この店は最近では少なくなった通し営業で、しかも無休で深夜までやっているのでとても使い勝手が良い。(2016年3月追加)

札幌市中央区南六条西8  
電話番号:011-530-5002
定休日:無休
営業時間:11時半~翌1時
予算:信州(コク味噌)760円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅4番出口を出て、「東急REI」が見える西方向へ直進。 「アパホテル札幌」を過ぎ、歩道橋がある信号(セイコマートあり)を左折して4つ目の交差点角。地下鉄南北線・すすき の駅より13分 
最寄りのランドマーク:アパホテル札幌すすきの駅西
お勧めポイント:クラッシックなタイプのコク味噌ラーメンが美味しい

この日は昼の開店直後だが、後ろにある待合のベンチシートにもビッシリと客が。昼はいつもこんな感じで、夜は更に行列ができる壁にあるメニューテーブルにあるメニューコッテリ系の「信州(コク味噌)」バラ肉を使ったチャーシューは平均レベル。ネギは食感を重視して斜めに切っているスープは限りなくマイルドでバランスが良く、どこかしら「麺屋 彩未」のスープを彷彿させる麺は「小林製麺」の黄色の中太縮れ麺で、こちらも札幌ではポピュラーなタイプの麺アッサリ系でピリ辛の「越後(辛味噌)」「信州(コク味噌)」に比べると色が濃い「土佐(あっさり塩)」スープ自体は悪くないが、表面に浮いたラードが脂っこくバランスを悪くしている「チャーシュー丼」一見するとかなり美味しそうなのだが、かなり脂っこく、ラーメンと一緒に食べるのはどうかと思う昼のセットメニューについてきた「餃子」。皮がブヨブヨでレトルト食品の餃子に近い

らふ家

地下鉄・大通駅近くにある“油そば"の専門店。夜は瓶ビールを飲みながら油そばを楽しめる“油そばビアバー"に変身する。とは言っても、実は常にビールを出していて、土日などの休日には、昼間からビールを飲みつつ最後に「油そば」を食べて帰る客もいるという。
 店内はオープンキッチンのカウンター席が5つと入口側に2席しかなく、まるで屋台のような狭さである。当然、調理もサービスも店主一人がやっている。この「oyoyovalley」というビルの2階は、同じような小さく個性的な店が集まっているようだ。
 メニューを見ると、昼と夜のフードメニューは基本的に同じである。レギュラーの油そばは、「油そば」、「辛そば」、「ネギマヨそば」、「辛マヨそば」、「しおそば」の5種類。「さがみ屋製麺」に特注した平太麺はモッチリとしていてコシの方はまあまあ。普通盛り、大盛り、特盛りともに値段は変わらず良心的だ。さらに、ご飯ものとして、油そばの麺がご飯になった「油飯」や「ミニチャーシュー丼」などがある。ランチタイムにはこれらにソフトドリンクが付く。また、夜メニューには「台湾まぜそば」が加わる他、「生さつま揚げ」や日替わりのつまみもあるので、食べた後の2軒目の店としてもいいかも。
 この店の僕のお勧めは、「辛そば」と「台湾まぜそば」、「ネギマヨそば」の3つ。「辛そば」は0〜3の4段階から辛さを選べる。2の辛さで通常の辛口程度と考えていただきたい。通常の「油そば」で感じた物足りなさを、「辛そば」のニラと辛さが見事にカバーしている。「台湾まぜそば」には、魚粉、ニラ、刻みタマネギ、ピリ辛に炒めた挽肉、卵の黄身などが入っている。名古屋の 「麺屋 はなび(→ 名古屋グルメバイブル・台湾まぜそばの頁を参照)」 の様に、背脂やニンニクが効いていないのでインパクトこそないものの、これはそれなりに美味しい。ちなみに、「追い飯」は有料である。「ネギマヨそば」は、マヨネーズのコッテリした旨みとネギや辛みのバランスがいい。(2015年8月追加)

中央区南2条西4 oyoyovalley2階  
電話番号:011-231-7200
定休日:月曜
営業時間:【昼】11時45分〜16時、【夜】17時〜21時半
予算:辛そば750円、辛マヨ700円
アクセス:地下鉄・大通駅10番出口を出て、札幌駅前通りを反対方向の「4丁目プラザ」方向へ向かう。「ピヴォ」手前の小路を右折し、交差点を1つ過ぎた左側にある。大通駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、ピヴォ
お勧めポイント:平麺タイプの油そばが食べられる小さなバー

このビルの2階ですとなりは中華そばの店で、続いて取材する予定ですオープンキッチンのカウンター席はたったの5席外に立ててあったメニュー(中にもあります)ビールのメニュートッピングメニュー変化を楽しむための調味料の説明辛そば唐辛子とニラがタップリ混ぜたところ。油そばやまぜそばで太打ちの平麺は珍しい「台湾まぜそば」は最も多くの具材がのっている混ぜてみたが、魚粉がなかなか均等に混ざらない「ネギマヨそば」には、たっぷりの長ネギと海苔が入っている海苔をどけると、タマネギのみじん切りもタップリ入っている

すみれ 札幌すすきの店

「純連」と「すみれ」の両店は、札幌に住んでいる方なら誰もが知っている味噌ラーメンの店。元を辿ると、両店主の母親である村中明子さんがやっていたラーメン店「純連(と書いて“すみれ”と読んだ)」からそれぞれ漢字と平仮名をとって分かれた店なのである。それ故、いずれかの店から独立した「純連・すみれ」系のスープも、強火のフライパンで焼かれ、表面にタップリとラードが浮いた濃厚さが特徴な味噌ラーメンなのである。なので、具材のモヤシはシャキシャキとしていないのが特徴の一つ。もちろん麺は黄色い中太の縮れ麺である。
  札幌パークホテルの近く(現在の 「味噌らーめん専門店 狼スープの場所 →札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照」 )で営業し、その後北区新琴似に移転して店名を変更し、「らーめんの駅」を開店した。さらに、「らーめんの駅」は2010年に新横浜ラーメン博物館に移転したが、明子さんの引退により現在は「すみれ新横浜店」となっている。昨年、「札幌南3条店」が閉店したため、現在札幌にはこの「札幌本店」と「札幌すすきの店」の2店舗だけである。両店とも基本的に味は変わらないが、「味噌ラーメン」に関しては「札幌すすきの店」の方が味が濃いめで、チャーシューも硬かった。また、「札幌すすきの店」の方は自動券売機であるが、「札幌本店」の方は従来通りのレジでの後払いであり、メニューに「キムチ味噌ラーメン」が加わっている。
 前述のように、これら「すみれ」と「純連」、「らーめんの駅」の名物は何と言っても味噌ラーメン。他店では味わえないようなオリジナリティあふれる味噌ラーメンである。たっぷりのラードでしっかりと炒められたモヤシと豚挽肉、そして濃厚なスープは、何とも言えないくらい後を引く味だ。人によっては「脂っこい」とか「塩辛い」と感じる方もいるかも知れないが、頼めば割りスープをもらえたり、濃さを調整してもらえる。「すみれ」と「純連」との違いは、「純連」の方が焼きが強く濃厚で、ルーツである母親の「らーめんの駅」に近い味だが、「すみれ(札幌本店)」の方がオリジナルを更に進化させ、よりスパイシーで洗練された味わいとなっている。
 以前と変わった点といえば、「札幌本店」で食べたチャーシューも多少豚の臭みを感じてイマイチであった点と、美味しかった「味付け玉子」が何故か味のない普通の「ゆで卵」に変わってしまった点である。さらに、以前は聞かれなかった麺の固さも注文時に聞かれるようになった。ちなみに、硬さは「普通」か、後で丁度良くなることを考えて「硬め」にするのがお勧めである。さらに、「札幌南3条店」にあったショップが、「札幌本店」の横に移転してきた。ここでは、人気の「チャーシュー」が冷凍で販売され、バンダナやドンブリ、オリジナルTシャツなどのグッズも販売されている。しかしながら、以前販売されていたストレートスープのお土産用ラーメンの販売はされなくなっており、お土産品店で売っている日持ちのする濃縮タイプだけになってしまったのは残念である。
 気になったので、ついでに「味噌キムチラーメン」も試してみたが、これはこれで美味しいものの、キムチ味によってこの店の味噌の特徴が失われてしまっていて、旨味調味料も感じてお勧めできない。また、サイドメニューでは唯一、刻みチャーシューの入った「チャーハン」がお勧めである。コンガリとパラパラに仕上げられた炒飯はとても美味しく、セブンイレブンのおにぎりとして販売されたほど。加えて、この店では北海道代表する地ビール「大沼ビール(すみれビールのラベル)」が飲めるのもいい。(2015年5月追加)

【札幌すすきの店】
中央区南3条西3丁目9−2 ピクシスビル2階  
電話番号:011-200-4567
定休日:不定休(基本は無休)
営業時間:平日:17時~翌3時、土曜:11時~翌3時、日曜・祝日:11時~24時
予算:味噌ラーメン900円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、「マツモトキヨシ」、「カラオケBIG ECHO」の角を右折するとすぐ左のビル。すすきの駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・すすきの駅、薄野交差点、カラオケBIG ECHO
お勧めポイント:すみれの味噌ラーメンが深夜に食べられる

札幌すすきの店

メニュー

サッポロクラシックの他に、すみれビール(大沼ビール)もあります

外国人も多いのか?入口には「only cash」の表示も

タッチパネルの自動券売機

札幌本店と同じくらい広い

味噌チャーシューメン

チャーシューはモモの部分?と思うくらい硬かった

Japanese Ramen Noodle Lab Q (旧・Q

 時計台のすぐ北側にある人気のラーメン店。実はこの店、昼はラーメン店、夜は焼鳥店「ヤキトリ、ワイン、日本酒Q」に変身する二毛作の店なのである。店名を、かつての「Q」から「Japanese Ramen Noodle Lab Q」へと変更しただけでなく、鶏白湯と鶏清湯の2種類のスープを鶏清湯一本に絞り、素材を厳選することで北海道トップクラスのスープを実現した。しかし、その分価格も2倍に上昇し、具材を全てのせる「特製醤油らあめん」は2000円と、値段も北海道トップクラスとなってしまった。
 地下への階段を下りると、外に自動券売機があるので、まずは食券を購入。扉を開けると、中はワンフロアのロフト風インテリア。奥にカウンター席が、そして真ん中には巨大なテーブル席と手前に小さなテーブル席がある。コロナ禍である現在は、手前の小さなテーブル席をなくし、椅子だけを並べて待合スペースにしている。しかし、アクリル板などの仕切りはないので、ちょっと不安になる。
 現在のスープは、北海道唯一の地鶏である新得町の「新得地鶏」をメインに、熊本の「天草大王」、「名古屋コーチン」、「丹波黒鶏」、「博多地鶏」などを使って作られている。清湯スープは「醤油」と「塩」の2種類あり、どちらも甲乙付けがたいくらい鶏の旨味が溢れていて美味しい。中でも、「醤油」スープの「醤油ちゃあしゅう麺」が僕のお勧め。もしも、「醤油」のスープだけで評価するなら、北海道ナンバーワンと言っても過言ではないくらい。さらに、「ちゃあしゅう麺」のチャーシューも美味しい。カタ、ロース、バラ、内モモ4種の豚チャーシューと鶏チャーシューが入っているらしいが、どれも低温調理でシットリとしており、素晴らしい出来。残念だったのは、北海道産小麦を使用して作られたという中細の自家製ストレート麺とワンタン、シューマイなど。以前からも清湯スープの麺はそれほど良くなかったが、現在の麺もコシがなくブヨッとした感じだ。同じような食感は、ワンタンやシューマイの皮にも言える。サイドメニューの「炭焼きちゃあしゅう九条ネギ飯」は、そのまま食べるよりも、麺を食べ終えた後にスープを入れてお茶漬けのようにして食べれば最高なので、是非一緒に注文してほしい。
 それにしても、1つ星だったリニューアル前からはかなり美味しくなってはいるが、その分価格が上がったことや、スープやチャーシューの美味しさに自家製麺が付いてきていないことを考慮し、今回は1つアップの2つ星とした。(2021年1月更新)

中央区北1条西2丁目1−3 りんどうビル地下1階 
電話番号:050-5594-9594
定休日:日曜
営業時間:11時〜15時(月曜〜水曜限定の夜ラーメンは17時〜19時15分。現在は一時休止中)
予算:醤油ちゃあしゅう麺1450円、塩ちゃあしゅう麺1500円、炭焼きちゃあしゅう九条ネギ飯550円
アクセス:地下鉄大通駅31番出口を出て、南への一方通行を北へ進む。「さっぽろ創生スクエア(HTB北海道テレビ放送)」の北角(JR札幌駅側)の信号を左折するとすぐ左側(ローソンが入っているビル)。大通駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:さっぽろ創生スクエア
お勧めポイント:北海道トップクラスの清湯スープのラーメン

ローソンと同じビルのココです!階段を降りると・・・自動券売機があります鉄の扉カウンター席中央にある大きなテーブル席お土産ラーメンは具材なしの冷凍 具材を全てのせた 「特製醤油らあめん」 「醤油」のスープだけで評価するなら、北海道ナンバーワンと言っても過言ではないくらい 北海道産小麦を使用して作られたという中細の自家製ストレート麺。以前からも清湯スープの麺はそれほど良くなかったが、現在の麺もコシがなくブヨッとした感じだ カタ、ロース、バラ、内モモ4種の豚チャーシューと鶏チャーシュー。どれも低温調理でシットリとしており、素晴らしい出来 全粒粉を使ったというワンタンの皮は張りがなく餡もイマイチ 味付け玉子は中がトロトロで合格点 「 塩ちゃあしゅう麺」 透明感のあるスープは、鶏の旨味が凝縮されている 白髪ネギだけでなく、芽ネギとゆず皮がのっている 「シューマイ」。皮はブヨッとした柔らかな食感で、中の餡の味付けは酸味を感じ、完成度が低い

味噌らーめん専門店 狼スープ

 今や北海道を代表するラーメン店となった「すみれ」と「純連(じゅんれん)」。そのルーツは、現経営者たちの母親・村中明子さんが昭和39年に開いた中の島の「純連(“すみれ”と読む)」に始まる。昭和57年に一時閉店となり、翌年移転してこの地で「純連(じゅんれん)」として営業を再開した。その後昭和62年に長男の教愛さんが澄川に「純連(じゅんれん)」がオープンしたのを契機に明子さんが経営していた本店は閉店となった(後に新琴似に「駅(えき)」をオープンしたが閉店)。一方、遅れること2年、平成元年に創業地である中の島に、三男の伸宣さんが「すみれ」をオープン。実は、「狼スープ」の店主は「すみれ」で修行し、「純連(じゅんれん)」のあったこの地に現在の店を開いたのである。店内は以前と同様に狭く、カウンター席とテーブル席2つしかないため、基本は相席である。天井と壁にはサイン色紙が飾られており、まさに昭和のラーメン店である。
 「すみれ・純連」系のラーメン店は、修業先そのままの味という店がほとんどだが、この店は 「彩未(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 とともにスープにオリジナリティがあり、自然な味の美味しいスープなのである。しかしながら、「すみれ・純連」系の中ではかなり味が濃い方なので、年輩の方なら“味を薄めに!"と告げた方が良いかも知れない。
 メニューはごくシンプルで、「味噌らーめん」と「味噌卵らーめん」の2種類しかない。但し、お昼の12時〜16時まで限定で、麹入り熟成味噌を使用した「特製味噌らーめん」と「特製味噌卵らーめん」が加わる。「特製味噌卵らーめん」の方が色が薄く、マイルドで味に深みと複雑さが加わり、僕のお勧めである。麺は黄色の中太より僅かに細めの縮れ麺で、「すみれ・純連」の麺に比べると、プリプリとした食感やコシに欠けるのが残念である。土日の16時から限定で、福島の白河ラーメンを無化学調味料で再現した醤油味の「中華そば」も頂ける。ちなみに、駐車場は1台しかないので、そこが駐車出来ない場合には、「ホテル ライフォート札幌」北側隣にある有料駐車場を利用するしかない。(2013年8月追加)

中央区南11条西1丁目5−1  
電話番号:011-511-8339
定休日:水曜(祝日の場合には営業 ほか月一回水曜を含めた連休あり)
営業時間:【平日】11時〜18時45分、【土日・祝日】11時〜20時15分 スープなくなり次第閉店
予算:味噌らーめん750円、特製味噌らーめん800円
アクセス:地下鉄南北線・中島公園駅1番出口を出て右へ。「札幌パークホテル」前を通り、「キリンビール園」側へ信号を渡る。右へ進み、「キリンビール園」、「ホテル ライフォート札幌」を過ぎた角を左折するとすぐ右側。中島公園駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:札幌バークホテル、キリンビール園、ホテル ライフォート札幌
お勧めポイント:すみれ・純連系の美味しい味噌ラーメン

味噌らーめん


特製味噌卵らーめん


味噌らーめん(左)と特製味噌卵らーめん(右)のスープの色の違い


175°DENO 〜担担麺〜

 

ビルの裏通にある担々麺専門店。店内は細長く、入り口側にL字型のカウンター席があり、奥には2人用と4人用のテーブル席が1つずつある。最初はこの小さな店からスタートした同店だが、現在では札幌駅北口に「札幌北口店」、札幌駅南口に「駅前通店」の2つの支店ができた。
 何れの店舗も、先ずは入り口にある自動券売機で食券を購入する。自家製ラー油が自慢であるこの店のメニューは、基本的に「汁無・担担麺」と「汁有・担担麺」しかなく、両メニューとも無料で「痺れない」と「痺れる」を選択できる。違いは、「痺れない」がラー油のみの辛さで、「痺れる」はラー油と3種の中国産花(山)椒がスプーン2杯入っている。無理矢理カレーに例えるならば、「痺れる」は辛口程度である。もしも中辛くらいにしたいのなら、「痺れない」と「痺れる」の中間である花山椒スプーン1杯でもオーダー可能だ。前述のように、味の辛さは中国産・唐辛子(ラー油)に、痺れは中国産・花椒によるものである。50円を支払えば「すごく痺れる」に、更にもっと辛さと痺れを追加したい場合には50円で「痺れ増し」と「辛さ増し」をオーダーできる。 
 僕のお勧めは、中国四川省で一般的な「汁無・担担麺」の方。麺は「うどん」のような極太麺で、モチモチとした弾力がある。干しエビ、ナッツ、挽肉が入った辛い汁を絡めて食べると、胡麻ペースト「芝麻醤」とラー油の風味が一体となって美味しい。さらに、食べた後の残り汁に「小ごはん(玄米入り北海道産ゆめぴりか)」を入れてかき混ぜ、名古屋・台湾まぜそばの「追い飯」のようにして食べると満足感は倍増する。「汁有・担担麺」はコシのある中細ストレート麺で、麺自体は美味しいのだが、美味しいスープと上手く絡まない。 
 汁が飛ぶのが気になる方には、ヘアゴムと紙エプロンの無料サービスがある。ちなみに、店舗ではこの店の自家製ラー油「175°辣油」が販売されている。(2016年7月更新)

【本店】
中央区南1条西6−20 KYビル1階  
電話番号:011-777-1177
定休日:日曜 
営業時間:【平日】10時半〜14時半、17時半〜20時半、【土曜】10時半〜15時
予算:汁無・担担麺(痺れる)800円 
アクセス:地下鉄南北線、東西線・大通駅1番出口を出て左へ。角に「富士フイルム札幌ビル」のある次の信号を左折して、すぐに一方通行(進入禁止)の中通りを右折すると左側にある。地下鉄南北線、東西線・大通駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:富士フイルム札幌ビル 
お勧めポイント:中国産唐辛子と花(山)椒を使った担担麺専門店

【北2西3 駅前通店】
中央区北2条西3丁目 敷島ビル地下1階  
電話番号:011-211-4157
定休日:日曜
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜15時、17時半〜21時、【土曜、祝日】11時半〜15時半
アクセス:JR札幌駅から駅前通を大通方面へ進み、「日本生命札幌ビル」、「赤レンガテラス」を過ぎたら左側のビル(札幌グラントホテルの手前)。JR札幌駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:赤レンガテラス

【札幌北口店】
北区 北7条西4丁目1-1 東カン札幌ビル1F  
電話番号:011-769-0334
定休日:月曜
営業時間:【火曜〜土曜】:10時半~21時半、【日曜・祝日】10時半〜15時半
アクセス:JR札幌駅・西改札口から北口を出るとサンクスの隣のビル
最寄りのランドマーク:JR札幌駅北口から徒歩1分

 

本店はこのビルの1階奥にある

ビルの奥へ進むと自動券売機が見える

先ずは食券を購入

正面にカウンター席、左奥にテーブル席がある

漢方の成分も入っているという自家製のラー油

汁無・担担麺(痺れる)

干しエビ、ナッツ、挽肉が入った辛い汁を絡めて食べる

混ぜた後の状態

汁有・担担麺

鶏ガラベースのスープは美味しい

しかし、コシのある中細ストレート麺とは上手く絡まない

「北2西3 駅前通店」はこのビルの地下

コの字型のカウンター席のみ

汁が飛ぶので紙エプロンは必須アイテム

汁無・担々麺の麵を食べた後にライスを投入

ライスをかき混ぜ、名古屋・台湾まぜそばの「追い飯」のようにして食べると満足感は倍増

ラーメン 木曜日

 昨今の全国的な“煮干しラーメン”ブームは、ついに札幌まで押し寄せてきた。しかし、どの店のラーメンも煮干し特有のエグ味が前面に出てしまい、バランスが悪く成功を収めていない。その中でも、この店は「らーめん 侘助」以来、久々に登場した超新星である。店内はL字型のカウンター席のみで、カウンターは通常のラーメン店よりもかなり高めだ。 
 この店のお勧めは「煮干し正油」。まず最初に感じるのは、「らーめん 侘助」を彷彿させるような麺の素晴らしさ。キレとコシのある自家製中細ストレート麺で、全粒粉なのか?麺の中にツブツブとした粒子が見える。希望すれば、麺は手もみの縮れ麺にも太麺にも変更してもらえるが、通常の中細のストレート麺の方が絶対にいい。スープは煮干しの風味が全体を支配しているものの、決して出すぎておらず、豚と鶏で丁寧にとられた動物系スープと絶妙なハーモニーをみせる。とても洗練されていてあまりにスープが美味しかったので、僕は小ライス(小でも多いので極小ライスで十分)を注文し、おじやの様にして完食してしまったほど。トッピングの味付け玉子も中がトロトロで、2枚入っているバラ肉のチャーシューもしっかりとした味付けされたシナチクも美味しい。トッピングのチャーシューは100円で3枚をバラとモモの2種類から選べるが、バラが圧倒的にいい。さらに、スープを吸い込んだ厚めの麩がこれまた美味しい。その上、価格は何と500円のワンコインで、煮干し好きには「追いにぼし」の追加が無料でできるというオマケ付き。煮干しの風味が苦手という方には「正油」もいい。これに対し、「煮干し塩」の方は煮干しの負の面が強調されてしまっていてお勧めできない。また、「つけ麺」は太麺かと思いきや、通常のラーメンと同じ中細麺で、悪くはないがどうしても物足りなさを感じてしまう。
 店の前には3台分の駐車スペースしかないが、近くにはコインパーキングがたくさんあり、そちらに駐車した場合はその旨を店主に告げると、「味玉」か「麺の大盛り」、「チャーシュー1枚増」のいずれかをサービスしてもらえる。現在は未だかなり空いているが、いずれ繁盛店になることは間違いないと思う。また、通し営業なので行きたいときに行けて、とてもユーティリティーが高い店である。(2013年5月追加)

中央区南8条西13丁目3-35  
電話番号:011-563-6525
定休日:日曜 
営業時間:11時〜16時半(土祝日は11〜15時) 
予算:煮干し正油500円、正油500円 
アクセス:札幌市電・西線9条旭山公園通電停で降り、左角に「北海道ハイヤー会館」のある菊水旭山公園通を右折。右角にレンガ色のマンションが見える信号を左折するとすぐ右側。 
最寄りのランドマーク:北海道ハイヤー会館 
お勧めポイント:「らーめん 侘助」と並び、北海道“煮干しラーメン”のツートップ

らーめん 庵(いおり)

 札幌医大近くにある味噌ラーメンの美味しい店。この店は「純連・すみれ」系の店なので、味は若干濃いめ。「すみれ」のラーメンをもう少しアッサリさせ、洗練させたような味噌ラーメンである。スープは現在では閉店となった味噌ラーメンの名店「ゆーらっぷ」と「やぶれかぶれ」の良いところだけを融合させたようなスープで、たっぷりと摺り下ろされた生姜が濃厚さを上手く中和している。以前より麺が太くなった?と思うくらい中太縮れ麺にコシがあり、これがスープと抜群の相性を見せる。チャーシューもとろけるように美味しいので、「味噌チャーシュー麺」が僕の一押しである。できれば、もう少しラードを控えめにして、塩辛さを抑えられたらパーフェクトだ。ちなみに、本店とは名乗っていないが、前店主がいる千歳の 「IORI(→ 道央版の頁を参照)」 は、どうやらこの店とは別ブランドで売っているようだ。(2013年4月更新)

中央区南4条西16丁目2-20   
電話番号:011-512-5160
営業時間:11時〜15時半、17時〜20時 
定休日:月曜 
予算:味噌ラーメン770円 
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅2番出口を出て右側へ。1つ目の大通の信号を右折し、南1条通の信号を渡る。札幌医大の横の通りを進み、信号を渡ってサンクスを過ぎるとすぐ左側。地下鉄東西線・西18丁目駅駅より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:札幌医科大学、北星学園女子中学・高校 
お勧めポイント:洗練された純連・すみれ系味噌ラーメン

喜来登(きらいと)

 狸小路6丁目にある芸能人もよく訪れるラーメン店。この店は昨年「食べログ ベストラーメン2012」に選出。店内は入り口近くと右奥にカウンター席が、左側にテーブル席がある。この店のメニューは「しお」、「みそ」、「しょうゆ」の3種類しかなく、実にシンプル。なんとチャーシューメンすらないのである。僕のお勧めは「みそラーメン」。僕の分類からすると、“第一世代”のクラシックなラーメンということになるが、まさに第一世代のお手本とも言える正統派の味噌ラーメンなのである。運ばれてくると、“ドンダケ~”というくらい刻み葱がたっぷりとのっている。京都の九条ネギならまだしも、香りが強く甘みの少ない白ネギなので、予め少なめにするように言っておいた方がよいかも。ネギの他の具材は、炒めたモヤシと挽肉、メンマだけで、チャーシューなどは入っていない。いまどき味玉や海苔などのトッピングもできないのである。この点も“第一世代”の正統な札幌ラーメン店と言える所以である。麺は札幌ラーメンの定番であるあの黄色い中太縮れ麺。スープを口に含むとほんのりとした野菜の甘さと、しっかりとした味噌のコクが広がり、ニンニクの風味もする。札幌で流行の「純連、すみれ」系のような生姜の効いた濃厚で茶色いスープとは異なり、オーソドックスな白味噌系スープなのである。味噌汁のように親しみやすいマイルドなスープなので、ついつい最後の一滴まで飲み干してしまうほど美味しい。ちなみに、店内は禁煙となっている。(2013年4月更新)

中央区南2条西6丁目3-2  狸小路6丁目  
電話番号:011-242-6070
営業時間:11時半~22時 
定休日:木曜
予算:みそラーメン800円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、サンクスの方へ信号を渡り、次のアコムの看板のある信号を右折。次のセブンイレブンの信号を過ぎて、狸小路を左折してすぐ右側。すすきの駅より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:狸小路6丁目 
お勧めポイント:お手本とも言える正統派の味噌ラーメン

千寿

 この店は日本臨床眼科学会用に作成した2005年度版で初めて掲載されたものの、2007年度版からは特に理由もなく忘れ去られて掲載が見送られてきた。今回の「札幌グルメバイブル2017」は、久しぶりに学会向けに作成されたバージョンであるため、学会場である「ロイトン札幌」からアクセスの良いこの店が再登場となったのである。店は北1条宮の沢通沿いの「ヤマダ電機テックランド札幌本店」南側の目立たないビルの地下にあるため、よく捜さなければ迷うかも知れない。階段を下りて店内に入ると、テーブル席が1つと離れたカウンター席が2つだけとかなり狭い。平日の昼時には行列を作ることもあるが、回転はすこぶる速い。味が濃く表面にラードが浮いたスープは、一口飲むとそれが“純連・すみれ系”のラーメンに近いことが分かる。聞くところによると、店主は「すみれ」で店長をされていた方らしい。しかし、スープの色は若干異なっており、少しくすんだ黄土色である。これは恐らく使っている味噌の違いによるのではないかと思われる。同じ“純連・すみれ系”でありながらアレンジされ、ニュアンスが若干異なっている点では 「麺屋 彩未(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 と少しイメージが被るが、「麺屋 彩未」の方はもっと円やかでバランスが良い。切った煮卵がのっている点やスープが荒削りでスパイシーな点などのオリジナリティがあり、黄色い中太縮れ麺もモッチリしていて美味しい。なので、学会場から徒歩圏内で味噌ラーメンを食べたくなった時に、是非思い出してほしい店である。ちなみに、換気が良くないので、衣服が油臭くなるかもしれないのでご注意を。(2013年3月追加)

中央区大通西8丁目2-39 旭ビル地下1階  
電話番号:011-281-1101
定休日:日曜 
営業時間:11時〜19時半 
予算:味そラーメン780円 
アクセス:地下鉄南北線、東西線・大通駅5番出口を出て、駅前通りをJR札幌駅側に進む。「りそな銀行」を左折して北1条宮の沢通を西に進む。「中央警察署」を過ぎ、「札幌トヨタ」を過ぎると右に「STV札幌テレビ放送」、「ヤマダ電機テックランド」が見えるので、「ヤマダ電機テックラン」前のT字路を左折すると左角のビル。地下鉄大通駅から徒歩10分。ロイトン札幌から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:STV札幌テレビ放送、ヤマダ電機テックランド札幌本店 
お勧めポイント:独自にアレンジされたスパイシーな“純連・すみれ系”味噌ラーメン

えびそば一幻(いちげん)総本店

 海老の頭を煮込んだスープが大人気のラーメン店。昨年、隣の駐車場に新たに総本店をリニューアルオープンさせ、北海道ではこの他に 新千歳空港店(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照) を、その後は東京に「新宿店」、そして更に昨年9月には関東2店舗目となる「ラゾーナ川崎店」をオープンさせ、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのあるラーメン店である。
 新しい総本店は以前と同じウッディなインテリアで、中央にはコの字型のオープンキッチンのカウンター席がある。さらに、人気店らしく入口側には長い直線型ベンチの待合席もある。
 スープは、総本店が「そのまま(海老のストレートスープ)」、「あじわい(トンコツスープを加えたもの)」、「ほどほど(その中間の濃さ)」の3種類、新千歳空港店は「そのまま」と「あじわい」の2種類。また、麵は「太麺」と「細麺」の2種類から、味付けは「えびしょうゆ」、「えびしお」、「えびみそ」の3種類から選ぶことができる。僕の一押しは「えびしょうゆ」の「あじわい」。そして次に「えびしお」の「あじわい」がお勧めである。しかし、観光客に一番人気の「えびみそ」は、イマイチスープとマッチしていないので、お勧めでない。麵は「太麺」がいい。中太より僅かに太いストレート麺であるが、歯ごたえがしっかりとしていて、濃厚なスープとよく合う。
 具材のチャーシューも美味しく、ピンク色をした生姜風味の天かすとエビ味噌のような蝦子が薬味として味を引き立てている。サイドメニューの「えびおにぎり」は、餅米を使った中華ちまきのようなおこわで、干しエビが深みを与えている。ちなみに、総本店と新千歳空港店を比べてみると、新千歳空港店の方が仕事が丁寧で、美味しいと感じた。また、最近両店を食べた感想としては、オープン当初よりもエビの風味が少なくなって食べやすくなり、麵のコシも若干弱くなった様な気がした。(2015年3月更新)

【総本店】 
中央区南7条西9丁目1024-10  
電話番号:011-513-0098
営業時間:11時~翌3時 (スープなくなり次第終了)
定休日:水曜
予算:各780円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅4番出口を出て、「札幌東急イン」の方向へ向かう。「駐車場ジャンボ1000」を過ぎ、「ススキノグリーンホテル」の信号を左折して市電の線路沿いに進む。「札幌トヨペット」を過ぎ、「東本願寺前」電停の信号を右折。左に東本願寺を見ながら進むと右に「らーめん五丈原本店」が見えるので、そこを過ぎた角を右折するとすぐ左。地下鉄南北線・すすきの駅より徒歩15分 
最寄りのランドマーク:東本願寺

【新千歳空港店】  
千歳市美々 新千歳空港ターミナル3階 北海道ラーメン道場内 
電話番号:0123-45-6755
営業時間:10時~20時半
定休日:無休
予算:各780円
アクセス:新千歳空港の3階中央エスカレーター近く
最寄りのランドマーク:新千歳空港
おすすめポイント:唯一無二の完成された海老そば

旧店舗の隣りにできた新しい総本店

ベンチ型の長い待合席

待合席からオープンキッチンのカウンター席を見たところ

カウンター席からキッチンを見たところ

総本店のメニュー

新千歳空港店のメニュー

「えびしょうゆ」の「あじわい」太麺

「えびおにぎり」は、餅米を使った中華ちまきのようなおこわ

「えびしお」の「あじわい」太麺

赤星

 オープン間もない頃に訪れたとき、あまりの塩味のきつさに掲載を見送った店である。今年の春に日経新聞の記者が取材に来たとき、久しぶりにこの店の名前を耳にしたので、改めて取材してみることに。相変わらず塩味がきつめなので、年配の方には向かない店だが、作り手によって微妙に異なることに気づいた。日や時間帯によって、店主と従業員の2人で交互にラーメンを作っているが、若い従業員の方が若干塩味がきついようだ。しかし、2人とも全てのスープを味見しながら作っているところをみると、意図的に濃い味付けにしているのかも知れない。鶏白湯スープは、魚介風味が比較的押さえられているが、具に磯の香りがする岩のりが加わることで、ちょうど良い感じになっている。もっと魚介系の風味がお望みの方は、テーブルに置いてある自家製の「さばにんにく粉」をかければ、コクのある魚介系ラーメンに変身する。また、「赤玉」なる辛い肉ミンチをトッピングすると、担々麺に変身する。欠点と言えば、塩味がきついことと、チャーシューがイマイチなことくらいで、このような丁寧にとられたスープを使ったラーメンがワンコインで食べられるとは、札幌に住む我々は何と幸せ!僕のお勧めは醤油!!(2012年7月追加)

中央区南3条西7丁目7 狸小路7丁目  
電話番号:011-272-2065
営業時間:11時~22時 (なくなり次第終了)
定休日:無休
予算:醤油ラーメン500円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅2番出口を出て、ファミリーマート側の信号を渡り、市電線路沿いに月寒通を進む。「駐車場ジャンボ1000」の交差点を過ぎ、市電の線路が左に曲がって月寒通からなくなる資生館小学校前の交差点を右折する。2つ目の狸小路7丁目商店街を左折すると左側にある。地下鉄南北線すすきの駅より徒歩8分
最寄りのランドマーク:狸小路7丁目商店街

おすすめポイント:ワンコインで食べられる最高レベルのラーメン

大倉山ジャンプ競技場とその展望台

 大倉山ジャンプ競技場」は、1972年の札幌オリンピックで90m級ジャンプ競技(現在で言うラージヒル)が開催された場所である。これに対し、笠谷、金野、青地の日の丸飛行隊が金、銀、銅を独占したのは、70m級(現在で言うノーマルヒル)の「宮の森ジャンプ競技場」である。宮の森ジャンプ競技場は特に行かなくても良いが、この大倉山ジャンプ競技場は、最上部の展望台から見渡せる札幌の景色と、移動するリフトから見えるラージヒル競技場の迫力ある姿が素晴らしく、一見の価値がある。
 まずは車を駐車場にとめ、長いドーム型エスカレーターでジャンプ競技場へと向かう。上がってすぐ見えるガラス張りの建物「クリスタルハウス」前にある切符売り場でチケットを購入する。「クリスタルハウス」の1階にはお土産品店があり、2階にはレストランがある。さらに、半円形の広いジャンプ台のランディングスペースに沿うように迂回する通路を抜け、リフト乗り場へと向かう。
 リフトは乗る人や降りる人によってスピードが変わるため、そのつもりで乗っていないと、突然停止することなどもあるので注意したい。また、最上部の展望台から眺める景色も最高に良いが、帰りの移動するリフトから見える景色は、まさにジャンプしたアスリートが札幌の街中へ飛び出していく体感そのもので、素晴らしい。
 ちなみに、「札幌ウィンタースポーツミュージアム」には、冬季オリンピック札幌大会の展示品とウィンタースポーツの体感型のゲーム機がある。時間があれば寄ってみてもいいが、こちらは特にお勧めというほどではない。(2016年8月追加)
http://okura.sapporo-dc.co.jp/index.html

中央区宮の森1274  
電話番号:011-641-8585
定休日:無休(但し、4月の整備期間やジャンプ大会とその公式練習日を除く)
営業時間:【夏季:4月29日~11月3日】8時半~18時、【冬季:11月4日~翌4月28日】9時~17時
予算:往復リフト料金500円、札幌ウィンタースポーツミュージアムとのセット券1000円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅から車で5分、徒歩30分
最寄りのランドマーク:札幌聖心女子学院高校
お勧めポイント:ラージヒルジャンプ台の上から見える大迫力の札幌の街並み

駐車場とエスカレーターエスカレーター入口エスカレーターで上ると、クリスタルハウス前に出る。クリスタルハウスの1階にはお土産品店があり、2階はレストランとなっている1階のお土産品店ペナントと並ぶ昭和土産の定番、記念メダルもあったチケット売り場でリフト券を購入する下から眺めたラージヒル競技場リフト乗り場コンクリート打ちっ放しの観客席。ちなみに、赤い看板は146mという「伊藤大貴」選手の大倉山ジャンプ競技場バッケンレコードこのように1m毎に着地点の札があるこれが最上部の展望台名物は夕張メロンソフトここで購入味は今ひとつ。洗練された美味しさでない建物内からの札幌の景色展望台の屋上からの札幌の景色選手からはこの様に見えるこの建物が札幌ワインタースポーツミュージアム入場口札幌オリンピック関連の展示品ジャンプを体験するゲームボブスレーを体験するゲームスピードスケートを体験するゲームこれもまたジャンプを体験するゲームクロスカントリーの対戦型ゲーム

ティル・ブション Tire bouchon

 2017年にオープンした薄野にあるフレンチダイニングバー。当初の店は近くのラーメン店の2階にあったが、コロナ禍だった昨年、現在のF-45ビルに移転してきた。扉を開けると、右側奥に薄野交差点を一望できるダウンライトが灯るカウンター席が7席あり、入って左側手前には広めのテーブル席と右側に4名と2名の個室がそれぞれある。
 この店は 「ブラン(閉店)」 や「円山 バル・クロ(閉店)」でシニアソムリエを勤めた森さんがオープンさせた店で、オープン当初は「わいんや」でシェフを勤めた佐々木シェフが料理長であったが、現在はその時の2番手であった高井シェフである。彼は名古屋の星付きレストランで修行し、現在の料理長となった。
 メニューを見ると、グラスワインは1000円からとリーズナブル。ボトルワインはフランス・ブルゴーニュのものがほとんどで、若いワインを中心に4000円からという品揃え。赤ワインに関しては90年代のものもあり、現在のブルゴーニュ赤の最高価格はデュジャックの2007年クロ・ド・ラロッシュである。高井シェフの作る料理はダイニングバーとしてはレベルが高く、スタッフの対応も素晴らしい。1軒目からも二軒目からも使えるユーティリティーの高いバーであり、ワイン好きならば是非抑えておきたいワインバーである。なお、コース料理は前日までの予約が必要となるので、ご注意を。(2023年12月更新)

中央区南4条西5丁目8-1 F-45ビル13階 
電話番号:011-215-0886
定休日:日曜
営業時間:18時~24時
予算:【グラスワイン】シャンパン1400円、白1000円~、赤1150円~、【コース料理】ショートコース(4品)7700円、フルコース(6品)9900円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て「すずらんビル」を過ぎ、東急REIホテルのある交差点をファミリーマート側へ渡る。更に進むと右側にある。すすきの駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:札幌東急REIホテル
お勧めポイント:シニアソムリエがオーナーの良質なフレンチダイニングバー

玉子のオブジェが目印のF-45ビル 13階までエレベーターで上がると、3店舗の看板が見える 左側のこの看板の入口です ダウンライトが灯るカウンター席からは、薄野交差点が見える
入って左側にある広めのテーブル席 4名用個室 2名用個室 コース料理は前日までの予約。当日は8種の乾き物のつまみのみ この時のグラスワインはニュージーランドのピノ・ノワール つまみは、「サラミ(チョリソ)」と「オリーブ」。いずれもお一人様用に少なくしてくれた ドリンクメニュー(グラスワイン、シェリー、ビール、ソフトドリンク) ボトルワインリスト(スパークリング) ボトルワインリスト(スパークリング) ボトルワインリスト(白・ブルゴーニュ) ボトルワインリスト(白・ブルゴーニュ) ボトルワインリスト(白・その他) ボトルワインリスト(白・ジュラ、ローヌ、ボルドー)ボトルワインリスト(赤・ブルゴーニュ) ボトルワインリスト(赤・ブルゴーニュ) ボトルワインリスト(赤・ブルゴーニュ) ボトルワインリスト(赤・ボルドーはもう1頁あったが、ピンぼけなので割愛した)ボトルワインリスト(赤・ローヌ) 食後酒(グラスワインと蒸留酒) 北海道ワインもあります 北海道ワインもあります 北海道ワインもあります(函館のモンティーユのピノ・ノワール、ヴィンテージ違い) 本日のコース6品 「ゆり根のタルト・お米のチップ添え」 ゆり根のタルトにはキャビアがのっている 「サワラのミキュイ」は、火の通し方がシットリと優しい舌触り 「パテ アンクルート」は、重厚感のある味 「海老のカダイフ巻き」は、サクサクで美味しい
パン 「アンコウのポワレ 金柑と生姜の泡」は、複雑かつ重層感のある味わい 「知床牛のロースト」は、絶妙な火の通し方 「クレープシュゼット」は、炎の演出が 中はこんな感じ 飲み物は「エスプレッソ」にした 小菓子は「マカロン」

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薄野交差点近くのファミマとラーメン店「鶏まさ」が目印です 「鶏まさ」横に見える階段を上ります 正面にガラス張りのワインセラーと左に入口が見えます 奥に見えるのがカウンター席で、手前がテーブル席。「ブラン」と店の造りやインテリアが似ている グラスワイン ビールとソフトドリンクのメニュー ワインリストの中で最も高かったのは、ポンソの1996年クロ・ド・ラロッシュの10万円 オープニングコースメニュー この日のアラカルトメニューはこれだけ 「黒人参のムース オレンジの花の香り」 「カスベの冷静 山ウド、青トマト、完熟トマトのジュレ」 「ヴァニラの香りのトウモロコシのピュレ 牛乳のムース」 「タラバとホタテのパートブリック グリーンピースのピュレ」 「ハンガリー産合鴨のロースト ワサビ菜のピュレ、新ごぼう、真狩のゆり根」 デザートの「日高産フレッシュチーズと桃のコンポート ラベンダーの香り」 エスプレッソ

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ラーレ LALE

 かつて薄野エリアに、東京青山にあった有名トルコ料理店「ハレム」のオーナーが経営していた「トルコ・ビストロ タファ tafa」という店があった。グルメバイブルで2つ星を獲得するほどの名店であったが、その後惜しまれつつも閉店。その後、料理長であったキサル・ムスタファさんは「トルコキッチン ザ・ケバブ」の料理長を経て、今年の7月に自らの店をオープンした。
 確か、この店以前は十割蕎麦の店だったはず。店内は横長で、入口を入るとテーブル席が並び、左奥にはカウンター席もある。ビールは瓶ビールしかなく、「サッポロクラッシック(中瓶)」とトルコビール「エフェス」、「エフェス・マルト」がある。「エフェス」はサッパリとしたドライタイプのビールで、可もなく不可もなしといった感じ。なので、注文するならより深みのある「エフェス・マルト」の方をお勧めしたい。水を加えると白く濁ることでトルコの有名焼酎「ラク(ラキ)YENI RAKI」は、“ライオンのミルク”とも呼ばれる酒で、アニスの香りがする蒸留酒。どこかしら中国の「白酒」やギリシアの「ウーゾOuzo」にも似ているが、独特の香りも慣れてくると結構いける。トルコ産のワインなんてあったの?と驚くかもしれないが、この店には赤白が各2種類のドライタイプのワインがあった。味に関してはまあ値段相応で、可もなく不可もなしといった感じだ。
 料理は総じてどれも美味しく本格的なものではあるが、まだオープンして間もないため、料理の品数が少なく、「ドネルケバブ」専用のロースターもないため、現時点での評価は「タファ tafa」よりも低くなった。また、ある程度価格が低く設定されているせいか、「タファ tafa」のような美しい高級感のある料理ではない。この点に関して、徐々に改善していきたいとムスタファさんは語る。
 お勧めは、トロトロとした食感の茄子料理。冷たい前菜のお勧めはトルコ風のディップの「エズメ」。「タファ tafa」では7種類のエズメがあったが、この日の「エズメ」は4種類。特に、胡麻入りのパン「エキメキ」にのせて食べると美味しい。「タファ tafa」では、「ホウレン草ヨーグルト」と「ニンジンヨーグルト」、「空豆とディル」のエズメが良かったが、その中でこの日あったのは「ニンジンヨーグルト」のみだった。その他の冷たい前菜のお勧めは、まるでイタリアンサラダのような「パトルジャンサラダ」。茄子とトマトで作ったケーキのように美しい「キュベオール」はメニューになかったが、予約の時に事前に言っておけば作ってくれるらしい。温かい前菜では、茄子とチーズの温かいペーストにローストした肉やマグロなどをトッピングした「ベエンディ」が最高である。特に、「中トロの炙りのベエンディ」がいいが、こちら事前の予約が必要とのこと。通常メニューで選ぶならチキンよりも「ラムのベエンディ(ヒュンキャール)」の方だが、この日は「チキンのベエンディ」しかなかった。肉料理のメインは、チキンのあぶり焼き「ドネルケバブ(フライパンで焼いたもの)」か「スパイシーラムケバブ(メニュー未掲載)」などが良いだろう。
 デザートはトルコ風ライスプティング「ストラッチ」がお勧めだが、これもメニューにないので事前にリクエストが必要だ。(2017年8月追加)

中央区南6条西14丁目1-20 オギマンション1階  
電話番号:011-777-4139
定休日:日曜
営業時間:11時半〜14時、17時半〜22時
予算:エズメミックスプレート(大)1500円、(小)1000円、パトルジャン ベエンディ1200円
アクセス:札幌市電・西線6条電停から徒歩1分
最寄りのランドマーク:札幌市電・西線6条電停
お勧めポイント:札幌では珍しい本格的なトルコ料理が食べられる

札幌市電・西線6条電停の前にあります ココです! 入って左側にあるカウンター席とテーブル席 入口正面のテーブル席 オープンしたばかりなので、メニューが充実していない分、現在は安くなっています テイクアウトメニューです ドリンクメニュー1 ドリンクメニュー2 トルコ産赤ワイン(ドライタイプ) エズメミックスプレート(大)1500円ニンジンとヨーグルトはサッパリとして美味しい ひよこ豆もなかなかイケル 野菜のピリ辛(トマト味)はラタティユのような味 焼き茄子は想像通りの優しい味 胡麻入りのパン「エキメキ」 を注文したい エキメキにエズメをのせて一緒に食べると最高に美味しい! 温かい前菜の一押しはこの「ベエンディ」。この日はチキンだけだったが、ラムの方がお勧め。焼き茄子とチーズがトロトロ感が、何とも言えない美味しさ! 「シガラボレイ」はチーズ春巻き 断面どおりのシンプルな味 本日の魚料理はタラ料理 味はタイのグリーンカレーから辛さをとったような味 まるでイタリアンサラダのような「パトルジャンサラダ」トロトロの焼き茄子が入っています 「ラク(ラキ)YENI RAKI」は、“ライオンのミルク”とも呼ばれる酒で、アニスの香りがする蒸留酒 水を入れると白濁する 「ラフマジュン」は、カリカリに焼かれたマトンピザのようなもの チキンのあぶり焼き「ドネルケバブ(フライパンで焼いたもの)」バターライスには・・・ このような米型のパスタが入っています 串焼きミックス(3人前)は普通の味 のび〜るアイス(サクランボ味) スプーンを入れるとひっつきます のび〜るアイス(チョコ味) サービスの紅茶

串揚げ専門店 かつら

 ススキノのビルの中にある小さな串揚げ店。店内はコの字型のカウンター10席のみで、どちらかというと居酒屋のような雰囲気。1人で奮闘する店主は元フレンチのシェフで、皇室・高松宮家の料理人も務めた人物。なので、アラカルトメニューには、「鴨胸肉のロティ」や「仔羊のポワレ」、「牛肉の赤ワイン煮込み」なども見られる。また、「お通し」もフレンチの前菜のように盛りつけが美しい。
 串揚げは基本的にはお任せで、客がストップと告げるまで次々と揚げられる。食べたときのサプライズ感を大切にしたいという想いがあるため、食べ終えるまで先入観が入らぬよう素材が何なのかは教えてくれない。串揚げは中央が盛り上がった簾の上にのせられるが、右側にのせられた素材は塩で、左側にのせられた素材はソースやポン酢などお好みで食べるシステム。串揚げは一口サイズで、1本が90円と格安。食べる量を自分で調整できるので、2軒目の店としても使える。素材は肉と魚の他、野菜類が多いのも特徴。最後の締めには、生ハムをまとったマスカルポーネアイスの串揚げといった変わり種も。コースとは別のデザートもお通しと同様盛りつけが美しく女性受けもしそう。しかし、換気があまり良くないので、油臭くなっても良いような格好で出かけよう。(2013年4月追加)

中央区南4条西5丁目10-3 第4藤井ビル2階  
電話番号:011-242-8295
定休日:日曜
営業時間:17時〜翌0時半
予算:一串90円、お通し300円、デザート500円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、「すずらんビル」を過ぎ、サンクス側へ信号を渡る。更に進むと「F-45ビル」があるので、その隣のビル。すすきの駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:F-45ビル
お勧めポイント:元フレンチシェフが作る創作串揚げの店

閉店 中国料理 インズ yinzu

 薄野にあるGallusグループが展開する創作中華料理店。この店のコンセプトは中華料理とお酒である。とくに、ワインの品揃えは中華料理店とは思えないほど秀逸で、さすがはGallusグループと感心するラインナップ。なので、この店をフルネームで言うと「中華料理とワイン yinzu」というらしい。しかも、お酒はワインだけにとどまらず、山形の「十四代」や福島の「寫楽」、静岡の「磯自慢」、山口の「獺祭」、福井の「黒龍」などのプレミアム日本酒や厳選された焼酎なども置いているので、酒好きにはたまらない店だ。
ビルの中の通路を抜け、鹿の角のようなドアの取っ手を開けると両側にワインセラーがある。さらに通路を右に進むと、左側にオーセンティックバーのようなカウンター席があり、右側にテーブル席がある。南国リゾートのようなウッディなテーブル席は、全てがパーティッションされた半個室となっていていい。
 メニューを見てまず目に付いたのは、「道産ヒグマの拳白湯土鍋煮(指1~2本分)6000円」という乾物メニュー。北海道らしいと言おうか、熊の手は満漢全席でしか味わえない珍しい料理だ。コースは4000円と5500円、そしてフカヒレの入った8000円の3コースで、前日までの予約に限り、4500円の「四川麻辣鍋コース」と11000円の「すっぽんフルコース」がいただける。コースはコスパが良いものの、折角この店に来たなら、豊富なアラカルトメニューから注文してシェアして食べたい。まずは、生ビールと共に名物の「ミルクのフリット」をいただく。外カリ・中フワッのミルクフリットは、山椒塩あるいは蜂蜜で食べるのだが、どちらで食べても甲乙つけがたいくらい美味しい。更にこの店の素晴らしいところは、化学調味料に頼らないシンプルな味付けであることに加え、どの料理も香港や中国本土では決して見かけることのない、旬の素材を用いたオリジナル創作中華であることだ。(2016年5月追加)
http://gallus.jp/yinzu/maine/topics.cgi

中央区南7条西4丁目 札幌74Lビル1階  
電話番号:011-807-5000
定休日:日曜(日曜と月曜が連休の場合は日曜が営業となって月曜休みに)
営業時間:17時半〜翌1時(金曜・土曜は翌2時まで)
予算:おまかせコース4000円、5500円、8000円、ミルクのフリット(8個)800円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅5番出口を出て、札幌駅前通を右へ向かう。「カラオケ館」、「すすきの市場」、「かに本家」を過ぎ、「豊川稲荷」の角を右折すると左側のビル。すすきの駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:豊川稲荷
お勧めポイント:深夜まで営業しているワインと創作中華の店

このビルの1階です自動ドアを抜けると・・・L字型の通路が・・・さらに、鹿の角のようなドアの取っ手を引くと・・・左右にワインセラーが・・・(右側のワインセラーは陰になっていますので、通路を右折したら見えます)右側のワインセラー南国のリゾートのようなテーブル席は、全てパーティッションされていますオーセンティックバーのようなカウンター席もあるので、一人飯の方もOKです「おつまみ、前菜のメニュー」「点心、揚げ物のメニュー」「乾物、麺類、ご飯、デザートのメニュー」「炒め物、煮物のメニュー」「コースメニュー」「日本酒、梅酒、焼酎、白酒のメニュー」「グラスワイン、ビール、カクテル、老酒のメニュー」「突き出し」「ミルクのフリット」は山椒塩か蜂蜜につけていただく「自家製黒豆豆腐・烏骨鶏のピータンソース」は、通常のピータン豆腐とは明らかに異なるオリジナルテイスト「春竹の子と青梗菜の炒め煮」「春巻(海老と新ごぼう)」は普通でお勧めできない「ホタルイカとうるいの塩炒め」「本日の鮮魚の潮州風酸辣煮」「毛ガニと春菊の金沙粉炒め」は、殻付きなので非常に食べづらい「鶏セセリとウドの香り炒め」はシンプルで美味しい「麻辣豆腐」は「麻婆豆腐」とは若干異なった豆豉メインの辛い料理。「麻婆豆腐」のイメージで食べると違和感があり、あまりお勧めではない「カニ玉のせあんかけご飯」「杏仁豆腐」

原始焼き酒場 ルンゴカーニバル 本店
(旧・オーパスワン)

https://eye.med.hokudai.ac.jp/gourmet_bible/%e5%8e%9f%e5%a7%8b%e7%84%bc%e3%81%8d%e9%85%92%e5%a0%b4-%e3%83%ab%e3%83%b3%e3%82%b4%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%8b%e3%83%90%e3%83%ab-%e6%9c%ac%e5%ba%97-%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80/

 原始焼き酒場で有名な居酒屋グループ店。この「ルンゴカーニバル 本店」の他、「ルンゴカーニバル 極」、薄野のF-45ビルの「ルンゴカーニバル」やセントラルS4ビルの「アウトドアキッチン ルンゴカーニバル」、東京の「知床漁場」など多店舗展開をしている。この本店も以前は「オーパスワン」という店名であったが、札幌の店舗は全て「ルンゴカーニバル」というブランド名で統一したようだ。
電車通沿いの店内に入ると、右側にオープンキッチンのカウンター席、左側と奥には掘りごたつの小上がりのテーブル席がある。人気店故の2時間までというレギュレーションこそあるが、とにかく安くてボリュームのある北海道の魚介や野菜が食べられていい。特に、店名にもなっている魚の“原始焼き”がお勧めである。これは炭火を使って直接魚を焼くのではなく、炭火から離れたところで遠赤外線を使ってじっくりと炙るように焼く方法。新潟や東北などで言う「浜焼き」のことである。時間はかかるものの、この方法で魚を焼くのが、外の皮がカリッと、中がジューシーに焼き上がるベストな方法であろう。もう一つのお勧めは、厚岸町の大澤水産から毎日直送される「厚岸カキ」。生で食べてももちろん美味しいが、ここは北海道らしく豪快に「カキのダッチオーブン蒸し」で頂きたい。野菜は北海道真狩村の農業生産法人「金山農園」のもの。ちなみに、金山農園と株式会社・ルンゴカーニバルのコラボ店「野菜居酒屋 ルンゴカーニバル」が、JR札幌駅北口にある。
この店は食べ物だけでなく、格安居酒屋グループ店とは思えないような「田酒」や「獺祭」、「上喜元」、「大信州」などの真っ当な日本酒もおいてあり、この点も評価できる。(2015年3月追加)

中央区南1条西7丁目 サントービル1階  
電話番号:050-5797-2342
定休日:無休
営業時間:17時〜23時半
予算:チャージ350円、カキのダッチオーブン蒸し990円
アクセス:地下鉄大通駅10番出口を出て、「4丁目プラザ」の信号を西へ右折。路面電車の通り沿いに進み、「藤井スポーツ」、「東急ハンズ」、「遠軽信用金庫」を過ぎた右角のビル。地下鉄大通駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:東急ハンズ、遠軽信用金庫
お勧めポイント:北海道の新鮮魚介と野菜をリーズナブルな価格で楽しめる

この様に炭火から離したところで炙るのが原始焼き

でかい!!羅臼産シマホッケの原始焼き

メロカマ焼き(原始焼き)はジューシー

カキのダッチオーブン蒸し

三陸産 活ムール貝の酒蒸し

厚切り!ベーコン焼き

金山農園の「3色フライドポテト」

襟裳産 活ダコの唐揚げ

丸々と太ったイワシの塩焼き(原始焼き)

20mm!厚切り牛タン焼き

刺身の盛り合わせはイマイチ

塩焼きそば

魚菜

https://eye.med.hokudai.ac.jp/gourmet_bible/%e9%ad%9a%e8%8f%9c/

 お酒のセレクトが良く、食べ物が美味しいと評判の店。店内は演歌が似合いそうな雰囲気であるにも関わらず、BGMには何故かジャズピアノが流れている。また、店内にはカウンターが7席、左奥の小上がりには4人用のテーブル席が3つある。小上がりは掘りごたつ式になっているが、テーブルを支えるスチール製の支柱が足下にあるため、ここに足をのせると足が冷えるので、冷え性の女性客はカウンター席をお勧めする。日本酒の品揃えは少ないが、聞き慣れない小さな蔵の酒を置いていたり、燗酒用と冷酒用に適した酒を揃えるなど、店主の日本酒に対するこだわりが見て取れる。ちなみに、この日良かった日本酒は、山形県の「十四代 本丸」や石川県の「遊穂 純米 ゆうほうしろ」、滋賀県の「七本槍 特別純米 王栄 しぼりたて原酒」など。さらに、焼酎も少ないが「村尾」や「中々」などの有名銘柄を揃えている。食べ物はどれも酒のあてに良い物ばかりで、自家製の「かきの山椒煮」や「たら子の大吟醸粕漬け」は美味しい。ちなみに、料理は店主1人で作っているので、かなりゆっくりと出てくる。(2013年3月追加)

中央区南3条西5丁目 三条美松ビル4階  
電話番号:011-210-8588
定休日:日曜
営業時間:平日17時〜23時、土曜17時〜22時半
予算:八角の刺身730円、おまかせ料理(5品)2200円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、サンクスのある交差点を右折。観覧車のある「ノルベサ」の交差点を左折するとすぐ右側のビル。すすきの駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ノルベサ
お勧めポイント:美味しいお酒とこだわりの肴が楽しめる居酒屋

セッシオーネ SESSIONE

https://eye.med.hokudai.ac.jp/gourmet_bible/%e3%82%bb%e3%83%83%e3%82%b7%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%8d-sessione/

 二条市場の裏通りにひっそりとある隠れ家的イタリアン。かつてこの場所は、「ボーズ(閉店)」や「アグーリ(倶知安に移転)」といった人気イタリアンがあった場所だ。店内に入ると、特徴のあるオープンキッチンのL字型のカウンター席があり、3店目となった現在のインテリアも「ボーズ」の頃から全く変わっていない。
黒板に書かれたメニューを見ると、羊のペコリーノチーズを使ったメニューとニセコ「奥土農場」のパンのメニューが目を引く。シェフによると、この店では5種類のペコリーノチーズを、メニューによって使い分けているという。また、自家農場で育てたライ麦を使用した「奥土農場」のパンは、シェフがニセコにいた頃に気に入り、現在も宅配で取り寄せているという。
料理はどれも火の通り方、塩味ともにビシッと決まっており、スパイスと素材の組み合わせも絶妙だ。特に、「鴨内臓炒め煮」や「白糠羊トリッパトマト煮込みペコリーノチーズ」などの内臓料理が秀逸である。かつて、 「サボ SABOT(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 の小池シェフや 「マガーリ(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 の宮下シェフの料理を初めて食べた頃と同じイメージで、将来の3つ星店候補となりうるシェフの才能を感じる。これらの美味しい料理に対し、忙しくて手が足りないせいなのかもしれないが、デザートだけはイマイチセンスを感じられなかった。
現在のところ、サービスの担当がおらず、シェフ一人で全てを行っているため、料理が出てくるのに多少時間がかかることは了承して行っていただきたい。(2017年4月追加)
https://www.facebook.com/sessione.italiana/

中央区南3条東1丁目5-1-2  
電話番号:011-200-9450
定休日:不定休(日曜もしくは月曜のこと多い)
営業時間:17時〜24時
予算:鴨内臓炒め850円、白糠羊トリッパトマト煮込みペコリーノチーズ1400円
アクセス:地下鉄すすきの駅、東豊すすきの駅、大通駅から狸小路1丁目へ向かう。創成川通の信号を渡って二条市場へ向かい、その間の小路を抜けると左角にある。各駅から徒歩で10分以内
最寄りのランドマーク:狸小路1丁目、二条市場
お勧めポイント:素材にこだわった白眉のイタリアン

創成川通の1本東側の通りにあります ココです L字型のカウンター席は昔と変わらず 黒板に書かれた本日のメニュー 赤ワインのリスト。ワインボトルリストにはヴィンテージが書かれていないが、値付けはリーズナブル まずはビールを注文したが、どちらもイマイチ。特に左側のビールはビネガー?と思うほど酸味が強い。やっぱり、日本のハートランドビールにすべきだったと後悔・・・ 突き出しのグラタンのようなプディング。美味しい店は突き出しから美味しい 「バッカラマンティカート」は塩漬けタラのペーストで、トウモロコシのパンのようなものと一緒に食べる 「鴨内臓炒め煮」 ハツ、ズリ、レバーなどのとソースの旨味が渾然一体となって押し寄せてくる 「白糠羊トリッパトマト煮込みペコリーノチーズ」 羊のモツの臭みがペコリーノチーズによって旨味に昇華している ニセコ奥土農場ライ麦パンのクロスティーニ(左がドライ空豆のラグー、右が鶏レバーペースト) 「鶏テリーナ・フィノッキオのサラダ」 手羽などの入った鶏のテリーヌを香ばしく焼いていて、焼き鳥風 「アサリ貝、トマト、バジルのフレゴーラ」 クスクスではありません。つぶつぶの独特の食感のパスタで美味しい 「菜の花、ペコリーノチーズのリングイネ」 サッパリモチモチの美味しさ 「イベリコ豚のホホ肉のストッファート」は普通に美味しい デザートの「グラッパ入りカスタードクリーム ドライアプリコットのせ」は濃厚すぎる上に、フルーツもドライフルーツなので最後まで食べられず。カスタードをもっと滑らかにするか、サッパリ系ジェラートと組み合わせれば美味しいのだが・・・

閉店 オプトゥニールケイ Obtenirl K

オプトゥニールケイ Obtenirl K

 今年2月にオープンした狸小路のフレンチレストラン。実は、この店のオーナーシェフである藤谷さんは、元「札幌・コートドール」の料理長だった方。彼の料理長時代の料理を食べたことがあるが、以前のコートドールのイメージと全く変わらない料理だったように思う。しかし、この店をオープンしてからの彼の料理は、素材の味を生かしたモダンフレンチへと変貌を遂げた。
エレベーターを降りると、ビルのワンフロア全てがレストランとなっている。客席はオープンキッチンの調理場を囲むようにコの字型に配置されており、入口側のキッチン沿いにはカウンター席もある。現在は接客経験の乏しいサービスの方が1名と、調理場には見習い料理人しかいないため、料理を供するスピードやサービスに関してはあまり期待しないで欲しい。
ランチメニューを見ると、4000円と7000円のコースの他、「白老牛のハンバーグ」や「白老阿部牛ビーフカレー」、「小林農園平飼い卵のオムライス」などのアラカルトメニューがある。ディナーメニューは5000円、8000円、13000円の3コースがあるが、13000円の「シェフのスペシャルコース」だけは予約が必要。さらに、ディナータイムだけは前菜からデザートまでの全ての料理がアラカルトメニューで注文が可能だ。ワインリストを見ると、ほぼ新しいヴィンテージのものしかないが、2013年〜2014年の「ケンゾーエステイト」だけは充実していて、全てにハーフサイズがあった。この日のグラスワインはシャンパンが1種類の他、白が6種類、赤が5種類あり、グラスの日本酒も数種類あった。
この日注文したのは8000円の「計8品 季節のおまかせコース」。料理は少量多皿の現代的なフレンチで、ビジュアルが美しいだけではなく、素材の個性が感じられる素晴らしい料理だった。素材はシェフの出身地である江差周辺の道南食材が多く、デザートのブランマンジェがやや硬めだった以外はどれも美味しかった。(2017年8月追加)
http://www.obternirk.com

中央区南3条西5丁目36-1 F.Dress五番街ビル5階  
電話番号:011-222-7030
定休日:月曜
営業時間:12時~13時、18時~22時(日曜は21時まで)
予算:【ランチコース】4000円、7000円、【ディナーコース】5000円、8000円、13000円(要予約)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、サンクスのある交差点を右折。観覧車のある「ノルベサ」の交差点を過ぎ、狸小路を左折するとすぐ左側のビル。すすきの駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ノルベサ、狸小路5丁目
お勧めポイント:美しさと美味しさを兼ね備えたモダンフレンチ

狸小路5丁目入口にあります 5階です エレベーターで上がります エレベーターを出ると店内が・・・・。手前にオープンキッチンのカウンター席が、奥にテーブル席が見えます テーブル席から見たオープンキッチンのカウンター席。シェフとサービスの女性が見えます 奥のテーブル席 本日のグラスワイン(シャンパン1種、白ワイン6種) 本日のグラスワイン(赤ワイン5種) 本日のグラスワイン(日本酒5種) ソフトドリンク アミューズの「シューとクロワッサン」はアンチョビ風味 バターは深みがなく、オリーブオイルはフルーティーさに欠け、イマイチ最初の1品目は・・・ コートドールのスペシャリティでもある「赤ピーマンのムース」。これはトロトロで秀逸! パンはミニバゲットとフォカッチャ 2品目は「毛蟹と塩水ウニ、アボガド、キャビア、をジュレで」 3品目は道南・天ノ川の「天然鮎のフリット」 4品目は「道南・ゴールドラッシュの冷たいスープ」。 5品目は「ゴールドラッシュのヤングコーンのグリル・サマートリュフのせ」 6品目は「北海道産・真鯛のグリル」 口直しの「ライムのソルベ」 7品目は「帯広産・短角牛のロースト」は、焼き方もさることながら、ソーズが絶品!! デザートは3種から選ぶ 口直しの「ヨーグルトアイスのパッションフルーツソース」は、食感、甘さ、ソースとの相性ともに最高 「モカショコラのガトー」はカカオの香りが感じられ、お勧め! ココナッツ風味のブランマンジェはやや硬めでイマイチ エスプレッソ 良い店は小菓子も美味しい

鮨 しののめ

https://eye.med.hokudai.ac.jp/gourmet_bible/%e9%ae%a8-%e3%81%97%e3%81%ae%e3%81%ae%e3%82%81/

 昨年、円山にオープンしたカウンター8席だけの寿司店。店主の中原さんは若く、修行経験も浅いようだが、寿司に対してかなり真面目に取り組んでいるように見受けられる。それは熟成した寿司ネタだけにとどまらず、全席禁煙や過度の香水の使用はご遠慮願いますというレギュレーションからも感じ取れる。
ビルのドアを開け、正面のオープンな階段を上がると、すぐ右側に暖簾の掛かった入口が見える。店内に入ると、真新しく清潔感のあるL字型のカウンター席が。メニューはお任せコースのみで、おつまみ6品と握り9貫、TMG(特製玉子ご飯)、玉子焼き、味噌汁、甘味という構成内容。
玉子焼きや干瓢巻だけは修行経験の浅さが出ていてイマイチだったが、つまみはまあまあであり、酢飯は美味しく握りも悪くなかった。今回は1つ星としたが、今後に期待して2つ星にしても良いくらいのレベルである。しかしながら、丁寧な仕事に加えて、調理からサービスに至るまで店主が一人で行っているためにテンポが良くない。この様なテンポの悪さは、銀座に移転する前の「さわ田」でしか経験したことがない。中野坂上の小さな店で一人でやっていた頃の「さわ田」の店主は、当時はトラック運転手から転職したばかりの経験の浅い寿司職人だった。しかしその後、独学でミシュラン2つ星を獲得する寿司職人まで成長したことを考えると、今後の中原さんにも是非期待したいところだ。(2017年2月追加)

中央区南1条西22丁目2-15 シーズンビル2階  
電話番号:011-215-4144(要予約)
定休日:不定休
営業時間:17時〜22時
予算:おまかせコース12000円(税別)
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口を出て大通を東へ進む。「札幌フードセンター」を過ぎ、「古艪帆来コロポックル」信号を右折すると、すぐ左側にあるビル。円山公園駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌フードセンター、古艪帆来
お勧めポイント:若き職人の熱意が感じられるこだわりの寿司店

このビルですドアを開けて正面に見える階段を上がった右側ココです!8席のみのL字型のカウンター席。ガラスケースの冷蔵庫はない飲み物のメニュー1飲み物のメニュー2:メニューには北海道産の日本酒のみしかないが、道外の日本酒もある。特に良かったのは、和歌山県の「南方」だ飲み物のメニュー3:シャンパンもある飲み物のメニュー4:赤白ワインもあるおつまみ1品目は「ホタテ」おつまみ2品目は「蒸しアワビ」蒸しアワビは肝醤油につけていただくおつまみ3品目は「ブリの幽庵焼き」おつまみ4品目は「なめろう」おつまみ5品目は「アンキモの奈良漬けのせ」おつまみ6品目は「毛蟹の茶碗蒸し」で、このスタイルはまるで大阪スタイル?ここからいよいよ握りとなるが、この店のガリは美味しい熟成した「紋甲烏賊」こちらも熟成した2枚づけの「ブリ」「ボタンエビ」は甘いこれがTMG(特製玉子ご飯)。今回のネタはマグロの漬け「本マグロの中トロ」何故か白板昆布がのった「コハダ」。締め方は強めで江戸前風さっと炙られた「ノドグロ」は、とろける様に美味しかった「イクラの醤油漬け」は、生卵の黄身のような風味が感じられずイマイチ近海産が禁漁である現在、最高の美味しさだった北方四島産の無添加バフンウニ粉みたいなものは昆布塩で、これだけ手渡しでいただく玉子焼きは海老や魚の風味が感じられずパサついていた。シットリと香り高い玉子焼きを目指して欲しい簾の巻き方は合格点だが、干瓢(カンピョウ)の味に深みがない海苔の味噌汁ワインゼリーはサッパリとしていて美味しかった

ハラッピ harappi

 二条市場横の飲食店ビルの中にあるバー。このバーは200種類以上のテキーラが自慢のバーであるが、昼間は本格的なカレーを出す。店主の原井さんは、カレー好きが高じてカレーを出すようになったというカレーマニアである。
店内に入ると、左側にカウンター席が4席、そして右側に小さな丸テーブルのテーブル席が3席だけの小さな店だ。黒板メニューを見ると、レギュラーメニューの「スパイスカレー」と「パキスタンカレー」の他に、イレギュラーで登場するカレーの3種類だけ。
僕が一押しの「スパイスチキンカレー」は、今大阪で人気の南インド風あるいはスリランカ風のサラサラ系カレーである。見た目も味も、どこかしら、 「ボタニカリー(→ 大阪グルメバイブル・カレーの頁を参照)」 と似たイメージだ。ホールスパイスの絶妙なバランスに加え、トマト由来と思われる酸味が絶妙なアクセントになっている。トータルな評価としては2つ星であるが、この「スパイスカレー」に限っては3つ星評価で良いのではないかと思う。また、「パキスタンカレー」は、 「カラバトカリー(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」 と非常によく似たカレーである。「カラバトカリー」に比べると、生姜の味が抑えられていてスパイス感も含めて非常にマイルドな感じだ。一方、この日のイレギュラーカレーは、ほうれん草と自家製カッテージチーズを使った北インド風カレー「サグパニール」で、悪くはなかったがインパクトに欠けるカレーだった。(2017年8月追加)

中央区南2条東1丁目1-8 M'S EAST2 2階  
電話番号:011-218-7567
定休日:水曜
営業時間:11時半~14時、18時半~24時
予算:スパイスチキンカレー950円
アクセス:地下鉄大通駅35番出口を出て、「ダイコクドラッグ」、「BOOK OFF」を過ぎた交差点を左折。「萬田記念病院」を過ぎて創成川通を渡り、「二条市場」を過ぎるとすぐ左側の建物。大通駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:萬田記念病院、二条市場
お勧めポイント:ホールスパイスが香るサラサラのカレー

二条市場横の飲食店ビルの2階ですこのビルです階段を上がりますあの黄色いドアのところココです!カウンター席が4席とテーブル席3席だけの小さなバーどう見てもカレー店でなくバーです黒板に書かれてあるこの日のメニュー「パキスタンカレー」は、見た目も味も「カラバトカリー」のパキスタンカリーとそっくり砕いた豆のせんべい「パパド」がかかっていますライスは長粒米(インディカ米)ではありません「スパイスチキンカレー」は、ぱっと見スリランカ風チキンレッグはとても柔らかで、豆のせんべいの「パパド」やスパイスで味付けされた生野菜が添えられているやはり、ライスは長粒米(インディカ米)ではありませんこの日のイレギュラーカレーは、ほうれん草と自家製カッテージチーズを使った北インド風カレー「サグパニール」で、悪くはなかったがインパクトに欠けるカレーだった

東区

アトリエD

 デザイン住宅や店舗設計などを手がける「ATELIER-D」が運営する東区の人気カフェ。10台まで可能な駐車スペースに車を止めて店内に入ると、そこは大きなガラス窓からウッドデッキガーデンの見えるリゾートのような空間。このためか、ランチタイムには多くの女性客で賑わう。ディナータイムには訪れたことはないが、間接照明を使ったシックなインテリアは、むしろ夜の方がより一層映えるのかも。
 ランチメニューを見ると、季節のパスタランチが2種類とワンプレートランチが3種類、さらに日替わりランチもある。この他に、デザートメニューとドリンクメニューがあり、その種類も豊富。17時からのディナーメニューは、前菜やパスタ、ご飯、メインなど、カフェとは思えないくらい種類が豊富である。
 中でも僕のお勧めは「オムライスデミグラスソース」と「豆乳バナナシェイク」、「ブレンド(ホット)」など。「オムライスデミグラスソース」は、とにかく玉子がフワフワでいい。デミグラスソースもしっかりとしたコクがありながらバランスが良く、ライスはケチャップライスではなくピラフのようなバターライス。「豆乳バナナシェイク」は、豆乳とは思えないくらいまろやかでミルキー。バナナの濃厚で豊かなコクが感じられ、まさにお手本の様なシェイク。「ブレンド(ホット)」は芳醇な香りで、酸味と苦味のバランスが実に良いブレンドだ。スイーツは全体的にイマイチだが、食事やドリンク類はカフェとしては一定の高いレベルにあり、素敵な空間も含めてお勧めできるカフェである。(2021年11月〜2023年11月取材/2024年1月追加)

東区北19条東20丁目1−13 
電話番号:011-299-8187
定休日:無休
営業時間:【水曜、木曜】11時半〜14時半(ドリンクやデザートは16時半まで)、【金曜〜火曜】11時半〜14時半、17時〜20時(ドリンクやデザートは11時半〜20時まで)
予算:オムライスデミグラスソース1155円(単品は1078円)、豆乳バナナシェイク748円
アクセス:地下鉄東豊線・環状通東駅3番出口を出て環状通を右へ。「GEO」側へ信号を渡り、「吉野家」、「AOKI」を過ぎ、北15東18の信号を左折する。「タイヤ館」、「セイコーマート」が過ぎたら右側に見える。環状通東駅より徒歩15分
最寄りのランドマーク:地下鉄東豊線・環状通東駅、苗穂・丘珠通り
お勧めポイント:食事も美味しいデザイナーズカフェ

環状通を曲がって北へ進み、苗穂・丘珠通り沿いにあるココです 10台まで可能な駐車スペースに車を止めて・・・ 店内に入ると・・・ そこはリゾートのような空間 大きなガラス窓からウッドデッキガーデンが見える カウンター席もありますランチメニューを見ると、季節のパスタランチが2種類とワンプレートランチが3種類、さらに日替わりランチもある デザートメニュー 季節もパフェもある ドリンクメニュー1(ノンアルコール) ドリンクメニュー2(ノンアルコール) ドリンクメニュー(アルコール) 人気のオムライスは、ドリンク・スイーツタイムにも食べられるようになった(こちらは単品メニューであるが、ランチタイムにはセットメニューもあり) ディナーメニュー ディナーメニュー(前菜)ディナーメニュー(パスタとご飯)ディナーメニュー(メイン) 「オムライスデミグラスソース」。とにかく玉子がフワフワでいい。デミグラスソースもしっかりとしたコクがありながらバランスが良く、ライスはケチャップライスではなくピラフのようなバターライス ランチの「デミグラスハンバーグ」 肉は粗挽きで、つなぎを使っていないので食感が肉肉しい。デミグラスは普通に美味しいが、粉チーズと合わせるとさらに美味しい バターライスはぱらりとして、やや硬めの仕上がり ランチの「和風ハンバーグ」。上に大根おろしがのっており、つなぎが入っていないので肉の食感が感じられる。挽肉自体にナツメグと塩味があるので、そのまま食べても美味しいが、出汁の効いたタレに付けて食べるとさらに美味しい ランチの「十勝ハーブ牛のボロネーゼ」。太めの生パスタにボロネーゼソースがよく絡む。ボロネーゼ自体は味薄めだが、牛肉がゴロゴロと入っていて牛肉の風味を強く感じる。もう少し深みがあった方が好きだが、バランスはいい 付け合わせのサラダとフォカッチャ 「豆乳バナナシェイク」は、豆乳とは思えないくらいまろやかでミルキー。バナナの濃厚で豊かなコクが感じられ、まさにお手本の様なシェイク 「カフェラテ」。豆の香りは薄めだが、悪くはない 「カプチーノ」は普通 「米粉豆乳シフォンケーキ」。生地はきめ細やかで良いが、ドライな感じでシットリ感無し。なので、単独で食べると唾を持っていかれてしまい微妙だが、添えられたホイップクリームと一緒にいただくと甘さも含めてちょうどいい。塩味のミルクアイスと一緒に食べても悪くない 「チーズケーキ」は、硬めのベイクドチーズタイプでイマイチ。添えられたホイップクリームは軽くて滑らかで秀逸 「クリームブリュレ」も普通で、特にコメント無し

ローリエ

 1994年にオープンした元町駅近くの小さな洋食店。店舗はビルの1階にあるが、入口が裏通りに面しているため、通りがかりにふらっと入るような店ではない。扉を開けて店内に入ると、中は狭く、奥の調理場に面したカウンター席が3席と手前のテーブル席が3つ(12席)のみ。また、店内には小さな洋食店にはミスマッチとも思える自動券売機が置かれている。聞くところによると、料理長の北山さんは東京の帝国ホテルで修行したらしく、それを示すように、壁には伝説の村上信夫シェフの色紙が飾られていた。
 先ずは、自動券売機で食券を購入。メニューはグランドメニューの他に、日替わりのA、Bランチセットなどがある。僕の一押しは「オムライス」で、ケチャップとデミグラスのどちらかを選べる。中のチキンライスはベチャっと水分多めで、トマトの酸味も強めなので、この点は好みが分かれるところ。しかし、ライスを包んでいる玉子はフワッとしていてシェフのスキルが感じられ、しっかりとコクのあるデミグラスソースも美味しい。その他のお勧めは、「ハンバーグ」と「サーロインのビーフカツレツ」の2つ。「ハンバーグ」は、デミグラスソースかおろしポン酢ソースを選べ、挽肉は牛と豚の合挽きのような香りがする。焼き方はジューシーで良いがボリューム少なめなので、240円を追加してメガサイズにすることをお勧めしたい。いずれにしても、ハンバーグのデミグラスソースが素晴らしく、コクや苦味なども含めて、全てのバランスが最高である。「サーロインのビーフカツレツ」は、ハンバーグと同様にデミグラスソースかおろしポン酢を選べる。もちろん、美味しいデミグラスソースの方をチョイスすべき。肉の脂身はカットされているため、ほぼ赤身に近い適度な歯応えがある。パン粉は細かく薄めで、肉は細長くカットされていた。
 全てのセットメニューには「コーンポタージュスープ」と「サラダ」が付くが、「コーンポタージュスープ」は濃厚で甘みがあり、刺身のツマのような大根とレタスが入った「サラダ」は、シャキシャキとした食感と和風テイストのドレッシングが良い。
 それにしても、このようなしっかりとした技術に裏打ちされた良質な洋食を提供してくれる店は意外に少なく、札幌にとって貴重な財産である。(2021年〜2022年取材/2023年5月追加)
https://www.laurier.store

東区北24条東16丁目1-21 FC元町ビル1階 
電話番号:011-782-1839
定休日:月曜、第2・第4火曜
営業時間:【ランチ】11時半〜14時、【ディナー】17時〜20時半
予算:オムライス(ケチャップorデミグラス)1100円、ハンバーグ(おろしポン酢orデミグラス)1300円(デミフォンデュチーズは1400円)、ビーフカツレツ(おろしポン酢orデミグラス)2150円
アクセス:地下鉄東豊線・元町駅3番出口を出て右へ。最初の交差点(常口アトムあり)を右折し、更に次の交差点をすぐに左折すると左側にある。元町駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:地下鉄東豊線・元町駅
お勧めポイント:技術に裏打ちされた良質な洋食を提供する素晴らしい洋食店

元町駅の交差点。常口アトムが入っているビルの隣のビルです 角を曲がると左に見えるオレンジ色の・・・ ココです! 駐車スペースは1台しかないので、近くのタイムズ24に駐めると1時間分がサービスとなります 支払いには現金しか使えませんので、ご注意を 扉を開けて店内に入ると、中は狭く、奥の調理場に面したカウンター席が3席と・・・手前にテーブル席が3つ(12席)のみ グランドメニューはかなり品数が絞られている この日の日替わり。A、Bランチセット 店内には小さな洋食店にはミスマッチとも思える自動券売機が置かれている 僕の一押しは「オムライス」で、ケチャップとデミグラスのどちらかを選べる中のチキンライスはベチャっと水分多めで、トマトの酸味も強めなので、この点は好みが分かれるところ。しかし、ライスを包んでいる玉子はフワッとしていてシェフのスキルが感じられ、しっかりとコクのあるデミグラスソースも美味しい その他のお勧めの「ハンバーグ」。「ハンバーグ」は、デミグラスソースかおろしポン酢ソースを選べ、挽肉は牛と豚の合挽きのような香りがする フライングでナイフを入れてしまった。焼き方はジューシーで良いがボリューム少なめなので、240円を追加してメガサイズにすることをお勧めしたい。いずれにしても、ハンバーグのデミグラスソースが素晴らしく、コクや苦味なども含めて、全てのバランスが最高である 「サーロインのビーフカツレツ」は、ハンバーグと同様にデミグラスソースかおろしポン酢を選べる。もちろん、美味しいデミグラスソースの方をチョイスすべき .肉の脂身はカットされているため、ほぼ赤身に近い適度な歯応えがある。パン粉は細かく薄めで、肉は細長くカットされていた
根室のご当地B級グルメ「エスカロップ」 シェフがアレンジした筍入りバターライスに豚カツレツ、さらに自慢のデミグラスソースをかけている 単品で注文した「有頭エビフライ」。タルタルソースはヨーグルトの様にサッパリしている。エビフライ自体はごく普通 牛スジを8時間煮込んで作るという「ビーフシチュー」シチューの味はほんのり甘くて僕好みではない。しかも肉は脱水気味で、パサついている

斗香庵 HIGASHI

屋号に小さく「中華そばとどんぶり」と書いてあるラーメン店。実はこの店、「らーめん ほっぺ家(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」が展開するセカンドブランドなのである。豚骨スープの「らーめん ほっぺ家」とは異なり、魚介系醤油スープの麺とサイドメニューをドンブリに特化した店である。昨年、新たに新琴似の2号店「斗香庵SHINKOTONI」も加わった。
 改めて店の前に立ってみると、記憶が確かなら、ここは以前もラーメン店だった建物のように思う。ドアを開けると、店内はL字のカウンター席のみと非常に狭い。まずは入口前にある自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、オール390円のドンブリと590円(取材当時は580円)の「中華そば」、さらに11時半までの限定メニュー「鶏中華そば」がある。ドンブリは全て390円なので、中華そばと両方注文しても980円と格安である。ドンブリは、「タレカツ丼(醤油味)」、「味噌カツ丼(八丁味噌仕立て)」、「カツ丼」、「カツカレー丼」、「鶏から揚げ丼」、「鶏から揚げカレー丼」、「斗香庵のチャーシュー丼」、「天丼(数量限定)」、「サーモン丼(数量限定)」の計9種類と、その充実度は半端ない。
 「中華そば」のスープは、煮干し特有の苦味やエグ味がなく、非常に洗練されている。これは、店主の丁寧な仕事ぶりに加えて、小振りな小羽煮干しを使用していることによるものだろう。津軽ラーメンのスープでも、ここまで洗練された煮干しスープはなかなかない。加えて、特注している道産小麦100%の中細ストレート麺も、魚介系スープとの相性が抜群。但し、具材のシナチクが細めであるにもかかわらずやや硬く、厚く切られたチャーシューがたまに塩辛いことがある点がマイナス。もう一つの麺の「鶏中華そば」は、一口目は魚介系の風味を感じ、二口目は鶏と野菜の旨味を味わえる。鶏ガラベースのスープは魚介の旨味たっぷりで、こちらもトップレベルのスープだ。トッピングのお勧めは、「とり天」と「もち豚ワンタン」。ラーメン店での「とり天」とは珍しいが、スープに浸るとさらに美味しくなる。「もち豚ワンタン」は、皮がトゥルンと柔らかく肉餡も美味しい。
 ドンブリのお勧めは、「タレカツ丼」と10食限定の「天丼」。「タレカツ丼」は、新潟カツ丼と群馬カツ丼のいいとこ取りのような感じ。鶏ささみカツ3枚と千切りキャベツが入っていて、出汁の効いたサッパリとしたタレともよく合う。「天丼」のツユはやや甘めだが、海老2匹、椎茸、ピーマン、茄子などといった具材が充実していて、火の通りも抜群に良い。
開店後しばらくの間は店主が腕を振るい、年上の2番手が揚げ物を担当していたが、現在は2番手の方が店主として店を任されているようだ。(2021年8月取材)

東区北10条東4丁目2-51  
電話番号:011-704-4080
定休日:水曜
営業時間:9時50分〜14時半
予算:中華そば590円、タレカツ丼(醤油味)390円
アクセス:地下鉄東豊線・北13条東駅2番出口を出て右へ向かう。「天使病院」、「コメダ珈琲」を過ぎた信号を右折する。「GEO」と「ツルハ」の交差点を右折したら右側にある(「大阪王将」、「スポーツデポ光星店」の北向い)。北13条東駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:スポーツデポ光星店、DCMホーマック光星店
お勧めポイント:美味しい魚介系中華そばとドンブリが一緒に味わえる店

ココです!屋号に小さく「中華そばとどんぶり」と書いてあります。改めて店の前に立ってみると、記憶が確かなら、ここは以前もラーメン店だった建物のように思う 朝の9時50分からの営業 メニューを見ると、オール390円のドンブリと590円(取材の当時は580円)の「中華そば」、さらに11時半までの限定メニュー「鶏中華そば」がある。ドンブリは全て390円なので、中華そばと両方注文しても980円と格安である。ドンブリは、「タレカツ丼(醤油味)」、「味噌カツ丼(八丁味噌仕立て)」、「カツ丼」、「カツカレー丼」、「鶏から揚げ丼」、「鶏から揚げカレー丼」、「斗香庵のチャーシュー丼」、「天丼(数量限定)」、「サーモン丼(数量限定)」の計9種類と、その充実度は半端ない まずは入口前にある自動券売機で食券を購 店内はL字のカウンター席のみと非常に狭い 「中華そば」 スープは、煮干し特有の苦味やエグ味がなく、非常に洗練されている。これは、店主の丁寧な仕事ぶりに加えて、小振りな小羽煮干しを使用していることによるものだろう。津軽ラーメンのスープでも、ここまで洗練された煮干しスープはなかなかない 加えて、特注している全粒粉入りの道産小麦100%の中細ストレート麺も、魚介系スープとの相性が抜群 具材のシナチクが細めであるにもかかわらずやや硬く、厚く切られたチャーシューがたまに塩辛いことがある点がマイナス もう一つの麺の「鶏中華そば(もち豚ワンタンをトッピング)」 一口目は魚介系の風味を感じ、二口目は鶏と野菜の旨味を味わえる。鶏ガラベースのスープは魚介の旨味たっぷりで、こちらもトップレベルのスープ 「中華そば」にもち豚ワンタンと背脂をトッピング 背脂を入れたら動物系の味が濃くなると思いきや、それほどでもない 「もち豚ワンタン」は、皮がトゥルンと柔らかく肉餡も美味しい ドンブリの一押しは「タレカツ丼」 ふたを開けると、鶏ささみカツ3枚と千切りキャベツが入っていて、出汁の効いたサッパリとしたタレともよく合う

ら〜麺 どらせな

 北海道泌尿器科記念病院のすぐ向かいにある2020年にオープンしたラーメン店。入って正面にオープンキッチンのカウンター席があり、それを挟むように両側にテーブル席がある。店内は明るく清潔感があり、今時のラーメン店といったところ。
 先ずは自動券売機で食券を購入。ラーメンメニューは、醤油、塩、味噌、辛味噌の4種の他に、「鴨と香味にんにくの和えそば」がある。麺は中細ストレート麺だが、手揉み縮れ麺もリクエストが可能だ。具材はトッピングの「味付き玉子」の他、それぞれの味の「わんたんら〜めん」、「チャーシューら〜めん」、「わんたんチャーシューら〜めん」に具材をボリュームアップできる。
 僕のお勧めは、ワンタンとチャーシューが入った「わんたん醤油ら〜めん」。「わんたん醤油ら〜めん」と「わんたん醤油チャーシューら〜めん」の違いは、チャーシューの枚数のみであり、「わんたん醤油ら〜めん」でも鶏チャーシューと豚チャーシューが2枚ずつ入っているので十分である。鶏油が浮かぶスープは、鶏の旨味たっぷりで美味しい。中細ストレートの自家製麺もコシがあって喉越しも最高で、かつて狸小路市場にあった「支那そば屋」を彷彿させる美味しさ。特筆すべきは、この店のワンタン。海老ワンタンと肉ワンタンが2つずつ入っているのだが、海老ワンタンはプリプリで、香港食べた海老ワンタンと比べても遜色のない美味しさ。チャーシューは、豚、鶏ともにシットリと柔らかく美味しいが、鶏チャーシューにかかっている柚子皮だけは不要だと思う。
 一方、「塩ら〜めん」のスープも鶏の旨味たっぷりの最高レベルの美味しさ。恐らく、スープのベースがよほどしっかりとしているのだろう。「味噌」のスープは濃厚なトンコツベースに変わり、味噌がやや甘めで僕好みではない。「辛味噌」のスープは、辛味が入っている分、味噌よりもバランスが良くなっているものの、お勧めと言うレベルではない。また、「鴨と香味にんにくの和えそば」は、玉ねぎの刺激とレバーペーストの苦味が、唯一無二の独特な深みを与えていて面白いが、こちらもお勧めと言うほどではない。
 まだ新しく立地が悪いせいか、土日以外の平日は閑散としている。将来的には行列店になると思われるので、行くなら今がチャンスだ。(2021年2月追加)

東区北42条東1丁目1-1  
電話番号:011-748-1060
定休日:水曜
営業時間:11時〜15時、17時〜21時
予算:わんたん醤油ら〜めん990円
アクセス:地下鉄南北線・麻生駅4番出口を出て右へ進む。次の五叉路(アパマンショップと常口アトムの間の通り)を右折し、丘珠空港通りを進む。北海道労働金庫・札幌麻生支店を過ぎ、広い新川通を渡ったらすぐ左角(右に回転寿し・和楽の看板と北海道泌尿器科記念病院がある)。麻生駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:北海道泌尿器科記念病院
お勧めポイント:北海道史上最高レベルのワンタンが入った絶品ラーメン

北海道泌尿器科記念病院のすぐ向かの・・・ ココです! 看板には、道産小麦を使った自家製麺との表記が。ワンタンも自慢のようです 先ずは自動券売機で食券を購入 入って正面にオープンキッチンのカウンター席があり、それを挟むように両側にテーブル席がある。店内は明るく清潔感のある現代的なラーメン店といったところ「わんたん醤油チャーシューら〜めん」。 「わんたん醤油ら〜めん」と「わんたん醤油チャーシューら〜めん」の違いは、チャーシューの枚数であり、「わんたん醤油ら〜めん」でも鶏チャーシューと豚チャーシューが2枚ずつ入っているので十分満足できる 鶏油が浮かぶスープは、鶏の旨味たっぷりで美味しい 中細ストレートの自家製麺もコシがあって喉越しも最高 特筆すべきは、この店のワンタン。海老ワンタンと肉ワンタンが2つずつ入っている。特に、海老ワンタンはプリプリで、香港食べた海老ワンタンと比べても遜色ない美味しさ チャーシューは、豚、鶏ともにシットリと柔らかくて美味しいが、鶏チャーシューにかかっている柚子皮だけは不要だと思う 「わんたん塩ら〜めん」 スープは鶏の旨味たっぷりの最高レベルの美味しさ 「味付き玉子」も美味しい 「わんたん味噌ら〜めん」 「味噌」のスープは濃厚なトンコツベースに変わり、味噌がやや甘めで僕好みではない 麺は中太麺になり、やや縮れている 「わんたん辛味噌ら〜めん」 「辛味噌」のスープは、辛味が入っている分、味噌よりもバランスが良くなっているものの、お勧めと言うレベルではない 「鴨と香味にんにくの和えそば」は、玉ねぎの刺激とレバーペーストの苦味が、唯一無二の独特の深みを与えていて面白いが、こちらもお勧めと言うほどではない スナック菓子の様なドライレンコンは、混ぜて食べると、水菜とともに食感にアクセントが加わる 麺を食べ終えた後に、無料の追い飯を投入 しっかりと混ぜてリゾットのようにしていただくと、満足感がアップする

イーズカフェ ease cafe

 札幌駅近くの創成川沿いにある小さなカフェ。女子学生会館の1階にあるこの場所は、かつてインド料理店などいくつか店が入れ替わった場所である。現在はカフェとなっており、この店のパンケーキが美味しいという評判を聞きつけ、早速訪れてみた。
 店内は明るい白を基調とした可愛いらしい雰囲気で、小さめの木の椅子や机を配したインテリアは女性受けしそうだ。この店の店主は、UCCコーヒーマスターズの2012年大会・札幌地区の「エスプレッソ部門」で優勝経験もあるバリスタである。なので、飲み物はエスプレッソを使った「カプチーノ」や「カフェラテ」がお勧めである。「カプチーノ」は、上を覆うフォームミルクがきめ細やかで口当たりがとても滑らか。これでもう少し香り高ければパーフェクトだ。
 メニューを見ると、パンケーキは「アップルシナモンパンケーキ」と「生チョコとバナナのパンケーキ」の2つが人気のようだ。この他に、「オレンジレアチーズパンケーキ」や「ミックスベリーレアチーズパンケーキ」、「塩キャラメルとローストナッツパンケーキ」、「ティラミスパンケーキ」などもある。どのパンケーキもシットリ・フンワリとしていて美味しく、適度な甘さの生クリームが軽くて後味爽やか。特に、「アップルシナモンパンケーキ」は、煮リンゴと生リンゴの両方の食感がアクセントとなっており、シナモンの香りが苦手でない限りお勧めである。「生チョコとバナナのパンケーキ」は、生クリームとチョコクリームのWホイップクリームと、生チョコやバナナの相性が抜群である。全体的な印象としては、ハワイの有名パンケーキ店よりも美味しいのではないかと思う。パンケーキタイムは14時〜17時であるが、11時半からのランチタイムでも食事と一緒にセットでオーダーすると、一回り小さいミディアムサイズのパンケーキが590円で食べることができる。但し、パンケーキを焼くには30分ほどの時間がかかるため、時間に余裕をもって出かけたい。この店で待たないで食べるコツとしては、平日なら開店時の11時半に行くか、2回転目となる12時半以降に行くのがお勧めだ。また、土日・祝日なら開店10分前の11時20分に行くのがいい。
 この店を2つ星にしたもう一つの理由は、食事メニューも美味しいことである。「かにクリームドリア」は、ベシャメルソースがあっさりとしており、それに香ばしく濃厚な焼きチーズが加わることで、絶妙なバランスとなっている。この店1番人気の「チキングラニール」は、炒められたバターライスにほぐしチキン入りのデミグラスソースがかけられたハヤシライスのようなもの。これが鉄板で供されるため、火傷しそうなくらい熱々で美味しい。「ふんわり卵のオムライス」は、オーソドックスなケチャップ味のオムライスであるが、オムレツのようにキメが細かいフンワリ玉子で包まれている。ベーコンやタマネギ、ピーマンなどの具材の香りにケチャップ味が上手くマッチしている。ボリューム的には少なめだが、全体としての完成度は高い。
 ちなみに、この建物の横に「TRUST PARK」という駐車場があり、この店で1000円以上食べれば2時間無料となる。(2015年5月追加)http://ameblo.jp/ease-cafe/

東区北9条東1丁目1-8 札幌共和女子学生会館1階  
電話番号:011-731-9102
定休日:月曜、第1火曜
営業時間:11時半〜17時
予算:カプチーノ500円、パンケーキとドリンクのセット1100円
アクセス:JR札幌駅北口を出て右(東)へ進む。「札幌中央郵便局」のある広い創成川通へ出たら左(北)へ進む。「北九条小学校」が見えたら、創成川通を挟んで東向かい側にある。JR札幌駅北口より徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌中央郵便局、北九条小学校
お勧めポイント:パンケーキだけでなく、カプチーノや食事も美味しいプティカフェ

建物の隣の有料駐車場に駐めましょう

外に立てかけてあったランチメニュー

パンケーキ以外のフードメニュー

パンケーキ以外のフードメニュー

パンケーキとドリンクのセットメニュー

「カプチーノ」のラテアート

見分けがつかないかも知れませんが、こちらは「カフェラテ」です

僕のお勧めのパンケーキ 「アップルシナモンパンケーキ」

「生チョコとバナナのパンケーキ」 もなかなか

「かにクリームドリア」 はカニの風味はあまり感じず、エビドリアと言った方が良いかも

こんがりと焼き上がった表面のチーズが香ばしい

スプーンですくうとこんな感じ

この店1番人気の 「チキングラニール」

鉄板近くはグツグツとしています

ホロホロに柔らかくほぐされたチキンとバターライス

「ふんわり卵のオムライス」

何と美しくシルキーな卵の表面

スプーンを入れるとこんな感じ

ベーコンが入っています

たいやき札幌柳屋(やなぎや)

 屯田の住宅街の小さな通りにある行列が絶えない超人気の鯛焼き店。店舗は、ほぼ建築現場にあるようなプレハブの建物で、とても狭い。中では老店主と奥さんが、阿吽の呼吸で淀みなく鯛焼きを作っている。店主は30年前に日本橋の「柳屋」から独立して現在の場所に店を開いたという。
 この店の鯛焼きは驚くほど強火のガスで一気に焼き上げる。作り方が15秒に1個と非常にスピーディーかつリズミカルに焼き上げる。そのため、見ていると、焼き方はかなり雑で、焦げや皮の欠損、尻尾が折れることもしばしば。尻尾が折れると商品にならないため、奥さんが皮を捨て中の餡を戻すといった具合。また、焦げた部分やはみ出した部分は、奥さんがハサミで切って整えた後、包んでくれる。
 しかし意外なことに、食べてみると皮が極薄で香ばしく、ビッシリと入った粒餡の甘さがシットリとして美味しい。餡の小豆も香り、140円という値段もリーズナブルで買いやすい。車に乗ってわざわざ買いに行くほどのものではないが、近くを通ったときにはまた是非購入してみたいと思う鯛焼きである。(2015年4月追加)

東区北46条東4丁目3-1  
電話番号:011-721-6567
定休日:水曜、木曜
営業時間:14時〜18時(餡がなくなり次第終了)
予算:鯛焼き140円
アクセス:JR新琴似駅から直線距離で1kmくらい
最寄りのランドマーク:ジェイアール生鮮市場北45条店
お勧めポイント:極薄の皮と粒餡が絶妙に美味しい

道路の左に見えるオレンジの庇の建物

この日も行列で(店内にも行列)、待ち時間は15分くらい

ドアに描かれた店主の似顔絵

スピーディーかつリズミカルに作業をするご夫婦

このように強火のバーナーで一気呵成に焼き上げる名人技

ビジュアルはともかく香ばしくて美味しい

薄皮で中は粒餡がビッシリ

スウィングキッチン

 東区の人気女性パティシエ松浦さんが作る「昭和天皇の愛した幻の苺ババロア」は、カスタードクリーム?と思えるほどのクリーミー感と苺のフレッシュ感がとても美味しい。他に、フワッときめ細かな「キャラメルシフォンケーキ」やしっとりとほろ苦い「キャラメル2000」などもお勧め。また、アンパンマンなどのキャラクターケーキも制作してくれるので、子供の誕生日ケーキにオーダーすれば喜ばれるかも。

東区北21条東2丁目2-21   
電話番号:011-743-5825
営業時間:10時半~19時  
定休日:日曜
アクセス:地下鉄南北線北24条駅3番出口を出て南へ進む。セブンイレブンの信号を過ぎ、次の信号を左折。創成川通を渡り、東3南向き一方通行の交差点を右折してすぐ。徒歩15分。

十勝豚丼 いっぴん

 「豚丼」は昭和初期にその原型が生み出され、50年くらい前から十勝地方の食堂メニューとして登場した。初めは鰻の蒲焼きをイメージした代用品だったのかも知れないが、豚肉という異なった素材と甘タレが組み合わさることで別次元の美味しさとなり、一度食べるとクセになる。
 この「いっぴん」は、実は帯広にある人気の豚丼専門店。これまで、元祖と名乗る店も含めていろいろな帯広の豚丼店を食べてきたが、僕はこの店が最も美味しいと思う。最近、札幌駅の「札幌ステラプレイス」に支店ができ、とても行きやすくなったが、両店ともファストフード店としては狭めだ。メニューは基本的に豚丼1本だが、ご飯の上に盛られた「豚丼」と肉だけの「豚皿」の2種類がある。これは牛丼店のスタイルと同じであるが、香ばしさを大事にしているため、炭火焼きにこだわっている。確かに、肉はタレにつけて炭火で重ね焼きにされているせいかとても香ばしい。肉は国産豚肉のロース肉を使用し、毎日帯広の精肉店から輸送しているという。
 僕のお勧めは、肉だけを大盛りにした「特盛り豚丼」。ロース肉は脂身がほどほどあり、厚さも絶妙で、柔らかく味が染みていて美味しい。一般に十勝の店では、一口サイズにカットされた豚肉を1枚1枚焼くのが普通であるが、この店は大きめのロース肉を焼いてからカットしているのが特徴。なので、肉の大きさを注文することができるのだ。肉のカットの仕方は何も言わなければ「普通(写真のカット)」となり、他に「小さめ」、「大きめ」、「カットなし (ミニステーキ状態)」の計4タイプある。タレは甘さが絶妙で、香ばしく焼かれた豚丼にマッチしている。これは、ジンギスカンのタレメーカー「ソラチ」が、低温熟成させて作っているという。ドンブリにかけるタレの量は通常の他、「なし」、「少なめ」、「多め」に変更できる。途中で食べ飽きたら、山椒や七味、コショウなどのスパイスをかけて食べれば、さらに味にバリエーションが生まれる。メニューは肉の量とご飯の量によって、「特盛り(肉1.5倍・ご飯普通)」、「特特(肉1.5倍・ご飯大盛り)」、「大盛り(肉普通・ご飯大盛り)」、「ハーフ(肉半分・ご飯少なめ)」、「ハーフ大盛り(肉半分・ご飯普通)」、「豚丼ご飯少なめ(肉普通・ご飯少なめ)」となっている。
 「味噌汁」と「豚汁」は、栃木県産の無添加味噌を使っており、煮玉子が半分入っている。「豚汁」は普通に美味しいので、「豚丼」と一緒に注文してもいいかも。しかし、デザートの「もちもち杏仁豆腐」だけはお勧めできない。ちなみに、店で使用している豚丼のタレは店頭でも販売しているので、北海道土産としてお勧めである。(2015年3月更新)

【札幌北10条店】
東区北9条東4丁目19  
電話番号:011-741-8555
定休日:無休 
営業時間:11時〜23時 
予算:特盛り豚丼1,029円、豚汁210円 
アクセス:地下鉄東豊線・北13条東駅2番出口を出て右へ向かう。「天使病院」を過ぎ、次の「INTEC」の信号を右折する。「GEO」と「ツルハ」を過ぎたら右角にある。「ホーマック」の西向かい。北13条東駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:天使病院、INTEC、GEO、ツルハ 
お勧めポイント:北海道ナンバーワンの美味しい豚丼

【札幌ステラプレイス店】
中央区北5西2 札幌ステラプレイス6階  
電話番号:011-209-5298
定休日:不定休(札幌ステラプレイスに準ずる)
営業時間:11時〜22時半
アクセス:JR札幌駅から直結
最寄りのランドマーク:JR札幌駅

札幌北10条店」は郊外型のファストフードタイプの店舗

狭い店内はいつも混んでいます

肉だけ増量した「特盛り豚丼(カット普通)」と「豚汁」

蓋を開けるとこんな感じ

肉の上には白髪ネギがのっている

ネギをどけて肉を再構成すると、「カット普通」はこの大きさ

豚汁の中には煮玉子が入っている

お勧めではないけど、「杏仁豆腐」も一応掲載しておきます

札幌駅と直結した「札幌ステラプレイス店」

焼いているところが見られます。ガラスで仕切られているので、「札幌北10条店」よりも油臭くなく快適

客席は縦長で狭い

味乃じゃんぼ

 どこにでもありそうな住宅街にある中古の一軒家。通りから少し入った分かりにくい小路にあり、日中に店の前を通ると、料理店とは思えないほど普通の家。なので、この店が東区で最も繁昌している人気創作料理店ということを知る人は少ない。それは、当日予約がほとんど取れないくらいの人気なのである。聞くところによると、今年で28年目を迎え、現在の店に移転してからは8年ほど経つそうだ。日ハムや巨人などのスポーツ選手もよく来るらしく、店内には野球ユニフォームが飾ってあった。中は意外と広く、まずは玄関で履物を脱いでから上がる。2階には10名までの個室があり、1階には10名までのカウンター席と、6名と4名のテーブル席がある。この店のスタイルはお任せのコース料理。料理は和食がメインの創作料理で、どのコースもボリューム満点。この日出された「肉巻きおにぎり」は、宮崎のオリジナルよりも美味しく、最後に出された名物の「メイプルアイスクリーム入りバゲット」も、まるでハニートーストのように旨かった。(2012年8月追加)

東区北12条東13丁目1-5  
電話番号:011-751-1634
営業時間:18時~21時
定休日:月曜
予算:4000~10000円
アクセス:地下鉄東豊線・東区役所前駅1番出口を出て、左に光星高校を見ながら北13条北郷通を右(東)へ進む。500mほど進むと「北愛動物病院」が見えるので手前を右折すると、右側。地下鉄東豊線・東区役所前駅より徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:光星高校、北愛動物病院 
お勧めポイント:東区で最も人気のある創作和食店

チャンドリカ

 札幌苗穂通にあるスリランカカレーの店。スリランカカレーは、ココナッツミルクや鰹節のようなモルジブフィッシュの出汁を使用するのが特徴。現地では、ブレンドされたカレースパイスも一般に販売されていて、それを利用する人々も多いらしい。カレーのルーはサラッとしており、どちらかと言えば南インド料理に近い感じだ。ビルの1階にある店の前にはギリギリ2台が駐車可能なスペースがある。店内に入ると昭和の喫茶店のような雰囲気。左側にカウンター席が、そして右側にテーブル席がある。この店のシェフはスリランカ出身のママさんシェフの今井チャンドリカさんである。
 ランチタイムのメニューを見ると、カレーは「ポークカレー」、「チキンカレー」、「スープカレー」の3種類。「ポークカレー」と「チキンカレー」の2つは「セット」かワンプレートの「チャンドリカレー」のいずれかを選べるが、「スープカレー」はセットのみである。セットメニューには、ライス、サラダ、ルーヌサンボラ(タマネギの酢漬け・インド料理で言うアチャール)、飲み物(セイロンティーか生姜ティー)が付く。「チャンドリカレー」やセットメニューに付く飲み物は、プラス100円で「キリティ(インド料理で言うチャイ)」か「コーヒー」に変更することも可能だ。この店のコーヒーは、札幌グルメバイブルに掲載されている 「丸美珈琲店(→ 札幌グルメバイブル・カフェの頁を参照)」 の豆を使用しており、その都度頃合いを見計らって抽出するといったこだわりよう。1日10食限定の「チャンドリカレー」は、ポークあるいはチキンカレーとその日の温野菜3種類、ライス、サラダ、ルーヌサンボラ、パパダム(豆粉の煎餅)が、全て一皿に盛られたワンプレートランチである。温野菜やパパダムが入っている分、カレーやライスが少なめとなっており、ビジュアルも含めて女性受けしそうな品である。加えて、日替わりの温野菜も思っていた以上に美味しく、野菜好きにはお勧めである。なので、しっかりとカレーを食べたいという方はセットメニューで、野菜とバランス良く食べたいという方は「チャンドリカレー」を注文するのがいい。また、「チキンカレー」と「スープカレー」の辛さは1番から20番まで、辛口の「ポークカレー」は5番から20番までの中から選ぶことができる。ちなみに、1番が甘口、3番が中辛、5番が辛口である。さらに、ライスは黄色いターメリックライスで、「ロティ(インド料理で言うナン)」に変更することも可能だ。
 僕のお勧めは、何と言ってもグローブの香りが特徴的な「ポークカレー」。ルーはサラッとしていてとてもスパイシー。一口食べると、東京にある南インド料理店 「南インドカレー&バル エリックサウスERICK SOUTH(→ 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照)」 の「マトンカレー」を彷彿させるホールスパイス感のある味が口一杯に広がる。試してみたい方は、まずは初級編の5番からチャレンジしてみてほしい。もう一つの「チキンカレー」は、「ポークカレー」ほどのインパクトこそないが、こちらもなかなか美味しい。それにしても、彼女の作るカレーは本当に美味しく、僕にとってドストライクなカレーである。(2015年11月追加)https://www.facebook.com/SriLankaCurryChandrika

東区本町2条4丁目5−1 ヤマザキビル1階  
電話番号:011-783-1001
定休日:火曜
営業時間:11時半〜14時半、17時半〜21時
予算:ポークカレーセット900円、チャンドリカレー900円
アクセス:地下鉄東豊線・環状通東駅4番出口を出て右へ。「ゲオGEO」の角を右折して環状通を進む。600mほど行くと「丸亀製麺」や「メンズプラザAOKI」がある交差点が見えるので、信号を右折して苗穂通を進む。100mほど進むと右に苗穂神社が見えるので、その向側。環状通東駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:苗穂通、苗穂神社
お勧めポイント:本格的なスリランカカレーが味わえる

店内は昭和の喫茶店ような雰囲気ポークカレーセットポークカレーターメリックライスは長粒米(インディカ米)ではなかったルーヌサンボラ(タマネギの酢漬け・インド料理で言うアチャール)とサラダ。サラダのドレッシングは甘めだワンプレートの「チャンドリカレー」「チキンカレー」をチョイス本日の野菜はピーマンとビーツそしてジャガイモの3種類。ジャガイモは鰹節のようなモルジブフィッシュの味がする和食テイスト細長く立っているのが「パパダム(豆粉の煎餅)」チキンカレーとジャガイモをどけるとターメリックライスが現れるプラス100円の「キリティ(インド料理で言うチャイ)」は美味しいデザートの「ワタラッパ」は特にコメントすることもない素朴な味

CURRY 'OHANA

 東区の人気ラーメン店 「あやめ(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 の斜め向かいにある欧風カレー店である。実はこの店、かつてグルメバイブルに掲載されていた店なのだが、グルメバイブルをリニューアルしたのを機に改めて取材する機会がなく、そのまま掲載されずにいた店である。数年ぶりに訪れてみると、店内は以前と変わらず左にカウンター席、右にテーブル席が。唯一変わった点と言えば、以前は何時行っても閑散としていたが、現在はかなりの人気店であると言うこと。
 この店の真骨頂は何と言っても「カツカレー」。トンカツ屋をやっても大丈夫なのでは?と思うくらいカツが美味しい。衣がサクッとしていて肉の火の通し方も絶妙。また、カツには軽く塩がしてあるため、そのままご飯と一緒にカツライスとして頂いてもいい。カツはロース、ヒレいずれも美味しいので、好みのカレーに追加トッピングしても良い。
 揚げ物はちょっと〜と言う方には、粗挽肉を使った「ナスとひき肉のカレー」がお勧め。この店のカレーは、西区の「クロック」を彷彿させるような濃厚な味の濃いカレー。辛さは甘口、中辛、大辛、激辛の4つから選べるが、大辛でも通常の中辛くらいとそれ程辛くないため、大辛以上がお勧めである。欧風カレーなのでそれ程スパイシー感はないが、バイオレットマスタードやデミグラスソースを思わせるような深い旨味があって美味しい。また、コッテリとしている割に胃にもたれないのが不思議。ほんのり甘い福神漬けは自家製である。平日のランチタイムはお得なセットメニューがあるためか非常に混み合う。時間帯によってはかなり待たされることもあるので、時間に余裕を持って出かけたい。(2014年7月追加)

東区北32条東12丁目  
電話番号:011-753-5252
定休日:木曜
営業時間:11時半〜15時、17時半〜20半時
予算:ナスとひき肉のカレー950円、カツカレー930円、豚ヒレカツカレー980円
アクセス:地下鉄東豊線・新道東駅5番出口を出て右へ。「au」を過ぎ、「イオン札幌元町ショッピングセンター」角の信号を右折して300mほど進むと左側にある。新道東駅から徒歩4分。

最寄りのランドマーク:イオン札幌元町ショッピングセンター
お勧めポイント:北海道トップクラスのカツカレー

牛すじカレーにカツをトッピング

牛すじカレーのアップ

カツのアップ

自家製の福神漬け

豚ヒレカツカレー

えびタルタルカレー

ナスとひき肉のカレー

スープカレー・チキンレッグにカツをトッピング

シンガポールチキンカレー

PAPAS パパス

 札幌でカレー店と言えば今やほとんどがスープカレー店であり、ルーカレー(スープカレーに対する北海道用語で、通常のトロみのあるカレーのこと)専門店は実は少数派である。この店はルーカレーで勝負しているが、喫茶店のせいか、マスコミなどへの露出度は少ない。しかし、侮ることなかれ。専門店に負けないくらいの実力店なのである。店は物静かなマスターが1人で切り盛りしており、狭いながらも落ち着いた雰囲気である。カレーのルーは1種類のみ。なので、具材が違うだけで基本的には同じ味なのである。僕のお勧めは「ポークカレー」で、よく煮込まれたトロトロの肉がこのルーに最もマッチしていると思う。季節のカレーやランチのカレーを除くレギュラーカレーには、具材と一緒にご飯にかけられるルーとは別に追加のルーが付くため、かなり満足度が高い。ルーは玉葱の甘さが感じられ、スパイシーで完成度の高いカレーである。もちろん、喫茶店なので入れたてのホットコーヒーも美味しい。ちなみに、中辛は3番である。(2013年4月更新)

東区北12条東4丁目30   
電話番号:011-753-5110
営業時間:11時~21時(日曜・祝日は20時まで) 
定休日:不定休  
予算:ポークカレー1000円 
アクセス:地下鉄東豊線・北13条東駅2番出口を出て右へ向かう。「天使病院」を過ぎた角の信号を右折し、次の信号を左折するとすぐ左側。北13条東駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:天使病院 
お勧めポイント:喫茶店でありながら本格的なルーカレーを味わえる

ポークカレー

ポークカレーのアップ

付いてくる追加のルーのみのカレー

薬味(福神漬け、ゆで卵、レーズン)

ミートボールカレー

ミートボールカレーのアップ

日替わりのカレー

移転 おお田ラーメン店

 札樽道・札幌北インター近くの醤油にこだわったラーメン店。この店の特筆すべき点は、早朝6時からワンコインでクオリティの高い中華そばが食べられること。500円でこのようなクオリティの高い中華そばが食べられる店は、札幌では 「中華そば カリフォルニア(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 と 「ラーメン 木曜日(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 、「 赤星(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 くらいであろう。
 店内は狭く、コの字型のカウンター席のみ。店主一人でやっているため、このくらいの広さが限界かもしれない。基本メニューは、「たまり・醤油ラーメン」と「淡口・醤油ラーメン」、「白たまり・醤油ラーメン」の3種類。これらのラーメンはワンタンメンに変えることもできるが、特にお勧めではない。この他に朝の営業時間限定で、量を少なめにした特別メニュー「朝ラー(400円)」もある。さらに最近になって、季節限定の「濃厚たまり醤油の黒い油そば」も登場した。
 スープは動物系と魚介系のWスープで、動物系は鶏ガラがメインだ。魚介系は鰹節と煮干しのバランスがラーメンの種類によって異なり、「淡口・醤油ラーメン」が最も煮干しの風味が出ている。一番人気は「たまり・醤油ラーメン」であるが、煮干しの風味がより感じられる「淡口・醤油ラーメン」が、最も動物系と魚介系のバランスが良く、僕の一押しである。醤油のコクがある「たまり・醤油ラーメン」も決して悪くないが、「白たまり・醤油ラーメン」は醤油、塩どっちつかずのぼやけた味でお勧めできない。
 具材は小さく厚めに切られたチャーシューが1〜2枚と乾燥麩、ネギ、シナチクのみ。特に、細切りのシナチクがいい。香ばしく焼かれて浸されたと思われるチャーシューは美味しいが、豚肉自体に多少臭みがあるのがマイナス点だ。麺は博多ラーメンのような低加水の中細ストレート麺であるが、東京の製麺所から取り寄せているためか?日によっては低加水に感じられないこともあり、不安定さがある。一方、50円プラスすれば道産小麦の手もみ平打ち太麺に変更できるが、決してお勧めではない。
 サイドメニューには、「チャーシューめし」や「平飼い鶏の卵かけめし」、「おかかめし」などがあるが、サイコロ状に切られたチャーシューと焼き鳥のような香ばしいタレがかかった「チャーシューめし」がお勧めである。また、トッピングの「味玉」もトロトロで美味しい。ちなみに、ラーメンには予め僅かにコショウが入っているが、スープの完成度が高いだけに、これは不要だと思う(2016年11月追加)

東区北36条東1丁目5-1 大越ビル1階  
電話番号:090-9432-5617
定休日:日曜・祝日
営業時間:6時〜9時、11時〜17時
予算:淡口ラーメン500円、
アクセス:地下鉄南北線・北34条駅1番出口を出て、高速道路に沿って左へ進む。創成川通を過ぎ、次の札幌禎心会病院がある交差点を左折する。スバル自動車を過ぎ、札幌日産自動車が見えたらその向かい(右側)。北34条駅より徒歩15分
最寄りのランドマーク:札幌禎心会病院、札幌日産自動車・北36条店
お勧めポイント:札幌で旨い朝ラーを食べるならココ

昼の様子秋の早朝6時の様子(確かにやっていました)ココです店内は狭く、コの字型のカウンター席のみ奥の調理場では店主がラーメンを作っていますメニュー店主のこだわりが感じられるそれぞれのラーメンの説明サイドメニュー基本は低加水の中細のストレート麺であるが、50円のプラスで道産小麦の手もみ平打ち太麺に変更も可能(お勧めではない)一番人気の「たまり・醤油ラーメン」たまり醤油による真っ黒なスープには、予め黒コショウが入っていた「淡口・醤油ラーメン」が最も動物系と魚介系のバランスが良く、僕の一押し魚粉も入っているのか?煮干しの風味が前面に出ている「白たまり・醤油ラーメン」は醤油、塩どっちつかずのぼやけた味で、唯一お勧めできないどのラーメンも博多ラーメンにも似たやや低加水の中細のストレート麺プラス50円で、道産小麦の手もみ平打ち太麺に変更できるが、決してお勧めではない「たまり・醤油ラーメン」のワンタンメンバージョン。ワンタンは普通なのでお勧めではない11月限定の「濃厚たまり醤油の黒い油そば」。白いのは酸味のある大根(ほぼナマスと同じ)よく混ぜてからいただく好みで酢、七味唐辛子、マヨネーズを入れる煮干し味のスープが付くサイドメニューで一押しの「チャーシューめし」。サイコロ状に切られたチャーシューと焼き鳥のような香ばしいタレがかかっているトッピングで一押しは、トロトロの「味玉」「おかかめし」は、最初から鰹節と醤油がかかっているのではない鰹節、胡麻の入ったふりかけ状のものを白米にふりかけ、好みで醤油を加えて食べる 

らーめん 侘助

 「コープCO-OPさっぽろ」並びのマンションの1階にあるラーメン店。目立たない店だが、実は東区で1,2を争う人気の煮干しラーメン店なのである。入り口を入ると手前にテーブル席が1つと奥にL字型のオープンキッチンのカウンター席がある。席に着く前に、先ずは自動券売機で食券を購入。久しぶりに訪れてみると、メニューの品数が更に増え、「醤油らーめん」や「つけ麺」、「担々麺」に加えて、「塩らーめん」と「味噌らーめん」が加わった。
 僕のお勧めは「醤油らーめん」と「塩らーめん」の2つで、「醤油らーめん」は煮干し系ラーメンの最高峰と言っても過言ではない。煮干しを強調したスープは、どうしても酸味や苦みが強くなるため、人によって好みが別れるところ。好きな人は、そのノスタルジックな味の虜になるだろうし、ダメな人は、一口含んだだけで食べるのを止めてしまうかも知れない。実際、札幌で煮干しラーメンを売りにしている店はいくつもあるが、つけ麺店以外で成功を収めている店はごく僅かというのが現状である。店主はこれほどリスキーな煮干しスープを、鶏白湯を使用することで実に上手くまとめている。旨味調味料を使用していないので、後味がすっきりとしていて胃にもたれない。また、道産小麦を使ったモチモチとした自家製中太ストレート麺が、濃厚なスープに負けないくらい力強くていい。実は、どのラーメンにも隠し味に柚子の皮が入っている。もう一つのお勧めの「塩らーめん」のスープは、見た目は少し茶色っぽくて一見醤油スープのよう。煮干しの風味が抑えられ、むしろ昆布や鰹節の旨味を強く感じる濃厚な塩スープだ。このスープにも自家製中太ストレート麺が良く絡んでいい。このような美味しいスープには、小ライスを注文しておじやのようにして食べるともう最高!!
 「担々麺」は「醤油らーめん」の魚介系醤油スープを辛くアレンジしたもので、発売当初に比べると挽肉の甘さが少なくなった分バランスが良くなっており、擂りゴマやニラが良いアクセントとなっていて悪くない。「つけ麺」は通常のものと辛いバージョンの2種類がある。スープは海老の香りがメインで、それに煮干しや鰹節の風味が加わったもの。スープはかなり良くなっているが、冷やの中太麵が全くコシがなく、これを改めない限りお勧めはできない。「味噌らーめん」は使用している味噌が原因なのか?このラーメンだけは既製調味料の味がしてやはりお勧めできない。脇役陣の中では、太めのシナチクと味玉が何とも言えず美味しい。日本酒で炊かれたのか?ほんのりと心地よい香りがして秀逸である。ちなみに、この店には駐車場がないのでご注意を。(2014年10月更新)

東区北21条東16丁目2-29(コープさっぽろの駐車場向かい)  
電話番号:011-807-7149
営業時間:
【月曜】10時~15時
【火曜】10時~14時、16時~19時
【水曜】10時~14時、17時~19時
【金曜】10時~14時
【土曜】11時~15時、17時~20時
【日曜】 9時~14時
定休日:木曜
予算:醤油らーめん750円 、塩らーめん750円、味玉100円
アクセス: アクセス:地下鉄東豊線・元町駅3番出口を出て左(ツルハドラック側)へ進み、2つめの信号を左折すると右側に「CO-OP札幌」が見える。「CO-OP札幌」の手前の1つめの通りを右折し、「CO-OP札幌」の駐車場手前をすぐ左折するとすぐ左側(「CO-OP札幌」の並び)。地下鉄東豊線・元町駅より徒歩5分。
最寄りのランドマーク: ツルハドラック、CO-OP札幌
お勧めポイント:日本トップクラスの煮干し系醤油ラーメン

コープ札幌の駐車場より撮影(左の茶色いビルです)

L字型のカウンター席

テーブル席

醤油らーめん

太めのシナチクが旨い

トッピングの味玉も旨い

締めはスープと小ライス

塩らーめん

隠し味として柚子皮が入っています

やはり美味しいスープにはライスが合うねえ

担々麺にかけるゴマ

ゴマを擂りながら待つ

担々麺

担々麺のアップ

擂りゴマを投入してかき混ぜたところ

つけ麺

海老の粉がのっている

この麵では物足りない

スープ割り

味噌らーめん

  

らーめん ほっぺ家

 以前は「サッポロファクトリー」の近くにあったが、ビルの再開発のため、昨年現在の地へ移転してきた。以前と比べて変わったことは、事前に自動販売機で食券を買わなければならなくなったことである。また、店内も以前よりも少し狭くなった様な気がする。実はこの店、塩ラーメン(潮らーめん)で有名。特に、1日限定5食の「あごの出汁潮らーめん」は、トンコツベースの清湯スープに、高級なあご(トビウオ)や昆布、貝柱などでとった魚介スープが加わったWスープ。スープはインパクトには欠けるが、深く複雑なテイストである。しかし、中細ストレート麺は低かん水・低加水で作られているため、博多ラーメンの麺に近い感じで、僕好みではない。僕の一押しは“つけ麺”。太麺や極太麺を使用してインパクトを前面に出す店が多い中、敢えてこの店は、火の通りが早い中太麺を使用している。なので、この店のつけ麺は“冷もり”のみで、“温もり”には出来ないのである。麺は香り高い茶色の全粒粉を使用しているので、中太麺とは思えないくらいのコシとプリプリとした食感が味わえる。これがガツンとパンチの効いた魚介系の濃厚トンコツスープと良く合うのだ。さらに、脇役の四角い極太シナチクやチャーシューもいい。また、トッピングの煮卵も美味しく、スープ割りも旨い。もう一つのつけ麺「辛いつけめん」は、基本的に通常のつけ麺と具や麺が同じである。スープは豆板醤が入ったようなピリ辛スープで、濃厚なトンコツスープとも上手くマッチしており、思ったほど辛くない。一押しではないが、これも結構お勧めである。なお、ラーメンを注文すると、昼・夜とももれなく「小ライス」か「ミニ鶏そぼろ飯」が無料サービスとなる。(2013年1月追加) 

東区北11条東6丁目1-40 館ビル1階  
電話番号:011-752-0011
定休日:水曜 
営業時間:11時~14時50分、17時~20時30分(第3日曜は昼のみの営業) 
予算:つけめん800円 
アクセス:地下鉄東豊線・東区役所前駅4番出口を出て「東8丁目篠路通」を東区役所方面(南へ)進む。東区役所の手前角の信号を右折し、更にすぐの信号を左折すると右側に見える。東区役所の裏側にある。東区役所前駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:東区役所 
お勧めポイント:中太麺の魚介系トンコツ醤油つけ麺が美味しい

麺や 亀陣

 東区太平にある自家製麺と無化学調味料スープで人気のラーメン店。店内には手前にL字のカウンター席があり、奥にはボックス席が1つある。 
 この店のスープは澄んだ清湯(ちんたん)と濁った白湯(ぱいたん)スープの2種類。清湯スープには「鶏そば しお」と「鶏そば 醤油」、「有機白醤油」、「にぼ陣ジャー」があり、清湯スープのラーメンとつけ麺だけは200円を追加すれば、麺を食した後にお茶漬け風の「ライスイン」が頂ける。「ライスイン」には岩海苔、刻みチャーシュー、ネギ、柚子皮などが入っていてサッパリと美味しく、お腹に余裕があれば追加することをお勧めしたい。さらに、白湯スープには「鶏白湯 醤油」と「鶏白湯 しお」の2種類がある。この他に、季節限定の「日替わりラーメン」と「つけ麺」がある。
 僕の一押しは「鶏白湯 醤油」。麺は自家製の中細ストレート麺で、しっかりとしたコシがあっていい。鶏白湯スープは鰹節が香り、コクのある洗練された味で、思わず全て飲み干してしまうくらい旨い。チャーシューは鶏と豚が1枚ずつ入っており、豚チャーシューはローズマリーのような香草の香りがして、鶏チャーシューは炙っている。しかし、味の方はいずれもごく普通だ。トッピングの「味玉」は、魚介系出汁醤油につけ込まれているためか僕好みではない。僕のもう一つのお勧めは、清湯スープの「鶏そば 醤油」。白湯とは異なり、中細の縮れ麺で、カツオ風味のスープに良く絡んで美味しい。これで前述のチャーシューが美味しければパーフェクトである。これに対し、「鶏そば しお」と「鶏白湯 しお」などの塩系ラーメンは、スープの個性が失われてしまい、もちろんそれなりに美味しいがお勧めするほどではない。(2013年6月追加)

東区北47条東8丁目  
電話番号:011-753-1305
定休日:水曜 
営業時間:11時〜15時、17時〜20時 
予算:鶏白湯 醤油700円、鶏そば 醤油700円 
アクセス:北光線と琴似栄町通りの交差点に「ホーマック北栄店」がある。 
最寄りのランドマーク:ホーマック北栄店、北光線 
お勧めポイント:無化学調味料の鶏白湯・清湯スープが旨いラーメン

あやめ

 「あらとん 本店」で修行を積み、 「麺処 蓮海(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 の平岸店と真栄本店を立ち上げた細川さんが独立して開いた店。入り口を入ると、右側にオープンキッチンのカウンター席と真ん中にテーブル席が、そして左側に小上がりがある。店内は開店して未だ間もないこともあって、札幌の有名ラーメン店からの御祝い品が多数飾られていた。
 先ずは自動券売機で食券を購入。全メニューのうち、いくつかのメニューはまだ販売されておらず、現在食べられるのは、「塩らーめん」と「正油らーめん」、「濃厚正油らーめん」、「濃厚塩らーめん」、「正油つけ麺」、「味噌らーめん」の6品。つけ麺は全粒粉の太麺であるが、それ以外のラーメンは中太〜中細くらいの縮れ麺で、ラーメンの種類によって縮れ具合が異なるせいか、食感が若干異なっている。
 僕の一押しは「味噌らーめん」。炒めたモヤシとタマネギ、豚挽肉、そして背脂豚骨と3種類のブレンド味噌が絶妙なハーモニーを奏でる。スープが何とも言えずコクがあって後を引き、全てを飲み干したくなるほど美味しい。間違いなく、北海道味噌ラーメンランキングのトップを狙える美味しさである。これに対し、一番人気の「濃厚正油らーめん」は、その名の通りの濃厚な魚介スープ。まさに、「蓮海」のスープを彷彿させる味で、豚骨+鶏ガラ?のトロリとしたスープに、白身魚でとられた今流行の鮮魚系スープが加わり、「蓮海」よりも上品な味に仕上がっている。具材は白髪葱とタマネギのダブル葱、海苔、極太で濃い味付けのシナチク、大ぶりのチャーシュー1枚のっている。これで麺がスープとマッチしているかといえば、「濃厚正油らーめん」に関して言えば微妙なところ。「正油らーめん」はオープン当初は焦げ茶色に混濁し、外見的には「濃厚正油らーめん」とほぼ変わらなかったが、その後差別化を図るために修正が加えられた。その結果、魚介系風味を抑えて鶏油を加えことによって、鶏の風味が強くなり、中華そばのように透明度も増した。スープだけで評価するなら、断然こちらの方が完成度が高く、「正油らーめん」の方が断然お勧め。また、具材の白髪葱や太めのシナチク、海苔、乾燥麩、鶏団子、チャーシューなども「塩らーめん」と共通になった。もしも味が修正されていなければ、「塩らーめん」は清湯というより少し混濁した鶏ガラスープである。鶏団子と鶏油が加わることで、鮮魚系スープがメインの「濃厚塩らーめん」よりもスープの一体感があって美味しい。ちなみに、「正油つけ麺」はそこそこのレベルである。(2014年5月追加)

札幌市東区北33条東13丁目1-20  
電話番号:011-721-2700
定休日:火曜
営業時間:11時〜14時45分、17時〜20時45分
予算:味噌らーめん750円、正油らーめん740円
アクセス:地下鉄東豊線・新道東駅5番出口を出て右へ。「au」を過ぎ、「イオン札幌元町ショッピングセンター」角の信号を右折して300mほど進むと右側にある。新道東駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:イオン札幌元町ショッピングセンター
お勧めポイント:鮮魚系スープが美味しいラーメン店

味噌らーめん

濃厚正油ラーメン

正油らーめん

濃厚塩らーめん

塩らーめん

正油つけ麺

西区

鮨さいとう

 琴似の古いマンションの1階にある寿司店。店主と女将さんだけの小さな店である。聞けば、今年で開店13年目を迎えるという。店内はL字型のカウンター席が8席しかないので、すぐに席は常連客で埋まってしまう。なので、この店は早めの予約が必須である。
 まず出てきたのは「タコの柔か煮」。甘めながら、タコの香りを感じる。続く2品目のつまみは、茹でて殻から剥きたての「利尻島産・毛蟹」。これから出回る流氷明けのオホーツク産毛蟹ほどではないというが、香り、甘みとも申し分ない。つまみ3品目は「ほうぼうの刺身」。身に旨味と弾力があって雪塩と本ワサビとの相性も抜群。4品目は「帆立とウロの刺身」。帆立のウロは、目を瞑って食べれば美味しい生ウニような味。5品目の「鰹のタタキ」は、塩レモンでいただく。6品目は「キンキの煮付け」。やや甘めの味付けながら、脂が乗っている。7品目の「ホタルイカの炙り」は、シンプルに美味しい。8品目はカズチーをイメージして作ったという「数の子 酒粕クリームチーズ」。イカの粕漬けのように、酒粕の香りが強めの大人の味だ。「塩茹での空豆」は、切れ目入ってないので食べづらい。
 ここから握りとなる。この店の酢飯はやや酸味を感じるものの、中庸と言おうか、実にバランスがいい。1貫目の「コウイカ」は、塩レモンでいただく。とても歯切れが良く、甘みも感じられる。2貫目は「甘エビの昆布締め」。白板昆布がのせられ、甘みだけでなく、深みがあって深い味わい。3貫目の「本鮪のづけ」は、ネットリさっぱりとしている。4貫目の「本鮪のトロカマ」は線維を感じるが、脂がのっていて美味しい。5貫目の「ホッキ貝の炙り」は、塩でいただく。6貫目の「真鯵」は、ネットリとした弾力あって美味しい。7貫目の「バフンウニの手巻き寿司」は、この時期のウニとしては悪くない。最後に「干瓢巻き」と「玉子焼き」で終了となる。「玉子焼き」は、しっとり感がなくイマイチだったが、握り自体はどれも良かった。
 イトウ釣りのアングラーである店主も女将さんも人当たりがよく、とても居心地の良い店である。加えて、酒のアテも豊富でコスパも良いので、常に満席なのも納得である。ちなみに、薄野にも似たような名前の寿司店があるので、予約の際には間違わないよう注意していただきたい。(2024年3月追加)

西区琴似1条1丁目7−6 コスモレジデンス1階    
電話番号:011-615-2600
営業時間:17時~22時
定休日:日曜
予算:おまかせ11000円 (仕入れの状態で多少変動)
アクセス:JR琴似駅を出て、高架下に沿って左へ進む。「松尾ジンギスカン」側へ信号を渡り、右へ進むと左側にあるマンションの1階(5588KOTONIの向かい)。JR琴似駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:松尾ジンギスカン・札幌琴似店、5588KOTONI
お勧めポイント:JR琴似駅エリアナンバーワンの良心的な寿司店

この琴似の古いマンションの1階にあります 雑居ビルのような通路を進むと・・・ ココです まず出てきたのは「タコの柔か煮」。甘めながら、タコの香りを感じる 続く2品目のつまみは、茹でて殻から剥きたての「利尻島産・毛蟹」。これから出回る流氷明けのオホーツク産毛蟹ほどではないというが、香り、甘みとも申し分ない つまみ3品目は「ほうぼうの刺身」 身に旨味と弾力があって、雪塩と本ワサビとの相性も抜群 4品目は「帆立とウロの刺身」。帆立のウロは、目を瞑って食べれば美味しい生ウニような味
5品目の「鰹のタタキ」は、塩レモンでいただく。 6品目は「キンキの煮付け」。やや甘めの味付けながら、脂が乗っている 7品目の「ホタルイカの炙り」は、シンプルに美味しい 8品目はカズチーをイメージして作ったという「数の子 酒粕クリームチーズ」。イカの粕漬けのように、酒粕の香りが強めの大人の味だ 「塩茹での空豆」は、切れ目入ってないので食べづらい ここから握りとなる。1貫目の「コウイカ」は、塩レモンでいただく。とても歯切れが良く、甘みも感じられる 2貫目は「甘エビの昆布締め」。白板昆布がのせられ、甘みだけでなく、深みがあって深い味わい 3貫目の「本鮪のづけ」は、ネットリさっぱりとしている 4貫目の「本鮪のトロカマ」は線維を感じるが、脂がのっていて美味しい5貫目の「ホッキ貝の炙り」は、塩でいただく 6貫目の「真鯵」は、ネットリとした弾力あって美味しい 7貫目の「バフンウニの手巻き寿司」は、この時期のウニとしては悪くない 簾で巻いた「干瓢巻き」 「玉子焼き」で終了となった

中華そば 第三灯籠

 2022年の春にオープンした無化学調味料の鶏出汁中華そば専門店。店舗は地下鉄二十四軒駅出口を出てすぐのマンションの1階にあり、とてもアクセスが良い。店内に入ると、手前にコの字型、奥に直線のカウンター席があり、さらに4人掛けと2人掛けのテーブル席が一つずつある。
 まずは、初めて見る最新型の券売機で食券を購入。メニューを見ると、昼は「鶏しお」、「鶏しょうゆ」という2種類の中華そばに加え、「花椒旨辛味噌」や「油そば」、さらには季節のそば(この時は夏季限定の「夏のちょっと辛い黒い冷やし」)がある。夜はこれに、「味玉札幌塩」や「味玉札幌醤油」、「汁なしカラニラ」などが加わる。また、サイドメニューには、この店の名物の「第三のまぜ飯」や太田ファームのファフィ卵を使用した「卵かけご飯」などがある。店には駐車場がないため、近くの有料駐車場の駐車券を提示すると、お好みのトッピングを一つ追加できるという特典もある。
 僕の一押しはやはり中華そばで、とくに「鶏しお」がお勧め。これより300円高い「特製鶏しお」は、通常の具材に加えて味玉と2倍量のチャーシューが入っている。チャーシューは薄くスライスしたものと短冊切りにされた2つが入っており、短冊切りされた方は硬めで良くないが、低温調理された大きめの薄切りチャーシューは柔らかくて秀逸である。「鶏しお」のスープには鶏油が浮かび、和食のお椀のような出汁と日本酒の風味を感じさせる独特な和の深みがある。それもそのはず。店主は元和食の職人で、ラーメン好きが高じて店を開いたという。その店主が作る「鶏しお」は、魚介の旨味たっぷりの味わい深い北海道トップクラスの塩ラーメンである。この素晴らしいスープに対し、中華そばで使用される通常の麺は、全粒粉を使った低加水のストレート細麺で、コシがあるものの食感がイマイチスープにマッチしていない。麺は高加水ストレート麺にも変更できるので、好みに合わない方は変更していただきたい。「鶏しょうゆ」のスープは、ブラック醤油と言ってもいいくらい濃厚な色をしている。これは、“再仕込み醤油(醤油で醤油を仕込む製法で、熟成期間の長い濃厚な醤油となり、色、味、香りが濃厚で、旨みのある味わいとなる)”を使用していることによるものらしい。鶏油が浮かぶ真っ黒なスープは、鶏の旨みと醤油のコクが麺とよく絡み、こちらもお勧めである。一方、「花椒旨辛味噌」は、西山製麺に特注した中細縮れ麺を使用しているが、こちらの麺はコシがあるものの、モチモチ感に欠けて歯切れも良くない。また、味噌スープは花椒が香るものの、それほど辛くなくインパクトに欠ける。「油そば」は中太麺を使用し、やや硬めのアルデンテに茹でられている。具材のモヤシや刻みチャーシュー、刻みメンマの食感は良く、味付けも悪くないが、汁なし担々麺とは違って、やはりサッパリとした油そばには細麺の方が合うと思う。しかしながら、後半に酢とラー油を加えて食べると味に複雑さが増し、それなりに美味しく食べられた。
 この店の名物である「第三のまぜ飯」は、叩いたマグロの赤身と刻んだ沢庵や海苔、ネギなどがのっているミニどんぶりである。寿司のトロタクをイメージして作られたのか?卵黄と花椒が香るラー油が加わった具材に、醤油をかけて混ぜて食べると、予想通りの間違い無い美味しさであった。(2023年8月追加)

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https://www.instagram.com/daisantourou

西区二十四軒1条5丁目5-1 サブウェイ24 
電話番号:011-590-9133
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時〜15時、17時〜21時、【土日】11時〜20時
予算:鶏しょうゆ800円、鶏しお800円
アクセス:地下鉄東西線・二十四軒駅4番出口を出るとすぐ
最寄りのランドマーク:まいばすけっと二十四軒1条5丁目店、プレイランドハッピー二十四軒店
お勧めポイント:塩中華そばが美味しい

二十四軒駅4番出口を出ると・・・ AEONの「まいばすけっと」が見え、その隣にある・・・ ココです 店内に入ると、手前にコの字型、奥に直線のカウンター席があり、さらに4人掛けと2人掛けのテーブル席が一つずつある まずは、初めて見る最新型の券売機で食券を購入 メニューを見ると、昼は「鶏しお」、「鶏しょうゆ」という2種類の中華そばに加え・・・ 「花椒旨辛味噌」や「油そば」、さらには季節の蕎麦(この時は夏季限定の「夏のちょっと辛い黒い冷やし」)がある。夜はこれに、「味玉札幌塩」や「味玉札幌醤油」、「汁なしカラニラ」などが加わる。また、サイドメニューには、この店の名物の「第三のまぜ飯」や太田ファームのファフィ卵を使用した「卵かけご飯」などがある 僕の一押しはやはり中華そばで、とくに「鶏しお」がお勧め。写真は「鶏しお」よりも300円高い「特製鶏しお」で、通常の具材に加えて味玉と2倍量のチャーシューが入っている。さらに、駐車場特典で岩のりがトッピングされているスープには鶏油が浮かび、和食のお椀のような出汁と日本酒の風味を感じさせる独特な和の深みがある。それもそのはず。店主は元和食の職人で、ラーメン好きが高じて店を開いたという。その店主の作る「鶏しお」は、魚介の旨味がたっぷりの味わい深い北海道トップクラスの塩ラーメンである この素晴らしいスープに対し、中華そばで使用される通常の麺は、全粒粉を使った低加水のストレート細麺で、コシがあるものの食感がイマイチスープにマッチしていない。麺は高加水ストレート麺にも変更できるので、好みに合わない方は変更していただきたい 味玉はトロトロで美味しい 「鶏しょうゆ」。駐車場特典でチャーシューが2倍になっている ブラック醤油と言ってもいいくらい濃厚な色をしている。これは、“再仕込み醤油(醤油で醤油を仕込む製法で、熟成期間の長い濃厚な醤油となり、色、味、香りが濃厚で、旨みのある味わいとなる)”を使用していることによるものらしい。鶏油が浮かぶ真っ黒なスープは、鶏の旨みと醤油のコクが麺とよく絡み、こちらもお勧めである チャーシューは薄くスライスしたものと短冊切りにされた2つが入っており、短冊切りされた方は硬めで良くないが・・・ 低温調理された大きめの薄切りチャーシューは柔らかくて秀逸 「花椒旨辛味噌」 西山製麺に特注した中細縮れ麺を使用しているが、こちらの麺はコシがあるものの、モチモチ感に欠けて歯切れも良くない 味噌スープは花椒が香るものの、それほど辛くなくインパクトに欠ける「油そば」中太麺を使用し、やや硬めのアルデンテに茹でられている。具材のモヤシや刻みチャーシュー、刻みメンマの食感は良く、味付けも悪くないが、汁なし担々麺とは違って、やはりサッパリとした油そばは細麺の方が合うと思う。しかしながら、後半に酢とラー油を加えて食べると味に複雑さが増し、それなりに美味しく食べられた この店の名物である「第三のまぜ飯」 具材に醤油をかけて混ぜて食べる叩いたマグロの赤身と刻んだ沢庵や海苔、ネギなどがのっているミニどんぶり。寿司のトロタクをイメージして作られたのだろうか?さらに具材に卵黄と花椒が香るラー油が加わり、醤油をかけて混ぜて食べると、予想通りの間違い無い美味しさ

喜茶 ゆうご

 札幌西インター近くの閑静な住宅街にある人気のカフェ。店舗は大きめの一軒家で、広めの駐車場を備えている。入口近くには薪ストーブがあり、木をふんだんに使用したインテリアが優しい温もりを感じさせる。また、テーブル間隔が広く、席は基本的に窓側か壁側に面しているため、パーソナルスペースを確保できるのもいい。
 メニューを見ると、ドリンクからスイーツ、食事に至るまで、かなりバラエティに富んでいる。食事の僕の一押しは「オムライス」で、続く押しは「焼きカレー」。「オムライス」は、一見して玉子を纏った姿が美しい。ライスはチキンライスでなく、ベーコンを使ったポークライスで、ケチャップの酸味が控えめなのがいい。また、ポークライスを包み込む厚めの玉子焼きも芳醇なバターの香りがして、まさにカフェレベルを超えた完成度の高いオムライスである。「焼きカレー」は、熱々トロトロのチーズに半熟玉子がのっている。スパイシーさはそれほどないものの、ビーフカレールーがたっぷりと入った丁寧に作られた焼きカレーだ。
 スイーツでお勧めなのは、「バスクチーズケーキ」と「ガトーフレーズ(苺のショートケーキ)」。「バスクチーズケーキ」は、食感が滑らかでクリーミー。コクや深みは思ったほどではないものの、甘さ控えめで万人受けしそう。「ガトーフレーズ」は、とにかく北海道産の生クリームが美味しい。スポンジのしっとり感に乏しいが、喫茶店の自家製ケーキとしては決して悪くないレベル。
 飲み物でお勧めなのは、「ブレンド(コーヒー)深め」。ブレンドコーヒーは、浅め(浅煎り)、中深(中煎り)、深め(深煎り)の3種のロースト豆から選べる。「深め」は深煎りでありながら苦さ控えめで、香りがフルーティーなのがいい。「ブレンド(コーヒー)浅め」は、アメリカンのように水っぽくてお勧めできない。「ブレンド(コーヒー)中深」は、苦味と香りのバランスがとれているものの、「深め」の方がよりフルーティーでお勧めだ。豆は宮の森にある「珈琲堂」の豆を使用しているという。
 実は、この店は朝9時から営業しており、朝御飯にも昼御飯にも使えるというユーティリティーの高さや居心地が良い点なども高評価に繋がった。(2021年取材/2023年5月追加)

https://www.facebook.com/kissayugo/?locale=ja_JP

西区宮の沢三条4丁目6-8 
電話番号:011-555-5870
定休日:不定休 (電話かFacebookで要確認)
営業時間:9時〜16時(水曜のみ9時〜14時)
予算:オムライス(サラダ付き)950円
アクセス:中心部から北1条宮の沢通を西に進む。びっくりドンキー西野店、DCM(ホーマック)、ワークマンを過ぎて宮丘トンネルを抜ける。さらに、「菊地珈琲ブルーマウンテン館」、「石窯パン工房」を過ぎ、右に大きなマンション「グレートヒル宮の沢」が見えたら、その信号を右折し、さらに最初のT字路を右折すると、左に入る看板が見える。地下鉄東西線・宮の沢駅から1.5㎞
最寄りのランドマーク:札幌西インター、手稲宮丘小学校
お勧めポイント:オムライスが美味しいカフェ

札幌西インター近くの閑静な住宅街にある人気のカフェ。店舗は大きめの一軒家で、広めの駐車場を備えている 入口近くには薪ストーブがあり、木をふんだんに使用したインテリアが優しい温もりを感じさせる。また、テーブル間隔が広く、席は基本的に窓側か壁側に面しているため、パーソナルスペースを確保できる点もいい 中庭に面したテーブル席もある キッチン前のカウンター席もある 御飯を使った食事メニュー パンを使った食事メニュー スイーツメニュー 本日のケーキとセットメニューのドリンク ドリンクメニュー1 ドリンクメニュー2 ドリンクメニュー3 僕の一押しの「オムライス」は、一見して玉子を纏った姿が美しい ライスはチキンライスでなく、ベーコンを使ったポークライスで、ケチャップの酸味が控えめなのもいい。また、ポークライスを包み込む厚めの玉子焼きも芳醇なバターの香りがして、まさにカフェレベルを超えた完成度の高いオムライス 続く押しは「焼きカレー」 熱々トロトロのチーズに半熟玉子がのっている。スパイシーさはそれほどないものの、ビーフカレールーがたっぷりと入った丁寧に作られた焼きカレーだ 「ミートソーススパゲティ」。麺は細めで食感も良いが、自家製ミートソースは酸味がある割りに深みがなく、お勧めできない「じゃじゃご飯」は、豚ひき肉やゴボウ、椎茸、長ネギ、生姜などを刻んで甜麺醤で味付けしたドンブリ。意外にも美味しく、花椒入りのラー油を加えて食べても美味しい 「えびドリア」は、ベシャメルソースにコクがなく、中のケチャップライスともマッチしていない 「バスクチーズケーキ」とアールグレイのセット バスクチーズケーキ」は、食感が滑らかでクリーミー。コクや深みは思ったほどではないものの、甘さ控えめで万人受けしそう 「ガトーフレーズ」は、とにかく北海道産の生クリームが美味しい。スポンジのしっとり感に乏しいが、喫茶店の自家製ケーキとしては決して悪くないレベル「チョコレートケーキ」は、見た目はクラシックショコラ。しかし、意外にも硬めで、チョコテリーヌのように濃厚。この店のケーキの中では甘めで、お勧めではない 「苺ロールケーキ」とブレンドコーヒーのセット。ロールケーキのスポンジ生地は、シットリとしてシルキーな食感。クリームも甘さ控えめで良い
「サバイオン・オ・フリュイ」は、注文を受けてから赤砂糖をかけて表面をカリッと焼き上げるデザート サバイオンクリーム(卵黄と白ワイン、砂糖で炊いたクリーム)と生クリームを合わせた中に、苺、フランボワーズ、ブルーベリー、オレンジが入っている 「デコポンのレアチーズケーキ」。レアチーズ部分は食感に弾力のある。味はミルキーで、下の薄いビスケット生地の食感とも合う。デコポンの酸味とも見事にマッチしている

レストラン アグリスケープ(Restaurant AGRISCAPE)

 2019年にオープンした農業レストラン。店を運営するのは、円山のフレンチ「SIO」のオーナーシェフであった佐藤陽介シェフ。当初は円山と2店体制でやっていたが、現在「SIO」は売却され、全くの別経営である「SIO syuji hijikuro」となった。
 佐藤シェフは「ピエール・ガニエール東京店(=佐藤シェフがいた青山店は既に閉店し、現在は赤坂にリニューアルオープン → 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」の出身。ピエール・ガニエールといえば、“分子ガストロノミー”という科学的な前衛的料理手法を実践するフランスの3つ星レストランである。以前の料理は、多少インスパイアしていた面もあったが、現在の料理は彼が理想とする料理に進化した。今でも佐藤シェフは厨房に立っているが、現在この店を任されているのは、彼の愛弟子である吉田夏織シェフ。「イルギオットーネ丸の内」や「ル・ミュゼ」で腕を磨き、「SIO」時代から佐藤シェフの右腕として活躍している素晴らしい料理人だ。
 この店を訪れるのなら、ランチタイムか、ディナーなら初夏の未だ日のあるうちに訪れたい。周りの緑が、ここが札幌市内のレストランである事を忘れさせてくれる。何故こんな山の中に?かというと、円山「SIO」時代に、タマネギを仕入れていたこの地の農家さんに後継者がおらず、シェフの自分で野菜を作りたいという思いが一致し、この地にレストランを移転したという。しかしながら、熊が出るほどの立地にあるにもかかわらず、地下鉄円山公園駅からタクシーで1600円ほどと、意外にもアクセスは悪くない。
 今回は、この店で最も高い19800円のコースをチョイス。「SIO」の頃は、まず、その日のメイン料理の素材となる肉を見せてくれて、客が選ぶことができたが、素材にストイックとなった現在は残念ながらできない。その代わりに、本日のコースで登場する様々な野菜たちを披露してくれる。また、「SIO」の時代に比べると、コースの値段が2倍近くになり、コスパこそ悪くなったが、その分、ロケーションも含めて非日常的な特別感が味わえるようになった。
 コースの前菜を飾るのは、もちろん野菜料理である。一皿目の「ホワイトアスパラのアイスとスープ、チキンスープのジュレ」は、滑らかでヒンヤリとしたホワイトアスパラのアイスと凝縮されたチキンジュレ、刻んだホワイトアスパラが一体となっていて素晴らしい。塩味もピッタリで、驚くほど洗練された味だ。次の野菜料理は、「越冬百合根のムースとウドのフリット フキノトウパウダー」。百合根の甘味とウドやフキノトウの苦みのコントラストが、何とも言えない美味しさとなっている。「大根のクリーム煮と大根のニンニククリームソース」は、シラスや山ワサビ、コーンフラワーがちりばめられ、しっかりとした高級感のある料理に仕上がっている。「ポアロネギ(リーキ)のテリーヌ 自家製生ハム添え」は、鶏レバームースとリンゴペースト、札幌黄タマネギペーストを混ぜ、トロトロの甘いネギにつけて食べるともう最高である。「冷たいブイヤベース」には、 チーマ・ディ・ラーパ(イタリアの菜の花)や甘海老が入り、フェンネルのピクルスやカリカリのアラレがアクセントになっている。さらに、サフランの香りが、エキゾチックな味わいに仕上げている。魚料理は、「マツカワガレイのスープ仕立て」。フックラとしたマツカワガレイの他に、ホタテのムースやシジミ、原木椎茸などが入っており、リベッシュ(ハーブ)で香りづけされたスープがサッパリとした重厚感を与えている。「余市産ムラサキウニとアスパラの冷製パスタ」は、カッペリーニよりも太めのパスタを使用。口直しの「クルマバソウのアイス 苺添え」は、一緒に食べるとまるでキウイを食べているように甘酸っぱい食感。メインを飾るのは、「炭火焼き若鶏のロースト(120日目のプレノワール)と仔牛のロースト」。シンプルな塩味ながら、炭火で焼いた香ばしさがあり、とてもジューシー。そのまま食べても美味しいが、添えられたバナナソースと梅のソースで味変も可能。さらに、「2種類の自家製蜂蜜とチーズ」、「牛乳と玉子のプディング アイス添え」、飲み物、「ライ麦のフィナンシエと梅酒の琥珀」と続き、満腹のうちに終了となった。
 ちなみに、近くの道路に看板も出ていないので分かりづらいが、マルヤマクラス前に停車していたタクシー運転手の多くは、この店のことを知っていた。(2022年7月追加)
http://www.agriscape.jp

西区小別沢177  
電話番号:011-676-8445
定休日:不定休(完全予約制)
営業時間:【ランチ】12時10分〜13時、【ディナー】
17時40分〜19時半
予算:【ランチ】4400円〜19800円、【ディナー】13200円〜19800円
アクセス:円山公園駅から車で小別沢トンネルを目指して向かう。トンネルを過ぎて道を下ると、左に「さくら農園」が見えるので、そこをUターンするように左折する。両側にレストランのハウス畑が見えたらその先。円山公園駅から車で約15分

最寄りのランドマーク:小別沢トンネル、さくら農園
お勧めポイント:自家農園で作るフレッシュな無農薬野菜の料理が素晴らしい

小別沢トンネルを過ぎて道を下ると、左に「さくら農園」が見えるので、そこをUターンするように左折する。両側にレストランのハウス畑が見えたらその先に、このレストランが見える 入口左に、店の製品を販売するショップがある 「SIO」の頃は、まず、その日のメイン料理の素材となる肉を見せてくれて、客が選ぶことができたが、素材にストイックとなった現在は残念ながらできない。その代わりに、本日のコースで登場する様々な野菜たちを披露してくれる 一皿目の「ホワイトアスパラのアイスとスープ、チキンスープのジュレ」は、滑らかでヒンヤリとしたホワイトアスパラのアイスと凝縮されたチキンジュレ、刻んだホワイトアスパラが一体となっていて素晴らしい。塩味もピッタリで、驚くほど洗練された味だ 次の野菜料理は、「越冬百合根のムースとウドのフリット フキノトウパウダー」。百合根の甘味とウドやフキノトウの苦みのコントラストが、何とも言えない美味しさとなっている 「大根のクリーム煮と大根のニンニククリームソース」シラスや山ワサビ、コーンフラワーがちりばめられ、しっかりとした高級感のある料理に仕上がっている 「ポアロネギ(リーキ)のテリーヌ 自家製生ハム添え」は、鶏レバームースとリンゴペースト、札幌黄タマネギペーストを混ぜ、トロトロの甘いネギにつけて食べるともう最高である 「冷たいブイヤベース」には、 チーマ・ディ・ラーパ(イタリアの菜の花)や甘海老が入り、フェンネルのピクルスやカリカリのアラレがアクセントになっている。さらに、サフランの香りが、エキゾチックな味わいに仕上げている  魚料理は、「マツカワガレイのスープ仕立て」。フックラとしたマツカワガレイの他に、ホタテのムースやシジミ、原木椎茸などが入っており、リベッシュ(ハーブ)で香りづけされたスープがサッパリとした重厚感を与えている「余市産ムラサキウニとアスパラの冷製パスタ」は、カッペリーニよりも太めのパスタを使用。間違いない美味しさ 口直しの「クルマバソウのアイス 苺添え」は、一緒に食べるとまるでキウイを食べているように甘酸っぱい食感 メインを飾るのは、「炭火焼き若鶏のロースト(120日目のプレノワール)と仔牛のロースト」。お腹いっぱいなので、小さめのポーションにしてもらった。シンプルな塩味ながら、炭火で焼いた香ばしさがあり、とてもジューシー。そのまま食べても美味しいが、添えられたバナナソースと梅のソースで味変も可能裏庭で飼っているミツバチが作った2種類の自家製蜂蜜 チーズと一緒にいただく 「牛乳と玉子のプディング アイス添え」 「ライ麦のフィナンシエと梅酒の琥珀」と飲み物で終了となる

ダイイチDaiichiのおはぎ

 今年の正月に「マツコの知らない世界」を見ていたら、「おはぎの世界」というコーナーで、全国の人気おはぎが紹介されていた。「スーパーのおはぎ」というフリップが出たので、おはぎで有名なスーパー、仙台市秋保温泉にある「主婦の店 さいち」なのかなと、思って見ていたら、何と、北海道にあるスーパー「ダイイチ」であった。「ダイイチ」は、小豆の本場である十勝地方をメインに9店舗、札幌エリアに6店舗、旭川エリアに7店舗を構える北海道の人気スーパーである。聞くところによると、「ダイイチ」では、社員がスーパー「主婦の店 さいち」まで行って修行し、そのノウハウを学んで来て現在のおはぎを作っているという。
 インスタ映え重視のおはぎ専門店がSNSやマスコミで取り上げられている昨今において、スーパーのお総菜コーナーという地味な場所でひっそりと販売され、小豆の粒餡のおはぎ1種類だけで勝負するという潔さは見事である。むしろ、おはぎ本来の美味しさを味わってほしいという本気度が伝わってくる。スーパーのおはぎであるにも関わらず、かなりに人気なようで、休日の午後は売り切れてしまうこともあるようだ。おはぎは、1個入り、2個入り、3個入り、4個入り、6個入りのパックがあり、1パック当たりの数が多いほど値段が安くなるという仕組みはスーパーならでは。スーパーで販売されているだけに、包装はチープなので手土産としては良いが、贈答には向かないのが難点である。
 おはぎのパックを手に取りあけてみると、煮小豆特有のほんのりと心地よい香りが漂ってくる。口に含むと、驚くほどシットリと瑞々しい。粒餡なだけに、小豆の本来の香りがしっかりと感じられる。甘さも絶妙で、甘いものが苦手な人でもいくらでも食べられるほど美味しい。ちなみに、粒餡だけでも販売されているので、こちらもお勧めである。粒餡は、1回分毎に小分けにパックして冷凍するのがお勧め。そして、食べる前日に冷蔵庫に移して解凍し、食パンにのせて小倉トーストとして食べるともう最高である。小倉トースト好きである僕は、これまで日本全国の小豆の粒餡や餡(小豆)バターなどいろいろ取り寄せて試してみたが、「ダイイチ」の粒餡こそ、コスパも含めて最高だと思う。(2022年4月追加)

【ダイイチ札幌・八軒店】 
西区八軒10条東5丁目
電話番号:011-708-4567
定休日:不定休
営業時間:10時〜23時
予算:おはぎ148円(税別・1個入りパック)、粒餡110円/100g
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅1番出口を出て右側へ。100円ショップ「キャン・ドゥ」、「札幌サンプラザ」、「スーパーアークス北24条店」、「マクドナルド南新川店」を過ぎると左角にある。北24条駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:マクドナルド南新川店
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのおはぎ

北24条通と石山通が交差する・・・ ココが八軒店です! 1個入りパックの値段は148円(税別)です 2個入りパックの値段は(税別278円)、1個1パックの値段よりも安くなっています。スーパーで販売されているせいか、1パック当たりの個数が多いほど値段が安くなっています これがダイイチのおはぎ 断面(ご飯の半殺し状態も絶妙) おはぎの粒餡だけも販売されている。1回分毎に小分けにパックして冷凍するのがお勧め。そして、食べる前日に冷蔵庫に移して解凍し、食パンにのせて小倉トーストとして食べるともう最高

イン カリー IN CURRY

 二十四軒にある人気のスープカレー専門店。店内に入ると、コンクリート打ちっぱなしのカフェのような店内。左側にテーブル席、右側にカウンター席がある。コロナ禍の影響なのか?テーブル間隔は、比較的広めにとられている。奥にはオープンキッチンの調理場があり、女性一人が調理を、そしてもう一人の女性がサービスを担当している。
 メニューを見ると、スープカレーは「ラムカリー」、「チキンカリー」、「野菜カリー」、「シーフードカリー」、「鮭カリー」の5種類があり、トッピングは、チキン、ゆで卵、舞茸、ほうれん草、ピーマン、レンコンなど。辛さは、辛さ控えめの0から7までの8段階あり、このスープには市販の辛口くらいの3が合っている。女性経営者のアイデアなのか?ライスは小100g、普通150g、中200g、大盛300gと、少量からオーダーできる。スープは比較的タップリめなので、男性なら、ライスは中くらいの方がバランスが良いかも。僕の一押しは「ラムカリー」で、次にお勧めなのが「チキンカリー」か「鮭カリー」である。
 具材にかかわらずスープは共通の1種類のみで、通常のスープカレーよりもややトロミがかっている。ホールスパイスが香り、既製調味料を感じさせない良質なスープだ。「チキンカリー」のチキンは、チキンレッグではなく骨なしのモモで、味も含めてどこかしら「サボイ(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」を彷彿させる。メイン具材以外の野菜は、切り方が小さく少なめだが、その分スープがタップリ入っている。また、この店では「シーフードカリー」が人気のようだが、海老は殻付きで食べづらいし、ホタテも具材としては合わないような気がする。シーフード素材の中で唯一良かったのは鮭なので、どうせ頼むなら前述の「鮭カリー」 の方が良いかも。どのカレーもテイクアウトが可能であるが、別途テイクアウト用の容器代が必要となる。(2021年2月追加)

西区二十四軒3条5丁目9-33 
電話番号:011-500-2118
定休日:月曜、火曜
営業時間:【火曜〜土曜】11時半~17時、【日曜】11時半~15時、17時~20時
予算:ラムカリー1300円、チキンカリー980円
アクセス:地下鉄東西線・二十四軒駅1番出口を出て左へ。ENEOS、ヤマガタ、クレアクレアラビール(マンション)、家族葬のファミーユを過ぎたら左側にある。二十四軒駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:家族葬のファミーユ・琴似ホール
お勧めポイント:スパイシーかつ良質なスープカレー

ココです! どのカレーもテイクアウトが可能です(別途テイクアウト用の容器代が必要) 店内に入ると、コンクリート打ちっぱなしのカフェのような店内。左側にテーブル席・・・ 右側にカウンター席がある メニューを見ると、スープカレーは「ラムカリー」、「チキンカリー」、「野菜カリー」、「シーフードカリー」、「鮭カリー」の5種類があり、トッピングは、チキン、ゆで卵、舞茸、ほうれん草、ピーマン、レンコンなど 辛さは、辛さ控えめの0から7までの8段階あり、このスープには市販の辛口くらいの3が合っている。女性経営者のアイデアなのか?ライスは小100g、普通150g、中200g、大盛300gと、少量からオーダーできる 「チキンカリー」 「チキンカリー」のチキンは、チキンレッグではなく骨なしのモモで、味も含めてどこかしら「サボイ」を彷彿させる ライスは普通 僕の一押しの「ラムカリー」 この店で人気の「シーフードカリー」 海老は殻付きで食べづらいし、ホタテも具材としては合わないような気がする。シーフード素材の中で唯一良かったのは鮭なので、どうせ頼むなら前述の「鮭カリー」 の方が良いか 「チャイ」も悪くない

ななし

 琴似にある元祖旭川ラーメンの店。今年、僕は旭川の有名ラーメン店をほぼ全てまわったが、この店を超えるラーメン店はなかったた。それほどまでに、この店の醤油ラーメンの完成度は高いのである。スープは豚骨ベースに鶏ガラが加わり、魚介系が主張しない絶妙なバランスのWスープでなのである。飲むほどにまた飲みたくなり、ついつい最後の一滴まで飲み干してしまうほど美味しい。もちろん旭川ラーメンなので、麺は加藤製麺の中細ストレート麺。コシはないものの、滑らかで重層感のあるスープと良く絡んで美味しい。チャーシューもとろけるように美味しいので、200円を追加しても「醤油チャーシュー麺」を注文しよう。15時までは小ライスが無料になるサービスも嬉しい。ちなみに、開店当初より閉店時間が1時間早くなった。(2012年9月更新)

西区琴似1条1丁目 5588斜め向かい   
電話番号:011-611-8336
営業時間:11時半〜15時、17時〜21時(土 日は11時半〜21時)
定休日:水曜
予算:醤油ラーメン650円 (チャーシューは200円プラス) 
アクセス:JR琴似駅を出て、高架下に沿って左へ進む。「南光園」側へ信号を渡り右へ進む。2つ目の左角にある(南光園から150m、5588の斜め向かい)。JR琴似駅より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:南光園、5588 
お勧めポイント:旭川ラーメンナンバーワンの店

工房 横井珈琲

 発寒の裏通りにある小さなコーヒー店。今年で開店18年目を迎えるこの店はカフェがなく、主に中南米のコーヒー豆を販売する専門店である。ドアを開けると手前にコーヒー器具の棚とレジカウンターが、そして奥には大きなロースターが置かれている。また、右側の窓に沿って細長い立ちの飲みテーブルがあるが、これは豆を買うとその日のお勧めコーヒーを1杯(コーヒー、エスプレッソ、カプチーノのいずれかで)試飲できるテイスティングカウンターである。
 この店の特筆すべき点は、郊外の小さなコーヒー店であるにもかかわらず、コーヒーマニアの心をくすぐるような素晴らしい農園の豆が揃っていること。例えば、この日限定販売されていたのは「コスタリカ・エスバス」のゲイシャ種とヴィジャサルチ種。ゲイシャ種は口に含むとモモの様なフルーツ香と、ブルゴーニュワインのようなほんのりと柔らかな酸味を感じ、一般的に言うモカのようなイメージ。特に、ヴィジャサルチ種は、酸味、苦み、甘み、香り、全てが調和したブルーマウンテンのような珠玉のコーヒーで、売っていたらすぐに購入すべきアイテム。コーヒー豆はバルブが付いた専用のアルミパッケージに入れられ、このパッケージは香りを逃がさず二酸化炭素を排出できる機能を持つようである。
 今回、1〜2月にかけて販売されていた季節限定豆を除く全種類試してみた結果、僕のお勧めは以下の通り。まず、ブレンドでは「いつものにばん」がベスト。この店のブレンドの中では最も中庸で、口に含むとまず甘さを感じ、適度な酸味、苦み、そして深いアロマが駆け巡る。後味もスッキリとしたキレがあり、絶妙なバランスがパーフェクト。もう一つブレンドで選ぶなら、甘さを感じる酸味と妖艶なフルーツ香が一気に口の中を駆け巡るコーヒー爆弾「横井のチ・カ・ラ」くらい。
 ブレンド以外のシングルでは、「コスタリカ・シン・リミテス」や「エルサルバドル・ラ・カンパヌラ」、「グアテマラ・モンテ・デ・オロ」、「ブラジル・モインニョ」の4つが良かった。「コスタリカ・シン・リミテス」は、何て美味しんだ!というくらい沸き上がるアロマ。すっきりとしたキレの良さ。程良い酸味、甘み、苦み。花の香り、ピーチのようなフルーツ香全てのバランスが完璧。「エルサルバドル・ラ・カンパヌラ」は心地よい控えめの酸、そして苦みや甘み、フルーツ香、心地よいアフターどれをとっても絶妙なバランス。まるでブルーマウンテンのような珠玉のコーヒー。「グアテマラ・モンテ・デ・オロ」は、初めはほんのりとした苦みを、後に柔らかな酸味と微かなカカオ香を感じる。アフターは長くないが、しっかりとした骨格の中にも爽やかな酸味と品のある高貴なアロマがある。「ブラジル・モインニョ」は、甘みや酸味,苦み、フルーツ香、どれもブレンドコーヒーのようにバランスが良くスッキリとしている。但し、ぬるくなってくると酸味が強くなるのが欠点。(2014年2月追加)

【発寒本店】
西区発寒9条11丁目2-11  
電話番号:011-667-1250
定休日:火曜(祝日の場合には営業)
営業時間:10時〜19時
予算:コスタリカ・シン・リミテス945円/100g 
アクセス:地下鉄東西線・宮の沢駅4番出口を出て「北洋銀行」側へ渡る。「VICTORIA」を過ぎ、そのまま西野屯田通を進んで高速道路の下を通って進む。JR線の跨線橋を上らず、左側面の細い通りを進み、2つ目の角を曲がると左角にある。宮の沢駅、JR発寒駅より徒歩10分。
最寄りのランドマーク:イオン発寒SC
お勧めポイント:素晴らしいアロマのコーヒー豆を購入できる

【パセオ店】
住所:北区北6条西4丁目 パセオセンターB1F 
電話番号:011-213-5419
定休日:無休
営業時間:営業時間:10時〜20時半

さっぽろ青果館

 札幌中央卸売市場の目の前にある札幌青果協同組合が運営する市場である。建物の中には果物や野菜を扱う卸売り業者の店舗が入っている。特に、6月〜8月にかけての「夕張メロン」や「北海道産・神内マンゴー」、「仁木のサクランボ・南陽」などが僕お勧めで、もしもこれらを購入するなら「中野商店」が一押しである。「夕張メロン」には、特秀、秀、優、良、ランク外(夕張メロンという表示のみのシールが貼られた個撰、規格外のメロン)の5段階の規格および規格外があり、特秀と秀は合わせても1割に満たないが、「中野商店」は「さっぽろ青果館」の中でも群を抜いて夕張メロンの品揃えがいい。また、「さっぽろ青果館」の中でも、常時北海道産の「神内マンゴー」や「神内パッションフルーツ」を取り扱っているのはこの店だけである。「神内マンゴー」には、アップルマンゴーとゴールデンマンゴーの2種類があるが、もちろんお勧めはアップルマンゴー。アップルマンゴーと言えば宮崎や沖縄が有名であるが、この「神内マンゴー」を送った本州の友人たちは口を揃えてこれらのマンゴーよりも美味しいと絶賛している。さらに、佐藤錦よりも一回りも二回りも大きい仁木の「サクランボ・南陽」も本州に送ると喜ばれる逸品である。
 また、春と秋の山菜・きのこシーズンもいい。特に、5月〜6月の「あずき菜」、「しどけ」、「カタクリ」、「タラの芽」、「ウド」、「セリ」、9月〜10月の「コクワ(さるなし)」や「落葉(ハナイグチ)」、「ボリボリ(ナラタケ)」なども外せない美味しさ。もしも、メロンなどの果物を買うときには、観光客相手の「二条市場」や「札幌中央卸売市場・場外市場」よりも安く品質の良いものを買うことが出来るので、ぜひ憶えておきたい。(2013年9月追加)

西区二十四軒4条5丁目11-16  
電話番号:中野商店:011-622-7817
定休日:日曜・祝日および水曜日は市場の休みに準じる
営業時間:5時〜15時
予算:神内マンゴー2000円〜3000円、夕張メロン1000円〜4000円
アクセス:地下鉄東西線・二十四軒駅5番出口を出て左へ。「二十四軒1−4」の交差点信号を左折し、環状通を進み、中央卸売市場手前にある北海道銀行の信号を右折すると右側。二十四軒駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:中央卸売市場、北海道銀行
お勧めポイント:札幌で果物や山菜などの野菜を買うならココ

パティスリー YOSHI


西野のアイスクリーム屋さん
          YOSHI YOSHI

 札幌郊外にある人気のスイーツ店。2013年度版に比べて変わった点は、ジェラート店「西野のアイスクリーム屋さんYOSHI YOSHI」が同じ建物に移転してきたこと。なので、「パティスリー YOSHI」の建物が少し広くなり、2テーブルだけではあるがイートインコーナーも併設された。
 「西野のアイスクリーム屋さんYOSHI YOSHI」では、アイスクリームを最大5種盛りまでできるが、5フレーバーになると量が多過ぎて、1人で食べるのは困難となるので要注意。どのジェラートも滑らかで甘さも控えめで悪くないが、近くにある 「ジェラテリア ジェリーム(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 ほどの美味しさではない。
 「パティスリー YOSHI」のケーキは、ケーキにとどまらず、デニッシュなどのパンからフィナンシエなどの焼き菓子に至るまでどれもが美味しい。特に、クロワッサンやデニッシュ類がお勧めで、この店の最も素朴な焼き菓子「シューケット」を食べればその実力が分かる。ケーキでは、夏にお目見えする「マンゴープリン」が僕の一押し。僕の考える世界最高峰マンゴープリン 「ザ・ペニンシュラ東京のブティック&カフェ(→ 銀座グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 ものにかなり近い感じだ。その他のお勧めは、シットリとしたチョコスポンジとコーヒースポンジに、サクサクとしたチョコがコーティングされた「ロッシュ」、チョコスポンジとチョコクリームの表面に木苺のジャムが塗られた「アメリ」、ミルク&ビターチョコの美味しさが溢れる「ガーナ」や「クレームショコラ」、サプライズなチョコケーキ「タルトショコラ・サントノーレ」、バターの香り高い「ミルフィーユ」などがいい。(2015年3月更新)
http://yoshi2.com

西区西野10条8丁目2-23   
電話番号:011-666-7467 
営業時間:11時~20時
予算:マンゴープリン380円(ゴールデンウィークあたりから9月くらいまで)
定休日:9時〜19時(アイスは18時ま で)
アクセス:北1条宮の沢通を西へ向かい、西野4-2の信号(びっくりドンキー、COSMO石油GS)を左折。途中、「JAさっぽろ西野」のあるY字路を、右のセブンイレブンが見える手稲右股通へ進む。左前に「東光ストア」が見える信号を右折し、西野通の次の信号を左折して右側角。 
最寄りのランドマーク:JAさっぽろ西野、東光ストア、西野通 
お勧めポイント:ケーキにとどまらず、デニッシュなどのパンからフィナンシエなどの焼き菓子に至るまでどれもが美味しい

緑色の建物が「西野のアイスクリーム屋さんYOSHI YOSHI」です

こちらが「パティスリー YOSHI」

ショーケースの中は美味しいケーキで一杯

右側を見るともう一つケーキのショーケース、そして更に奥にはジェラートのショーケースが

「西野のアイスクリーム屋さんYOSHI YOSHI」のメニュー

「西野のアイスクリーム屋さんYOSHI YOSHI」のメニュー

緑色の建物の「西野のアイスクリーム屋さんYOSHI YOSHI」のエリアでは、焼き菓子やデニッシュ、キッシュ、パンなどが販売されている

これが僕の一押しの「マンゴープリン」

左の四角いのが「ロッシュ」

左の盛り上がっているのが「ガーナ」

かつてのイチゴがフルポーションだった時代の「アメリ」

右がミルフィーユ

デニッシュ

デニッシュ

ジェラテリア ジェリーム
      GELATERIA Geream

 「 担担(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 へ行く途中、偶然見つけたイタリアンジェラート店。近くの「担担」へは何度も足を運んでいたはずだが、それまで全く気がつかなかった。最近、豊平区の環状通沿いに「平岸店」がオープンし、札幌の南エリアに住んでいる方も行きやすくなった。
 店内に入ると、イートインスペースに4人掛けのテーブル席が2つある。この店は基本的にはジェラート店であるが、シュークリームやロールケーキ、プリンなども販売している。シュークリームはその場でクリームを詰めてくれるので、シュー生地はビスケットのようにカリカリだ。カスタードクリームには蟹の甲羅や鮭などに含まれる抗酸化作用を持つ天然色素・アスタキサンチンが入っているため、オレンジ色をしている。カスタードクリームはとても美味しいものの、シュー生地は僕好みではない。同じようにオレンジ色をしたプリンも普通に美味しい。しかし、僕のお勧めは、やはり、12種類ある日替わりのジェラート。滑らかで甘さ控えめなジェラートは秀逸だ。その秘密は、北海道中標津町で作られる「養老牛放牧牛乳」を使用しているため。この牛乳には、兵庫県三田市の有名パティシエ・小山さんも惚れ込み、 「養老牛プレミアム 小山ぷりん(→ 神戸グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 のメイン素材としてわざわざ北海道から取り寄せているほど。
 シャキシャキした冷凍苺が入った「いちごミルク」やミルクにラムレーズンの深みが上手くマッチした「ラムレーズン」、ミルキーな抹茶の香りがいい「抹茶」などが僕の一押し。この他、キャラメルでコーティングしたカリカリのアーモンドの食感が面白い「アーモンドプラリネ」やシンプルでフレッシュな「ミルクミルク」などもいい。8月の変わり種は和風テイストの「きなこ」。ちなみに、季節のフルーツを使ったシャーベットは、それほどお勧めではない。失礼ながら、これほどの本格的なジェラート店が、札幌郊外の西野にあるのが不思議なくらい。街の中心部にあればかなりの人気店になるはず。これでフルーツを使ったシャーベットが美味しければ、3つ星のパーフェクトである。(2016年8月更新)

【本店】
西区西野3条7丁目5番11-3  
電話番号:011-661-0395
定休日:不定休 
営業時間:11時~21時終了 
予算:カップorコーン:シングル340円、ダブル420円、トリプル470円(ワッフルコーンは20円増し) 
アクセス:中心部から北1条宮の沢通を西に向かい、びっくりドンキー、ダイソーを過ぎて3つ目の信号の右角。ホーマック手前
最寄りのランドマーク:びっくりドンキー、ダイソー、ホーマック 
お勧めポイント:「養老牛放牧牛乳」を使用したイタリアンジェラート店


【平岸店】
豊平区平岸5条10-5-1  
電話番号:011-826-3455
定休日:不定休 
営業時間:10時半~21時終了 
アクセス:地下鉄南北線・南平岸駅東出口を出て左へ。環状通に出たら右折して豊平区役所方向へ進むと200m(札幌日産・平岸店向かい)。南平岸駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:環状通、豊平区役所

外観が地味な上に、看板の表記がアルファベットであるせいか、店の存在に気づきにくい西区にある本店の店内店内には、中標津町の牧場で作られる究極の牛乳「養老牛 放牧牛乳」のポスターが環状通沿いにある平岸店平岸店の入口平岸店の店内平岸店のイートインスペースは明るく、本店よりも広め

中華そば スパンキー

 琴似に行く時に、そのネーミングが気になって入ってみたラーメン店。店に入ると、右側にカウンター席、左側にテーブル席が2つだけの小さな店だ。何度か行ってみたが、どうやら店主一人でやっているようだ。
 メニューを見ると、「醤油らーめん」と「塩らーめん」の2つのみ。トッピングメニューとして「味付け玉子」、「炙り鶏チャーシュー」、「めんま」、「海苔」、「ねぎ」などがあるが、どれも50円と良心的だ。
 僕のお勧めは、この店の看板メニューでもある「醤油らーめん」。店主は醤油にかなりのこだわりを持っているらしく、島根県出雲市にある「森田醤油」の2種類の「生揚げ醤油」を使用しているという。これに、鶏ガラベースの優しい動物系の味と鰹節や鯖節による魚介系の深みが見事に調和しており、今流行の煮干し系中華そばと一線を画す日本蕎麦に近い感じがいい。また、中細のストレート麺もこのスープによくマッチしている。のっている具材は、チャーシュー、メンマ、ネギ、海苔などといった定番具材である。チャーシューはイマイチだったが、ほんのりと塩味の効いたメンマがおいしかった。「醤油らーめん」を注文する際には、トロトロの「味付け玉子」も是非一緒にいただくこともお勧めしたい。一方、「塩らーめん」は、鶏ガラベースのスープに昆布やアサリ、スルメなどの魚介風味が加わった繊細なスープで、函館の塩ラーメンに近いイメージである。一口すするたびに、しみじみと美味しく感じられるが、残念ながらインパクトには欠ける。
 それにしても、これだけのレベルにありながら、今のところ全く無名で食べログの点数も低く、流行っていないのがとても残念である。(2017年8月追加)

西区二十四軒3条5丁目8-25 田中ビル1階  
電話番号:非公開
定休日:月曜(祝日の場合には翌火曜)
営業時間:【火曜〜土曜】11時〜15時、17時〜21時、【日曜・祝日】11時〜17時
予算:醤油ラーメン650円
アクセス:地下鉄東西線・二十四軒駅1番出口を出て左へ。「ふかざわ病院」、「恒和薬品」を過ぎて進むと、右に「北央信用組合」と「AEONまいばすけっと」が見えるので、その向かいの左側のビル。二十四軒駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:北央信用組合
お勧めポイント:生揚げ醤油を使ったコクのある中華そば

地下鉄琴似駅へ向かう広い通り沿いにあります ココです! 店内 ラーメンは「醤油らーめん」と「塩らーめん」の2種類のみ トッピングは全て50円と非常に良心的 「醤油らーめん」を「ちゃーしゅー麺」にして、「味付け玉子」をトッピングで注文した。チャーシューはイマイチだったが、味付け玉子はトロトロで美味しかった スープは、2種類の「生揚げ醤油」に、鶏ガラベースの優しい動物系の味と鰹節や鯖節による魚介系の深みが見事に調和している。今流行の煮干し系中華そばと一線を画す日本蕎麦に近い感じが良かった 全粒粉のようなツブツブが見える中細のストレート麺もスープとマッチしている 味付け玉子の半熟状態は完璧 島根県出雲市にある「森田醤油」の2種類の「生揚げ醤油」 島根県出雲市にある「森田醤油」の2種類の「生揚げ醤油」 「塩らーめん」 鶏ガラベースのスープに昆布やアサリ、スルメなどの魚介風味が加わった繊細なスープで、函館の塩ラーメンに近いイメージ 麺は同じ中細のストレート麺 

手打ち蕎麦のたぐと(喰人)

 西野にある大人気の蕎麦店。混み合う土曜日は、開店15分くらい前までに並んでいなければ1回転目には入店できないほど。開店当初に比べると値段が500円ほど上がり、メニューの数が減っただけでなく、定休日や営業時間、順番待ちのシステムなどが変わった。店内は右側にカウンター席、そして左側にはテーブル席、さらに奥には板の間の小上がりがある。天井が高く木材をふんだんに使用した山小屋風の建物は、元はリンゴ倉庫だったものを、大家さんが改築して貸してくれているという。この店の若いご主人は岐阜県の下呂の出身で、大学時代に来札したのがきっかけで、郷里から離れたこの札幌で蕎麦店を開いたという。修業先は更科蕎麦で有名な近くの「やま賀(→ 札幌グルメバイブル・蕎麦の頁を参照)」らしい。
 この店のお勧めポイントは、蕎麦と汁が素晴らしいことである。しかし、天ぷらはイマイチで、蕎麦湯も薄く、ワサビも擦った本ワサビではないため、2つ星とした。しかし、それをもってしても、また行きたくなるような素敵な店なのである。まず、創作センスが良い。どの蕎麦もインパクトあって創作性に富んでおり、素材の美味しさをガツンと引き出している。蕎麦は蕎麦の実の芯の部分を使って打つ“更科蕎麦”。冷たい蕎麦用はほぼ二八(小麦2:蕎麦8)で、温かい蕎麦は更に小麦を1割ほど増してコシを失わないようにしているという。このように冷温2種類の蕎麦を打ち分けているだけでなく、冷たいせいろ蕎麦は、2回に分けて半分ずつ出すといった心遣いも嬉しい。つけ汁の辛さ加減も丁度良く、「かれーそば」を除く温かい蕎麦は、関東風の「こいくち」と関西風の「うすくち」の中から選べるといった細かいサービスもいい。
 温かい蕎麦なら、「花巻そば」か「かれーそば」がお勧め(本当は「ひなた」が最もお勧めだが、現在はメニューから除外されている)。「花巻そば」は、大きな焼き海苔の上に極薄の花かつおが揺れるという素晴らしいビジュアルで、「こいくち」でなく「うすくち」がいただくのがお勧め。この花かつおが実に香り高く深い味がする。特に、花かつおに由来する鰹節の酸味が汁と絶妙に合うのである。天かすが別に添えられてくるが、シンプルなだけにこれはむしろ入れない方が美味しい。「かれー」はスパイシーさと出汁の奥深さのバランスが良く、名古屋カレーうどんナンバーワンの「清平(→ 名古屋グルメバイブル・カレーうどんの頁を参照)」に近い感じだ。
 冷たい蕎麦のお勧め順は、夏季限定の「冷やしぶっかけの花巻(おかかそば)」、「冷やしたぬきつ」、「とりごぼうせいろ」。「冷やしぶっかけの花巻」は花かつおを使った「花巻そば」のぶっかけ蕎麦バージョンで、薬味として梅肉か明太子のいずれかを選択できるが、梅肉の方が美味しい。最初の半分は花かつおと海苔、ネギだけでシンプルに楽しみ、残り半分は刻み梅肉を加えてサッパリといただくと最高である。「冷やしたぬきつ」は、カリカリの桜えびの揚げ玉と甘辛く煮たおあげ、ミョウガ、小ネギがのったぶっかけ蕎麦で、海老の揚げ玉と蕎麦との相性が抜群。これの温かいバージョンもあるが、桜えびの揚げ玉の香りを楽しみたいなら、圧倒的に「冷やしたぬきつ」の方が良い。残った桜えびの揚げ玉は、持ち帰りができるサービスも。「とりごぼうせいろ」は、知床どりに白髪ネギ、三つ葉、しめじなどがタップリと入った温かいつけ汁と、別盛で素揚げのゴボウスライスが出てくる。最初は一味を入れた鶏の温かいつけ汁で、後半はカリカリのゴボウスライスを入れた温かいつけ汁で味わえば、2倍楽しむことが出来る。これらに対し、「鴨せいろ」は大量の白髪ネギや揚げた肉団子、鴨スライスなど具材のバランスが悪く、お勧めできない。(2024年3月更新)

西区西野1条3丁目2−2  
電話番号:011-663-6733
定休日:日曜(月の最初と最後の日曜は営業)と毎週月曜

営業時間:10時半〜15時(蕎麦がなくなり次第終了)

予算:花巻そば1232円、かれー1694円、冷やしたぬきつ1584円、とりごぼうせいろ1782円

アクセス:地下鉄東西線・発寒南駅1番出口を出て右へ、新琴似通を「マックスバリュー」の見える山側へ進む。「北央信用組合」、「パチンコ甲子園」を過ぎて手稲左股通を進み,「ゲオ西町店」、「生鮮市場」、「サツドラ」を過ぎるとすぐ右側。発寒南駅から700m

最寄りのランドマーク:パチンコ甲子園、サツドラ西野1条店
お勧めポイント:西区ナンバーワンの人気蕎麦店

駐車場は14台分あります 売り切れになる人気店ゆえに、分かりやすい札のシステムになりました。まずは、店内にある順番待ちリストに名前と人数を記入し、プラスチックの札を持って順番を待つ。プラスチックの札の数がその日の打った蕎麦の量なので、札がなくなると売り切れということになる 青の札は冷やし一人前、白の札が冷やし半人前、赤の札が温かい蕎麦一人前、黄色い札が温かい蕎麦半人前店内の写真撮影はOK蕎麦のグランドメニュー。以前と比べると少なくなっています 単品とご飯メニューは増えました 冬の季節の限定メニュー冷たいせいろ蕎麦(2回に分けて出されるうちの1枚目) 冬季限定の変わり蕎麦「ごまそば」 白い更科と黒い胡麻蕎麦の2層を併せて打っているため、断面はまるで昆布のよう。意外なことに、この方が更科の甘味と胡麻の香りが同時に感じられて良かった。せいろ蕎麦は、半人前ずつ供されるため、1皿目を更科に、2皿目をごまそばにすることもできる 現在はメニューから消えてしまった「ひなた(うすくち)」のっている大根おろしを溶かすと出汁が水っぽくなってしまうため、先ずはそのままでいただき、少しずつ溶かして食べよう「えび天せいろ(海老2本と野菜の天ぷら)」花巻そば(温かい蕎麦)夏季限定の「冷やしぶっかけの花巻(おかかそば・ぶっかけ明太子バージョン)」おかかそば(ぶっかけ梅肉バージョン)冷やしたぬきつ(ぶっかけ)「ひやしたぬきつ」ぶっかけ蕎麦です別皿で追加の桜えびの揚げ玉が付いてきます。残った桜えびの揚げ玉は、持ち帰りもできます「たぬきつ(温かい蕎麦)」かれーそば(温かい蕎麦)とりごぼうせいろ(冷たい蕎麦)鴨せいろ(冷たい蕎麦)

手打ちうどん 寺屋

 全国的な讃岐うどんブームにより、札幌でも讃岐うどんの看板を掲げる店が増えてきた。いろいろな店舗を食べ回った結果、「寺屋」がやはり最も現地のうどんに近いように思う。うどんはやや塩分を感じるしっかりとしたうどんで、特に、山の手に移転してきてからは、より讃岐らしくコシが強くなった。現地で定番の味噌ダレ「おでん」も美味しく、「牛すじ」や「肉団子」などが特にお勧め。また、この店の「かしわ天」はコショウが香り、衣がサクッとした逸品で、このレベルの「かしわ天」は本場四国を除き、東京の 「うどん 丸香(→ 銀座グルメバイブル・うどんの頁を参照)」 以外では味わったことがない。これと冷たいうどんがセットになった 「かしわ天ざる」が僕の1番のお勧めであるが、「かしわ天ぶっかけ」も悪くない。僕が好きだった「豚つけ麺」はなくなってしまったが、その代わりに「ちくわ天つけめん」や「かしわ天つけ麺」が新たに加わった。ちなみに、「ざる」と「つけ麺」の基本的な違いは、汁が温かいか冷たいかである。「ちくわ天」はトッピングとして1本から注文できるが、「ちくわ天」に関しては 「かれーうどん椿(→ 札幌グルメバイブル・うどんの頁を参照)」 の方が美味しい。
 もう一つのお勧めは「かしわ天カレーうどん」。スパイシーさはないものの、旨味のある汁とコシのある麺が抜群の相性をみせる。現時点で札幌ナンバーワンのカレーうどんであろう。「おでん」の他、「玉子焼き」や「青菜の煮浸し」などのちょっとしたおつまみもあるので、夜に酒を飲んで最後にうどんを、といった使い方も出来る。特にビールを飲む時には、名物「かしわ天」も併せて単品注文したい。(2013年3月更新)
https://www.udonteraya.com

西区山の手3条6丁目1-10    
電話番号:011-622-4828
営業時間:【平日】11時〜14時半(売り切れ終了)、【土日・祝日】11時〜15時(売り切れ終了)
定休日:月曜日、火曜日
予算:かしわ天ざる1120円、かしわ天1050円

アクセス:中心部から北1条山の手通を西方向へ進む。西28丁目の東光ストア前を過ぎ、「宮の森小学校」、「ラルズマート」を過ぎて「北洋銀行」の信号を右折したらすぐ右隣のマンションの1階(morimotoの東向かい)。 
最寄りのランドマーク:宮の森小学校、ラルズマート、北洋銀行 
お勧めポイント:札幌で食べられる本格的な讃岐うどん

やま賀

 現在の店に移転して16年目を迎えた。僕は旧店舗の頃からこの店に通っているが、ここ3年間は忙しくてご無沙汰していた。実はこの店、2007年版には掲載されていたのだが、その後改めて取材する機会がなかったため、2011年度版で未掲載となってしまった。店内は以前と比べて特に変わった様子はなく、入り口を抜けると、左にカウンター席、右にテーブル席が、そして左奥に中庭と右奥には小上がりがある。この店の通常の麺は、二八で打たれた真っ白い「更科」蕎麦。更科とは思えないくらいコシがあり、喉越しもいい。この店では特に指定しない限り、冷たい蕎麦も温かい蕎麦も更科となる。この他に、蕎麦粉100%の生粉打ちで打たれた「新蕎麦(この日は群馬県深山産)」と「太打ち田舎そば(この日は北海道沼田産)」の2種類がある。いずれも100円増しで更科からの変更が可能である。緑がかった「新蕎麦」は、香りこそ強くはなかったが甘さがあり、生粉打ちとは思えないほど喉越しが良かった。「太打ち田舎そば」は、温かい蕎麦で食べた方が良かった。僕のお勧めは「新蕎麦」と「更科」。特に、これらを冷たい蕎麦で頂くのがお勧め。この店のつけ汁は辛めで、鰹節の香りが抑えられていてキリッとした感じでいい。薬味はネギと本ワサビ、そして大根おろし。「天せいろ」の天ぷらは衣が厚めで、カリッと揚がってはいるが、海老が揚がり過ぎで硬かった。むしろ、静岡産桜えびのかき揚げが付く「桜えびせいろ」の方がいい。レギュラーメニューの他に季節変わりの蕎麦もあり、この日は「ぼたんえび天せいろ」や「ホッキせいろ」など4種類があった。この店の季節の炊き込み御飯(この日は「ホッキ御飯」)はイマイチだった。(2012年8月追加)

西区西野5条8丁目8-13  地図 
電話番号:011-666-8771
営業時間:【平日】11時半〜15時、17時〜19時半(月曜は15時まで)、【土日・祝日】11時半〜19時半
定休日:火曜 
予算:せいろ600円、桜えびせいろ1,200 円
アクセス:地下鉄東西線・宮の沢駅の4番出口を出て右へ。角を右折し、西野屯田通を直進。「西友」、釣り具の「武美」、「カメラのキタムラ」を過ぎ、左に「ツルハ」と「ホーマック」の看板が見える広い北1条宮の沢通の交差点を過ぎて500m進むと左側にある。地下鉄東西線・宮の沢駅から徒歩25分。 
最寄りのランドマーク:西友、ホーマック 
お勧めポイント:生粉打ち蕎麦と更科蕎麦のせいろが美味しい店

うどん家 こむぎ

 この店の店主は、北海道産小麦で美味しいうどんを作りたいという思いで、この店を始めたらしい。塩など全ての食材にこだわりを持って作っている。通常の「温うどん」や「ぶっかけうどん(冷、温)」などは太麺だが、冷たい「ざるうどん」は細麺である。お勧めはこの細麺のうどん。稲庭うどんのような細い平麺で、稲庭うどんほどの表面の滑らかさはないものの、こちらの方がコシがあって小麦の香りがする。「ぶっかけうどん」も50円増しで細麺に変更できるので、ぶっかけが好きな方は是非試してみてほしい。実は、「ぶっかけ」も汁と麺が別々に出てくるため、「ざるうどん」のように汁につけて食べられる。「ざるうどん」のつけ汁は、特製のかえしを使用した辛めの汁で、「ぶっかけ」の汁はダシの風味を損なわないすっきりとした甘めに仕上げている。僕の好みは「ぶっかけ」の方なので、「ざるうどん」のように汁につけて食べたいときにも、「ぶっかけ」で注文する。この店の汁はとても繊細なので、薬味はゴマと青ネギだけで食べた方が美味しい。おろし生姜は香りが強すぎるので、さらに加えるなら七味か大根おろしを少々。お勧めの「小海老ごぼう」は、細めに切ったゴボウとニンジンがカリカリに揚げられていて、タップリと汁につけて食べると美味しい。「かしわ天」も鶏のモモ肉を使っており、プリプリとしてジューシーで悪くない。(2012年7月追加)

西区八軒7条東4丁目1-11  
電話番号:  011-756-8811 
営業時間:【月曜・水曜〜金曜】11時〜15時、 17時〜20時【、土日・祝日】11時〜20時 
定休日:火曜(祝日の場合には営業、翌日が振り替え休業) 
予算:小海老 ぼうざる1,080円 
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅を出て北24条宮の森線を左(西)へ進む。札幌北区役所、北大キャンパス北側、マクドナルドを過ぎ、新川通りを越える。更にスーパーダイイチを過ぎて進むと、左側にシェル石油のガソリンスタンドが見えるので、その向かい側。地下鉄南北線・北24条駅から徒歩20分、タクシーで5分。 
最寄りのランドマーク:スーパーダイイチ 
おすすめポイント:札幌では珍しい細打ちのうどんが食べられる

咖哩屋 梵 bon

 二十四軒にある人気のルーカレー店。この店はカレー店ではあるが、店頭でベーグルやドーナッツなども販売している。店内に入ると手前にはテーブル席が、そして奥にはオープンキッチンのカウンター席があり、BGMにジャズが流れている。
 カレーメニューは、辛口の「ポークカレー」と「チキンカレー」、そして中辛の「ビーフカレー」の3つがあり、この他に前述のベーグルサンド(スモークサーモンクリームチーズサンドとチキンの白ワイン蒸しサンドの2つ)とサラダがある。辛さはそれぞれの基本の辛さに辛さを増すことができる。1〜3辛までは無料で、4〜5辛はプラス30円、6〜10辛はプラス50円となっている。トッピングとして「ロースカツ」や「エビ」、「野菜」、「チーズ」、「ホウレン草」、「きのこ」などがあるが、「ロースカツ」や「チーズ」はお勧めできない。ライスは通常の白米の他、プラス30円で十八穀米に変更可能である。また、デザートとしてアイスクリームが付いてくる。
 1番のお勧めは「ビーフカレー」。赤ワインの風味のフォンドボーの香りが素晴らしく、シェフのスキルを感じる北海道トップクラスのビーフカレーである。但し、「ビーフカレー」は中辛なので、1辛以上辛さを増して食べた方が美味しいと思う。また、「ポークカレー」は食べた瞬間にフルーツの甘さを感じ、後からジンワリとホールスパイスの香りが広がる。このコントラストが後を引く美味しさで、こちらもお勧めである。しかしながら、トマトと生クリームのコクを生かした「チキンカレー」は、バランスが良いが特長がなく、お勧めできない。ドリンクメニューにはカレー店定番のラッシーがなく、ヨーグルトを使った「ヨーグルトスムージー」がある。「いちご」と「ミックスフルーツ」の2種類があるが、こちらはごく普通である。
 ちなみに、15時までのランチタイムは値段が少し安くなっていてお得。また、この店のメニューにはポテトフライ付きの「お子様カレー」もあるので、小さな子供と一緒に訪れても大丈夫。(2014年1月追加)

西区二十四軒1条4-3-12 興発ビル1階  
電話番号:011-624-7223
定休日:無休
営業時間:11時〜23時(中休みを取ることあるので要確認)
予算:ビーフカレー820円、ポークカレー780円
アクセス:地下鉄東西線・二十四軒駅5番出口を出て右へ進むとローソンの向かい角にある。二十四軒駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:二十四軒駅
お勧めポイント:北海道トップレベルのルーカレー店

担担(タンタン)

 西区にある「タンタンメン」が名物の中華料理店。しかし、「タンタンメン」とは言っても、いわゆる四川風の担々麺ではなく、塩味の担々麺なのである。唐辛子がタップリ入っており、透明な鶏ガラベースのスープにゴマ油が香る。これにフワフワ玉子と豚挽肉、刻みニンニクが入ることで何とも言えない深いコクが生まれる。麺は黄色の中太縮れ麺で、これがまた不思議とスープにピッタリと合う。辛さは「普通」、「中辛」、「激辛」の3段階から選べ、「普通」が中辛、「中辛」はかなり辛い。何も言わなければ「普通」で供される。麺を食べ終えたら「小ライス」を注文し、残ったスープの中に入れて食べるのが僕流。これが下手な韓国料理店のクッパよりも遙かに旨いので是非試してみてほしい。店は夫婦二人でやっており、ご主人が作るときも奥さんが作るときも、どちらも味は変わらない。ちなみ に、7のつく日(7日、17日、27日)は感謝デーで、「タンタンメン」が500円で食べられる。もしも時間があれば、帰りにすぐ近くにある 「ジェラテリア ジェリー ム(→ スイーツの頁を参照)」 でジェラートを食べると、満足度は倍増すること間違いなし。(2012年10月更新)

西区西野3条6丁目7-31   
電話番号:011-665-7113
営業時間:11時半~20時 
定休日:火曜
予算:タンタンメン750円、小ライス200円 
アクセス:中心部から北1条宮の沢通を西に向かい、びっくりドンキー、ダイソーを過ぎて3つ目の信号(ジェラテリア ジェリームの交差点、ホーマック手前)を右折するとすぐ右側。 
最寄りのランドマーク:びっくりドンキー、ダイソー、ホーマック 
お勧めポイント:ピリ辛の塩担々麺が最高の店

ふくや

 “昭和ラーメン"の看板を掲げる二十四軒のラーメン店。この店の創業は昭和22年というから、札幌のラーメン店としては間違いなく老舗に入る。メニューは「塩ラーメン」と「醤油ラーメン」の2種類だけしかなく、職人肌の老店主がラーメンを作り、女性店員がサービスを行っている。店内はL型のカウンター席と窓際のテーブル席のみであるが、思っていたよりも広めだ。何と言ってもこの店の特筆すべき点は、どちらのラーメンもワンコインの500円で食べられること。
 「醤油ラーメン」は表面に僅かに油膜が張り、麺はコシのない中細縮れ麺。これで魚介をもう少し強調すれば、旭川ラーメンと勘違いしてしまうほど。スープは鶏ガラとトンコツのブレンドなのであろうか?とてもコクがあって野菜の甘みも感じる旨味のあるスープである。また、“昭和ラーメン"と言うだけあって、どこかしら懐かしい優しい味だ。スープだけならほぼ完璧で、これで麺とチャーシューが良ければ文句なしの3つ星点である。しかも、500円であるにも関わらず、チャーシューが2枚入ってくる。「塩ラーメン」も具材は同じで、こちらのスープも醤油のスープと甲乙付けがたいくらい美味しい。「塩ラーメン」のスープもやや薄濁りで、こちらのスープの方が繊細なだけに麺のかん水の臭いを感じてしまう。なので、どちらかと言えば「醤油ラーメン」の方がお勧めである。それにしても、同じワインコインの名店 「ラーメン 木曜日(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 や 「赤星(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 に勝るとも劣らない円熟味を感じさせるワンコインラーメンである。(2013年8月追加)

西区二十四軒3条4丁目2−2  
電話番号:非公開
定休日:水曜
営業時間:11時半〜19時くらい スープなくなり次第閉店
予算:塩ラーメン、醤油ラーメン500円
アクセス:地下鉄東西線・二十四軒駅3番出口を出て右へ。「パールモンドール」、「ふかざわ病院」の前を過ぎ、信号を渡ると「常口アトムJOG」の並びのビル。二十四軒駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:常口アトムJOG、ふかざわ病院
お勧めポイント:ワンコインで食べられる超ハイレベルの醤油ラーメン

らーめん 竹馬(ちくま)

 西区にある鶏スープが売りの中華そば店。店内はカウンター席のみと狭いが、ラーメン店とは思えないくらいスタイリッシュ。
 まずは券売機で食券を購入。メニューを見ると、ラーメンは人気の「鶏そば・醤油」の他、「鶏そば・塩」、「煮干しそば」、「中華そば」の4種類。トッピングは、「鶏皮」、「チャーシュー」、「味付け玉子」、「メンマ」、「生玉子」などで、ご飯ものはライスの他に、チャーシューの切れ端を使用した「肉めし」がある。
 この店の僕の一押しは「鶏そば・醤油」。これ以外のものは食べなくてもよいくらいの完成度。スープは中札内産の若鶏を使用しているらしく、良質な鶏の旨味に加えて野菜の甘味が印象的。基本的に、魚介系の深みのない鶏ベースなのでどうしても味が単調となってしまうが、それでも無化学調味料とは思えないくらい美味しい。一方、カタクチイワシによる魚介スープメインで作られた「煮干しそば」や、さらに鶏油を加えたWスープの「中華そば」は、これを上回るか?いえば決してそうでない。要するにスープのバランスの問題だと思うが、「鶏そば・醤油」のスープの方がインパクト、バランスともにこの店のベストなのである。「鶏そば・塩」も同様な理由でインパクトが弱く、物足りなく感じてしまうであろう。
 麺は中細のストレート麺で、コシはあまりないがこのスープにはよくマッチしている。チャーシューは、火が入りすぎないように仕上げられた最近流行のミディアムタイプのもので美味しい。この他に、「鶏そば」には鶏チャーシューも入っているが、これが更に美味しい。また、かなり太めのメンマは独特な香りがするが、味的にはごく普通。ネギと三つ葉も入っているが、三つ葉を入れる意味はあまりなく、どちらかと言えば三つ葉を入れずにネギを増量した方が更に完成度が増すと思われる。
 ちなみに、単にチャーシューとタレを絡めた「肉めし」は、単調な味なのでお勧めできない。やはり今風に、刻みチャーシューと鰹節、山ワサビ、ネギ、マヨネーズ、タレなどと和え、さらに黄身をのせるなどの工夫が必要であろう。これに対して、「味付け玉子」は出色の出来でお勧めである。(2016年4月追加)

西区山の手3条4丁目2-12 昭栄ビル1階  
電話番号:011-643-8778
定休日:水曜(祝日の場合は翌日が休日)
営業時間:11時~15時、17時~20時(スープがなくなり次第終了)
予算:鶏そば・醤油750円、味付け玉子100円
アクセス:地下鉄東西線・琴似駅1番出口を出て右へ、琴似栄町通を進む。「富士メガネ」、「西区役所」、「山の手3−1交差点」、「稚内しんきん」、「西さっぽろ病院」を過ぎ、2つ目の信号を右折すると右側にある。琴似駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:稚内信用金庫・琴似支店、西さっぽろ病院
お勧めポイント:鶏の旨味たっぷりの中華そば

ココですまずは自動券売機で食券を購入するテーブルにあったメニューカウンター席のみの店内は、ラーメン屋とは思えないくらいスタイリッシュ僕のお勧めの「鶏そば・醤油」チャーシューは、火が入りすぎないように仕上げられた最近流行のミディアムタイプのもので美味しい。また、かなり太めのメンマは独特な香りがして普通豚チャーシューの左にあるのが鶏チャーシュー。これは美味しい麺は中細のストレート麺で、このスープに良く合うトッピングの「鶏皮」スープに絡めて食べる。食感が硬く、これでトロトロであれば合格なのだが・・・「鶏そば・塩」は、美味しいが物足りなく感じてしまう「煮干しそば」はバランスが悪い「煮干しそば」は中細縮れ麺「中華そば」「中華そば」も中細縮れ麺「味付け玉子」は出色の出来でお勧め

八乃木(はちのき)

 西区発寒の住宅街にオープンした 「すみれ(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 出身者のラーメン店。まずは、券売機で食券を購入。入ってすぐ右側にL字型の分離したカウンター席が、そして左側にテーブル席がある。
 「すみれ」系のラーメン店だけに、もちろん一押しは「みそらーめん」だが、この店の特筆すべき点はそれだけではない。何と、通常の「すみれ」系ラーメン店では絶対に見かけることのない京都 「本家 第一旭 たかばし本店(→ 京都グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 そっくりの「中華そば」を食べることができるのだ。
 「みそらーめん」は、「すみれ」譲りのラードタップリの第1世代の札幌ラーメンである。麺は黄色い中太縮れ麺で、「すみれ」に比べるとスープのファーストインプレッションは弱いものの、その分、後味に旨味調味料を感じないのがいい。また、モヤシの炒め方が浅く、シャキシャキとした食感を残している点も異なる。「すみれ」や 「さっぽろ 純連(じゅんれん)(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 系のチャーシューはとても美味しいだけに、値段は張るものの「みそチャーシュー」で食べることを是非お勧めしたい。
 前述のように、「中華そば・しょうゆ」は、「本家 第一旭 たかばし本店」のラーメンにも似た清湯スープだ。九条ねぎがタップリとのせられ、チャーシューは他のラーメンの厚切りチャーシューとは異なる薄切りのチャーシューである。唯一残念だったのは、低加水の中細ストレート麺が中途半端な食感となっていて、スープに全く合っていないのである。この麺さえ改善されれば、3つ星にしても良いくらいスープが美味しいだけに残念である。(2016年8月追加)

西区発寒7条14丁目1−33  
電話番号:011−590−1992
定休日:木曜
営業時間:11時〜15時、17時〜19時半(水曜11時〜15時)
予算:中華そば・しょうゆチャーシュー1000円、みそチャーシュー1000円
アクセス:JR発寒中央駅・南口を出て線路と反対方向へ向かう。突き当たった「ラッキー」のあるT字路の交差点を右折する。「発寒西公園」を過ぎた信号を左折して2つ目の交差点右側。JR発寒中央駅から徒歩8分
最寄りのランドマーク:発寒西公園、ラッキー発寒店、イオン札幌発寒店
お勧めポイント:京都「本家 第一旭 たかばし本店」のラーメンを彷彿させる中華そば

ココですこのような住宅街にありますココです暖簾に「すみれ」の文字が・・・まずは自動券売機で食券を購入するメニューは、ラードたっぷりの第1世代タイプの札幌ラーメン「みそらーめん」、「しおらーめん」、「しょうゆらーめん」3種の他、「中華そば・しょうゆ」があるL字型の分離タイプのカウンター席の横の部分L字型の分離タイプのカウンター席の縦も部分「みそチャーシュー」摺り下ろし生姜、炒めたモヤシ、刻みネギ、厚切りの肩ロースのチャーシュースープはラードたっぷりの濃厚味噌スープ黄色い中太麺はコシがあって良い「中華そば・しょうゆチャーシュー」九条ねぎと薄切りのチャーシューがのっている清湯スープが抜群に美味しい低加水の中細のストレート麺がイマイチなのが唯一残念 

南区

麺処まるは RISE

 グルメバイブルにも掲載されている「麺処まるはBEYOND(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」のセカンドブランド。この店は「麺処まるはBEYOND」とは異なったコンセプトで展開しており、最近人気となっている貝出汁スープにこだわった店だ。店内は正面にL字型のカウンター席があり、左側にテーブル席がある。内装は今時のラーメン店らしくスタイリッシュに仕上がっている。
 まずは自動券売機で食券を購入。僕のお勧めは「貝出汁 醤油」。麺はストレートの細麺で、ツブツブが見えるところをみると全粒粉なのかも。スープはアサリやムール貝でとられた魚介スープに、ポルチーニオイル(ポルチーニ茸をオリーブオイルで揚げたもの)の香りが加わることで、口に含んだ瞬間、えも言われぬインパクトのある香りが鼻腔に広がる。独特なので人によって好みが分かれるかもしれないが、キノコ好きな方にとってはクセになる味だ。前回紹介した「銀座 篝札幌店(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」のスープが、ストレートに貝の旨さを味わえるスープであるのに比べると、この店のスープは、貝の旨味に複雑さや重層感が加わっており、僕にとってはパーフェクトなスープである。具材には、切り方の異なる白ネギが2種類と穂先メンマ、三つ葉などの他、「レアチャーシュー」が入っている。「レアチャーシュー」は日によって火の入り方にムラがあり、トッピング具材である「とろとろチャーシュー」も含めて火が入りすぎていた。これでチャーシューが良くなれば、さらに評価を上げても良いかも。
 「貝出汁 塩」は、ほんのりと甘味を感じる潮汁のような優しいスープだ。決して悪くはないが、「貝出汁 醤油」ほどのインパクトは感じられない。中太ストレート麺の「貝出汁 味噌」は、貝出汁がスープに生かされておらず、お勧めできない。「貝出汁 つけそば」のスープは、意外なことに塩味だったが、「貝出汁 塩」よりも味が凝縮されている分、貝出汁の個性が引き出されており、こちらはお勧めである。但し、麺が太麺でなく全粒粉の中太麺であるため、物足りなさ感は拭えない。角切りのチャーシュー、三つ葉、茹でキャベツ、穂先メンマ、ブラックペッパーマッシュルーム、鷹の爪などの具材が入っているが、最初はそのまま食べ、後半に鷹の爪やブラックペッパーマッシュルームを入れて味の変化を楽しむのが良いであろう。また、スナック菓子の入った「まぜそば」は、ニンニク味が効いたジャンクフードのような麺で、こちらも予想通りの味。
 トッピングの「味玉」は、若干塩味が強いものの美味しい。サイドメニューの「レアチャーシュー丼」は、甘く酸味のあるニンニクタマネギ醤油のようなソースでイマイチ。「とろとろチャーマヨ丼」は、白髪ネギとの相性は良かったものの、ごく普通の味でお勧めではない。「〆の山葵のりご飯」は、あられ、青海苔、山葵、などの具材そのものは悪くはないが、むしろ、白ご飯にかけて食べた方がスープの美味しさを味わえて良いと思った。(2018年2月追加)

南区澄川3条3丁目4−7 
電話番号:011-795-8276
定休日:火曜・第3水曜
営業時間:【平日】11時〜15時、17時〜20時45分、【土日・祝日】11時〜20時(150杯で売り切れ終了)
予算:貝出汁 醤油800円、貝出汁つけそば850円
アクセス:地下鉄南北線澄川駅・北口を出て左へ向かう。信号を左折し、平岸街道を進む。「北海道銀行」、「マックスバリュ」、「北洋銀行」、「ツルハドラッグ」を過ぎたら右側にある(NTT docomoショップの並び。裏に駐車場あり)
最寄りのランドマーク:北洋銀行・澄川中央支店、ツルハドラッグ・澄川3条店
お勧めポイント:貝出汁のスープが売りのラーメン店

土日はの開店前には行列も 駐車場は平岸街道の1本裏通にあります 店内は今時の店のようにスタイリッシュなインテリア まずは自動券売機で食券を購入します メニュー1 メニュー2 僕の一押しの「貝出汁 醤油」
切り方の異なる白ネギや三つ葉の他、「レアチャーシュー」が入っている。本来ならほんのりピンク色でなければならないのだが、見たとおり、火が入りすぎだ スープはアサリとムール貝でとられた魚介スープに、ポルチーニオイル(ポルチーニ茸をオリーブオイルで揚げたもの)の香りが加わることで、口に含んだ瞬間、えも言われぬ独特のインパクトのある香りが鼻腔に広がる。人によって好みが分かれるかもしれないが、キノコが好きな方にとってはクセになる味だ 全粒粉の中細のトレート麺はこのスープにピッタリとマッチしている トッピングの「味玉」は、やや塩味が強いが美味しい 「貝出汁 塩」 ほんのりと甘味を感じる潮汁のような優しいスープ。決して悪くはないが、「貝出汁 醤油」ほどのインパクトはない 「貝出汁 つけそば」 角切りのチャーシュー、三つ葉、茹でキャベツ、穂先メンマ、ブラックペッパーマッシュルーム、鷹の爪がのっている 麺は全粒粉の中太麺だが、太麺に比べると物足りなさ感は拭えない 「貝出汁 つけそば」のスープは意外なことに塩味だった。「貝出汁 塩」よりも凝縮されている分、貝出汁の個性が引き出されてお勧めである 最初はそのまま食べ、後半に鷹の爪やブラックペッパーマッシュルームを入れて味の変化を楽しむのが良いだろう 「まぜぞば」 フリトレーのスナック菓子(ドリトス・メキシカンタコス味?)や鰹節、生卵の黄身、茹でキャベツ、チャーシュー、メンマなどが入ったニンニク風味のジャンクフードだ
マヨネーズ、ラー油、酢などで味を変化させる混ぜた状態

やきいも工藤

 開店して18年を迎える「やきいも工藤」は、南区にある焼き芋専門店である。以前から石山通を通る度に真っ赤な看板が気になっていたものの、暑い季節には食べる気にならず、今回初めての訪問。一軒家の店内に入ると、焼き芋や大学芋、スイートポテト、干し芋の他、生の各種サツマイモ販売されている。この日の焼き芋は、九州産「べにはるか」、種子島産「安納紅」、徳島産「なると金時・里むすめ」、鹿児島産「紫いも」の計4種類が販売されていたが、この店では年間を通して10種類以上の焼き芋が売られているという。焼き芋は量り売りで、全て130円/100gとリーズナブルな価格である。
 焼き芋の1番のお勧めは「べにはるか」。ズングリとした外観のサツマイモで、中は黄色い。この日食べた4種類中最も甘く、テクスチャーはとてもシルキー。糖度も高く、まるで入念に練り込まれた和菓子のように美味しかった。また、「安納紅」は鮮やかなオレンジ色をした芋で、とても水分が多くシットリとしている。今まで食べたことのない食感で、ほのかな甘さも丁度良く、これもお勧め。「なると金時・里むすめ」は、想像通りのオーソドックスなサツマイモで、水分が少なめで優しい甘さ。皮が白っぽく中が紫色した「紫いも」は、芋の風味がしっかりとしていてジャガイモに近い感じ。糖度が劣り、ボソボソとした食感でお勧めできない。
 「スイートポテト」はシットリと滑らかなポテトで、キャラメルやバニラのような風味がする。「焼きいもの干いも」は、珍しい焼き芋を使った干し芋で、通常の茨城県産干し芋と比べるとかなり硬く、電子レンジで温めて食べることをお勧めする。「焼いも風味 だいがく芋」は、予想に反して外がカリっとしたタイプではなく、シットリとしたソフトタイプの大学芋である。ごまの風味に加え,甘さも丁度良いが、これらは残念ながら何れもお勧めというほどのレベルではなかった。ちなみに、2013年は大晦日の15時までの営業で、正月は4日から通常営業するという。(2013年12月追加)

南区川沿12条2-2-4
電話番号:011-572-2591
定休日:第2火曜
営業時間:9時〜18時半
予算:焼き芋130円/100g
アクセス:札幌中心部から石山通を定山渓方向へ向かう。「イオン札幌藻岩店」、「ラッキー川沿店」を過ぎるとすぐ右側。
最寄りのランドマーク:イオン札幌藻岩店、ラッキー川沿店
お勧めポイント:北海道では珍しい焼き芋専門店

カレーキッチン Rocca

 陸上自衛隊札幌駐屯地に近くの石山通沿いにあるカレー専門店。ビルの1階にある店内に入ると、左正面にカウンター席が、そして右側にテーブル席と小上がりがある。壁には何故かトイストーリーなどのディズニーキャラクターが展示されているが、これは女性店主の趣味なのだろうか?
 この店のカレーはルーカレーとスープカレーの2種類があり、辛さは「辛さなし」、「小辛」、「中辛」、「辛口」、「大辛」、「激辛」、「∞(無限)」の7段階。辛さはそれ程強くなく、大辛でも通常の辛口程度なので、僕的には大辛がお勧めである。メニューを見ると、レギュラーメニューの他、2カ月に一度変わる「マンスリーカレー(取材したときは豚キムチカレー)」もある。スープカレーでは「スーパーホルモンカレー」なるネーミングが目を引く。これはいわゆる丸腸(まるちょう)を使ったスープカレーで、焼いた国産牛の丸腸使用しているせいか、牛の脂肪の甘さが感じられる。スープカレーは「ロッカみそスープ」と「ロッカトマトスープ」、「ロッカえびスープ」の3種類があるが、どれも既製調味料の後味を感じてしまうので、僕のお勧めはルーカレーである。中でも、ルーカレーの「スーパーチキンカレー」が一押しである。 「チュッタ」と同じように、チキンレッグがオンライスで別盛になっているのがいい。
しかも、これらの店よりもこの店のチキンレッグが一番美味しい。チキンレッグは北海道産の生鶏を使ってオーブンで炙られて作られており、外側がカリッとしていて中がホクホクしてシットリとしている。とても柔らかいので、簡単に骨から外すことができる。皮側は軽く塩味が付いているので、先ずは皮近くの身とご飯だけで楽しみ、残りはルーカレーをかけて頂くと美味しさが倍増する。ルーはとても濃厚で黒っぽい焦げ茶色をしており、フルーツの甘みを感じる。牛肉は北海道産牛の生肉を使用しているらしく、トロトロに煮込むことでルーに旨味を与えている。
 ちなみに、ランチタイムにはドリンクが付く。唯一残念だったのは、ルーカレーのベストフレンズであるカツがないことである。(2014年10月追加)http://www.curry-rocca.com/s/

南区南34条西10丁目6-20 AGLビル1階  
電話番号:011-200-9488
定休日:木曜、第3水曜
営業時間:【平日】11時〜14時半、17時半〜20時半、【土日・祝日】11時〜15時、17時半〜21時
予算:スーパーチキンカレー(ルーカレー)1180円
アクセス:札幌中心部から石山通を定山渓方面へ向かう。「陸上自衛隊札幌駐屯地」、「北海道警察本部南警察署」、「札幌南整形外科病院」、「日産自動車札幌藻岩店」を過ぎるとすぐ左側にある。札幌中心部から車で15分
最寄りのランドマーク:陸上自衛隊札幌駐屯地、北海道警察本部南警察署、札幌南整形外科病院、日産自動車札幌藻岩店
お勧めポイント:パリパリのチキンレッグとルーカレーが美味しい

入って左側のカウンター席

右側のテーブル席と小上がり(ミッキーマウスのリトグラフが・・)

未開封のトイストーリーのキャラクターたちが陳列

牛タンやさいカレー(ルーカレー)にスーパーチキンをトッピングしました

スーパーチキンは柔らかいので簡単にほぐれます

先ずは皮付きのチキンとご飯だけで頂く

これが牛タンカレー

スーパーホルモンカレー・ロッカみそスープ

焼いた国産牛の丸腸使用しており、牛の脂肪の甘さを感じる

納豆キーマやさい・ロッカトマトスープにスーパーチキンをトッピング

海老づくしカレー・ロッカエビスープ

実はハンバーグをトッピングしていたのだ

ハンバーグのアップ

プレーンラッシーは普通かなあ

  

藤乃屋

 藤野にある人気のスープカレー店。店内にはスノーボードやサーフボードが飾られ、不思議なエスニック風の雰囲気。一見狭そうだが、仕切られた左奥にもテーブル席があって意外と広い。この店のスープカレーは、後述のように 「スープカリー hiri hiri(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を)」 と類似したところがある。スープは「レギュラー」、「こくまろ」、「カツオプレミアム」の3種類。「レギュラー」は鶏ガラと香味野菜で作った定番のスープで、これが1番のお勧め。「スープカリー hiri hiri」ほどではないものの、魚介系を感じさせる深みもあり、スパイシーさもほどほどあって美味しい。ジャガイモはマッシュポテトを俵型に固めたような形状で、魚介風味のスープも含め、「スープカリー hirihiri」を彷彿させる味わい。「こくまろ」はさらに豚骨スープとスパイスが加わり、表面に油の層が浮いたコッテリ系。タイム・ローズマリーのヨモギ系の香りが強くなっている分好みが分かれるところ。プラス100円の「カツオプレミアム」は、豚骨ベースと香味野菜にお好み焼きの鰹節くらいインパクトがあるカツオ出汁が加わったもので、これも悪くない。最近「エビスープ」も加わったが、こちらは未だ試していない。カレーは9種類あり、これに日替わりのスペシャルメニューが1〜2種類加わる(この日は「ほうれん草とチキンのグリーンカリー」と「貝づくし」)。「骨付きチキン」は、素揚げされているので外側がカリッとしている。「ポーク角煮」はやや甘く単調な味で、こちらは皮付き角煮である「スープカリー hiri hiri」の方が良かった。辛さも「スープカリー hiri hiri」と同じ0から5番まであり、中辛は1番。しかし驚くほど辛くないので、3番くらいが丁度良いであろう。また、ライスは白米であるが、1日10食限定で黒米も選択できる。トッピングも色々あるが、チーズや温泉玉子、鶏皮ギョウザなどが人気である。ちなみに、写真のような電子レンジ対応の容器代100円を払えば、どのカレーもテイクアウトが可能である。スキーなどで定山渓方面を通るときには 「カラバトカリー(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を)」 や 「山嵐天上天下龍我独尊(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を)」 と共に寄って食べてみても良い店である。(2013年2月追加)

南区藤野3条2丁目1-53  
電話番号:011-593-7170
定休日:月曜(祝日営業) 
営業時間:平日11時半〜15時、17時〜21時半、土日・祝日11時半〜21時半 
予算:骨付きチキン950円、チキンつくね・とろけるチーズ入り900円 
アクセス:札幌中心部から国道230号線石山通を定山渓方面へ向かう。藤野の「スターバックス」、「マックスバリュ」を過ぎて200mほど進み、左側にマクドナルドの広告を過ぎたら左側にある。山嵐天上天下龍我独尊の隣。札幌中心部から車で約30分。 
最寄りのランドマーク:マックスバリュ、山嵐天上天下龍我独尊
お勧めポイント:石山・藤野の南区エリアで最も美味しいスープカレー店

木多郎 澄川本店(木多郎倶楽部総本店)

 「木多郎」は、フランチャイズ「木多郎倶楽部」の網走店(駒場店と呼人店の2つがあるが、呼人店は閉店中)、旭川店、岩見沢店、中標津店、阿寒湖店、福岡シップス・ログを含めると計7店舗ある。中でも網走店とその系列の岩見沢店や旭川店は「生ラムステーキカリー」などメニューも豊富で、独自色を出している。久しぶりにこれらの総本山にあたる「木多郎 澄川本店」を訪れてみたが、以前と変わらず老店主が元気に作っていた。女性スタッフと2人でやっているため、スープカレーは1日100食限定である。この店の特筆すべき点は、何と言ってもオリジナリティの高いスープカレーであること。数ある札幌スープカレー店の中でもオンリーワンの味なのだ。スープの表面には厚めの油膜が張っており、トマトやウスターソースのような様々なニュアンスの風味と旨味を感じる。これは、豚骨や丸鶏から取ったスープに鰹節や昆布、野菜、椎茸などを加え、2日間かけて数日分のスープを取っているため。ライスは白飯でも雑穀米でもターメリックライスでもなく、白米(この本店のみ北海道月形町・若槻農場の特別栽培米)に熊本産トウキビを乾燥粉砕した「とうきびこざね」が入れられている。僕のお気に入りは「ベーコンエッグ野菜カリー」。特に、ボイルされたホールトマトと菜の花が入っているのがいい。本店のベーコンは薄いものを使用しているのが唯一の不満だが、一口サイズに切れているので食べやすい。スープ自体はやはり本店が1番美味しいが、網走店の方が玉子がフワッとしていてベーコンも厚い。中標津店はご夫婦でやっており、具のベーコンや他のメニューも本店に最も近い。辛さは2番が中辛で、それ程辛くはない。また、自家製カスピ海ヨーグルトを使用したラッシーも美味しい。(2013年2月更新)

南区澄川6条4丁目2-1 澄川ビル1F   
電話番号:011-814-1203
営業時間:11時半~14時、17時半~20時(土曜は昼のみ営業)
定休日:日曜日、第2土曜日、連休となる祝日
予算:ベーコンエッグ野菜カリー1050円 
アクセス:地下鉄南北線澄川駅の出口を出たら、高架下に沿って真駒内方面へ向かう。通りに出たら左折し、福住桑園通を福住公園方面へ向かう。通りはなだらかに右に曲がっていくので進む。すぐに左に「CO-OP札幌」が見えるので手前信号を左折すると、「CO-OP札幌」駐車場の向かいに見える。澄川駅から徒歩12分。 
最寄りのランドマーク:CO-OP札幌 
お勧めポイント:オンリーワンのスープカレー

カラバトカリー

 店の壁には「果ての果てまで行ってみないか これが現地の味」というマニアが思わず入りたくなるようなキャッチコピーが。2000年に開店したので、今年で早13年目を迎える。年を追う毎に着実に人気店へと成長し、平日のランチタイムでも入れないこともしばしば。久しぶり訪れてみたが、相変わらずの人気ぶりだ。店内には観葉植物がおかれ、カレーの臭いさえしなければ、まるでカフェのような雰囲気。この店のカレーはパキスタンカリーということだが、見た目はルーのないいわゆるチキンドライカレー。刻んだ生姜が大量に入っているが、昨今の生姜ブームとは全く関係はない。例えて言えば、生姜が効いたカレー風味のチキンのオイル煮と思えば理解しやすいかも。スパイシーで濃めの味付けとなっているので、ライスとの量を調節しながら食べるといい。通常のサイズの他、中盛りはプラス100円、大盛りはプラス200円となっている。この日はたまたまだったのかもしれないが、以前に比べるとやや辛さが控えめとなり、水っぽくなってスパイシー感がなくなったような気もする。
 パキスタンカリーセットには、サラダとチャイがつく。サラダはキャベツなどの温野菜や玉葱が入っており、シンプルかつ酸味のある味付けが美味しい。このサラダやカレールーのテイクアウトも可能で、我が家では1人前毎にジプロックに入れて冷凍保存し、つまみがほしいときにフランスパンなどに載せて食べている。ビールのつまみとしても最高で、結構重宝している。ちなみに、横浜市の東急東横線・白楽駅近くには 「サリサリ」という姉妹店があり、そちらでもこのパキスタンカリーが味わえるのだそうだ。関東地方に住んでいる方は一度試してみてほしい。(2013年1月更新) 

南区藤野2条12丁目6-1   
電話番号:011-596-1117
定休日:水曜、日曜
営業時間:11時半〜20時半
予算:パキスタンカリーセット900円、カリーテイクアウト(200g) 700円
アクセス:札幌中心部から国道230号線石山通を定山渓方面へ向かう。藤野の「パーラー太陽」、「生協CO-OP」、「東光ストア」。「ファッションセンターしまむら」、「北門信用金庫」を過ぎ、中央分離帯が出てきてから1㎞ほど進むと、右側に「SPAR」が見えるのでの並び
最寄りのランドマーク:「北門信用金庫」、「SPAR」
お勧めポイント:生姜の香りが印象的なチキンドライカリー

山嵐天上天下龍我独尊

 石山通に沿いの“藤野エリア”は、“澄川・平岸エリア”と並ぶラーメン激戦区。この石山通沿いに、昨年 「山嵐(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 の2番目の支店(正確には1店閉店したので3番目の支店)が出来た。この店の特徴は、本店の「山嵐」と昼・夜2つの顔を持つ1番目の支店「山嵐黒虎(昼)・山嵐雷文(夜)」、そして閉店した「札幌ちゃんぽん 股旅」の3店のいいとこ取りと言おうか、集大成を味わえる店なのである。それはメニューを見れば一目瞭然で、「山嵐」を代表するラーメン「白スープと海スープ(この店では豚骨らーめんと三代目 海)」、「山嵐雷文」の「あぶら中華そば」、そして「札幌ちゃんぽん 股旅」の「札幌ちゃんぽん(この店では豚骨タンメン・白タン)」と「サンギ(この店では藤野ザンギ)」をそれぞれオマージュした進化形が味わえるのだ。外観は黒っぽい現代的なデザインで、テーブル席が2つとゆったりとした間隔のカウンターが6席ある。店内にはジャズが流れていて、モダンなラーメン店である。先ずは食券機でラーメンを選び、席に着く。 
 本店の「海スープ」は、「白スープ」に魚粉が入ったような味であるが、この店の「三代目 海」は、魚粉を用いずに鰹節(本枯れ節)と黒いマー油(焦がしニンニク油)を用いている。また、本店が太麺を使用しているのに対し、この店の麺は 「men-eiji HIRAGISHI BASE」 を彷彿させるコシのある中細ストレート麺なのである。全体的なイメージとしては、「山嵐」のラーメンを熊本ラーメン風に進化させたものと考えれば分かりやすい。ちなみに、この「三代目 海」が僕の一押しである。「豚骨らーめん」にもマー油が入っており、麺は同じ中細ストレート麺でなかなか良い。 
 「豚骨タンメン・白タン」は、前述のようにどこかで食べた味だと思ったら、「札幌ちゃんぽん 股旅」で食べたあの味そのもの。白湯トンコツスープ(恐らく海のスープ)に、炒められた白菜やキャベツなどがタップリ入った豚骨タンメンなのである。麺は「さがみ屋製麺」の太麺を使用している。野菜炒めの油が円やかなスープに微妙にマッチしていない気もするが、全体的にはまとまっていて美味しい。これに対し、「白タン」にタップリの赤唐辛子が入った「赤タン」は、「白タン」の違和感を上手く補っており、これも僕のお勧めである。辛さはそれほどではなく中辛程度。「札幌ちゃんぽん 股旅」のザンギは通常のザンギだったが、この店の「藤野ザンギ」はかなり大ぶりだ。ジューシーで美味しいが、外側の衣が硬く、お勧めと言うほどでない。そのままでも十分味が付いているが、特製タレをかけて食べると、中華の「油淋鶏(ユーリンチー)」のような別な味となる。

 「あぶら中華そば」は、通常の「正油」と生卵入りの「月見正油」がある。「山嵐雷文」との最も大きな違いは、具が全て別盛りにされていること。まずは麺と背脂入りスープだけの素ラーメンで味わってほしいという意図なのだろうか?煮干しと鰹節の香りがする繊細なスープなので、生卵入りでない方が美味しいと思う。深夜まで営業しており、ニセコ・定山渓方面へ行くときには是非寄って食べたい店だ。(2013年1月追加)

南区藤野3条2-1-52  
電話番号:011-592-0005
定休日:月曜 
営業時間:11時半~15時、17時~22時(スープなくなり次第閉店)
予算:三代目 海750円、赤タン850円 
アクセス:札幌中心部から国道230号線石山通を定山渓方面へ向かう。藤野の「スターバックス」、「マックスバリュ」を過ぎて200mほど進み、左側にマクドナルドの広告を過ぎたら左側にある。札幌中心部から車で約30分。 
最寄りのランドマーク:マックスバリュ
お勧めポイント:山嵐系列の集大成を味わえる店

  • 写真

三代目 海



豚骨らーめん



白タン

赤タン

藤野ザンギ



月見醤油・あぶら中華そば

北区

マルエーラーメン店

「MEN-EIJI(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」の古川オーナーの息子さんである永慈(エイジ)さんが、2023年6月に立ち上げた新店舗。店は北24条バスセンター横のマンション1階の元弁当屋だった場所にある。「MEN-EIJI」系列の新ブランド店ということでのオープンであるが、「MEN-EIJI」はこれまで、タンメンの「札幌タンメン MEN-EIJI(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」や鴨ラーメンの「DUCK RAMEN EIJI(一時閉店したが2024年リニューアルオープン予定)」、家系ラーメンの「MEN-EIJI EAK(掲載せず)」などといった多種多様なラーメン店を立ち上げてきた実績があるが、これらの中にあっても、この店はかなりチャレンジングな店である。
 店の前には2台分の駐車スペースがあり、明るめで清潔感がある店内。混み合うためなのか?丸亀製麺のように入口と出口が別々に作られている。専用の入口から入ると、奥にオープンキッチンのカウンター席が5席と入口側に3席、さらに、手前にテーブル席が4つある。先ずは自動券売機で食券を購入する。自動券売機は最新鋭のもので、クレジットカードだけでなく電子マネーも使うことができる。
 メニューを見ると、ラーメンは通常の「マルエーラーメン」と背脂入りの「コッテリマルエーラーメン」の2種類だけというシンプルさ。それぞれ、そのまま「ラーメン」として食べるか、「つけ麺」として食べるかを選択できる。麺は大盛りも普通盛りも同一料金で、紙エプロンは有料(50円)である。中でも、「特製ラーメン」は、煮卵に加えて倍量のチャーシューとメンマが入っていて魅力的ではあるが、僕のお勧めは、煮卵と具材のバランスが良い「煮卵コッテリラーメン」である。

 この店の特徴は、何と言っても極太の平縮れ麺である。熟成した自家製麺を調理する直前に切って、さらに手揉みして茹で上げられる。店主こだわりの強めのコシは決して悪くはないが、この麺の太さや食感は、人によってかなり好みが分かれてしまう。少なくとも、個人的にはこの麺はスープに合っていないと思う。もしも、今後もこの麺を使用していくのであれば、この麺と対照的な全粒粉の中細ストレート麺などをメニューに加え、客が麺を選択できるようにしてくれれば良いのではないかと思う。スープは意外にも、サッパリと和テイストの旨味が感じられる清湯スープである。動物系や魚介系、野菜の甘みなどが調和した完成度の高いスープであり、背脂が入ったチャッチャ系の方がシックリとくる。しかしながら、この極太麺が引き立つよう塩味を調整しているためか?塩味が強めであるのが残念。チャーシューは、低温調理された豚モモとスモークされた豚バラの2種類が入っている。メンマは最近流行の極太メンマで美味しいのだが、この切り方や食感も好みが分かれところ。僕的には、むしろ帯広の「衆來(→ その他北海道の旨い店。道東・帯広市を参照)」「醤油專科 ら〜めん 仙人掌(→ その他北海道の旨い店。道東・帯広市を参照)」のような極細メンマの方が、この旨みのあるスープと上手くマッチするのではないかと思う。
 前述のように多少気になる点が幾つかあり、今回の掲載は見送ろうかとも考えたが、25才の若き店主にとってトライアンドエラーは必然であり、これをベースに徐々に完成度を高めていってくれるのではないかという期待を込めての1つ星である。(2023年10月取材/2024年1月追加)

北区北23条西4-2-3 プラザハイツ1階  
電話番号:非公開
定休日:水曜
営業時間:11時〜15時、17時〜21時
予算:煮卵コッテリラーメン1100円
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅4番出口を出たら目の前。北24条駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:北洋銀行北24条支店、北二十四条バスターミナル
お勧めポイント:「MEN-EIJI」のDNAを受け継ぐラーメン店

店は北24条バスセンター横のマンション1階の元弁当屋だった場所にある ココです!混み合うためなのか?丸亀製麺のように入口と出口が別々に作られている。こちらが入口専用 店の前には2台分の駐車スペースがある こちらは出口専用 明るめで清潔感がある店内。入口を入った奥にオープンキッチンのカウンター席が5席と入口側に3席、さらに、手前にテーブル席が4つある 先ずは自動券売機で食券を購入する。自動券売機は最新鋭のもので、クレジットカードだけでなく電子マネーも使うことができる メニューを見ると、ラーメンは通常の「マルエーラーメン」と背脂入りの「コッテリマルエーラーメン」の2種類だけというシンプルさ。それぞれ、そのまま「ラーメン」として食べるか、「つけ麺」として食べるかを選択できる。麺は大盛りも普通盛りも同一料金で、紙エプロンは有料(50円) この店こだわりの食材 「特製マルエーラーメン」は、煮卵に加えて倍量のチャーシューとメンマが入っている チャーシューは、低温調理された豚モモとスモークされた豚バラの2種類が入っている。メンマは最近流行の極太メンマで美味しいのだが、この切り方や食感も好みが分かれところ。僕的には、むしろ帯広の「衆來」や「醤油專科 ら〜めん 仙人掌」のような極細メンマの方が、この旨みのあるスープと上手くマッチするのではないかと思う この店の特徴は、何と言っても極太の平縮れ麺である。熟成した自家製麺を調理する直前に切って、さらに手揉みして茹で上げられる。店主こだわりの強めのコシは決して悪くはないが、この麺の太さや食感は、人によってかなり好みが分かれてしまうスープは意外にも、サッパリと和テイストの旨味が感じられる清湯スープである。動物系や魚介系、野菜の甘みなどが調和した完成度の高いスープ。しかしながら、この極太麺が引き立つよう塩味を調整しているためか?塩味が強めであるのが残念煮卵は、茹で加減、味共に申し分なしの完成度の高い煮卵 「コッテリマルエーラーメン」 このスープは、背脂が入ったチャッチャ系の方がシックリとくる 「煮卵コッテリマルエーつけ麺」 基本具材は同じ スープは背脂入りのコッテリ。ラーメンのスープに比べると酸味や甘み、辛みなどが若干異なっている 極太の平縮れ麺はコシがあり、割り箸くらいの太さがある。つけ麺に関しては、スープとのバランス上、大盛りにした方が良いかも 麺を食べ終えたら、スープ割りで2度味わう

らーめん さかい

 2016年にオープンした麻生の人気ラーメン店。2022年には姉妹店の 「煮干ラーメン北栄」もオープンし、今のりにのっているラーメン店である。寿司職人だった店主の堺さんは、ラーメン好きが高じてラーメン店をオープンするに至ったという。まずは、店内の入口側にある自動券売機で食券を購入。狭い店内は、手前にカウンター席、奥にテーブル席がある。
 店の一番人気は「鶏そば醤油」であるが、僕のお勧めは、ずばり!鶏清湯の「鶏そば塩」である。清湯スープの表面に鶏油が浮かび、鶏の旨味が半端ない。完成度が高いスープなだけに、添えられた柚子皮はかえってバランスを悪くしてしまう。なので、予め柚子皮を載せないよう伝えておいた方が良いかも。また、鶏油が入っていることで、後述の「旨塩」よりも深みがあって美味しい。北海道小麦を使用した自家製の低加水のストレート中細麺も、このスープによくマッチしている。具材には、長ネギと紫色のタマネギ、糸唐辛子、穂先メンマの他、低温調理された薄切り豚チャーシューと鶏チャーシューが入っている。とくに、穂先メンマは柔らかく、鶏チャーシューはシットリとしており、最高に美味しい。「鶏そば塩」よりもお勧め度は少し下がるが、「旨塩」も決して悪くはない。「旨塩」は、とにかく鶏白湯スープのバランスが絶妙。昆布や魚のアラからとったのか?実に洗練された深みがあり、まるで日本料理のお椀の様。レモンスライスが入っているが、これもいい。
 2番目にお勧めしたいのは、「鶏そば醤油」と「こっさり味噌」。「鶏そば醤油」のスープには鶏油が浮かび、バランスが良く鶏の旨味も十分。前述と同じ理由で、柚子皮は不要と思う。「こっさり味噌」は、白味噌に三河産の大豆八丁味噌と津軽赤味噌がブレンドされているらしい。コッテリとアッサリの中間というが、スープは濃厚かつ輪郭がハッキリとした感じで美味しい。これは八丁味噌の為せる技かも。しかしながら、低加水の中太縮れ麺はモチモチ感に欠け、イマイチで物足りない。また、牛蒡のスライスは食感が面白いが、乾燥麩はスープをあまり吸わないので食感が良くない。創作ラーメンのジャンルとして、「鶏辣油(チーラーユ)」もお勧めできる。鶏ガラベースの清湯スープに魚介の重層感を感じる。10種以上の香辛料と4種の唐辛子に自家製辣油が作り出すスープは、ニラの強烈な香りに酸味と花山椒の香りが加わってエスニック料理と思えるほど。とにかく個性が際立ち、クセになる味だ。
 サイドメニューの唯一のお勧めは「(半)チャーハン」。パラパラと炒められたご飯に、刻みチャーシューがたっぷり入ったベーシックなチャーハンであるが、お勧めできる。これに対して、「コロコロチャーシュー飯」や「特製餃子」、「油淋鶏(ユーリンジー)」などはごく普通で、お勧めできない。(2020年〜2021年取材)

北区北38条西5丁目1-57 初音ビル1階 
電話番号:011-727-1166
定休日:火曜
営業時間:11時半~14時45分、17時半〜20時45分(スープがなくなり次第終了)
予算:鶏そば塩800円
アクセス:地下鉄南北線・麻生駅8番出口を出て左へ。北洋銀行の前の信号を渡り、左へ進むとすぐ。麻生駅より徒歩3分
最寄りのランドマーク:イオン札幌・麻生店、北洋銀行・麻生支店
お勧めポイント:鶏の旨味たっぷりの「鶏そば塩」が美味しい店

ココです メニュー1 メニュー2まずは、店内の入口側にある自動券売機で食券を購入 僕のお勧めの「鶏そば塩」 清湯スープの表面に鶏油が浮かび、鶏の旨味が半端ない。また、鶏油が入っていることで、「旨塩」よりも深みがあって美味しい 北海道小麦を使用した自家製の低加水のストレート中細麺も、このスープによくマッチしている 完成度が高いスープなだけに、添えられた柚子皮はかえってバランスを悪くしてしまう。なので、予め柚子皮を載せないよう伝えておいた方が良いかも トッピングした「ワンタン」は、餃子の餡と共通なのでイマイチ 「旨塩」は、とにかく鶏白湯スープのバランスが絶妙 昆布や魚のアラからとったのか?実に洗練された深みがあり、まるで日本料理のお椀の様
「鶏そば醤油」 スープには鶏油が浮かび、バランスが良く鶏の旨味も十分。前述と同じ理由で、柚子皮は不要と思う「こっさり味噌」は、白味噌に三河産の大豆八丁味噌と津軽赤味噌がブレンドされているらしい コッテリとアッサリの中間というが、スープは濃厚かつ輪郭がハッキリとした感じで美味しい。これは八丁味噌の為せる技かも 低加水の中太縮れ麺はモチモチ感に欠け、イマイチで物足りない 「辛味噌」 味噌ダレはこっさり味噌とは異なるというが、「こっさり味噌」に花山椒と唐辛子を加えた感じの味。これはこれで良いが、「こっさり味噌」の方が個性的でお勧めできる 「鶏辣油(チーラーユ)」 鶏ガラベースの清湯スープに魚介の重層感を感じる。10種以上の香辛料と4種の唐辛子に自家製辣油が作り出すスープは、ニラの強烈な香りに酸味と花山椒の香りが加わってエスニック料理と思えるほど。とにかく個性が際立ち、クセになる味だ サイドメニューの唯一のお勧めは「(半)チャーハン」。パラパラと炒められたご飯に、刻みチャーシューがたっぷり入ったベーシックなチャーハンである 「特製餃子」は、中身の餡も焼き方もイマイチ 「油淋鶏(ユーリンジー)」 「コロコロチャーシュー飯」

手打ちそば こころ

 麻生駅からほど近いところにある蕎麦店。この店を取材した2020年頃には、いつでも入れるような店であったが、久し振りに訪れてみると、開店後すぐに満席となってしまう人気店となっていた。
 マンションの1階にある店舗は蕎麦店としてはやや狭めで、オープンキッチンのカウンター席とテーブル席がある。メニューを見ると、蕎麦以外にもいろいろな酒のアテがあり、時間帯や混み具合にもよるが、ランチタイムでも夜メニューの注文に応じてもらえる。生ビールはサッポロクラシックで、訪れたこの時の日本酒は10種あった。
 昼飲みの店として行くときには、まずは生ビールと一緒に「天ぷらの盛り合わせ」を注文したい。天ぷらは衣がカリッと揚がっていて、胡麻油がほんのりと香る。その他のアテでは、「そば豆腐」や「炙りしめ鯖」、「地どりさつまあげ」などはイマイチだったが、「地どりのたたき」と「マグロかえし漬け」などは良かった。蕎麦は北海道産の十割蕎麦(この日は幌加内産)で、喉越しが良く甘みを感じる。ツユも江戸前風の辛口で僕好み。さらに、蕎麦湯もトロッと濃厚で美味しい。「鴨せいろ」には山椒が付いてこないので、一味でいただく。つけ汁は弱いが鴨の旨味にあふれ、蕎麦との相性も抜群。また、「とりもつせいろ」も、つけ汁の中に鶏モツの旨味が凝縮されており、鶏モツ好きには堪らない逸品。さらに、土鍋で炊いているという「とり五目ご飯」もお勧めである。
 この店は、酒を楽しみながら蕎麦を味わっていただきたいという店主の思いが伝わってくる優良な蕎麦店である。(2020年9月〜11月に取材)

北区新琴似8条1丁目1-61 カルフール麻生1階 
電話番号:011-768-8383
定休日:月曜
営業時間:【水曜〜土曜】11時〜15時、17時〜20時半、【火曜、日曜、祝日】11時〜15時
予算:鴨せいろ1500円、とりもつせいろ1100円、とり五目ご飯360円
アクセス:地下鉄南北線・麻生駅3番出口(北海道銀行)を出て右へ。北海道銀行に沿って五叉路の交差点を右折し、ニトリのある交差点を右折すると、すぐ左のビル。麻生駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:ニトリ麻生店
お勧めポイント:酒を楽しみながら蕎麦も味わっていただきたい店

地下鉄麻生駅からほど近いところにあります マンションの1階にあります ココです!店内に入ると・・・ 割烹料理店のようなオープンキッチンのカウンター席とテーブル席があります 店のこだわり4点 生ビールはサッポロクラシックで、この時の日本酒は10種 蕎麦メニュー 季節の蕎麦もあります 夜の酒のアテのメニュー 「そば豆腐」は、食感が硬くイマイチ 「炙りしめ鯖」は普通 「地どりさつまあげ」は、食感も含めてイマイチ 「だし巻き玉子」も、ごく普通 「マグロかえし漬け」は美味しい 「地どりのたたき」もいい 「天せいろ」 「天ぷら盛り合わせ」は、天ぷらは衣がカリッと揚がっていて、胡麻油がほんのりと香る。酒のアテのスターターとしてお勧め 蕎麦は北海道産の十割蕎麦(この日は幌加内産)で、喉越しが良く甘みを感じる 蕎麦のアップ 蕎麦湯もトロッと濃厚で美味しい 「鴨せいろ」には山椒が付いてこないので、一味でいただく つけ汁は弱いが鴨の旨味にあふれ、蕎麦との相性も抜群 .「とりもつせいろ」 つけ汁の中に鶏モツの旨味が凝縮されており、鶏モツ好きには堪らない逸品 「かしわせいろ」 鴨せいろほどの旨味なし 「狐狸(こり)そば」。やはり、温かい蕎麦は麺が弱くなる 土鍋で炊いているという「とり五目ご飯」もお勧め

みるくsan 麻生店

 札幌グルメバイブルに掲載されている「みるくsan 札幌PARCO店(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」の2番目の店舗である。店は地下鉄南北線・麻生駅からほど近い西5丁目・樽川通(北大通り)沿いにある。以前はパンや弁当なども販売され、イートインスペースも広かったが、現在は縮小され、販売されている商品も絞られるようになった。現在の主力商品は、ソフトクリームや牛乳ドリンクの他、トゥンカロン(マカロン)やプリンなどである。さらに最近になって、「超生シュークリーム」も発売されるようになった。
 この店の僕のお勧めは、あくまでもソフトクリーム。本店にあたる「みるくsan 札幌PARCO店」と同様に、3種類のミニピュアそふと(取材時は、熊本市の阿部牧場と千歳市の細澤牧場、みるくsanオリジナル)が味わえる。登場するソフトは時期によって異なり、現在のメニューを見ると、熊本の阿部牧場が西興部村の萩原牧場に変わっていた。また、「超生シュークリーム」は、生クリーム100%の「上級者向け」、生クリーム72%・カスタードクリーム28%の「中級者向け」、そして生クリーム50%・カスタードクリーム50%の「初級者向け」の3種類がある。シュー皮は柔らかいシットリタイプではなく、クッキーシューのサクサクタイプで、オーダーしてからクリームを注入するため、多少時間がかかる。
 この店のソフトクリームを初めて食べられる方は、3種類のソフトを一度に味わえる「ピュアそふと食べ比べ」からトライしてみて欲しい。阿部牧場は、異次元の濃さと強い香りが感じられ、本当に凄い!の一言。細澤牧場はサッパリとしていながらも牛乳の風味十分で、僕の一押し。また、他の2つがホルスタイン種の牛乳を原料としているのに対し、「みるくsanオリジナル」ソフトは、ジャージー種やブラウンスイスなど4種のミルクがブレンドされている。サッパリとしていてバランスが良い分、ブレンドしているせいか?それぞれの相乗効果が感じられない。また、「超生シュークリーム」も「トゥンカロン」も悪くはないが、どちらのクリームもお勧めできるレベルではない。(2021年〜2023年取材/2023年3月追加)
https://milk-san.com

北区北39条西5丁目2-8 カルム麻生1階 地図 
電話番号:011-839-5733
定休日:不定休
営業時間:10時半〜21時
予算:ピュアそふと食べ比べ(3種)880円、ピュアそふと(コーン/カップ)450〜500円、(ワッフルコーン)490〜540円
アクセス:地下鉄南北線・麻生駅5番出口を出て、西5丁目・樽川通を右へ進むとすぐ右側にある(イオン札幌麻生店の向かい)。麻生駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:イオン札幌麻生店
お勧めポイント:3種のソフトクリームが味わえる専門店

地下鉄南北線・麻生駅からほど近い西5丁目・樽川通(北大通り)沿いにある ココです 以前はイートインスペースが広かったが現在は縮小され、手前側のカウンター席と右側のテーブル席1つだけとなった 現在の主力商品は、ソフトクリームや牛乳ドリンクの他、トゥンカロン(マカロン)とプリンなど さらに最近になって、「超生シュークリーム」も発売されるようになった 現在のメニューは、以前の1/3くらいに絞られている 3種類のミニピュアそふと(取材時は、熊本市の阿部牧場と千歳市の細澤牧場、みるくsanオリジナル) 他の2つがホルスタイン種の牛乳を原料としているのに対し、「みるくsanオリジナル」ソフトは、ジャージー種やブラウンスイスなど4種のミルクがブレンドされている。サッパリとしていてバランスが良い分、ブレンドしているせいか?それぞれの相乗効果が感じられない点が残念 細澤牧場はサッパリとしていながら、牛乳の風味も十分感じられ、僕の一押し 阿部牧場は、異次元の濃さと強い香りがあり、本当に凄い!の一言「ピュアそふと(細澤牧場のコーン)」。コーンやカップ、ワッフルコーンの中から選べる 「超生シュークリーム」 生クリーム100%の「上級者向け」 生クリーム72%・カスタードクリーム28%の「中級者向け」 生クリーム50%・カスタードクリーム50%の「初級者向け」 「みるくのトゥンカロン」。トゥンカロンは9種類販売されている。皮は通常のマカロンよりもフンワリと厚めで良いが、クリームはまるでソフトバターを食べているかのようにくどい

らーめん清湯

 北大病院前のビルの1階にある小さなラーメン店。実は、ここは以前「あらとん」の支店があった場所で、隣には当別の「かばと製麺所」が運営する季節限定の人気うどん店「まんでがん外伝」がある。店内は右に調理場とカウンター席があり、そしてそれを背にするように同じくカウンター席がある。まずは、自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、現在販売しているラーメンは、「清湯塩」と「清湯醤油」、そして動物系素材を使用しないヴィーガン向けラーメン「清湯ベジらーめん」の3種類。さらに、不定期メニューとして「気まぐれ味噌」があるようだ。ラーメンに「特製」が付くのは、トッピング全部のせのラーメンのことである。
 僕のこの店のお勧めは、トッピングの全てが入った「特製塩」。通常の「清湯塩」には、鶏チャーシューが2枚とネギ、穂先メンマ、岩のりが入っているだけだが、特製には豚チャーシューと味玉が加わる。塩スープは魚介系のみの素材で作られ、動物系では鶏油が入っているだけという。口に含むと、まずは鰹節の風味が感じられ、それを追うように昆布の味がする。日本料理のお椀のように、スッキリと後味の良い重層感のあるスープだ。更に、鶏油がその旨味を包み込むことで、最高レベルの塩スープに仕上がっている。なので、このスープにライスを入れて食べると、もう最高なのである。ブラックペッパーが香る低温調理された鶏胸肉のチャーシューは、しっとり柔らかく塩味もピッタリ。豚チャーシューも同じく低温調理されていて、鶏チャーシューほどではないものの、こちらも非常に高いレベルだ。麺は中細ストレート麺で、モッチリと適度なコシがあり、このスープと良くマッチしている。その他の具材として、穂先メンマは柔らかくて美味しいが、日によってメンマ臭さが残っていることもある。味玉は半熟加減が最高で、塩味もドンピシャである。これに対し、「清湯醤油」のスープは、鶏油たっぷりで野菜の甘味を感じる。魚介は感じられないが、鶏の旨みがあってこれはこれで完成されているスープである。数量限定のサイドメニュー「豚めし」は、しっかりと火の入った刻みチャーシューに、甘辛のタレがかかっている。これ自体はよくあるこぐ普通の味で、むしろシンプルなライス(めし)を注文して、スープと一緒にじっくりと味わいたい。
 ちなみに現在、ラーメンを注文した方は生ビールか氷彩サワー、ジュースの何れかが1杯無料というサービスも行っている。(2023年1月追加)
https://www.instagram.com/ramen.ching_tang/

北区北15条西5丁目1-7 ほくせいビル1階 
電話番号:011-839-0674
定休日:水曜(不定休あり)
営業時間:10時45分〜14時半、17時〜21時
予算:清湯塩950円、特製塩1350円
アクセス:地下鉄南北線・北12条駅2番出口を出て右へ。西5丁目・樽川通(北大通)とのT字交差点を右折する。北大構内沿いに北へ進み、北海道大学病院、郵便局を過ぎると消防署の並びにある。北12条駅から徒歩8分
最寄りのランドマーク:北海道大学病院
お勧めポイント:洗練された魚介スープの塩ラーメンが味わえる

西5丁目・樽川通(北大通)沿いの・・・ ココです!ここは以前「あらとん」の支店があった場所で、隣には当別の「かばと製麺所」が運営する季節限定の人気うどん店「まんでがん外伝」があります まずは、自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、現在販売しているラーメンは、「清湯塩」と「清湯醤油」、そして動物系素材を使用しないヴィーガン向けラーメン「清湯ベジらーめん」の3種類。さらに、不定期メニューとして「気まぐれ味噌」があるようだ。ラーメンに「特製」が付くのは、トッピング全部のせのラーメンのこと。現在、ラーメンを注文した方は生ビールか氷彩サワー、ジュースの何れかが1杯無料というサービスも行っています 店内は右に調理場とカウンター席があり、そしてそれを背にするように同じくカウンター席が これが通常の「清湯塩」。鶏チャーシューが2枚とネギ、穂先メンマ、岩のりが入っている 塩スープは魚介系のみの素材で作られ、動物系では鶏油が入っているだけという。ブラックペッパーが香る低温調理された鶏胸肉のチャーシューは、しっとり柔らかく塩味もピッタリ 口に含むと、まずは鰹節の風味が感じられ、それを追うように昆布の味がする。日本料理のお椀のように、スッキリと後味の良い重層感のあるスープだ。更に、鶏油がその旨味を包み込むことで、最高レベルの塩スープに仕上がっている麺は中細ストレート麺で、モッチリと適度なコシがあり、このスープと良くマッチしている これがトッピング全部のせの「特製醤油」 豚チャーシューも同じく低温調理されていて、鶏チャーシューほどではないものの、こちらも非常に高いレベル 「清湯醤油」のスープは、鶏油たっぷりで野菜の甘味を感じる。魚介は感じられないが、鶏の旨みがあってこれはこれで完成されているスープ 味玉は半熟加減が最高で、塩味もドンピシャ

麺や hide

 2017年にオープンした北区新川のラーメン店。この店の特筆すべきは、無化学調味料で作られた素晴らしいスープである。オープンした頃にはよく訪れていたが、中心部から離れているということもあって、その後足が遠のいていた。ある日、久しぶりに食べたくなり、札幌グルメバイブルで情報確認をしようとしたところ、掲載していないことが判明。折角なので、新たに追加取材して掲載することに。
 久しぶりに訪れてみると、外のドアに、コロナ禍である現在は夜の営業はしていないという貼り紙が貼られていた。店内に入ると、手前に小上がりのテーブル席が2つ、そして奥にキッチンとカウンター席がある。コロナ前に比べると、カウンター席にパーティションが置かれ、席の間隔も広くなったような気がする。メニューを見ると、定番メニューの「醤油ラーメン」と「塩ラーメン」、「味噌ラーメン」、「辛味噌ラーメン」の他に、期間・数量限定の「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」、「マグロ出汁の中華そば 塩」、「醤油つけ麺」、「辛みそつけ麺」が、さらにサイドメニューには、「半チャーハン」や「チャーハン」、「ミニチャーシュー丼」などがある。
 中でも僕のお勧めは、「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」、「塩ラーメン」、「醤油ラーメン」の3つ。とくに、魚介の風味が前面に出ている「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」と「塩ラーメン」がいい。「塩ラーメン」と「醤油ラーメン」のスープはやや混濁しており、動物系と魚介系のバランスが絶妙。無化学調味料でも、これだけの旨味のあるスープを作れるというお手本のような良質なスープである。「マグロ出汁の中華そば」のスープは、「塩ラーメン」のスープに凝縮したマグロの旨味を加えたようなスープだが、実に洗練されており、まさに食べる価値のある魚介ラーメン。また、「マグロ出汁の中華そば」は、100円で「追い飯」をオーダーできる。「追い飯」には、岩海苔、魚粉、アラレ、ネギがのっており、スープをかけて食べると、至高のお茶漬けに変身する。最初はそのまま食べて、後半に梅肉を溶かして味変させると、もう最高なのである。
 「醤油ラーメン」と「塩ラーメン」には、青ネギとタマネギのダブルネギ、味付け玉子、穂先メンマ、2種類の部位の豚チャーシューがのっている。中でも、穂先メンマが柔らかくて秀逸である。麺は自家製の低加水の細〜中細のストレート麺で、時間が経つとパフォーマンスがやや低下するものの、時間をかけずに食べると、程よくコシがあってスープとよくマッチしている。美味しかった記憶のあるチャーシューは、オープン当時と比べると何故か脱水気味で、味付け玉子も日によって火の入り方に多少のムラがあった。
 サイドメニューの「ミニチャーシュー丼」は、タレが甘くなくて僕好みだが、前述のようにチャーシューが脱水気味なので、全体的な評価としてはお勧めレベルではない。一方、「チャーハン」は、チャーシューと卵、ネギを使ったシンプルな塩味のチャーハンだが、パラパラで美味しく、お勧めできるレベルだ。「半チャーハン」もあるので、「醤油ラーメン」や「塩ラーメン」を注文する際には、一緒にオーダーしたい。(2021年4月追加)

北区新川7条16丁目709-8  
電話番号:080-8287-8858
定休日:水曜(祝日の場合は翌木曜)
営業時間:11時~14時半、17時~19時45分(日曜と火曜は11時~14時半)
予算:醤油ラーメン750円、塩ラーメン750円、半チャーハン300円
アクセス:札幌中心部より新川通りを北へ進む。「新川インターチェンジ」を過ぎて、2つめの信号(コーチャンフォー新川通り店の手前の信号)を右折し、ワークマンプラス、ゆで太郎を過ぎたら右側にある
最寄りのランドマーク:コーチャンフォー新川通り店、ワークマンプラス新川店、ゆで太郎新川6条店
お勧めポイント:無化学調味料ながらもスープが美味しい北区の名店

ココです 久しぶりに訪れてみると、外のドアに、コロナ禍である現在は夜の営業はしていないという貼り紙が貼られていた 店の前に3台、裏に3台分の駐車スペースがある 店内に入ると、手前に小上がりのテーブル席が2つ・・・ そして奥にキッチンとカウンター席がある。コロナ前に比べると、カウンター席にパーティションが置かれ、席の間隔も広くなったような気がする メニューを見ると、定番メニューの「醤油ラーメン」と「塩ラーメン」、「味噌ラーメン」、「辛味噌ラーメン」があり・・・ この他に、期間・数量限定の「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」、「マグロ出汁の中華そば 塩」・・・ 「醤油つけ麺」、「辛みそつけ麺」がある 僕の一押しの「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」 ドンブリの縁には、梅肉とワサビが添えられている 具材として乾燥麩の他、三つ葉、ネギ、鰹節、味付け玉子、穂先メンマ、鶏軟骨入りつくねがのっている 「塩ラーメン」のスープよりも透明度の高い清湯スープ 麺は自家製の低加水の細〜中細のストレート麺で、時間が経つとパフォーマンスがやや低下するものの、時間をかけずに食べると、程よくコシがあってスープとよくマッチしている 鶏軟骨入りつくね 「マグロ出汁の中華そば」は、100円で「追い飯」をオーダーできる 「追い飯」には、岩海苔、魚粉、アラレ、ネギがのっている スープをかけて食べると、至高のお茶漬けに変身する。最初はそのまま食べて、後半に梅肉を溶かして味変させると、もう最高! 2番目にお勧めの「塩ラーメン」 「マグロ出汁の中華そば」よりも、スープは少し混濁している 同じく麺は自家製の低加水の細〜中細のストレート麺 3番目にお勧めの「醤油ラーメン」 2種類の部位の豚チャーシューがのっている。豚バラチャーシューは軽く炙られている スープはやや混濁しており、動物系と魚介系のバランスが絶妙に良い。無化学調味料でも、これだけの旨味のあるスープを作れるというお手本のような良質なスープ 「辛味噌ラーメン」 花椒が香る豚骨スープは、見た目ほど辛くない。「味噌ラーメン」と同様にインパクトに欠け、お勧めではない 「辛味噌ラーメン」と「味噌ラーメン」の麺は、モッチリとした太麺 「半チャーハン」 チャーシューと卵、ネギを使ったシンプルな塩味のチャーハンだが、パラパラで美味しく、お勧めできるレベル 「ミニチャーシュー丼」は、タレが甘くなくて僕好みだが、チャーシューが脱水気味なので、全体的な評価としてはお勧めレベルではない

ごはん家 cafe みやび

 北24条にある人気のご飯カフェ。それは、開店5分前までに行かなければ1回転目に入れないほどの人気ぶりである。なので、開店5分以上前に行くか、ピークが一段落する14時くらいに行くのがお勧めだ。また、当日でなければ開店時の限定予約ができるようなので、時間的に余裕がある方は、前日までに予約してから出かけたい。店には駐車場はないものの、近くのミウラパーキングと契約しているらしい。
 店内は、木の温もりを感じさせる明るいインテリア。入って左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側にテーブル席がある。個人的には、カウンター席の椅子がテーブルに比べて低すぎるのが気になる。
 この店の売りは、万古焼の土鍋で炊く土鍋炊きご飯だ。人気のセットメニューは、「土鍋ごはんと10種の彩りプレート」、「土鍋ごはんと7種の彩りプレート」、「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」の3つある。これは、メインとなるおかずと複数の副菜、土鍋炊きのご飯とのセットである。通常土鍋炊きご飯(白米)は、いろいろな具材が入った炊き込みご飯に有料で変更できる。副菜はどれもそれほどお勧めというものがないため、まずは「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」を選び、メインのおかずを「数量限定・特製タルタルソースのサクサク大海老フライ」にして、炊き込みご飯を有料で、「白身魚のクリーム出汁炊き込みごはん」か「鶏と牛蒡の五目炊き込みご飯」変更するのがベスト。
 デザートのお勧めは「プレーンの生チーズケーキ」。チーズケーキの食感はやや硬めで、舌にネットリと絡みつくような感じではあるが、爽やかな酸味とフレッシュなミルクの風味が、下のスポンジケーキ(恐らくロールケーキのスポンジと同じ)と絶妙にマッチしている。「とろふわ抹茶のティアラミス」はトロトロの食感は良いものの、やや甘めだ。さらに、「米粉のもちもちロールケーキ」は、スポンジがシットリとして良かったが、クリームは甘ったるくて今一つだった。(2019年5月追加)
https://miyabi-sapporo.shopinfo.jp

北区北24条西3丁目1-1 E-COURT24 1階 
電話番号:011-838-8076
定休日:木曜
営業時間:【平日】11時~15時、17時半~20時、【土・日】11時〜20時(但し、金曜と土曜は21時閉店)
(L.O.21:00)
予算:土鍋ごはんと5種の彩りプレート980円、プレーンの生チーズケーキ600円
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅1番出口を出て右側へ進む。「JOY FIT 24」、「モスバーガー」、「宝来」を過ぎたマンションの1階にある。
最寄りのランドマーク:北海道銀行・北二十四条支店
お勧めポイント:炊き込みご飯やチーズケーキが美味しいカフェ

北24条通りを東へ進むと・・・ このマンションの1階です ココです! 人気のセットメニューは、「土鍋ごはんと10種の彩りプレート」、「土鍋ごはんと7種の彩りプレート」、「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」の3つ。これは、メインとなるおかずと複数の副菜、土鍋炊きのご飯のセット。副菜はそれほどお勧めというほどのものではないため、「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」をチョイスしよう
メインのおかずは5つから選べる。僕のお勧めは、「数量限定・特製タルタルソースのサクサク大海老フライ」 その他のメインのおかず 炊き込みご飯のメニュー1
通常土鍋炊きご飯(白米)は、いろいろな具材が入った「炊き込みご飯」に有料で変更できる。「白身魚のクリーム出汁炊き込みごはん」か「鶏と牛蒡の五目炊き込みご飯」がお勧め
炊き込みご飯のメニュー2みやびの生チーズケーキのメニュー その他のデザートメニュー 夜のメニュー1 夜のメニュー2 お酒のメニュー「土鍋ごはんと10種の彩りプレート」。メインのおかずは、「北海道産玉ねぎソースととろけるたまごのハンバーグ」 「炊き込みご飯」は・・・ 「白身魚のクリーム出汁炊き込みごはん」です 「白身魚のクリーム出汁炊き込みごはん」は、蘭越産の「ゆめぴりか」とサワラを使った炊き込みご飯。クリーミーな味わいで魚の風味もしっかりとしていて、しかも土鍋炊きなので、おこげも味わえる。 土鍋ご飯なので、お焦げもできます 「北海道産玉ねぎソースととろけるたまごのハンバーグ」 肉に挽き方が粗すぎて食感が硬く、さらにソースも甘いため、お勧めできない 「プレーンの生チーズケーキ」 食感はやや硬めで、舌にネットリと絡みつくような感じだが、爽やかな酸味とフレッシュミルク風味のチーズケーキが、下のスポンジケーキ(恐らくロールケーキのスポンジと同じ)と絶妙にマッチしている 「土鍋ごはんと10種の彩りプレート」。メインのおかずは「和風メンチカツ」 同じ挽肉でも「和風メンチカツ」の方が、ジューシーで美味しかった。メンチカツにかける「舞茸あん」は、「北海道産玉ねぎソース」同様に甘く、これはいただけない 「鶏と牛蒡の五目炊き込みご飯」は外さない美味しさ「とろふわ抹茶のティアラミス」 トロトロの食感は良いがやや甘めだ 「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」で、メインのおかずは、「数量限定・特製タルタルソースのサクサク大海老フライ」 「数量限定・特製タルタルソースのサクサク大海老フライ」は、添えられた塩昆布入りのタルタルソースが意外に良く合う。 「とろとろ豚角煮の炊き込みご飯」は・・・ 可もなく不可もなしといったまあまあの味だ 「米粉のもちもちロールケーキ」スポンジはシットリとして良かったが、クリームは甘ったるくて今一つだ

サボイ Curry SAVoY

 かつて幌平橋にあったスープカレーの名店「サボイ」。その後、お酒も飲めるカレー店「カリー・ディ・サヴォイ」と名前を変え、札幌中心部へ移転。2017年には閉店となり、幌平橋時代を含めたその23年の歴史に幕を閉じた。しかしこの度、1年以上のブランクを経て、「もつ鍋 黒花火」を運営する「株式会社 IDATEN(イダテン)」がオーナーとなり、前オーナー監修の元で完全復活を遂げた。このことがSNSなどを通して拡散しているせいか、ランチタイムには開店前から行列ができており、とくに土日は開店前か13時過ぎ、あるいは15時以降に行くことをお勧めしたい。
 地下へ続く階段を下りて店内に入ると、左手と右奥にカウンター席があり、右側にテーブル席がある。元はカフェバーだったところを改装して使っているので、カレー店としては大箱である。現在のメニューを見ると、「チキンのカリー」、「チキン野菜のカリー」、「キャベツのミルフィーユ・ベーコン添えのカリー」、「シーフードのカリー」、「北海道産スペアリブのカリー」、「15種類の野菜のカリー」、「牡蠣のカリー」、「季節のカリー(鴨と下仁田ネギのカリー)」の8種類。辛さは、辛味なしの0番〜刻みプリッキーヌ入りの6番までの7段階あるが、僕のお勧めは辛口の4番。これ以下だとホールスパイス感が下がり、薄いスープカレーのように感じてしまうためだ。テーブルには、辛さを増すためのアイテム「島唐辛子のオリーブオイル」と「カイエンペッパー」もある。子供用のカレーもあるので、土日は子供連れも目立つ。
 この店のスープは今時珍しく1種類しかなく、鶏ガラや牛骨、野菜などをじっくり煮込んで作られたスープは、サッパリとしたラーメンで言う清湯スープに近いイメージ。「ピカンティPICANTE(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」以降のスープカレー業界は、濃厚なスープが主流となったが、それ以前の創生期のスープカレーは、薬膳カリーの「アジャンタ」の影響を受けたサッパリとしたスープが中心だった。「こうひいはうす(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」や「スリランカ狂我国(閉店)」、「マジックスパイス」などがその代表店であるが、中でも、幌平橋にあった小さなカレー店「サボイ」が人気ナンバーワンで、女性店主を中心としたスタッフがカレーを作っていた。スープはアッサリしているにもかかわらず、しっかりとしたコクがあり、ホールスパイスの香りが豊かで、後味も心地良かった。また、この店のチキンは骨付きチキンではなく、骨なしのボイルチキンであるのも特徴だ。
 ちなみに、この店はテイクアウトが可能な上に、冷凍カレーも販売しているので、道外へのお土産としても良いかも。しかし、予め電話予約しておかなければ、売り切れになることもあるので要注意。(2019年3月追加)

北区北8条西4丁目13-1 稲津ビル地下1階 
電話番号:011-717-5959  
定休日:水曜
営業時間:11時半〜 21時半(スープがなくなり次第終了)
予算:キャベツのミルフィーユ・ベーコン添えのカリー1350円、チキン野菜のカリー1200円,北海道産スペアリブのカリー1300円
アクセス:JR札幌駅北口を出て、ファミリーマート、四谷学院、エルプラザとホテルマイステイズを過ぎた交差点手前の角ビル(いただきコッコちゃんあり)。札幌駅北口より徒歩5分
最寄りのランドマーク:ホテルマイステイズ札幌駅北口、札幌エルプラザ
お勧めポイント:創生期を代表するトップレベルのサッパリ系スープカレー

エルプラザの向かい側のビル、いただきコッコちゃんの看板がが目印 ココです! 地下へ続く階段を下りて店内に入ると、壁にこの様な張り紙が 更に下りていくとドアが見える 土曜日の開店直後の店内は大混雑 レギュラーメニュー1 レギュラーメニュー2 辛さは、辛味なしの0番〜刻みプリッキーヌ入りの6番までの7段階あるが、僕のお勧めは4番(やや辛口)。これ以下だとホールスパイス感が低下し、薄いスープカレーのように感じてしまうためだ ライスの量の変更 店からのお願い 僕の一押しの「キャベツのミルフィーユ・ベーコン添えのカリー」 この店のスープは今時珍しく1種類しかなく、鶏ガラと牛骨ベース、野菜などをじっくり煮込んで作られたスープは、サッパリとしたラーメンで言う清湯スープに近いイメージ ロールキャベツのようなキャベツの甘さと食感が、このサッパリとしたスープと良く合う ライスにはレモンが付いてくるが、これをライスに絞ってかけて食べると、スープの輪郭が際立つ一番人気の「チキン野菜のカリー」 僕的には骨付きチキンではなく、骨なしのボイルチキンであることがちょっと不満だ。でも、野菜はかなり美味しい 「北海道産スペアリブのカリー」。肉の大きさにより、レギュラーとラージサイズの2種類があるマトンかと思っていたらポークでした。とても柔らかくこちらもお勧めできる シーフードのカリー魚、牡蠣、ホタテ、ムール貝などのシーフードの他、ジャガイモ、ニンジンなどの野菜が入っている

スープカリーディップ soup curry dip

 北大通沿いにあるスープカリー店。店舗は古いマンションの1階にある。縦長の構造となっているため、入って見ると外観の印象よりもやや広めに感じる。入口を入って左側にキッチンとカウンター席があり、そして右側にテーブル席がある。
 メニューを見ると、スープは「あっさり」、「濃厚」、「クリーム」の3種類があり、「クリーム」だけは50円増しとなっている。続いてメインの具材を選ぶ。メインの具材は「チキンレッグ」、「牛すじ煮込み」、「北海道産舞茸」、「フライドチキン」、「たっぷり野菜」、「厚切り炙りベーコン」、「マトンレッグの赤ワイン煮込み」、「もち豚の角煮」、「牛しゃぶしゃぶ」、「ぷりぷり海老のバターソテー(5本)」、「ベーシックベジタブル(基本具材のみ)」、「ベーシックチキンレッグ(チキンレッグのみ)」の計12種類。これらの具材はトッピングとしても追加が可能だ。辛さは0〜7番まで選べ、4番からは有料となる(4番+100円、5〜6番+200円、7番+300円)。4番からはピッキーヌが、7番からはハバネロが入るようだ。ライスの量は普通が200gで、少なめ150g、半分100g、少量70g、大盛り350gと細かく選ぶことができるが、大盛りは100円増しとなる。
 スープは「クリーム」、「濃厚」、「あっさり」の順にお勧めで、特にマイルドな「クリーム」がいい。「あっさり」は、混じりっけのないピュアな味自体は悪くないが、スパイス感がない分インパクトに欠け、どうしても物足りなさを感じてしまう。メインの具材は、「チキンレッグ」か「ぷりぷり海老のバターソテー」、「もち豚の角煮」などがお勧めである。「チキンレッグ」は簡単にほぐれてしまうほど柔らかいが、鶏の旨味が十分残っている。「ぷりぷり海老のバターソテー」はその名の通り、プリップリで最高。なので、僕の考える最強のタッグは、メイン具材「チキンレッグ」に「ぷりぷり海老380円」をトッピングするという組み合わせだ。さらに、辛さは「3番」がベストだと思うが、中辛〜辛口程度の辛さなので、辛いものが好きな方は4番以上が良いのかもしれない。
 スープカレー店としては価格が高めであるが、その分素材が美味しく、まろやかな味わいのスープカレーである。(2018年3月追加)

北区北29条西4丁目2−1 ファミール札幌110 
電話番号:011-299-3242
定休日:不定休
営業時間:11時半~21時
予算:チキンレッグ1080円
アクセス:地下鉄南北線・北34条駅5番出口を出て右へ進む。最初の信号を右折し(セイコーマートあり)、すぐに「北海道信用金庫」の信号を左折する。西4丁目樽川通(北大通)を進むと、左側に見えるマンションの1階。北34条駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:北海道信用金庫・幌北支店
お勧めポイント:素材が美味しく、まろやかな味わいのスープカレー

このマンションの1階です ココです! 入って左側にあるカウンター席 入って右側にあるテーブル席(パーティションの奥にもテーブル席があります) メニュー メニュー ランチタイムには、ドリンクがつきます。ドリンクをトッピングかライス大盛りに変えることもできます スープ「アッサリ」で、具材は「チキンレッグ」と「牛すじ煮込み」 「チキンレッグ」は簡単にほぐれてしまうほど柔らかい「牛すじ煮込み」は、味付けが甘過ぎでお勧めではない 「あっさり」は、混じりっけのないピュアな味自体は悪くないが、スパイス感がない分インパクトに欠け、どうしても物足りなさを感じてしまう ターメリックライスの米は日本米 スープ「濃厚」で、具材は「北海道産舞茸」と「もち豚の角煮」 「もち豚の角煮」はトロトロで美味しいが、「北海道産舞茸」は火が入りすぎでパサパサしていた 「濃厚」は「あっさり」を正に濃厚にしたようなスープで美味しい スープ「クリーム」で、具材は「厚切り炙りベーコン」と「ぷりぷり海老のバターソテー」 「クリーム」はマイルドかつ濃厚でバランスが最高

アンシャルロットの「生成りロール」

 この店の唯一のお勧めは「生成ロール」。最近のロールケーキブームで、どのスイーツ店にも必ずロールケーキがおかれるようになった。しかし、札幌のロールケーキ専門店も含めて生成ロールを越えたのは、大阪「堂島ロール」だけ。フレッシュな生クリームとカスタードクリームのダブルクリーム、しっとりと卵の香りを感じるきめ細かいスポンジ、このシンプルなバランスがいい感じにまとまっている。名古屋や京都を取材したときにも有名ロールケーキを幾つも食べ比べてみたが、生成ロールを越えるものはなかった。現時点で僕の北海道ナンバーワンロールケーキなだけに、いつかは堂島ロールのような売り切れ必至の行列店になってほしい。

北区北35条西10丁目3-15   
電話番号:011-738-8088
営業時間:10時~19時半 
定休日:不定休
予算:生成りロール1050円 
アクセス:地下鉄南北線麻生駅の8番出口を出て、左にあるローソンの交差点を右折し、斜め通りを北西に進む。琴似栄町通りとの交差点を左折し、GEOを過ぎたらすぐ左側にある2階建て煉瓦色の建物。

ププリエ

 北区にある老舗の洋菓子店。店内にはカフェが併設されており、4人用のテーブル席が3つある。カウンターもあるが配膳用に使用しているため、基本的には使っていないようだ。ケーキは毎日20種類くらい作られ、店内でケーキを食べると飲み物が100円引きとなる。この店の名物は「チョコレートケーキ」。フワッとしていて濃厚ながら、甘さ控えめなビターテイストであるので後味もサッパリしている。シットリとしたチョコクリームとスポンジの重層感が何とも言えない。この他のお勧めは、滅多に作られない「キャラメルのフォレストケーキ」や定番の「チョコバナナ」など。「チョコブリュレ」はアールグレイの風味のマスカルポーネクリームとチョコが絶妙。「ピスタチオ・チョコ・アプリコットオレンジのシュークリーム」は、一口サイズのピスタチオクリーム・エクレアで、ラム酒漬けのブラックチェリーの食感がいい。上にオレンジが、中に細かく切ったアプリコットとレーズンが入っていて複雑な味である。「レアチーズケーキ」は、酸味のあるクリームチーズがフワッとして滑らか。店内は狭く、お世辞にも雰囲気が良いとは言えないが、ケーキはどれもハズレがなく美味しい。(2013年4月追加)

北区北12条西2丁目1-7  
電話番号:011-736-0079
定休日:月曜 
営業時間:11時〜19時 
予算:チョコレートケーキ390円、チョコバナナ380円、チョコブリュレ420円 
アクセス:地下鉄南北線・北12条駅1番出口を出てすぐ右角を右折する。「100 YEN SHOP」を過ぎ、信号を1つ渡ると左側にある黄色い建物。北12条駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:北12条駅 
お勧めポイント:北区にあるハイレベルな老舗洋菓子店

ぱん吉

 北大正門前の通りにある小さなパン屋さん。実はこの店、後輩の新明先生から教えてもらった店。小さくて目立たず、あまりマスコミにも登場しないため、知る人ぞ知る店なのである。かつての札幌グルメバイブルに掲載されたこともあったが、継続的な追加取材が出来なかったため、その後の新しい札幌グルメバ イブルでの掲載がペンディングとなっていた。今回、ある日にこの店で販売していたパンのほとんどを試食する機会があったので、その中から美味しかったものを厳選して紹介したい。
 この店は何と言ってもデニッシュ類とキッシュなどを含む調理パンが美味しい。まず、1番のお勧めはフルーツを使ったデニッシュ。果物のフレッシュな美味しさとサクッとしたパイ生地が絶妙で、まさにベストマリッジな美味しさ。中でも「デニッシュ・ベリーベリー」は必食の逸品。また、「クリームコルネ」もバターが香り、サクッとした生地の中にタップリのカスタードクリームが詰まっていて、こちらも期待を裏切らない美味しさ。「キッシュ」は通常2〜3種類くらいあるが(この日は「海の幸のキッシュ」と「きのこのキッシュ」)、どれも個性的で美味しく、ワインと合わせて食べても美味しい。また、ハード系パンの中では「フィグ・ノア」が良く、クルミの塩味が効いて風味も豊か。また、「カンパーニュ」は外がカリッと香ばしく、中はシットリとライ麦の香りがしてなかなかの出来だ。「カマンベール」は、フランスパンの中にカマンベールチーズとコロポックル村のベーコンが入っていて美味しい。(2013年11月追加)

北区北8条西4丁目18  
電話番号:011-756-6230
定休日:日曜・祝日
営業時間:9時〜19時
予算:デニッシュ・ベリーベリー230円、キッシュ280円
アクセス:JR札幌駅北口を出てサンクス前の信号を渡り北へ進む。さらに、「docomoショップ」、「北洋銀行」を過ぎて信号を渡る。「四谷学院札幌校」を過ぎ、「いただきコッコちゃん」の信号を左折するとすぐ左側。JR札幌駅北口より徒歩5分。
最寄りのランドマーク:北海道大学正門、北洋銀行、いただきコッコちゃん
お勧めポイント:デニッシュと調理パンが美味しいパン屋さん

嘉多山珈琲(かたやまこーひー)

 新琴似にある自家焙煎のコーヒー専門店。店内にはカフェスペースがあるが、かなり狭めだ。しかしながら、マスター1人だけでやっているのでこのくらいが丁度良いのかも知れない。豆は店主が最適だと思うローストに仕上げているという。実は、この店では僕はもっぱらコーヒー豆を購入するだけで、店内で一度も飲んだことがない。今回は8月〜9月にかけて販売していたコーヒー豆全てを試してみたので、その中からお勧めを紹介したい。
 僕がお勧めするストレート豆は、「コロンビア」と「エチオピア モカ」、ブレンド豆は「エナブレンド」と「やわらかブレンド」の計4つ。「コロンビア」は、リッチなフルーツ香と酸味。そして南国を思わせる陽性のイメージ。「エチオピア モカ」は、口に含むとまずは酸味が前面に出てくる。そして芳醇なトロピカルフルーツのようなフルーツ香が押し寄せてくる。そして、エレガントで複雑な心地よい余韻が鼻腔に残る。「エナブレンド」は、口に含むと酸味が広がるがそれは心地よい酸味であり、苦みも柔らか。フルーツ香も十分感じられ、全体のバランスも見事。「やわらかブレンド」は、名前の通りソフトな口当たり。酸味、苦み、果実味のバランスが良く、重厚でエレガントな余韻が素晴らしい。
 その他に比較的良かったのは、「味わいブレンド」と「マンデリン」、「パプアニューギニア」の3つ。「味わいブレンド」は、柔らかな酸と心地よいロースト香。フルーツ香もほどほどあり、中庸でありながらどこかしら非凡さを感じさせる絶妙なブレンド。「マンデリン」は、この店のアイテムの中では深入りの部類だ。酸味、苦み、そして独特の爽やかなフルーツ香とのバランスが良い。個性的であるが誰もが好きそうな味である。「パプアニューギニア」は、ほんのりと豊かな酸と甘さが絶妙なバランスで、芳醇なカカオの香ばしい香りがいい。これでフルーツ香が加わればパーフェクトである。(2014年10月追加)http://www.yutaka1.com/

札幌市北区新琴似1条10丁目8-18 プログレス新琴似1F  
電話番号:011-769-3911
定休日:月曜
営業時間:11時〜19時
予算:エナブレンド、やわらかブレンド各600円/100g
アクセス:JR新琴似駅から3㎞
最寄りのランドマーク:新琴似2条通、新琴似二番通公園
お勧めポイント:新琴似で有名な自家焙煎珈琲店

入口にあるテイクアウト用受付

コーヒー関連商品も販売

狭いカフェ

メニュー

この店の豆のテイスト

テイクアウトコーヒーもできます

この様なパッケージで販売

  

銘酒の裕多加(ゆたか)

 

 美瑛の「酒正 土井商店」とともに、北海道を代表する日本酒の販売店である。店内にはゆったりと商品が配置され、酒屋とは思えないくらいセンスが良い。焼酎やワインも扱っているが、特に、扱っている日本酒のクオリティと、梅酒・柚子酒など果実系リキュール類の充実ぶりが素晴らしい。北海道の地酒ブランドも数多く取り扱っており、熟成した古酒の品揃えもいい。また、たくさん飲めない人の用に、大吟醸などの高級酒を小さく小分けした瓶も販売している。さらに、お酒以外にも、酒の“あて”としてのおつまみや、日本酒や焼酎を頂くための酒器なども販売している。
 日本酒のお勧めは、日本ではここと東区の「マルミ北栄商店」の2店でしか販売されていない「北世界 大吟醸生原酒」。その他のお勧めは、「美味しかった!・・1万円未満の激旨ワイン・日本酒(→ 日本酒の頁を参照)」のコーナーでも紹介した和山県・平和酒造の「鶴梅ゆず」や、山口県・旭酒造の「獺祭 発泡にごり酒50」など。数多くのアイテムの中でも、長野の「大信州」や福井の「梵(ぼん)」、新潟の「久保田」などの品揃えはピカイチ。そして、日本酒に精通したアメリカ人の娘婿・カリンさんもいるので、英語を話せる外国人客にも対応でき、下記ホームページには英語版もある。店頭には出ていない隠れ商品もあるので、足繁く通って店員さんと仲良くなれば、もしかするとディープなレアアイテムに出会えるかも。(2012年12月追加)http://www.yutaka1.com/ 

北区北25条西15丁目4-13  
電話番号:011-716-5174 
定休日:水曜
営業時間:平日9時~21時、土日・祝日10時~19時  → 10時〜19時
予算:北世界3675円(720ml)、7350円(1800ml)、獺祭発泡にごり酒 840円(360ml)、鶴梅ゆず1575円(720ml) 
アクセス:札幌中心部から新川通を通って北に向かい、「北24条西16」の信号を過ぎたT字路を右折すると左に「長生会病院」が見えるのでその向かい(右側)。JOYの手前。地下鉄南北線・北24条駅から車で5分。 
最寄りのランドマーク:長生会病院、JOY 
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのクオリティを誇る日本酒販売店

Bar 竹内

 北大正門近くにあるオーセンティックバー。階段を下り、地下のドアを開けると、シックで落ち着いた雰囲気のカウンター席が目の前に広がる。カウンター席は9席あり、その他に4人用テーブル席が3つと2人用テーブル席が1つある。オーセンティックバーとしてはかなり広めで、大人の隠れ家のような空間がいい。店内には静かにジャズが流れ、ゆったりとして快適。客の大半は学生や教員など北大関係者のようで、この種の店にしては若い客が目立つ。
 マスターの竹内さんの他にもう1人女性バーテンダーがおり、2人とも数々のコンテストでの入賞経験があるようだ。しかしながら、カクテルの味にはもう一つキレがなく、しかも入賞カクテルはどれも甘めだ。その一方、ウイスキーなどの蒸留酒の品揃えが良く、客の多くは蒸留酒を飲んでいた。また、場所柄かフレッシュフルーツの種類が少なかったが、苺のフローズンカクテルは美味しかった。日曜日も営業しており、もしも、JR札幌駅より北側で飲む時には、最もお勧めできるオーセンティックバーである。また、並びにある  「アゴヒゲ AGO-HIGE」  に行った後の2次会としても使える。(2013年4月追加) 

北区北8条西4丁目20-1 バロンドール地下1階  
電話番号:011-726-6600
定休日:月曜 
営業時間:18時〜翌1時 
予算:ギムレット800円、ニッカ竹鶴21年1500円、サントリー響17年1500円 
アクセス:JR札幌駅北口を出てサンクス前の信号を渡り北へ進む。さらに、「docomoショップ」、「北洋銀行」を過ぎて信号を渡る。「四谷学院札幌校」を過ぎ、「いただきコッコちゃん」の信号を左折するとすぐ左側。JR札幌駅北口より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:北海道大学正門、北洋銀行、いただきコッコちゃん 
お勧めポイント:JR札幌駅より北側で飲む時には、最もお勧めできるオーセンティックバー

こっぺ屋 FACTORY

 最近、日本各地で密かなブームとなっているコッペパンの専門店。この地下鉄18条駅近くにある本店の他に、「麻生店・こっぺ屋 POCKET」がある。店内に入ると、右側にレジと厨房があり、白を基調としたシンプルな作り。イートインスペースのないテイクアウト専門店で、スタッフは全員女性のようだ。
 パステルカラーで描かれたイラストのメニューを見ると、基本的にスイーツ系の「甘こっぺ」と調理パン系の「味こっぺ」の2つのタイプがある。季節によってその数は変化するらしいが、現在は「甘こっぺ」が32種類、「味こっぺ」が18種類あった。この店で使用されるコッペパンは、北海道の小麦と牛乳で作っているという。口に含むとシットリと柔らかく、ほんのりとした甘みを感じる。給食で出てきたコッペパンとは比較にならないほど洗練された味だ。このコッペパンに合うのは、実は「甘こっぺ」ではなく「味こっぺ」の方。なので、僕のお勧めは「味こっぺ」である。中でもお勧めなのは、揚げ物系の「海老カツ」と「ソースカツサンド」、「お魚こっぺ・道産秋鮭」の3つ。「海老カツ」は辛子マヨネーズとプリプリの海老の相性が抜群で、「ソースカツサンド」は、カリッと揚げられたカツとキャベツ、ソースが上手く絡む。「お魚こっぺ・道産秋鮭」は、オリジナルソースとタルタルソースのどちらかを選べるが、オリジナルソースがいい。その他のお勧めは、4種類あるカレーの中では「スパイシーキーマカレー」か「牛すじ黒カレー」、「甘こっぺ」の中では「えびすかぼちゃクリーム」と「さつまいもホイップ」である。スイーツ系はどうしても甘いので食べ飽きてしまう。「甘こっぺ」限定でも良いので、ハーフアンドハーフというのがあればありがたいのだが。
 ちなみに、できるまでは多少の時間がかかるため、予め電話で注文してから出かけた方がベターだ。(2016年8月追加)

北区北18条西4丁目2-47 G-STYLE. STELLA1階  
電話番号:011-757-5525(予約可能)
定休日:無休
営業時間:【平日・土曜】10時~19時、【日曜・祝日】9時半~17時
予算:海老カツ340円、ソースカツサンド290円 
アクセス:地下鉄南北線・北18条駅2番出口をでて信号を渡り、「光ハイツ」、「Bostonbake」、「セイコーマート」を過ぎると左側にある。北18条駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:地下鉄北18条駅
お勧めポイント:シットリふわふわのコッペパン
【麻生店・こっぺ屋 POCKET】
北区麻生町3丁目10-5 北日本麻生ビル1階
電話番号:011-729-5525
定休日:無休
営業時間:【平日・土曜】10時半~19時、【日曜・祝日】10時半~17時
アクセス:地下鉄南北線・麻生駅3番出口を出ると北海道銀行の前に出るので、すぐ目の前。麻生駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:北海道銀行・麻生支店

セイコーマートの隣ですココです入って右側にレジと調理スペースがある。店内は白を基調としたシンプルなつくりパステルカラーのイラストのメニュー白い紙で包まれているパンからはみ出た「海老カツ」。細長いカツは海老がプリプリとしていて美味しい「海老カツ」の断面「ソースカツサンド」の断面「お魚こっぺ・道産秋鮭」はオリジナルソースがお勧め「スパイシーキーマカレー」「スパイシーキーマカレー」の断面「牛すじ黒カレー」「牛すじ黒カレー」の断面「えびすかぼちゃクリーム」は甘さが絶妙「さつまいもホイップ」は「スイートポテト」にクリームが入った分、バランスが良くなっている「さつまいもホイップ」の断面「道産ポテトコロッケ」はボリューム満点「スイートポテト」「たっぷりナポリタン」はタバスコが効いていてピリ辛「たっぷりナポリタン」の断面「ずんだホイップ」は想像通りの味「ずんだホイップ」の断面「つぶあんホイップ」の断面。小豆の香りがしないのが残念「鹿児島黒豚カレー」「黒毛和牛カレー」期間限定の「こりこりごぼうサラダ」「お魚こっぺ・白身魚」タルタルソース「たっぷりソース焼きそば」の麺はかなり太め「たまご」は普通に美味しい期間限定の「とろけるマンゴー」期間限定の「富良野メロンクリーム」濃厚なチョコのテイストとフレークの食感がいい「チョコフレーク」 

Mar's Café

 北大生からハンバーグが美味しいと教えてもらった店。何の店?とついつい想像したくなってしまうような黄色い目立つ外観。予想に反して、この店はパスタ中心のイタリアン・ダイニングカフェなのである。店内は喫茶店のように狭く、右側にカウンター席が6席、左側には4人用テーブル席が3つあり、奥には12名まで入れる個室もある。BGMにジャズヴォーカルが流れ、ウッディでダークブラウンのインテリアがとてもシック。ランチのお勧めは実はパスタではなく「ハンバーグプレート」。大きな皿の上にハンバーグとライス、ショートパスタ、大根サラダ、味噌汁などがのっており、しかもコーヒーなどのドリンクも付いている。出てきたハンバーグはソースがグツグツと沸騰しており、ブラックペッパーがピリッと効いていて、柔らかくジューシー。ソースは赤ワイン入りのデミグラスソースで、深めの容器にたっぷりとソースが入っている。なので、ハンバーグを食べるというよりも、まずはライスをスプーンにのせ、更にハンバーグとソースをすくってスープカレーの様にして食べると、もう最高なのである!ライスもパスタもサラダも美味しいが、何故か味噌汁だけは美味しくない。ランチタイムにはプラス200円で、デザートの盛り合わせも頂ける。夜はまだ行っていないが、1500円くらいからコースがあるそうで、こちらもコストパフォーマンス抜群とのこと。(2013年4月更新)

北区北12条西2丁目  
電話番号:011-758-0141
営業時間:11時半〜13時45分、18時〜22時半
定休日:日曜
予算:煮込みハンバーグプレート890円(数量限定)
アクセス:地下鉄南北線・北12条駅2番出口を出て北に進み、「秀岳荘」の角を(東へ)右折。次の角に黄色い建物が見えるのでそこ。北12条駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:秀岳荘 
お勧めポイント:ハンバーグが美味しいイタリアンカフェ

ダワット カフェ DAWAT CAFE

 “ハラル”とはイスラム教の教えに基づき、「合法的なもの」あるいは「許されたもの」という意味のアラビア語らしい。イスラム教では豚やアルコール(アルコール成分を含む日本のみりんなども)などが禁止されているため、食品の場合はこれら禁止されている物を含まないものが“ハラル(フード)”となるのだ(ウェブから一部引用)。
 ハラルレストランには大きく分けて2タイプがあり、完全なハラルと呼ぶべきレストランと、日本の実情に合わせて既存メニューにハラルメニューを提供できる「ローカルハラル」を含む不完全なハラルレストランがある。例えば、札幌グルメバイブルで紹介しているトルコ料理の 「トルコ・ビストロ タファ tafa(→ 札幌グルメバイブル・ハラル料理の頁を参照)」 では、アルコール飲料を提供しているので、不完全なハラルレストランと言える。また、この他にローカルハラルを提供している各地の「ルスツリゾート」や札幌のインド料理店「タージ マハール」も同様である。この「ダワット カフェ」は、ハラル認証の食材を使用し、アルコールを提供しないだけでなく、アルコールに触れたり豚に触れたような食器や調理器具を一切使用しない真のハラルレストランである。もちろん、店主もイスラム教徒。
 この店はインドカリー専門店であり、特に表示はしていないが、サラッとしたルーの特徴や本格的なビリヤニなどがあるところを見ると、南インド系料理店に分類されるのかも知れない。客席は僅か7席しかなく、店主が一人でやっている。カリーは「チキン」、「マトン」、「ベジタブル」の3種類があり、どれも辛さやホールスパイスが感じられて良い。但し、マトンやチキンなどの肉類は冷凍肉ハラルなので、肉そのものの美味しさは感じられない。それでもどちらかと言えば、「チキンカリー」の方がお勧めである。辛さは何も言わなければ辛口くらいの辛さとなるが、これは調節してもらえる。また、カリーには通常の日本米が付くが、店が混んでいないときにはチャパティに変更することができる。本格的なインド料理を希望する方は、ぜひ追加料金を払って「バスマティライス」か「クミン入りバスマティライス」で食べることをお勧めしたい。“バスマティ”とは香りの女王というヒンディー語に由来し、独特の香りがする長粒米で、パラパラとした食感とサラッとしたルーが絶妙にマッチする。このバスマティライスを使った「(チキン)ビリヤニ」も、 「ジャドプール Jhad Pul(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」 ほど本格的ではないが、スパイシーで美味しいビリヤニであ る。(売り切れ次第終了であるが予約をすれば用意してくれる)。ドリンク類では自家製ヨーグル トを使用した「「プレーンラッシー」が美味しい。グアバやマンゴーラッシーなどもあるが、プレーンに比べると甘くなるので、やはりプレーンがお勧め。さらに、生姜が効いた「チャイ」も悪くなかった。
 ちなみに、この店ではハラルの冷凍肉などの他、バスマティライスやスパイスなどの食品も販売している。(2015年5月追加)

北区北17条西4丁目1−11 ニューエルム1階  
電話番号:090-1383-9703
定休日:土曜
営業時間:12時~20時(金曜のみ13時半~20時)
予算:チキンカリー650円、バスマティライスへの変更+200円、クミン入りバスマティライスへの変更+300円
アクセス:地下鉄南北線・北18条駅2番出口を出て左へ進む。すぐに、北海道大学前郵便局のある信号を左折し、西5丁目樽川通(通称:北大通)を進むと、大塚眼科病院の手前にある。北18条駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:大塚眼科病院
お勧めポイント:完全ハラルのインドレストラン

店内は僅か7席と狭い

オープンキッチン

壁に貼ってあるおすすめメニュー

メニュー

メニュー

メニュー

マトンカリー

チキンカリー

バスマティライスを使った「(チキン)ビリヤニ」

生姜のきいたチャイ

ハラル認証を受けたいろいろな食料品を販売している

冷凍庫の中には

ハラル認証を受けた冷凍マトン

ハラル認証を受けた冷凍ラム

ハラル認証を受けた冷凍チキンレッグ

ハラル認証を受けた冷凍チキンナゲット

おにそば

 東京・西新橋にあった伝説の蕎麦店 「港屋(→ 銀座グルメバイブル・蕎麦の頁・ザ・港屋ラウンジThe Minatoya Loungeを参照)」にインスパイアされた店である。当初この店は「パーラー太陽・旭町店」の敷地内にあったが、最近北大キャンパス近くの北18条に移転してきた。しかし、ここは幾つかのラーメン店が出来ては閉店するという難しい場所である。
 実はこの店、背脂豚骨ラーメンで有名な「山嵐(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」が展開するそば店なのである。この店の肉そばは牛肉を使用しているが、中央区にあるもう一つのおにそば 豚退治(→ 札幌グルメバイブル・蕎麦の頁を参照)」は、豚肉のつけそばを出している。そば店とは言っても通常の日本蕎麦ではなく、田舎蕎麦のような歯ごたえのある太麵を使ったもりそば(つけそば)に特化した専門店なのだ。蕎麦の太さはラーメンでいう太麺~中太麺くらいの太さで、蕎麦の香りよりもコシ重視なため、小麦の割合は高めである。それでも湿度などに影響され易いのか?日によって麺の硬さに若干のバラツキが見られ、かなり硬めのこともある。
 店内はオープンキッチンのカウンター席で、前店よりもかなり雰囲気が良くなった(もしかして現在の店長は、「おにそば 豚退治」の店長だった方?)。まずは、自動券売機で食券を購入する。メニューは「もりそば」と「かけそば」の2種類。「もりそば」は冷たい太麺で、450gと通常の大盛りくらいのボリュームがある。これに対し、「かけそば」は温かい細麺で、ボリュームも200gと普通である。「もりそば」は、牛肉の「肉もり」と鶏肉の「鶏もり」、そして肉なしの「もり」がある。さらに、通常のラー油入りの冷たいつけ汁の他に、背脂入りの温かいつけ汁「背脂地獄」もある。生卵は1個無料なので、必要な人は自分で冷蔵庫から持ってくる。
 僕のお勧めは、何と言っても「港屋」の「冷たい肉そば」を彷彿させる「肉もり」。肉好きであれば、トッピングで肉増ししてもいい。薄切りの甘辛い牛肉と刻みネギ、そしてタップリの海苔や胡麻がのっていているところは「港屋」と全く同じである。但し、鰹節が香るつけ汁に関しては、「港屋」よりもラー油が少なめなので、辛めにしたい方はトッピングで「辛化」を注文するか、あるいは卓上の一味唐辛子を入れて調整する。1/3くらい食べたところで、溶いた生卵をつけ汁に入れて食べると、アッサリ円やかとなって2度美味しい。一方、もう一つの人気メニュー「鶏もり」は、「港屋」の「温かい鶏そば」とは異なり、鶏が切られておらずモモの塊そのまま状態で、お勧めではない。また、「背脂地獄」は、そのまま食べるとつけ汁が脂っこすぎるので、「背脂地獄」を食べるときには、最初から生卵を入れた方がいい。「かけそば」は、麺のコシも含めてごく普通の肉蕎麦で、この店の個性が死んでしまっている。なので、どうしても「かけそば」を食べたいのであれば「背脂地獄」の方にした方が良いのかも。
 ちなみに、日本全国に「港屋」インスパイアのそばを出す店はいろいろあるが、この店ほど「港屋」の「冷たい肉そば」に近づけた店を見たことがない。また、「肉もり」に付いてくるラー油入りのつけ汁は冷たいので、肉を入れて食べると、どうしても汁の中に脂が固まってしまう。なので、「肉もり」を注文するときには、つけ汁を「冷」から「温」に変更して食べるのがベストだと思う。(2023年2月追加)

北区北18条西5丁目1-7
電話番号:011-792-6564
定休日:木曜
営業時間:11時半〜15時半、17時半〜20時半(売り切れ終了)
予算:肉もり980円、肉増し350円、辛化100円
アクセス:地下鉄南北線・北18条駅出口を出て環状通を北大方面へ。北海道大学前郵便局やローソンのある西5丁目・樽川通(北大通)を過ぎるとすぐ右側にある。北18条駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:北海道大学前郵便局
お勧めポイント:名店「港屋」の「冷たい肉そば」に最も近づけた店

環状通沿いの・・・ ココです! メニューは「もりそば」と「かけそば」の2種類。「もりそば」は冷たい太麺で、450gと通常の大盛りくらいのボリュームがある。これに対し、「かけそば」は温かい細麺で、ボリュームも200gと普通である。「もりそば」は、牛肉の「肉もり」と鶏肉の「鶏もり」、そして肉なしの「もり」がある。さらに、通常のラー油入りの冷たいつけ汁の他に、背脂入りの温かいつけ汁「背脂地獄」もある まずは、自動券売機で食券を購入する 店内はオープンキッチンのカウンター席で、前店よりもかなり雰囲気が良くなった 鰹節が香るつけ汁に関しては、「港屋」よりもラー油が少なめなので、辛めにしたい方はトッピングで「辛化(ラーメンのFuji屋とのコラボ)」を注文するか、あるいは卓上の一味唐辛子を入れて調整する。火曜と金曜は暇なのか?ライスが無料。お冷やと食べた後の蕎麦湯はセルフで生卵は1個無料なので、必要な人は自分でこの冷蔵庫から持ってくる 「肉もり」。「港屋」の「冷たい肉そば」を彷彿させる 海苔をどけるとこんな感じ。薄切りの甘辛い牛肉と刻みネギ、そしてタップリの海苔や胡麻がのっていているところは「港屋」と全く同じである 蕎麦の太さはラーメンでいう太麺〜中太麺くらいの太さで、蕎麦の香りよりもコシ重視のため、小麦の割合は高めである。それでも湿度などに影響され易いのか?日によって麺の硬さに若干のバラツキが見られ、かなり硬めのこともある 鰹節が香るつけ汁に関しては、「港屋」よりもラー油が少なめ 付いてくるラー油入りのつけ汁は冷たいので、肉を入れて食べるとどうしてもこの様に汁の中に脂が固まってしまう。なので、「肉もり」を注文するときには、つけ汁を「冷」から「温」に変更して食べるのがベストだと思う 1/3くらい食べたところで、溶いた生卵をつけ汁に入れて食べると、アッサリ円やかとなって2度美味しい 卓上には一味と山椒が置いてある。一味は入れても全く邪魔をしないが、山椒を入れると全く違った味変に 背脂入りの温かいつけ汁の「肉もり・背脂地獄」 「背脂地獄」は、そのまま食べるとつけ汁が脂っこすぎるので・・・ 背脂地獄」を食べるときには、最初から生卵を入れた方がいい もう一つの人気メニュー「鶏もり」。この写真は以前の店の時に撮ったもの 「港屋」の「温かい鶏そば」とは異なり、鶏が切られておらずモモの塊そのまま状態 「かけそば肉」 汁にはラー油が入っている 麺は細麺。麺のコシも含めてごく普通の肉蕎麦で、この店の個性が死んでしまっている。なので、どうしても「かけそば」を食べたいのであれば「背脂地獄」の方にした方が良いのかも 生卵を入れても特に印象は変わらず

侑膳(ゆうぜん)

 都心から少し離れた北区にあるため、アクセスこそ良くないが、札幌中華を語る上で絶対に外せない店である。オーナーシェフの海老さんは、広東料理の名店「香港・福臨門」と、日本における四川料理のパイオニア「赤坂・四川飯店」の両方で修行したため、料理のレパートリーが実に広い。お勧めは、メニューの最初のページに載っている手書きの季節メニューだが、まずは定番メニューの前菜「棒々鶏」を注文しよう。さらに、フワフワの肉団子とトロトロのソースが最高な「肉だんごのやわらか煮」は、絶対に外せない。また、何とも言えない食感の手作りコンニャクと山椒の香りが鮮烈な新作の「コンニャクの山椒煮込」も、絶対に外せない逸品だ。もしも予算に余裕があれば「フカヒレの姿煮」も美味しい。その他、サッパリとした油の香りと蓮根の食感が絶妙な「エビの塩味炒め」やタイ料理のようにスパイシーな「鶏肉の山椒煮込み」、豆豉を使った料理にしては苦みが少なく洗練された「牛肉とブラックビーンズ炒め」などもいい。メニューにはないが、注文すれば肉だけで作った「黒酢酢豚」なども作ってもらえる。そして、デザートの「メロンの杏仁豆腐」もトロトロで旨い。ちなみに、ランチに付いてくる杏仁豆腐と単品の杏仁豆腐は全くの別物なのでご注意を。しかしながら、ランチでつい注文したくなるような四川料理の定番料理「麻婆豆腐」や「担々麺(汁無しも含めて)」、そして「挽肉とレタスの炒飯」などは味がごく普通である点や、店内に片付けられていない荷物があったりする点などは減点である。それはともかく、もしもこの店の醍醐味を味わいたいと思ったら、ランチメニューではなく、単品メニューから注文することを是非お勧めしたい。(2012年11月更新)

北区北33条西12丁目4-16  
電話番号:011-708-0509 
営業時間:11時半~14時半、17時~21時 
定休日:水曜 
予算:肉だんごのやわらか煮1500円、コンニャクの山椒煮込1500円、蒸し鶏胡麻ソース(棒々鶏)1100円、メロンの杏仁豆腐400円 
アクセス:①車で行くなら北大通り(西5丁目樽川通)を北に進み、高速道路(札幌新道)下の交差点5叉路を斜め左へ入る。3つ目の信号の琴似栄町通を左折するとすぐ左側。マックスバリュ手前。 
②地下鉄南北線麻生駅の8番出口を出て、左にあるローソンの交差点を右折し、斜め通りを北西に進む。琴似栄町通との交差点を左折し、ケーズデンキを過ぎてしばらく進むと左側角。マックスバリュ手前。南北線地下鉄麻生駅から徒歩15分。 
最寄りのランドマーク:ケーズデンキ、マックスバリュ 
お勧めポイント:札幌北区ナンバーワンの中華料理店

海鮮居酒家 海だより

 地下鉄・北24条駅近くにある人気の居酒屋。実はこの店、甘エビや水ダコ、ニシン、リンゴなどの産地として有名な北海道増毛町にある「株式会社 丸万水産」が経営している居酒屋なのである。「地産地消」にこだわっているため、使用している果物や米はもとより、増毛産を中心とした新鮮な北海道産魚介類がリーズナブルな価格で頂ける。
 マンションの階段を上がって店内に入り、まずは靴を脱いで上がる。入口側にはカウンター席とテーブル席、そして窓側には個室が1つだけある。席についてメニューを見ると、写真付きのレギュラーメニューの他に、手書きの本日のお勧めメニューがある。どれも目移りするくらい魅力的で、この日は刺身だけで12種類。この他に「しじみチーズリゾット風」や「秋鮭100%メンチカツ」、「ししゃもアンチョビフリット」、「甘エビフライ」、「ゴジラエビの唐揚げ」などの洋物メニューや、焼き魚、握り寿司、肉料理、丼物、そして締めの麺類やスイーツまでいろいろとある。もちろんお酒は増毛を代表する最北の酒蔵「国稀」で、札幌で販売されていない限定品なども含めて全種類揃っているという。この国稀を使った「国稀カクテル」や、増毛産リンゴやサクランボをブランデーにつけ込んで作った「りんごのブランデー」や「さくらんぼのブランデー」、さらにそれをカクテルにした「自家製フルーツブランデー・スプリッツアー」や「増毛カクテル」などもある。ちなみに、今回食べた中では、イクラがイマイチだった「増毛丼」やデザート類がお勧めできない。(2015年2月追加)

北区北23条西3丁目2-20 ダイヤパレス23 1階  
電話番号:011-758-7716
定休日:水曜
営業時間:17時〜翌0時(金曜と土曜は翌1時まで)
予算:刺身500〜800円前後、お通し410円
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅3番出口を出てバスターミナルと反対方向(後ろ方向)の東へ進むとすぐ左側にらせん階段のあるマンションが見える。北24条駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:バスターミナル、北洋銀行・北区北二十四条支店
お勧めポイント:増毛にこだわった水産会社が運営する居酒屋

正面にらせん階段があるマンションの2階にあります

カウンター席とテーブル席

窓側の個室

この日のお勧めメニュー

写真付きのレギュラーメニュー

愛情手作りお通しはこの中から2品選べます

生ビールはサッポロクラッシック

増毛シードル

国稀3種飲み比べ

増毛のスーパーが羊が苦手な人のために作ったという「豚じすかん」

国稀吟醸酒干しサバの燻製焼き

甘エビの塩辛

ゴジラエビのから揚げ

霜降り馬肉のタタキ

甘エビのクリームコロッケ

海鮮ユッケ

ししゃもアンチョビフリット

増毛産タコやわらか煮のたこ飯

「名物! 増毛丼」はイクラがイマイチ

国稀カクテル

にしんの糠漬け

ほっけの開き

秘伝のゴマダレ・豚しゃぶラーメンサラダ

黒毛和牛、黒豚、黒胡椒で作った「黒・黒・黒コロッケ」

とろ〜り練乳プリン

手作りチーズ豆腐

国稀吟醸アイス

呑気処 ほの家

 北区麻生にあるマニアックな居酒屋。何がマニアックかと言えば、店主が日本酒に造詣が深いだけでなく、店の場所や規模を考えると、日本酒の品揃えが飛び抜けて凄いのである。これだけ高品質な日本酒を揃えている居酒屋は、北海道では 「味百仙(→ 札幌グルメバイブル・居酒屋の頁を参照)」 か 「もろはく(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」 、そして 「ぶんぷく(→ その他北海道の旨い店・道東の頁を参照)」 くらいしか思い当たらないほど。
 元はスナックか喫茶店だったのだろうか?店内に入ると11席のカウンター席しかなくやや狭め。ご主人がサービスを、奥さんが厨房を担当しているらしい。この店の酒は、人気の「獺祭」や「田酒」、「雪の芽舎」、「而今」はもちろんのこと、その品揃えと内容がいい。例えば、この日の「獺祭」なら、「純米大吟醸50」、「純米大吟醸 醸磨き三割九分」、「夏仕込搾りたて生 純米大吟醸 醸磨き三割九分」、「雪の芽舎」なら「山廃純米 ひやおろし」、「ピンクラベル 生」といったラインナップ。
 食べ物に関しては居酒屋としてはこぐ普通のレベルで、味的にも決して悪くない上に良心的な価格。ちなみに、店主は鉄道マニアでもあるらしく、カウンター席のガラスケースの中には鉄道模型が飾ってあり、電子フォトフレームでは撮影された鉄道写真が次々と映し出されていた。(2015年3月追加)

北区北40条西5-1-3 KOビル1階  
電話番号:011-577-2894
定休日:不定休
営業時間:17時半〜翌1時
予算:鶏の柚子こしょう鍋600円(1人前)
アクセス:地下鉄南北線・麻生駅・5番出口を出たすぐ右裏の小路の奥。麻生駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:麻生駅・5番出口
お勧めポイント:日本酒好きなら絶対に一度は行くべきマニアックな居酒屋

この麻生駅・5番出口の裏に小さな飲み屋街があります

これが小さな飲み屋街

気がついたでしょうか?カンターのガラスケースの中は食べ物ではありません

Nゲージ?の鉄道模型

フォトフレームには鉄道写真や車窓の風景が

本日のメニュー

日本酒のメニュー

日本酒のメニュー

日本酒のメニュー

まずはぐい呑みを選ぶ

本日の突き出し

ごろごろ餃子

ハンバーグ(本日のおばんざいメニューから)

いぶりがっこのカルパッチョ

ゴボウのきんぴら(本日のおばんざいメニューから)

ホタテ入り出汁巻き卵

厚切りベーコン

こぶた3兄弟(ミニフランク)

ふぐの子

手羽先(焼き)

鶏肉の柚子こしょう鍋(1人前用でこのボリューム)

味百仙

 これまで幾つものグルメバイブルを作成し、計千数百店に及ぶ全国の飲食店を取材してきたが、この店は間違いなく全国の居酒屋の中で最高レベルの店である。特に日本酒の品揃えが素晴らしい。置いている日本酒のクオリティが他の店と違うのである。例えば、同じブランドの同じ酒があったとしても、この店のものは、貯蔵しているタンクの中から出来の良いものを選抜したものが多い。なので、もしも日本酒好きを自認するなら、必ず抑えておきたい居酒屋。もちろん、お酒だけでなく、店主・長島さんの作る料理も美味しい。春なら「小豆菜のおひたし」や「サクラマスのポテトサラダや南蛮漬け」、初夏なら「塩水ウニ」や「ホワイトアスパラの煮浸し」、夏なら「岩魚や山女魚の唐揚げ」や「四万十川の天然鰻」、秋なら「落葉(ハナイグチ)の甘辛煮」や「ハタケシメジのバター炒め」、冬なら「本マグロの漬け丼」や「茹でズワイガニ」などがいい。また、年に数回だけ登場する幻の「イバラガニの内子・外子丼」に出会えたなら、宝くじに当たるくらいラッキーである。毎日手書きされるメニューの中には、美味しい酒のつまみが満載なのだ。ちなみに、漫画「美味しんぼ」に登場した 「ジャガイモのバター煮」は予約限定の逸品なので必ず予約しよう。席に着いたら、まずは生ビールと定番の「ポテトサラダ」、そして「かきのオイル煮(タラバガニの内子、ゴルゴンゾーラチーズ)」を注文しよう。個室はないが、カウンター席の他にテーブル席と小上がりがある。(2012年8月更新)

北区北7条西4丁目   
宮澤鋼業ビル地下1階 
電話番号:011(716)1000 
営業時間:16時半〜21時(22時閉店)
定休日:日曜、祝日 
予算:冷やし茶碗蒸し700円、今日のお刺身1500円、かきとカニの内子のオイル漬け650円、身欠きにしんネギみそ450円(2012年8月初旬の価格) 
アクセス:JR札幌駅北口を出てサンクス前の信号を渡り、左方向へ進むと「カラオケ歌麿」や「auショップ」が入っているビルの地下。ホテルクレスト札幌の北向かい、ヨドバシカメラの斜め向かいのビル。JR札幌駅北口より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:ホテルクレスト札幌、ホテルルートイン札幌駅前北口別館 
お勧めポイント:日本酒が揃っている北海道ナンバーワンの居酒屋

鮨一

 寿司屋とは思えないくらいモダンで洗練された外観。店内に入ると右側には大きなL字型のカウンター席が、左の道路側には小上がりがある。この店は札幌の中心部からかなり離れた住宅街にありながら、薄野の名店「○鮨(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照)」 や 「仲寿司(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照)」 と肩を並べるくらい美味しい寿司を食べさせてくれる。何故なら、店主の内田さんは「すし善」出身の寿司職人。なので「○鮨」同様、握りの姿も美しいのである。また、「仲寿司」同様つまみも充実しており、酒飲みにとっても堪えられない店なのだ。特に北海道ネタが充実しており、「戸井・松前産のまぐろ」や「佐呂間産のカキ」、「オホーツク産の毛ガニ」、「北海道産の自家製数の子」など、グルメ垂涎のネタが一杯なのである。中でも僕が一押しのネタは「北海イバラガニ」の外子と内子。実は、これは極めて貴重な幻のネタ。食べることができる店は北海道でも極めて少ない。この店でも年に2~3回くらいしか入荷しないそうなので、もしもこのネタに出会えたならば、実にラッキーなのである。北海道ネタと築地直送のネタを別々に仕入れているため、午後に到着する当日の築地ネタは、昼には味わうことはできない。その分、昼の価格の方が若干割安となっているのだそうだ。日曜にも営業している点や、1種類ずつであるがシャンパンと白ワインを置いている点もいい。ちなみに、夏~秋にかけては、本州のゴルフ客(プロゴルファーも多い)が押し寄せ、かなり予約が取りづらくなるので、早めの予約が望ましい。(2013年1月更新) 

北区北24条西19丁目4-12    
電話番号: 011-728-5350 (要予約) 
営業時間:12時~14時半、17時~22時半 
定休日:水曜 
予算:お任せで11000円 前後 
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅2番出口を出て西方向へ向かうタクシーを拾う。「琴似栄町通沿いの新川病院へ行ってください」と告げる。新川病院の向かいにある白いモダンな一軒屋。地下鉄南北線・北24条駅からタクシーで10分。 
最寄りのランドマーク:新川病院 
お勧めポイント:都心から離れた住宅街にありながら、薄野の名店と肩を並べるくらい美味しい寿司を食べさせてくれる。加えて、日曜も営業

モハン ディッシュ

 以前に札幌グルメバイブルで紹介した 「デリ ガーデン(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を)」 の本店にあたる北インド料理店である。店はガラス張りの派手な外観で、1階が通常の客席、2階はパーティーや宴会などのスペースとなっている。この店と「デリ ガーデン」のメニューは基本的に同じであるが、若干の違いがある。まずは、「デリ ガーデン」に何故かある豚肉メニューはこちらにはなく、ナンの種類も若干多い。また、ワインも「デリ ガーデン」はインドワインであったのに対し、こちらはアメリカワインとなっている。さらに、「デリ ガーデン」では席に着くとまず無料で出てくる豆煎餅「パパラ」は、こちらでは有料となっている。カレーの辛さは同じで100段階あり、20以上が有料となる。中辛の「3」か辛口の「4」くらいの辛さが素材の美味しさが感じられ、特に辛さ「4」がお勧めである。
 ランチタイムメニューはお得になっており、7種類のカレーの中からお好みのカレー1つとサラダ、ナンがセットになった「ナンセット」、ナンの代わりにライスがセットになった「ライスセット」、ハープナンとハーフライスがセットになった「ハープ&ハーフ」、チキンカレーまたはミックスベジタブルカレーにハープナン、ハーフライス、チキンティッカ、サラダがセットになった「チキンティッカ カレーセット」などがある。
 「マサラ」とは、クミンやターメリック、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、カルダモン、コリアンダーなどを混ぜ合わせたインド料理の基本となる香辛調味料の総称であるが、この店も姉妹店の「デリ ガーデン」と同様にマサラが素晴らしいせいか、どの料理も総じて美味しい。また、既製スパイス調味料の嫌な後味がないのもいい。メニューは前述のように「デリ ガーデン」とほぼ同じだが、まずは、ランチメニューの中にもあるこの店の基本カレー「チキン」、そしてアラカルトメニューの中の「チキン キーマ」を味わってみてほしい。これらは基本的に同じ味であるが、一口食べると、チキンと野菜の旨味タップリのリッチな美味しさが口の中に広がる。北インド料理にありがちな脂っこさやくどさはほとんど感じられず、絶妙なスパイスバランスのカレーである。「スパイシー ラムマサラ」や「スパイシー チキンマサラ」は、マサラとトマト、タマネギ、刻み生姜が入ったルーのほとんど無い定番のカレーである。ゴロゴロとした肉がタップリと入っており、特に「スパイシー ラムマサラ」が最高で、僕の一押しである。「ラムジャガイモ」や「チキンジャガイモ」も同じくトマトやタマネギ、刻み生姜などを用いたルーがほとんど無いカレーであるが、スパイシーマサラに比べると更にスパイシーで辛く感じられる。具材のほとんどがジャガイモなので、ビールのおつまみ的な感覚でもいただける。「エッグカレー」はゆで卵が2個入っており、トマトの爽やかな旨味とホールスパイスの香りが絶妙にマッチしたカレーで、これも僕のお勧め。これはあまり辛くないので辛さ4番以上で頂きたい。「フィッシュ」は他のカレーに比べるとスープカレーの様にサラサラでサッパリとしており、これも美味しい。「ラム ほうれん草」や「シーフード ホウレン草」、「ベジタブル ホウレン草」、「チキンキーマ ホウレン草」などのホウレン草カレーは、メニューの写真とは異なり、実際には水分が少ないカレーである。中でも「ラム ほうれん草」がお勧めである。「チキン サフランカレー」はサフランの香りタップリのカレーで、辛くないので辛さ4番以上がお勧め。サフランが好きでない僕でも意外に美味しいと感じるサプライズ的なカレーである。これらに対し、「バター プロン(エビ)」などトマトベースのカレーはとても甘く、好みが分かれる微妙な味だ。また、「スープ チキン」は、一般的な札幌スープカレーとは若干テイストが異なり、ほんのりとした酸味がある。また、チキンレッグ以外の具材もかなり小さく、札幌スープカレーと考えなければこれはこれで美味しい。
 ナンはどれもシットリとしたモチモチ感があり、中でも「キーマ ナン」がお勧め。これはクミンが効いたキーマカレーが入ったナンで、スパイシーなのでビールによく合う。また、「チーズナン」もチーズがトロッとしていて、ピザ以上に美味しくお勧め。「タマネギ ナン」はスパイシーなタマネギとジャガイモが入ったナンだが、これは意外と僕好み。しかし、「ジャガイモ ナン」はスパイシーではあるが食感が良くなく、粒々のアジョワンの種が練り込まれた「アジョワン ナン」はかなり好みが分かれるところ。また、「ココナッツ ナン」はほんのりと甘く、ココアパウダーの香ばしさとバターが香る。ザックリ言えばココナッツビスケットのような感じなので、カレーに合うかと言えば微妙。むしろ、デザート的感覚で最後に味わった方が良いかも。「ガーリックナン」は粗く刻んだニンニクが香ばしく、バターの塩味とマッチしているが、全体的な評価としてはかなり微妙。
 カレーピラフである「ビリヤニ」は、南インド料理店で味わうパラッとスパイシーなビリヤニとは異なり、シットリとしたトマト風味のピラフである。また、米もインディカ米ではないので、本格的なビリヤニを想像してオーダーすると失望するかも知れない。これに対し、タンドーリ(炭釜料理)はどれもシットリとジューシーに焼き上がっており、特に「タンドーリ チキン」や「タンドリー マトン」、「チキン ティッカ」などがいい。また、「チリ シュリンプ」や「チリ シュリンプ」は、東南アジアのチリソースで作られた海老の天ぷらのチリソース。何も言われなければ、中華料理と勘違いしてしまいそうだが、「ガーリック シュリンプ」や「ガーリック チキン」よりは美味しかった。
 ちなみに、禁煙でないのはいただけないが、現在のところ、北海道で最も美味しい北インド料理店である。また、お昼のランチメニューは月曜から金曜の平日限定となっている。(2014年3月追加)

北区北24条西4丁目2-10  
電話番号:011-757-3116
定休日:無休
営業時間:11時〜14時半、17時〜22時 半
予算:チキン700円、スパイシー ラムマサラ900円、キーマナン550円、チキンティッカ カレーセット900円
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅1番出口を出て右へ西5丁目樽川通(北大通)方面へ向かう。信号を右折するとすぐ右側にある。北24条駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:西5丁目樽川通(北大通)、パチンコ ジャンボ、マックスバリュー
お勧めポイント:北海道ナンバーワンの北インド料理店

チキンティッカ カレーセット(チキン)

ライスセット(バター プロン:エビ)

チキン キーマ

チキン ジャガイモ

チキン サフランカレー

チキンキーマ ホウレン草

スパイシー チキンマサラ

スパイシー ラムマサラ

フィッシュ

スープ チキン

タンドリー マトン

タンドーリ チキン

チリ シュリンプ

ガーリック シュリンプ

キーマ ナン

チーズ ナン

タマネギ ナン

ジャガイモ ナン

アジョワン ナン

ガーリックナン

とりきん

 この店は「室蘭焼き鳥」の店である。室蘭焼き鳥は「美唄焼き鳥」と並び、北海道を代表するB級グルメ。しかし、焼き鳥とは言っても、室蘭焼き鳥の素材は豚である。つまり、東京で言う「焼きとん」なのだ。室蘭焼き鳥は、豚と玉葱を交互に串に刺してタレで焼き、辛子をつけて食べるのが特徴。地元室蘭以外で本格的な室蘭焼き鳥を食べさせる店は少ないが、「とりきん」は室蘭の老舗焼き鳥店の暖簾分けなのである。しかし、この店は豚だけではなく、ちゃんと通常の鶏の焼き鳥もあるのでご心配なく。
 店の雰囲気は、どこにでもありそうなごく普通の焼き鳥店で、正面にカウンター席、右側にテーブル席がある。使用している素材も、特にブランド鶏や豚を使用しているわけではないが美味しい。基本的に豚はタレで、鶏は塩で頂くのがお勧め。必ず食べてほしいのは、「豚精肉(タレで頂くのが室蘭焼き鳥)」、「とり首小肉(塩)」、「とり精肉(塩)」、「手羽先(塩)」、「豚カシラ(タレ)」など。この店のもう一つの魅力は日本酒。店主の佐々木さんは日本酒に造詣が深く、種類こそそれほど多くはないが、クオリティが非常に高いのである。お勧めは「十四代」、「磯自慢」、「飛露喜」、「遊穂」、「而今」など。特に、三重県の「而今」を常時飲める店は、僕の知る限り北海道ではここだけ。日本酒は通常の“ぐい呑み”ではなく、ワンカップくらいありそうなコップにたっぷりと注がれ、非常にお得感がある。日本酒はちょっとという方には、日本酒で作られた「鶴梅 ゆず」の炭酸割りがお勧め。お酒とは思えないくらいフレッシュな柚子の香りがいい。(2012年88月更新)

北区北32条西3丁目2-13-102    
電話番号:011-756-8510
営業時間:17時半~22時半 
定休日:日曜・祝日 
予算:豚精肉、とり首小肉150円/本、十四代本丸650円、而今純米吟醸800円
アクセス:地下鉄南北線・北34条駅4番出口を出てすぐ左側。北34条駅より徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:地下鉄南北線・北34条駅 
お勧めポイント:日本酒のクオリティが高い室蘭焼き鳥店

掲載保留 ネパール・インド料理 RaRa

 北大生に人気のネパール・インド料理店。美味しい「プレーンナン」が食べ放題というのが人気の理由らしい。“ネパール”を先に表示しているところを見ると、本当はネパール料理店で、隣接する北インド料理も一緒に出しているということなのであろう。このネパール・インド料理というパターンは、札幌の「サガラマタ チュラ」や恵庭の「エベレスト」、網走・札幌・帯広の「ビスターレ ビスターレ」なども同じである。店内は2階にも客席があり、キャパはかなり広い。日本語が話せるのは、サービス担当の日本人女性とネパール人男性の2人で、キッチンにいる2人の料理人は日本語が話せないようだ。先ずはサントリーの「ザ・プレミアムモルツ」を注文。アルコールを注文すると、塩味の効いたクミン風味の豆煎餅がお通しとして付いてくる。これがパリッとしていてビールに良く合う。 
 料理はインド料理とネパール料理の2種類がある。先ずインド料理を紹介すると、タードール(釜)で焼かれた「チキンティカ」は、タンドリーチキンと同じタレに漬け込んだ骨なしチキン。骨なしなので食べやすく、これはお勧めできる。ナンはネパールスタイルなのか?何故か全て切られて出てくる。ナンの中では「チーズナン」が最も美味しい。ネパール料理では、「セクワ」はクミン風味の骨なしタンドールチキンで、「チキンティカ」よりもジューシーでこれが1番のお勧め。「テレコアル」はホクホクした生姜風味のポテトで、添えられた唐辛子ソースをつけて食べると結構美味しい。「モモ」はネパールの餃子で、餡のジューシーさがなく皮もモッチリとしていないが、カレーソースを絡めて食べると悪くはない。「サンデコククラ」は生姜の効いたピリ辛チキン炒めで、これも普通に美味しい。「ベタゴマス」はスパイスで煮込んだ柔らかい羊肉。スパイシーな牛すじ煮込みのような料理だが、辛くはなくビールのつまみに良かった。「ダル」はネパールでポピュラーな豆のスープ。クミンの風味の薄味スープで、可もなく不可もなく、特にお勧めではない。

 肝心のカレーに関しては、インドカレーはどれもイマイチである。ほうれん草のシーフードカレー「パルンゴシーフード」は、水っぽく旨味が感じられず、「キーマ」も玉葱の甘さが前面に出過ぎて単調で深みなし。「マトンピアザ」も玉葱の甘さがたって今ひとつ。唯一のお勧めは「チキンバルタ」で、こちらの方はトマトでも入っているのか?旨味とスパイスのバランスが良い鶏肉カレーだった。その一方、ネパールカレーは意外と美味しい。特に、骨付きチキンカレーの「ククラコマス」はコクがあって1番のお勧めである。ちなみに、平日の昼にはワンプレートのランチセットがあり、カレーは20種類のインドカレーの中から選ぶことができ、プレーンナンは追加料金(チーズは+157円)を支払えば他のナンへの変更が可能である。他にもいろいろなセットがあるが、全てが美味しいわけではないので、単品で好きな物を注文した方が良いと思う。(2013年3月追加)

北区北21条西4丁目1-15  
電話番号:011-717-2575
定休日:月曜・火曜(祝日は除く) 
営業時間:11時半〜15時半、17時半〜23時(土日・祝日は11時半〜23時) 
予算:ランチ1,300円、ディナー1,620円、ククラコマス735円、セクワ(2ピース)380円
アクセス:地下鉄南北線・北18条駅1番出入り口1を出て、信号を西側(青いタイルのマンション側)へ渡る。環状通を進み、次の西5丁目樽川通の信号を右折する。歩道橋、ENEOSを過ぎ、右に交番と左にBOOK・OFFが見えたら、右角に赤い店舗が見える。北18条駅より徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:北20条交番、BOOK・OFF
お勧めポイント:ネパール料理が美味しいネパール・インド料理店

スープカリー hiri hiri2号、hiri hiri(本店)

 「スープカリー hiri hiri2号」は、JR札幌駅近くの高架下にあるスープカレー店。本店にあたる「スープカリー hiri hiri」は札幌医大前にある。この他に、丸井今井1条館近くには「スープカリー hiri hiri OHDo-Ri」が、札幌ファクトリー内には「スープカリー hiri hiri V3」がある。「hiri hiri2号」は入口側にテーブル席、奥にカウンター席が2列あって比較的広めであるのに対し、本店の「hiri hiri」はやや狭めである。基本的に両店のメニューや価格は同じで、スープは「レギュラースープ」とそれにココナッツミルクを加えた「ココナッツスープ」 の2種類。「ココナッツスープ」は、チキンレッグ入りのココナッツスープ「ココチキ☆チキン」で注文するか、通常のレギュラースープにプラス 100円でココナッツスープに変更するかのどちらかである。「ココナッツスープ」にすれば、甘く辛さがマイルドになってコクが出るが、好みが分かれるかも知れない。「レギュラースープ」はトマトでも入っているのだろうか?赤みがかったスープを口に含むと、鰹ダシのような魚介系の香りがして美味しい。お勧めは、レギュラースープの「骨チキチキン」と「豚角煮」。「骨チキチキン」のチキンレッグは、最近少なくなってきている揚げられていないボイルタイプのもの。「豚角煮」の肉は八角が香る皮付きの角煮で、トロトロしていて美味しい。辛さは0〜5番まであるが、辛い物好きでない限り2番が丁度良いと思う。最初は辛さを感じなくても、後からジンワリとした唐辛子系の辛さが押し寄せてくる。また、この店は俵型に成形されたマッシュポテトを具材にしているのも特徴。ライスは白米のみで、水菜のシャキシャキとした食感がアクセントとなっていて良い。今回は1つ星としたが、正直なところ1.5つ星くらいの美味しさがある。ちなみに、「hiri hiri(本店)」は11時半〜13時まで、「hiri hiri 2号」は11時半〜15時までが禁煙タイムとなっている。「hiri hiri 2号」の方はアクセスが良く、JR札幌駅から電車を乗る前に食べるには最適。(2013年2月追加)

【hiri hiri 2号】  
北区北6条西6丁目1-1 WEST6 
電話番号:011-221-3607
定休日:無休 
営業時間:11時半〜15時、17時半〜21時 
アクセス:JR札幌駅西口から高架下にそって「TAPA」の方へ進むとすぐ。JR札幌駅西口から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:札幌駅西口

【hiri hiri(本店)】  
中央区南1条西17丁目1-22
電話番号:011-611-5567
定休日:無休 
営業時間:11時半〜15時、17時半〜22時 
予算:骨チキチキン980円、豚角煮1080円 
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅6番出口を出て右へ。札幌日産の角を右折し、札幌医大前の南1条通を右折するとすぐ右側。西18丁目駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:札幌医大 
お勧めポイント:魚介風味のスタンダードなスープカレー

PICANTE ピカンティ

 オープン当初と比べると店内はかなり広くなり、エスニックバーのようなインテリアにリニューアルされた。入口を入ると手前にテーブル席があり、左奥にカウンター席がある。一時期はグループ店をかなり増やして多店舗展開したが、「ピカンティ・ホライズン」、「ヴォイジュ」、「XY象SA」などを閉め、現在では「札幌駅前店」と「琴似店」、そして仙台の「ヴァサラロード」の4店舗にまで規模を縮小した。
 スープはレギュラー3種類と14時からの「日替わり」を加えた計4種類で、サッパリ系と濃厚系の2つに分けられる。かつての「濃厚スープ」は日替わりで5種類あったが、「SUMMER IN NEW YORK」と「JOHXMON 縄文extra」、「縄文SPIRITUS(魂の共存)」の3つがなくなり、「38億年の風」と「アーユルヴェーダー薬膳1/f」の2つに絞られた。僕のお勧めは濃厚系で、中でも「アーユルヴェーダー薬膳1/f」が洗練されていていい。一方、サッパリ系の「開闢(かいびゃく)」は、サッパリとした和風テイストなので、素材を味わうのには良いと思う。
 辛さは、ピリ辛の1からピッキーヌ10本+素揚げ生ハバネロ1つが入った5(+300円)まであり、ピッキーヌ5本が入った3からは有料となる。よほど辛い物好きではない限り、お勧めは2(中辛〜辛口)か3(辛口〜大辛)である。具材は「北海道産の牛すじ煮込み」か「チキンレッグ(サクッとPICAチキンでない方)」がお勧めであるが、両者はトッピングとしても追加できるので、「チキンレッグ」に、トロトロの「北海道産の牛すじ煮込み」をトッピングするのがベストかも。また、道外から来た方には、北海道名物ドリンクの「コアップガラナ」か「小樽ビール」を一緒に味わうことをお勧めしたい。
 ちなみに、店内では冷凍のチキンレッグスープカレーも販売されており、札幌土産として送れば、喜ばれること間違いなしてある。(2021年2月更新)

北区北13条西3丁目 アクロビュー北大前1階  
電話番号: 011-737-1600
定休日:無休
営業時間:11時半~22時45分
予算:北海道産牛すじ煮込み1350円、チキンレッグ1150円
アクセス:地下鉄南北線・北12条駅1番出口を出て右へ(北方向)へ進む。「秀岳荘」を過ぎ、北13条と北14条の間の信号(セイコーマート北13条西店の信号)を右折するとすぐ右側にある。北12条駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:セイコーマート北13条西店、秀岳荘・北大店
お勧めポイント:濃厚系のスープが美味しい人気店

ココです! オープン当初と比べると店内はかなり広くなり、エスニックバーのようなインテリアにリニューアルされたカウンター席側から見たテーブル席 スープはレギュラー3種類と14時からの「日替わり」を加えた計4種類 具材は「北海道産の牛すじ煮込み」か「チキンレッグ(サクッとPICAチキンでない方)」がお勧め 平日の14時半までは、チキンレッグの骨なしバージョンもある 辛さは、ピリ辛の1からピッキーヌ10本+素揚げ生ハバネロ1つが入った5(300)まであり、ピッキーヌ5本が入った3からは有料となる。よほど辛い物好きではない限り、お勧めは2(中辛〜辛口)か3(辛口〜大辛) トッピングはいろいろあるが、 「北海道産の牛すじ煮込み」 、「青山椒しびれるカリカリポーク」、「蒸しキャベツ」などがいい ドリンクメニュー。 道外から来た方には、北海道名物ドリンクの「コアップガラナ」か「小樽ビール」を一緒に味わうことをお勧めしたい 「北海道産の牛すじ煮込み」に 「青山椒しびれるカリカリポーク」と「舞茸ハーフ」をトッピンした 「アーユルヴェーダー薬膳1/f」 の辛さ2 「北海道産の牛すじ煮込み(左)」と 「青山椒しびれるカリカリポーク(右)」のアップ。「北海道産の牛すじ煮込み(左)」はトロトロで、「青山椒しびれるカリカリポーク(右)」はクリスピーナ。両者の食感の違いによるコントラストがいい スープは表面に油が浮かぶが、意外にサッパリとしている ライスはターメリックライス容器の底の1/4が上げ底になっているが、ここで具材を切るとスープの中から見えて便利 <!-- --> 具材が「 サクッとPICAチキン 」、スープは 「38億年の風」 <!-- --> 「北海道産の牛すじ煮込み」 に「蒸しキャベツ」と「ベーコン(現在はなし)」をトッピングした サッパリ系の「開闢(かいびゃく)」 <!-- -->

麺処 四代目 ゆうじ

 JR新琴似駅からほど近いところにある人気のラーメン店。店内にはカウンター4席の他、テーブル席が3つだけと狭いが、とても清潔感があっていい。 
 この店のスープは基本的に濁った「鶏白湯」と澄んだ「鶏清湯」の2種類。どちらも美味しいが、「鶏白湯」の方はより旨味調味料を感じてしまうので、「鶏清湯」の方がお勧めである。麺は、卵の入らない「ストレート麺」と卵の入っている「札幌ちぢれ麺」、そして「道産小麦極太麺」の3つから選ぶことができるが、何も言わなければ最適の麺で供される。
 「鶏白湯醤油らーめん」は強火で鶏ガラを煮込んで抽出したコラーゲンタップリのスープで、とろみが強く濃すぎる感じもする。麺は中細ストレート麺で標準的なレベルだ。チャーシューは脱水しすぎでイマイチ。穂先メンマは歯ごたえが良いものの味がやや濃すぎる感じがする。「味玉」はトロッとしていて最高の出来でお勧め。一方、清湯スープを使った「あっさり醤油らーめん」が僕のお勧めで、こちらも麺は中細ストレート麺である。スープは鶏の旨味と野菜の甘みを感じられ、とても美味しい。今流行の魚介系風味は抑えられていて、どこか懐かしい味である。「鶏白湯 濃厚魚介 つけ麺」は魚介風味が強めの鶏白湯スープで、言われなければトンコツがブレンドされているのでは?と思ってしまうくらい濃い。この濃厚で温かいスープと冷たく締められた「道産小麦極太麺」との相性はいい。しかし、濃厚なスープはやや甘めに仕上がっているので、ブラックペッパーをかけて食べた方が美味しい。また、「きざみちゃーしゅーマヨご飯」は想像通りのごく普通の味だ(2013年6月追加)

北区新琴似8条8丁目1-1  
電話番号:011-765-5060
定休日:不定休 
営業時間:11時〜15時、17時〜21時 
予算:あっさり醤油らーめん650円、味玉100円 
アクセス:JR新琴似駅2番出口を出て、西5丁目樽川通を右折する。新琴似神社、消防署、北洋銀行、札幌練成会を過ぎ、「パチンコ パーラージャパン」が見えたらその並び。JR新琴似駅から徒歩15分。 
最寄りのランドマーク:パチンコ パーラージャパン 
お勧めポイント:鶏清湯スープが美味しいラーメン店

北山龍

 麻生の交差点近くにある無化学調味料のラーメン店。店に入ると、感じの良い白いコック帽を被った女性店主が迎えてくれる。2011年度版と変わった点は、新たに「カレーライス」と「カレーらーめん」が加わったことである。カレー粉は奄美のものを使用しているらしく、本格的なカレー専門店のようにスパイシーで美味しい。辛さは中辛未満で、豆カレーには“ひよこ豆”が入っている。
 この店はマスコミに露出することが少なく知名度が低いせいか、残念ながらいつも空いている。しかしながら、この店のラーメンのレベルは高く、特にチベット海底岩塩を使用した「塩ラーメン」が有名。塩は5種類を使い分けているそうで、「塩ラーメン」は他に「ジンジャーソルト」や「ブラックソルト」などもあるが、通常の「塩ラーメン」がベスト。10時間かけて作られたスープは、トンコツに鶏ガラを加えて作られたもので、鯵節と鰹節に野菜の甘みが加わり、サッパリとしながらコクのある濁った白湯スープである。旭川ラーメンのような中細ストレート麺は、コシがなくイマイチだが、スープだけで評価するなら、北海道最高レベルの塩ラーメンと言ってもいい。もう一つのお勧めは「醤油ラーメン」。特にチャーシューが美味しいので「醤油チャーシューメン」をお勧めしたい。チャーシューにはかなりこだわっているらしく、「しおチャーシュー」と「醤油チャーシュー」の2種類を使い分けている。このチャーシューに自家製味噌を塗り、白髪ネギを載せて食べるとビールのつまみとして最高である。「カレーらーめん」は、奄美の無農薬栽培で作られた生ウコンと36種類のスパイスを使用して作られる。あまり辛くなくスパイシーさもほどほどながら結構旨い。特に、スープに溶け込んだ野菜の甘さがカレー味を引き立たせている。辛さが足りない方は特製スパイスをセルフで追加する。ちなみに、200円を追加すれば残ったスープを「おじや」にしてもらえる。これは、旭川ラーメンで有名な「加藤ラーメン」系と同じサービス。 残ったスープに御飯を入れて玉子でとじ、刻みチャーシューがのせて食べる。これも美味しいので、ラーメンを食べた後には是非お勧めしたい。(2013年4月更新) 

北区麻生町2丁目4-8 第3山重ビル1階  
電話番号:011-893-7107
営業時間:11時半〜15時、17時半〜20時
定休日:火曜、水曜 
予算:塩ラーメン850円、醤油ラーメン750円(チャーシューメンは200円増し) 
アクセス:地下鉄南北線・麻生駅6番出口(ダイエー麻生店前)を出て右へ。東光ストアを過ぎた五叉路の交差点を「CUCINA」、「JOG常口アトム」側へ向かうとすぐ右側。麻生駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:ダイエー麻生店、東光ストア 
お勧めポイント:塩と醤油のチャーシューメンが美味しい

麺や けせらせら

 元「豚そばFuji屋」があったから場所から僅か数百メートルのところにあるラーメン店。この店のお勧めは「塩らあめん」。白く混濁した鶏ガラベースのスープは、まるでポタージュスープのようにトロッとしている。非常に濃厚な鶏白湯(パイタン)であるが、それでいながら、飲んだ瞬間それが丁寧にとられた最上の白湯スープであることを感じ取れるほど円やか。もしも、北海道の塩ラーメンランキングをつけるなら、鶏ガラベースの白湯系部門のナンバーワンを、 「麺屋 菜々兵衛(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 や 「我流麺舞 飛燕(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 と共に争うことになるかも。麺はかん水の入った黄色い縮れ麺で、スープとマッチしているとは言えない。この点が3つ星でない最大の理由である。大ぶりのチャーシューはバラ肉なので、トロッとしていて美味しい。また、味付け玉子も魚介系のダシが染みていて美味しい。しかしながら、カイワレにはちょっと違和感を感じてしまう。(2013年2月更新)

北区太平7条5丁目2-5  
電話番号:011-771-5246
営業時間:11時半~15時、17時~21時
定休日:木曜
予算:塩らあめん650円 
アクセス:JR学園都市線・百合が原駅から500m。札幌中心部から北へ向かい、東8丁目篠路通の「太平ゴルフセンター」のすぐ向かい。 
最寄りのランドマーク:太平ゴルフセンター 
お勧めポイント:北海道最高レベルの鶏白湯塩ラーメン

雪月花(せつげっか)

 北区にある「純連・すみれ」系のラーメン店。北区では唯一の「純連・すみれ」系のラーメン店であるが、東区の同じエリア内には「さっぽろ 純連 北31条店」がある。店内に入ると、手前にテーブル席が1つと奥にカウンター席があり、右側には小上がりがある。
この店のお勧めは、もちろん「味噌らーめん」。「純連・すみれ」系とは言っても、同じ「純連・すみれ」系の 「千寿(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 にも似たスパーシーな風味のスープである。表面にはラードがタップリと浮かび、味噌はやや甘めなので好みが分かれると思う。具材は、チャーシューと刻みチャーシュー、ネギ、シナチク、炒めた玉葱とモヤシ、そして擦り生姜で、どれも悪くない。麺は黄色い中太縮れ麺で、これはごく普通。また、チャーハンもお勧めと言うほどではない。もしも、「純連・すみれ」系ファンであるなら、一度は試してみても良いかも。(2013年8月追加)

北区新琴似4条2−8−1  
電話番号:011-300-0121
定休日:月曜
営業時間:11時半〜15時、17時〜19時半
予算:味噌らーめん800円
アクセス:①車で行くなら北大通り(西5丁目樽川通)を北に進み、高速道路(札幌新道)下の交差点5叉路を斜め左へ入る。3つ目の信号の琴似栄町通、「札幌鈴木病院」を過ぎ、学園都市線を過ぎると右側に見える(札幌北郵便局の手前)。
②地下鉄南北線麻生駅の8番出口を出て、左にあるローソンの交差点を右折し、斜め通りを北西に進む。琴似栄町通との交差点を左折し、「ケーズデンキ」を過ぎてしばらく進むと「札幌鈴木病院」が見えるので信号を右折。学園都市線高架橋を過ぎると右側に見える(札幌北郵便局の手前)。南北線地下鉄麻生駅から徒歩18分。
最寄りのランドマーク:ケーズデンキ、札幌鈴木病院、札幌北郵便局
お勧めポイント:北区唯一の「純連・すみれ」系ラーメン店

豊平区

餃子の花家

 札幌ドームからほど近い住宅街にある中華料理店。中華料理店とは言っても、店名からも分かるとおり、餃子に対して並々ならぬ力を注いでいる店である。飲食店としては珍しく週休二日であり、ディナータイム営業は金曜と土曜日だけという、基本ランチタイムのみの店だ。店の横にある駐車場(4台分のスペース)に車をとめて店内に入ると、白を基調としたカフェの様な明るい雰囲気。入口側にカウンター席があり、奥にテーブル席がある。
 ランチメニューを見ると、「餃子セット」の他、「四川麻婆豆腐のセット」や「油淋鶏のセット」、「白ごま/黒ごま担々麺のセット」、「チャーハン」などがある。ディナーメニューは、これに加えて、炒め物や麺、チャーハンなどがいろいろとあるが、中華料理店としては全体的にかなりメニュー数が少ない方だ。
 お勧めは何と言っても「焼き餃子」である。かなり高めの値段設定ではあるが、その分厳選された食材を使用している。餃子の餡は、化学調味料やラードなどを使用せずに道産鶏のスープを用い、生の上富良野ポーク・地養豚のブロック肉を、毎朝包丁で叩いて混ぜて作っているという。さらに、食感を残したキャベツは、近くの八紘学園の低農薬のものを使用し、それに青森産ニンニクや高知産生姜、道産(季節によって本州産)のニラなどを混ぜて作っているらしい。道産小麦「春よ恋」を使用した餃子の皮も、もちろん毎日手作りしているという。
 ラー油を垂らした酢醤油につけて食べると、表面がカリッとしていて、皮は厚めでありながらそれを感じさせないモチッとした食感に仕上がっている。もちろん、餡は豚肉の旨味が感じられ、ジューシーで抜群に美味しい!とくに、この店は焼き方が秀逸で、食感だけでなくジュアル的にも素晴らしい出来映えの焼き餃子だ。この様に、餡、皮、焼き方の三拍子が揃っている店は、網走市にある街中華の店「中華料理&居酒屋 むぎた(→ その他北海道の旨い店・網走市を参照)」くらいしか思い当たらないほど。北海道の餃子専門店のレベルの低さを考えると、両店は間違いなく抜きんでている。
 ちなみに、ホスピタリティーのあるサービスではないが、店内は全面禁煙であり、清潔感があって快適である。また、生餃子の販売はしていないが、焼き餃子のテイクアウトは可能である。(2018年9月追加)
https://ja-jp.facebook.com/gyouzanohanaya/

豊平区月寒東4条16丁目1-1 
電話番号:011-851-5880
定休日:月曜と火曜(不定休あり、餃子がなくなり次第終了)
営業時間:11時半〜14時半(金曜と土曜のみ夜も営業:18時〜21時半)
予算:ランチの餃子ライスセット780円(4個)、830円(5個)、880円(6個)、餃子単品550円(4個)、650円(5個)、750円(6個)
アクセス:地下鉄東豊線・福住駅4番出口を出て「洋服の青山」、「日産ブルーステージ」方面に進む。歩道橋がある「ヤナセ」、「札幌ドーム」前の交差点を左折して向ヶ丘通を進む。「STRA」、「エアフォーター月寒灯油センター」、「はま寿司」、「しらかば台月寒東クリニック」を過ぎ、「札幌農林株式会社」、「セイコーマート」を過ぎたらすぐ右側。福住駅4番出口から徒歩で23分
最寄りのランドマーク:札幌ドーム
お勧めポイント:モチッとした食感の焼き餃子が美味しい

向ヶ丘通沿いのセイコーマートの隣にある・・・ ココです! 営業時間の案内板には「餃子がなくなり次第閉店となります」との表示が・・・。やはり、中華料理店ではなく、餃子専門店なのか? 入口近くのカウンター席奥にあるテーブル席 ランチメニュー
お勧めの焼き餃子は、単品とライスセットがあり、4〜6個まで選択できる 金曜と土曜のみ夜も営業する 夜のメニュー(一品料理) 夜のメニュー(麺料理) 夜のメニュー(ご飯もの) 夜のメニュー(デザートとソフトドリンクメニュー) お勧めの焼き餃子 見事な焼き色 餃子の餡は、化学調味料やラードなどを使用せずに道産鶏のスープを用い、生の上富良野ポーク・地養豚のブロック肉を、毎朝包丁で叩いて混ぜて作っているという。さらに、食感を残したキャベツは、近くの八紘学園の低農薬のものを使用し、それに青森産ニンニクや高知産生姜、道産(季節によって本州産)のニラなどを混ぜて作っているらしい。道産小麦「春よ恋」を使用した餃子の皮も、もちろん毎日手作りしているという 「四川麻婆豆腐のセット」 中辛を選択したが、花山椒は効いているものの、辛さはそれほどではなく、本場のようなクセになるようなインパクトはない 濃厚さはなく、少し水っぽい感じがする。悪くはないが、お勧めと言うほどのレベルではない花家の杏仁豆腐」は、柚子の皮のママレードのようなジャムがのっている。杏仁豆腐自体はネットリと杏仁とミルクが香り悪くはないが、柚子の風味が強すぎる。よけてそのまま食べた方が美味しかった

ロータスM

 地下鉄南郷7丁目駅からほど近いところにあるスイーツ店。全てのお菓子を女性パティシエ1人が作っているため、種類や品数はそれほど多くない。なので、休日の昼頃には売り切れになってしまうケーキも。ケーキの他に、中に詰め物をした一口サイズのチョコレート「ボンボンショコラ」や焼き菓子なども販売している。
 店内にはカフェが併設されていて禁煙である。この店の焼き菓子は、マカロンを含めて正直イマイチだが、ムース系ケーキとチョコレート(ボンボンショコラ)は北海道トップクラスである。中でも、この店の名前を冠した「ロータスエム」が1番のお勧め。このケーキはエクアドル産高級チョコを使用した重層感のあるチョコレートムースケーキで、紅茶のムースとチョコレートムースのハーモニーも、シットリとした瑞々しさもいい。これでさらに滑らかになればパーフェクトである。スポンジ系のお勧めは「クラシック」と「ショートケーキ」。「クラシック」はカカオの苦みと甘さのバランスが良く、シットリとした食感もいい。「ショートケーキ」のスポンジは焼き菓子同様イマイチだが、甘さ控えめな生クリームは最高に美味しい。この他にイートイン限定の「本日のデザートセット(飲み物付き)」もある。小菓子との盛り合わせになっており、この日は「ホワイトチョコのムース」。シットリときめ細やかなホワイトチョコムースにフランボワーズの酸味が絶妙に絡み、こちらもお勧め。「ロータスエム」と共に是非購入してほしいのが、ベルギー産とフランス産チョコレートを使用した「ボンボンショコラ」。全部で10種類あり、中でも「バニラ」やキャラメル「バニラ」、「スイート」などがいい。銀座グルメバイブルでも紹介した  「ラ・メゾン・デュ・ショコラ(→ 銀座グルメバイブル・スーツの頁参照)」  のボンボンショコラを彷彿させるような、中がトロッと濃厚でキレがあるチョコだ。かなりハイレベルな逸品なので、チョコレート好きなら是非一度購入すべきである。ちなみに、人気のエクレアは皮が美味しいが、肝心のクリームがネットリし過ぎでクラシックな感じなのでお勧めできない。飲み物はフレーバー紅茶が結構揃っている。(2013年3月追加)

豊平区月寒東5条8丁目1-5  
電話番号:011-853-5837
定休日:火曜、水曜 
営業時間:11時〜19時 
予算:ロータスエム530円、チョコレート(ボンボンショコラ)5個1350円、本日のデザート(飲み物付き)1100円 
アクセス:地下鉄東西線・南郷7丁目駅4番出口を出て左へ。水源地通りを南へ進み、「旭川信用金庫」のある信号を過ぎたらすぐ左側。南郷7丁目駅から徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:旭川信用金庫・東北通支店 
お勧めポイント:チョコレートとケーキが美味しいスイーツ店

こだわりとんかつ かつ徳

 北見に本拠地を構える「北一食品グループ」が多店舗展開するトンカツ専門店。「北一食品グループ」は、「こだわりとんかつ かつ徳」の他、「回転寿司 トリトン」、「べんとう家 ごはんごはん」、「遊食厨房 いっこん家」、「ノース・ベスト・ファーム」なども経営している。「こだわりとんかつ かつ徳」は、北見に1店と札幌に2店、計3店舗があり、いずれの店も隣に「回転寿司 トリトン」を併設している。“多店舗展開しているような大規模店に美味しいところなし”というのが僕の持論だが、この店と名古屋の 「まるや本店(→ 名古屋グルメバイブル・ひつまぶし お勧めベスト8の頁を参照)」 だけは、これが当てはまらなかった。北見店も含めて全店を食べ比べてみたが、どの店も揚げ方はほとんど変わらない。何の油を使用しているのだろうか?油ぎれがとても良く、軽めに仕上がっている。なので、札幌では珍しく、塩でも食べられるようなカツなのである。火の通し方も良いので、シーフードのカツも美味しい。
 味噌汁は「季節の具材の味噌汁」と「豚汁」から選べるが、「季節の具材の味噌汁」の方がお勧め。最近の他のトンカツ店同様、御飯、味噌汁(豚汁)、キャベツのお代わりは自由なので、最初に「豚汁」、そしてお代わりは「季節の具材の味噌汁」といったことも出来る。エビフライなどのシーフード類は、ソースではなく、まずテーブルのミルで塩をまぶし、その上にタルタルソース(お代わり可)を塗って食べるのがお勧め。シーフードを食べる順番は、まずは水分の多いホタテ、次に火の通りが重要なエビの順で食べよう。ヒレカツも塩に辛子といった食べ方でも美味しい。ソースは甘口と辛口の2種類があるが、辛口がお勧め。まずは、小さなすり鉢に煎りゴマを入れてテーブルにあるスリコギで擦り、そしてソースを入れて準備完了。
 キャベツは3種類のドレッシングかソースで食べるが、「和風ごまドレッシング」が僕の好み。カツの一押しは「かつ徳御膳」。うっすらとピンク色に揚げられた熟成肉とエビフライのコンビネーションが最高で、塩とソースの両方で食べられるのもいい。もしも、ロースが好きなら、蔵王香草豚の「熟成極上とろロースかつ」がお勧めだ。250gものボリュームがあり、サシが入った肉と脂身が甘くとろける。脂身はちょっとと言う方には、一切れ一切れ揚げられた蔵王香草豚の「熟成ヒレカツ」の方が、サッパリと旨味があって美味しい。シーフード好きなら、エビフライ、ホタテフライ、ズワイガニのフライ、鮭フライが入った「オホーツク御膳」がいい。さらに、欲張りな方には、エビフライやヒレカツなどを1つ単位で追加もできる。
 季節メニューとして、各地のブランド素材を使用するのもこの店の特徴。秋から冬にかけての現在は、北海道日高産の「銀聖・鮭」であるが、冬から春にかけては「豊後水道のブリ」、春から夏にかけては「対馬産アジ」、夏から秋にかけては「天然の大エビ」などが登場する。季節のカツの中で僕が最も好きなのは「アジフライ」で、まずはソースで食べて飽きたら、大根おろしに醤油をかけて食べればもう最高である。それにしても、チェーン店でありながら、塩でも食べられるレベルの高いカツに加え、御飯や味噌汁まで美味しい店なんて、日本全国を捜してもなかなかないと思う。(2012年12月追加) 

【豊平店】  
豊平区豊平4条6丁目1-15 
電話番号:011-816-2222 
定休日:無休 
営業時間:11時~21時半 
予算:かつ徳御膳1380円、熟成極上とろロースかつ定食1580円、オホーツク御膳1480円 
アクセス:薄野から36号線を通って北広島方向へ向かう。豊平川を渡って 「ルネッサンスサッポロホテル」を過ぎ、600mほど進むと右側。薄野より車で5分。 
最寄りのランドマーク:ルネッサンスサッポロホテル、ネッツトヨタ道都 
お勧めポイント:塩でも食べられる美味しいトンカツ

【平岸店】  
豊平区平岸2条15丁目4-18 
電話番号:011-825-0070 
定休日:無休 
営業時間:11時~21時半 
予算:かつ徳御膳1380円、熟成極上とろロースかつ定食1580円、オホーツク御膳1480円 
アクセス:地下鉄南北線・南平岸駅の西出口を出て、「マックスバリュー」、「北央信用組合」のある通りへ右折する。300mほど進むと、平岸通に出るので歩道橋の見える方向に左折する。平岸小学校と歩道橋を過ぎて進むと三叉路に出るので、斜めの道を進むとすぐ右側にある。南平岸駅より徒歩10分。 
最寄りのランドマーク: マックスバリュー、平岸小学校 
お勧めポイント:塩でも食べられる美味しいトンカツ

デリ ガーデン

 地下鉄平岸駅近くにある人気のインド料理店。この店は北24条にある「モハンディッシュ」の系列店でもある。スタッフは全員インド人で、言葉は多少たどたどしいが、対応はなかなか良い。店内は1階の他、2階にも客席があり、テーブル席がメインである。
 メニューを見ると、カレーが31種類、ナンが9種類と豊富。飲み物にはインドビールの他、インドワインなどもある。インドビールは暑い土地柄で造られているせいか、沖縄のオリオンビールのようにサッパリとドライな感じだ。カリスマ醸造家・ミシェル・ローランが監修しているインドワイン「カベルネシラーズ」は、カベルネ・ソーヴィニョンとシラーのブレンドであるにも関わらず、意外とタンニンが少なくソフトで分かりやすい味である。
 席に着くと、まず塩とブラックペッパーが効いた豆センベイが運ばれてくる。辛子につけて食べるととても辛く、ビールに良く合う。料理の辛さは何と100段階もあり、店の中辛は3番で辛口は4番になるが、4番がスパイシーさを感じる丁度良い辛さだ。
 「マサラ」とは、いわゆるクミンやターメリック、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、カルダモン、コリアンダーなどを混ぜ合わせたインド料理の香辛調味料の総称であるが、この店の素晴らしいところは、多くの料理に使われる「マサラ」が絶妙に良いことだ。既製スパイスペーストの嫌な後味がなくていい。「スパイシー チキンマサラ」や「スパイシー ラムマサラ」は、マサラとトマト、刻み生姜を用いた定番のカレーであるが、ドロッとしていてほんのり甘く僕の予想を超えた美味しさ。「ポークジャガイモ」や「ラムジャガイモ」もルーのほとんど無いドロッとスパイシーなジャガイモ料理。中でもインド料理では見かけないポークを使った「ポークジャガイモ」は意外に美味しく1番のお勧め。「ラム ほうれん草」や「ポーク ホウレン草」、「シーフード ホウレン草」、「ベジタブル ホウレン草」、「チキンキーマ ホウレン草」は、メニューの写真ではオースドックスなルータイプのホウレン草カレーであるが、実際にはルーがほとんど無いドライタイプのカレーである。中でも「ラム ほうれん草」がいい。これらに対し、「バター プロン(エビ)」や「チキン ティッカ マサラ」などのトマトベースのカレーはとても甘く、好みが分かれる微妙な味だ。
 ナンの中では、基本の「プレーン ナン」は合格点であるもののお勧めと言うほどではない。僕の一押しは「キーマ ナン」。これはクミンが効いたスパイシーなキーマカレーが入ったナンで、ビールに合う最高の逸品だ。この他、「チーズナン」もチーズがトロッとしていて、ピザ以上に美味しくお勧めできる。しかし、カレーピラフである「ビリヤニ」は、南インド料理店で味わうパラッとスパイシーなビリヤニとは異なり、シットリとしたトマト風味のピラフである。米もインディカ米ではないので、本格的なビリヤニを想像して頼むと失望するかも知れない。
 タンドーリ(炭釜料理)はどれもシットリとジューシーに焼き上がっていていい。特にシンプルな味の「タンドーリ チキン」や「タンドリー マトン」、そしてホウレン草ペーストによりまろやかな「タンドーリ ポーク」が美味しい。これに対し、「シシ カバブ」や「ガーリックチキン」は肉やスパイスに深みがなくイマイチである。また、「ラッシー」や「マンゴーラッシー」はニンニクのような独特のスパイスを感じさせ、お勧めできない。
 ちなみに、この店はコックが1人しかおらず、サービス2人が1階と2階を担当しているため、料理が出てくるまでは多少時間がかかる。また、どの品もテイクアウトが可能であるが、カレー以外のメニューは冷めると美味しくなくなるので、カレー以外は店で頂きたい。(2014年1月追加)

豊平区平岸2-6-2-16  
電話番号:011-832-1611
定休日:火曜
営業時間:11時半〜14時半、16時半〜20時半
予算:キーマナン550円、ポークジャガイモ780円
アクセス:地下鉄南北線・平岸駅1番出口を出て左へ進み、平岸街道を左折する。「アパマンショップ」を過ぎ、一つ目の信号を過ぎるとすぐ左側。平岸駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:東光ストア、KKR札幌医療センター
お勧めポイント:スパイスにキレのある本格的インド料理

SOUP CURRY KING

 

 2017年に大通・薄野エリアに新たにセントラル店がオープンし、とても便利になった。さらに、「Uber Eats」、「Wolt」、「出前館」、「Foodpanda」、「dデリバリー」などといった宅配サービスとも提携したため、店舗に行かなくても自宅で食べられるようになった。
 本店はカフェのような雰囲気。左側にカウンター席、右側にテーブル席があり、真ん中に広めの通路がある。また、セントラル店は街中のビルの地下にあり、手前にカウンター席、奥にテーブル席があって本店よりやや広めだ。
 どちらの店舗もスープは1種類のみで、ココナッツミルクが入っているのか?と思うくらい黄色っぽい色をしている。薄野にある 「soup curry yellow(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を)」 のスープの色にやや近い。豚骨と鶏ガラを2日間煮込んで作られたという上質なスープは、魚介系の風味と野菜の甘さが感じられる。柚子と黒酢を使っているらしいが、全く気にならない。いや、全く感じられないと言っていいくらいスープに溶け込んでいて美味しい。メニューは、本店とセントラル店では若干異なる。本店のみのメニューは、「牛スジ豆腐カリー」と「ラムカリー」、「ラム野菜カリー」、セントラル店のみのメニューは、「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」と「ビーフカリー」、「ビーフ野菜カリー」である。「チキンカリー」、「チキン野菜カリー」、「ポーク角煮カリー」、「ポーク角煮野菜カリー」、「納豆挽肉カリー」、「シーフードカリー」、「野菜カリー」などは共通メニューで、この他に両店ともに月替わりの「マンスリーカリー」もある。
 本店のお勧めは、柔らかい牛スジと豆腐が入った「牛スジ豆腐カリー」と「チキンカリー」、セントラル店のお勧めは、「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」と「チキンカリー」である。辛さは全く辛くない0番からJoker(+250円)まで15段階あり、中辛は2番であるが、このスープには2〜3番が最も良く合うと思う。ライスは麦入りのターメリックライスで、全てのカレーはテイクアウトが可能。(2020年12月更新)
http://soupcurry-king.shop/menu/index.html

豊平区平岸3条16丁目1-1  

電話番号:011-821-0044
営業時間:平日11時半~15時、17時~22時半 土日・祝日11時半~21時半
定休日:不定休
予算:チキンカリー1100円、牛スジ豆腐カリー(本店のみ)1250円
アクセス:地下鉄南北線・南平岸駅西出口を出て左へ。「マックスバリュー」角を右折して200mほど進み、平岸通の信号を左折。平岸小学校前の歩道橋を過ぎ、Y字路の交差点の左側にある。南平岸駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:マックスバリュー、平岸小学校
お勧めポイント:魚介系テイストの美味しいスープカレー

【セントラル】
中央区南二条西3丁目13-4 カタオカビル地下1階
電話番号:050-5304-7425
定休日:不定休
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜14時半、17時半〜21時、【土日・祝日】11時半〜21時
予算:チキンカリー1100円、粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー(セントラル店のみ)1300円
アクセス:地下鉄大通駅・ポールタウンPARCO前の出口を出て、路面電車が走る駅前通を薄野方向へ進む。北海道信用金庫本店のある一つ目の信号を左折すると、すぐ左側にあるビル。大通駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:北海道信用金庫本店

本店です!本店はカフェのような雰囲気ラッシー本店のみのメニュー「牛スジ豆腐カリー」ライスは麦入りのターメリックライス「牛スジ豆腐カリー」のアップ 「牛スジ豆腐カリー」を更にアップ 「チキンカリー」「チキンカリー」のアップ北海道信用金庫本店のある一つ目の信号を左折すると、すぐ左側にあるこのビル 地下への階段を下りると・・・ ココです! セントラル店は、手前にカウンター席があり、コロナ対策の衝立が置かれている 奥にテーブル席があるが、テーブル間隔も広くとられている セントラル店 メニュー1 セントラル店 メニュー2 セントラル店 メニュー2 今年3月のマンスリーカリーは、「炭炙り豚角煮カリー」 英語メニューもあります 韓国語メニューもありますセントラル店限定のお勧めメニュー「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」

札幌豚骨ラーメン 常(JOE)

 札幌ドームからほど近い羊ヶ丘展望台の入口にあるラーメン店。店内に入ると広めのカウンター席があり、右側にテーブル席がある。まずは入口にある自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、塩ラーメンや醤油ラーメン、味噌ラーメンなど、札幌のラーメン店としてはごく一般的なメニューが並ぶ。通常のラーメンは550円と、非常に良心的な価格だ。この店の最大の特徴は、焦がしニンニクテイストの「マー油」をはじめ、「チー(鶏)油」、「えび油」、「炙り魚粉」、「ガゴメ昆布」、「背脂」などの調味料が無料でトッピングできること。さらに、スープは豚骨スープか鶏ガラスープかを選ぶことができる。これらの組み合わせることにより、自分好みのラーメンを作ることが可能なのだ。さらに、レギュラーメニューの他に季節限定のラーメンもあり、夏には山形名物の「冷やしラーメン」も登場する。また、変わり種では「焼つけ麺」なるものもある。
 この店で僕がお勧めしたいのは、鶏ガラスープの「醤油ラーメン」。もちろん、限定ラーメンの「鶏白湯」があるときにも「醤油ラーメン」をチョイスしよう。通常の麺は黄色い中太縮れ麺で、コシがほどほどあって良い。これに対し、限定ラーメンは中細のストレート麺である。具材のメンマは厚めに切られ、小さく切られているので食べやすい。また、この店のチャーシューは豚バラと肩の2種類があり、限定ラーメンや「特製味噌ラーメン」では2種類が入っている。もしも、観光で羊ヶ丘展望台を訪れた際には、訪れても良い店である。(2015年10月追加)

豊平区福住3条10-3-2  
電話番号:011-854-1052
定休日:火曜(祝日の場合には翌平日)
営業時間:11時〜20時(スープが売り切れ次第終了)
予算:醤油ラーメン550円、限定・鶏白湯醤油ラーメン650円
アクセス:地下鉄南北線・澄川駅あるいは地下鉄東豊線・福住駅から車で5分分。羊ヶ丘展望台の入口にある
最寄りのランドマーク:羊ヶ丘展望台
お勧めポイント:鶏ガラベースの醤油ラーメンが美味しい

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このビルの1階に入っていますここです自動券売機限定ラーメンは2種類ありますこのときの限定ラーメンは「鶏白湯」と「コラニボ(コラーゲン+煮干し)醤油ラーメン」スープの種類限定ラーメンの「鶏白湯」の醤油チャーシューは豚バラと肩の2種類麺は中細ストレート限定ラーメンの「鶏白湯」の塩通常の「醤油ラーメン」の鶏ガラスープに、チー油と背脂をトッピング麺は黄色い中太縮れ麺通常の「塩ラーメン」豚骨スープに炙り魚粉とマー油をトッピングマー油入り豚骨スープマー油の少ない部分をすくうとこんな感じ「特製味噌ラーメン」には擦った生姜が(背脂トッピング)チャーシューは豚バラ2枚と肩が1枚中太縮れ麺

すみれ 中の島本店

 2017年10月にリニューアルオープンした有名ラーメン店。元をたどれば、「すみれ」と「純連」という2つの店は、両店主の母親である村中明子さんがやっていたラーメン店「純連(と書いて“すみれ”と読んだ)」から、それぞれ漢字と平仮名をとって分かれた店なのである。
  母親の明子さんがやっていた店は、札幌パークホテル近くの現在「味噌らーめん専門店 狼スープ(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」がある場所で、その後、北区新琴似に移転して店名を「らーめんの駅」に変更した。さらに、2010年に新横浜ラーメン博物館内に移転したが、明子さんの引退により名前を「すみれ新横浜店」とし、「すみれ新横浜店」はその後閉店し、現在は野毛サーク内に「すみれ横浜店」として営業している。そして、現在札幌には、この「中の島本店」と「札幌すすきの店(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」、そして「札幌里塚店」の3店舗がある。
 これら「すみれ」と「純連」、「らーめんの駅」の名物は、何と言っても味噌ラーメン。他店では味わえないような、オリジナリティあふれる味噌ラーメンなのである。たっぷりのラードでしっかりと炒められたモヤシと豚挽肉、そして濃厚なスープは、何とも言えず後を引く味だ。人によっては「脂っこい」とか「塩辛い」と感じる方もいるかも知れないが、頼めば濃さを調整してもらえる。「すみれ」と「純連」との違いは、「純連」の方が焼きが強めで濃厚。どちらかと言えば、「純連」の方が母親の「らーめんの駅」に近いような気がするが、「すみれ」の方がオリジナルを進化させ、より洗練された味わいとなっている。ちなみに、使用している麺は「西山製麺」特製の黄色い中太縮れ麺・33丸麺である。「味噌キムチラーメン」は美味しいものの、キムチによってこの味噌の特徴が失われてしまい、しかも旨味調味料をより強く感じてしまい、お勧めできない。僕のお勧めは「味噌チャーシューメン」で、この味噌には一味だけをかけて味わうのが一番である。サイドメニューでは、唯一刻みチャーシューの入った「チャーハン」がお勧めである。コンガリとパラパラに仕上げられた炒飯はとても美味しく、かつてセブンイレブンのおにぎりとして販売されたほど。
 「中の島本店」の横にはショップがあり、ここでは人気の「塩チャーシュー」が冷凍販売されている。また、バンダナやドンブリ、オリジナルTシャツなどのグッズも販売されている。しかしながら、かつて販売されていたストレートスープのお土産用ラーメンは復活されておらず、日持ちのする濃縮タイプのラーメンだけになってしまったのが残念。(2019年4月更新)
http://www.sumireya.com

【中の島本店】
豊平区中の島2条4丁目7−28  
電話番号:011-824-5655
定休日:不定休(基本は無休)
営業時間:【4月〜10月】11時〜15時、16時〜21時、【11月〜3月】11時〜15時、16時〜20時(土日・祝日は通し営業)
予算:味噌ラーメン870円、味噌チャーシューメン1080円
アクセス:地下鉄南北線・平岸駅2番出口を出て右へ進む。信号を右折し、平岸街道を南へ進む。500mほど進むとマクドナルドとモービル石油のガソリンスタンドが見える広い交差点にでるので、そこを右折する。「紳士服のはるやま」、「ネッツトヨタ」を過ぎ、橋が見えたらすぐ左側。平岸駅より徒歩15分
最寄りのランドマーク:ネッツトヨタ道都平岸
お勧めポイント:ガツンとパンチのある濃厚味噌ラーメン

以前の本店とは全く雰囲気が変わり、打ちっ放しのモダンな建物に。駐車場も駐めやすくなった ここが入口(開店20分前) 土曜日の開店5分前には、既に入口に行列が出来はじめる 本店にも自動券売機が導入された 入口近くにはオープンキッチンのカウンター席がある。ガラスの仕切りがあるので、調理場からの臭いが漏れないので快適 カウンター席の奥にはテーブル席がある メニュー1 メニュー2 メニュー3 メニュー10 この店の近くには、系列店の「おにやんま」がある。この店では、全く別なラーメンを食べることができる 僕のお勧めの「味噌チャーシューメン」 チャーシューの上には擦った生姜がのせられている スープは濃厚 使用している麺は「西山製麺」特製の黄色い中太縮れ麺・33丸麺 この味噌には一味だけをかけて味わうのが一番である 柚子胡椒は合わない 店の横にあるショップ ココです!豚肩ロースを使った「特製の塩チャーシュー」

冷凍の特製チャーシューが店のバンダナ付きで販売されている
ロングとハーフの2サイズあったが、今回はロングを購入
湯煎したものを切ったところ。スライスしたものをつまみとして食べるのなら、和辛子をつけてそのまま食べるか、和辛子あるいは食べるラー油とマヨネーズを混ぜたディップに付けて食べるのがお勧め。また、細かく切ってチャーハンの具材にしてもいい。さらに、細かく刻んだチャーシューとネギ、七味、刻みミョウガなどと和え、醤油を少々足して少し濃いめの味にして、それを炊きたての炊飯器の白米の中に投入してかき混ぜ、最後に刻み海苔をかけて混ぜご飯として食すれば最高である

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まるでニシン御殿のような札幌本店

入って左側にオープンキッチンのカウンター席が、そして右側にテーブル席がある

メニュー

これが名物の「味噌ラーメン」

刻みチャーシューが入っている

黄色の中太縮れ麺はコシがあっていい

味付け玉子でなく普通のゆで卵になってしまったのは残念

「味噌キムチラーメン」は美味しいが、「味噌ラーメン」の個性がなくなっている

チャーシューは柔らかい(後の札幌すすきの店のチャーシューと比べてみてほしい)

キムチがタップリ入っている

凄く辛そうに見えるが、実際は中辛程度の辛さ

入口の左側に併設されたグッズを販売するショップ

冷凍の特製チャーシューが店のバンダナ付きで販売されている

ロングとハーフの2サイズあったが、今回はロングを購入

湯煎して切ったところ。そのままビールのつまみとして食べても良いが、細かく切ってチャーハンの具材にしたり、細かく刻んだチャーシューとネギ、七味、刻みミョウガなどと和え、醤油を少々足して少し濃いめの味にして、それを炊きたての炊飯器の白米の中に投入してかき混ぜ、最後に刻み海苔をかけて混ぜご飯として食すれば最高

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春一家 三代目 麵宿

 味噌ラーメンで人気の 「麺屋 彩未(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照) の斜め向かいにあるラーメン店。店内に入ると、1階の右側にはカウンター席、そして左側にはテーブル席があり、さらに2階にも客席がある。まずは券売機で食券を購入。
 この店は自家製麺と濃厚スープにこだわりがあるらしく、22番の切刃で切られるという中太ストレートの玉子麵が美味しい。適度なコシと太さ、加水率も絶妙にいいのである。加えて、厚く切られたチャーシューも口の中でとろける。また、食べログで地図をプリントアウトすると「地黄卵のトロトロ味玉」の無料クーポン券が付いてくるが、この「味玉」も美味しいのである。
 僕のお勧めは何と言っても、一番人気の「えびらーめん」と鶏白湯を使った昼限定10食の「極上の塩らーめん・極」。「えびらーめん」は、「かき揚げ」か「チャーシュー」のいずれかの具材を選べる。タマネギで作られた「かき揚げ」は合うには合うが、濃厚なスープがさらに油っぽくなってしまうので、僕的にはチャーシューの方が好みである。 「えびそば一幻(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)、(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」 の「えびそば」に比べても、勝るとも劣らない濃厚で完成度の高い海老ラーメンである。「えびらーめん」だけでは物足りないと言う方は「えびふりかけご飯」を追加し、それに残ったスープを入れておじや風にして食すと満足度は更に増す。また、「極上の塩らーめん・極」は表面に赤いクコの実が浮かび、ネギは白髪ネギと青ネギのダブルネギ。やや味が濃めの鶏白湯スープであるが、コラーゲンと鶏の旨味は十分で美味しい。中太ストレート麵もこのスープによくマッチしている。このラーメンの具材であるコショウの効いた鶏チャーシューと豚バラ肉を使ったチャーシュー、メンマなどの脇役陣もいい。「えびらーめん」のつけ麺版「えび塩つけ麺」は、つけ麺らしく麵は全粒粉入り極太麺。海老串と海老満月、海老団子などの具材は面白いが、「えびらーめん」ほどの完成度はなく、「餃子」と共にお勧めできない。一方、「醤油らーめん」は鰹節を中心とした魚介系スープが香り、こちらもなかなか高いレベルだ。
 唯一残念だったのは、「黒八味噌らーめん」、「春一味噌らーめん」、「辛味噌らーめん」の3種類の味噌系ラーメン。何故かこの味噌系だけはどれも旨味調味料が強めに感じられて後味が悪い。なので、味噌ラーメンだけは通りを挟んだ向かいの「麺屋 彩未」の方がお勧めだ。
 ちなみに、平日ランチタイムには小ライスのサービスがあり、さらに髪留めや紙エプロンなどのサービスも。従業員の対応が実に良く、帰りの挨拶も含めて、味、サービス共に素晴らしい店である。(2014年8月追加)

豊平区美園11条6−1  
電話番号:011-822-3344
定休日:不定休(電話で要確認)
営業時間:【平日】11時〜15時、17時〜21時、【土日・祝日】11時〜21時
予算:えびらーめん810円、極上の塩らーめん・極860円
アクセス:地下鉄東豊線・美園駅1番出口(美園郵便局)を出て左方向へ進む。200mほど進むと右側に大きな空き地(駐車場)が見えるので、その先。美園駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:地下鉄東豊線・美園駅、美園郵便局
お勧めポイント:コシのある自家製麺とトロトロの厚切りチャーシューが美味しい人気ラーメン店

えびらーめん (味玉トッピング)

えびふりかけご飯

えびふりかけご飯にスープを投入したところ

えび塩つけ麺

えび塩つけ麺のつけ汁

えび塩つけ麺の極太麺と具材(左から海老串、海老団子、海老満月)

締めのスープ割り

極上の塩らーめん・極(味玉トッピング)

醤油らーめん

黒八味噌らーめん

  

麺処まるは BEYONDビヨンド

 ラーメン激戦区の中の島エリアに昨年12月オープンしたラーメン店。この店の店主は未だ若いが、実は西岡から薄野に移転した後に閉店となった有名ラーメン店「麺処まるは 健松丸」の息子さんだという。この店の店名は、亡き父のラーメンを越えたいという思いから“ビヨンド"と名付けたとのこと。
 店内は左手前にL型のカウンター席が、そして右奥には4名用のテーブル席が1つある。まずは自動券売機で食券を購入。メニューを見ると「中華そば 醤油」と「中華そば 塩」、「背脂みそ」の3種類しかなく、「麺処まるは 健松丸」の名物であったあの超濃厚系ドロドロ豚骨ラーメンはなくなっていた。
 この店の僕の一押しは「背脂みそ」。とてもマイルドなスープは、 「麺屋 彩未(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 や 「らーめん 庵(いおり)(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」などの「純連・すみれ」 系を彷彿させる。札幌ラーメン定番の豚挽肉と玉葱、モヤシ炒めがのっており、さらに背脂と焦がしニンニク油“マー油"が香る。チャーシューは角切りのものしか入っていないので、「背脂みそ」にはチャーシューのトッピングを是非お勧めしたい。また、トッピングの味玉もトロトロの半熟でお勧め。しかしながら、厚めに切られたシナチクは柔らかいのはいいが甘過ぎてよろしくない。麺は札幌定番の中太よりやや太めの縮れ麺。この麺は、先代の「麺処まるは 健松丸」頃からわざわざ京都の「麺屋 棣鄂(ていがく)」に特注して仕入れているらしい。
 この他に「中華そば 醤油」も悪くない。スープはほぼ完璧で、魚介の香りや旨味も出過ぎておらず、鶏ガラや豚骨の旨味と野菜の甘みを感じる。「中華そば 塩」のスープは鶏ガラの旨味がより前面に出ている。「中華そば 醤油」は、スープだけなら3つ星でもつけても良いくらい美味しい。一方、「中華そば 醤油」や「中華そば 塩」で使われている中細縮れ麺は、低加水と縮れの食感が良くない。さらに、前述のシナチクが全体のバランスを悪くしている。これで、シナチクと麺が改善されれば、北海道トップレベルの中華そばとなるであろう。(2014年2月追加)

豊平区中の島1条3丁目7-8  
電話番号:011-812-0688
定休日:火曜、第3水曜
営業時間:【平日】11時〜15時、17時〜20時45分、【土日・祝日】11時〜20時
予算:背脂みそ、中華そば 醤油 各750円
アクセス:地下鉄南北線・中の島駅2番出口を出て右へ。「中の島通」を進み、「みよしの」、「アパマンショップ」を過ぎると、正面に「パスタの店 ピアット」が見えるのでそのすぐ先右側。中の島駅より徒歩10分。
最寄りのランドマーク:市立中の島中学校
お勧めポイント:マー油が香るマイルドなスープの味噌ラーメン

らーめん佳(よし)

 月寒中央にある食べログで人気のラーメン店。ご夫婦なのだろうか?店は店主と女性の2人でやっている。店内はカウンター席しかなく、しかも7席のみと狭い。この席数の少なさに加え、この店は昼の4時間しか営業していないため、土日はすぐに行列ができてしまう。 
 メニューを見ると、「らーめん」とそれに味玉がトッピングされた「あじ玉らーめん」の2種類しかない。スープの表面には魚粉が浮かび、豚骨ベースの魚介系スープはトロリとしてコラーゲンたっぷり。口に含むと全く臭みがなく、とても洗練された旨味タップリのスープである。低加水の中細ストレート麺はシコシコとした食感が素晴らしく、シナチクもすこぶる美味しい。一方、分厚いチャーシューや味玉は、普通に美味しいくらいのレベル。添えられた青ネギと玉葱のダブルネギは、この濃厚なスープには良く合う。これでもう少しスープの濃厚さが抑えられていたなら、更に洗練された味となり、3つ星相当の評価になるであろう。(2013年11月追加)

豊平区月寒西1条7丁目8-19  
電話番号:011-856-5632
定休日:月曜、第1第3火曜
営業時間:11時〜15時
予算:らーめん700円、あじ玉らーめん800円
アクセス:「札幌フードセンター」月寒中央店の入っているビルの地下鉄東豊線・月寒中央駅3番出口を出て、「札幌信用金庫」月寒支店の方へ信号を渡る。水源地通りを100mほど進むと右側にある。月寒中央駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:札幌フードセンター月寒中央店、札幌信用金庫月寒支店
お勧めポイント:コラーゲンタップリの超濃厚な魚介系ラーメン

らーめん 心繁(しんわ)

 札幌郊外の南郷にあるラーメン店。外の看板には「濃厚・豚骨系」と「あっさり・魚介系」の2つの看板が掲げられている。店内に入るとL字型のカウンター席の他、テーブル席が僅か1つと狭めである。この店の店主は未だ若いが、とても素晴らしいラーメンを作る。 
 基本となるラーメンは、煮干しが効いたあっさり味の「らーめん」とこってり味の「濃厚」、そして「みそ」、「つけ麺」の4種類。基本のラーメンにチャーシューがトッピングされた「らーめんちゃーしゅー」、「濃厚ちゃーしゅー」、「みそちゃーしゅー」、「つけめんちゃーしゅー」、さらにメンマ増しで味玉が入った「特製らーめん」、「特製濃厚」、「特製みそ」、「特製つけ麺」などがある。
 僕の一押しは、煮干しが効いた「らーめん」。スープは意外や意外、煮干しがメインというよりもむしろ鰹節の旨味を感じる洗練されたスープなのである。鶏ガラとトンコツのブレンドなのだろうか?トンコツだけとは思えないくらいサッパリとして円やか。それは、言われなければ鶏ガラベースのスープと勘違いしてしまうほど。麺は中細のストレート麺で、こちらもすこぶる美味しい。さらに、味玉や味が濃めのチャーシュー、シナチク、横浜家系ラーメンのような茹でホウレン草なども悪くない。一方、「濃厚」と「つけ麺」の麺は、やや縮れたモチモチのストレート太麺で、こちらも魚介系のスープ。どちらも全体のバランスが悪く、総合的評価としては決してお勧めレベルではない。ちなみに、駐車場がないのはマイナスポイントであるが、それを上回るくらいの素晴らしいラーメンを食べさせてくれる店である。(2013年9月追加)

豊平区月寒東5条8丁目5-12  
電話番号:011-856-5516
定休日:火曜
営業時間:11時〜15時、17時〜21時(土日・祝日は11時〜21時の通し営業)
予算:特製らーめん1000円
アクセス:地下鉄東西線・南郷7丁目駅4番出口を出て水源地通をローソンと逆方向(南)へ進む。「常口アトム」を過ぎ、数百メートルほど進むと「旭川信用金庫」の交差点が見えるので、東北通りを左折する。300m進むと右側に見える。南郷7丁目駅から徒歩12分。
最寄りのランドマーク:水源地通、旭川信用金庫、東北通り
お勧めポイント:スープ、具材、麺の3拍子が揃った素晴らしいラーメン店

さっぽろ 純連(じゅんれん)

 「純連」と「すみれ」の2店は、札幌に住んでいる方なら誰もが知っている味噌ラーメンの有名店。しかも、平岸にある「すみれ 本店」と「さっぽろ 純連 本店」は、地下鉄駅2つ分ほどしか離れていない。元を辿ると、両店は母親である村中明子さんがやっていたラーメン店「純連(と書いて“すみれ"と読んだ)」からそれぞれ漢字と平仮名をとって分かれた兄弟店なのである。それ故、両店から独立した「純連・すみれ」系の店のスープは、強火のフライパンで焼かれ、表面にタップリとラードが浮いた極めて類似した濃厚な味噌ラーメンなのである。もちろん麺は黄色い中太の縮れ麺。
 この店のお勧めは、もちろん鉄板メニューの「みそ」ラーメン。この他に、この店には「辛みそ」ラーメンがあるなど、「すみれ」とは若干異なる点も幾つか見受けられる。先ずはスープであるが、「純連」の方が多少炒め方が強いせいか味噌のブレンドが異なるのか、スープにコクと深みがあり、母親である村中さんのオリジナルレシピに近い味だ。シナチクはどちらも変わらないが、チャーシュー「すみれ」の方が美味しい。また、「純連・すみれ」共通の名物であるチャーハンは、通常のレギュラーサイズの他、「純連」では小ポーションの「半チャーハン」もある。さらに、チャーハンの上に刻みチャーシューとマヨネーズでアレンジした「まかないチャーハン」などもあるのだ。ちなみに、「半チャーハン」や「まかない丼」はいずれかのラーメンとセットにできる。平岸の本店のみ数量限定で、中華そば風の「なつかしラーメン(“すみれ"のメニューでは昔風ラーメン)」をやっている。 
 札幌では本店の他に、2013年2月21日新たに創成川通沿いに「北31条店」がオープンしたが、本店とは微妙に味が異なるような気がする。こちらの方が旨味調味料をあまり感じない点は良いのだが、濃厚さが少なくなった分インパクトも弱い。また、味噌のスープには山椒のような後味を感じる。ちなみに、道外では高田馬場に東京店が、そしてJR恵比寿駅前に恵比寿店、さらに東北大学農学部前には仙台店がある。(2015年3月更新)

【さっぽろ 純連 本店】
豊平区平岸2条17丁目1-41  
電話番号:011-842-2844
定休日:木曜 
営業時間:11時〜21時 
予算:みそラーメン820円、半チャーハン付きは1200円 
アクセス:地下鉄南北線・澄川駅北口を出て左へ。信号を右折して「北大学力増進会」を過ぎ、澄川墓地を過ぎるとすぐ左側に見える。澄川駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:澄川墓地 
お勧めポイント:村中オリジナルを忠実に守る純連・すみれ系本流の味噌ラーメン

【さっぽろ 純連 北31条店】
札幌市東区北31条東1-1-8  
電話番号:011-750-5678
定休日:木曜
営業時間:11時~15時、17時~21時
アクセス:地下鉄南北線・北34条駅5番出口を出て右へ進む。信号を左折して進むと広い創成川通へ出るので、信号を渡り創成川通に沿って左へ進むとすぐに見える。北34条駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク: 札幌創成高校

これが本店

左が待合のベンチシート、右がオープンキッチンのカウンター席

「みそ」ラーメンと「半チャーハン」のセット

「みそ」に「味玉」をトッピングしている

「みそ」のアップ。チャーシューは刻まれている

「味玉」は半分に切られ、擦り生姜ものっている

中太縮れ麺はコシがあっていい

スープは濃厚

これが創成川通沿いにある北31条店

まずは自動券売機で食券を購入。これは本店と同じ

手前にテーブル席、左奥に待合のベンチシート、右奥がオープンキッチンのカウンター席。これも本店と同じスタイル

「みそ」に味玉トッピング

見た目は本店と同じラードタップリの濃厚スープ

これが「辛みそ」ラーメン特製の辛味噌がのっている純連の味噌ラーメンに山椒の辛みがが加わり、何とも言えない美味しさ。これもお勧め!!辛みは追加することも可能です

麺屋 彩未

 札幌郊外の美園にある人気のラーメン店。店内にはL字型のカウンター席が10席、4人用テーブルが1つ、2人用テーブルが1つと狭め。また、カウンター席の後ろには、人気店らしく待つ客のためのベンチ席もある。この店を一躍有名にしたのは「味噌らーめん」。何故なら、この店の店主は味噌ラーメンの超有名店「すみれ」の出身。「すみれ・純連」出身者の作るラーメンは、どの店も一口食べれば「すみれ・純連」と分かるラードたっぷりの濃厚な味であるが、この店のラーメンは似てはいるが全くの別物で、オリジナリティがある。「すみれ・純連」に比べれば濃厚さがない分インパクトに欠けるが、擦り生姜が香る自然で優しい味なのである。また、「すみれ・純連」系にある煮卵やチャーハンなどもメニューにない。さらに、味噌の甘さか野菜の甘さかは不明だが、スープは若干甘めでスープが少ない。ラードも少なめで、モヤシの火の通り方も浅く、チャーシューもスープも「すみれ・純連」に比べると味は薄めである。僕も若い頃は「すみれ・純連」の濃い味の方が好きだったが、最近年を取るにつれてこちらの方が好みになってきた。麺は森住製麺の黄色い中風と縮れ麺でコシがあっていい。この店はチャーシューが美味しいせいか、多くの人は200円増しの「味噌チャーシューメン」を注文する。開店の11時ともなると平日でもすぐに行列ができ、駐車場も満杯となって入れないので、開店10分前に行くのがベスト。しかし、たとえ行列ができていたとしても、回転が良いので比較的待たずには入ることができる。ちなみに、月に2回の不定休日があるので、行く前には電話での確認が必要。(2013年3月更新)

豊平区美園10条5丁目3-3  
電話番号:011-820-6511
営業時間:11時〜15時15分、17時〜19時半
定休日:月曜(月2回の不定休あり)
予算:味噌らーめん700円、味噌チャーシューメン900円 
アクセス:地下鉄東豊線・美園駅1番出口(美園郵便局)を出て左方向へ進む。200mほど進むと右側に大きな空き地(駐車場)が見えるので、その先。美園駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:地下鉄東豊線・美園駅、美園郵便局 
お勧めポイント:擦り生姜が香る自然で優しい味噌ラーメン

我流麺舞 飛燕 

 最近人気の鶏白湯スープを使った無化学調味料のラーメン店。この店のお勧めは、何と言っても塩ラーメン。塩ラーメンには3種類あり、魚介系の風味が強い「鶏塩白湯らーめん」と、魚介系風味を抑えてサッパリと仕上げた「鶏SOBA塩らーめん」、そして鶏の濃厚さをトコトン追求した「濃厚塩らーめん」である。僕のお勧めは、海老とホタテで作られた白いフレークがのっており、鰹節魚介系スープと鶏ガラのダブルスープのバランスが良い「鶏塩白湯らーめん」。麺は中太ストレート麺で、この繊細なスープにはもうすこし細めの中細麺の方が合うような気がする。「濃厚塩らーめん」は、土日・祝日限定のラーメン。写真を見ても分かるように、鶏油のような脂の層がスープの表面を覆い、鶏の旨味を実感できる。しかし、魚介系の風味が少なくなった分、鶏の風味や生姜のような香味野菜の香りが強くなり、少しアンバランスな感じがする。醤油らーめんのお勧めは「鶏白湯・鰹醤油らーめん」。鰹をふんだんに使用しており、和風テイストの中華そばに仕上がっている。さらに、特注の極太麺を使用した一日10食限定の「魚介鶏パイ醤油つけ麺」も、パンチこそないがなかなかのレベルに仕上がっていていい。(2013年1月更新) 

豊平区中の島1条9丁目4-14   
電話番号:011-842-5262
営業時間:11時~20時  スープ無くなり次第閉店
定休日:木曜
予算:鶏塩白湯らーめん750円
アクセス:白石藻岩通りを通って南平岸方面に向かう。豊平川を渡った2つめの信号を右折し、中の島通りに入る。しばらく進むと「北海道社会保険中央病院」が右に見えるので、そのすぐ先の右角の建物。最寄りの駅は地下鉄南北線・南平岸駅(西出口)。札幌中心部から車で20分くらい。 
最寄りのランドマーク:北海道社会保険中央病院 
お勧めポイント:本格的な鶏白湯スープのラーメン店

men-eiji HIRAGISHI BASE

 平岸街道沿いの場所から移転し、店名も「麺 eiji」から「men-eiji HIRAGISHI BASE」というラーメン屋らしからぬ名前となった。現在の店舗は西友平岸店駐車場側の裏通りにあり、前店舗からさほど離れていないが、近くに「山嵐」や「すみれ本店」などが集まるラーメン激戦区である。2016年8月には、薄野の「スガイディノス」に支店ができ、本店と同じメニューでやっている。
 僕のお勧めは「魚介豚骨醤油」と、そのあっさりバージョン「あっさり醤油」の2つ。いずれも力強いコシのある自家製中細ストレート麺が秀逸で、「らーめん 侘助」と共に僕の好きな麺の一つ。ベースとなっているスープは、魚介系と豚骨系のダブルスープ。魚介系のスープは深いコクがあり、鰹節以外の魚介の風味も感じられる。また、「魚介豚骨醤油」は、通常の「あっさり醤油・塩」よりもスープが濃厚なだけでなく、ゆず風味の魚介エキスジュレが入っている。食べ進めるうちに徐々にジュレが溶け出し、四次元的な変化を楽しむことができる。また、「山嵐」と同様に、葉葱と千切りされた玉葱が入っている。「あっさり醤油」はトンコツの風味が抑えられ、ジュレも入っていないのでインパクトには欠けるが、むしろストレートな分、素直にスープの旨味が感じられ、かえって完成度が高い気がする。なので、この店を初めて訪れた方は、まずは「あっさり醤油」を試してみてほしい。「辛いらーめん」は未完の域を出ず、お勧めはできないが、つけ麺の「つけBUTO」や「台湾まぜ麺」は、以前より美味しくなっていおり、魚介ジュレ入り「卵まぜごはん」とともに、お勧めできるレベルになった。特に、名古屋名物の「台湾まぜ麺」は、極太麺を食べ終えた残り汁に「追い飯」という少量のライス(無料)をもらい、混ぜて食べると大満足間違いなし。さらに、「札幌味噌eijistyle」も悪くはないが、こちらはどちらかと言えばインパクトに欠けるので、道外客にのみお勧めしたい。(2016年7月更新)

豊平区平岸2条11丁目1-12  
電話番号:011-813-7233
営業時間:11時~14時45分、17時~20時半 スープ無くなり次第閉店
定休日:水曜、第3火曜 
予算:魚介豚骨醤油830円、あっさり醤油750円、台湾まぜ麺(小)700円 
アクセス:地下鉄南北線・平岸駅2番出口を出て右へ進む。信号を右折し、平岸街道を南へ進む。マクドナルドを過ぎると西友平岸店が見えるので角を右折する。西友平岸店の駐車場を過ぎた角を左折すると右に白い喫茶店の様な建物が見える。地下鉄南北線・平岸駅より徒歩15分
最寄りのランドマーク:西友平岸店
お勧めポイント:北海道トップクラスの醤油ラーメン

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山嵐

 第3世代を代表するラーメン店。大人気店「すみれ本店」の斜め向かいにあり、店主の自信のほどを伺わせる。この店の特徴は何と言ってもストレート太麺と濃厚なトンコツスープ。濃厚なトンコツスープを売りにしている店はたくさんあるが、札幌ではどの店も成功を収めていない。しかし、この店のトンコツスープは背脂入りでドロドロしているにも関わらず、洗練されていて太麺とも上手くマッチしている。2011年度版では、背脂入り塩味の豚骨スープに魚粉が入っている「海スープ」と、魚粉が入っていない「白スープ」の2種類のみであったが、その後メニューが増え、白スープに辛みがプラスされた「赤スープ」と名古屋まぜそば様の「ジャンクヌードル」が加わった。さらにお勧めではないが、最近では、「煮干し中華そば」や「油そば(スタンダード、魚介、カレーの3種)」、「つけ麺」やトリュフオイルが入った創作系の限定メニューが登場するなど、なおも進化し続けているようだ。
 僕のお勧めはズバリ「白スープ」と「赤スープ」、「ジャンクヌードル」の3つ。「白スープ」には海苔と味付け煮玉子をトッピングするのがお勧めで、「赤スープ」は九条ネギたっぷりの「ネギダク」をチョイスしよう。「赤スープ」は赤、赤辛、赤大辛、赤激辛の4段階から辛さを選択できる。見た目は真っ赤で辛そうだが(写真は赤)、食べてみるとそれほど辛くはなく、「赤」は中辛程度と思っていい。麺を食べた後にはライスを注文し、赤スープに入れて食べれば最高に美味しい!「ジャンクヌードル」は恐らく名古屋の「まぜそば」にインスパイアされたものだが、名古屋のどの有名店の「まぜそば」とも異なり、独自にアレンジされ進化している。ブラックペッパーが香り、鰹節と玉葱が良いアクセントになっている。よく混ぜて食べると、まるでイタリアンパスタのようでもあり、ジャンクフードを超越した逸品。「ジャンクヌードル」には、酢、ラー油、マヨネーズの三点セットが付いてくるので、先ずはそのまま食し、後半にこれらを少しずつ追加して食べるとまた旨い。ところで、スープものは50円追加すると極細麺の替え玉が出来る。これがただの替え玉ではなく、「白、黒、赤」の3つから選択できる。「白」はスタンダードな単なる替え玉であるが、「黒」は焦がしニンニクの黒い油が、「赤」は特製唐辛子油が加わり、1杯目とは異なった味の変化を楽しめる。(2016年7月更新)

豊平区平岸1条9丁目6-1   
電話番号:011-815-3030
営業時間:11時半~15時、17時~22時(スープなくなり次第閉店) 
定休日:月曜
予算:白スープ780円、赤スープ850円
アクセス:地下鉄南北線・平岸駅2番出口を出て右へ進む。信号を右折し、平岸街道を南へ進む。500mほど進むとマクドナルドとモービル石油のガソリンスタンドが見える広い交差点にでるので、そこを右折する。「紳士服のはるやま」を過ぎ、左側に「ネッツトヨタ」が見えたらその向かい側(右側)。地下鉄南北線・平岸駅より徒歩15分
最寄りのランドマーク:ネッツトヨタ道都 
お勧めポイント:札幌濃厚豚骨ラーメンの最高峰

 

閉店 めん屋 大介

 2016年5月にオープンした「麺屋 はなび」系のラーメン店。 「麺屋 はなび(→ 名古屋グルメバイブル・台湾まぜそばの頁を参照)」 と言えば、名古屋で大人気の「台湾まぜそば」発祥の店として知られている店だ。
「台湾まぜそば」とは、辛く炒めたピリ辛豚挽肉(台湾ミンチ)がのった名古屋のB級グルメ 「台湾ラーメン(→ 名古屋グルメバイブル・台湾ラーメンの頁を参照)」 から進化したもので、まるで台湾ラーメンと油そばが合体したような油そばの進化形である。通常の油そばとの違いは、ピリ辛の台湾ミンチがのっている他、生ニラや刻みニンニク、魚粉などパンチがある薬味が入っている点だ。さらに、最後に残り汁に「追い飯」と呼ばれる小ライスを混ぜて食べるのも特徴。その影響力はすさまじく、今や類似の台湾まぜそばを出す店は全国に広がっている。ここ北海道でも、札幌の 「men-eiji HIRAGISHI BASE(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 や 「らふ家(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 、 富良野の 「煮干中華 ゆきと花(→ その他北海道の旨い店・富良野市の頁を参照)」 など、このメニューを出す店は枚挙に暇がないほど。しかしながら、北海道で「麺屋 はなび」とほぼ同じレシピで「台湾まぜそば」を出している店は、この店だけではないだろうか?
店は豊平区の東北通沿いというラーメン激戦区にある。すぐ近くには、 「らーめん 心繁(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 や「ラーメン桜島・月寒東店」、「銀波露・札幌店」、「ハナウタ」などの人気ラーメン店が目白押しだ。まずは、自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、「麺屋 はなび」名物の「台湾まぜそば」や「カレー台湾まぜそば」、「塩ラーメン」の他、「ベトコンラーメン」、「台湾ラーメン」、「塩担々麺」、「醤油ラーメン」、「月見まぜそば」、「あまから肉まぜそば」、「明太子クリームまぜそば」、「塩油そば」などもある。
お勧めの「台湾まぜそば」の麺は、「麺屋 はなび」のような極太麺ではなく、全粒粉の太麺である点が若干異なる。具材には辛い台湾ミンチ(豚挽肉のミンチ)や魚粉、生卵の黄味、刻み海苔、ネギ、ニラ、ニンニクなどがのっていてオリジナルと同じだが、トータル的な味はオリジナルよりも多少インパクトに欠ける。まずは、箸とレンゲを使って良くかき混ぜてからいただく。店の説明では、途中で自家製の“昆布酢”を入れるとサッパリとした甘みが出て、また違った味わいに変化するというが、後の「追い飯」のことを考えると僕的には入れないでおいた方が良いと思う。麺を食べ終えた後には無料の「追い飯(少量ライス)」を注文し、残ったタレや台湾ミンチに絡めて食べると、魚介香る中華リゾットに変身する。「台湾まぜそば」には「カレー台湾まぜそば」なる名古屋らしいメニューもあるが、こちらは特にお勧めと言うほどではない。また、10食限定の「ベトコンラーメン」は愛知県一宮市発祥のB級グルメで、ゴロゴロとしたニンニクやニラ、モヤシなどが入ったピリ辛ラーメンである。この店の「ベトコンラーメン」には台湾ミンチが入っており、「ベトコンラーメン」そのものというよりも、「ベトコンラーメン」と「台湾ラーメン」がミックスしたようなラーメンだ。かなりオイリーなので、これに関しては好みが分かれるところだろう。(2017年月追加)

豊平区月寒東5条8-2-8 三上コーポ1階  
電話番号:080-9489-4440
定休日:月曜(祝日は営業)
営業時間:11時半~14時半、18時~22時(日曜は11時〜20時)
予算:台湾まぜそば750円
アクセス:地下鉄東西線・南郷7丁目駅4番出口を出て水源地通をローソンと逆方向(南)へ進む。「常口アトム」を過ぎ、数百メートルほど進むと「旭川信用金庫」の交差点が見えるので、東北通りを左折するとすぐ右側(Shellガソリンスタンドの隣の建物)。南郷7丁目駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:水源地通、旭川信用金庫、東北通り
お勧めポイント:名古屋で大人気の「麺屋 はなび」出身の店主が作る台湾まぜそばが食べられる

このビルの1階に入っていますアパートの1階にあるココです駐車スペースは4台分麺の量が選べます(大は110円増し)まずは自動券売機で食券を購入店内まぜそばのメニューラーメンのメニュー1ラーメンのメニューとビールメニューごはんもののメニューまぜそばの食べ方紙エプロンもあります。禁煙です左が自家製の昆布酢これが「台湾まぜそば」レンゲと箸を使って混ぜ合わせて食べる麺は「麺屋 はなび」のような極太麺ではなく、全粒粉の太麺である点が若干異なる麺を食べ終えた後には無料の「追い飯(少量ライス)」を注文し、残ったタレや台湾ミンチに絡めて食べると、魚介香る中華リゾットに変身「台湾ごはん」は「台湾まぜそば」と全く同じ具材なので、お勧めできない10食限定の「ベトコンラーメン」は愛知県一宮市発祥のB級グルメゴロゴロとしたニンニクやニラ、モヤシなどが入ったピリ辛ラーメン麺は中細の縮れ麺

清田区

RAMEN RS改

 「清田バッティングセンター」に行く途中で見つけたラーメン店。名前もさることながら、ぱっと見「これは?!」と思わせる今時の目新しい外観。調べてみると、中央区でやっていた店が、昨年ここに移転してきたようだ。
 ドアを開けると、壁には「香水の香りの強い方の入店はお断りいたします。退店していただく場合もございます。」という店主の張り紙が・・・。それもそのはず、予め言っておくが、この店のスープはそれほど繊細なスープなのである。
 店内は手前にテーブル席、奥がカウンター席となっており、明るく清潔感のあるインテリア。しかし、その現代的なネーミングとは裏腹に、最近流行の自動券売機ではなく、直接オーダーする従来型の注文方式なのだ。メニューを見ると、塩、醤油、味噌の3種類のラーメンがあるが、塩は「鶏出汁艶塩」のみ。醤油は一番人気の「鶏出汁醤油」の他、「煮干中華そば」と「背脂中華そば」の3種類。さらに、味噌も「味噌」、「辛味噌」、「背脂味噌」の3つ。
 僕のお勧めは、一番人気の「鶏出汁醤油」ではなく「鶏出汁艶塩」だ。この塩はスープがいい。最近食べた塩の中では抜きん出ている。丸鶏や魚介系の旨味、さらには野菜の甘味、これら全てが調和しながら絶妙なバランスを保っている。それは誰もが最後の一滴まで飲み干したくなるような、味わい深いスープ。また、鴨チャーシューと豚バラチャーシューという組み合わせも面白い。しかしながら、低加水の中細のストレート麺は、スープには合ってはいるものの、低加水過ぎてコシがなく、パサつくドライな食感もイマイチ。これで、麺の完成度が高ければパーフェクトである。願わくば、このスープに「men-eiji HIRAGISHI BASE(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」「麺屋 菜々兵衛(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」の自家製麺で食べてみたいと思う。
 醤油系の中では、一番人気の「鶏出汁醤油」が、ベーシックな鶏の旨味を感じるスープであるが、前述の低加水の中細ストレート麺も含めて、物足りなさ感は否めない。むしろ、それに煮干し魚介系スープが加わった「煮干中華そば」や「背脂中華そば」の方が、重層感が増して完成度が高い。「煮干中華そば」と「背脂中華そば」の違いは2つあり、1つは背脂のあるなし、そしてもう一つは、「煮干中華そば」が低加水の中細ストレート麺であるのに対し、「背脂中華そば」は縮れたモチモチの平打ちの中太麺である点だ。どちらの麺が、この魚介系スープに合うのかと言えば、中細ストレート麺の方であり、「煮干中華そば」の方が完成度が高くお勧めである。
 これらに対して、「味噌」は全く良くない。中細ストレート麺に、スープが全く絡まないのだ。さらに、スープのバランスも悪く、味噌特有のインパクトにも欠ける。(2018年4月追加)

清田区平岡1条4丁目2-11  
電話番号:011-376-0370
定休日:火曜
営業時間:【月曜】11時~14時半、【水曜〜日曜】11時~14時半、17時半~19時半
予算:鶏出汁艶塩620円
アクセス:地下鉄東西線・大谷地駅あるいは札幌ドームより約3㎞強
最寄りのランドマーク:ニトリ平岡店、清田区区役所、美しが丘自動車学校
お勧めポイント:ビジュアル的にも美しく、スープの完成度が高い塩ラーメン

国道36号線の1本東側の通り沿いの・・・ ココです 駐車場は6台分 ドアを開けると、壁には「香水の香りの強い方の入店はお断りいたします。退店していただく場合もございます。」という店主の張り紙が・・・。それもそのはず、予め言っておくが、この店のスープはそれほど繊細なスープなのである 店内は手前にテーブル席、奥がカウンター席となっており、明るく清潔感のあるインテリア メニュー 僕のお勧めは、一番人気の「鶏出汁醤油」ではなく「鶏出汁艶塩」だ。また、鴨チャーシューと豚バラチャーシューという組み合わせも面白い。 この塩はスープがいい。最近食べた塩の中では抜きん出ている。丸鶏や魚介系の旨味、さらには野菜の甘味、これら全てが調和しながら絶妙なバランスを保っている。それは誰もが最後の一滴まで飲み干したくなるような、味わい深いスープしかしながら、低加水の中細のストレート麺は、スープには合ってはいるものの、低加水過ぎてコシがなく、パサつくドライな食感もイマイチ。これで、麺の完成度が高ければパーフェクトである 一番人気の「鶏出汁醤油」。ウットリするほどビジュアル的に美しいラーメンである。トッピングの味玉は火が通り過ぎていたベーシックな鶏の旨味を感じるスープであるが、前述の低加水の中細ストレート麺も含めて、物足りなさ感は否めない 「煮干中華そば」 「鶏出汁醤油」のベーシックな鶏の旨味に煮干し魚介系スープが加わった「煮干中華そば」のスープ方が、重層感が増して完成度が高い 「背脂中華そば」 「煮干中華そば」と同じ煮干し魚介系スープであるが、縮れたモチモチの平打ちの中太麺とは相性が良くない 「味噌」 中細ストレート麺に、スープが全く絡まない
スープのバランスも悪く、味噌特有のインパクトにも欠ける

トムトムキキル

 清田の住宅街にあるカレー専門店。店の外には「カレーバカの店」という看板が・・・。実はこの店、自らをカレーバカと称する店主・松原さんの店である。以前と比べると、朝からの営業は中止となり、僕のイチオシメニューであったカツカレーも無くなってしまった。なので、掲載を取り下げようかと思ったが、このエリアにはカレー店が少ないので、そのまま継続して掲載することに。しかしながら、スープカレーに関しては、1つ星ギリギリのレベルである。
 店内に入ると、奥にキッチンとカウンター席があり、そして手前にはテーブル席と小上がりが。壁には何故か手作り感満載の昭和の歌番組「ザ・ベストテン」を模したトッピングランキングが貼られており、さらに店主がマッチ(近藤真彦)、奥様が黒柳徹子に扮した写真も!
 スープカレーは、チキンベースのスープに牛骨スープや魚介系ダシが加わったスープカレー。店主が和食出身なので、スープカリーはスリランカカリーのような魚介系の香るスープかと思いきや、意外と重層感がなくあっさりとしている。後味もピュアなスパイス感ではない。なので、もしもスープカレーを注文するなら、通常の「チキン」に「ばら海苔」をトッピングするか、むしろニラがアクセントになっている「ニラキーマ豆腐」か「カキニラキーマ豆腐」の方がお勧めである。
 手作り感のある店の雰囲気もさることながら、奥様の細かな気配りが温かみを感じさせるアットホームで素敵なカレー店である。(2020年12月修正)

清田区清田三条2-14-15 
電話番号:011-881-6280
定休日:火曜、第1月曜
営業時間:13時~14時半、17時半〜20時
予算:チキン1300円、ニラキーマ豆腐1100円 
アクセス:札幌中心部から羊ヶ丘通を向かう。札幌ドームを過ぎ、吉野家の交差点を右折すると右側にある。地下鉄東豊線・福住駅から車で6分
最寄りのランドマーク:札幌国際大学
お勧めポイント:朝9時から名物のカツカレーが食べられる

住宅街にあります。後ろに見える茶色のビルが札幌国際大学ですココです!店内に入ると、奥にキッチンとカウンター席がある入口側にはテーブル席と小上がりがある壁には何故か手作り感満載の昭和の歌番組「ザ・ベストテン」を模したトッピングランキングが貼られており、さらに店主がマッチ(近藤真彦)に、奥様が黒柳徹子に扮した写真も!メニュー1(カツカレーライス)。チーズがかかった方が美味しそうだが、結論としてカツにチーズは不要だと思うメニュー2(スープカレー)。こちらも同様、スープカレーにもチーズトッピングは不要だメニュー3(スープカレー)メニュー4(スープカレー)。肉メニューが全てのった「肉肉キキル」はインスタ映えしそうな体育会系スープカレースープカレーの辛さやライスの量はは、いろいろと選べる現在の季節限定カレーは「グリーンカレー」トッピングメニュー「カツカレーライス」ルーカレーはパキスタンカレーのように鶏肉の線維がほぐれて溶け込んでおり、ピュアなホールスパイス感こそないが、札幌のカツカレーとしてはかなり美味しい方だと思う三元豚のロース肉を100g使用して作られたという薄めのカツは、軽く塩味が付いていて、肉の臭みがなくサクッとしており、このルーにピッタリ全てのカレーに付いている温泉玉子は、ライスの上で割ってカレーと共にいただくのがベスト「とろ〜りチーズと三元豚ロースかつ」には「野菜スープカレー」が付くハッキリ言ってカツとチーズは合わない様な気がするので、食べるなら「三元豚ロースかつ」の方がいい「野菜スープカレー」には、温泉玉子、キクラゲ、ヤングコーン、レンコン、人参、カイワレ、オクラ、カボチャ、ジャガイモ、厚揚げが入っている「チキン野菜スープカレー」に「ザンギ」2つをトッピング通常のザンギとは異なり、スパイスが香るエスニックザンギチキンベースのスープに牛骨スープや魚介系ダシが加わったスープカレー。チキンは柔らかくて美味しい店主が和食出身なので、スープカリーはスリランカカリーのような魚介系の香るスープかと思いきや、意外と重層感がなくあっさりとしている。後味もピュアなスパイス感ではないのが残念ニラがアクセントになっている「ニラキーマ豆腐」はお勧め。奥の黒いものは、トッピングした「ばら海苔」中央の肉は「じっくりコトコト煮込んだポーク」をトッピングしたもの説明文説明文通りで美味しい!1枚でもトッピングできるのでお勧め!!「ばら海苔」の説明文スープカレーに入れて食べると、味に重層感が出て旨味が増すのでお勧め!「納豆キーマ豆腐」「角切りベーコン」をトッピングしています挽き割り納豆と豚のひき肉が浮いています納豆を使ったスープカレーとしてはなかなか美味しい 

ら〜めん 虎 TORA

 札幌郊外の清田にある人気のラーメン店。店内はかなり広くカウンター席が2つある他、小上がりとテーブル席があるかなりの大箱店である。店主はクレイジーケンバンドの熱狂的ファンなのであろうか?店内にはクレイジーケンバンドの曲が流れ、壁にはたくさんのポスターが張られている。また、ショップカードを見ると、驚いたことに「健」という名前の店主は自ら「CRAZY KEN」と名乗っている。 
 店のメニューを見ると、基本は正油味と塩味のトンコツスープのみ。先ずはこの店の1番人気「濃厚鯱(のうこうしゃち)」を注文。「純連・すみれ」系の味噌ラーメンを彷彿させるような油(ラード?)タップリの濃厚醤油ラーメンで、スープを口に含むと最初に野菜の甘さを、時間差で鰹節ベースの魚粉の苦さを感じる。しかしながら、「濃厚鯱」はあまりにもスープの油分が多すぎで、僕としては油の少ない「鯱」の方がお勧めである。意外にもどちらの麺も札幌ラーメン特有の黄色い中太縮れ麺でとてもコシがあり、第一世代の札幌ラーメン醤油の進化形と言えるかもしれない。僕が 「えびそば一幻(→ 札幌グルメバイブル・ラーメン、札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」 に出会って以来、久々に衝撃を受けた濃厚系ラーメンである。また、メンマも美味しく、煎り胡麻との相性も抜群である。しかし、チャーシューは多少脱水気味でイマイチだ。2番人気の「琥珀(こはく)」は魚介系トンコツ塩ラーメンであるが、「濃厚鯱」をそのまま塩ラーメンにしたように表面の油分たっぷりのスープ。「琥珀」は表面が茶色をしているため、かき混ぜなければ醤油ラーメンと勘違いしてしまうほどで、この「琥珀」も僕のお勧めである。3番人気の「白虎(びゃっこ)」はクリーミーなトンコツスープで、これもお勧めであるが、これをさらにピリ辛にした「赤虎(あかとら)」の方が後を引く美味しさで1番のお勧め!!それにしても、この店は九条ネギなどの青ネギと玉葱、そして九条ネギと白ネギという2つのダブルネギを使い分けているのが面白い。4番人気の「虎そば」は、動物系スープを用いずに作ったラーメンであるにもかかわらず、表面に油が浮いていて中華そばのようにサッパリとして美味しいが、これは“にぼし油”を使っているため。また、このようなサッパリ系のラーメンであるにもかかわらず、黄色い中細縮れ麺を使っているのも意外性があって面白い。
 「ちゃーしゅー飯」は刻みチャーシューとネギがのった最近流行のドンブリであるが、これは想像範囲内の味。むしろ、この店のコッテリとしたスープには「山わさび飯」の方がサッパリとしていて合う様な気がする。 
 「菓子工房 北の国ものがたり」の「かぽぷ〜」は、プリン、カボチャプリン、粒餡が3層になったプリンで、この組み合わせが意外にも美味しい。「SWEETS LAB」謹製の冷凍プリン「カタラーナ」も濃厚かつクリーミーで美味しかった。また、ラーメン店にしては珍しく北海道名物の「コアップガラナ」が置いてあるのもマル! 
 それにしても、旨味調味料がそれ程気にならなければ、実にインパクトがありまた食べたくなるようなラーメンである。(2013年7月追加)

清田区北野3条3丁目15-30  
電話番号:011-376-0730
定休日:木曜 
営業時間:11時〜14時45分、18時〜21時半 
予算:鯱750円、琥珀850円 
アクセス:北野通にある北野博善斎場の隣(北野中学校向かい)。 
最寄りのランドマーク:北野博善斎場、北野中学校 
お勧めポイント:現代的に進化した濃厚系ラーメンが味わえる

濃厚鯱


琥珀 

虎そば 

赤虎 

ちゃーしゅー飯 

かぽぷ〜 

カタラーナ 

花丸

 美しが丘・北広島エリア唯一の「純連・すみれ」系のラーメン店。北広島インターや「三井アウトレットパーク」に近く、羊ヶ丘通にも面しており、比較的アクセスが良くて分かりやすい。店内にはカウンター席の他にテーブル席も5つあり、比較的広めである。僕のお勧めは「味噌らーめん」で、一口食べるとすぐに「純連・すみれ」系ラーメンと判るような味である。スープの表面をラードが覆い、色も濃くてスパイシー。擦った生姜がのっており、何故かカルダモンのようなスパイシーな香りもして、どこかしら 「千寿(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 を彷彿させるオリジナリティを感じる味わい。麺は黄色い中太麺で、とてもコシがあって良い。チャーシューはスライスと刻みチャーシューの両方が入っている。「純連・すみれ」ほどの美味しいチャーシューではないが、平均レベル以上で悪くない。もう一つのお勧めは「餃子」で、肉の食感と風味を感じ、ラーメン専門店の餃子と思えないほどジューシーで美味しい。ちなみに、月に1回土曜が休みとなるので、土曜日に行く場合は事前に電話での確認が必要。(2013年7月更新)

清田区美しが丘3条7丁目1-33   
電話番号:011-883-5003
営業時間:11時半〜15時、17時半〜19時半(金曜日は11時〜15時) 
定休日:月曜(祝日の場合は翌日休み、月1回土曜休み) 
予算:味噌らーめん750円 
アクセス:北広島インターを出て三井アウトレットパークへ向かい、羊ヶ丘通の信号を右折する。羊ヶ丘通を進み、左に「二木ゴルフ」と「かねひろ羊ヶ丘店」が見えたら、その右側向かい。北広島インターから車で5分。 
最寄りのランドマーク:二木ゴルフ、かねひろ羊ヶ丘店 
お勧めポイント:美しが丘・北広島エリア唯一の「純連・すみれ」系ラーメン

白石区

鶏白湯そば 燠(ゆう)

 兵庫県西宮市にある「(株)お客様みなさまおかげさまOMO INC」がプロデュースする鶏白湯ラーメン店。店の前あるいは近くにある店の駐車場に車をとめ、開店5分前から店の前に並ぶ。実はこの店、開店してすぐに満席となる人気店なのである。清潔感ある明るめの店内は、L字型のカウンター席が11席のみ。
 先ずは、入口近くの自動券売機で食券を購入する。ラーメンメニューは僕のお勧めの「鶏白湯ラーメン」の他、「味噌鶏白湯ラーメン」と「7種の魚介塩そば」の3つ。この他に、汁なしの「肉まぜそば」もある。サイドメニューはいろいろあるが、以前あった御飯ものの「肉飯」はなくなり、鶏チャーシューを利用した「知床鶏丼」となってしまった。ラーメンと共にいただく店のお勧め飯は「ダイブめし」で、「ダイブめし」と「高菜めし」は学生証を提示すると無料となるサービスも。
 「鶏白湯ラーメン」のスープは、提供する直前にブレンダーを使ってドンブリの中で泡立てされる。表面には細かな泡が立っていて、スープは乳化されて白濁している。また、スープは宮崎産の鶏ガラをメインに、魚介出汁と豚骨を加えて作っているという。一見濃そうにも見えるが、意外にもあっさりとしており、その分深みに欠ける印象。全てのラーメンに共通の自家製麺は、高加水の中太平麺で、モチモチとして適度なコシがあって美味しい。具材は長ネギの他、紫タマネギや水菜、甘めの煮卵、そしてブラックペッパーが少々。ラーメンなのに、シナチクが入っていないのは非常に珍しい。知床鶏の胸肉を使用したという鶏チャーシューは、レア過ぎて食感と鶏の旨味が乏しい。卓上には味変用に、「煮干し酢」や「オレンジ酢」、「エキゾチック酢」といった酢が用意されている。中でも、ラー油ベースの「エキゾチック酢」のスパイシーな辛さがいい。また、切った生レモンも添えられてくるが、これもサッパリとした味変となる。テーブルの説明書きには、スープが余ったら「ダイブめし」を注文して、残ったスープに入れて食べることを勧めているが、要は白飯と梅干しなので、確かにスープと合わないわけがない。
 「味噌鶏白湯ラーメン」は、旨味調味料を感じさせない良質なスープであるが、野菜炒めが入っていないせいかコクがなく、お勧めではない。また、「7種の魚介塩そば」は、前出した2つの鶏白湯ラーメンとは異なり、厚めに切られた炙り豚チャーシューがのっている。柚子が香る清湯スープは、魚介弱めでインパクトに欠け、やはり白湯スープの方が美味しいと思う。現在は販売されていない「肉飯」は、豚チャーシューが細かく切られていて、肉のボリューム感たっぷり。甘辛な味付けと黄身がマッチして、もしも復活販売したならお勧めである。「知床鶏丼」はレアな鶏チャーシューを使ったドンブリで、ブラックペッパーのかかった黄身と甘めの醤油ダレ、さらに紫タマネギを絡めて食べると美味しい。さらに、それにタップリのスープを入れ、お茶漬けのようにして食べると更に美味しい。(2021年〜2022年取材/2023年4月追加)

白石区菊水6条1丁目1-22 
電話番号:011-867-0036
営業時間:11時〜14時45分、17時〜20時45分
定休日:水曜(祝日の場合には翌木曜)
予算:鶏白湯ラーメン880円
アクセス:地下鉄東西線・菊水駅1番出口を出て左へ。最初の交差点を左折し、勤医協札幌病院を過ぎ、南郷通の信号を左折すると右側にある。菊水駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:水穂大橋、勤医協札幌病院
お勧めポイント:自家製麺と円やかなスープがマッチした鶏白湯ラーメン

南郷通にあるこの鶏白湯の看板が目印です未だ開店前ですが、人気店なので早めに並びます 清潔感ある明るめの店内は、L字型のカウンター席が11席のみ 先ずは、入口近くの自動券売機で食券を購入する。ラーメンメニューは僕のお勧めの「鶏白湯ラーメン」の他、「味噌鶏白湯ラーメン」と「7種の魚介塩そば」の3つ。この他に、汁なしの「肉まぜそば」もある。サイドメニューはいろいろあるが、以前あった御飯ものの「肉飯」はなくなり、鶏チャーシューを利用した「知床鶏丼」となってしまった。ラーメンと共にいただく店のお勧め飯は「ダイブめし」で、「ダイブめし」と「高菜めし」は学生証を提示すると無料となるサービスも テーブルに置かれた「鶏白湯ラーメンの食べ方」 これがお勧めの「鶏白湯ラーメン」 スープは提供する直前にブレンダーを使ってドンブリの中で泡立される。表面には細かな泡が立っていて、スープは乳化されて白濁している。また、スープは宮崎産の鶏ガラをメインに、魚介出汁と豚骨を加えて作っているという。一見濃そうにも見えるが、意外にもあっさりとしており、その分深みに欠ける印象 「味噌鶏白湯ラーメン」 旨味調味料を感じさせない良質なスープであるが、野菜炒めが入っていないせいかコクがなく、お勧めではない 全てのラーメンに共通の自家製麺は、高加水の中太平麺で、モチモチとして適度なコシがあって美味しい 「7種の魚介塩そば」は、前出した2つの鶏白湯ラーメンとは異なり、厚めに切られた炙り豚チャーシューがのっている 柚子が香る清湯スープは、魚介弱めでインパクトに欠け、やはり白湯スープの方が美味しいと思う 「ダイブめし」残ったスープに入れて食べることを勧めているが、要は白飯と梅干しなので、確かにスープと合わないわけがない 現在は販売されていない「肉飯」は、豚チャーシューが細かく切られていて、肉のボリューム感たっぷり。甘辛な味付けと黄身がマッチして、もしも復活販売したならお勧めである 「知床鶏丼」はレアな鶏チャーシューを使ったドンブリで、ブラックペッパーのかかった黄身と甘めの醤油ダレ、さらに紫タマネギを絡めて食べると美味しい。さらに、それにタップリのスープを入れ、お茶漬けのようにして食べると更に美味しい

カノンパンケーキ KANON PANCAKES

 東札幌のマンションの1階にあるパンケーキの美味しいカフェ。もともと和風喫茶「茶房かのん」という店名であったが、「カノンパンケーキ」に店名を変更後、何故か人気がブレイクした。
 店内に入るとジャズが流れ、天井が高くゆったりと落ち着いた空間が広がる。どこかしら、雰囲気が「ファビュラス(→ 札幌グルメバイブル・カフェの頁を参照)」にも似ており、圧倒的に女性客とカップル客が多い点も類似している。道路側を見渡せるガラス側にカウンター席があり、壁側には1人用のソファーが、そして中央には複数掛けのテーブル席がある。
 ブック型のメニューを開いて見ると、スイーツパンケーキやドリンクメニューの他に、ミールパンケーキ(クロックムッシュ、エッグベネディクト、クリームチーズとマッシュポテト)や「焼きキーマカレー」などがある。人気のスイーツパンケーキは、「ブルーベリーフロマージュ」、「ハニーマスカルポーネ」、「キャラメル」、「抹茶ティラミス」、「ピーナッツバターと焦がしバナナ」、「はちみつ」、「チョコレート」、「プレーン」の計8種類。スイーツパンケーキには、生クリームやホイップバター、あんこ、キャラメルソース、チョコレートソース、クリームチーズなどを各100円でトッピングできる。スイーツパンケーキで使用される乳製品は全てよつば乳業のもので、ソースは全て手作りだという。
 この店のパンケーキ生地は、どれも小麦粉とメレンゲの割合が絶妙でいい。「幸せのパンケーキ(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」よりも食感がしっかりとしており、フワッとシットリとしていながら、小麦の風味が残されているのだ。欠点としては、塩分がやや強めで、後味にかすかな苦みを感じること。
 中でも僕のお勧めは、「ブルーベリーフロマージュ」と「ハニーマスカルポーネ」、「抹茶ティラミス」の3つ。「ブルーベリーフロマージュ」のクリームはクリームチーズ感が強いので、「幸せのパンケーキ」くらいの軽めにした方がいいと思う。なので、それを補うために、このパンケーキには是非「生クリーム」をトッピングしてほしい。このクリームに対し、洞爺産無農薬ブルーベリーを赤ワインで煮込んで作られたブルーベリーソースは最高レベルの美味しさであり、「幸せのパンケーキ」よりも遙かに旨い。ブルーベリーの食感を残しながら、酸味と甘味が絶妙なのだ。また、テーブル上にあるメープルシロップも美味しいので、残りのパンケーキにかけてトッピングの生クリームと共にいただきたい。「ハニーマスカルポーネ」のマスカルポーネクリームは、独特のハチミツの香りがして、軽めでありながら実に深みのある味だ。トッピングした「ホイップバター」はちょっとザラついた食感だが、すぐに溶けてなくなり、これもトッピングにお勧めである。「抹茶ティラミス」は、生地に練り込まれた抹茶の香りと苦味がいい。添えられた北海道・日高産のマスカルポーネクリームは、ラム酒の香りがしていい。このトッピングには、「あんこ」がお勧め。ところで、魅力的とも思えた富良野和牛を使った「焼きキーマカレー」は、とてもマイルドであり、特に中毒性もなくお勧めではない。プラス250円でドリンクをセットにできるが、お勧めは冷たい「抹茶入り茎煎茶」である。
 ちなみに、この店は静かな癒やしの空間を保つため、未就学の子供は入店できないのでご注意を。(2019年1月追加)
http://kanon-pancakes.com

白石区菊水3条5丁目5-18  
電話番号:011-556-0141
定休日:基本無休であるが臨時休業あり(公式サイトや公式SNSにて通知)
営業時間:11時〜16時
予算:ブルーベリーフロマージュ・パンケーキ1400円、ハニーマスカルポーネ・パンケーキ1300円、抹茶ティラミス・パンケーキ1500円、生クリームとホイップバターのトッピング各100円
アクセス:地下鉄東西線・東札幌駅1番出口を出て右へ。「イオン東札幌店」、「ラソラ札幌」を過ぎ、「札幌トヨタ東札幌店」が見えたら、向かい側(左側)のマンションの1階にある。東札幌駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:ラソラ札幌(旧:イーアス札幌)
お勧めポイント:パンケーキが美味しい素敵なカフェ

南郷通沿いのマンションにあります ココです!未就学の子供は入れません パンケーキは20分くらいかかります ソースは全て手作りです ドリンクメニュー 「ブルーベリーフロマージュ」 クリームはクリームチーズ感が強いので、「幸せのパンケーキ」くらいの軽めにした方がいいと思う。なので、それを補うために、このパンケーキには是非「生クリーム」をトッピングしてほしい。このクリームに対し、洞爺産無農薬ブルーベリーを赤ワインで煮込んで作られたブルーベリーソースは最高レベルの美味しさであり、「幸せのパンケーキ」よりも遙かに旨い。ブルーベリーの食感を残しながら、酸味と甘味が絶妙なのだ
テーブル上にあるメープルシロップも美味しい 残りのパンケーキにかけてトッピングの生クリームと共にいただきたい 「ハニーマスカルポーネ」 マスカルポーネクリームは、独特のハチミツの香りがして、軽めでありながら実に深みのある味 「抹茶ティラミス」 添えられた北海道・日高産のマスカルポーネクリームは、ラム酒の香りがしていい 生地に練り込まれた抹茶の香りと苦味がいい 「キャラメル」 キャラメルソースはサッパリとしていて甘さ控えめ。今回はアンコをトッピングしたが、このアンコとホイップバター、キャラメルの3者が絶妙な相性を見せる。また、ハチミツ漬けのアーモンドもカリッとしていい トッピングした「あんこ」は粒あん 「ホイップバター」はちょっとザラついた食感だが、すぐに溶けてなくなって美味しい 魅力的とも思えた富良野和牛を使った「焼きキーマカレー」とてもマイルドで、特に中毒性もなくお勧めではない

麺屋 おざわ

 「彩未(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」出身の若い店主がやっている人気ラーメン店。店の前の駐車場に車をとめて店内に入ると、右にL字型のオープンキッチンのカウンター席があり、左側にテーブル席が2つある。最近のラーメン店にありがちな自動券売機はなく、席に着くとまずラーメンを注文し、料金を支払う前金制システム。
 メニューを見ると、ラーメンは味噌と醤油の2種類のみ。ネット情報では、ホールスタッフがいる時だけの限定で塩も可能だそうだ。基本の味噌と醤油それぞれに、「生姜」と「辛ねぎ」のトッピングできるので、メニューは、「基本(味噌あるいは醤油)」、「基本+生姜」、「基本+辛ねぎ」、「基本+生姜+辛ねぎ」の各4種類,計8種類の組み合わせとなる。紙ナプキンも用意されているようなので、必要な方は申し出るといい。
 店主は「彩未」出身なので、もちろん、僕のお勧めは「みそらーめん」。しかし、「彩未」出身とはいえ、決して「彩未」そのままの味ではなく、店主独自工夫が見られる。例えば、彩未・味噌ラーメンの必須アイテムといえる「擦り生姜」が選択できるようになっていることや、「辛ねぎ」をトッピングできること、さらには、炒め野菜のモヤシに加えて白菜も入っていることなどである。また、熊本ラーメンで用いられる黒いマー油が入っているのも特徴である。
 「みそらーめん」のスープは、「彩未」のようにマイルドでありながらも、さらにそれをサッパリさせたような優しいスープである。なるほど、このように完成度の高い繊細なスープには、むしろ生姜を入れない方がバランスが良いかもしれない。麺は中太の縮れ麺。チャーシューは、炙りチャーシューが1枚とサイコロ状のチャーシューが2個入っているが、最近流行のとろける様な感じではない。最終的な結論として、「辛ねぎ」と「生姜」のトッピングは不要と感じた。
 ちなみに、最後に無料で供されるミルクプリンのような杏仁豆腐は、サッパリとしていて滑らかで美味しい。(2019年1月追加)

白石区菊水6条3丁目1-22 I'Sコート1階  
電話番号:011-577-9626
定休日:木曜(月2回の不定休あり)
営業時間:【月曜〜水曜】11時〜14時45分、【金曜〜日曜】11時〜14時45分、18時〜23時30分(スープが売り切れ次第終了)
予算:みそらーめん800円、生姜付みそらーめん850円
アクセス:地下鉄東西線・菊水駅4番出口を出て右後ろへ、南7条米里通を進む。「菊水3−3」交差点を過ぎ、「菊水6−2」の信号を右折して南郷通を進む。最初の押しボタン信号を左折するとすぐ左側にある(幌東小中学校の裏側)。
最寄りのランドマーク:幌東小中学校、菊水3−5交差点(南郷通と菊水旭山公園通の交差点)
お勧めポイント:彩未出身の店主が作るマイルドな味噌ラーメン

ココです!(この日はひどい雨だったので、車の中から撮影。引きの外観は撮れず)オープンキッチンのカウンター席から撮影 メニューはこれだけ 最近流行の自動券売機ではなく、注文してお金を支払う前払い制 生姜付みそらーめん 「彩未」と異なり、野菜炒めにはモヤシの他に白菜も入っている。また、熊本ラーメンで使われることの多い黒いマー油も入っているマー油を溶かす前のスープはこんな感じ 麺は札幌ラーメンでポピュラーな黄色い中太縮れ麺マー油を溶かした後のスープはコクを増してこの様になる みそらーめん(辛ねぎ)辛ねぎを入れた方が辛味噌のようにパンチが出るかなと思いきや、とくに相乗効果はなかった 無料の杏仁豆腐サッパリとしていて滑らかで美味しい

ファットリア・ビオ北海道 Fattoria Bio Hokkaido

 以前、東京の人気イタリアン「エリオ ロガンダ イタリアーナ」を訪れた時に、とても美味しいフレッシュ・イタリアチーズを味わう機会があった。まさに灯台もと暗しで、聞くところによると、そのチーズは本場イタリアのチーズ職人が北海道の牛乳を使い、札幌で作っているという。早速ネットで調べてみると、「Fattoria Bio Hokkaido」という会社であった。オンラインショップでの販売も行っているものの、僕が食べて美味しいと思った「ブッラータ」は、人気があるために飲食店向けのみの販売か、直接販売の場合には予約による販売しか現在のところ行っていないという。
 なので、ある日、人気の焼き鳥店  「焼き鳥&ワイン しろ(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」 の店主・石川さんにお願いして取り寄せてもらった。皿にイベリコ豚の生ハムを切ってのせ、そして真ん中に「ブッラータ」をのせる。食べるときにナイフである程度細かく切り、フルーティーなエクストラバージンオイル(フルーティーなオリーブオイルでなければ、かえってかけない方が美味しい)とブラックペッパー、塩を軽くふり、塩分の強い生ハムとともに頂く。もうそれは、チーズを超えた至高の美味しさであった。この時、切ったときに出るチーズのミルク成分とチーズをよく絡めることが重要である。石川さんによると、ある程度の大人数で事前に予約して頂き、もしもチーズが入手できれば、「焼き鳥&ワイン しろ」でも提供できるという。
 もう一つのお勧めは「リコッタ・フレスカ」。これまで僕は、ボソボソと脱水したようなリコッタチーズを一度も美味しいと感じたことがなかったが、この会社の「リコッタ・フレスカ」は初めて美味しいと思った。「ブッラータ」と同じくらいミルクの風味が強く、ボソボソ感が全く気にならない。美味しいと思った食べ方は、半分に切って種を取り出したピーマンに詰め、オーブンもしくはオーブントースターで、ピーマンに軽く火が通るくらい炙るという方法。そして、食べる直前に塩コショウをして、フルーティーなエクストラバージンオイルをかけて食べると最高である。また、蜂蜜やメイプルシロップをかけてそのままデザートのように食しても良い。さらに、もう一つお勧めするなら「カチョカバッロ・シラーノ」がいい。これをスライスしてフライパンでキツネ色に焼くと、ネットリと餅のような食感となる。塩分も抑えられており、日持ちもするため、何もないときのワインのアテとしてお勧めである。ちなみに、人気の「モッツアレラチーズ」は、僕的にはそれほどお勧めではない。ちなみに、新千歳空港国内線ターミナルビル2階の「Wine & Cheese 北海道興濃社」でも、「ブッラータ」以外のチーズが入手できるが、「Wine & Cheese北海道興濃社」限定のハードチーズ「フォルマッジョ」だけはお勧めできない。(2015年3月追加)
https://fattoriabio.jp

白石区平和通12丁目北5番20号  
電話番号:011-376-5260
定休日:日曜(月曜、水曜、金曜に製造するので前日の夜までに注文)
営業時間:現在販売店がないので不明(工場で直接購入する場合は、電話してから行くが望ましい)
予算:ブッラータ1500円、リコッタ・フレスカ1200円
アクセス:JR白石駅から2㎞
最寄りのランドマーク:平和通13南交差点、丸金佐藤水産・白石工場
お勧めポイント:北海道で作られたフレッシュイタリアンチーズ

工房へ直接行けば買えるのでは?と、ある日アポ無しで工房へ向かった。左の大きな建物の手前に工場がある

ここがチーズ工房

中はとっても清潔

壁の張り紙1

壁の張り紙2

2014年のジャパンジーズアワードでは「リコッタ・フレスカ」と「カチョカバッロ・シラーノ」が金賞を受賞

「ブッラータ」

取り出すとプニョッとこんな感じ

「焼き鳥&ワイン しろ」でイベリコ豚の生ハムとともに頂く

切るとミルクがあふれ出す

小皿に取り分けたらオリーブオイルをかけ

チーズには塩分がないので、軽く塩コショウをする

完成

店主の石川さんは「ある程度の大人数で事前に予約して頂ければ、値段は高いけどやりますよ!」と金儲けの悪い目に・・・

「リコッタ・フレスカ」

「リコッタ・フレスカ」をピーマンに詰めてオーブントースターで焼いたところ

「カチョカバッロ・シラーノ」

「カチョカバッロ・シラーノ」を「焼き鳥&ワイン しろ」で焼いてもらった

「カチョカバッロ・シラーノ」を自宅のフライパンで焼いたもの

Plantation

 中心部から少し離れた苗穂にある 「森彦、アトリエモリヒコ(→ 札幌グルメバイブル・カフェの頁を参照)」 の4番目の店舗。ちなみに、この店のすぐ並びにはコーヒーとカレーで有名な「リファインド」がある。この店は倉庫をリノベーションしたのだろうか?倉庫風の外観からはとてもカフェと想像できないが、駐車場横の壁に「Found Good Coffee?」というキャッチコピーの横断幕があるので、すぐにそれと分かる。入り口の前にはオシャレなクラッシックカーがさりげなく置かれ、店内に入ると階段横に巨大なロースターと何故か手洗い場?がある。吹き抜けになった階段で2階に上がると、2階は木の床板のオシャレなロフト風カフェになっている。照明は暗めでとても落ち着いた雰囲気。どこかしら、「札幌ファクトリー」の近くにあるドーナッツメインの店舗 「D&M(→ 札幌グルメバイブル・カフェの頁を参照)」 にも似ている。円山の本店も含めて、「森彦」の店舗は寂しく目立たない通りにあるが、どの店も流行っているのが不思議。 
 特にこの店舗は、森彦の中でも最もフードに力を入れているようだ。フードメニューはパスタやリゾットなどがあり、まるでイタリアンカフェのよう。また、メニューには焼き菓子やデザートなども。スイーツのお勧めは「ティラミス」で、ビターなコーヒーが浸ったスポンジケーキと甘さ控えめのマスカルポーネチーズムースがシットリしていて美味しい。一方、アイスクリームは温度管理が悪いせいかザラついてダメである。もちろん、「森彦」の各店舗で共通のスイーツ「ベイクドチーズケーキ」は悪くない。
 肝心のコーヒーであるが、「森彦」や「アトリエモリヒコ」とは異なり、ネルドリップではなくペーパーフィルターによるドリップのせいか、味は申し分ないものの若干香りが弱いような気がする。「カプチーノ」は今流行の模様が描かれたアーティスティックなものでなく、クラッシックタイプである。「森彦」はドリップコーヒーが美味しいにもかかわらず、カフェプレス式のスチームタイプのコーヒーのノウハウやテクニックに欠けるようだ。ちなみに、この店の最大の欠点は、客や店員が歩いたときの床の振動がモロに椅子に伝わり、それが不快であること。これがなければ、もっと評価を上げても良い店なのだが。(2013年5月追加)

白石区菊水8条2-1-27(札幌流通倉庫の北向かい)  
電話番号:011-827-8868
定休日:水曜(水曜が祝日の場合には翌日) 
営業時間:11時〜22時 
予算:Morihikoブレンド(フレンチ)550円、ティラミス800円 
アクセス: 札幌中心部から車で10分 
最寄りのランドマーク:札幌東高校、札幌流通倉庫 
お勧めポイント:森彦が展開するロフト風の素敵なカフェ

ピッツェリア・ダ・マッシモ

 若い店主が1人でやっている札幌郊外のナポリ風ピッツェリアで、カウンター席が6席、テーブル席が3つだけという小さな店である。店主のピザに対するこだわりと情熱は尋常ではない。薪の石窯を使用しているのだが、火力にはかなりこだわっており、通常90秒で焼き上げるところを60秒で一気に香ばしく焼き上げる。また、生地の発酵にもこだわっており、通常生地は1日寝かせて使用するところを、この店では4日間寝かせて使用しているという。こうすることでデンプン質がより糖質へと変化し、焼いたときのデンプンの苦みが少なくなり、糖質が香ばしいカラメル様に変化するという。確かに、生地の焦げ目の苦みは少なく、より香ばしいような気がする。 
 メニューもとてもシンプルで、ピザは「マリナーラ」と「マルゲリータ」の2種類しかなく、ランチメニューなども一切ない。2種類に限定した理由は2つあり、1つは原材料の仕入れを少なくすることで価格を下げ、本場イタリアのピッツェリアように安く食べてほしかったこと。もう1つは日本ではマイナーな漁師風あるいは船乗り風ピザ「マリナーラ」の美味しさを広めたかったという。 
 「マリナーラ」はナポリピザのルーツとも言われるピザで、漁師風と言ってもシーフードが入っているわけではない。トマトソースにオレガノとニンニク、オリーブオイルというシンプルな美味しさ。18世紀にナポリの漁師たちがなじみのパン屋にあり合わせのトマトとオリーブオイルを使って作らせたのがきっかけだそうで、その後にオレガノやニンニクが加わり、現在の形になったという。「マルゲリータ」もナポリピザを代表するピザで、イタリア王妃マルゲリータ・ディ・サヴォイアに由来する。店内には王妃の写真が飾られているので、行ったときにご覧になって頂きたい。どちらのピザもカリッとモチモチに焼かれており、生地に塩味が効いていていい。本当にどちらも甲乙つけがたい美味しさなのだ。テイクアウトはお勧めできないが、容器代100円を支払えば持ち帰りもOKである(2013年7月追加)。

白石区川下2条5丁目2-8  
電話番号:011-875-7116
定休日:水曜 
営業時間:11時半〜14時半、17時半〜20時半 
予算:マリナーラ700円、マルゲリータ900円 
アクセス:JR千歳線・平和駅出入り口1番を出て右へ進む。300mくらいで「札幌信用金庫」に面した北13条北郷通に出るので右折。さらに500mほど進んで「コープさっぽろ」、「北海道銀行」を過ぎ、「サッポロドラッグストア」が見えたらその右向かい。平和駅より徒歩15分。 
最寄りのランドマーク:コープさっぽろ川下店、サッポロドラッグストア川下店 
お勧めポイント:若き店主が作るモッチモチの完璧なナポリピザ

アジアンスープカリー べす

 札幌市郊外の北郷エリアにある人気のスープカレー店。土日は開店と共に満員となってしまうほどの人気店である。実は、現在ある店舗は2015年に移転してリニューアルオープンした店。入口付近にある待合スペースを抜けると、左に禁煙スペース、右側に喫煙スペースがある。しかし、これらは簡単なパーティッションによって分煙されているだけなので、タバコを吸わない人にはちょっと厳しいかも。
 メニューを見ると、レギュラースープカレーは12種類あり、この他に土日限定カリーが2種類と子供カリーが2種類ある。目を引いたのは、トッピングメニューが24種類と多いこと。辛さは0番〜7番まであり(4.5番までが無料)、0.5段階毎にオーダーできる。ちなみに、3番か3.5番が僕のお勧めである。まだ食べたことがないが、これより辛くなると、花椒のようなピリピリとした辛さになるらしい。カリーの基本野菜は、ニンジン、キャベツ、ピーマン、茄子、皮付きの揚げジャガイモで、この他にウズラの卵と白ゴマが入る。スープカレーにしては珍しく、ニンジンが一口サイズに切られているのがいい。「野菜」という名称がつくメニューには、この基本野菜の他にカボチャ、レンコン、オクラ、ブロッコリーが入っている。
 僕のお勧めカリーは「チキンカリー」、「チキン野菜カリー」、「ハンバーグカリー」である。特に、柔らかくホロホロに煮込まれた「チキンカリー」がいい。口に含むと、クミン、ブラックペッパー、ゴマ、バジルなどの香りに加え、ナンプラーのような魚介の香りがする。この酸味を含んだタイ料理のような独特のテイストが、店名にもあるアジアンスープカリーといわれる所以なのかもしれない。ちなみに、マンゴーラッシーは甘過ぎでイマイチだった。(2017年4月追加)

白石区北郷4条6丁目5-15  
電話番号:011-879-8151
定休日:木曜、第3水曜
営業時間:11時~15時、17時半~21時(スープがなくなり次第閉店)
予算:チキンカリー980円、チキン野菜カリー1080円
アクセス:JR白石駅から700m
最寄りのランドマーク:厚別通・北郷4−5交差点、道央自動車道・北郷
お勧めポイント:ナンプラーのような魚介が香るオリジナリティのあるスープカレー

厚別通沿いにありますココです禁煙スペース喫煙スペースメニュー(全体)メニュー(スープカリーメニュー)メニュー(トッピングとドリンク)辛さは0.5段階でオーダー可能(4.5番までは無料)辛さは0.5段階でオーダー可能(5番以上は有料)平日のランチタイムには無料のドリンクが付く(これ以外のドリンクは100円引きに)お子様カリーもあります「チキン野菜カリー」野菜をどけるとチキンレッグがチキンベースのスープはナンプラーのような魚介の香りがするが,もしかして,これがアジアンテイストなの?ターメリックライスはあまり香らない土日限定の「豚煮カリー」に「海老フライ」をトッピングしたもの。海老フライはごく普通「豚煮カリー」の中に入っている豚の角煮は多少豚の臭みがあって甘いため,スープカレーも甘くなってしまってダメだ「マンゴーラッシー」は甘過ぎでイマイチ 

一文字カリー店

 札幌市の郊外にある人気カレー店。店内は4人掛けテーブル席が1つ、3人掛けと4人掛けのカウンター席しかなくかなり狭い。なので、たとえ冬でも席に座れない場合は外で待たなくてはならず、寒い冬は避けた方が良いかも。この店のカレーは、スープカレーと欧風ルーカレーの2種類があり、どちらも美味しいが、僕はどちらかというとルーカレーの方が好み。玉葱を丁寧に炒めているのか、見た目は真っ黒なブラックカレーで、西円山にある欧風カレー「クロック」のようにマイルドでコクがある。いや、むしろこちらの店の方がデミグラスのようなテイストもあって完成度の高いルーカレーである。お勧めの「ルーチキンカリー」は、ゴロゴロとしたジャガイモとニンジンが入っている。鶏肉は切ったというよりむしったようなワイルドな感じ。辛さは1番から5番まであり、中辛は2番だが、辛さを3番にアップして、「温玉(温泉玉子)」を追加し、ライスにまぶしてして一緒に食べることをお勧めしたい。さらに、トッピングは前述の温玉の他、チーズや海老団子などがお勧めである。駐車スペースが2台分しかなく、すぐに満車になってしまうのが難点である(近くには公共機関の駐車場がある)。(2013年2月更新)

白石区本通17丁目南2-4   
電話番号:011-846-3038
営業時間:11時~14時半、17時半~20時半 
定休日:不定休(要確認:日曜日が休みのこと多し) 
予算:ルーカリーチキン750円 、温玉100円
アクセス:地下鉄東西線南郷18丁目駅2番出口を出て右へ進み、右に「道営住宅白樺団地」、左に「U-Car」が見える南郷通17北の信号を右折する。しばらく進むと左に「白石東地区センター」、「リフレサッポロ」が見えるのでその右向かい。地下鉄東西線南郷18丁目駅より徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:白石東地区センター、リフレサッポロ 
お勧めポイント:スパイシーで完成度の高いルーカレー

ラーメン専門店 林

 2014年にオープンした「 すみれ(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁 を参照)」の流れを汲むラーメン店。「すみれ系」であるということは、店の売りが濃厚な味噌ラーメンかと思いきや、実はそうではない。この店のラーメンは他の「すみれ系」出身者のラーメン店とは微妙に異なり、店主の個性が出ているのである。
 店舗は本郷通沿いのビルの1階にあり、右にベンチタイプのカウンター席と左に4人掛けのテーブル席が2つだけという小さな店である。メニューを見ると、定番である「味噌ラーメン」、「塩ラーメン」、「正油ラーメン」の他、昼限定の「黒醤油ソバ」と「あっさり塩ラーメン」の計5種類。僕のお勧めは、前述のように「味噌ラーメン」ではなく「正油ラーメン」。
 「正油ラーメン」は今流行の清湯・魚介系醤油ではなく、真っ黒なビジュアルの札幌・第一世代タイプの醤油ラーメンだ。表面にはタップリのラードが浮き、炒めたモヤシが入った正統派・札幌醤油ラーメンなのである。麺はもちろんコシのある黄色い中太縮れ麺で、ネギは炒めた玉葱の他に白髪ネギがのっている。チャーシューは、「すみれ系」特有の厚めのトロトロのチャーシューで美味しい。しかし、もしもチャーシューをトッピングする場合には、「黒醤油ソバ」の方の薄切りチャーシューの方がお勧めである(店主によると、「正油ラーメン」のトッピングとしてはやったことがないが可能とのこと)。「正油ラーメン」のスープは、チャーシューを煮た醤油ダレをそのままスープにしたような独特のコクと深みを感じる。この動物系が強調されたスープが麺と良く絡み、鼻腔を刺激する後を引く美味しさとなっている。これに対し、「正油ラーメン」を現代風にアレンジした「黒醤油ソバ」のスープは、中華そば風に魚介系を加えたバランス重視の大人しいスープとなっている。このスープに合うよう炒めたモヤシは加えず、麺は中細ストレート麺、ネギは青ネギ、チャーシューは薄切りのバラチャーシューとなっている。インパクトをとるかバランスをとるかは個々の好みによると思うが、僕はインパクトの方をとりたい。
 「味噌ラーメン」は本家である「すみれ」ほどの濃厚さはないが、濃い中にもバランスを感じる「味噌ラーメン」だ。どちらかと言えば、 「麺屋 彩未(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 に近い味といえる。また、細麺を使った昼限定の「あっさり塩ラーメン」は、スープ自体は悪くないものの、とにかく麺が良くない。歯にくっつくような独特の食感で、スープと全く合っていない。もう少し低加水にして歯切れの良い麺になれば良いのだが。(2017年7月追加)

白石区本郷通8丁目北8−1 クリオ本郷通壱番館1階  
電話番号:011-862-9771
定休日:月曜
営業時間:11時半〜15時半、18時〜20時
予算:正油ラーメン750円
アクセス:地下鉄東西線・南郷7丁目駅3番出口を左へ出て、南郷通の交差点をすぐに左折する。「幌東病院」の奥の角信号を右折して、本郷通(一方通行・右折での進入禁止)に入るとすぐ左側にある。南郷7丁目駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:幌東病院、本郷通
お勧めポイント:真っ黒でコクのある正油ラーメンが美味しい

本郷通沿いにあります(取材のスタートは今年の桜の咲く頃だった) ココです! 店内は、右にベンチタイプのカウンター席、左に4人掛けのテーブル席が2つある メニュー 僕の一押しの「正油ラーメン」 まっ黒なビジュアルの札幌・第一世代タイプの醤油ラーメン。表面にはタップリのラードが浮き、炒めたモヤシが入った正統派・札幌醤油ラーメンだ 麺はもちろんコシのある黄色い中太縮れ麺 「正油ラーメン」を現代風にアレンジした「黒醤油ソバ」。チャーシューをトッピングしたわけではなく、6枚の薄切りバラチャーシューが入っている スープに合うよう炒めたモヤシは加えず、シナチクの他、ネギは青ネギで、チャーシューは薄切りのバラチャーシュー 「黒醤油ソバ」のスープは、中華そば風に魚介系を加えたバランス重視の大人しいスープとなっている 麺は中細ストレート麺 「味噌ラーメン」 「すみれ系」特有の厚めのトロトロのチャーシューには、すり下ろした生姜がのっている。ネギは白髪ネギで、もちろん、ラードで炒めたモヤシと玉葱入っている スープは「すみれ」ほどの濃厚さはないが、濃い中にもバランスを感じる 麺は「正油ラーメン」と同じコシのある中太縮れ麺 昼限定の「あっさり塩ラーメン」 野菜の甘味を感じる鶏ガラベースのスープ 歯にくっつくような独特の食感の細麺が良くない 「すみれ系」の「チャーハン」は美味しい 「餃子」はごく普通でお勧めではない 

マリ・イイダ Mari iida

 市街地から離れた北郷にある人気のラーメン店。実はこの店、薄野の人気フレンチ「アキ ナガオ Aki Nagao(→ 札幌グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」がプロデュースするラーメン店なのである。店内に入ると、目の前にL字型のカウンター席があり、右側に自動券売機、奥にテーブル席がある。カウンター内では、派手なメガネをかけた女性店主がラーメンを作っている。
 まずは、自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、以前と違ってかなりシンプルなラインナップとなった。以前は鶏ガラベースと豚骨ベースのスープがあり、種類もバラエティに富んでいたが,令和元年の5月からメニューが一新。現在のラーメンは、基本「生中華そば」のみとなり(近々、「白中華そば」も出るらしいが)、スープも鶏ガラベースのスープ一本に統一された。以前からの汁無し麺「油soba」は、「あえ麺」という名前に変わって唯一残ったが、人気TV番組「おにぎりあたためますか」で取り上げられて以来、混んでいるせいかランチタイムにはやっていなかった。また、サイドメニューの「瀬戸牧場の炭火焼豚丼」も同様に未だやっていなかった。
 「生中華そば」は、ベーシックな「生中華そば」、そして具材増しの「特製・生中華そば」との2つがあるが、「特製・生中華そば」がお勧めだ。麺は手揉み麺と細麺の2つから選べるが、細麺の方がスープに合っているような気がする。細麺は中細のストレート麺で、全粒粉なのか?やや茶色がかっている。適度なコシがあっていい実にいい。手揉み麺は中太の縮れた平麺で、モチモチとしていてスープとよく絡む。特筆すべきは、無化学調味料で作られたスープの美味しさだ。鶏ガラと魚介系の旨味が凝縮された絶妙なバランスのスープなのである。
 「特製・生中華そば」には、豚バラ、豚肩ロース、鶏の3種のチャーシューが入っており、低温調理された肩ロースは、薄味なので多少豚臭さを感じるが、豚バラの方は味が濃い分美味しく感じられる。鶏チャーシューはシットリと柔らかくて美味しい。ネギは白髪ねぎと刻み玉ねぎの2種類で、擦った柚子皮とワンタンの皮のようなツルンとした食感の幅広麺が入っている。この幅広麺は、福岡空港のラーメン店でも出てきたが、最近の全国的な流行なのかも。
 ちなみに、サイドメニューの「トリュフ醤油の卵かけご飯」は、薄くスライスされた鰹節と絡んで旨味が増し、美味しい。最初はそのまま食べ、残りをスープと一緒に食べると美味しさが倍増する。(2019年6月更新)
https://www.facebook.com/Mari-iida-351947128477310/

白石区北郷4条12丁目6-19  
電話番号:011-827-8667
定休日:月曜、第1火曜(祝日の場合には翌日)
営業時間:【日曜〜木曜】11時~15時、【金曜、土曜】11時~15時、18時~22時
予算:特製生中華そば1200円、トリュフ醤油のTKG(卵かけご飯)350円
アクセス:JR平和駅を出て右へ。自転車置き場を右に見ながら細い駅前通を北へ進む。ランドマークのない住宅街を抜けると「札幌信用金庫」や「セブンイレブン」のある交差点に出る。さらに住宅街を進むと「ツルハドラック」が、そして右に「ラルズマート」が見えるが、その向かい側の建物(左側の建物)。JR平和駅より徒歩15分
最寄りのランドマーク:ツルハドラック北郷4条店、ラルズマート新ほくと店
お勧めポイント:魚介ラーメンの進化形を味わえる

 

アパートの1階にあります 向かいにラルズがあります 
店の前にある注意書き 店の前には、以前はあまり見られなかった行列が・・・ 店内の壁に書かれた「おにぎりあたためますか」出演者によるサイン まずは、自動券売機で食券を購入 店のこだわり1 店のこだわり2 店のこだわり3 店のこだわり4 店のこだわり5 「特製生中華そば」の手揉み麺豚バラ、豚肩ロース、鶏の3種のチャーシューが入っており、低温調理された肩ロースは、薄味なので多少豚臭さを感じるが、豚バラの方は味が濃い分美味しく感じられる。鶏チャーシューはシットリと柔らかくて美味しい。ネギは白髪ねぎと刻み玉ねぎの2種類で、擦った柚子皮とワンタンの皮のようなツルンとした食感の幅広麺が入っている。この幅広麺は、福岡空港のラーメン店でも出てきたが、最近の全国的な流行なのかも 手揉み麺は中太の縮れた平麺で、モチモチとしていてスープとよく絡む 特筆すべきは、無化学調味料で作られたスープの美味しさ。鶏ガラと魚介系の旨味が凝縮された絶妙なバランスのスープなのである サイドメニューの「トリュフ醤油の卵かけご飯」 薄くスライスされた鰹節と絡んで旨味が増し、美味しい 最初はそのまま食べ・・・ 残りをスープと一緒に食べると美味しさが倍増する ベーシックな「生中華そば」 チャーシューは2種類の鶏チャーシューのみ細麺は中細のストレート麺で、全粒粉なのか?やや茶色がかっている。適度なコシがあっていい実にいい

 

中華そば カリフォルニア

 菊水にある現在人気急上昇中の中華そば店。店の前に立つと本当にココ?と思うようなカフェのような外観。店内は、入って左にオープンキッチンのカウンター席があり、右にテーブル席と待合席がある。店名通り、インテリアはアメリカンカントリーテイストで、置いているビールもアメリカナンバーワンクラフトビールである「BLUE MOON」というこだわりよう。店主は東京調布で人気の「柴崎亭」で修行したらしく、麺もその店で使っているのと同じ八王子の「田村製麺所」から取り寄せているという。
 一番人気はワンタンメンで、醤油味の「黒わんたんそば」と塩煮干し味の「白わんたんそば」がある。いずれの「わんたんそば」にもチャーシューが入っていないため、チャーシューも食べたい方は、ワンタンが半量の4つとチャーシューが4枚入った「チャーシュウ肉わんたんそば」にする必要がある。ワンタンの餡は豚肉と背脂が入った肉ワンタンで、紹興酒のような香りも感じられる。しかも、餡の量は餃子と同じくらいのボリュームがあり、女性であれば食べきれないくらいの量だ。僕的には、ワンタンのボリュームがありすぎで、ワンタンを食べているうちに麺がのびてしまうのが難点だと思う。人気の「わんたんそば」の他には、ワンコインで食べられる醤油味の「中華そば」と白醤油味の「煮干そば」の2つがある。店員さんによると、「白わんたんそば」は塩煮干しスープだが、「黒わんたんそば」の醤油スープは、基本的に「中華そば」と同じと考えて良いのだそうだ。
 何れのそばの麺も中細のストレート麺で、コシもほどほどあり、このスープに実に良くマッチしている。チャーシューは煮豚でなく、オーブンでローストされたバラ肉で、弾力ある食感も含めてごく普通だ。メンマは若干甘めで、さらにカイワレとネギがのっている。
 何と言っても僕のお勧めは、ワンコインで食べられる「煮干そば」とプラス100円の「味付け玉子」の組み合わせだ。味が良く染みた「味付け玉子」は、半熟加減もよくお勧めである。カタクチイワシがメインの「煮干そば」の清湯スープは白醤油を用いているため、塩ラーメン?と勘違いしてしまうほど美しく澄んだ黄金色のスープである。その表面には煮干しと菜種油で作られた「香味油」が浮いている。無化学調味料でこれだけ洗練された完成度の高い煮干しラーメンは、昨年取材した大阪でも、本場である青森県でも食べたことがないくらいの逸品。
 後で気がついたのだが、通路には紙エプロンも置いてあり、当初手が回らなかった従業員のサービスも良く行き届くようになった。また、店の横には1台分の駐車できるスペースがあるが、いつも埋まっているので基本的に駐車場はないものと考えて行った方がいい。すぐ近くの表通りには有料駐車場があるので、そこを利用するのが便利。ちなみに、開店直後はかなり混み合うので、行くなら一段落する13時半くらいの方が待ち時間が短い。(2016年3月追加)

札幌市白石区菊水3条4-4-6 ビバ菊水1階  
電話番号:011-598-7773
定休日:月曜
営業時間:【平日】11時半〜14時半、18時〜21時半、【土・日・祝日】11時半〜15時
予算:煮干そば500円
アクセス:地下鉄東西線・菊水駅6番出口を出て左へ。「全労済」を過ぎた角を右折し、さらに次の交差点を右折すると左側にある。菊水駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:全労済道央支店
お勧めポイント:ワンコインで洗練された煮干しそばが食べられる奇跡の店

左側のマンションの1階ですココですラーメン屋らしからぬ外観左にあるカウンター席右にあるテーブル席右にあるベンチシートの待合室これがメニュー裏には店のこだわりが書かれています「煮干チャーシュウ麺」。チャーシューは煮豚ではなくオーブンでローストされたバラ肉で、弾力ある食感も含めてごく普通。なので、「煮干そば」で十分だ「煮干そば」の清湯スープは白醤油を用いているため、塩ラーメン?と勘違いしてしまうほど美しい黄金色のスープだ。その表面には煮干しと菜種油で作られた「香味油」が浮いている。無化学調味料でありながらこれだけ洗練された完成度の高いはなかなか味わえない麺は中細のストレート麺で、コシもほどほどあり、このスープに実に良くマッチしている醤油味の「黒わんたんそば」ワンタンの餡は豚肉と背脂が入った肉ワンタンで、紹興酒のような香りも感じられる餡の量は餃子と同じくらいボリュームがあり、8個も入っているので女性であれば食べきれないかも「黒わんたんそば」の醤油スープは基本的に「中華そば」と同じで、野菜の甘味を感じる。万人受けしそうな味であるが、逆にアイデンティティを感じさせない麺は八王子の「田村製麺所」から取り寄せているという共通の中細のストレート麺味が良く染みた「味付け玉子」は、半熟加減もよくお勧め

雨は、やさしく

 札幌インターに近い菊水エリアに移転してきた創作ラーメンの店。敢えて“創作”という言葉を使ったのは、これまでの既成概念を覆すラーメンだからである。 全てのラーメンには、4次元的なスープの変化が楽しめるよう「鶏の白レバーペースト+昆布・干し椎茸を細かく刻んだもの+刻み大葉」が添えられていたり、 麺に抹茶をまぶした「抹茶和え辛つけ麺」があったり、シナチクの代わりに揚げゴボウを用いたりと、ラーメンマニアの好奇心をくすぐるようなメニューなのである。移転後は更に「生ハムとかけそば」や以前は口頭で伝えなければならなかったレバーペースト抜きの「ぬきそば」が加わり、一部のメニューも入れ替えられてさらに充実してきた
 この店の1番人気は「味噌(ラーメン)」のようだが、僕のお勧めは「醤油(ラーメン)」と「塩(ラーメン)」。「醤油」のスープは、鰹出汁が香る魚介系と鶏ガラベースの動物系のバランスがとれた旨味溢れるスープである。「塩」のスープは昆布の風味がより強く感じられ、こちらも美味しい。食べログ上では鶏白レバーペーストを絶賛している記事も散見されるが、これがラーメンに相乗的あるいは相加的効果を与えているかと言えば微妙だ。何故なら、レバーペーストに鶏の動物臭を感じるからである。しかもその臭みを消すためなのかさらに香りの強い刻み大葉が入っているのも良くない。この店の「塩」や「醤油」のスープは、非常に繊細かつ完成度の高いスープなので、レバーペーストは不要であろう。どうしても試してみたいという方は、「味噌ラーメン」か「辛味噌ラーメン」の方で試してみてほしい。今回評価を下げた理由は、新店舗になってから食べた揚げゴボウが揚げすぎで、かつ、変わらない低加水の中細ストレート麺がやはり微妙だからである。歯切れが良いものの、モチモチ感のない独特の食感で、僕好みではない。これで麺が良くなって、チャーシューや揚げゴボウなどの脇役陣が美味しくなって主役を盛り上げることができれば、スープが最高なだけにさらに評価を上げても良いと思う。(2015年3月更新)

白石区菊水元町4条2丁目1-7 古川ビル1階  
電話番号:011-871-3922 
定休日:月曜(祝日の場合営業。翌日休み)
営業時間:11時~15時半、18時~21時
予算:醤油、塩780円(ぬきそば各740円)
アクセス: JR苗穂駅を出て通りを真っ直ぐ進む。「マツダ」、「マルハン」を過ぎて豊平川を渡り、道なりに進む。一つ目の歩道橋と「北洋銀行」を過ぎ、2つめの歩道橋手前の信号を左折する。南7条米里通を進み、「札幌信用金庫」と「ラッキー」が見えたらすぐ右側。JR苗穂駅から徒歩20分(1.2km)、中心部から車で15分
最寄りのランドマーク:南7条米里通
お勧めポイント:北海道トップレベルのスープが味わえる

移転後の新店舗

新メニュー

新メニュー

ぬきそば(醤油)味玉トッピング

今回の揚げゴボウ

大葉と白髪ネギ入り

大葉とネギをどけると、その下には昆布・干し椎茸を細かく刻んだものがのっている

移転後の醤油スープ

低加水の中細ストレート麺は好みが分かれる食感

分厚いチャーシューは脱水気味

味玉は普通

醤油、味玉トッピング(旧店舗のときの)

これが鶏レバーペースト

かつての揚げゴボウ

かつての醤油スープ

塩・レバーペースト抜き(旧店舗のときの)

以前の揚げゴボウ

ラーメン まるいし 白石店

 札幌市郊外の白石にあるラーメン店。店名に“白石店"とあるが、暖簾分けをした桑園の本店は既になく、現在「まるいし」はこの店だけとなっている。喫茶店だった店舗を改装して使用しているせいか、インテリアはラーメン店としては多少違和感を感じる。入って手前と右側奥にテーブル席が、そして左側にはカウンター席がある。また、入り口側にはマンガと飲み放題のホット黒烏龍茶のポットが置かれている。壁のメニューを見ると、「正油ラーメン」、「塩ラーメン」、「みそラーメン」などの定番メニューの他、「カレーラーメン」や「懐かしラーメン」、「タンメン」、「スパイシー塩ラーメン」、「野菜ラーメン」、「きのこラーメン」などが。さらに、サイドメニューとして「ミニチャーハン」と「ミニチャーシュー丼」がある。
 お勧めは「カレーラーメン」と「正油ラーメン」の2つで、特に「カレーラーメン」が僕の一押し。豚バラが入った「カレーラーメン」は、夕張にあった名店「藤の家」の“カレーそば"を彷彿させる美味しさである。「カレーラーメン」のスープは、辛さやスパイシーさなど一切感じられないが、ベースのスープが美味しいだけに、マイルドでありながら最高レベルのカレースープに仕上がっている。辛さが物足りないと思う方は、添えられる辛子味噌のような自家製辛子ペーストを溶かして食べると、ピリッとエスニックな味に変身する。また、「カレーラーメン」には中太の縮れ麺も良く合い、是非一度味わって頂きたい逸品である。食べログ上で評価の高い「塩ラーメン」も悪くはないが、お勧めと言うほどではない。「正油ラーメン」は、とにかくスープが旨い。中華そばのスープのように、サッパリとしていながら野菜の旨味を感じる清湯スープだ。恐らく、スープだけで評価するなら、札幌の醤油ラーメンの中でもトップレベルのスープであるが、全ての麺が札幌ラーメン特有の黄色い中太縮れ麺であるため、この麺が繊細な「正油ラーメン」や「塩ラーメン」のスープとマッチしていない。これでもしも「正油ラーメン」と「塩ラーメン」が中細のストレート麺であったなら、さらに評価を高くしても良いと思う。
 一方、「懐かしラーメン」は「正油ラーメン」と「塩ラーメン」の中間的なスープで、中途半端な感じが否めない。「タンメン」は黒胡椒風味の野菜炒めがのったスープで、ごく普通。ピリ辛の「味噌ラーメン」は、決して悪くはないがインパクトに欠ける。さらに、「スパイシー塩ラーメン」はトムヤムクンのようなエスニックな辛口スープで、インパクトはあるものの、辛さが勝って折角の美味しいスープが生かされていない。これらに対し、サイドメニューの「ミニチャーハン」は、ご飯がパラパラとしていて刻みチャーシューともマッチしていてお勧め。「ミニチャーシュー丼」は、意外にも炒めたチャーシューと白髪ネギがのっている。それなりに美味しいが、どちらかと言えば「ミニチャーハン」の方がお勧めである。
 ちなみに、店内は禁煙で、通し営業なのでとても使い勝手が良い。しかしながら、店主1人で作っているので、混んでくると出てくるまでに時間がかかってしまうことも。(2014年3月追加)

白石区本郷通7丁目北7-17  
電話番号:011-598-9239
定休日:木曜
営業時間:11時〜21時
予算:正油ラーメン680円。カレーラーメン800円
アクセス:地下鉄東西線・南郷7丁目駅3番出口を出て左へ。すぐに信号を左折して水源地通を進む。「幌東病院」、「ENEOS」を過ぎるとすぐ左側。南郷7丁目駅から徒歩8分。
最寄りのランドマーク:幌東病院
お勧めポイント:マイルドなテイストのカレーラーメンが美味しい

カレーラーメン

正油ラーメン

塩ラーメン

懐かしラーメン

タンメン

味噌ラーメン

スパイシー塩ラーメン

麺屋 菜々兵衛

 札幌郊外にある有名ラーメン店。開店当初はマスコミにあまり取り上げられず空いていたが、ミシュラン北海道版に掲載されて以降、食べログの点数もグッとアップして、昼間には行列が出来るほどの超人気店となってしまった。しかし、スタッフの手際が良いため、非常に回転が良く、行列ができていてもあまり待たずに入ることができる。この店を一躍有名にしたのは限りなく透明なスープの塩ラーメン。アッサリ系の塩で、味もコンソメスープのように繊細。これで豚骨が加わればまさに函館ラーメンだが、この店は鶏ガラ一本にこだわっている。隠し味に使用している柚子皮は、和食のお椀を意識しているのかどうかは不明だが、この様な繊細なスープには僕は不要だと思う。ちなみに、「名古屋コーチン 塩」には柚子皮がはいっていないので、サッパリとした透明なスープにこだわるならそちらの方が良い。好みにもよるが、むしろ白濁した「鶏白湯 塩」の方が濃厚な鶏の旨味が感じられて美味しいと思う。 「麺や けせらせら(札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 に比べるとやや薄めに感じられるが、鶏の旨味は十分で、むしろ濃厚さが少ない分上品な感じがして、完成度が高いような気がする。僕の一押しは「鶏白湯 醤油」。スープと麺の一体感が良く、魚粉などの強い魚介系スープに頼らなくても美味しいラーメンができることを証明している。つけ麺以外の麺は自家製麺中細ストレートで、以前と比べると若干コシがないような気がするが十分美味しい。特に大ぶりのチャーシューがめちゃくちゃ美味しいので、どのラーメンも200円増しのチャーシューメンにして食べるのがお勧め。「つけ麺」に使われる自家製麺は、全粒粉を使用した中太の平麺なので小麦の香りが感じ取れる。つけ汁は魚粉入りの魚介系醤油スープで、細切りにされた柔らかい穂先メンマとブツ切りのチャーシューが印象的だ。 「ほっぺ家(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 と共に、北海道トップランクに位置するつけ麺である。「つけ麺」は、200g+味玉半個(柚コショウ風味)か、味玉なしの300gへの増量かを選べる。また、熱盛と冷盛のどちらかも選択でき、鶏白湯のスープ割りが美味しい。「濃厚鶏白湯」と「特濃つけめん」は、日によってあるときとないときがあり、滅多に出会えないレアメニューだ。さらに、夜のメニュー「鶏白湯・名古屋コーチンつけ麺」は数量限定である。なお、夜の営業は平日のみで、みそ、塩、醤油ラーメンが500円とお得である。開店後の11時〜13時まではかなり混み合うので、その時間帯を外して行った方がベターである。(2013年2月更新)

白石区川下3条4丁目3-21   
電話番号:011-873-8860
営業時間:平日11時〜15時、18時〜20時50分、土日・祝日11時〜15時
定休日:水曜
予算:鶏白湯 塩750円、鶏白湯 醤油750円
アクセス:JR千歳線・平和駅出入り口1番を出て右へ進む。300mくらいで「札幌信用金庫」に面した北13条北郷通に出るので右折。さらに500mほど進んで「コープさっぽろ」を過ぎ、「北海道銀行」手前の交差点を左折するとすぐ左側。平和駅より徒歩15分。
最寄りのランドマーク:コープさっぽろ川下店 
お勧めポイント:鶏白湯スープが美味しい郊外のラーメン店

らー麺 山さわ

 最近人気の煮干しラーメンが売りの店である。店内に入ると、正面にオープンキッチンのカウンター席が、そして手前にはテーブル席がある。店主は未だ若いが、なかなか素晴らしいスープを作る。中でも一押しは鶏白湯スープのラーメンである。鶏白湯スープは「塩」と「醤油」があるが、「醤油」が特にお勧めだ。この他に、通常のスープ「塩」、「醤油」、「味噌」の3種類と煮干し醤油スープのラーメンがある。煮干し醤油スープは「あっさり煮干し醤油」と「ぶっかけ煮干し醤油」、「凶煮干し醤油」の3つがある。トータル8種類のラインナップであるが、この他に季節メニューとして「つけ麺」もある。
 僕の一押しの「鶏白湯醤油」は、魚介スープと鶏白湯スープのバランスが極めて良く、この店のラーメンの中でも傑出したスープである。「煮干し醤油」以外は、中細ストレート麺かサッポロラーメンタイプの中太縮れ麺のどちらかを選べる。どちらかと言えばストレート麺がお勧めだが、こちらも低加水なのでコシはあるがモチモチ感のない微妙な麺なのである。「煮干し醤油」だけは麺を選べず、特注の中細縮れ麺である。これが驚くほどコシがなく、まるでインスタントラーメンのよう。「ぶっかけ煮干し醤油」は、特製の煮干しペーストが入ったラーメンで、徐々に煮干しの風味が強まって4次元的変化を楽しめる。ペーストが溶けた後は煮干し風味の混濁したスープとなるが、溶け出す前のスープでも十分魚介の風味を感じる美味しいスープなので、「あっさり煮干し醤油」の方が良いと思う。前述のように、煮干しマニア向けに煮干しの風味がパワーアップした「凶煮干し醤油」もある。どのラーメンにも「サバ油」か「煮干し油」などの煮干しオイルを無料で追加できるが、これは相乗効果がないので敢えて追加しなくても良いと思う。チャーシューは美味しいこともあるが、日によって出来具合がまちまちで安定していない。しかしながら、この店オリジナルの薄くて幅広の板状のメンマは、ゴマ油が香って非常に美味である。(2013年9月追加)

白石区栄通2丁目8-25  
電話番号:011-856-3737
定休日:水曜
営業時間:11時半〜21時
予算:鶏白湯 醤油680円
アクセス:地下鉄東西線・白石駅6番出口を出て左へ、「ロイヤルホスト」の見える交差点を すぐに左折する。陸橋、「洋服の青山」を過ぎ、「ドラッグ セイムス」の見える交差点を左折して東北通を進む。「大畠紙 器」、「虹の家栄通」を過ぎたらすぐ左側。白石駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:ドラッグ セイムス
お勧めポイント:魚介風味の鶏白湯醤油スープが美味しい店

厚別区

パティスリー ブール

 厚別区にある小さなシュークリーム専門店。扉を開けると、まずは左側のショーケースの中にあるシュークリームが、目に飛び込んでくる。どれも彩り豊かで創作性に富んでおり、とても魅力的である。さらに、右側のテーブルには焼き菓子も並んでいる。実は、この店の僕のお勧めは、店の看板であるシュークリームではなく、焼き菓子の方。シュークリームは素材の組み合わせが面白いものの、シュー皮もクリームも特に秀でているとは感じられない。
 これに対し、クッキーはどれもサクッとした食感が心地良く、お勧めである。特にお勧めなのは、「ディアマン・抹茶」と「シューケット・チーズ」、「アールグレイ」、「サブレ・ショコラ」など。「ディアマン・抹茶」は、初めにバターの香りが口の中を包み込み、後から微かな抹茶の苦みを感じられる。甘さが少なく濃厚さに欠けるものの、全体的によくまとまっており、銀座の資生堂パーラーのクッキーを彷彿させる。「シューケット・チーズ」は、シュー皮の食感を残しつつも軽くサクサクで、ワインやビールなどにも合いそう。塩味も絶妙に良い。「アールグレイ」は、食べた瞬間はバターの風味が前面に出て、さほどアールグレイの香りを感じられないが、後にアールグレイの微かな余韻が残る。「サブレ・ショコラ」の食感はかなり粗めで、クルミの食感が加わることで、サクサクというよりもザクザクとした食感が特徴的。ココナッツの香りとカカオの酸味が、後を引く美味しさとなる。この他の焼き菓子では「キャラメル」がお勧め。シットリとしたバターとキャラメルの重層感に加えて、風味豊かな苦味が絶妙。(2022年3月追加)

厚別区厚別西3条2丁目1-11 
電話番号:011-375-1406
定休日:水曜、第1・第3木曜
営業時間:10時〜19時
予算:シューケット・チーズ300円 、ディアマン・抹茶150円
アクセス:JR厚別駅北口を出て右へ。線路に沿って進み、立体交差が見えたらそれに沿って右折する。すき家のある交差点を過ぎたら右に見える赤い建物。JR厚別駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:すき家・札幌厚別西店
お勧めポイント:焼き菓子が美味しいシュークリーム専門店

シュークリーム専門店と書かれた赤い建物 そうココです! 「シューケット・チーズ」シュー皮の食感を残しつつも軽くサクサクで、ワインやビールなどにも合いそう。塩味も絶妙に良い 「シューケット・チョコチップ」
「シューケット・シュガー」 シューケットをストロベリーチョコでコーティングした「シューポップ・ストロベリー」 「アールグレイ」。食べた瞬間はバターの風味が前面に出て、さほどアールグレイの香りを感じられないが、後にアールグレイの微かな余韻が残る 「キャラメル」。シットリとしたバターとキャラメルの重層感に加えて、風味豊かな苦味が絶妙 「ショコラレザン」

ラーメン大王

 新札幌にあるファミレスのような駐車場広めのラーメン店。店名の「ラーメン大王」と聞いて思い出すのは、苫小牧の「味の大王・総本店」と室蘭の「味の大王・室蘭本店」。そもそも、北海道におけるカレーラーメンの発祥は苫小牧にある「味の大王・総本店」なはずだが、味の大王・岩見沢店で働いていた方が独立し、同じ店名で室蘭・カレーラーメンを売り始めたことが事を複雑にしている。結果的に、本店を名乗る2つの「味の大王」ができてしまったため、北海道各地に点在する「味の大王」も、本流の苫小牧総本店系と分流の室蘭本店系の2系統が存在する。この店の店主は苫小牧総本店系らしいが、両本店を食べ比べてみると、やはり苫小牧総本店系の方がコクがあり、洗練されていて僕好みである。
 店内に入ると、オープンキッチンを囲むようにL字のカウンター席があり、席同士やテーブル間隔は広めにとられている。この店のお勧めはもちろんカレーラーメンであるが、カレーラーメンには、もやし炒めの入った「カレーラーメン」と、入らない「とんこくカレーラーメン」の2つがある。僕のお勧めは「カレーラーメン」で、とくに美味しい薄切りチャーシューがたっぷりとのった「カレーチャーシューメン」が秀逸。もやし炒めの入らない「とんこくカレーラーメン」は、ラードに代わって表面に背脂が浮かび、乾燥麩がのっている。両者のスープは基本的に同じで、辛くないがスパイシーさやパンチがある。ネギの切り方も独特でシャキシャキして良いが、中太縮れ麺は弾力に欠けてイマイチだ。(2020年9月〜10月取材)
厚別区厚別中央1条7丁目2−43

電話番号:011-801-1118  
定休日:水曜
営業時間:11時〜22時
予算:カレーチャーシューメン1000円、カレーラーメン800円
アクセス:地下鉄東西線・新さっぽろ駅7番出口を出て、正面にJCHO札幌北辰病院の駐車場を見ながら右へ進む。損保ジャパンの看板が見えたらその先にある。新札幌駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ホテルエミシア、JCHO札幌北辰病院
お勧めポイント:カレーラーメンとチャーシューが秀逸なラーメン店

新札幌にあるファミレスのような駐車場広めのラーメン店です 店内に入ると、オープンキッチンを囲むようにL字のカウンター席があり、席同士やテーブル間隔は広めにとられています メニュー。 この店のお勧めはもちろんカレーラーメンであるが、カレーラーメンには、もやし炒めの入った「カレーラーメン」と、入らない「とんこくカレーラーメン」の2つがある 美味しい薄切りチャーシューがたっぷりとのった「カレーチャーシューメン」 スープは基本的に同じで、辛くないがスパイシーさやパンチがある 中太縮れ麺は弾力に欠けてイマイチもやし炒めの入らない「とんこくカレーラーメン」は、ラードに代わって表面に背脂が浮かび、乾燥麩がのっている 「とんこく正油ラーメン」 スープはたまり醤油のように濃厚で、やはり背脂が浮かんでいる

仙雲

 「ホテル エミシア(旧・シェラトンホテル札幌)」の30階にある中華料理店。この店は、かつては東京恵比寿のウェスティンホテル「龍天門」の料理長・陳 啓明氏の監修を受けていた広東料理店である。
 2013年の取材以来久しぶりに訪れてみたが、素材やその火の通し方、塩味などはかつてと同じ高いレベルであった。点心は残念ながら「龍天門」の点心とは全くの別物で、前回と同様な印象。敢えて食べて良いものといえば「小籠包」と「あげ大根もち」くらい。特に表面がカリッと揚がった「あげ大根もち」はお勧めである。点心以外の料理は、全国レベルのものだけに非常に残念ではあるが、料理そのものはデザートに至るまで、料理長・緑川氏の素晴らしいセンスと創作性が感じられてとても素晴らしいものだった。
 ちなみに、今回食べた中での一押しは、何と言っても「3年熟成黒酢の酢豚」と「五目炒飯」。「3年熟成黒酢の酢豚」は、深みのある餡が絶品で、外がカリッとしていて中がシットリとした豚肉の火の通し方は最高である。全国的に見ても、このレベルの黒酢酢豚に出会えることは滅多にない。「五目炒飯」に至っては、ご飯自体はパラッと仕上がっているのに、海老などの素材には火が通り過ぎていないのはさすがで、高いスキルを感じさせる。その他では、「毛蟹とフカヒレのスープ」がボリュームタップリで、コクのある素晴らしい清湯スープであった。また、エスニック風の「茄子のガーリック蒸し・ナンプラーソース」は春雨との相性抜群で良かった。
 それにしても、この店はコースが3500円からあり、ホテルの中華とは思えないほどコストパフォーマンスが良く、客席から見える30階からの眺めも素晴らしい。さらに、個室もあるので使い勝手が良く、新札幌エリアナンバーワンのお勧め店だ。(2016年7月更新)

厚別区厚別中央2条5丁目5-25   
ホテル エミシア(旧・シェラトンホテル札幌)30階
電話番号:011-893-6933(または011-895-8811)
営業時間:11時半~14時、17時半~21時半 
定休日:無休
予算:ランチコース1600円〜5000円、ディナーコース4000円、5000円、7000円
アクセス: 地下鉄東西線・新さっぽろ駅の9番出口を出ると目の前。地下鉄東西線・新さっぽろ駅より徒歩1分
最寄りのランドマーク:地下鉄東西線・新さっぽろ駅、JR新札幌駅、札幌北辰病院
お勧めポイント:コストパフォーマンス抜群でハイレベルな広東料理店

「毛蟹とフカヒレのスープ」は2人前かと思うくらいボリュームタップリで、深みとコクのある素晴らしい清湯スープ「あげ大根もち」は外がカリッとしていて、干しエビの風味と食感のバランスが最高!!もちろん、「焼き大根もち」もあるが、揚げた方がコントラストがあってお勧め。ビールとの相性が絶妙「あげ大根もち」の断面チリソースが付いてくるが、これは不要。そのまま食べた方が美味しいが、飽きたらつけても良いかな「3年熟成黒酢の酢豚」深みのある餡が絶品で、外がカリッとしていて中がシットリとした豚肉の火の通し方は最高。全国的に見ても、このレベルの黒酢酢豚に出会えることは滅多にないガーリックパウダーが添えられるが、餡の完成度が高いだけにこれは不要カレーパウダーも添えられてくるが、これも不要エスニック風の「茄子のガーリック蒸し・ナンプラーソース」は春雨との相性抜群で良かった春雨とネギをどけると、皮がとられた蒸し茄子が見える「五目炒飯」ご飯自体はパラッと仕上がっているのに、海老などの素材には火が通り過ぎていないのはさすがで、非常に高いスキルを感じさせる 

手稲区

CHUTTA! チュッタ手稲店

 かつて地下鉄24条駅近くにあった人気のスープカレー店。選び抜かれたスパイスを現地スリランカの工場で粉砕し、調合したオリジナルスパイスを使用している。その後、フランチャイズ展開を行って店舗数を増やしていったものの、最も美味しかった本店はクローズとなり、現在の店舗数もやや減少傾向にある。今の本店は薄野にある「CHUTTA!ススキノ本店」であるが、人任せなのか?味の方は手稲店の方がやや安定している。ススキノ本店の他、この手稲店や南郷店、江別店、さらに新潟駅南店などの道外店もある。
 店の前の駐車場に車を止め、店内に入ると、中央にカウンター席、それを挟むようにテーブル席と左側に小上がりがある。取材したのは一昨年だったので、再度ネットで現在のメニューを確認してみたところ、店限定メニューや季節もののメニュー以外はほぼ同じであったが、価格は2年前よりも100円程度値上げされていた。
 スープは「レギュラー」とトマトベースの「ラトゥ」の他に、手稲店限定の「サライ」があるが、「レギュラー」か「ラトゥ」が良い。多店舗展開するフランチャイズ店ながら、既製のカレー調味料に頼らないクオリティの高いスープカレーを提供している。しかしながら、20年前の本店のスープに比べると、レギュラースープの特徴とも言えるカルダモンの香りが弱くなり、より万人受けするスープになったような気がする。僕の一押しは「チュッタチキン・ライスオン」。ライスにのった薄塩味のパリパリチキンは、そのままライスと食べても、スープに加えて食べても美味しく、中毒性がある。トッピングは「角煮」か「フィッシュフライ」、「チーズハンバーグ」などがお勧め。辛さは1(甘口)〜5までが無料。お勧めは中辛の2か辛口の3であるが、有料で20まで辛さが選べる。ライスは白米と玄米の2種類があり、サイズはS120g、M180g、L250gの3種類で、大盛り400gは100円のプラスとなる。さらに、50円の容器代を支払えば、テイクアウト可能。ちなみに、手稲店と南郷店はデリバリーも行っている。(2022年10月追加、2020年取材)

手稲区新発寒4条5丁目17−16 イチイビル1階 
電話番号:011-682-7575
定休日:無休
営業時間:11時半~15時、17時〜21時半(土日、祝日は通し営業)
予算:チュッタチキン・ライスオン1310円
アクセス:下手稲通を手稲方面に向かい、「スーパーゼビオ札幌新発寒店」、「ホクレンショップ」を過ぎ、右に「コープさっぽろ・新はっさむ店(マクドナルド)」が見えたら左側にある。JR稲積公園駅から1km
最寄りのランドマーク:下手稲通、コープさっぽろ・新はっさむ店
お勧めポイント:スリランカでブレンドされたスパイスを使った唯一無二のスープカレー

下手稲通沿いの「コープさっぽろ・新はっさむ店」の向かいの・・・ 真っ赤な太陽のマークのこの店です店の前の駐車場に車を止め、店内に入ると、中央にカウンター席、それを挟むようにテーブル席と左側に小上がりがある 僕の一押しの「チュッタチキン・ライスオン」。もちろん、スープインにもできる その他のメニュー その他のメニュー 手稲店オリジナルメニュー スープは「レギュラー」とトマトベースの「ラトゥ」の他に、手稲店限定の「サライ」があるが、「レギュラー」か「ラトゥ」が良い 紙エプロンのサービスは嬉しい学生なら、大盛りも無料 これが僕の一押しの「チュッタチキン・ライスオン」 ライスは玄米。ライスにのった薄塩味のパリパリチキンは、そのままライスと食べても、スープに加えて食べても美味しく、中毒性がある メイン具材の他、基本野菜9種とゆで卵が入っている スープは、選び抜かれたスパイスを現地スリランカの工場で粉砕し、調合したオリジナルスパイスを使用している 「チュッタチキン・ライスオン」に、チーズハンバーグをトッピング「チュッタチキン・ライスオン」に、フィッシュフライをトッピング

元祖旭川 かとうらーめん 手稲本店

 手稲にある旭川ラーメンの店。この店は文字通り旭川の加藤ラーメン系のラーメン店である。実は、旭川の老舗製麺所「加藤ラーメン」の先代である2代目社長の長男が現在の「加藤ラーメン」の社長であり、次男が「味乃やまびこ」というラーメングループ店を率いているのである。「味乃やまびこ」系ラーメン店は、 「味乃やまびこ(→ その他北海道の旨い店・道北版を参照)」 と 「工房 加藤らーめん(→ その他北海道の旨い店・道北版を参照)」 という2つのブランド名を持つが、基本的な味はほぼ同じである。そして三男が経営するのが「元祖旭川 かとうらーめん」であり、旭川の本店と手稲本店、月寒店の3つがある。店内は広いL字型のカウンター席のみで、店主は釣りが趣味なのか?店内には魚の写真があったり、気まぐれメニューのご飯に「ブリのヅケ丼」などが出てきたりする。
 加藤ラーメン名物の「醤油らーめん」は、味噌ラーメンのように混濁した焦げ茶色のスープが特長。豚骨ベースでありながらトンコツ臭さは一切なく、魚介系素材のバランスも良い。加藤ラーメン系なので、もちろん麺は中細の自家製縮れ麺。小麦を感じてほしいという店主の思いから“かん水”を極限まで減らして作っているらしい。コシのない典型的な旭川ラーメンの麺ではあるはが、スープとの相性は良く、スープに上手く絡む。チャーシューはいたって普通で、トロッとしている加藤ラーメン系のチャーシューとしてはイマイチ。
 「生姜醤油らーめん」は、刻み生姜が浮かぶ醤油ラーメン。醤油味の“生姜ラーメン”と言えば、旭川の「みづの」が有名であるが、こちらの方がスープが濃厚なだけにむしろインパクトあり、バランスも良く僕の1番のお勧め。塩ラーメンは基本的に混濁してコクのある「とん塩らーめん」とサッパリと透明な「潮らーめん」の2種類があるが、「とん塩らーめん」の方がお勧め。「潮らーめん」は自体は物足りないので、「潮らーめん」にしたいのなら、高菜入りの「高菜潮らーめん」の方がアクセントがあっていい。味噌系ラーメンは「味噌らーめん」と少しトロミが加わった「じいちゃん」、そして辛みがアクセントになった「ちょび辛」、さらに「担坦麺」の4種類がある。オーソドックスなタイプの味噌スープはどれも美味しいものの、中細の自家製麺には全くマッチしていない。
 この店のもう一つの名物「いつもの奴」は、いわゆるスープを使った“おじや”のことで、麺を食べ終えたスープにご飯とネギ、刻みチャーシューを加え、卵でとじて作る。ラーメンを食べた後の締めには最高の一品であるが、塩スープよりも醤油スープで作る「いつもの奴」の方が美味しい。(2013年12月追加)

手稲区前田5条6丁目3-30  
電話番号:011-684-8308
定休日:水曜、第3火曜
営業時間:【平日】11時半〜15時、17時〜19時45分、【土日・祝日】11時半〜19時45分
予算:生姜醤油らーめん750円、いつもの奴200円
アクセス:札幌中心部から下手稲通を手稲方面へ進む。「札樽自動車道」、「ホクレンショップ」、「スーパースポーツゼビオ」、「札幌秀友会病院」を過ぎ、橋を下るとすぐ左側。JR稲積公園駅から約1㎞。
最寄りのランドマーク:下手稲通、札幌秀友会病院
お勧めポイント:札幌で味わえるオリジナリティのある旭川ラーメン

自家焙煎工房 珈豆(かとう)

 「煎りたて新鮮第一主義」を掲げる札幌市郊外の住宅街にある珈琲店。この店は 「工房 横井珈琲(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 と同様、カフェを持たないコーヒー豆販売に特化した専門店である。店内に入ると気さくな老夫婦が出迎えてくれる。カウンター奥の工房には、店の規模に見合わないくらいの大きな焙煎機が置かれている。近郊の方には店主自らが宅配をしているそうだ。
 この店のストレートコーヒーは、中煎りの「シティーロースト」と浅煎りの「ミディアムロースト」の2種類であるが、全体的に思っていたイメージのローストよりもやや強めなので、そう思って買って頂きたい。
 今回、「シティーロースト」のストレート全種類とブレンドコーヒー全てを試してみた結果、お勧めは以下の3つであった。お勧め順に言うと、「モカ」は桃のような華やかなフルーツ香があり、酸味も苦みも絶妙で僕の一押し。「マイルドブレンド」は、口に含むとまず酸味が前面に出るが、続いてトロピカルフルーツのような華やかなフルーツ香が押し寄せ、苦みも少なく後味も爽やか。「オリジナルブレンド」は、かなりのローストが強めなのでフルーツ香はあまり感じられないが、ほのかな酸味と苦み、そしてビターチョコのようなカカオ香りが感じられてハイロースト好きの僕好み。特に、濃めに入れると美味しかった。(2014年7月追加)

手稲区曙2条3丁目5-33  
電話番号:011-695-1964
定休日:月曜(祝日の場合には営業し、翌火曜日が休みに) 
営業時間:11時〜17時
予算:マイルドブレンド400円/ 100g、モカ・シティロースト450円/ 100g
アクセス:JR函館本線・稲穂駅の海側の出口から出て左へ。JRの車両基地を右に見ながら進み、踏切を渡る。交差点に出たら右折し、送電鉄塔に向かって進む。橋を渡り、3つ目の送電鉄塔から2つ目のT字路(大きなマンションが見える通り)を左折するとマンション向かいの左側にある。
最寄りのランドマーク:JR稲穂駅の車両基地
お勧めポイント:手稲区の優良珈琲店

手打ちそば やま桜

 俳優の大泉 洋の友人がやっているという手稲で人気の蕎麦店。この度、移転してリニューアルオープンした。店内に入ると右側に小上がりがあり、そして左側には2名用のテーブル席が2つと窓側に沿ってカウンター席がある。カウンター席は隣同士に衝立が置かれ、コロナ対策がされている。寿司屋を改装した前店と比べると新しくきれいになり、清潔感も増した。
 蕎麦は北海道産にこだわっており、摩周産「キタワセ種」の蕎麦の実を店舗の手回し式石臼で手引きし、それに黒松内産の蕎麦粉「奈川在来種」をブレンドして二八蕎麦に仕上げているという。この店の天種はカリッと揚がっていて美味しいので、僕の一押しは「海老天ざる」。
 蕎麦は香りや甘みもあって喉越しも良く、つけ汁も甘からず辛からず丁度良かった。なので、「もり」も間違いなく美味しいだろう。これに対し、つけ汁が温かい冷たい蕎麦である「鴨せいろ」や「とりごぼうせいろ」、「とり舞茸せいろ」などのつけ汁は、何故か甘くて良くない。また、温かい蕎麦にも冷たい蕎麦と同じ蕎麦を使用しているためか、温かい蕎麦は驚くほどコシがなくお勧めできない。さらに、「カレー南蛮」は味が薄くスパイシーさもなく、こちらもお勧めではない。しかしながら、蕎麦自体はかなり真面目に打たれており、手稲エリアではお勧めできる蕎麦店である。(2020年12月更新)

手稲区富丘3条6丁目1-1
電話番号:011-684-1153
定休日:火曜、第3水曜
営業時間:11時〜15時、17時〜20時
予算:海老天ざる1100円、天ざる1350円
アクセス:札幌中心部から北5条手稲通りを進み、右側に「スーパービバホーム手稲富岡店」、左側に「コルソ札幌」見ながら進み、「札幌トヨタ自動車手稲店」、「札幌トヨペット手稲店」、「トヨタカローラ札幌手稲店」が見えたら、すぐ左側にある
最寄りのランドマーク:札幌トヨペット手稲店、トヨタカローラ札幌手稲店
お勧めポイント:「海老天ざる」が美味しい手稲の蕎麦店

<!-- --> これが新店舗です カウンター席は隣同士に衝立が置かれ、コロナ対策がされている メニュー。カレー南蛮と玉子カレー南蛮は12月〜3月の季節限定メニューとなっている 僕の一押しの「海老天ざる」 蕎麦は香りや甘みもあって喉越しも良く、つけ汁も甘からず辛からず丁度良かった。なので、「もり」も間違いなく美味しいだろう 「とりごぼうせいろ」 つけ汁が温かい冷たい蕎麦である「鴨せいろ」や「とりごぼうせいろ」、「とり舞茸せいろ」などのつけ汁は、何故か甘くて良くない 「鴨せいろ」 「とり舞茸せいろ」

その他の地域

麺屋 菜々兵衛 北広島店

 「三井アウトレットパーク札幌北広島」のフードコート内にあるラーメン店。実はこの店、札幌グルメバイブルで3つ星を獲得した白石区の「麺屋 菜々兵衛(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」が、札幌「平和店」、神奈川の「ラゾーナ川崎店(閉店)」に続いてオープンさせた支店なのである。さらに、2020年には中心部に「すすきの店」をオープンさせ、現在では多店舗展開しているラーメンチェーン店となった。
 フードコートのテーブル席は、全て透明なアクリル板で仕切られており、コロナ対策は万全である。まずは店のカウンターで注文してポケベルを受け取り、ベルが鳴ったら受け取りに行くというシステム。
 メニューを見ると、本店よりもメニューが絞られているが、僕のお勧めの鶏白湯メニューは、しっかりとラインナップされていた。僕の一押しは「鶏白湯 醤油」で、次いで「鶏白湯 塩」である。
 「鶏白湯 醤油」は、鶏の旨味がしっかりと凝縮されており、フードコートで味わうラーメンとは思えないほど。中細ストレート麺もコシがあり、大きめの肩ロースのチャーシューも穂先メンマも実に美味しい。しかし、日によって麺のゆで加減にバラツキがあったり、チャーシューも豚肉の臭みが感じられることがあるのが難点だ。清湯の「あっさり醤油」は、醤油に独特のクセがあり、あまりお勧めできない。「鶏白湯 塩」スープは見た目が混濁しているものの、見た目と違ってサッパリとしていながらコクがあって美味しい。(2020年3月〜12月取材)

北広島市大曲幸町3丁目7-6 三井アウトレットパーク札幌北広島  
電話番号:011-398-3597
定休日:不定休(三井アウトレットパーク札幌北広島に準ずる)
営業時間:10時半〜20時半
予算:鶏白湯 醤油、鶏白湯 塩850円
アクセス:北広島インターを出ると目の前
最寄りのランドマーク:北広島インター、ガリバーアウトレット札幌北広島店
お勧めポイント:鶏白湯スープが美味しいフードコートのラーメン店

「三井アウトレットパーク札幌北広島」のフードコート内にあります コロナ対策がなされています 席数がかなりあります フードコートのテーブル席は、全て透明なアクリル板で仕切られており、コロナ対策は万全 まずは店のカウンターで注文してポケベルを受け取り、ベルが鳴ったら受け取りに行くというシステムメニューを見ると、本店よりもメニューが絞られているが、僕のお勧めの鶏白湯メニューは、しっかりとラインナップされています。僕の一押しは「鶏白湯 醤油」で、次いで「鶏白湯 塩」 「鶏白湯 醤油」 スープは鶏の旨味がしっかりと凝縮されており、フードコートで味わうラーメンとは思えないほど 具材には肩ロースのチャーシューと穂先メンマの他、ネギが2種類とナルトが入っています 中細ストレート麺はコシがあるが、日によってゆで加減にバラツキがある 清湯の「あっさり醤油」 醤油に独特のクセがあり、あまりお勧めできない  「鶏白湯 塩」 スープは見た目が混濁しているものの、見た目と違ってサッパリとしていながらコクがあって美味しい「鶏白湯 辛味噌」は、悪くはないものの、辛みに中毒性がなく、旨味調味料の味が感じられてしまう

JAびえい 美瑛選果

 「美瑛選果」は、旭川市の隣にある美瑛町のJAびえいが運営するアンテナショップ。この店の一押しは、何と言っても美瑛産小麦を使用した「びえいのコーンぱん」。これは東京のブーランジェリー「VIRON(ヴィロン)」とコラボして作られた空港限定のパンなのだ。砂糖や水は一切使用せずに、スイートコーンの水分と甘さだけで焼き上げられているらしく、店内の工房内で焼かれているため、ホッカホカ・モチモチの状態で供される。出来たてはとても熱々なので、持ち帰る場合には購入後30分間はケースの蓋を閉じられないほど。なので、僕的には空港内ですぐに食べるのをお勧めしたい。
 その場で食べる「びえいのコーンぱん」は、フンワリ・シットリとしたスフレのようで最高。パンの断面を見ると、思った以上にコーンがビッシリと詰まっている。一口頬ばると、蒸しパンのような香りとコーンの心地よい香りが口いっぱいに広がり、余分な味付けなどが一切しない実にシンプルなパンである。そのシンプルさ故に、頬ばる度に美味しさが増してきて、飽きの来ない美味しさとなる。残念ながら、現在のところバラでの販売は行っておらず、1箱5個入りでの販売。しかも、1人2箱までしか購入できない限定品なので、1回の焼き上がりで20~30人しか購入できないレアアイテムである。なので、空港に行ってもタイミングが合わなければ購入できないことも多い。最も確実に買える裏技は、開店時に合わせて焼き上がる8時である。
 もしも、残念ながら購入できなかった場合のお勧めは、美瑛産小麦とバターで作った「びえいのラスク」。口の中に風味豊かなバターの香りが広がり、サクッとした食感が素晴らしく、甘さも丁度良い。さらに、もう一つお勧めしたいのが、この店の限定の「クラナマ プチ」。これは 「生チョコサブレ 蔵生(→ 札幌グルメバイブル・札幌で旭川を食すの頁を参照)」 の特別バージョンで、美瑛産ハスカップを使用し、2種のチョコレートにハスカップの酸味が絶妙にマッチしていて美味しい。(2015年3月更新)

新千歳空港国内線ターミナルビル2階
電話番号:0123-46-3300
定休日:無休
営業時間:8時〜20時
予算:びえいのコーンぱん(5個入)1080円
、びえいのラスク(12枚入り)775円
お勧めポイント:焼きたての「びえいのコーンぱん」と「びえいのラスク」が美味しい

レジ前には「コーンぱん」を求める行列が・・・

レジの奥にパンを焼く工房があります

注文を受けると箱に詰めてくれます

箱を開けると

フニャッと柔らかいコーンぱん

中にはスイートコーンがビッシリ

この店の限定品の「生チョコサブレ 蔵生」である「クラナマ プチ」

サクッとした食感と美瑛産のバターの香りが最高にいい!

キャラメル キッチン

 グリコglicoと言えば、「ポッキー」や「プリッツ」、「アーモンドチョコ(現・アーモンドピーク)」、「コロン」、「ジャイアントカプリコ」などのお菓子が有名であるが、僕が子供の頃のグリコと言えば、やはりキャラメルの上におまけが付いた赤いパッケージのキャラメルであった。「ひとつぶ300メートル」というキャッチコピーもさることながら、最近リニューアルされた道頓堀の広告にもなっている“ランニングマン”のキャラも、一度見ると忘れられないほどのインパクトだ。実は、グリコのキャラメルは、今では「アソビグリコ」というネーミングに変わったようで、全10種類の木のおもちゃが付いている。
 新千歳空港にあるこの「キャラメル キッチン」は、グリコglicoの「江崎グリコ株式会社」が展開する生キャラメルのアンテナショップなのである。販売されている生キャラメルは北海道産原料を使用しており、全て店内で手造りされている。生キャラメルは、「アーモンド」、「ミルク」、「バーター」(各8包入り)の3種類があり、1包の生キャラメルは2つにカットされている。さらに、ビスケットの上にキャラメルをのせた「キャラメルビスケット」も販売されているが、「キャラメルビスケット」だけはカットされていない。また、生キャラメルは、「花畑牧場」など通常の生キャラメルよりも硬めである。
 この店の一番人気は、細かく砕いたアーモンドが入った「アーモンド」生キャラメルらしいが、実は僕のお勧めは「キャラメルビスケット」の方。サクッとしたビスケットにネットリとした生キャラメルが加わることで何とも言えぬ食感とバターの風味が生まれ、とてもいい。(2015年1月追加)

新千歳空港国内線ターミナルビル2階
電話番号:0123-46-6590
定休日:無休 
営業時間:8時〜20時
予算:キャラメルビスケット(8包入)960円
お勧めポイント:日本中でここでしか買えないグリコの生キャラメル

店舗の右側にあるキッチン

中では2人が作業をしていた

これが生キャラメルの生地

「キャラメルビスケット」のパッケージ

「キャラメルビスケット」の箱を開けたところ

これが2層になった「キャラメルビスケット」

生キャラメル「バター」のパッケージ

「バター」の箱を開けた状態

生キャラメル「バター」

生キャラメル「ミルク」のパッケージ

生キャラメル「アーモンド」のパッケージ

生キャラメル「バター」と「ミルク」の見分けはつかないが、「アーモンド」はローストした粒々のアーモンドが入っているのでインパクト大

これが「アソビグリコ」に入っている木のおもちゃ。このときはオープン記念なので購入するともらえた。

にとりのけやき 新千歳空港店

 2013年7月に「北海道ラーメン道場」にオープンしたニューフェイス。実はこの店、薄野に本店がある行列ラーメン店である。しかしながら、本店の客層は地元客というよりほとんどが観光客で、僕も確認のために年に1〜2回ほど食べる程度である。かつてグルメバイブル取材で本店の全メニューを食べ比べたことがあるが、その結果、やはり定番である「味噌ラーメン」が最も良かった。
 今回改めてこの新千歳空港店の全メニューにチャレンジ。まず、3種の味噌をブレンドして作る「味噌ラーメン」を味わう。スープは適度にラードが表面を覆い、具材はキャベツやニンジン、ネギ、キクラゲなどが入っている。旨味調味料を大量使用する店が多い中、この店の「味噌ラーメン」のスープは自然に近い味で、味噌の旨味がストレートに感じられて美味しい。加えて、トンコツベースのスープとの相性も抜群で、サッパリとして優しい味だ。しかしながら、この素直さがインパクトに欠け、オーソドックスなマイナスイメージとなっていることも確か。また、一週間熟成させているという麺は、特に特徴のないオーソドックスな黄色い中太縮れ麺である。「味噌ラーメン」と共に僕の一押しなのが「辛いラーメン」。前述の「味噌ラーメン」がベースとなっており、それに辛さが加わることで「味噌ラーメン」のインパクトのなさを見事に補っている。一方、新千歳空港限定の味噌ラーメン「かにラーメン」は、ピリ辛の味噌ラーメンの上に、ほぐした蟹の身と卵の黄身と白身の餡がかかっており、さらに短めのタラバガニの脚が1本のっている。味噌ラーメン自体が美味しいのでこれも悪くないが、値段に見合ったプラス効果を伴っていない。まあ、これはこれで観光客向けの目玉商品かな・・・というのが率直な感想である。しかし値段を考えると、やはり通常の「味噌ラーメン」の方がお勧めである。さらに、「サンバル麺」は他のラーメンとは全く異なっており、インドネシアで採れた3種類の唐辛子を練り合わせ、クリーミーな白湯スープとマー油で作り上げられたラーメンである。実はこの「サンバル麺」を味わえるのは、この新千歳空港店と円山店だけ。スープは博多ラーメンと熊本ラーメンをミックスしたような白湯スープで、唐辛子を溶かさずそのまま食べても美味しい。唐辛子を溶かすと「辛いラーメン」のイメージに近くなり、決して名前のようなエスニックな感じはしない。また、麺もこの麺用に作られた中細ストレート麺で、コシがないので予め硬めにと言っておいた方が良いかも。ネギは白髪ネギに加えて刻んだ白ネギと青ネギの3種類が入っているといったこだわりようで、最初は辛子を溶かさずそのまま食べ、半分ほど食べ終えたら辛子を溶かして食べると2倍楽しめる。
 ちなみに、「にとりのけやき」はこの「新千歳空港店」と「すすきの本店」の他に、北広島の三井アウトレットパーク内に「札幌北広島店」が、そして食事やお酒が楽しめるビストロのようなラーメン店「札幌円山店」がある。(2013年10月更新)

千歳市美々 新千歳空港ターミナル3階 北海道ラーメン道場内
電話番号:0123-45-6010
営業時間:10時~20時
定休日:無休
予算:味噌ラーメン850円
アクセス:新千歳空港の3階中央エスカレーター近く
最寄りのランドマーク:新千歳空港
おすすめポイント:薄野の行列ラーメン店の味噌ラーメンが新千歳空港でも食べられるようになった

味噌ラーメン


辛いラーメン


かにラーメン


サンバル麺


辛子を溶かす前のスープ


辛子を溶かした後のスープ


ルタオ 新千歳空港店

 「ドゥーブルフロマージュ」で有名な「ルタオ」は、実は北海道のスイーツ会社ではなく、鳥取県米子市から地域に根ざした菓子ブランドを全国展開している「寿スピリッツ」のグループ店である。「ルタオ」を一躍有名にした「ドゥーブルフロマージュ」は、上層がレアチーズケーキ、下層がベイクドチーズケーキとなっている冷凍チーズケーキ。僕が神戸グルメバイブルで紹介した 「神戸旧居留地 美侑(→ 神戸グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」の「W」こそが、「ドゥーブルフロマージュ」のオリジナルモデルでは?と僕は推測している。通常販売されているものは冷凍菓子であるが、店内のイートインスペースでは、生の「ドゥーブルフロマージュ」や「ショコラドゥーブル」が食べられるのである。僕は「ドゥーブルフロマージュ」自体はそれ程美味しいとは思っていないので、実はこのグルメバイブルでは取り上げていないが、最近この店のソフトクリームが美味しいことに気付いた。とてもサッパリとしていながらミルクの風味が豊かなのである。特に、「ドゥーブルフロマージュ」を一度食べてみたいと思っている方には、生の「ドゥーブルフロマージュ」とこの美味しいソフトクリームの合体した「ルタオサンデー」は、食べる価値ありのまさに夢のコラボ。「ルタオサンデー」には、ドライストロベリーとラズベリーソースのかかった「ベリー」とチョコクランチとチョコレートソースのかかった「チョコレート」の2種類がある。どちらも美味しいので、あとは自分のお好みで選ぼう。(2013年4月追加)

新千歳空港国内線ターミナルビル2階 
電話番号:0123-46-2250
定休日:無休 
営業時間:カフェ9 時〜19時半(店舗は8時〜20時) 
予算:ルタオサンデー500円

宮越屋珈琲 新千歳空港店

 札幌の円山坂下に本店を構え、今や本州にまで多店舗展開しているコーヒー店である。この店のコーヒーは基本的にハイローストで、特に強深煎りの「フレンチフレンド」は、ハイロースト好きのコーヒーファンにはお勧め。ネルドリップで抽出された「フレンチフレンド」は、苦みと酸味のバランスが素晴らしく、そのままブラックで頂いても美味しいし、カフェオレにしても最高である。この新千歳空港店は朝8時から営業しており、トーストやケーキなどのスイーツもあるので、朝食時に立ち寄ってみても良い。なお、店内ではコーヒー豆の販売も行っており、コーヒー好きな方への北海道土産としてもお勧めである。(2013年4月追加)

千歳市美々987 新千歳空港ターミナル3階  
電話番号:0123-25-8418
営業時間:8時~19時半 
定休日:無休 
予算:フレンチブレンド、577円、豆500円/ 100g
アクセス:新千歳空港の3階 中央エスカレーター近く 
最寄りのランドマーク:新千歳空港 
おすすめポイント:新千歳空港内で最も美味しいコーヒーが飲める店

まつじん 新千歳空港店

 北海道のジンギスカンには、焼いた肉をタレにつけて食べるタイプと、あらかじめ付けダレに肉が浸った味付きタイプとがある。「松尾ジンギスカン」は、北海道ナンバーワンの味付きジンギスカンのブランドであり、フランチャイズ店と直営店で食べることができる。直営店には「松尾ジンギスカン」と「まつじん」の2つのブランド名称がある。スタイリッシュで新しい直営店は「まつじん」を名乗っていて、北海道以外では銀座  (東京銀座店→ 銀座グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照)  と赤坂(東京赤坂店)に、札幌中心部では「札幌駅前店」と「札幌南1条店」がある。「まつじん」は煙たい、臭い、おやじっぽいというジンギスカン店のイメージを一新し、女性でも入れるような洗練されたインテリアを取り入れている。その結果、ジンギスカンブームが去った現在でも人気は衰えず、女性客も多い。
 この店のお勧めは、赤身でサッパリとした「味付き特上ラム・ジンギスカン(通称“チョッちゃんラム”)」と、最上級の肩ロースのような「味付きラムリブロース・ジンギスカン」。どちらも甘辛のタレと柔らかなラム肉の組み合わせが絶妙で、クセになるくらい美味しい。「松尾ジンギスカン」の更なるこだわりは、肉を焼く特注の南部鉄鍋にある。半円形のドーム状の鉄鍋で、鍋は汁切れし易いよう放射状の浅い溝が付けられている。さらに、鉄鍋の周りには深くて大きな溝があり、この溝に貯まった汁で野菜を煮るようにして食べる。もしも、肉から滴る汁だけでは足りない場合には、専用瓶に入っている汁を足して野菜を煮るのである。 
 松尾ジンギスカンのラム肉は北海道土産としても最適で、食事をした店舗から宅配することをお勧めする。購入の際には、専用鉄鍋も一緒に購入してみよう。ジンギスカンのみでなく、この鍋で焼肉をすると、油ぎれが良く美味しく焼くことが出来る。ちなみに、専用鉄鍋には野外で使用する通常タイプの他、ガスコンロで使用するタイプやIH調理器対応の鉄鍋などもある。札幌に来られない方は、下記通販サイトからの購入も可能である。(2013年4月追加)http://shop.2989.net/fs/matsuo/c/

新千歳空港店】 
千歳市美々 新千歳空港ターミナル3階 
電話番号:0123-46-5829
定休日:無休 
営業時間:10時〜20時半

新千歳空港店


ロイズ チョコレートワールド
    とロイズ直営ショップ

 今や北海道を代表するチョコレート会社となったロイズが、新千歳空港内に展開する2つの直営ショップ。「ロイズ チョコレートワールド」と名付けられた3階の店舗には、ショップの他、チョコレート工場や チョコレートミュージアムなどが併設されている。2階にももう一つの直営ショップがあり、こちらでもほぼ全てのアイテムが購入できる。しかし、「ロイズ チョコレートワールド」のショップには、ここでしか購入出来ないアイテムがいろいろとあるのだ。
 どちらの店舗でも購入できるお勧め品は、これまでも札幌グルメバイブルで紹介してきた「マカダミアチョコレート」。以前と違って缶に入ったスタイリッシュなものではないが、中身は変わらない。マカダミアナッツチョコと言えば、ハワイなど海外旅行土産の定番中の定番であるが、それを承知で敢えてお勧めしたいのは、薄くコーティングされたチョコとマカダミアナッツの完璧な黄金比率ゆえ。北海道ミルクを使ったロイズのチョコレートだけでも美味しいのに、そのチョコとマカダミアナッツの完璧なまでの黄金比率。これを考えただけでもパーフェクトなマリッジであろう。
 そして、「マカダミアチョコレート」のライバルとなりそうなのが、最近新発売された「抹茶アーモンドチョコ」。抹茶の苦みとチョコのバランスがとても良く、オリーブの実のような外観もインパクトがあって外国人客にも受けそう。その他のお勧めとしては、定番の生チョコレート「オーレ」。口溶けが滑らかなミルクチョコレートで、誰もが好きな外さない味だ。これでもう少し甘さが控えめであればパーフェクト。(2015年3月追加)

【ロイズ チョコレートワールド】
新千歳空港ターミナル3階 
電話番号: 0120-612-452
定休日:無休 
営業時間:8時〜20時 
予算:マカダミアチョコレート907円

「ロイズ チョコレートワールド」のショップ限定アイテム

2階にあるロイズ直営ショップ

「マカダミアチョコレート」

「抹茶アーモンドチョコ」

誰もが好きな定番の生チョコレート「オーレ」

「ブルーベリーチョコレート」

麦チョコをちょっと大きくしたような大きさで、中にはドライブルーベリーが

チョコレート好きのお土産に最適な、ビター、スイート、ミルクの3種の板チョコが入った「クリオロチョコレート」

きのとや 新千歳空港店(KINOTOYA 2)

 この店のお勧めは、ショートケーキの生クリームをそのままソフトクリームにしたような「極上牛乳ソフト」。それは  「バーンズ(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」  と同じようにミルキーかつシルキーなソフトクリーム。適度な甘さで後味も良く、パティシエのセンスを感じさせる洗練されたソフトクリーム。 カップを選べばラズベリーやチョコ、キャラメルなどのソースをトッピングすることができるが、ソフトクリームが非常に繊細なので、そのまま食べることをお勧めしたい。この店のもう一つのお勧めはプリン。「極上牛乳プリン」、「北海道いちごプリン」、「酪農チーズプリン」の3種類があるが、「北海道いちごプリン」が特にお勧め。どの商品もトロトロとしていてそれぞれの風味が感じられて美味しい。もう一つの人気商品は「焼きたてチーズタルト」。大丸百貨店地下の「きのとや」でも見た目が同じな大丸限定チーズタルトを販売しているが、大丸のものは焼きたてではなく工場で作ったもので、しかも中にブルーベリーが 入っている。また、タルト生地は硬めのサクサクしたビスケットタイプで、バターの香りに乏しく改良が必要だと感じた。しかし、上にのっているクリームチーズ自体は、ほんのり酸味があってトロトロで美味しい。(2013年3月追加) 

新千歳空港国内線ターミナルビル2階 
電話番号:0123-29-6161
定休日:無休 
営業時間:8時〜20時 
予算:極上牛乳ソフト330円、焼きたてチーズタルト178円、

販売終了 千歳空港スカイショップ小笠原の 「サクサクパイ新千歳発」

 この店のお勧めは「サクサクパイ新千歳発」。この商品は、「千歳空港スカイショップ小笠原」と帯広「六花亭」とのコラボ商品なのである。なので、この店と富良野にある 「カンパーナ六花亭(→ その他北海道・道央版の頁を参照)」 、「六花亭小樽運河店」の3店でしか食べることができない。ハスカップチーズクリームをホワイトチョコでくるみ、歯通りの良いサクサクパイでサンドしている。ヒンヤリと口溶けの良い冷凍チーズクリームとハスカップの控えめな酸が上手くマッチし、香り高いサクサクしたパイと実によく合うのだ。甘さもほどほどで、ハスカップのほのかな酸味が後味爽やかなのである。保冷バックを使えば持ち帰りも出来る。
 この店の他のお勧めは、 「北菓楼(→ グルメバイブル・新千歳空港、お土産の頁を参照)」 のジャンボシュークリーム「北の夢ドーム」と六花亭の新商品「マルセイバターキャラメル」。「マルセイキャラメル」は、キャラメルの中にカリッと香ばしいビスケットが入っている。ネットリとしたキャラメルと硬めのビスケットと豆?のコントラストが面白く、甘さも絶妙で後味もいい。キャラメルと言うよりクッキーの「フロランタン」のような感じだと思えばいい。常温保存が可能で日持ちがするので、お土産の1つに加えても良いと思う。(2013年3月追加)

新千歳空港国内線ターミナルビル2階
電話番号:0123-46-2021 
定休日:無休 
営業時間:7時〜20時半
予算:サクサクパイ新千歳発150円 
お勧めポイント:ハスカップチーズクリームをホワイトチョコでくるんだサクサクパイ

北菓楼 新千歳空港店

 北海道を代表するお菓子店と言えば、“白い恋人”の札幌「石屋製菓」や“マルセイバターサンド”の帯広「六花亭」などが全国的に知られているが、実は地元北海道では、砂川に本店をおく「北菓楼」の方が人気なのである。たとえ「北菓楼」を知らない人でも「ホリHORI」の 「夕張メロンピュアゼリー」を知らない人はいないと思うが、実は「北菓楼」は「ホリHORI」のセカンドブランドであり、この店には僕がお土産に押したいと思うお土産アイテムが目白押しなのである。
 生菓子の一押しは「ミラノシュー」。これはドーナッツにカスタードクリームが入ったもので、シットリとしていてとても洗練された新食感のドーナッツなのだ。もう一つ生菓子でお勧めなのが「北の夢ドーム」。これは大ぶりのシュークリームで、生クリームとカスタードクリームが入っている。甘さ控えめWクリームはトロトロでとても美味しく、カリッとしたシュー生地とのコントラストも絶妙。これに対し、ミニシュークリームの「北海道ミルクシュー・ ダブルシューカスタード」は、「北の夢ドーム」に比べるとシュー生地がしっとりとしたノーマルタイプで、カスタード比率が高くなっている。インパクトも含めて北海道土産としてのお勧めは、圧倒的に「北の夢ドーム」の方だ。
 この他に、お土産としてお勧めしたい餅菓子が「夢きらら」と「おもちのショコラ」で、特に「夢きらら」がお勧め。これは中にゴマだれが入った一口餅で、北海道産のブランド米「きらら397」を使用している。噛んだ瞬間、ゴマだれが飛んで服を汚してしまうのでは?と思うほどトロッとしているので、この餅は一口で食べるのがいい。「おもちのショコラ」は小さなチョコレート餅で、濃厚なチョコレートの風味は抜群に良いのだが、チョコ餡を包む餅がイマイチだ。これで、もう少し軟らかくてモチッとしていればパーフェクトなお菓子となるだろう。この他に、チョコレートお菓子でお勧めなのが「ショコラポケット」である。よくあるチョコクランチかと思いきや、ミルクチョコレートとコーンのバランスが絶妙なチョコクランチなのである。
 また、日曜と月曜の朝8時に入荷するという大人気の「シェフのおやつ」は、俳優・大泉 洋が大好きな人気のバウムクーヘン「妖精の森」の端の部分の「切り落とし」である。帯広柳月のバウムクーヘン「三方六」でも同様の切り落としを販売していて、やはり行列が出来るほどのヒット商品となっている。シットリとしていてハチミツが香る層状の部分と、焼かれて砂糖が結晶となった外側のカリカリした部分のバランスが実に良くこれもお勧め。しかも一箱350円と格安なのだ!!ちなみに、札幌にある4つの百貨店(大丸、エスタ、三越、丸井今井)でも毎朝入荷するそうである。
 大人気の「開拓おかき」はシンプルな揚げおかきで、現在、「増毛・甘エビ」、「枝幸・帆立」、「標津・秋鮭」、「松前・いか」、「えりも・昆布」、「白老・虎杖浜たらこ」、「野付・北海シマエビ」、「白糠・柳だこ」の計8種類の地域バージョンが発売されている。中でも僕のお勧めは、海老の香りが豊かな「増毛・甘エビ」、ホタテの旨味がいい「枝幸・帆立」、蛸の風味がマッチした「白糠・柳だこ」、パンチのある味が特徴の「標津・秋鮭」の4つである。ちなみに、1番人気の「増毛 甘エビ」だけは通常の大きいサイズの他、小分けされた箱入りのものも販売さている。
 生菓子以外の菓子は、下記ウェブサイトからも購入出来る。新千歳空港内にはこの直営店の他、 「千歳空港スカイショップ小笠原(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」 、「TRICOT by yamasan fujiya」、「スノーショップ(出発売店)」、「ANA FESTA」、「BLUE SKY(10-14、16-18ゲート内ショップ)」でも北菓楼製品を取り扱っている。 ちなみに、クリームたっぷりのモチモチした食感のカップシュークリーム「夢風船」や、新千歳空港限定の「ヨーグルトソフトクリーム」は面白いが、何れも特にお勧めするのどのものではなかった。(2016年9月更新)http://www.kitakaro.com/category/23/

新千歳空港国内線ターミナルビル2階 
電話番号:0123-46-2226
定休日:無休 
営業時間:8時〜20時 
予算:開拓おかき(甘エビ小袋3パック)600円、夢きらら630円、北の夢ドーム480円、ミラノシュー(5個)630円

おもっちーず
  (北海道本舗、北海道本舗II)

 人気テレビ番組“いきなり黄金伝説!!”の「日本全国絶品スイーツベスト30」で第1位、さらに「北海道知事賞」も獲得した冷凍餅スイーツ。実はこの製品、あまり知られていないが、白いどら焼き「白どら」で有名な札幌の「わらく堂」が作っている北海道スイーツなのである。ベイクドチーズケーキのように濃厚で香り豊かなチーズ風味に加え、秋田の「バター餅」を更に軟らかくしたようなネットリのびーる絶妙な新食感。とにかく甘さも柔らかさも最高にいいのである。このチーズ味の「おもっちーず」の他、チョコレート味の「しょこら」とイチゴ味の「いちご」などもあるが、プレーンの「おもっちーず」が最も美味しい。食べ方としては、中途半端に解凍した状態で食べると、このノビノビとした独特の食感は味わえないので、指でつまんでも持ち上げられないくらい柔らかになるまで解凍して食べるのがお勧め。「おもっちーず」は、新千歳空港内では「北海道本舗」か「北海道本舗II」で購入出来るが、持って帰るのがめんどうという方は楽天市場からも購入可能だ。ちなみに、「北海道本舗」と「北海道本舗II」では、  「ノルディックファーム(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」  の「半熟チーズケーキシャンティ」や、「シルシルミシルさんデー」で紹介された「札幌みれい菓」の「札幌カタラーナ・ザク盛マンゴー」なども購入できる。(2013年3月追加) 

新千歳空港国内線ターミナルビル2階 北海道本舗、北海道本舗II
電話番号:0123-46-5352
定休日:無休 
営業時間:7時半〜20時半
予算:おもっちーず840円 
お勧めポイント:とても柔らかな新食感冷凍チーズ餅

ジャージーブラウン

 新千歳空港ターミナル3階「ロイズチョコレートワールド」前にある乳製品の店。この店は「ルーキーファーム」という会社がやっているらしく、酪農王国 “十勝”の「加藤牧場」の牛乳を使用した製品を販売している。実は、北海道の乳牛のほとんどはホルスタイン牛であるのに対し、この店の乳製品はヨーグルトを除き、濃厚で風味豊かな北海道のジャージー牛のミルクを使用している。ジャージー牛の牛乳やアイスクリーム、レアチーズケーキ、ローズンヨーグルト、カステラなどを販売している。
 僕のお勧めは「ミルキーソフトクリーム」。ミルキーソフト以外にも「メロン風味のソフトクリーム」や「アイスクリーム」などがあるが、あくまでもミルキーソフトクリームがお勧め。「ミルキーソフトクリーム」は含気率がとても低く、まるでアイスミルクのようにサッパリとしている。それでいながら、牛乳の風味をしっかり感じることができて美味しい。新千歳空港限定の人気ナンバーワン・ソフトクリーム「うしのつの・あんこ」は、角型の漉し餡入りのパンをコーン代わりにしたソフトクリーム。しかし、パンがかなりパサついているので、コーンに取って代わるほど美味しいとは思えない。やはり、ミルキーソフトにソースをかけたカップのものか、さらにフレッシュベリーをトッピングした「ベリーベリーパフェ」などがお勧めである。カップソフトは、“十勝産”のハスカップ、木苺、カシスなどのフルーツソースや、ジャージーミルクから作られた生キャラメルソースをかけることが出来る。店の前には広めのフリースペースがあり、椅子に座って食べることも出来る。また、「レアチーズケーキ」はヨーグルト風味で甘さ控えめなのは良いが、味はごく普通。「フローズンヨーグルト」は味は悪くないものの、含気率が少な過ぎてかなり硬く、ヨーグルトをそのまま凍らせたのでは?と思うくらい硬かった。意外なことに、期待していなかった「ジャージー牛乳かすてら」は、試食してみるとカステラとしてはかなり美味しかった。(2013年2月追加) 

千歳市美々 新千歳空港ターミナル3階 
電話番号: 0123-46-2236 
定休日:無休
営業時間:10時〜20時
予算:ソフトクリーム350円(コーン、カップとも)、ベリーベリーパフェ450円
お勧めポイント:アイスミルクのようにサッパリとしていながら、しっかりと牛乳の風味を感じるられるソフト

Calbee+ カルビープラス

 ポテトチップスで有名な「Calbee」が展開するアンテナショップ。新千歳空港内のアンテナショップは、新千歳空港2階にあるこの店と、4階の映画館「じゃがポックル シアター」前にあるが、映画館前の店舗は商品の販売しか行っていない。 同様なアンテナショップは、東京に3店舗(東京駅、お台場、原宿竹下通り)と沖縄の国際通りにもあるようだ。実はこのアンテナショップでは、北海道限定の人気お土産アイテム「じゃがポックル」は販売されていない。しかしその代わりに、北海道産の芋を使用した「じゃがポックル」の三色芋バージョン「いも小町」を販売しているのだ。逆に、通常のお土産品店では、この「いも小町」を更に小さくキューブ状にしたバージョン「じゃがピリカ」を販売している。また、この千歳空港限定アイテムとして、蟹のイラストが描かれた「じゃがりこ」の蓋も販売されている。さらにこのショップにはキッチンが設置されていて、揚げたての「ポテトチップス」や 「じゃがりこ」のフライドポテトバージョン「ポテりこ」を食べることができる。
 ポテトチップスには薄切りと厚切りの2種類があるが、店のお勧めは薄切り。さらに、ポテトチップスには「しおバター味」と「2種のチーズ味」の他、試すのも怖い「ロイズチョコ味」や、更にソフトクリームをトッピングした「ロイズのチョコ味+ソフトクリーム」なるものもある。今回は「薄切り・2種のチーズ味」をチョイスしたが、ドロッとしたコクのある液状チーズとの相性もサクッとした食感も良かった。医局員の実香先生によると、揚げたてのじゃがいもの風味を本当に楽しみたいのなら、「塩味」が最も美味しいとのこと。しかしこれはメニューにはないので、バターアレルギーについて店員に尋ねられたときに、その旨を告げればやってもらえるようだ。「ポテりこ」には「サラダ味」と「チーズ味」があるが、外がカリッと中がシットリとした通常のフライドポテトでは味わえない不思議で独特の食感が面白い。もちろん、これらと共に頂くのは北海道限定の生ビー ル「サッポロ・クラシック」だ。この店ではこの他に、「ロイズ」のソフトクリームや「ポテトコロッケ」なども味わえる。(2013年7月修正)

千歳市美々 新千歳空港ターミナル2階
予算:いも小町850円、ポテトチップス「しおバター味」・「2種のチーズ味」280円、「ロイズチョコ味」300円、「ポテりこ」300円

ペイストリー スナッフルズ

 「ペイストリー スナッフルズ」は、函館にある有名洋菓子店 「ペシェ・ミニョン(→ その他北海道の旨い店・道南を参照)」 のグループ店。この店を一躍有名にしたのはキャッチケーキとは、一口サイズのスフレ様のチーズケーキのことで、基本的に「チーズオムレット」と「焼き蒸しショコラ」の2種からなる。この他に、函館限定品として「キャラメルキャッチケーキ」、札幌・千歳限定品として「メイプルオムレット」がある。他社とは異なり、冷凍などは一切していない。僕のお勧めは「メイプルオムレット」。そもそもこの商品は、スナッフルズと東京南麻布の「ラ・プレシューズ」とのコラボで作られた羽田空港限定の商品。羽田空港では「メイプルフロマージュ」という名前で販売されていた。羽田空港では既に販売終了となってしまったが、千歳・札幌エリアでは購入可能なのだ。メイプル風味のフンワリとろける食感が素晴らしく、甘さも控えめでいい。「いちごを食べたきつね」は、サクサクとしたドライストロベリーのメレンゲ菓子で、ホワイトチョコとの相性も抜群。千歳空港店やさっぽろ大通店、さっぽろ清田店の他、JR札幌駅西口の「KIOSK・四季彩館」で購入が可能。なお、下記ウェブサイトでも購入可能である。 (2012年9月追加)
http://www.snaffles.jp/cheese_omelette/

【新千歳空港店】  
千歳市美々新千歳空港ターミナルビル2階スイーツアベニュー 
電話番号:0123-21-8461
営業時間:8時~20時 
定休日:無休

【さっぽろ大通り店】  
札幌市中央区大通西3丁目 大通BISSE1階 
電話番号:011-211-8443
営業時間:10時~20時
定休日:大通BISSEに準ずる

えびそば一幻(いちげん)

 海老の頭を煮込んだスープで一躍人気店となったラーメン店。振り返ってみると、札幌で初めて海老スープに特化して有名になったのは琴似にあった「札幌ラーメン 縁や(現在は新札幌に移転)」だったように思う。「縁や」はその後、東武デパートに乞われて東京池袋にまで進出して成功を収めた。琴似時代に何度か食べてみたが、インパクトと旨味こそあれ海老のエグサがどうしても邪魔をしてバランスが悪くなり、全体的な完成度という点ではいま一つだったように思う。その後もこれを真似するラーメン店やスープカレー店が次々と登場してきたが、どの店もこの問題を解決できずにきた。僕の記憶にある限り、この問題を初めて解決して完成させたのがこの「えびそば一幻」なのである。まずは、使用している麺がいい。中太より僅かに太いストレート麺であるが、歯ごたえがしっかりとしていて、濃厚なスープによく合う。細麺も選べるが、このスープには細麺よりこの太麺の方が圧倒的にいい。次に、ピンク色をした生姜風味の天かすが脇役として良い味をだしている。加えてスープもいい。スープは本店が3種(「そのまま」海老のストレートスープ、「あじわい」トンコツスープを加えたもの、「ほどほど」その中間の濃さ)、新千歳空港店のスープは2種(「そのまま」と「あじわい」)の中から選べる。僕の一押しは「えびしょうゆ」の「あじわい」。そして「えびしお」の「あじわい」も次に美味しい。しかし、「えびみそ」はイマイチスープとマッチしていないのでお勧めでない。本店と新千歳空港店の2店があるが、新千歳空港店の方が化学調味料が少なく後味が良いのでお勧め。深夜まで営業している本店は駐車場も完備しているため、常に行列ができている(2012年7月追加)

【新千歳空港店】  
千歳市美々 新千歳空港ターミナル3階 北海道ラーメン道場内 
電話番号:0123-45-6755
営業時間:10時~20時半
定休日:無休
予算:各750円
アクセス:新千歳空港の3階中央エスカレーター近く
最寄りのランドマーク:新千歳空港 おすすめポイント:唯一無二の完成された海老そば

白いブラックサンダー

「ブラックサンダー」は、東京都小平市にある「有楽製菓」が作るチョコバーのようなチョコレート菓子。現在は愛知県豊橋市にある工場で製造されている。体操の内村航平選手の大好物としても知られ、彼がロンドンオリンピック体操個人総合で優勝した際にも、母親が花束の代わりに「ブラックサンダー」を贈ったことが話題となった。さらに、その勢いは留まることを知らず、今や台湾などの海外でも人気という。今回紹介する「白いブラックサンダー」はその北海道限定バージョンであり、地元北海道の札幌工場で作られている。箱詰めされた通常サイズと、袋詰めのミニサイズの2種類が販売されている。ミニサイズ「白いブラックサンダー」は、コンビニなどで販売されているミルクチョコ味の「ちびサンダー」とビターチョコ味の「ブラックサンダー」の中間サイズである。
 「ブラックサンダー」よりも厚めの白いホワイトチョコでコーティングされたココアクッキーの断面を見ると、クッキーの中にコロコロとしたクッキーの塊が見える。この異なる形状のクッキーがクランチのような独特のサクッとした食感を生み出しているようだ。しかし、ホワイトチョコを含めた全体の甘さは、今時にしては少し甘過ぎだ。なので、通常サイズよりも一口サイズのミニの方が丁度良く、これでさらに甘さが抑えられていれば、コスパ的にもお土産としてもっと評価を高くしても良いかも。ちなみに、北海道各地のお土産店の他、新千歳空港のゲート通過後の売店でも販売されている。(2015年3月追加)http://item.rakuten.co.jp/yurakuseika/c/0000000107/

予算:白いブラックサンダー・ミニ(袋詰め)360円
お勧めポイント:人気のブラックサンダーのホワイトチョコバージョン

箱詰めされた通常の「白いブラックサンダー」

袋入りの「白いブラックサンダーミニ」

左上が「白いブラックサンダーミニ」、右上が「ちびサンダー」、下が通常の「ブラックサンダー」。「ブラックサンダー」の方が、チョコのコーティンが薄く、クランチっぽいの凹凸があるが、食感はほぼ同じ

「ブラックサンダー」の断面

「白いブラックサンダー」の断面

YOSHIMIの
 「カリカリまだある?」と
     「札幌おかきOh!焼とうきび」

 イタリアンレストランである「YOSHIMI」は、スープカレーやオムライスの店など幅広く経営している。本業のレストラン自体は特にグルメバイブルで取り上げるような店はないが、とにかく店主の勝山さんの才能が凄い。特にこのお土産菓子の分野に関しては、他のものとは全く違ったコンセプトのものを作り上げている。例えば、「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」は、ネーミングもさることながら、味がスパイシーで子供は食べられない大人の味なのである。カレー味の商品をこれまでいろいろと食べてきたが、このようなテイストのお菓子は初めて。どこかしら和風テイストを残し、ビールにピッタリのお菓子なのである(お勧め!)。特に、最近発売された「札幌おかきOh!焼とうきび」がこれまた美味しく、僕の一押しである。「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」とは対照的に、誰もが大好きなコーンクリームスープのような味で、食感も軽く出来ているため、いくらでも食べられる感じなのである。もう一つの新商品「Colletコレット」は、粒状のドライコーンが入ったほんのり甘いクリームサンドで、外の全粒粉のビスケットはラングドシャーのような独特の食感。これも悪くないが、お勧めと言うほどのものではない。これらの商品は、駅や空港のお土産品店で購入が可能である。(2013年4月追加)

予算:カリカリまだある?(8袋入り)630円、札幌おかきOh!焼とうきび(10袋入り)1000円

プティ・メルヴィーユの「函館メルチーズ」

 「函館メルチーズ」は、モンドセレクション2010年最高金賞を受賞した一口サイズの冷凍チーズケーキ。味は「プレーン」の他、「生キャラメル風味」と「パンプキン」の3種類。僕のお勧めは「生キャラメル風味」。キャラメルの味が突出しておらず、コクのあるチーズと上手くマッチしている。函館では「スナッフルズ」のチーズオムレットの方が有名だが、僕は「函館メルチーズ」の方が好みだ。「函館メルチーズ」は、本店や各支店の他、函館駅や函館空港、下記アドレスからの購入も可能である。 
http://www.petite-merveille.jp/contents/web_shop/

●BAYはこだて店   
:函館市豊川町11-5 
電話番号:0138-84-5677
営業時間:9時半~19時 
定休日:無休(年末年始を除く)

定休日:無休(年末年始を除く)●朝市店   
:函館市若松町9-15
函館朝市どんぶり横町市場内
電話番号:0138-27-2777
営業時間:7時~15時半 
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)予算:8個入り1050円

アンジェリック・ヴォヤージュの
「ショコラ・ヴォヤージュ」

 何てことのない街の普通の小さな洋菓子店であるが、この店の冷凍トリュフチョコ「ショコラ・ヴォヤージュ(16個)入り」は旨い。解凍して頂くのだが、ホイップクリームを薄いチョコでコーティングされたトリュフの食感がプヨプヨしていて面白い。すぐに口の中で消え、しつこい甘さも残らず、いくつでも食べられる。冷凍なので、クールで宅配も可能。函館空港に類似品も売っているが、こちらの方が美味しい。

函館市弥生町3-11   
電話番号:0138-76-7150
営業時間: 10時~19時 
定休日:月曜日 
予算:ショコラ・ヴォヤージュ1200円 
アクセス:市電・大町電停前で下車し、弥生坂を上る。1つ目の信号を左折し、直進すると左に中華会館が見えるので、その向かい。大町電停より徒歩5分。

ペシェ・ミニョンの「ダックワーズ」

 「ペシェ・ミニョン(→ その他北海道・道南の頁を参照)」 は函館を代表する洋菓子店。洋菓子店 「ペイストリー スナッフルズ(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」 や「割烹旅館 若松」などもグループに加わり、函館を代表する企業として成長しつつある。この店の「ダックワーズ」は、フワッとした食感と軽さが絶妙で、お土産としてもお勧めできる逸品だ。全部で5種類あり、特に「プレーン」と抹茶味の「テヴェール」、「ピスタチオ」がいい。ちなみに、グループの「割烹旅館 若松」で販売している「松のみどり」も、この店で作っている抹茶味のダックワーズと思われる。本店にはカフェが併設されているので、その場で食することも出来る。また、五稜郭電停前にある丸井今井デパートにもカフェが併設された支店「サロン・ド・カフェ ペシェ・ミニョン」があり、こちらで購入することもできる。

函館市乃木町1-2   
電話番号:0138-31-4301 
営業時間:10時~19時(カフェは18時半まで)
定休日:水曜日(祝日の場合には営業)
予算:ダックワーズ180円、他のダックワーズは200円
アクセス:大門の松風町から市電の通りを五稜郭公園方面に向かい、深堀町の電停を 過ぎ、2つ目の千代台町12の信号を右折。中央にグリーンベルトのある道をしばらく直進し、左に郵便局が見え、更に角に「人見交番」がある信号を過ぎたら、 「ラッキーピエロ人見店」、「ツルハドラッグ」が見えるので、グリーンベルトの切れ目を右折して細い通りを直進。 200メートルくらい走ると左に見える。

アルトラーチェ ARTLACZÉ

 野幌森林公園ほど近いコンクリートづくりの瀟洒なジェラート店。ジェラートの他、焼き菓子やプリン、シュークリームなども販売している。店内にはイートインスペースもあり、2人用のテーブル席が4つある。この店のジェラートは、とにかくきめ細やかで驚くほど滑らか。使っている素材が厳選されているのに加え、含気率と温度管理が絶妙なのである。北海道でこれほど美味しいジェラートを食べたのは初めてで、まさかこの様な素晴らしい店が北広島にあろうとは思ってもみなかった。北海道ナンバーワンであることはもちろん、恐らく日本でもトップレベルのジェラート店であろう。北海道でこれに近いレベルの店は現在のところ、「西野のアイスクリーム屋さん YOSHI YOSHI」と「ジェラテリア ジェリーム」くらいしか思い当たらない。 
 この店のジェラートは常時10〜12種類くらいあり、毎日少しずつ入れ替わる。どのジェラートもお勧めであるが、特に、杏仁の香りの「杏仁豆腐」やしっかりとラムが香る「ラムレーズン」、バナナの旨味タップリの「キャラメルバナナ」や「チョコバナナ」、フレッシュなミルクの香りがする「江別小林牧場ノンホモミルク」、濃厚なピスタチオの味がする「ピスタチオ」、リッチなキャラメルが印象的な「塩キャラメル」とそれをサッパリとさせた「ミルクキャラメル」、エスプレッソが香る「アフォガード」、サクサクしたパイの食感が何とも言えない「ストロベリーミルフィーユ」などが特に良い。通常のジェラートの価格は全て同じであるが、イタリアから輸入している「ピスタチオ」だけは割増料金がある。ちなみに、店内ではテイクアウト用の冷凍アイスも300円で販売してい るが、冷凍アイスは脂肪分がざらつき食感が良くない。(2013年4月追加)

北広島市西の里798-5 Farm SALLUZA  
電話番号:011-374-3636
定休日:月曜、火曜 
営業時間:11時〜18時 
予算:シングル350円、ダブル430円、スーパーファイブ720円
アクセス:地下鉄東西線・大谷地駅あるいは新さっぽろ駅(JR新札幌駅)から車で、平和通り(274号線)をJR上野幌駅方面へ向かう。「新札幌自動車学園」手前の信号(西の里東4)を左折し、「止まれ」表示のある西の里中学校通を右折して600mほど走るとすぐ左側。大谷地駅あるいは新さっぽろ駅から約5㎞。 
最寄りのランドマーク:新札幌自動車学園、立命館慶祥高校、北広島西高校、野幌森林公園 
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのジェラート店

Wine & Cheese 北海道興農社

 北海道産のワイン、チーズ、ハム、ソーセージ、燻製、ジャム、農産加工品などを販売するショップ。店名からも分かるように、北海道産のワインとチーズに特に力を入れているようだ。お勧めしたいのは、全道各地からセレクトされたナチュラルチーズ。特筆すべきは、直営店以外では滅多に購入できないという 「ファットリア・ビオ北海道(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 のイタリアンチーズが購入できることである。
 「ファットリア・ビオ北海道」は札幌にあるチーズ工房で、イタリアのチーズ職人・ジョバンニ・グラッツィアーノ氏が北海道の牛乳を使って作るチーズが素晴らしい。特に、パルマハムと共に頂く 「ブッラータ(→ 銀座グルメバイブル・イタリアン・エリオ ロガンダ イタリアーナの頁を参照)」 は非常に人気があるため、飲食店向けのみの販売か、直接販売の場合には予約による販売しか行っていなかった。しかし最近、この店でも毎週金曜日に5つだけ入荷するようになったのだ。ちなみに、札幌の人気焼き鳥店 「焼き鳥&ワイン しろ(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」 でも、イベリコ豚の生ハムとともに頂くことができる。もう一つお勧めしたいのが「リコッタ・フレスカ」。ボソボソと脱水したリコッタチーズの常識を覆すミルキーな美味しさである。料理に使っても、蜂蜜やジャムと一緒にクラッカーやトースト、パンケーキなどにのせて食べても美味しい。さらに、「カチョカバッロ・シラーノ」もいい。スライスしてフライパンでキツネ色に焼くと、ネットリと餅のような食感となる。塩分が抑えられていながら日持ちもするため、何もないときのワインのアテとしてもお勧めである。
 北海道ワインについては特にお勧めするものはないが、メジャーな「十勝ワイン」、「ふらのワイン」、「余市ワイン」、「おたるワイン」の他、最近人気の余市のワイナリー「オチガビワイン」などがある。(2016年10月追加)
http://www2.enekoshop.jp/shop/hokkaido-konoshashop/ 

新千歳空港国内線ターミナルビル2階
電話番号:0123-25-8639
定休日:無休
営業時間:8時〜20時
予算:ブッラータ1620円

2階のフロアのほぼ中央にあるココですこれがメインの「ファットリア・ビオ北海道」のコーナーブッラータはミルク入りのモッツアレラチーズのようなもの。切るとミルクが溢れ出す。味が付いていないので、フルーティーなオリーブオイル、塩、ブラックペッパーをかけ、生ハム(パルマハムがお勧め)と共にいただくのが最高!リコッタチーズは、料理に使っても良いが、蜂蜜やジャムと一緒にクラッカーやトースト、パンケーキなどにのせて食べても美味しい「カチョカバッロ」は、スライスしてフライパンでキツネ色に焼くと、ネットリと餅のような食感となる。塩分が抑えられていながら日持ちもするため、何もないときのワインのアテとしてもお勧め!この方がイタリアのチーズ職人・ジョバンニ・グラッツィアーノ氏数々の賞を受賞しています