「山本屋総本家」と
   「山本屋本店」の味噌煮込みうどん

 2009年には「山本屋本店」の栄中央店と「山本屋総本家」の名鉄店を取材したが、今回の取材では、街中の店舗で食べログ最高得点の「山本屋本店・桜山店」と「山本屋総本家・タワーズ店」を取材。結果は、両店ともほぼ似たような味とメニューではあったが、やはり違いがあることが判明。日本酒は、両店とも愛知県の地酒(山本屋本店は「蓬莱泉」、「国盛」、「半田郷」、山本屋総本家は「ねのひ」、「神鶴」、「白老」)を置いていたが、うどん以外では、「山本屋総本家」は「おでん」や「板わさ」(いずれも17時以降より)といったクラシックなつまみしかなかった。これに対し、「山本屋本店」は「純系名古屋コーチンの焼鳥(ねぎま)」や「牡蠣オイル」、「青唐辛子のだし巻き玉子」、「本ズワイガニサラダ」、「半熟豆腐サラダ」などといったつまみ類が充実し、四万十産紅茶を使った「ロイヤルミルクティアイス」や「黒蜜濃厚バニラ」などのオシャレなデザートもあった。「山本屋本店」の方が、ちょっと一杯飲んで締めにうどんを食べる、といった楽しみ方ができそうである。今回は注文時に、“麺を柔らかめに!”と言って注文したが、それでも両店ともかなり硬く、麺自体の硬さには差を感じなかったが、「山本屋総本家」の方が麺に少し塩辛さを感じた。また、「山本屋本店」の方がダシの風味が強くバランスがいいが、「山本屋総本家」の方は、味噌の風味がダシの風味を上回っていて、後味に苦みを感じる。値段は「山本屋本店」の方がやや高めだが、初めから生卵が入っている点やおかわり自由な漬け物などがつくなど、サービス面が充実している。結論として、僕のお勧めは「山本屋本店」の方である。

【山本屋本店 桜山店】  
昭和区桜山町6-105-5 桜山交差点 昭和郵便局東    
電話:052-842-0975
定休日:無休 
営業時間:11時~22時 
予算:普通(味噌)煮込みうどん1050円、純系名古屋コーチン味噌煮込みうどん1785円 
アクセス:市営地下鉄・桜通線「桜山駅」2番出口を出ると「昭和郵便局」が見え、さらにその隣に「山本屋本家」と書いた大きな看板が見える。桜山駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:昭和郵便局、名古屋市立大病院 
お勧めポイント:名古屋味噌煮込みうどんのお勧め店 
他に名古屋駅近くでは、【山本屋本店 エスカ店(052-452-1889)】、【山本屋本店 名古屋駅前店(052-565-0278)】、【ルーセントタワー店(052-562-2531)】が、中心部では【栄中日ビル店(052-241-1939)】、【栄中央店(052-252-0253)】、【広小路伏見店(052-222-0253)】などがあるが、栄中央店がお勧め 。