うなぎ うな明(うなめい)

 札幌では、大丸百貨店にある「宮川本廛・札幌大丸店」とともに、本格的な江戸前の鰻の蒲焼きが味わえる店。2011年版の札幌グルメバイブルと比べて大きく変わった点は価格で、最も安い「梅」は500円強、最も高い「特」では1000円弱の値上げとなった。その理由は、お分かりのように、近年のシラス鰻の不良が原因。一軒家の店内は、通常のテーブル席と小上がりにある掘りごたつ式のテーブル席がある。
 先ずは生ビールを注文。アルコールを注文すると鰻の骨せんべい(鰻の骨を素揚げにして塩と山椒風味で味付けした物)がお通しとして出てくる。そして次に「うざく」を注文。爽やかな酸味で味付けされたキュウリと鰻は、ビールや日本酒のあてにはピッタリ。メインである「鰻重」は、鰻の大きさと量の違いによって価格が異なる。予め御飯の上に蒲焼きがのって出てくる「松、竹、梅」は、鰻の大きさが異なる。鰻と御飯が別盛りになった「特」は、最も大きい鰻を使用している「松」の鰻1.5匹分を使用している。なので、プリッと身が厚く脂がのった鰻を食べたければ「松」か「特」を選ぼう。この店は他店と比べて値段が高く、ハッキリ言ってコストパフォーマンス的には良くないかもしれない。しかしながら、脂がのった九州産鰻は全く臭みを感じず、一口食べれば極めて良質なものであることが分かる。惜しまれつつも閉店した札幌・関西風鰻の名店「なが木」を彷彿させる美味しさである。焼き方も焦げ目がなく、見事な江戸前の仕事をしている。また、タレの甘さもサッパリとした薄味で良い。もしも濃い味が好みの方は、テーブルのタレを追加して食べればいい。付いてくる「肝吸い」も悪くなく、これで御飯がツヤツヤで美味しかったら3つ星である。前述のように、お酒の好きな方なら、先ずは「うざく」や「白焼き」で一杯やり、最後に「鰻重」というパターンが最高である。(2013年3月更新)

中央区北1条西27丁目3-3   
電話番号:011-612-5777 
営業時間:11時半〜15時、17時〜19時 半
定休日:火曜
予算:鰻重:梅2,700円、竹3,240円、松4,320円、特5,400円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅3番出口を出て反対方向へ向かい円山バスターミナルの角を左折する。レンガ色のマンションの前を過ぎ、「渓仁会円山クリニック」を過ぎるとすぐ左側。地下鉄東西線・円山公園駅より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:円山公園駅、円山バスターミナル 
お勧めポイント:本格的な江戸前の仕事をした鰻の蒲焼き

ビールと骨せんべい 


うざく 


 白焼き 


特の鰻重 


 竹の鰻重 


梅の鰻重