おにそば 豚退治
北区に移転した「おにそば(→ 札幌グルメバイブル・蕎麦の頁を参照)」 の別ブランド店であり、背脂豚骨ラーメンで有名な 「山嵐(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 が展開する店舗である。コンセプトは、肉系の大盛りつけ麺ならぬ“つけそば”。そのオリジナルは、人気漫画「島耕作」でも何度か登場した東京・西新橋にあった 「港屋(→ 銀座グルメバイブル・蕎麦の頁・港屋2を参照、→ 銀座グルメバイブル・蕎麦の頁のザ港屋ラウンジを参照)」である。札幌も含めて、全国各地に「港屋」を真似た様々なつけそば店があるが、札幌の「おにそば」こそが、最も「港屋」のオリジナリティに迫っていると思う。それを思うと、「山嵐」の店主・大村さんの抜きんでた味覚は本当に凄いと思う。
まずは、自動券売機で食券を購入。メニューは、「豚もり」、「鶏もり」、「海苔胡麻もり」、「もり」の他、背脂と煮干しの効いた「地獄のかけそば」、油そばの蕎麦バージョンである「あぶら蕎麦」、13時以降限定の1.5㎏の大盛り蕎麦「鬼退治」などがある。「おにそば」との決定的な違いは、牛肉の「肉もり」が豚肉の「豚もり」になっているということ。この店が「おにそば」よりも星一つ少なくなった理由は、豚よりも牛肉の方が圧倒的にインパクトのあるこのワイルドなつけそばにマッチしているからだ。
お勧めは「豚もり(冷)」であるが、通常の蕎麦の量は「中盛り」の450g。少なめは「並盛り」300gで、どちらも同じ値段であるが、女性やお年寄りは「並盛り」にしておいた方が無難だ。麺は通常の日本蕎麦のような繊細な麺ではなく、田舎そばのような歯ごたえのあるストレート太麺。生卵を1個サービスしてくれるので、これは必ず頼んでおこう。また、「港屋」では、生卵や天かすは入れ放題であるが、この店では天かすと韓国産赤唐辛子(甘味があって辛くない)だけが入れ放題となっている。
まずは唐辛子を2匙入れ、1/3くらい食べたところで、溶いた生卵をつけ汁に入れて食べると、アッサリ円やかになって更に美味しい。天かすを入れるか入れないかについては好みであるが、僕は入れない派だ。肉好きであれば、肉の量を増した「豚もり・豚増し(豚の量が2倍)」や「豚もり・豚退治(豚の量が3倍)」もいいが、最近は仕込みが間に合わないのか?何故か肉増しメニューはやっていないようだ。薄切りの甘辛肉と刻みネギ、そしてタップリの海苔と胡麻がのっていている点はオリジナルと同じだが、つけ汁に関しては「港屋」よりもラー油が少なめなので、この点は唐辛子を入れて調整するしかない。一方、「鶏もり」は、「港屋」の「温かい鶏そば」とは異なっており、鶏が全く切られていないので僕好みではない。ちなみに、各「もりそば」はつけ汁を冷たい「冷」か、温かい「温」のいずれかを選ぶことができるが、脂の固まらない「温」の方がお勧め。また、つけ汁を背脂入りの「背脂地獄」にすることもできるが、これは脂っこすぎてお勧めできない。(2017年1月追加、2023年2月一部改編)
中央区北一条西7丁目1-5-23 あおいビル1階
電話番号:090-4878-2888
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時~15時半、17時~20:30
予算:豚もり(冷)880円
アクセス:地下鉄南北線、東西線・大通駅5番出口を出て、駅前通りをJR札幌駅側に進む。「りそな銀行」を左折して北1条宮の沢通を西に進む。「中央警察署」、「日本銀行札幌支店」を過ぎ、「札幌トヨタ」が見えたらその北向いのビル(Honda Cars北海道の隣、STV札幌テレビ放送の手前)。地下鉄大通駅から徒歩8分、ロイトン札幌から徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌トヨタ、Honda Cars北海道、STV札幌テレビ放送
お勧めポイント:通常の日本蕎麦とは違う体育会系肉系そば
1階に「Hotto Motto」があるビルです
ビルの奥にあります
メニュー
まずは自動券売機で食券を購入する
オフィス街にあるせいか、夜の客を呼び込むサービスも
店内はL字型のカウンター席と小さなテーブル席のみで、かなり狭め
「そば処 港屋」では、生卵や天かすは入れ放題であるが、この店では天かすと韓国産赤唐辛子(甘味があって辛くない)だけが入れ放題となっている
これが「豚もり(冷)」の並盛り(麺少なめ)
海苔に覆われて見えないので・・・
海苔をどけるとこんな感じ
つけ汁に唐辛子と生卵を投入
麺は田舎そばのような太麺で、噛みごたえがある
甘辛い豚肉と一緒に食べると美味しい
最後は蕎麦湯を入れて飲む