かき氷 梵くら

 ビルの3階にある“かき氷”の専門店。実はこの店、以前は1年を通してかき氷を食べることができたが、今年から4月~10月までの期間限定となってしまった。現在は休業中で、これ以外の期間はタイ焼きを販売する予定で準備中という。 
 この店はエレベーターがないので階段を上ると、そこには行列が・・・。それもそのはず、店内は12畳くらいのワンフロアしかなく、大きな一枚板のテーブル席(7名)と窓際のテーブル席(2名~4名)の2テーブルしかないのである。なので、この店では基本相席。まずは入り口で靴を脱ぎ、店員に指示された椅子に座る。
 かき氷は基本的に季節のかき氷とレギュラーのかき氷がある。壁に1番人気は「いちごみるく」、2番人気は「宇治抹茶金時みるく」、3番人気は「金時みるく」と書かれていたが、僕のいた時間帯では2番人気や3番人気のかき氷を頼んだ客はいなく、断トツで「いちごみるく」が人気であった。他には「和三盆」や「めろんみるく」、「まんごーみるく」などが注文されていた。僕はもちろん1番人気の「いちごみるく」を注文。
 若い店主は、氷を削る前にまずうちわで扇いで氷塊を少し柔らかくしてから使用するなど、氷の温度には気を使っているようだ。氷は手動の機械で削られていくが、1杯作るのに5~6分くらいかかっている。なぜなら、この店のかき氷は通常のかき氷とは違い、「いちごみるく」は、イチゴシロップ→氷→ミルク→氷→ミルク→氷→イチゴシロップというような感じで作られていると思われ、かなり手間暇がかかっているのである。つまり、よくかき混ぜなくても、どこをすくって食べても均一な甘さなのだ。しかもイチゴシロップは薄めのジャムのような果実味溢れる味なのである。また、削られた氷は僕好みの名古屋の 「甘味処 相生(→ 名古屋グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 のような一塊の極薄で泡雪のような氷片ではなく、細かいパウダースノーのような芸術的なかき氷なのである。ここまで来ると、まるで良質なイタリアンジェラートのようでさえある。間違いなく日本一のイチゴミルクかき氷であり、高額な値段であるにも関わらず、また食べに来たいと思わせるかき氷だ。
 もしも、この店の近くにある 「牛たんの一仙(→ その他日本の旨い店・宮城県の頁を参照)」 で「真とろたん焼定食」を食べた際には、是非デザートとしてお勧めである。(2013年11月追加)

仙台市青葉区立町23-14 スクエアビル3階  
電話番号:022-346-9027
定休日:不定休
営業時間:11時~20時(但し、シロップがなくなり次第終了となるので要確認)、(秋~冬12時~18時)
予算:いちごみるく1080円
アクセス:地下鉄南北線・勾当台公園駅2出口を出て、定禅寺通を仙台市民会館方向へ進む。「宮城県民会館」、「仙台市民図書館」を過ぎ、「定禅寺ガーデンヒルズ」の信号を過ぎると左側にある。勾当台公園駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:宮城県民会館、仙台市民図書館、定禅寺ガーデンヒルズ
お勧めポイント:唯一無二の日本一のイチゴミルクのかき氷が食べられる