そば処 おびひろ縹(はなだ)
芽室町の「そば処 縹」で修行した若き店主と御両親でやっている蕎麦店。住宅街にひっそりとあるため、カーナビを使わなければ、かなり分かりづらい。民家を改装した店内にはジャズが流れ、お酒と蕎麦を楽しめるような落ち着いた雰囲気。この店の汁は、冷、温蕎麦の違いによって4種類の鰹節を使い分けているらしい。僕のお勧めは冷たい蕎麦。二八で打たれた蕎麦は、喉越しが良く香りもある。秋から冬にかけての「新蕎麦」は、特に甘みが増して美味しい。添えられた下ろし金で擦られた本わさびをのせて頂くと、特に美味しい。しかし、温かい蕎麦になると、コシがなくなり喉越しも悪くなってしまう。店のお勧めは「えび天おろし蕎麦」と「豚肉せいろ」、「えび天カレー南蛮」の3つ。しかし、食べて比べてみると、店のお勧めの「えび天おろし蕎麦」よりも「えび天せいろ」の方が美味しく、「豚肉せいろ」は帯広らしい一品ではあるが、「鴨せいろ」を上回るほどのインパクトはない。さらに、「えび天カレー南蛮」はスパイシーさが全く感じられず、お勧めと言うほどではない。結論として、僕のお勧めは「冷やしとりそば」と「せいろ」、そして「えび天せいろ」。特に、「冷やしとりそば」は、鶏のささみをのせた“ぶっかけ蕎麦”で、柚子が香り、薄めの汁と冷たい蕎麦との相性もいい。さっと茹でられたレア状態の鶏のささみを汁に浸し、蕎麦と一緒に食べるともう最高である。ちなみに、「えび天せいろ」には別に天つゆが付いてくるが、天ぷらは天つゆでなく、蕎麦のつけ汁につけて食べた方が美味しい。(2012年12月追加)
帯広市西9条南13丁目3-1
電話:0155-25-5507
定休日:月曜、第1火曜(祝日の場合には営業して翌日が休みに)
営業時間:11時半〜14時半、17時〜20時(日曜は昼のみ営業)
予算:冷やしとりそば900円、えび天せいろ1300円、せいろ蕎麦700円
アクセス:JR帯広駅からタクシーで3分、徒歩で15分。
最寄りのランドマーク:十勝勤医協帯広病院
お勧めポイント:喉越しの良い甘みのあるせいろ蕎麦が楽しめる