移転 そば切り 來輪(くるり)

 古民家を改装した人気そば店。古い外観とは裏腹に、中はまるでカフェのようなインテリア。手前に大きな8名用のテーブル(この頃はコロナ禍だったので、アクリル板で2名毎にパーティションされていた)と、奥に2名掛けのテーブルが3つある。メニューを見ると、蕎麦メニューの他に酒肴のメニューもある。手間のかかる「玉子焼き」だけは、客足が一服する14時を待たなければならないが、基本的には肴とお酒で一杯やって、最後に蕎麦で締めることができる店のようだ。蕎麦メニューは基本的に冷たい蕎麦だけで、温かい蕎麦は11月から3月の寒い時期限定だけのメニューらしい(取材時は冬だったのであった)。
 僕のお勧めは、小サイズの蕎麦掻きと冷たい蕎麦がセットになった「そばがきセット」と「くるりセット」。「そばがきセット」の蕎麦はいわゆるもり蕎麦で、通常の冷たいつけ汁が付いてくる。「くるりセット」には、もり蕎麦のつけ汁の他、温かい鴨せいろのつけ汁のが付いてくるので、もり蕎麦と鴨せいろの両方を楽しむことができ、お勧め。それぞれのセットの冷たい蕎麦は、「細切り」と「手挽き粗挽」のどちらかを選べる。「手挽き粗挽」の方が値段が100円高くなるものの、人気故にすぐに売り切れとなってしまう。ネット上の写真で見る限りでは、「細切り」も「手挽き粗挽」もどちらも細切りの蕎麦であり、「細切り」は殻を取り除いた挽きぐるみで、「手挽き粗挽」は黒い殻付き玄そばを使った挽きぐるみのようだ。
 今回は「くるりセット」の「手挽き粗挽」の方で注文。まず出てきた蕎麦掻きは、小サイズといっても十分大きい。薬味は辛味大根である。通常の蕎麦粉よりもかなり粗挽きであり、粒々が見える。そのせいか、今まで食べた並粉の蕎麦掻きに比べると、より甘みが感じられる。おはぎの様にふっくらとした食感で、柔らかくてネットリしている。これは本当にお勧め!「手挽き粗挽」の蕎麦は、殻の黒い粒々が見える。薬味は、擦った本わさびとネギである。細切りの割にはしっかりとしたコシがあるが、食感と言おうか、喉越しを考えると、通常の「細切り」の方が良いのではないかと思う。しかし、唯一の欠点はつけ汁である。冷たいつけ汁は薄めで弱く、鴨の温かいつけ汁は甘さが足りていないのである。それでも、蕎麦湯はトロッと濃厚で美味しかった。(2023年8月追加)

岡山市北区京橋町5-2 
電話番号:086-238-3632
定休日:木曜と第4水曜
営業時間:11時〜17時(蕎麦がなくなり次第終了)
予算:くるりセット(手挽き粗挽)2300円 、(細切り)2200円
アクセス:西大寺町電停で下車し、西大寺町商店街とは逆の岡山城方向へ進む。最初の交差点を右折し、1つめの交差点を過ぎると右側にある。西大寺町電停から徒歩1分
最寄りのランドマーク:岡電東山線・西大寺町電停、川崎医科大学・総合医療センター
お勧めポイント:日本トップレベルの蕎麦掻きが食べられる

古民家を改装した人気そば店 ココです古い外観とは裏腹に、中はまるでカフェのようなインテリア。手前に大きな8名用のテーブル(この頃はコロナ禍だったので、アクリル板で2名毎にパーティションされていた)と、奥に2名掛けのテーブルが3つある 酒肴メニュー。手間のかかる「玉子焼き」だけは、客足が一服する14時を待たなければならないが、基本的には肴とお酒で一杯やって、最後に蕎麦で締めることができる店のよう 季節限定の酒肴として「蕎麦屋の牡蠣のオイル漬け」もあった 小サイズの蕎麦掻きと冷たい蕎麦がセットになったセットメニューには、「そばがきセット」と「くるりセット」がある。「そばがきセット」の蕎麦はいわゆるもり蕎麦で、通常の冷たいつけ汁が付いてくる。「くるりセット」には、もり蕎麦のつけ汁の他、温かい鴨せいろのつけ汁のが付いてくるので、もり蕎麦と鴨せいろの両方を楽しむことができ、お勧め。それぞれのセットの冷たい蕎麦は、「細切り」と「手挽き粗挽」のどちらかを選べる。「手挽き粗挽」の方が値段が100円高くなるものの、人気故にすぐに売り切れとなってしまう。ネット上の写真で見る限りでは、「細切り」も「手挽き粗挽」もどちらも細切りの蕎麦であり、「細切り」は殻を取り除いた挽きぐるみで、「手挽き粗挽」は黒い殻付き玄そばを使った挽きぐるみのようだ冷たい蕎麦の単品メニュー 温かい蕎麦メニュー。温かい蕎麦は、11月から3月の寒い時期限定だけらしい(取材時は冬だったのであった) 今回は「くるりセット」の「手挽き粗挽」の方で注文。まず出てきたのは蕎麦掻き 醤油と辛味大根でいただく 小サイズといっても十分大きい 通常の蕎麦粉よりもかなり粗挽きであり、粒々が見える。そのせいか、今まで食べた並粉の蕎麦掻きに比べると、より甘みが感じられる。おはぎの様にふっくらとした食感で、柔らかくてネットリしている。これは本当にお勧め! 「手挽き粗挽」の蕎麦と温かい鴨せいろのつけ汁。鴨のつけ汁は、甘みが足りないので深みに欠ける 「くるりセット」なので、もり蕎麦の冷たいつけ汁と薬味(擦った本わさびとネギ)も付いてくる。冷たいつけ汁は、薄くて弱い 「手挽き粗挽」の蕎麦は、殻の黒い粒々が見える 細切りの割にはしっかりとしたコシがあるが、食感と言おうか、喉越しを考えると、通常の「細切り」の方が良いのではないかと思う 蕎麦湯はトロッと濃厚つけ汁に入れると、鰹節の風味が増して美味しい