つべつ 西洋軒

 津別にある食べログ高評価のレストラン。現在はfacebookやTwitterをやっている三代目の若店主が経営している。メニューを見ると豚丼からラーメン、カレー、焼きそば、カツ丼、餃子、喫茶メニューまであり、現在のこの店のメインが何なのかはよく分からないが、店名からすると、元は洋食店だったのかもしれない。店内は左手前にカウンター席が、右側にテーブル席があり、カウンター内の棚にはラグビーのユニフォームなどスポーツ関係の記念品が展示されている。
 なぜ津別で十勝名物の豚丼なのかはよく分からないが、食べログで高評価なのは「豚丼」なのである。“究極の豚丼”と銘打っている豚丼は、赤身の多い「ロース豚丼」と脂身の多い「バラ豚丼」の2種類がある。帯広の豚丼店には、炭火で焼く店、フライパンで焼く店、ロースターで焼く店の3タイプがある。この店は近隣にある大空町の「北斗ポーク」を使用し、フライパンで焼いている。北斗ポーク」は柔らかくて豚の臭みもなく美味しいが、豚丼自体は十勝の豚丼とさほど大きな違いはないので、わざわざ津別に来てまで食べたいというほどのものではなかった。むしろ、僕のお勧めは「塩ラーメン」。これが函館の「塩ラーメン」に負けないくらいの素晴らしいスープなのである。透明な鶏ガラベースのスープは、これに野菜の甘みや深み、昆布の味わいなどが加わり、シンプルながら重層感を感じさせる。麺はコシのない細めの縮れ麺なので、麺にこだわる人には向かないが、この繊細なスープにはこの麺がマッチしていると思う。チャーシューこそパサついてイマイチだったが、それ以外のワカメやシナチクなどの具材は良かった。もしも塩ラーメン好きの方なら、ドライブで津別を通るときに一度味わってみても良いかも。(2013年10月追加)

津別町東4の3  
電話番号:0152-76-2616
定休日:月曜、第4火曜
営業時間:11時〜19時
予算:塩ラーメン680円、豚丼980円
アクセス:女満別空港から240号線(釧北国道)を通って津別町に入り、セイコーマート、津別郵便局を過ぎた交差点を右折するとすぐ左側。女満別空港より車で20分
最寄りのランドマーク:津別郵便局