てんぷら天朝(てんあさ)

 2023年でオープン27年目を迎えた東銀座の天ぷら店。 この店は、銀座エリアの中で最も値段に見合った良質な天ぷらがいただける店である。扉を開けると、L字型のオープンキッチンの小さなカウンター席があり、店主が黙々と天ぷらを揚げ、女将さんがサービスを行っている。
 まずは、コースの初めに出てくる「才巻き海老(小振りの車エビ)」を食べれば、店主の実力を知ることができる。この店の天ぷらは、素材が素晴らしいだけでなく、その火入れが絶妙。衣が非常に薄く、軽くて繊細なのである。そのため、出てきたらお喋りなどは止めて、すぐに食べよう。素材の良い天ぷらは、大根おろしを入れた天つゆではなく、塩で食べた方が素材の風味をより強く感じられるので、塩で食べるのがお勧めである。但し、火傷しそうな熱々の野菜や香りの強い魚(穴子やメゴチ)などは、天つゆで食べても美味しい。
 現在は夜営業のみとなってしまい、コスパの良かったランチはなくなってしまった。それでも、夜のコースもリーズナブルであり、かなり満足度は高いと思う。コースのご飯は、「天丼」か「天茶」のいずれかを選べるが、僕的には天茶がお勧めである。
 ちなみに、冬から春にかけての「白魚の一本揚げ」は、「みかわ是山居」の早乙女哲哉氏に勝るとも劣らない逸品である。さらに、夏の「ギンポウ」や秋の「ハゼ」や「シシャモ」、冬の「ワカサギ」なども是非食べていただきたい逸品である。(2023年4月更新)

中央区銀座1-27-8 セントラルビル1階   
電話:03-3564-2833
定休日:日曜・祝日(祝日の土曜は営業)
営業時間:17時半~19時半
予算:11000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A6番出口を出て、逆の築地側へ向かう。広い昭和通りの信号を渡り、歌舞伎座に向かわず、「PRONTO」前の歩道を左へ曲がる。「クロネコヤマト」の前を過ぎ、歩道橋を過ぎた次の中華料理「菊鳳」の角を右折する。100mほど進むと、左に大きなマンション「京橋プラザ」と広場が見えるが、その向かい。銀座駅(4丁目交差点)から徒歩12分
最寄りのランドマーク:京橋プラザ
お勧めポイント:銀座エリアで最もお勧めできる天ぷら店

このビルの1階角にありますココです本日は夜の「雪コース」で店内はL字型のカウンター席だけ店主と奥さんの2人でやっている小さな店です飲み物のメニュー。ビールはキリンのラガーの瓶(中瓶と小瓶)グラスワインはありませんが、ボトルワインがあります突き出しの「蟹と菊のモズク酢」塩と天つゆをスタンバイまずは、秋らしく「銀杏」がでてきた次に「才巻き海老(小振りの車エビ)」が2本出てきたが、レアで甘味十分「キス」はフックラとして最高。いつもこの後に出てくる「メゴチ」は、本日入荷なしとのこと香りのあるネットリとした「ムカゴ」分厚い「スミイカ」は絶妙な火の通り方身の厚い「ホタテ」も同様にミディアムレアサクッとした「レンコン」北海道からの「生シシャモ」先ほど出てきた「才巻き海老の頭」「アスパラ」「バフンウニの大葉巻き」も美味しい本日の「江戸前の穴子」は残念ながら少し泥臭かった。寿司ネタもそうだが、江戸前穴子はたまにこういうことがあるのでリスキー締めの「天茶」以前と違っているのは、「小柱」の値段が高騰しているため、貝柱が「ホタテ」に変わったこと。値段を考えると、質の悪い小柱よりも納得の美味しさ