ひさご
八坂神社近くにある蕎麦屋であるが、この店の名物は蕎麦ではなく親子丼。開店前から店の前には行列ができ、日曜日のこの日も30分くらい並んでからの入店となった。2006年の京都グルメバイブル取材時とは見違えるほど綺麗になった店内は、天井が高くとても清潔感がある。他の京都B級グルメ人気店と同様、この店も基本は相席である。僕は 「菊乃井(→ 京都グルメバイブル・日本料理店の頁を参照)」 の店主・村田さんの著書でこの店のことを知って訪れて以来、この店の親子丼が大好物となった。
この店の親子丼は通常のものとは全く異なる。通常の親子丼は1杯ずつ小さな平鍋で作られるが、この店の親子丼は5人分なら5人分一度に深鍋で作られるのである。なので、ザックリと言えば、玉子がフワフワの“玉子とじ”のような“つゆだく”の親子丼なのである。この京都らしいハンナリとしたダシの効いた“つゆだく”の玉子には、予め山椒がかけられて出される。注文時にかけても良いかどうか聞かれるので、心配ならかけないで出してもらい、後でテーブルの山椒をお好みでかけてもいい。親子丼に山椒という組み合わせは、最初は馴染めなくても徐々に慣れて病みつきになるので、是非かけて食べることをお勧めしたい。また、親子丼には丹波の赤鶏のモモ肉が使用されているが、これがとても濃厚でコクがある。(2014年3月更新)
東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町484
電話番号:075-561-2109
定休日:月曜(祝日の場合は翌日が休み)
営業時間:11時半~19時半
予算:親子丼980円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座を過ぎ、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)過ぎて進むと正面に八坂神社が見えるので、八坂神社側へ信号を渡る。更に右に進み、最初の角を左折すると南楼門前に出るので右折する。「京ばん」、「京菓匠 栗阿彌」、「浜作 本店」を過ぎて進むと左側にある。阪急河原町駅より徒歩12分。
最寄りのランドマーク:お茶屋一力亭、八坂神社、浜作 本店
お勧めポイント:京都ならではの玉子とじのような親子丼