やま賀

 現在の店に移転して16年目を迎えた。僕は旧店舗の頃からこの店に通っているが、ここ3年間は忙しくてご無沙汰していた。実はこの店、2007年版には掲載されていたのだが、その後改めて取材する機会がなかったため、2011年度版で未掲載となってしまった。店内は以前と比べて特に変わった様子はなく、入り口を抜けると、左にカウンター席、右にテーブル席が、そして左奥に中庭と右奥には小上がりがある。この店の通常の麺は、二八で打たれた真っ白い「更科」蕎麦。更科とは思えないくらいコシがあり、喉越しもいい。この店では特に指定しない限り、冷たい蕎麦も温かい蕎麦も更科となる。この他に、蕎麦粉100%の生粉打ちで打たれた「新蕎麦(この日は群馬県深山産)」と「太打ち田舎そば(この日は北海道沼田産)」の2種類がある。いずれも100円増しで更科からの変更が可能である。緑がかった「新蕎麦」は、香りこそ強くはなかったが甘さがあり、生粉打ちとは思えないほど喉越しが良かった。「太打ち田舎そば」は、温かい蕎麦で食べた方が良かった。僕のお勧めは「新蕎麦」と「更科」。特に、これらを冷たい蕎麦で頂くのがお勧め。この店のつけ汁は辛めで、鰹節の香りが抑えられていてキリッとした感じでいい。薬味はネギと本ワサビ、そして大根おろし。「天せいろ」の天ぷらは衣が厚めで、カリッと揚がってはいるが、海老が揚がり過ぎで硬かった。むしろ、静岡産桜えびのかき揚げが付く「桜えびせいろ」の方がいい。レギュラーメニューの他に季節変わりの蕎麦もあり、この日は「ぼたんえび天せいろ」や「ホッキせいろ」など4種類があった。この店の季節の炊き込み御飯(この日は「ホッキ御飯」)はイマイチだった。(2012年8月追加)

西区西野5条8丁目8-13  地図 
電話番号:011-666-8771
営業時間:【平日】11時半〜15時、17時〜19時半(月曜は15時まで)、【土日・祝日】11時半〜19時半
定休日:火曜 
予算:せいろ600円、桜えびせいろ1,200 円
アクセス:地下鉄東西線・宮の沢駅の4番出口を出て右へ。角を右折し、西野屯田通を直進。「西友」、釣り具の「武美」、「カメラのキタムラ」を過ぎ、左に「ツルハ」と「ホーマック」の看板が見える広い北1条宮の沢通の交差点を過ぎて500m進むと左側にある。地下鉄東西線・宮の沢駅から徒歩25分。 
最寄りのランドマーク:西友、ホーマック 
お勧めポイント:生粉打ち蕎麦と更科蕎麦のせいろが美味しい店